JP4665717B2 - フープ材のメッキ処理槽及びそれを用いたメッキ処理装置 - Google Patents

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本発明は、フープ材を送行させてメッキ処理を行うのに好適なメッキ処理槽及びそれを用いたメッキ処理装置に関する。
図11は、特許文献1に記載されている種類の従来のフープ材浸漬方式のメッキ処理装置に用いられるメッキ処理槽の平面図を示したものである。このメッキ処理装置1は、フープ材送入口である第一スリット部11aとフープ材送出口である第二スリット部11bとが設けられた外槽11と、フープ材送入口である第一スリット部12aとフープ材送出口である第二スリット部12bとが設けられ内部に処理液が満たされた内槽12とから構成されている。なお、外槽11の底部には液抜き口11cが設けられている。また、内槽12の第一スリット部12aと第二スリット部12bにローラー3a、3bをガイドとして備えている。そして、このメッキ処理槽1の内部を通過することにより、フープ材2は水洗、表面処理等のメッキ処理を施される。
特開平7−278877号公報
このようなメッキ処理槽1を用いてメッキ処理を行う場合、フープ材2が内槽12の第二スリット部12bを通過する際に、フープ材2と第二スリット部12bとの隙間から、内槽12の内部に満たされた処理液が流れ出てしまうという問題があった。そのため、特許文献1に記載されたメッキ処理槽では、内槽12のスリット部12a、12bにローラー3a、3bをガイドとして備えることにより、処理液の流出を抑えている。しかし、フープ材2の送行速度が速いほど流出量は増加し、また流出を完全に防ぐことは困難であった。
そして、内槽12の第二スリット部12bからのフープ材の送出方向、即ち処理液の流出方向の位置に外槽11の第二スリット部11bが形成されているため、図12に示すように複数のメッキ処理槽を連続して設置し処理を行う場合、前工程を行うメッキ処理槽の処理液が、流出する勢いによっては、その次工程を行う隣接したメッキ処理槽へ持ち出される可能性があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、内槽からの処理液の流出があっても、フープ材の送行速度を速くすることができ、メッキ処理槽の外部へ処理液の持ち出しが生じないメッキ処理槽及びメッキ処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のメッキ処理槽は、所定の処理液が内部に満たされており、平面形状が方形であって、側壁にフープ材を送入する第一スリット部とフープ材を送出する第二スリット部とを設けた内槽と、内部に前記内槽を備えており、平面形状が方形であって、側壁にフープ材を送入する第一スリット部とフープ材を送出する第二スリット部とを設けた外槽と、からなるメッキ槽において、前記外槽の第二スリット部は、前記内槽の第二スリット部から前記フープ材を送出する方向の位置以外の位置に設けられており、前記外槽の内部であって前記内槽の第二スリット部近傍位置には、フープ材の送行方向を変更する少なくとも一つの送行方向転換用ローラーを備えたことを特徴とする。
また、本発明のメッキ処理槽は、前記外槽の内部であって前記内槽の第一スリット部近傍に、少なくとも一つの送行方向転換用ローラーを備えていても良い。
また、本発明のメッキ処理槽は、前記外槽の内部であって前記内槽の第二スリット部近傍に、二つの送行方向転換用ローラーを備えていても良い。
また、本発明のメッキ処理槽は、前記外槽の内部であって前記内槽の第一スリット部近傍に、二つの送行方向転換用ローラーを備えていても良い。
また、本発明のメッキ処理槽は、前記外槽の底部に液抜き口を設けることが好ましい。
また、上記の目的を達成するために、本発明のメッキ処理装置は、上記のメッキ処理槽のうちの複数のメッキ処理槽を備え、前工程を行うメッキ処理槽の外槽のスリット部の一つと、その次工程を行うメッキ処理槽の外槽のスリット部の一つとを整合させて設置したことを特徴とする。
また、本発明のメッキ処理装置は、フープ材が送入される第一スリット部と、フープ材が送出される第二スリット部とを有する張力制御処理槽を備え、前記張力制御処理槽の前記第一スリット部と前工程を行う前記メッキ処理槽の外槽のスリット部の一つとを整合させ、前記張力制御処理槽の前記第二スリット部とその次工程を行う前記メッキ処理槽の外槽のスリット部の一つとを整合させて配置させても良い。
