JP2015077106A - 海苔網液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】海苔網を損傷させにくく、確実に処理液に浸しながらスムーズに海苔網を送って液処理作業を円滑に行うことができる海苔網液処理装置を提供する。
【解決手段】前進することにより水面に張られた海苔網100を持ち上げながら船首側から船上を通過させて船尾に送っていく海苔網作業用の船12の上に上面を開口28して設置され、海苔網処理液を溜めておく液槽14と、液槽14内に非固定状態で配置される基台16と、基台16に軸支され、海苔網100の送り方向Xに交差する横軸50回りに自由回転可能に設けられた押さえドラム18であり、常時は液槽底壁30に着底し、海苔網100を通過させる際には液槽底壁30との間で海苔網100を押さえつつ海苔網を挟んで送る1又は複数の押さえドラム18と、を有する海苔網液処理装置10から構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、海苔養殖で海苔網を処理液で液処理を施す海苔網液処理装置に関する。
海苔養殖では、雑藻駆除、珪藻付着防止、あかぐされ病やスミノリ病等の病害対策等のために、海上に張られている海苔網を酸性の処理液に浸漬する海苔網液処理が施される。従来、海苔網液処理作業を省力で行えるように、海苔網を海上に張った状態で液処理する技術が提案されている(例えば、特許文献1等)。特許文献1に記載の海苔網活性処理装置は、船上に配置された活性処理液槽と、船上に持ち上げられて船首側から後方に向けて搬送される海苔網を上から押えて活性処理液槽内の活性処理液中に浸漬させる海苔網上方押え部材とを有し、当該海苔網上方押え部材は、活性処理液槽内に独立的に設置されている。そして、活性処理装置を設置した作業船を移動させて海上に設置された海苔網を持ち上げて該作業船を海苔網の下へ入れ、作業船を前進させながら海苔網を船上の活性処理液槽内の活性処理液に連続的に浸漬して液処理していくものであった。
特開2009−112258号公報
特許文献1では、海苔網上方押え部材は、金属棒材もしくは金属パイプ材を組み合せて設けられ、海苔網上方押え部材の自重によりパイプ材を海苔網に当着させながら海苔網を上から押さえて処理液に強制的に浸漬させる構成となっている。しかしながら、上方押え部材は海苔網を押えて処理液に浸漬させるためにある程度重く設けられているから、海苔網が上方押さえ部材に押さえられながら処理液槽内の処理液中を通過する際に、海苔網が上方押え部材にすれたり荷重がかかることにより、海苔網や海苔網に取り付けられた伸子棒等が損傷、破損したり、海苔網をスムーズに送ることができないおそれがある問題があった。また、海苔網を海上から直接処理液槽内に取り入れるので、海苔網と一緒に処理槽内に海水が入って処理液が薄まり水素イオン濃度が変化しやすく、処理液の効力が弱くなったり、作業を中断して処理液の濃度調整などの煩雑で手間がかかる作業が必要であった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、海苔網を損傷させにくく、確実に処理液に浸しながらスムーズに海苔網を送って液処理作業を円滑に行うことができる海苔網液処理装置を提供することにある。さらに、他の目的は、処理液の濃度を一定に保持し、効果的な海苔網液処理作業を円滑に行うことができる海苔網液処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、前進することにより水面に張られた海苔網100を持ち上げながら船首側から船上を通過させて船尾に送っていく海苔網作業用の船12の上に上面を開口28して設置され、海苔網処理液を溜めておく液槽14と、液槽14内に非固定状態で配置される基台16と、基台16に軸支され、海苔網100の送り方向Xに交差する横軸50回りに自由回転可能に設けられた押さえドラム18であり、常時は液槽底壁30に着底し、海苔網100を通過させる際には液槽底壁30との間で海苔網100を押さえつつ海苔網を挟んで送る1又は複数の押さえドラム18と、を有する海苔網液処理装置10から構成される。
また、押さえドラム18は、液槽14内において船12の前後方向に離隔して2個配置されたこととしてもよい。
