JP4666223B2 - 分散評価装置、配置決定装置、画像処理装置、分散評価方法、配置決定方法、画像処理方法、及びそのプログラム - Google Patents

分散評価装置、配置決定装置、画像処理装置、分散評価方法、配置決定方法、画像処理方法、及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、既定の空間に配置された配置物の分散性を評価する分散評価装置、及び分散性の評価を用いて配置物の配置を決定する配置決定装置に関する。より具体的には、領域毎に異なる密度で配置された配置物の分散性を評価する分散評価装置及び既定の密度に応じて配置物の配置を決定する配置決定装置に関する。
例えば、特許文献1は、エネルギー関数としてユークリッド距離関数を用いる形態を開示する。
また、特許文献2は、物理学のモデルに従った斥力緩和法による点分散の方法を開示する。
特開2004−272195号公報 特開2003−066208号公報
本発明は、領域毎に異なる密度で配置された配置物の分散性を適切に評価することができる分散評価装置を提供することを目的とする。
[分散評価装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる分散評価装置は、複数の配置物の分散性を評価する分散評価装置であって、評価対象となる注目配置物と、この注目配置物を基準として既定の範囲内にある他の配置物との間の距離、及び、他の配置物に対応付けられた密度情報に基づいて、注目配置物の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段を有する。
好適には、前記評価値算出手段は、2つの配置物間の距離のみに依存する評価関数と、他の配置物に対応付けられた密度情報の逆数に比例する重み付け関数とを用いて、評価値を算出する。
好適には、前記評価値算出手段は、注目配置物を基準とした既定の範囲内に他の配置物が複数存在する場合に、前記評価関数及び前記重み付け関数を用いて、他の配置物それぞれについて2点間評価値を算出し、他の配置物それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とする。
好適には、前記配置物は、画像を構成する点であり、それぞれの点に対応付けられた密度情報は、それぞれの画像領域における濃度値であり、前記評価値算出手段は、前記評価関数及び前記重み付け関数を用いて、画像における点の分散性を示す評価値を算出する。
好適には、前記評価関数は、1次元周期空間に配置された複数の点を評価する場合にこれら複数の点が略均等に配置されたときに全点間の関数値の総和平均が最小となる関数であり、かつ、2次元周期空間に複数の点が略均等に配置されたときの全点間の関数値の総和平均が局所的に最小となる関数である。
好適には、前記評価関数は、2つの配置物の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この部分評価関数の導関数は、2つの配置物の間の距離の平方根に対して、凹関数となる。
好適には、前記評価関数は、2つの配置物の間の距離に対して、2階微分可能であり、かつ、この評価関数の微分係数は、連続である。
好適には、前記評価関数は、下記第1の条件
Figure 0004666223
、及び、第2の条件
Figure 0004666223
を満たす。
[配置決定装置]
また、本発明にかかる配置決定装置は、注目配置物の分散性を評価する場合に、2つの配置物間の距離のみに依存する評価関数と、他の配置物に対応付けられた密度情報の逆数に比例する重み付け関数とを用いて、注目配置物の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された評価値を用いて、所定の配置空間内における複数の配置物の配置を決定する配置決定手段とを有する。
また、本発明にかかる配置決定装置は、評価対象となる注目配置物と、この注目配置物を基準として既定の範囲内にある他の配置物との間の距離、及び、前記他の配置物に対応付けられた密度情報に基づいて、注目配置物の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段と、前記複数の配置物のいずれかの仮配置を更新する配置更新手段と、前記配置更新手段により仮配置が更新された複数の配置物について、前記評価値算出手段に評価値を算出させて、算出された評価値に基づいて、適用すべき配置を決定する配置決定手段とを有する。
[画像処理装置]
また、本発明にかかる画像処理装置は、注目ドットの分散性を評価する場合に、2つのドット間の距離のみに依存する評価関数と、他のドットに対応付けられた濃度情報の逆数に比例する重み付け関数とを用いて、注目ドットの分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された評価値を用いて、所定の画像内における複数のドットの配置を決定する配置決定手段とを有する。
[分散評価方法]
また、本発明にかかる分散評価方法は、複数の配置物の分散を評価する分散評価方法であって、評価対象となる注目配置物と、この注目配置物を基準として既定の範囲内にある他の配置物との間の距離、及び、他の配置物に対応付けられた密度情報に基づいて、注目配置物の分散性を示す評価値を算出する。
[配置決定方法]
また、本発明にかかる配置決定方法は、所定の配置空間に配置された複数の配置物について、いずれかの配置物の仮配置を変更し、注目配置物の分散性を評価する場合に、2つの配置物間の距離のみに依存する評価関数と、他の配置物に対応付けられた密度情報の逆数に比例する重み付け関数とを用いて、少なくとも1つの配置物の仮配置が更新された配置空間について、評価値を算出し、算出された評価値に基づいて、適用すべき配置を決定する。
[画像処理方法]
また、本発明にかかる画像処理方法は、所定の画像を構成する複数のドットについて、いずれかのドットの仮配置を変更し、仮配置が変更されたドットの分散性を評価する場合に、2つのドット間の距離のみに依存する評価関数と、他のドットに対応付けられた濃度情報の逆数に比例する重み付け関数とを用いて、仮配置が更新されたドットについて評価値を算出し、算出された評価値に基づいて、適用すべき配置を決定する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、複数の配置物の分散を評価するコンピュータにおいて、評価対象となる注目配置物と、この注目配置物を基準として既定の範囲内にある他の配置物との間の距離、及び、他の配置物に対応付けられた密度情報に基づいて、注目配置物の分散性を示す評価値を算出するステップを前記コンピュータに実行させる。