本発明によれば、内槽からの処理液の流出があっても、メッキ処理槽の外部へ液の持ち出しが生じない。そのため、フープ材の送行速度を従来の装置に比べ速くすることが可能となる。また、メッキ処理槽を連設して構成したメッキ処理装置においては、次工程のメッキ処理槽の処理液の濃度管理が容易となる。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。
図1を用いて実施例1を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図1はそのメッキ処理槽の構成を示す平面図である。
本実施例のメッキ処理槽1は、従来のメッキ処理槽と同様に、フープ材送入口である第一スリット部11aとフープ材送出口である第二スリット部11bとが設けられた外槽11と、フープ材送入口である第一スリット部12aとフープ材送出口である第二スリット部12bとが設けられ内部に処理液が満たされた内槽12とから構成されている。なお、外槽11の底部には液抜き口11cが設けられている。また、内槽の第一スリット部12aと第二スリット部12bには、それぞれローラー3a、3bがガイドとして備えられている。
さらに、メッキ処理槽1には、外槽11の内部であり内槽12の第二スリット12bの近傍位置に送行方向転換用ローラー4が設けられている。
なお、図中の矢印は、フープ材2を内槽の第二スリット部12bから送出するときに、内槽12から内槽12の内部に満たされた処理液が流出する方向を示したものである。また、この方向は、フープ材2が内槽12の第二スリット部12bから送出される方向と一致している。
本実施例においては、フープ材2はまず、メッキ処理槽1の外槽11の第一スリット部11a、ローラー3aが備えられた内槽12の第一スリット部12aを通過し、内槽12の内部に満たされた処理液に浸漬される。フープ材2は、この処理液に浸漬されることにより、所定のメッキ処理を施される。
次に、フープ材2は、ローラー3bが備えられた内槽12の第二スリット部12bを通過し、送行方向転換用ローラー4により送行方向を90度変更された後、外槽11の第二スリット部11bを通過しメッキ処理槽1の外部へと送られる。このとき、内槽12の第二スリット部12bから図1において矢印で示した方向へ、処理液が流出し、フープ材2が送出される方向に位置する外槽11の壁面に衝突する。しかし、外槽11の第二スリット部11bは、フープ材2が送出される方向以外に位置する壁面に設けられているため、処理液が外槽11の外部へと持ち出されず、液抜き口11cから排出される。
図2を用いて実施例2を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図2はそのメッキ処理槽の構成を示す平面図である。
この図2から分かるように、上記した実施例1の場合には、メッキ処理槽1は送行方向転換用ローラーを一つしか備えていないのに対し、本実施例の場合には、外槽11の内部であり内槽12の第一スリット部12aの近傍位置に第一の送行方向転換用ローラー4aを備えており、外槽11の内部であり内槽12の第二スリット部12bの近傍位置に第二の送行方向転換用ローラー4bを備えている。また、外槽11の第一スリット部11aは下方の壁面の左方位置に設けられている。
このような構成をした本実施例においては、フープ材2は、外槽11に送入された後、第一の送行方向転換用ローラー4aにより送行方向が90度変更され、内槽12の内部へ送入される。その他の構成は、実施例1の場合と全く同じであるため、同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。
図3を用いて実施例3を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図3はそのメッキ処理槽の構成を示す平面図である。
この図3から分かるように、上記した実施例1の場合には、メッキ処理槽1は送行方向転換用ローラーを一つしか備えていないのに対し、本実施例の場合には、外槽11の内部であり内槽12の第二スリット部12bの近傍位置に二つの送行方向転換用ローラー41、42を備えている。また、外槽11の第二スリット部11bは同じ壁面の上方位置に設けられている。
