JP4667487B2 - フィルタ装置の製造法及びそのフィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、硬化性板体の割れを防止すると共に、分解作業ができ、且つ比較的高圧に耐えるのみならず、高効率な濾過作業ができるフィルタ装置の製造法及びそのフィルタ装置に関する。
従来より、フィルタ装置としては,その内部のフィルタが、通常,濾紙,繊維,織布又は不織布から構成されている。例えば,放電加工機の加工液浄化するフィルタにおいては、使用する時間につれてスラッジがフィルタに捉えられるに従って,供給側での圧力が高くなり、スラッジで詰まり且つ耐圧力に達する前に、フィルタ効率は極端に落ちるために、その圧力を検知してフィルタ装置を交換している現状である。
該フィルタ装置では、特に、省スペース内で、フィルタ効率を上げるために、可能な限りの濾過面積を確保するため,フィルタを,連続する襞状に形成した筒状フィルタとして浄化装置のケース内に収納している。また、放電加工機の加工液浄化のフィルタ装置には,大別すると,スラッジを含み加圧して供給される加工液を,筒状のフィルタの内外のどちら側で濾過するかにより,内圧式フィルタ装置と外圧式フィルタ装置とに区別される。
内圧式フィルタ装置としては、内部にスラッジを集めるので,濾過が進めば進むほど濾過能力が低下する。濾過能力を一定以上にするには,フィルタ全体を大型化せざるを得ず,フィルタを大型化すると,スラッジが蓄積したときに装置全体が重くなり,フィルタの交換の作業性が悪化する。供給される加工液はフィルタに対し外側に向かって圧力を及ぼすので,フィルタを耐圧性のあるものに製作する必要もある。フィルタの内側に付着されたスラッジはフィルタから除去し難いので,フィルタの清掃が困難であり,そのためフィルタは使い捨てされるのが一般である。
また、市販されているフィルタ装置としては、供給される加工液はフィルタに対し外側に向かって圧力を及ぼすため、耐圧性の優れたものに製作している。つまり、筒状フィルタの上下端と、上蓋、下蓋とが接着剤にて水密的に固着され、筒状フィルタの上下端と上蓋、下蓋とが一体化している。このように、耐圧性には優れているものの、使用後において、筒状フィルタの上下端と上蓋、下蓋とを分解することができないものであった。
また、フィルタそれ自体は消耗品として考えられていたことに加え,使用後に内部に詰まったスラッジは、フィルタ内から除去することが困難でもあった。このため、フィルタが目詰まりを起こす寿命となる年度が来れば使い捨てとして処分され,再使用することは考慮されていなかった点もある。このような点から、使い捨てにせざるを得なかった。その場合、フィルタは紙、不織布などであっても、上蓋、下蓋等は金属プレートであるため、全体を廃棄することは、環境保護の点からも重大な問題があった。
その使い捨てに対して、分解できる装置として特許文献1が開発されている。つまり、内側筒状フィルタの内側及び外側筒状フィルタの上下端の上蓋、下蓋は分離することができ、分解可能である。このため、環境対策も良好であるが、この特許文献1は比較的低圧力(例えは、1kg/cm〜約2kg/cm程度)であっても、第一端部プレート又は第二端部プレートがその加圧力にて変形などして使用に供することができないという重大な欠点があった。さらに、フィルタ装置における加熱硬化させた硬化性板体は、筒状フィルタの下端を前記合成樹脂製接着剤内に挿入して成形しているが、このような場合には、運送時又は作業時においての振動又は圧力などの要因にて、前記硬化性板体が割れて破損することがあった。
特開平10−76112号
そこで、使用圧力にも充分に耐えうるものとしつつ、分解再利用ができるフィルタ装置であって、硬化性板体箇所の破損防止を提供することにあり、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、硬化性板体箇所を破損防止しつつ、分解再利用ができるフィルタ装置を製造できることである。