JP4663085B2 - 音響再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響特性補正機能を有する音響再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基準音源から受聴者までの伝達関数を畳み込み演算の係数に設定し、その係数を用いてオーディオ信号に対する畳み込み演算を行うことにより、受聴者に基準音源を知覚させる技術が知られている。このような技術は、例えば、特開平11−27800号公報(発明の名称:立体音響処理システム)に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術によれば、受聴者に基準音源の位置を正確に知覚させることは困難であった。従来技術では、受聴者によって使用される再生スピーカの音響特性(または、ヘッドホンの音響特性)が考慮されていないため、基準音源から受聴者までの伝達関数を正確に再現することができなかったからである。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、受聴者によって使用される再生スピーカの音響特性(または、ヘッドホンの音響特性)を考慮して、受聴者に基準スピーカを正しく知覚させることが可能な音響再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、受聴者によって実際に使用される再生スピーカに適合した音響特性の補正を行うことが可能な音響再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
さらに、本発明は、頭部の形状の個人差が音響特性の補正効果に与える影響を低減することが可能な音響再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の音響再生装置は、オーディオ信号を処理することにより、仮想音源としての基準スピーカを受聴者に知覚させるための音響信号を生成する信号処理部と、前記音響信号が入力される再生スピーカとを備えた音響再生装置であって、前記再生スピーカとして、前記受聴者の両耳道入口を結ぶ直線を含む鉛直面の少なくとも一方側に、前記受聴者の耳に非接触で配置されるスピーカを含み、前記信号処理部は、前記音響再生装置の外部から補正データを受け取る補正データ入力部と、前記補正データに基づいて前記オーディオ信号を演算することにより前記音響信号を生成し、前記音響信号を前記再生スピーカに出力する演算部とを含み、前記補正データは、値H/Cを有しており、Hは前記基準スピーカから該基準スピーカと前記受聴者の耳道入口との間に位置する制御点までの伝達関数を示し、Cは前記再生スピーカから前記制御点までの伝達関数を示し、前記制御点は、前記基準スピーカを再生したときの音響信号と前記再生スピーカを再生したときの音響信号とが一致する点として、これらの基準スピーカ及び再生スピーカとともに前記鉛直面に対して同じ側に設定されている中間制御点であり、該中間制御点は、前記受聴者の耳に非接触で配置されるスピーカと、前記受聴者の耳道入口よりこのスピーカ側の位置との間に位置しており、これにより、上記目的が達成される。
前記補正データは、前記伝達関数Cを前記伝達関数Hに変換するためのフィルタ係数として求められ、前記中間制御点は、前記補正データを複数の頭部モデルで評価した場合に、前記制御点を前記耳道入口に設定して設計したフィルタの係数と、前記制御点を前記中間制御点に設定して設計したフィルタの係数との近似度に相当する制御誤差の少ない領域が重複する位置に配置されていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
はじめに、図1を参照して、本発明の原理を説明する。
【0015】
図1は、本発明の音響再生装置1の構成を示す。音響再生装置1は、音響特性補正機能を有している。
【0016】
音響再生装置1は、再生スピーカ2と、オーディオ信号INを処理することにより、基準スピーカを受聴者に知覚させるための音響信号OUTを生成する信号処理部3とを含む。ここで、基準スピーカとは、受聴者に対して所定の方向に位置しているかのように受聴者によって知覚される仮想の音源をいう。
【0017】
信号処理部3は、音響再生装置1の外部から補正データを受け取る補正データ入力部4と、その補正データに基づいてオーディオ信号INを演算することにより音響信号OUTを生成する演算部5とを含む。演算部5によって生成された音響信号OUTは、再生スピーカ2に出力される。
【0018】
補正データの値Xは、(数1)を満たすように設定される。
【0019】
【数1】
X=H/C
ここで、Hは基準スピーカから受聴者の耳(右耳または左耳)の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、Cは再生スピーカ2から受聴者の耳(右耳または左耳)の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示す。
【0020】