このように構成した本実施例においては、フープ材2は、内槽12から送出された後、二つの送行方向転換用ローラー41、42により、送行方向が二度変更され、外槽11から送出される。そのため、外槽11の第二スリット部11bが、フープ材2の送出側の壁面に設けられているが、送出方向の位置に設けられていないので、処理液がメッキ処理槽1の外部に持ち出されることはない。その他の構成は、実施例1の場合と全く同じであるため、同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。
図4を用いて実施例4を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図4はそのメッキ処理槽の構成を示す平面図である。
この図4から分かるように、上記した実施例2の場合には、外槽11の内部であり内槽12の第二スリット部12bの近傍位置に備えられた送行方向転換用ローラーは一つだけであるのに対し、本実施例の場合には、二つの送行方向転換用ローラー4b1、4b2を備えている。そして、外槽11の第二スリット部11bは、同じ壁面の上方位置に設けられている。
このように構成された本実施例においては、フープ材2は、内槽12から送出された後、二つの送行方向転換用ローラー4b1、4b2により、送行方向が二度変更され、外槽11から送出される。そのため、外槽11の第二スリット部11bが、フープ材2の送出側の壁面に設けられているが、送出方向の位置に設けられていないので、処理液がメッキ処理槽1の外部に持ち出されることはない。その他の構成は、実施例2の場合と全く同じであるため、同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。
図5を用いて実施例5を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図5はそのメッキ処理槽の構成を示す平面図である。
この図5から分かるように、上記した実施例2の場合には、外槽11の内部であり内槽12の第一スリット部12aの近傍位置に備えられた送行方向転換用ローラーは一つだけであるのに対し、本実施例の場合には、二つの送行方向転換用ローラー4a1、4a2を備えている。そして、外槽11の第一スリット部11aは、同じ壁面の上方位置に設けられている。
このように構成された本実施例においては、フープ材2は、内槽12へ送入される前に、二つの送行方向転換用ローラー4a1、4a2により、送行方向が二度変更される。その他の構成は、実施例2の場合と全く同じであるため、同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。
図6を用いて実施例6を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図6はそのメッキ処理槽の構成を示す平面図である。
この図6から分かるように、上記した実施例4の場合には、外槽11の内部であり内槽12の第一スリット部12aの近傍位置に備えられた送行方向転換用ローラーは一つだけであるのに対し、本実施例の場合には、二つの送行方向転換用ローラー4a1、4a2を備えている。そして、外槽11の第一スリット部11aは、左方の壁面に設けられている。
このように構成された本実施例においては、フープ材2は、内槽12へ送入される前に、二つの送行方向転換用ローラー4a1、4a2により、送行方向が二度変更される。その他の構成は、実施例4の場合と全く同じであるため、同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。
図7を用いて実施例7を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理装置に係るものであって、図7はそのメッキ処理装置の構成を示す平面図である。
本実施例に係るメッキ処理装置は、第一メッキ処理槽1と第二メッキ処理槽1’の二つのメッキ処理槽によって構成されている。そして、これらのメッキ処理槽1、1’の内部を連続してフープ材2が通過する構成となっている。なお、本実施例において、第一メッキ処理槽1は、上記実施例1で示したメッキ処理槽であり、第二メッキ処理槽1’は、上記実施例1で示したメッキ処理槽を180度反転させて設置したものである。
メッキ処理槽1、1’は、フープ材送入口である第一スリット部11a、11a’とフープ材送出口である第二スリット部11b、11b’とが設けられた外槽11、11’と、フープ材送入口である第一スリット部12a、12a’とフープ材送出口である第二スリット部12b、12b’とが設けられ内部にフープ材にメッキ処理を行うための処理液が満たされた内槽12、12’とから構成されている。なお、外槽11、11’の底部には液抜き口11c、11c’が設けられている。また、内槽の第一スリット部12a、12a’と第二スリット部12b、12b’には、それぞれローラー3a、3a’、3b、3b’がガイドとして備えている。