さらには、比較的高圧に耐え得るフィルタ装置の開発を実現することである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、外周立上がり縁を有し、適宜の深さを有する下蓋又は上蓋のいずれか一方に隔離フィルムを載置し、前記下蓋又は上蓋上の隔離フィルム上に、全体で2回分とした合成樹脂製接着剤の1回分目の所定量を充填し、所定時間経過後に前記合成樹脂製接着剤の2回分目の所定量を充填し、襞を有する筒状フィルタの下端を前記合成樹脂製接着剤内の途中の深さ位置まで挿入して、該合成樹脂製接着剤を加熱硬化させて硬化性板体として形成し、さらに、前記下蓋又は上蓋のいずれか他方に前記隔離フィルムを載置し、前記下蓋又は上蓋のいずれか他方上の隔離フィルム上に前記同一の合成樹脂製接着剤を2段階の時間差にて充填し、該合成樹脂製接着剤内の途中の深さ位置まで前記筒状フィルタの上端の未接着側箇所を挿入し、前記合成樹脂製接着剤を加熱硬化させて硬化性板体として形成することを特徴とするフィルタ装置の製造法としたことにより、前記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記隔離フィルムを載置した後に、該隔離フィルムの上から複数の結合用突起を前記下蓋又は上蓋に取付けることを特徴とするフィルタ装置の製造法としたことにより、前記課題を解決した。また、請求項3の発明を、請求項2において、前記結合用突起の本体突起は、先鋭部と括れ中間部とを有することを特徴とするフィルタ装置の製造法としたことにより、前記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項3において、前記本体突起に雌螺子部が形成され、該雌螺子部に対し前記上蓋及び下蓋の外側からの取付螺子にて螺合自在とされてなることを特徴とするフィルタ装置の製造法としたことにより、前記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項4において、前記上蓋及び下蓋において前記取付螺子箇所に凹部が形成され、前記合成樹脂製接着剤の1回分目の所定量は、前記凹部の裏面側の凸部が埋設するように充填してなることを特徴とするフィルタ装置の製造法としたことにより、前記課題を解決した。また、請求項6を、請求項1,2,3,4又は5の請求項のいずれか1項のフィルタ装置の製造法から製造されたことを特徴とするフィルタ装置としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明では、運送時又は作業時においての振動又は圧力などの要因にて、フィルタ装置における硬化性板体を著しく割れにくくできる利点がある。また、分解作業ができ、且つ比較的高圧に耐え得るフィルタ装置を提供できる。特に、使用時において、硬化性板体箇所が強固にできるために、上蓋と硬化性板体箇所との間、或いは下蓋と硬化性板体箇所との間に良好に密閉しており、圧力水(浄化水)で硬化性板体箇所のフィルタが損傷などすることを回避できる。使用後において、上蓋とフィルタ、下蓋とフィルタとのスムーズなる分割を実現でき、少なくとも上蓋及び下蓋の再利用ができ、従来では産業廃棄物処理をしていたが、これらを有効利用でき地球環境保護の観点から良好にできる。さらには、割れ防止を図ることで長期的に耐え、ひいては高効率な濾過作業ができる利点がある。
請求項2及び3の発明では、前記結合用突起を前記フィルタの襞に挿入し易く製造性に優れると共に、強度性も良好にできる。請求項4の発明では、さらに組立てなどが簡単にできる。請求項5の発明においては、凹部形成タイプにおけるフィルタ装置として、上下の積み重ねができ、大型のフィルタ装置としてコンパクト化できる。請求項6の発明では、請求項1の発明と同様の効果を発揮しうるものにできる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。まず、その製造法によるフィルタ装置について説明する。該フィルタ装置は、内圧式に対応するタイプであり、図6乃至図10に示すように、主に、フィルタ1と、上蓋2と、ほぼ同一形状の下蓋3と、隔離フィルム4と、合成樹脂製接着剤5aが硬化した硬化性板体5と、結合用突起6と、注水パイプ7及びパンチング胴体8等とから構成されている。前記フィルタ1は、紙,繊維,織布又は不織布などで構成され、断面円形の筒状フィルタ11が基本型である。濾過効率を上げるように平面的に見て多数の折返し片1c,1c,…が連続襞状をなして環状形成され、筒状の長手方向の上端1a及び下端1bは、前記硬化性板体5にて水密且つ補強される。
前記上蓋2は、鉄又は鋼製の金属製をなし、圧力に対して十分な強度を有する円板部20と外周立上り縁21とがプレス加工にて一体形成されている。該外周立上り縁21の高さは、前記硬化性板体5の厚みにも影響することから種々選択される。前記円板部20の中央には前記外周立上り縁21と同一高さの内筒縁22が形成されている。該内筒縁22もプレス加工にて一体形成されている。該内筒縁22は吸入口を兼ねている。前記円板部20の周囲には、前記結合用突起6に対応した孔部20aが複数設けられている。