本明細書では、「受聴者の耳(右耳または左耳)の近傍に位置する制御点」とは、「受聴者の耳(右耳または左耳)の孔に位置する制御点(以下、この制御点を「耳道入口制御点e」ともいう)」および「受聴者の耳(右耳または左耳)の孔とその孔の最も近くに配置される再生スピーカとの間に位置する制御点(以下、この制御点を「中間制御点s」ともいう)」を包含する表現であると定義する。
【0021】
例えば、補正データの値Xは畳み込み演算の係数に設定され得る。この場合、演算部5は、その係数を用いてオーディオ信号INに対して畳み込み演算を行う。
【0022】
受聴者の受聴音Pは、(数2)によって表される。
【0023】
【数2】
P=IN*X*C=IN*(H/C)*C=IN*H
(数2)により、受聴者は、実際には再生スピーカ2から伝達関数Cを通って受聴者の耳に到達した音をあたかも基準スピーカから伝達関数Hを通って受聴者の耳に到達した音であるかのように知覚することが理解される。これにより、受聴者は、基準スピーカを正しく知覚することが可能になる。
【0024】
補正データ入力部4が補正データを受け取る方法は問わない。例えば、補正データが予め記録媒体6に記録されている場合には、補正データ入力部4は、記録媒体6の再生装置12aから補正データを受け取ってもよい(図2A参照)。この場合、再生装置12aは、記録媒体6の回転を制御する回転制御部7と、記録媒体6に記録された補正データの読み出しを制御する読み出し制御部8とを少なくとも含む。
【0025】
なお、記録媒体6は、任意のタイプの記録媒体であり得る。記録媒体6は、例えば、再生スピーカ2に同梱されるDVD−ROMである。補正データが予め記録されている記録媒体6は、オーディオ信号が記録されている記録媒体と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0026】
あるいは、音響再生装置1がネットワークアクセス装置12bを介してネットワーク9に接続されている場合には、補正データ入力部4が、ネットワーク9に接続された他の装置(例えば、ホストコンピュータ10)からダウンロードされた補正データを受け取ってもよい(図2B参照)。
【0027】
なお、ネットワーク9は、任意のタイプのネットワークであり得る。ネットワーク9は、例えば、インターネットである。
【0028】
なお、複数の種類の再生スピーカが受聴者によって使用される場合には、その再生スピーカの種類ごとに、補正データを予め用意しておくようにすればよい。例えば、複数の種類の再生スピーカにそれぞれ対応する複数の補正データが記録媒体6に予め記録され得る。これにより、受聴者によって実際に使用される再生スピーカに適合した音響特性の補正を行うことが可能になる。その結果、受聴者によって実際に使用される再生スピーカの種類にかかわらず、受聴者は、基準スピーカを正しく知覚することが可能になる。
【0029】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0030】
(実施の形態1)
図3は、本発明の実施の形態1の音響再生装置11の構成を示す。
【0031】
音響再生装置11は、受聴者の右耳用の再生スピーカ36(第1のスピーカ)および再生スピーカ38(第3のスピーカ)と、受聴者の左耳用の再生スピーカ37(第2のスピーカ)および再生スピーカ39(第4のスピーカ)とを含む。
【0032】
音響再生装置11は、オーディオ信号IN1〜IN5を処理することにより、第1〜第4の音響信号OUT1〜OUT4を生成する信号処理部13をさらに含む。
ここで、第1および第2の音響信号OUT1およびOUT2は、基準スピーカ31〜33を受聴者に知覚させるための信号である。第3および第4の音響信号OUT3およびOUT4は、基準スピーカ34および35を受聴者に知覚させるための信号である。
【0033】
なお、基準スピーカ31〜35の配置については、図4を参照して後述する。
【0034】
信号処理部13は、音響再生装置11の外部から第1〜第10の補正データを受け取る補正データ入力部54と、第1の音響信号OUT1を再生スピーカ36に出力する第1の演算部50と、第2の音響信号OUT2を再生スピーカ37に出力する第2の演算部51と、第3の音響信号OUT3を再生スピーカ38に出力する第3の演算部52と、第4の音響信号OUT4を再生スピーカ39に出力する第4の演算部53とを含む。
【0035】
第1の演算部50は、デジタルフィルタ501〜503と、デジタルフィルタ501〜503の各出力を加算する加算器504とを含む。第1の補正データの値X1は、デジタルフィルタ501の係数に予め設定される。第2の補正データの値X2は、デジタルフィルタ502の係数に予め設定される。第3の補正データの値X3は、デジタルフィルタ503の係数に予め設定される。これらの係数の設定は、補正データ入力部54によって行われる。
【0036】
デジタルフィルタ501は、第1の補正データの値X1を係数として用いてオーディオ信号IN1に対して畳み込み演算を行う。
【0037】
デジタルフィルタ502は、第2の補正データの値X2を係数として用いてオーディオ信号IN2に対して畳み込み演算を行う。
【0038】
デジタルフィルタ503は、第3の補正データの値X3を係数として用いてオーディオ信号IN3に対して畳み込み演算を行う。
【0039】
デジタルフィルタ501〜503による演算結果は加算器504によって加算され、その加算結果が第1の音響信号OUT1として再生スピーカ36に出力される。