さらに、第一メッキ処理槽1は、外槽11の内部であり第二スリット部12bの近傍位置に送行方向転換用ローラー4を備えている。そして、第一メッキ処理槽1を反転して設置したものである第二メッキ処理槽1’は、外槽11’の内部であり第一スリット部12a’の近傍位置に、送行方向転換用ローラー4’を備えている。
なお、図中の矢印は、フープ材2が内槽12の第二スリット部12bから送出されるときに、内槽12から処理液が流出する方向を示したものである。また、この方向は、フープ材2が内槽12の第二スリット部12bから送出される方向と一致している。
このように構成された本実施例においては、フープ材2は、まず、第一メッキ処理槽1の外槽11の第一スリット部11a、ローラー3aが備えられた内槽12の第一スリット部12aを通過し、内槽12の内部に満たされた処理液に浸漬される。フープ材2は、この処理液に浸漬されることにより、所定のメッキ処理を施される。
次に、フープ材2は、ローラー3bが備えられた内槽12の第二スリット部12bを通過し、送行方向転換用ローラー4により送行方向を90度変更された後、外槽11の第二スリット部11bへと送られる。このとき、内槽12の第二スリット部12bから図7において矢印で示した方向へ、処理液が流出し、フープ材2が送出される方向に位置する外槽11の壁面に衝突する。しかし、送行方向転換用ローラー4によりフープ材2の送行方向が変更されており、外槽11の第二スリット部11bは、フープ材2が送出される方向以外に位置する壁面に設けられているため、処理液は外槽11の外部へと持ち出されず、液抜き口11cから排出される。
そして、第一メッキ処理槽1の外槽11の第二スリット部11bを通過したフープ材2は、外槽11の第二スリット部11bに整合させられている第二メッキ処理槽1’の外槽11’の第一スリット部11a’を通過し、第二メッキ処理槽1'の内部へと送られる。その後、フープ材2は送行方向転換用ローラー4’により、再び送行方向を90度変更され、ローラー3a’が備えられた内槽12’の第一スリット部12a’を通過し、内槽12’の内部に満たされた処理液に浸漬される。その処理液により、所定のメッキ処理を施された後、外槽11’の第二スリット部11b’を通過し、第二メッキ処理装置1’の外部へと送られ、メッキ処理が完了する。
本実施例のメッキ処理装置は、上記実施例1と同様の構成のメッキ処理槽を用いて構成されているため、第一メッキ処理槽1から第二メッキ処理槽1'へ処理液が持ち出されることがない。そのため、第二メッキ処理槽1’の内槽11’に満たされている処理液に第一メッキ処理槽1の処理液が混入することは殆ど無く、第二メッキ処理槽1’の処理液の濃度管理が容易である。なお、本実施例のメッキ処理装置の構成の場合、第二メッキ処理槽1’の処理液は第二メッキ処理槽1’の外部へと流出する場合がある。そのため、第二メッキ処理槽1’の処理液は水であることが好ましい。
また、本実施例のように構成した場合には、従来のメッキ処理装置(図12参照)と比較して、メッキ処理装置の全長を短く抑えることが可能となる。
図8を用いて実施例8を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理装置に係るものであって、図8はそのメッキ処理装置の構成を示す平面図である。
この図8から分かるように、上記した実施例7の場合には、それぞれのメッキ処理槽には送行方向転換用ローラーが一つずつしか備えられていないのに対し、本実施例の場合には、それぞれのメッキ処理槽に送行方向転換用ローラーが二つずつ備えられている。つまり、本実施例の第一メッキ処理槽1は実施例3のメッキ処理槽であり、本実施例の第二メッキ処理槽1’は第一メッキ処理槽1とは対称的になるように構成されたメッキ処理槽である。
このような構成をした本実施例においては、フープ材2は、第一メッキ処理槽の内槽12に満たされた処理液により処理された後、第一メッキ処理槽1の内部に設けられた送行方向転換用ローラー41、42により、送行方向を二度変更され、第一メッキ処理槽1の第二スリット部11bを通過して送出される。その後、フープ材2は外槽11の第二スリット部11bに整合されている外槽11'の第二スリット部11a’を通過し、送行方向転換用ローラー41’、42’により、再度送行方向を二度変更され、内槽12’に送入される。そして、その後、フープ材2は、実施例7の場合と同様にして、第二メッキ処理槽1’の外部へ送出される。