本発明の分散評価装置または配置決定装置によれば、領域毎に異なる密度で配置された配置物の分散性を適切に評価する、または配置物の配置を既定の密度に応じて適切に決定することができる。
[背景]
まず、本発明の理解を助けるために、その背景及び概略を説明する。
デジタル画像処理におけるデジタルスクリーニング技術(2値化技術)では、白と黒の画素からなる2値画像によって擬似的に中間調のグレー値を表現し、複数の2値画像を重ねることで、例えばCMYKなどの擬似カラー画像を作成している。
2値画像には、主に網点と呼ばれる、複数個の点の密集により濃淡を表現するタイプ(網点画像と呼ぶ)と、複数個の分散した点により濃淡を表現するタイプ(分散ドット画像と呼ぶ)に分けられる。網点画像は、解像度は低いが安定した濃度表現が可能であり、分散ドット画像は、網点画像よりも高い解像性を表現できる。分散ドット画像の画質上の問題点として、ドットの分散性の良し悪しに起因するざらつきの発生が挙げられ、高品位な分散ドット画像を得るためには、ドットの分散性を高める必要がある。以下、分散ドット画像に関する問題点を整理する。
分散ドット画像の作成方法としては、誤差拡散法と分散ドットマスク法が知られている。誤差拡散法は、原画像である連続階調画像の各ドットを閾値と比較して「0」「1」の信号を発生させると同時に、比較誤差を周囲の未処理画素に重畳しながら2値化を行う方式であり、解像性の高い画像を得ることができ、ドットの分散性にも優れているが、固有のテクスチュアが発生する場合がある。分散ドットマスク法は、予め作成した固定サイズの分散ドット閾値マトリックスを原画像上に周期的にマスクしながら、閾値比較をして「0」又は「1」の信号を発生させる方式であり、一般にドットの分散性と解像性が高くなく、誤差拡散法の画質には劣るが、網点画像と同等の高速処理が可能である。
なお、誤差拡散法も分散ドットマスク法も、共に画質上の問題点を克服するために、これまで様々な改良が提案されてきているが、理論的に最良と言える方式の獲得までは至っていない。
なお、一例をあげると、誤差拡散法は、「R.Floyd、L.Steinberg、"An adaptive algorithms for spatial grey scale"、Proc.Soc.Info.Display、17、75−77(1976).」に述べられており、分散ドットマスク法は、「R.Ulichney、"The void−and−cluster method for dither array generation"、 in Hum.Vision, Visual Process., Digital Disp.IV,Proc.SPIE、1913,332−343(1993).」に述べられている。
また、これらを含む2値化技術全般の動向は、「H.R.Kang、"Digital color halftoning"、SPIE/IEEE Series on Imaging science & engineering(1999).」に詳しい。
分散ドット画像の別の課題として、網点画像から分散ドット画像への変換、作成済みの分散ドット画像の画質改善、解像度変換、濃度変換、画質評価、などが挙げられる。一般に、分散ドット画像を含む2値画像は、データサイズが小さく改竄耐性が高い反面、画像変換を行うことが難しい。実際、改竄を認めない場合は別として、2値画像の画像変換は多くのところで必要になっている。例えば400dpiの解像度で読み取った画像を600dpiでプリントするような場合には1.5倍の解像度変換が必要となる。分散ドット画像は、一つ一つのドットが意味を持っているため、少しでもドットの点灯数を増減させたり、点灯位置を変えたりしただけでもドットの分散性が悪化し、見た目の画質を大きく低下させることにつながる。そのため、上述した各種の処理は、どれも難しいものとなっている。そして、やはりこれらの処理についても、ドットの分散性を理論的に保証した最良の方式の獲得までは至っていない。
以上をまとめると、分散ドットによる2値画像を理論的に保証しつつ高画質に処理する方式が必要となっている。
なお、誤差拡散法と分散ドットマスク法以外の分散ドット2値化技術に関して、特許文献1では、エネルギー関数としてユークリッド距離関数を利用した方法が開示され、特許文献2では、物理学のモデルに従った斥力緩和法による方法が開示されている。これらの技術における関数は、いずれも何らかのモデルを利用したものである。しかしながら、これらのモデルにおいては、いずれも幾何学的な考察が行われていないため、場合によってはパラメータ設定を行うなどして使用する必要があった。
なお、本願出願人は、幾何学的に保証されたエネルギーを用いて点分散の評価や作成を行う方法を特願2005−079614において開示している。この方法では、点分散を幾何学的に保証しつつ点分散を得ることができるものの、いずれも密度が一定(固定濃度の画像、又は、均一な密度で配置された配置物など)である場合を対象としていた。そのため、領域毎に濃度(分散密度)が異なる分散ドット画像に関し、分散性の評価を行うことができなかった。
そこで、本実施形態における配置決定装置2は、n次元ユークリッド空間に含まれる有界な部分空間E(n)内に分散したm個の点からなる集合をXとしたときに、各点x、y∈Xの間で生じる相互エネルギーfr(|x−y|)と、各点yにおける点密度とに基づいて、集合Xのエネルギーを算出し、このXのエネルギーを低下することによって点分散の分散性を高める。この方法により、2次元の幅w、高さhの有界な画像空間における分散ドット画像について、各領域の画像濃度を加味しつつ、ドットの分散性を向上させることができる。
なお、関数frは、本発明にかかる評価関数の一例であり、2階微分可能かつ各微分係数が連続で、少なくとも、fr(x)=0(x≧r)、0<r<1/2・diam(E(n))を満たし、更に、fr(x)が凸関数であり、関数frの導関数fr'についてfr'(√x)が凹関数であるものとすることができる。
なお、この条件を満たす関数frは、1次元周期的空間において、複数の点が均等に分散したときに、全てのx、y∈Xに関する関数値fr(|x−y|)の総和平均が最小になることが数学的に保証された関数である。このとき、任意の点分散に対して、各点のエネルギーを測定し、測定した値が小さいほど、エネルギーが小さく、点分散の分散性が良いとすることができる。
また、上述したように、2次元のw×hピクセルの画像を扱うため、1/2・diam(E(n))は1/2・min{w、h}で置き換えてもよい。
さらに、本実施形態における配置決定装置2は、上述の点分散の評価を利用して分散ドット2値画像を作成するほかに、任意の2値画像から分散ドット2値画像への変換、分散ドット2値画像の画質改善、分散ドット2値画像の解像度変換、分散ドット2値画像の濃度変換、分散ドット画像の画質評価、のそれぞれの処理を実行する。