また、液槽14は、断面視で略逆台形状となるように底壁30の前後端部に逆ハ字状に対向する前壁32と後壁34が形成されると共に、基台16は、液槽14と略同じ形状となるように断面視で略逆台形状に組み付けられたフレーム40を有することとしてもよい。
また、押さえドラム18は、基台16と液槽14との間に、海苔網100の送り方向Xに向けて下り傾斜した前方間隙54と、同送り方向Xと略平行に液槽底壁30に沿った中間間隙56と、同送り方向Xに向けて上り傾斜した後方間隙56と、を形成するように基台16を支持することとしてもよい。
また、液槽14から所定量以上の処理液をオーバーフローさせるように液槽14に設けられたオーバーフロー部60と、船上で液槽14のオーバーフロー部60からの処理液を集めるタンク62と、タンク62内の処理液を濃度を調整して液槽14に戻す液調整機構64と、を含むこととしてもよい。
本発明の海苔網液処理装置によれば、前進することにより水面に張られた海苔網を持ち上げながら船首側から船上を通過させて船尾に送っていく海苔網作業用の船の上に上面を開口して設置され、海苔網処理液を溜めておく液槽と、液槽内に非固定状態で配置される基台と、基台に軸支され、海苔網の送り方向に交差する横軸回りに自由回転可能に設けられた押さえドラムであり、常時は液槽底壁に着底し、海苔網を通過させる際には液槽底壁との間で海苔網を押さえつつ海苔網を挟んで送る1又は複数の押さえドラムと、を有することから、海苔網を液処理する際に海苔網への接触面積が比較的少ないとともにフリーで回転する押さえドラムで海苔網を液槽内に抑えるので、海苔網や伸子棒等を損傷させにくいと同時に、送り方向にスムーズに送りながら処理液に確実に浸漬させつつ効率的に海苔網を液処理することができる。
また、押さえドラムは、液槽内において船の前後方向に離隔して2個配置された構成とすることにより、液槽内で海苔網を均一に押さえ確実に処理液に浸漬させて効果的に液処理することができる装置を簡単な構造で低コストで具現できる。
また、液槽は、断面視で略逆台形状となるように底壁の前後端部に逆ハ字状に対向する前壁と後壁が形成されると共に、基台は、液槽と略同じ形状となるように断面視で略逆台形状に組み付けられたフレームを有する構成とすることにより、液処理する際に、海苔網の液槽内への導入、液槽と押さえドラムとで挟んだ状態での海苔網の送り及び海苔網の液槽からの導出を含む海苔網の送りを海苔網等を損傷させるのを防止しながら、よりスムーズに実現できる。
また、押さえドラムは、基台と液槽との間に、海苔網の送り方向に向けて下り傾斜した前方間隙と、同送り方向と略平行に液槽底壁に沿った中間間隙と、同送り方向に向けて上り傾斜した後方間隙と、を形成するように基台を支持する構成とすることにより、液槽と押さえドラムとの間に海苔網をスムーズに導入して確実に押さえドラムで海苔網を押さえて、海苔網を処理液中に浸漬させつつスムーズに液処理することができる。
また、液槽から所定量以上の処理液をオーバーフローさせるように液槽に設けられたオーバーフロー部と、船上で液槽のオーバーフロー部からの処理液を集めるタンクと、タンク内の処理液を濃度を調整して液槽に戻す液調整機構と、を含む構成とすることにより、液槽内の処理液に海水等が混じっても、液槽内の処理液濃度を常に適切な値に保持できるので、作業を中断して処理液を交換したり濃度調整したりする作業が不要で海苔網全体を効果的かつ効率的に処理することができる。
本発明の一実施形態に係る海苔網液処理装置を船に設置した状態の斜視図である。 図1の縦断面説明図である。 図1の平面図と海苔網の一部を説明した平面図である。 図1の海苔網液処理装置のみを拡大して示した一部切り欠き斜視図である。 図4の海苔網処理装置のA−A線断面図である。 図5の海苔網処理装置のB−B線断面図である。 図4の海苔網処理装置の平面図である。 図4の海苔網処理装置を分離した状態の説明図である。 海苔網を液処理する際の作用説明図である。 海苔網液処理装置の作用説明図である。 海苔網液処理装置の作用説明図である。 図4の海苔網液処理装置の他の実施形態の概略説明図である。