その他の構成ついては、実施例7の場合に準じて符号を付けてあるため、それらについての説明は省略する。
なお、本実施例のメッキ処理装置は、上記実施例7と異なり、従来のメッキ処理装置よりも装置の全長を短くすることはできない。
図9を用いて実施例9を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理槽に係るものであって、図9はそのメッキ処理装置の構成を示す平面図である。
この図9から分かるように、本実施例のメッキ処理装置は、三つのメッキ処理槽で構成されており、第一メッキ処理槽は実施例1のメッキ処理槽であり、第二メッキ処理槽1’は第一メッキ処理槽1と対称的になるように構成されたメッキ処理槽であって、それらの間に設置された第三メッキ処理槽1”は実施例2のメッキ処理槽において外槽の第二スリットの位置を変えて構成したメッキ処理槽である。
このように構成した本実施例においては、フープ材2は、第一メッキ処理槽1において上記実施例7と同じように所定の処理を施された後、第一メッキ処理槽1の外槽11の第二スリット部11bと整合させられている第三メッキ処理槽1”の外槽11”の第一スリット部11a”を通過し、第三メッキ処理槽1”の内部へと送入される。その後、フープ材2は、送行方向転換用ローラー4a”により送行方向が90度変更され、ローラー3a”を備える第一スリット部12a”を通過して内槽12”の内部へ送入され、内槽12”の内部に満たされた処理液に浸漬される。処理液により所定の処理を施された後、フープ材2はローラー3b”を備える第二スリット部12b”を通過して内槽12”の外部へ送出される。そして、フープ材2は、送行方向転換用ローラー4b”により再度送行方向が90度変更された後、第二メッキ処理槽1’の外槽11’の第一スリット部11b’と整合させられている第三メッキ処理槽1”の外槽11”の第二スリット部11b”を通過し、第二メッキ処理槽1’の内部へと送入される。その後、フープ材2は、実施例7のメッキ処理槽内での送行に準じて送行し、第二メッキ処理槽1’の外部へと送出される。
その他の構成は、実施例7の場合に準じて符号を付けてあるため、それらについての説明は省略する。
図10を用いて実施例10を説明する。本実施例は本発明のメッキ処理装置に係るものであって、図10はそのメッキ処理装置の構成を示す平面図である。
この図10から分かるように、上記した実施例9の場合には、メッキ処理装置はメッキ処理槽のみにより構成されているのに対し、本実施例の場合には、第一メッキ処理槽1と第二メッキ処理槽1’との間に、第三メッキ処理槽ではなく、フープ材2の張力を調整する周知の張力調整装置を内蔵した張力制御処理槽5が設置されている。
このように構成した本実施例においては、フープ材2は、第一メッキ処理槽1の第二スリット部11bに整合させられた張力制御処理槽5の第一スリット部5aを通過し、張力制御用ローラー61、62により張力を制御された後、張力制御処理槽5の第二スリット部5bに整合させられた第二メッキ処理槽1’のフープ材送入口11a’を通過し、第二メッキ処理槽1’の内部に送入される。
その他の構成は、実施例9の場合と全く同じであるため、同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。また、フープ材2に対するメッキ処理は実施例9の場合に準じて行われるため、それらについての説明も省略する。
なお、本実施例の張力制御処理槽5の内部では、フープ材の張力を制御するだけではなく、乾燥を防いだり汚れを落とすためにシャワーによる水洗処理等を行っている。
また、本実施例では、張力制御処理槽5を用いてメッキ処理装置が構成されているが、張力制御処理槽に代わり、メッキ処理以外の処理を行う他の処理槽を設置しても良い。
加えて、メッキ処理以外の処理を行う処理槽は、二つのメッキ処理槽の間に設置することが限定されるものではなく、第一メッキ処理槽1の前や第二メッキ処理槽1’の後に設置してもかまわない。
なお、上記の実施例7〜10において、メッキ処理槽及びメッキ処理以外の処理を行う処理槽は三つ以下に限定されるものではなく、四つ以上のメッキ処理槽を設けてもかまわない。
また、送行方向転換用ローラーにより変更される送行方向の角度は、上記各実施例においては90度であるが、その角度に限定されるものではない。