前記隔離フィルム4は、合成樹脂製などのフィルムで、約−60℃〜約140℃前後の耐候性を有し、他部材(前記上蓋2又は下蓋3)の形状に沿うように構成されていれば、材質及び厚みなどに制限されない。前記硬化性板体5は、エポキシ系硬化性接着剤,塩化ビニル系接着剤又はウレタン系硬化性接着剤などの合成樹脂製接着剤5aにて構成されている。該合成樹脂製接着剤5aは、常温では、ゲル状又はゼリー状の流動性を有した接着剤であり、加熱(約100度乃至約150度程度)することにより、硬化して強固な板材となる。また、常温では、ゲル状又はゼリー状の流動性を有した接着剤であって、常温を超える適宜の温度で硬化して強固な板体を構成する材質であれば、前述の材質に限定されない。本発明では、好ましくは、ウレタン系硬化性接着剤が使用される。
前記結合用突起6は、図10に示すように、突起本体61と取付螺子62とから構成されている。前記突起本体61は、先端に先鋭部61aが形成され、中間箇所には括れ中間部61bを有し、基部側寄りに格段と小径となる挿入部61cが形成されている。前記突起本体61の端面には螺子穴61dが形成されている。前記挿入部61cが前記円板部20の凹部20bに形成された孔に挿入され、前記先鋭部61aが前記外周立上り縁21側となるように設けられ、前記凹部20bの凹面から前記取付螺子62が螺合される。
また、前記括れ中間部61bの両側が扁平状となる側部平坦部61e,61eが形成されたり〔図10(A),(B)及び(C)参照〕、或いはそのまま断面円形に形成されることもある〔図10(D)参照〕。側部平坦部61e,61eが形成された突起本体61の場合には、前記硬化性板体5としての接着剤が、比較的粘性計数が高い場合に、フィルタ1の折返し片1cに対して隙間などを形成しないで対応できる利点がある。
本発明のフィルタ装置の製造法について図1乃至図5に基づき説明する。まず、S1にて、下蓋3又は上蓋2に隔離フィルム4を載置し[図2(A)及び図3(A)参照]、この上から複数の結合用突起6を取付螺子62を介して前記下蓋3又は上蓋2に取付ける[図2(B)及び(C)並びに図3(B)及び(C)参照]。S2にて、硬化性板体5としての第1の合成樹脂製接着剤5aの全2回分とした1回分目の所定量(例えば、約5分の1の量)を、前記下蓋3又は上蓋2上の隔離フィルム4上に充填する[図2(D)及び図3(D)参照]。
S3にて、充填した状態で、その1回分目の所定量の合成樹脂製接着剤5aがある程度固形化するまで所定時間(数分乃至約1時間程度)養生させる[図2(E)及び図3(E)参照]。この養生させるのに、ヒータなどの加熱装置上で、加熱させて固形化を早めて短時間化を図ることもある。S4にて、硬化性板体5としての1回分目の所定量の合成樹脂製接着剤5aの上であって、第1の合成樹脂製接着剤5aの2回分目の所定量(例えば、約5分の4の量)を、前記下蓋3又は上蓋2上の隔離フィルム4上に充填する[図4(A)及び(B)参照]。
S5にて、フィルタ1,注水パイプ7及びパンチング胴体8を前記硬化性板体5としての第1の合成樹脂製接着剤5a内に挿入する[図4(C)の状態から図5(A)及び(B)状態にすること]。このとき、フィルタ1,注水パイプ7及びパンチング胴体8の挿入は、それぞれが時間的に同時でなくともほぼ同じ時間の概念に包含される。この挿入では、前記フィルタ1の折返し片1cの上端1a及び下端1bを、第1の合成樹脂製接着剤5a内の1回分目の所定量の高さ位置H1の位置(途中の深さ位置)で止めるようにすると共に、1回分目の所定量の前記合成樹脂製接着剤5a内に十分に浸す。S7にて、この状態にて、ヒータなどの加熱装置上で、加熱にて第1の合成樹脂製接着剤5aを硬化させて前記硬化性板体5を成形する。
そして、S8から前述の工程を繰り返す。つまり、下蓋3又は上蓋2の逆の該上蓋2又は下蓋3に隔離フィルム4を載置し、この上から複数の結合用突起6を取付螺子62を介して前記下蓋3又は上蓋2に取付ける。S9にて、硬化性板体5としての第2の合成樹脂製接着剤5aの1回分目の所定量を、前記上蓋2又は下蓋3上の隔離フィルム4上に充填する。S10にて、前記S1〜S7までの構成物の未接着箇所を前記硬化性板体5として第2の合成樹脂製接着剤5a内に挿入する[図5(C)は第2の合成樹脂製接着剤5a内に挿入せんとする状態図であって、挿入した後は図5(A)及び(B)と同一となる]。