以下添付図面を参照しつつ本発明の海苔網液処理装置の実施形態について説明する。本発明に係る海苔網液処理装置は、船に設置して水上に張られた海苔網を効率良く処理液に浸漬して処理することができる処理装置である。図1ないし図11は、本発明の海苔網液処理装置の一実施形態を示している。図1、図2、図3に示すように、本実施形態において、海苔網液処理装置10は、船12の上に設置される液槽14と、基台16と、押さえドラム18と、を備えている。
図2に示すように、本実施形態では、海苔網100は、例えば、帯状に一方に長く形成されており、長手方向の両端から所定の間隔を空けて平行に張られた2本の枠綱102に海苔網100の長手方向の両端隅部を手綱104を介して接続されている。海苔網100の長手方向の所定間隔ごとには海苔網100を展張状態を保持するためのパイプ等からなる複数の伸子棒106が取り付けられている。伸子棒の両端に対応して張り網108が接続され、海苔網の展張状態を保持している。複数の海苔網100が養殖場に並設されている。なお、海苔網100は支柱等に支持したものであってもよい。
図1、図2、図3に示すように、船12は、海苔網液処理装置10を設置して海苔網の液処理作業を行う海苔網作業用の船である。本実施形態では、船12は、例えば、後部側に操縦部20が設けられ、後端に推進装置22が取り付けられている。船12は、図9に示すように、前進Fすることにより船首12a側から水上に張られた海苔網100の長手方向の一端部側から掬うように持ち上げつつ船上を通過させて船尾12b側に送り、船尾12b側から再び水上に戻していく。船首12a側から船尾12b側に向けて海苔網100の送り方向Xが設定される。船12の船首側には、水上の海苔網100を持ち上げるように前進方向に前下がり傾斜した前方ガイド部24が設けられている。前方ガイド部24は、例えば、複数の金属製パイプ材を組み付けて形成され、先端部を水中に向けて延設するとともに基端部側を船上側でヒンジ24aを介して船首に取り付けられており、不要時には船上に回転して収納することができる。船12の後部側には、操縦部20及び推進装置22を覆うように、複数の金属製パイプ等を組み付けて構成された後部ガイド部26が設けられており、船上の後部側の構成物を避けて海苔網100を後部側から水上へスムーズに案内するようになっている。なお、本実施形態では、船の船首側を前方、船尾側を後方、前後方向に直交する横方向を左右方向として説明する。
図1、図2に示すように、船上の操縦部20の前方側に海苔網液処理装置10が設置されている。液槽14は、上面を開口28して設けられ、海苔網100を処理する処理液を溜めておく槽体であり、例えば、船12の甲板部等の船上に設置される。図4、図5、図6に示すように、液槽14は、例えば、平面視四角形状の底壁30と、底壁30の四辺から立設された前壁32、後壁34、右側壁36、左側壁38と、を含み、内部に上面の開口28に連通する内部空間を形成している。
本実施形態では、液槽14は、底壁30の面積より上面側の開口28が大きくなるように前壁32、後壁34、右側壁36、左側壁38の各壁が所定の角度で斜めに傾斜されて逆台形箱状に形成されている。すなわち、図5に示すように、液槽14は、例えば、縦断面視で略逆台形状となるように、逆ハ字状に前壁32と後壁34とを対向して底壁30の前後端部に形成されている。前壁32の底壁30に対する傾斜角度は後壁34の底壁30に対する傾斜角度よりも大きな角度で設けられている。なお、後壁34は、例えば、底壁に対して90度に設けられていても良い。図6に示すように、右側壁36と左側壁38も底壁30の左右側辺側に逆ハ字状に対向して形成されている。液槽14の底壁30には、水抜き孔31が設けられ、常時は栓により閉鎖されている。
図2に示すように、液槽14は、例えば、支持台39で船の甲板上所定の高さ位置に固定されており、上端縁が船12の前方ガイド部24の基端の高さ位置より低い位置に設定されている。液槽14の船12への設置手段は、例えば、船の甲板に直接置いたり、船12の舷側に取り付けたり、液槽の底壁に支持脚を設けて船に固定する等、その他任意の方法でもよい。液槽14に貯留する処理液Laは、従来周知の海苔網用処理液と同じものであり、例えば、有機酸等の酸性処理剤(活性剤)等を海水で希釈して水素イオン濃度が約pH2程度にした処理液が利用される。