これにより、本実施形態における配置決定装置2は、幾何学的に適切なエネルギー関数によって点分散の良さを評価しながら分散性を高めつつ、高画質な分散ドット画像処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、画像を構成するドットを本発明にかかる配置物の一例として説明するが、配置物は、これに限定されるものではない。
例えば、別の例として、例えば、ある都市内に複数の店舗を配置するような場合、どの地域からもいずれかの店舗に近くなるように、効率的な店舗配置が求められる場合がある。この場合に、商圏人口などに応じた店舗の配置密度を実現することが望まれる。
さらに別の例として、例えば、単位立方体内に電子あるいは分子を均等に分散させた状態を用意し、各種の物理実験のシミュレートを行うような場合がある。この場合にも、電場などの影響として、電子あるいは分子の密度を制御する必要がある。
[ハードウェア構成]
次に、本実施形態における配置決定装置2のハードウェア構成を説明する。
図1は、本発明にかかる分散評価方法、配置決定方法及び画像処理方法が適応される配置決定装置2のハードウェア構成を、制御装置20を中心に例示する図である。
図1に例示するように、配置決定装置2は、CPU202及びメモリ204などを含む制御装置20、通信装置22、HDD・CD装置などの記録装置24、並びに、LCD表示装置あるいはCRT表示装置及びキーボード・タッチパネルなどを含むユーザインターフェース装置(UI装置)26から構成される。
配置決定装置2は、例えば、配置決定プログラム5(後述)がインストールされた汎用コンピュータであり、通信装置22又は記録装置24などを介して、空間上に配置すべき配置物に関する情報(例えば、配置物の数など)、及び、これらの配置物が配置される配置空間に関する情報(例えば、配置空間の形状、大きさなど)を取得し、取得された情報に基づいて、配置物の配置を決定する。
また、配置決定装置2は、配置物の位置情報、及び、配置空間に関する情報を取得し、取得されたこれらの情報に基づいて、配置物の分散性を評価する。
[配置決定プログラム]
図2は、制御装置20(図1)により実行され、本発明にかかる配置決定方法を実現する分散化プログラム5の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、配置決定プログラム5は、データ入力部500、記憶部510、予備処理部520、濃度特定部530、分散評価部540、配置更新部550、判定部560及びデータ出力部570を有する。
なお、配置決定プログラム5の全部又は一部をASICなどのハードウェアで実現してもよい。
配置決定プログラム5において、データ入力部500は、通信装置22(図1)又は記憶装置24(図1)を介して、配置空間上に配置すべき配置物に関する情報(例えば、配置物の数など)、及び、この配置空間に関する情報(例えば、配置空間の形状、大きさなど)を点分散データとして取得し、取得された点分散データを記憶部510に出力する。
本例のデータ入力部500は、入力された2値画像(分散ドット画像データ)を点分散データとして記憶部510に出力する。
記憶部510は、データ入力部500から入力された点分散データを記憶する。
また、記憶部510は、予備処理部520、濃度特定部530、分散評価部540、配置更新部550及び判定部560に対して、ワークエリアを提供する。例えば、記憶部510は、データ入力部500から入力された点分散データに加えて、予備処理部520により前処理された画像の点分散データ、分散性改善後の点分散データ、並びに、点分散評価に用いられる各種の途中演算結果及び処理パラメータなどを保持する。
予備処理部520は、入力された点分散データに対して、必要とされるさまざまな予備処理を行う。
本例では、2値の分散ドット画像の各種の処理を行うことが可能であるが、それぞれの処理に応じて必要な準備や処理工程が異なるため、予備処理部520は必要な処理を行う。一例を挙げると、分散ドット画像の解像度変換を行う場合には、予備処理部520は、分散評価部540及び配置更新部550等による分散性の改善処理を行う前に、原画像を所定解像度に解像度変換する。この場合に、解像度変換された画像に対して、分散評価部540及び配置更新部550等によって分散性の改善処理が施される。
濃度特定部530は、入力された点分散データに基づいて、各配置領域における配置物の密度を特定し、特定された密度を示す情報(密度情報)を分散評価部540に提供する。密度情報には、例えば、画像の濃度情報などが含まれる。
本例の濃度特定部530は、多値の画像データが入力された場合には、入力された画像データの画素値に基づいて、各画像領域における濃度値を特定し、2値の画像データが入力された場合には、2値画像を構成する複数のドットの分布に基づいて、各画像領域における濃度値を特定する。
分散評価部540は、記憶部510に記憶されている点分散データと、濃度特定部530により特定された密度情報とに基づいて、エネルギー値の評価を行う。
より具体的には、分散評価部540は、記憶部510に保持された点分散データの分散性の良さを、エネルギー関数によって評価する。このエネルギー関数I(X,fr)は、例えば、以下の式で表される。
I(X,fr)=1/|X|・Σx∈XI(X,x,fr)・・・(式1)
ここで、n次元空間内の有界な配置空間をE(n)とし、入力されたn次元配置空間E(n)における点分散全体がX⊂E(n)である。
また、関数frは、配置物の集合Xに含まれる各点(x、y∈X)の間で生じる相互エネルギーfr(|x−y|)である。そして、各点エネルギー関数I(X,x,fr)は、この相互エネルギーfrと、密度情報の逆数に比例する重み付け関数P(本例では、1/p(y))とからなる関数である。さらに、p(y)は、配置物が配置される点yに対応付けられた密度情報(本例では、点yにおける濃度値)である。したがって、各点エネルギー関数値Iは、fr/p(y)の各点平均値である。つまり、本例における各点エネルギー関数I(X,x,fr)は、例えば、以下の式で表すことができる。
I(X,x,fr)=Σy∈Xfr(|x−y|)/p(y)・・・(式2)
本例における各点エネルギーI(X,x,fr)の定義式において、本来は空間の総点数|X|で除算するところを、点yの密度p(y)で除算していることが大きな特徴である。これは、局所的な点の総数(すなわち、局所的な濃度)で除算することで、異なる濃度で点が分散した状態においても、各点にそれぞれ適当な重みを与えたエネルギーで相互比較を可能にするための重要な工夫である。このようにすることで、注目点xの周囲に異なる濃度で点yが分散していても、それぞれxとyの間で働く相互エネルギーfr(|x−y|)に、濃度による重みが掛けられ、点xとの間で生じる全ての各点エネルギーを平等にすることができる。この結果、簡単なエネルギー降下によって、分散ドット画像の濃度を保ったまま、ドットの分散性のみを向上させることができる。