S11にて、ヒータなどの加熱装置上で、加熱にて第2の合成樹脂製接着剤5aを硬化させて前記硬化性板体5を成形する。そして、必要に応じて、前記隔離フィルム4の上蓋2又は下蓋3の周りに飛び出した部位を切除したり、或いは、前記注水パイプ7内にはみ出した前記隔離フィルム4の部位を切除する。また、前記フィルタ1は、筒状フィルタ11が基本であるが、半筒状のフィルタ1を集合した2分割筒状フィルタや、筒体の3分の1のフィルタを集合した3分割筒状フィルタが存在する。
さらに、前記下蓋3の円板部30には、平坦状に形成されることがあるが〔図2乃至図8参照〕、図10(E)、図11に示すように、周囲に複数の凹部30bがエンボス加工にて形成されることが多い。該凹部30bの存在により、ビス又はナットなどの固着具が前記円板部20の面一に飛び出さないように形成され、積み重ねの邪魔にならないようになっている。このように、前記凹部30bが形成されている場合には、また、図11に示すように、前記上蓋2にも、同じ位置に、複数の凹部20bが形成され、前記上蓋2は、前記下蓋3と同材質で同一形状に構成されている。
この凹部30b(20b)が形成されたタイプの場合の製造法では、第1又は第2の合成樹脂製接着剤5aの1回分目の所定量を、前記上蓋2又は下蓋3上の隔離フィルム4上に充填するとき、図11(C)に示すように、前記凹部30b(20b)の頂部(底部)が隠れるような深さになるようにすることが重要な点である。このようにすることにより、前記フィルタ1の折返し片1cの上端1a及び下端1bを、第1又は第2の合成樹脂製接着剤5a内の1回分目の所定量の高さ位置H1の位置(途中の深さ位置)で止めるようできるものである。
製造途中において、前記結合用突起6の先鋭部61aが形成されているため、前記フィルタ1の折返し片1c又は小折返し片1dを広げる作用をなして、簡単にできる。また、前記注水パイプ7は、孔部7aが多数形成されて、孔開き状態のパイプである。材質的には、強度性を問わないために、合成樹脂製とすることもある。前記パンチング胴体8は、多数の孔を形成したパンチング部8aと、複数のタガ状の補強帯部8bとから構成されている。
別のフィルタ装置として、カプラタイプであり、図11に示すように、前記上蓋2又は下蓋3の構成が僅かに相違している。前記上蓋2には、小径の吸入口を有するカプラ9aが設けられ、その上蓋2の円板部30の下面の中央には比較的短い長さの短パイプ9bが設けられている。また、前記下蓋3の構成としては、中央に孔が全く存在しないものであり、積み重ねは行わない。その他としては、上蓋2又は下蓋3には、凹部30b,20bが形成されているタイプもあり、この場合は、前記硬化性板体5としての接着剤の厚さを厚めにする必要がある。他の構成は、図6の基本構成と同様であり、その構成及び説明は省略する。
また、図12に示すように、前記注水パイプ7及び前記パンチング胴体8を前記硬化性板体5から外し易くした構成及び構成部材である。具体的には、小溝リング101と大溝リング102が製造時に使用され、フィルタ装置として装着され、分割又は分離するときに重要な役割をなす。前記注水パイプ7の上下端に、断面U字形をなした小溝リング101の溝部101aが被覆されて、前記硬化性板体5としての接着剤内に挿入される。また、前記パンチング胴体8の上下端に、断面U字形をなした大溝リング102の溝部102aが被覆されて、前記硬化性板体5としての接着剤内に挿入される。このように構成された場合、圧力が加わった使用状態下では取付られており、使用が完了したときには、小溝リング101及び大溝リング102を介してフィルタ1より外すことが容易にできる。
本発明においての作用状態について説明する。この状態は、フィルタ装置として取付け、圧力が加わった場合である。つまり、流体圧Pは、上蓋2(下蓋3)の内筒縁32(22)から、フィルタ1の内周側から外周に加わるとともに、未接着な前記隔離フィルム4と上蓋2(下蓋3)の内筒縁32(22)との隙間(図7(B)では、隙間を判りやすくするために大きくしたが、実際には、略密着状態にある。)に流体が入り込もうとする。そのとき、前記硬化性板体5が厚さも厚く固い材質であるがゆえに、該硬化性板体5に罅又は割れ又はクラックなどが発生せずに極めて強固にできるものである。
本発明の製造法によると、合成樹脂製接着剤5aを硬化させて前記硬化性板体5が存在するが、前記フィルタ1の上端1a及び下端1bは、硬化性板体5の中間高さ位置を保持することとなり、フィルタ1の端部は硬化性板体5の上面又は下面に露出状態は回避できることになり、輸送時の振動、作業時の振動などに対する前記硬化性板体5の割れやクラック発生防止ができ、ひいては強固なフィルタ装置を製造できる。