図4、図5、図6に示すように、基台16は、液槽14内に非固定状態で配置され、後述の押さえドラム18とともに海苔網100を液槽14内の処理液に確実に浸漬させるように該海苔網の浮き上がりを抑制する押さえ手段(又は抑え手段)を構成する。基台16と押さえ装置18とは、液槽内に非固定状態で配置される押さえ装置(又は抑え装置)41を構成するといえる。本実施形態では、基台16は、押さえドラム18を軸支する基体であるとともに、その重さにより海苔網100を押さえて液槽内から外に浮き上がるのを抑える力を生じさせる重量体となる。本実施形態では、基台16は、液槽内に非拘束状態で配置されている。尚、基台16は、液槽内に少なくとも上下移動可能に配置されているとよく、例えば、前後方向には移動できないような構成でもよいが、本実施形態のように非拘束状態で配置される構成であると海苔網の送りや製造しやすさ等で好適である。
本実施形態では、基台16は、例えば、複数の金属製パイプを組み付けて枠状に形成されたフレーム40を含む。フレーム40は、縦断面視で外形輪郭が略逆台形状に設けられており、上記の液槽14の断面視での形状と略同じ形状となるとともに、液槽14内に対して前後及び左右を含む周囲に遊びをもって配置されるように液槽よりもやや小さい大きさとなっている。図7、図8にも示すように、フレーム40は、例えば、液槽14の底壁側に近接して配置される底枠部42と、前方に設けられた前枠部44と、後方に設けられた後枠部46と、側方に設けられた側枠部48と、を含む。フレーム40は、浴槽14とは非連結で該浴槽14に対して前後方向及び上下方向に移動可能なフリーな状態で該浴槽14内に配置されている。フレーム40と液槽14の左右側壁36、38との間には側方間隙59が形成される。
底枠部42は、前後方向に伸びた直状パイプを左右方向に所定間隔で平行に複数本並べてそれらを横に架設した複数の横パイプで連結して設けられ、外形輪郭が液槽14の底壁30よりも若干小さい矩形枠形状に設けられている。底枠部42の前後寄り位置にそれぞれ押さえドラム18が配置されるが、各押さえドラム18の前後両側に横パイプが隣接するように配置されている。底枠部42の左右方向の中間位置に配置される直状パイプは左右外側のものよりも短く形成されている。
前枠部44は、底枠部42の前端から前方に向けて上り傾斜した直状パイプを左右方向に所定間隔で平行に複数本並べて、それらを横に架設した横パイプで連結して設けられている。前枠部44は、液槽14の前壁32の傾斜に略沿うように底枠部42に対して鈍角の傾斜で形成されている。さらに、前枠部44は、液槽14の上端よりも十分に高く設けられ液槽14の外へ延出するように長く設けられている。これにより、船12の前進に伴って船首側から前方ガイド部24を介して船上に送られてくる海苔網100を該海苔網の端部側から液槽14内へ誘導する誘導部を形成している。
後枠部46は、例えば、円弧状に設けられたパイプを左右方向に所定間隔で平行に複数本並べてそれらを横に架設した横パイプで連結して設けられ、液槽14の後壁34に近接して配置されている。後枠部46は、液槽14の上端と略同じ高さで形成されている。側枠部48は、例えば、底枠部42の左右外側のパイプの上方に平行に配置された直状パイプを長手方向中間位置で底枠部42から立設させた短パイプで支持させるとともに、両端部を前枠部44と後枠部46に固定されて設けられている。
図4、図5、図6に示すように、押さえドラム18は、基台16に軸支され、海苔網100の送り方向Xに交差する横軸50回りに自由回転可能に設けられている。押さえドラム18は、海苔網100が船上を通過しない常時は液槽底壁30に着底して基台16を所定高さ位置で支持し、海苔網100を通過させる際には海苔網100を上から押さえつつ液槽14の底壁30との間で海苔網100を挟んで送る海苔網100の押さえ手段兼送り補助手段である。押さえドラム18が海苔網100に当着し、基台16と合わせた重みで海苔網100を押さえて該海苔網100が液槽14の処理液La外に出るのを抑制して、海苔網100の処理液Laへの浸漬を確実に行わせる。その際、海苔網に当着する押さえドラム18は海苔網との接触面積が比較的少なくかつ自由回転するので、海苔網を少ない抵抗で円滑に送り方向に送ることができる。これにより、海苔網100や海苔網に取り付けられた伸子棒106等を損傷させるのを防止できる。