相互エネルギーfrの関数(評価関数)frは、2階微分可能かつ各微分係数が連続で、fr(x)=0(x≧r)、0<r<1/2・diam(E(n))を満たし、更にfr(x)が凸関数であり、frの導関数fr'についてfr'(√x)が凹関数であるものとする。
なお、上述における「n次元空間」とは、より高次元のユークリッド空間に埋め込めるn次元空間全てを対象とする。
また、|X|は、Xの点の総数とする。
また、|x−y|は、E(n)空間における点xとyとの距離を意味する。例えば、E(n)がn次元ユークリッド空間の部分集合の場合には、|x−y|は、ユークリッド距離で定義できる。また、diam(E(n))はE(n)の直径、すなわちsup{|x−y|:x、y∈E(n)}とする。ここで、supは上限値を意味する。
なお、上記エネルギー関数の一般的な定義自体は、ポテンシャル理論の分野に属している。ポテンシャル理論では、例えば、エネルギーI(X)は、sを実数として以下の式で定義される。
I(X)=∫∫|x−y|dμ(x)dμ(y)・・・(式3)
なお、本例の相互エネルギーfrは、本発明にかかる評価関数の一例である。また、各点エネルギーI(X,x,fr)は、本発明にかかる評価値を算出する関数である。本例では、点分散性の改善処理を行う場合には、各点エネルギー関数I(X,x,fr)を用い、画像全体の分散性を評価する場合には、全点エネルギーI(X,fr)を用いる。
配置更新部550は、記憶部510に記憶されている点分散データに対して、いずれかの配置物の仮配置位置を変更する配置更新処理を行う。
本例の配置更新部550は、分散評価値520により算出される各点エネルギー値を降下させるように、入力された2値画像のドットを移動させる。
判定部560(配置決定手段)は、分散評価部540による評価結果に基づいて、適用すべき点分散データを選択する。
また、判定部560は、分散性の評価のみを行う場合に、配置更新部550による点分散データの更新(ドットの移動)を禁止する。
また、判定部560は、分散性のよい配置を決定する場合に、配置更新部550に各配置物(ドット)を移動させ、必要に応じて分散評価部540に再び各点エネルギー値の算出を実行させる。あるいは、判定部560は、エネルギー値が既定の条件を満たすまで、分散評価部540による評価、及び、配置更新部550による配置更新処理を交互に繰り返させてもよい。
すなわち、分散評価部540、配置更新部550及び判定部560は、互いに協働して、点分散性の改善処理を行う。
データ出力部570は、分散評価部540による評価結果(算出された全点エネルギー値もしくはエネルギー降下すなわち分散性が改善された点分散データ)を、通信装置22又は記憶装置24に出力する。
以下、配置決定プログラム5による分散評価処理及び配置決定処理をそれぞれ説明する。なお、入力される点分散データが離散空間内で定義される場合を具体例として説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、本配置決定プログラム5は、連続空間で定義された点分散データに関しても、密なメッシュで離散化することによって擬似的に取り扱うことができる。
[分散評価処理]
まず、分散評価処理を説明する。以下では、離散的な空間256×256ピクセル内に分散したm個の点の点分散の分散性を評価する例について説明する。
図3は、配置決定プログラム5(図2)による分散評価処理(S10)のフローチャートである。
図3に示すように、ステップ100(S100)において、データ入力部500は、通信装置22(図1)又は記憶装置24(図1)を介して、入力画像(配置空間)の形状及び大きさ、並びに、この入力画像における各ドットの位置を点分散データとして取得し、取得された点分散データを記憶部510に出力する。
分散評価部540は、データ入力部500から入力された点分散データに応じて、n次元配置空間内の有限集合E(n)に含まれる点分散集合Xを準備する。本例では、E(n)は、図4に例示するように、256×256のピクセル全体とする。また、ドットの集合Xは、このE(n)の内部に定義されたm個の点の集合とする。
なお、本例では、説明の便宜のために、256×256の2値画像を具体例として説明するが、画像でなく一般の256×256の離散空間に置き換えてもよい。
ステップ110(S110)において、濃度特定部530は、入力されたドットの分布に基づいて、各ドット位置における濃度値を算出する。濃度値は、例えば、既定サイズの画像領域におけるドット点灯比率に基づいて算出される。
ステップ120(S120)において、判定部560は、分散評価処理を行うか配置決定処理を行うかを判定し、分散評価部540及び配置更新部550に対して、判定結果に応じた制御を行う。本例では、分散評価処理を行うため、判定部560は、分散評価処理を実施させるべく、配置更新部550に対して配置更新処理を禁止し、分散評価部540に対して分散評価処理を行うよう指示する。
分散評価部540は、入力された点分散データ、及び、濃度特定部530により算出された濃度値に基づいて、各ドット位置の各点エネルギーI(X,x,fr)を算出する。
より具体的には、分散評価部540は、注目点xに関して、他の点y(x、y∈X)との間で生じる相互エネルギーfr(|x−y|)をそれぞれ算出し、算出された相互エネルギーfrを点yの濃度値p(y)で除算する。そして、分散評価部540は、集合Xに含まれる他の点y全てについて算出されたfr/p(y)を合算して、各点エネルギーI(X,x,fr)を算出する。
すなわち、各注目点xの各点エネルギーI(X,x,fr)は、以下の式で表される。
I(X,x,fr)=Σy∈Xfr(|x−y|)/p(y)
なお、各点エネルギーI(X,x,fr)は、関数frの性質によって、図5に示すように、注目点x(x∈X)を中心とする半径rの領域内にある全ての点y(y∈X)について、fr(|x−y|)/p(y)を計算してその和を取った値である。
半径rよりも外側の点(白抜きの丸)は、fr(x)=0(x≧r)の条件に基づいて無視される。
ステップ130(S130)において、分散評価部540は、算出された各点(注目点x)の各点エネルギーI(X,x,fr)に基づいて、配置空間全体のエネルギーI(X,fr)(以下、全点エネルギー)を算出する。
より具体的には、分散評価部540は、各点エネルギーを合算し、この合算値を、集合Xに含まれる点の数(|X|=m)で除算して、全点エネルギーI(X,fr)を算出する。
すなわち、対象となる配置空間の全点エネルギーI(X,fr)は、以下の式で表される。
I(X,fr)=1/|X|・Σx∈XI(X,x,fr)