本発明の実施例1に係るメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 本発明の実施例2に係るメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 本発明の実施例3に係るメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 本発明の実施例4に係るメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 本発明の実施例5に係るメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 本発明の実施例6に係るメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 本発明の実施例7に係るメッキ処理装置の構成を示す平面図である。 本発明の実施例8に係るメッキ処理装置の構成を示す平面図である。 本発明の実施例9に係るメッキ処理装置の構成を示す平面図である。 本発明の実施例10に係るメッキ処理装置の構成を示す平面図である。 従来のメッキ処理槽の構成を示す平面図である。 従来のメッキ処理装置の構成を示す平面図である。
符号の説明
1、1’、1" メッキ処理槽
11、11’、11" 外槽
11a、11a’、11a”、12a、12a’、12a”、5a’ 第一スリット部
11b、11b’、11b”、12b、12b’、12b”、5b’ 第二スリット部
11c、11c’、11c" 液抜き口
12、12’、12" 内槽
2 フープ材
3a、3a’、3a”、3b、3b’、3b” ローラー
4、4’、4a’、4a”、4a1、4a2、4b、4b’、4b”、4b1、4b2、41、41’、42、42’ 送行方向転換用ローラー
5 張力制御処理槽
1、62 張力制御ローラー

Claims (7)

  1. 所定の処理液が内部に満たされており、平面形状が方形であって、側壁にフープ材を送入する第一スリット部とフープ材を送出する第二スリット部とを設けた内槽と、
    内部に前記内槽を備えており、平面形状が方形であって、側壁にフープ材を送入する第一スリット部とフープ材を送出する第二スリット部とを設けた外槽と、
    からなるメッキ槽において、
    前記外槽の第二スリット部は、前記内槽の第二スリット部から前記フープ材を送出する方向の位置以外の位置に設けられており、
    前記外槽の内部であって前記内槽の第二スリット部近傍位置には、フープ材の送行方向を変更する少なくとも一つの送行方向転換用ローラーを備えたことを特徴とするメッキ処理槽。
  2. 前記外槽の内部であって前記内槽の第一スリット部近傍に、少なくとも一つの送行方向転換用ローラーが備えられていることを特徴とする請求項1に記載のメッキ処理槽。
  3. 前記外槽の内部であって前記内槽の第二スリット部近傍に、二つの送行方向転換用ローラーが備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメッキ処理槽。
  4. 前記外槽の内部であって前記内槽の第一スリット部近傍に、二つの送行方向転換用ローラーが備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のメッキ処理槽。
  5. 前記外槽の底部に液抜き口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のメッキ処理槽。
  6. 請求項1乃至5に記載のメッキ処理槽のうちの複数のメッキ処理槽を備え、
    前工程を行うメッキ処理槽の外槽のスリット部の一つと、その次工程を行うメッキ処理槽の外槽のスリット部の一つとを整合させて設置したことを特徴とするメッキ処理装置。
  7. フープ材が送入される第一スリット部と、フープ材が送出される第二スリット部とを有する張力制御処理槽を備え、
    前記張力制御処理槽の前記第一スリット部と前工程を行う前記メッキ処理槽の外槽のスリット部の一つとを整合させ、前記張力制御処理槽の前記第二スリット部とその次工程を行う前記メッキ処理槽の外槽のスリット部の一つとを整合させて配置されていることを特徴とする請求項6に記載のメッキ処理装置。
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