本実施形態では、押さえドラム18は、例えば、合成樹脂等の中空円筒体で両端を閉鎖して形成されたローラ部材からなり、液槽14内において船12の前後方向に離隔して2個配置されている。図5に示すように、押さえドラム18は、側面視で逆台形状のフレーム40の下側の隅部近傍位置に配置され、液槽内で前端部側と後端部側とに離隔配置されている。押さえドラム18の横軸50は、例えば、中空円筒管内を貫通し左右両端部を底枠部42に固定された軸支部材52上に自由回転自在に支持されている。
押さえドラム18は、その円筒周面がフレーム40の底枠部42より下方に突出しており、フレーム40を液槽14の底壁30に着底させないように該フレーム40を支持している。押さえドラム18は、フレーム40と液槽の底壁30との間で海苔網を挟み付けないようにフレームと液槽との間隙を保持してフレーム40を支持している。これにより、押さえドラム18は、基台16であるフレーム40と液槽14との間に、海苔網の送り方向Xに向けて下り傾斜した前方間隙54と、同送り方向と略平行に液槽の底壁30に沿った中間間隙56と、同送り方向に向けて上り傾斜した後方間隙58と、を形成するようにフレーム40を支持している。すなわち、液槽内において、液槽の前壁32とフレーム40の前枠部44との間に前方間隙54が下り傾斜して形成され、液槽の底壁30とフレーム40の底枠部42との間に中間間隙56が形成され、液槽の後壁34とフレーム40の後枠部46との間に後方間隙56が上り傾斜して形成されるように押さえドラム18がフレーム40を支持し、それらの間隙を海苔網の通過間隙として保持している。なお、押さえドラム18は、1個でもよいし、3個以上の複数個設けても良い。
次に本実施形態に係る海苔網液処理装置10の作用について説明する。予め液槽14を船12上に設置するとともに押さえドラム18を軸支した基台16を液槽14内に配置し、処理液Laを液槽内に溜めておく。船12を移動させて、図2、図9に示すように、水上に張られた状態の海苔網100の一端側から船12を前進Fさせていくことにより、海苔網100を持ち上げて海苔網の下を潜るように船上を通過させる。船12の前進Fに伴って、海苔網100は船12に対して相対的に船首側から船尾側に送られていく。船首12a側の前方ガイド部24により持ち上げられた海苔網100の先端部は、図10(a)に示すように、基台16のフレーム40の前枠部44により、該前枠部44と液槽14の前壁32との間に導入される。さらに船12が前進Fすることにより、図10(b)に示すように、非固定状態の基台16及び押さえドラム18が上昇し、海苔網100を押さえドラム18と液槽の底壁30との間に挟みつつ処理液La中に浸漬させながら船尾方向へ送る。この際、基台16と押さえドラム18との重量で海苔網100を上から押さえるとともに、海苔網上面に当接する押さえドラム18が自由回転する。これにより、海苔網100を液槽内の処理液Laに確実に浸漬することができる上、海苔網100や伸子棒106を損傷させることなく、スムーズに送ることができる。なお、基台16は、液槽14とは非固定状態で配置されているので、図11に示すように、フレーム40と液槽14の左右側壁34、36との側方間隙59を海苔網100を引っ張っている手綱102や張り綱108が移動する。さらに船12が前進Fして、海苔網の終端側まで進むと、図10(c)に示すように、海苔網100が基台16と液槽の後壁34の間から離脱して、基台16及び押さえドラム18が下降し、押さえドラム18は液槽の底壁30に着底する。同様に海苔養殖場の他の海苔網に対しても液処理していく。
図12は、本実施形態に係る海苔網液処理装置の他の実施形態を示している。上記実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図12の実施形態では、上記実施形態と略同じ構成を備えているが、液槽14内の処理液の濃度を調整して処理液を循環させる処理液循環手段を備えている。この実施形態では、例えば、液槽14から所定量以上の処理液をオーバーフローさせるように液槽14に設けられたオーバーフロー部60と、船12上で液槽14のオーバーフロー部60からの処理液を集めるタンク62と、タンク62内の処理液Laを濃度を調整して液槽14に戻す液調整機構64と、を含む。