換言すると、全点エネルギーI(X,fr)は、全配置物(すなわち、全てのx∈X)に対する各点エネルギーの平均値として算出される。
ステップ140(S140)において、データ出力部570は、分散評価部540により算出された全点エネルギーI(X,fr)を、点分散性の評価値として出力する。
なお、データ出力部570は、全点エネルギーI(X,fr)に加えて、各点のエネルギーI(X,x,fr)を、分散性の評価値として出力してもよい。
このように、配置決定プログラム5(図2)は、2値画像を構成するドット間の距離に基づいて、各点エネルギーI(X,x,fr)及び全点エネルギーI(X,fr)を算出し、ドットの分散性の評価値として出力する。
[境界条件について]
配置空間に応じた2点間(注目点xと対象点y)の距離|x−y|の取り方を説明する。
本実施形態で算出される各点エネルギーI(X,x,fr)は、注目した点xとその他の点y全てとの間で生じるエネルギー値の濃度に応じた重み付け合算値として定義されている。
このような場合、考察する配置空間に対称性がない場合、つまり境界領域が存在する場合に、取り扱いに面倒が生じる。
図6は、配置空間における境界領域を例示する図である。
図6に例示するように、配置空間E(n)は、主走査方向及び副走査方向に256ピクセルの2次元空間である。図6中のハッチングで示した領域は、配置空間E(n)の周縁部から、限界距離rまでの領域である。ここで、限界距離rとは、相互エネルギーfrが有意な値(0以外の値)をとりうる範囲を示す値である。限界距離rよりも離れた点間では、相互エネルギーfrの値が0となる。換言すると、注目点xとの距離が限界距離rよりも遠い他の点y(対象点y)は、この注目点xのエネルギーに影響を与えない。
図6に示すハッチング領域内にある任意の注目点x(x∈X)を考えた場合に、注目点xを中心として半径rの範囲を考察すると、図6に示すように256×256の外周の外側にはみ出てしまい、正しい計算ができない場合がある。このような場合には、予め256×256を含むより大きな空間Yの一部として256×256を入力して、注目点xとしてはXの点全体を動かし、対象点yとしてはYの点全てを対象とするようにしてもよい。あるいは、図6に示すように、配置空間からはみ出した領域には点がないものとして処理してもよい。もちろん外周部分の不具合によって評価結果に不都合が生じるような場合もあるが、そのような場合には、対象とする空間をより大きく(例えば1024×1024など)選択することによって、その不都合が減少し、より分散性の良い点分散を、よりエネルギーが低いと判定することができる。
[相互エネルギーfrについて]
分散評価部540により適用されるエネルギー関数frは、frと同様の性質を持ち、[0,1]閉区間で定義された関数h(x)を用いて、
Figure 0004666223
と表すことができる。なお、このようにして[0,1]閉区間で定義された関数h(x)を与えてfr(x)を定義すると、rを含まない一般の関数h(x)を使ってfr(x)を構成できるという利点がある。図7に実線で示したグラフは、エネルギー関数frを構成する関数h(x)の一例であり、h(x)=(2/3―x+1/3・xのグラフである。
分散評価部540により適用される関数fr(相互エネルギーを求める関数)の条件として、fr(x)=0(x≧r)、0<r<1/2・diam(E(n))、fr(x)が凸関数であり、frの導関数fr'についてfr'(√x)が凹関数であり、更にfr(x)は2階微分可能かつ各微分係数が連続としていた。ここで、fr(x)を上記のようにh(x)による合成関数として定義すると、fr(x)が上記各条件を満たすためには、上記の各条件におけるfrをhに置き換えて条件が満たされれば良いということがわかる。
図7に例示するエネルギー関数h(x)も、上記条件の全てを満たすことを確認することができる。実際に、図7に実線で示すとおり、h(x)は凸形をしている(更にh(x)の導関数h'(√x)が凹形となる)。そして、上述したようにこの性質は合成関数であるfr(x)についても成立する。
本実施形態における分散評価部540は、上記条件を満たしさえすればどのような関数を使ってもよいことが大きな特徴であるが、本例では、図7に例示するエネルギー関数h(x)を、関数frを実現する具体例として用いる。なお上記条件を満たす関数はその他にも数多くあるが、一例としては、
h(x)=(1−x)(但しp≧2)
があげられる。
一方、上述した従来の関数の一例であるexp(−x/(2σ))は、同じく図7に点線で示したグラフであり、凸性や凹性を持っていない。なお、この従来の関数(点線)は、その形態がh(x)に近くなるように、パラメータσの値を調整したもの(σ=0.22)であり、σの調整を行っていない場合には、更にh(x)と異なる形態を有することになる。なお、従来例では、この関数に限らず関数に数学的な保証がないために、このようなパラメータ調整が必要となる場合が多い。
[画像改善処理]
次に、画像改善処理を説明する。本例では、256×256ピクセルの2値画像を処理対象とし、この画像内に分散したm個の黒ドットについて、各画像領域の濃度を維持しつつ、より分散性の良い2値画像を作成する形態を具体例として説明する。
処理対象となる2値画像は、網点画像でも、分散ドット画像でもよい。また、本例では、入力された2値画像に対して、連続階調画像の原画像が存在する場合と、存在しない場合を共に前提として説明を行う。
図8は、配置決定プログラム5(図2)による画像改善処理(S20)のフローチャートである。なお、本例では、「局所振動法」を用いた形態を具体例として説明するが、これに限定されるものではなく、分散評価部540により算出されるエネルギー値が降下する方法であれば、どのような方法でもよい。
図8に示すように、ステップ200(S200)において、データ入力部500(図2)は、通信装置22(図1)又は記憶装置24(図1)を介して、入力された2値画像の形状及び大きさ、並びに、この2値画像における各黒ドットの位置を点分散データとして取得し、取得された点分散データ(すなわち、2値画像の画像データ)を記憶部510に出力する。
なお、本例では、黒ドットを配置物として分散性を評価し、配置の更新を行うが、白ドットを配置物として処理してもよい。
ステップ202(S202)において、予備処理部520(図2)は、記憶部510に展開された2値画像に対して、要求された処理に対して必要な前処理を実行する。すなわち、予備処理部520は、記憶部510に展開された2値画像に対して解像度変換などの画像処理を施す。なお、予備処理部520による前処理は必須ではなく、前処理が行われない場合には、本画像改善処理により、ドットの分散性が改善される。