また、作業が済んで、フィルム装置を撤去した場合には、図8に示すように、取付螺子62を緩めて、上蓋2(下蓋3)を、隔離フィルム4付きのフィルタ1から、簡単に外すことができる。つまり、上蓋2(下蓋3)が金属製などであった場合には、再利用ができ、地球環境保護の面からも好適であるのみならず、フィルタ装置を安価に提供できる。また、取り出したフィルタ1も、上下の硬化性板体5付着箇所を適宜切断してフィルタ1を洗浄すれば、該フィルタ1も再利用可能である。以上のように、本発明は、分離、分割ができるのみならず、比較的高い圧力が必要とされるフィルタ装置に対して好適な使用に提供できる最大の効果を奏する。
本発明の製造法のフロチャートである。 (A)乃至(E)は、本発明の製造法の工程状態図である。 (A)乃至(E)は、図1の(A)乃至(E)の工程と同一の本発明の製造法の拡大工程状態図である。 (A)乃至(C)は、本発明の製造法の途中工程の状態図である。 (A)乃至(C)は、本発明の製造法の終期段階における途中工程の状態図である。 (A)は本発明によって製造したフィルタ装置の断面図、(B)は(A)の(ア)箇所の拡大図、(C)は(A)の(イ)箇所の拡大図である。 (A)はフィルタ装置の要部拡大断面図、(B)は(A)の(ウ)箇所の拡大作用状態図である。 本発明によるフィルタ装置を分離した要部拡大断面図である。 (A)は筒状フィルタの斜視図、(B)は別の実施形態の筒状フィルタの一部拡大図、(C)は下蓋又は上蓋の斜視図、(D)はパンチング胴体の斜視図、(E)は注水パイプの斜視図である。 (A)は結合用突起の斜視図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)のX−X矢視断面図、(D)は(A)とは別の実施形態の結合用突起の斜視図、(E)は別の実施形態の下蓋又は上蓋の斜視図である。 (A)は別のフィルタ装置の断面図、(B)は(A)の(エ)箇所の拡大図、(C)は(A)の(オ)箇所の拡大図である。 (A)は大溝リングの一部切除した斜視図、(B)及び(C)はフィルタ装置の要部拡大断面図である。
符号の説明
1…フィルタ、1a…上端、1b…下端、11…筒状フィルタ、2…上蓋、
20,30…円板部、20b,30b…凹部、3…下蓋、4…隔離フィルム、
5…硬化性板体、5a…合成樹脂製接着剤、6…結合用突起。

Claims (6)

  1. 外周立上がり縁を有し、適宜の深さを有する下蓋又は上蓋のいずれか一方に隔離フィルムを載置し、前記下蓋又は上蓋上の隔離フィルム上に、全体で2回分とした合成樹脂製接着剤の1回分目の所定量を充填し、所定時間経過後に前記合成樹脂製接着剤の2回分目の所定量を充填し、襞を有する筒状フィルタの下端を前記合成樹脂製接着剤内の途中の深さ位置まで挿入して、該合成樹脂製接着剤を加熱硬化させて硬化性板体として形成し、さらに、前記下蓋又は上蓋のいずれか他方に前記隔離フィルムを載置し、前記下蓋又は上蓋のいずれか他方上の隔離フィルム上に前記同一の合成樹脂製接着剤を2段階の時間差にて充填し、該合成樹脂製接着剤内の途中の深さ位置まで前記筒状フィルタの上端の未接着側箇所を挿入し、前記合成樹脂製接着剤を加熱硬化させて硬化性板体として形成することを特徴とするフィルタ装置の製造法。
  2. 請求項1において、前記隔離フィルムを載置した後に、該隔離フィルムの上から複数の結合用突起を前記下蓋又は上蓋に取付けることを特徴とするフィルタ装置の製造法。
  3. 請求項2において、前記結合用突起の本体突起は、先鋭部と括れ中間部とを有することを特徴とするフィルタ装置の製造法。
  4. 請求項3において、前記本体突起に雌螺子部が形成され、該雌螺子部に対し前記上蓋及び下蓋の外側からの取付螺子にて螺合自在とされてなることを特徴とするフィルタ装置の製造法。
  5. 請求項4において、前記上蓋及び下蓋において前記取付螺子箇所に凹部が形成され、前記合成樹脂製接着剤の1回分目の所定量は、前記凹部の裏面側の凸部が埋設するように充填してなることを特徴とするフィルタ装置の製造法。
  6. 請求項1,2,3,4又は5の請求項のいずれか1項のフィルタ装置の製造法から製造されたことを特徴とするフィルタ装置。
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