オーバーフロー部60は、例えば、液槽14の後壁32に設けられた1個又は複数個の孔を含む。なお、オーバーフロー部60は、液槽14の後壁34の全体或いは一部の高さを他の壁より低く設けることで構成してもよい。タンク62は、船上の液槽14の後方であって、液槽14のオーバーフロー部60より低い位置に上面を開口して設置される。なお、オーバーフロー部60とタンク62とをパイプや樋等で接続してもよい。液調整機構64は、例えば、タンク62内の処理液Laをポンプで強制的に循環させて再び液槽14の前方側に設置したノズル66から供給するように設けられるとともに、循環経路中で処理液中に酸性処理剤を添加して所定の水素イオン濃度(例えば、約pH2程度)に調整する調整装置や制御盤等を含む。
例えば、予めタンク62内にある程度の処理液を貯留しておき、ポンプよりホース65を介してノズル66から液槽14内に処理液を供給すると液槽14内の水量が増加する。また、海苔網100を液処理する際に海苔網とともに海水が処理液に混じって水量が増加する。液槽14内の処理液量がある程度増加すると、処理液はオーバーフロー部60からオーバーフローしてタンク62へ集められる。タンク62内の処理液Laは、海水が混じって希釈されている場合には液調整機構64により濃度を調整されて、ポンプによって循環されホース65を介してノズル66から再び液槽14内に供給される。これにより、上記実施形態同様に、海苔網を損傷させることなくスムーズに液処理することができる上、本実施形態では、海水で希釈した処理液の交換調整等で液処理作業を中断することなく、処理液の濃度を一定に保持して海苔網を効果的に液処理することができる。
以上説明した本発明の海苔網液処理装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の海苔網液処理装置は、海苔養殖において病気予防等のために海苔網を張った状態で液処理するのに好適に利用できる。
10 海苔網液処理装置
12 船
14 液槽
16 基台
18 押さえドラム
28 開口
30 底壁
32 前壁
34 後壁
40 フレーム
50 横軸
54 前方間隙
56 中間間隙
58 後方間隙
60 オーバーフロー部
62 タンク
64 液調整機構
100 海苔網

Claims (5)

  1. 前進することにより水面に張られた海苔網を持ち上げながら船首側から船上を通過させて船尾に送っていく海苔網作業用の船の上に上面を開口して設置され、海苔網処理液を溜めておく液槽と、
    液槽内に非固定状態で配置される基台と、
    基台に軸支され、海苔網の送り方向に交差する横軸回りに自由回転可能に設けられた押さえドラムであり、常時は液槽底壁に着底し、海苔網を通過させる際には液槽底壁との間で海苔網を押さえつつ海苔網を挟んで送る1又は複数の押さえドラムと、を有することを特徴とする海苔網液処理装置。
  2. 押さえドラムは、液槽内において船の前後方向に離隔して2個配置されたことを特徴とする請求項1記載の海苔網液処理装置。
  3. 液槽は、断面視で略逆台形状となるように底壁の前後端部に逆ハ字状に対向する前壁と後壁が形成されると共に、
    基台は、液槽と略同じ形状となるように断面視で略逆台形状に組み付けられたフレームを有することを特徴とする請求項1又は2記載の海苔網液処理装置。
  4. 押さえドラムは、基台と液槽との間に、海苔網の送り方向に向けて下り傾斜した前方間隙と、同送り方向と略平行に液槽底壁に沿った中間間隙と、同送り方向に向けて上り傾斜した後方間隙と、を形成するように基台を支持することを特徴とする請求項3記載の海苔網液処理装置。
  5. 液槽から所定量以上の処理液をオーバーフローさせるように液槽に設けられたオーバーフロー部と、
    船上で液槽のオーバーフロー部からの処理液を集めるタンクと、
    タンク内の処理液を濃度を調整して液槽に戻す液調整機構と、を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の海苔網液処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018068316A (ja) * 2017-12-27 2018-05-10 光洋通商株式会社 箱型船
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