例えば、解像度変換が要求された場合には、予備処理部520は、例えば、最近傍法などにより2値画像を構成する黒ドット及び白ドットの数を変更する。この場合に、黒ドット及び白ドットの数、並びに、2値画像の大きさなどが変化するため、点分散データが更新されることになる。
また、濃度変換が要求された場合には、予備処理部520は、入力された2値画像(及び、連続階調画像)について、濃度変換を行う。すなわち、連続階調画像の濃度変換は、各ピクセルに固定濃度比率を乗算し、2値画像の濃度変換は、該固定比率に基づいて所定数の画素値(黒ドットと白ドット)を反転させればよい。この場合にも、黒ドット及び白ドットの数が変化するため、点分散データが更新されることになる。
ステップ204(S204)において、濃度特定部530は、記憶部510に展開されている2値画像の各黒ドットの位置について、濃度値を特定する。濃度値の特定は、例えば、連続階調画像の原画像が存在する場合には、現画像の画素値そのものとすればよいし、連続階調画像の原画像が存在しない場合には、該2値画像の各黒ドットを中心とした既定サイズの画像領域における黒ドットの割合に基づいてなされる。
ステップ206(S206)において、判定部560は、ドットの配置改善処理を行うべく、配置更新部550に仮配置更新処理を指示する。
配置更新部550は、2値画像を構成する黒ドットの集合Xの中から、処理対象となる注目ドットxを設定し、この注目ドットxを既定の位置に仮変位させる。注目ドットxを仮変位させる既定位置は、例えば、注目ドットxを中心とした3×3ピクセルのいずれかである。
ステップ208(S208)において、判定部560は、この仮変位後の注目ドットxについて、各点エネルギーI(X,x,fr)を算出するよう分散評価部540に指示する。
分散評価部540は、記憶部510に展開されている2値画像の点分散データに応じて、n次元配置空間内の有限集合E(n)に含まれる点分散集合Xを準備する。本例では、図4に例示するように、n=2として、E(n)を256×256のピクセル全体とする。また、2値画像を構成する黒ドットの集合Xは、このE(n)の内部に定義されたm個の点の集合であり、初期配置データして設定される。
分散評価部540は、仮変位後の注目ドットxについて、各点エネルギーI(X,x,fr)を算出する。
なお、本ステップにおける各点エネルギーIの算出は、図3に示したS120と実質的に同一である。
また、各点エネルギーIは、注目した黒ドットと周囲の黒ドットとの間で生じるエネルギーを算出している。したがって、画像の縁部分では例外処理が必要となる。図6に示すように、外枠を256×256の外周として、同じく図6にハッチングで示した領域内にある任意の黒ドットx∈Xを考えた場合に、黒ドットxを中心として半径rの範囲を考察すると、図6に示すように256×256の外周の外側にはみ出てしまう。このような場合には、予め256×256(画像領域)の外側に仮想的に幅rの枠を設けて、256×256の外周の画素をコピーして加えた(256+2r)×(256+2r)の空間をXに置き直すようにしてもよいし、注目ドットxが256×256の外周に来たときにのみ、仮想的に外周の外側にもコピーされた黒ドットが存在するものとしてエネルギー計算してもよい。
ステップ210(S210)において、判定部560は、この注目ドットxを全ての既定位置(注目ドットxを中心とした9ピクセル)で仮変位させ、それぞれの仮変位後に各点エネルギーを算出したか否かを判定し、全ての仮変位点で各点エネルギーが算出された場合に、S212の処理に移行し、これ以外の場合に、S206の処理に戻って、次の変位位置について各点エネルギーを算出する。
ステップ212(S212)において、判定部560は、この注目ドットxを仮変位させて算出された各点エネルギーの中から、各点エネルギーが最も小さい仮変位位置を配置更新部550に通知する。
配置更新部550は、判定部560からの通知に応じて、最も各点エネルギーの小さい仮変位位置に、この注目ドットxを配置し、Xを更新する。
ステップ214(S214)において、判定部560は、黒ドットの集合Xに含まれる全てのドットxについて、S206〜S212の処理を行ったか否かを判定し、未処理の黒ドットxが存在する場合に、S206の処理に戻って、未処理の黒ドットxを注目ドットとしてS206〜S212の処理を行い、全ての黒ドットxについて処理が終了した場合に、S216の処理に移行する。
ステップ216(S216)において、判定部560は、S206〜S214の処理が既定の回数だけ繰り返されたか否かを判断し、繰返し回数が既定回数以上である場合に、S220の処理に移行し、繰返し回数が既定回数未満である場合に、S218の処理に移行する。
すなわち、配置決定プログラム5は、S206〜S214の処理が既定の回数以上繰り返された場合に、各点が収束して最適な地点に移動し終えたと判断する。
ステップ218(S218)において、判定部560は、S206〜S214の処理が施された黒ドットの集合X'を、初期配置データに設定して、S206の処理に戻る。
すなわち、配置決定プログラム5は、S206〜S214の処理が既定の回数以上繰り返されていない場合に、各点が収束し終えていないと判断し、この処理後の黒ドットの集合X'を初期状態として、S206〜S214の処理を繰り返す。
ステップ220(S220)において、判定部560は、初期配置データ(収束するまで更新が繰り返された集合Xの配置)を、最適な配置として出力するようデータ出力部570に指示する。
データ出力部570は、初期配置データを、分散性が改善された2値画像のデータとして出力する。なお、データ出力部570は、分散性が改善された2値画像のデータと共に、算出された各点エネルギーI(X,x,fr)及び全点エネルギーI(X,fr)を、この画像データの評価値として出力してもよい。
このように、配置決定プログラム5は、画像領域における濃度値に加味してドットの分散性を評価しながら、エネルギーを降下させることにより、画像処理が施された2値画像のドットの分散性を改善させる。
また、このように改善された2値画像は、濃度情報の精度次第で誤差拡散法と同等の高解像度を実現し、しかも誤差拡散法に特有のテクスチュアを発生させない、高画質な画像となる。
なお、以上の説明においては、連続階調画像の原画像が存在する場合と存在しない場合を共に扱ってきたが、例えば画像の2値化処理は前者に相当し、2値画像の解像度変換や色変換などの処理は一般に後者に相当する。連続画像の2値化処理も、このように一旦仮2値化した画像の分散性を上げるという見方をすることで本例の方法を適用することができる。
図9は、解像度変換された画像に対する画像改善効果を説明する図である。
図8のS202において、予備処理部520が、図9(A)に例示するw×hピクセルの原画像を、最近傍法でW×Hピクセルに解像度変換すると、図9(B)に例示するような画像(解像度変換済み)が生成される。
解像度変換された2値画像に関し、黒ドットに注目して考えると、図9に例示するように、各1×1ピクセルの黒ドットが各2×2の黒ドットに変換される。
これが、図8のS206〜S220の処理によって、各2×2ピクセル内にある4つの黒ドットが、エネルギー降下によってそれぞれ互いに分散してゆき、図9(C)に例示する分散性のよい2値画像になる。
つまり、一旦解像度変換することによって外見上ドットがクラスター化しても、エネルギー降下によって再び原画像と同じ大きさの画素サイズで分散してゆく。原画像のドット分散性は、エネルギー降下によってより分散性の良い画像に変換されるので、解像度変換とドット分散性の改善を同時に行っていることになる。
なお、本例のエネルギー関数として、fr(x)を、2階微分可能かつ各微分係数が連続であるという条件を満たすように選択すると、エネルギー関数自体が、点xの局所的な移動に対して微分可能となる。従って、図8に示したような局所振動によるエネルギー降下アルゴリズムを行っても、極小解に陥りにくいという性質を持っている。r値は固定してよく、黒ドット(又は白ドット)の数(濃度)が増減しても、収束に全く問題を生じない。実際には、離散空間の制約上、点の数が増大するにつれて、点の配置に大きな制約が掛かる。この場合、r値を小さく取ると、エネルギー値に及ぼす各点の比率が高くなり、誤差が大きくなる可能性がある。また、逆にrが大きすぎると、参照する点の数が増大するため処理速度の低下となる。これらの点からr値はある程度大きく、例えば10程度に取るのが好ましい。20×20以下の小画像を処理する場合には、r=1/2・min{w、h}−1(w、hはそれぞれ主走査方向、副走査方向のピクセル数)などとすればよい。
ここで、関数frが、fr(x)=0(x≧r)、0<r<1/2・min{w、h}を満たし、少なくともfr(x)が凸関数であり、frの導関数fr'についてfr'(√x)が凹関数であり(条件A)、更にfr(x)は2階微分可能かつ各微分係数が連続である(条件B)場合の理論的な効果をまとめる。条件Aによって、周期的1次元空間において点が均等に分散した際にエネルギーが最小化することが幾何学的に保証され、条件Bによって局所的な極小解に陥ることを防いでいる。rの値は予め大きな値を設定しておけばよいだけなので、エネルギー関数frは、実質上パラメータ設定が一切必要なく、また極小解に陥りにくいという性質から、収束のアルゴリズムにもより依存しないものとなっている。
エネルギー関数の条件として、更に2次元固有のより強い条件を課してもよい。実際、frが更に以下の2条件満たすことで、2次元における局所的なエネルギー安定性を保証できる。つまり、Xを2次元平面内の三角格子配置した点集合とした場合に、
Figure 0004666223
及び、
Figure 0004666223
の2条件を加えることで、三角格子配置時に局所的なエネルギー安定性を保証できる。ここで、三角格子を考慮しているのは、2次元平面で最も点が均等に配置した状態が三角格子配置だからである。なお、実施例で述べた、h(x)による具体的な関数frは、実際これらの2条件をも満たしていることが確認できる。なお、より安全を期すならば、これらの条件を満たす関数h(x)に対して、h(x)をp乗(p≧1)した関数を新たにh(x)と置き直すことによってより強い凸性を与えた関数を使用することができる。この、強い凸性を与えることでより安全になるであろうという推定は、1次元解及び2次元での部分解における考察から導出されるものである。
fr(x)に対する上述した全ての条件を満たす関数として、
Figure 0004666223
と置いた場合に、例えば以下の関数を挙げることができる。
Figure 0004666223
このようにして定義されたfrは上述した全ての条件を満たすことが確認できる。なお、この関数h(x)の形態は図7に実線で示すとおりであり、hが凸形をしている(更にh'(√x)が凹形となる)。
次に、上記したように、集合Xとして分散ドットのうちの黒ドットでも白ドットでも、どちらを設定してもよい。この場合、上述のエネルギー降下処理において、黒ドット、白ドットを問わず、ドット数が少ない(低濃度)領域においてエネルギー降下の結果、ざらつきが残る場合がある。これは、エネルギー関数を、任意の濃度を同時に扱い得るようにするために、
I(X,x,fr)=Σy∈Xfr(|x−y|)/p(y)
で定義していることに起因する。ここで、点yの濃度p(y)で各点間のエネルギーを除算して、濃度によって各点の重みを変える効果を与えている。ところが、低濃度領域においては、点灯しているドットの数が少ないため、相対的に、一点のドットの点灯がエネルギーI(X,x,fr)に与える影響が大きくなり、点yの濃度p(y)による重み効果で吸収できる以上の誤差を与えやすくなるため、エネルギー降下によってドットの分散性にざらつきが残りやすくなる。
このような点を鑑みて、エネルギー降下を変形させてもよい。例えば、変形例として、黒ドットと白ドットの両方のエネルギーを考慮する、あるいは濃度によって黒ドットと白ドットのエネルギーを切り換える、あるいはブレンドする、などの方法を使用してもよい。黒ドットと白ドットの両方のエネルギーを考慮する場合には、注目ドットを他の点に移動するということを、黒ドットと白ドットを入れ替えるとみなし、それぞれ入れ替えた黒ドットと白ドットで共にエネルギー降下した場合にのみ、入れ替えを成立させる、などの方法を採ることができる。これにより、例えば黒ドットの低濃度側の処理では同時に白ドットの高濃度側が考慮されるので、全体にザラツキを緩和することができる。なお、このように黒ドットと白ドットの両方を処理の対象とする場合、X1(黒ドット)、X2(白ドット)という、互いに反転の関係にある二つの分散ドット画像のエネルギーを降下させると考えればよい。
以上説明したように、分散ドット画像の「分散性の良さ」に関わる処理は、エネルギー降下の概念で全て対応することができる。その一方で、分散ドット画像の解像度に関わる部分は、本質的には分散ドットの良さとは無関係であり、本例においては、連続階調の原画像の解像度に大きく依存している。したがって、連続階調の原画像が存在する場合には、高解像度の分散ドット画像を作成できるが、連続階調の原画像が存在しない場合には、分散性は充分に向上できても、解像度自体は低いままとなる。これは、2値の原画像から連続階調の原画像を推定する際に、原画像の解像度を充分に推定できないという理論的な限界に起因している。言い換えれば、本例の方法は、分散ドット画像の画質に関わる「分散性」と「解像度」のうち、解像度を最大限保ちつつ、分散性を理論的な限界近くまで改善する方式であると言える。
本発明にかかる分散評価方法、配置決定方法及び画像処理方法が適応される配置決定装置2のハードウェア構成を、制御装置20を中心に例示する図である。 制御装置20(図1)により実行され、本発明にかかる配置決定方法を実現する分散化プログラム5の機能構成を例示する図である。 配置決定プログラム5(図2)による分散評価処理(S10)のフローチャートである。 256×256ピクセルの2値画像と、この2値画像を構成するm個の黒ドットとを例示する図である。 相互エネルギーfrに対して設定された限界距離rを説明する図である。 配置空間における境界領域を例示する図である。 相互エネルギーfrのグラフである。 配置決定プログラム5(図2)による画像改善処理(S20)のフローチャートである。 解像度変換された画像に対する画像改善効果を説明する図である。
符号の説明
2・・・配置決定装置
5・・・配置決定プログラム
500・・・データ入力部
510・・・記憶部
520・・・予備処理部
530・・・濃度特定部
540・・・分散評価部
550・・・配置更新部
560・・・判定部
570・・・データ出力部

Claims (10)

  1. 画像を構成する複数の点の分散性を評価する分散評価装置であって、
    評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、注目点の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段
    を有し、
    前記評価値算出手段は、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    分散評価装置。
  2. 前記評価関数は、2つの点の間の距離に対して、2階微分可能であり、かつ、この評価関数の微分係数は、連続である
    請求項に記載の分散評価装置。
  3. 前記評価関数は、下記第1の条件
    Figure 0004666223
    、及び、第2の条件
    Figure 0004666223
    を満たすfrである
    請求項1または2に記載の分散評価装置。
  4. 評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、注目点の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された評価値を用いて、所定の配置空間内における複数の点の配置を決定する配置決定手段と
    を有し、
    前記評価値算出手段は、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    配置決定装置。
  5. 評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、前記他の点の密度に基づいて、注目点の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記複数の点のいずれかの仮配置を更新する配置更新手段と、
    前記配置更新手段により仮配置が更新された複数の点について、前記評価値算出手段に評価値を算出させて、算出された評価値に基づいて、適用すべき配置を決定する配置決定手段と
    を有し、
    前記評価値算出手段は、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    配置決定装置。
  6. 評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、注目点の分散性を示す評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された評価値を用いて、所定の画像内における複数の点の配置を決定する配置決定手段と
    を有し、
    前記評価値算出手段は、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    画像処理装置。
  7. 画像を構成する複数の点の分散を評価する分散評価方法であって、
    評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、注目点の分散性を示す評価値を算出し、
    前記評価値を算出することは、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    分散評価方法。
  8. 所定の配置空間に配置された複数の点について、いずれかの点の仮配置を変更し、
    評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、少なくとも1つの点の仮配置が更新された配置空間について、評価値を算出し、
    算出された評価値に基づいて、適用すべき配置を決定し、
    前記評価値を算出することは、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    配置決定方法。
  9. 所定の画像を構成する複数の点について、いずれかの点の仮配置を変更し、
    評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、仮配置が更新された点について評価値を算出し、
    算出された評価値に基づいて、適用すべき配置を決定し、
    前記評価値を算出することは、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    画像処理方法。
  10. 画像を構成する複数の点の分散を評価するコンピュータにおいて、
    評価対象となる注目点と、この注目点との距離が所定の限界値以内である他の点との間の距離、及び、他の点の密度に基づいて、注目点の分散性を示す評価値を算出するステップ
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記評価値を算出するステップは、
    注目点を基準とした所定の限界値以内の距離に他の点が複数存在する場合に、2つの点間の距離のみに依存する評価関数を他の点の密度で除算することによって、他の点それぞれについて2点間評価値を算出し、
    他の点それぞれについて算出された2点間評価値の合算値を前記評価値とし、
    前記評価値に基づいて分散性の良否を判断し、
    前記評価関数は、2つの点の間の距離が限界値を超える場合に、関数値が0となり、かつ、この限界値以内の距離については単調減少な凸関数であり、この評価関数の導関数は、2つの点の間の距離の平方根に対して、凹関数となる
    プログラム。
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