【0040】
第1〜第3の補正データの値X1〜X3は、それぞれ、(数3)を満たすように設定される。
【0041】
【数3】
X1=H1R/C1
X2=H2R/C1
X3=H3R/C1
ここで、H1Rは基準スピーカ31から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、H2Rは基準スピーカ32から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、H3Rは基準スピーカ33から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、C1は再生スピーカ36から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示す。
【0042】
このように、第1の演算部50は、第1〜第3の補正データ(値X1〜値X3)に基づいてオーディオ信号IN1〜IN3を演算することにより第1の音響信号OUT1を生成し、第1の音響信号OUT1を再生スピーカ36に出力する。
【0043】
第2の演算部51は、デジタルフィルタ511〜513と、デジタルフィルタ511〜513の各出力を加算する加算器514とを含む。第4の補正データの値X4は、デジタルフィルタ511の係数に予め設定される。第5の補正データの値X5は、デジタルフィルタ512の係数に予め設定される。第6の補正データの値X6は、デジタルフィルタ513の係数に予め設定される。これらの係数の設定は、補正データ入力部54によって行われる。
【0044】
デジタルフィルタ511は、第4の補正データの値X4を係数として用いてオーディオ信号IN1に対して畳み込み演算を行う。
【0045】
デジタルフィルタ512は、第5の補正データの値X5を係数として用いてオーディオ信号IN2に対して畳み込み演算を行う。
【0046】
デジタルフィルタ513は、第6の補正データの値X6を係数として用いてオーディオ信号IN3に対して畳み込み演算を行う。
【0047】
デジタルフィルタ511〜513による演算結果は加算器514によって加算され、その加算結果が第2の音響信号OUT2として再生スピーカ37に出力される。
【0048】
第4〜第6の補正データの値X4〜X6は、それぞれ、(数4)を満たすように設定される。
【0049】
【数4】
X4=H1L/C2
X5=H2L/C2
X6=H3L/C2
ここで、H1Lは基準スピーカ31から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、H2Lは基準スピーカ32から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、H3Lは基準スピーカ33から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、C2は再生スピーカ37から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示す。
【0050】
このように、第2の演算部51は、第4〜第6の補正データ(値X4〜値X6)に基づいてオーディオ信号IN1〜IN3を演算することにより第2の音響信号OUT2を生成し、第2の音響信号OUT2を再生スピーカ37に出力する。
【0051】
第3の演算部52は、デジタルフィルタ521および522と、デジタルフィルタ521および522の各出力を加算する加算器523とを含む。第7の補正データの値X7は、デジタルフィルタ521の係数に予め設定される。第8の補正データの値X8は、デジタルフィルタ522の係数に予め設定される。これらの係数の設定は、補正データ入力部54によって行われる。
【0052】
デジタルフィルタ521は、第7の補正データの値X7を係数として用いてオーディオ信号IN4に対して畳み込み演算を行う。
【0053】
デジタルフィルタ522は、第8の補正データの値X8を係数として用いてオーディオ信号IN5に対して畳み込み演算を行う。
【0054】
デジタルフィルタ521および522による演算結果は加算器523によって加算され、その加算結果が第3の音響信号OUT3として再生スピーカ38に出力される。
【0055】
第7および8の補正データの値X7およびX8は、それぞれ、(数5)を満たすように設定される。
【0056】
【数5】
X7=H4R/C3
X8=H5R/C3
ここで、H4Rは基準スピーカ34から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、H5Rは基準スピーカ35から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、C3は再生スピーカ38から受聴者の右耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示す。
【0057】
このように、第3の演算部52は、第7および第8の補正データ(値X7および値X8)に基づいてオーディオ信号IN4およびIN5を演算することにより第3の音響信号OUT3を生成し、第3の音響信号OUT3を再生スピーカ38に出力する。
【0058】
第4の演算部53は、デジタルフィルタ531および532と、デジタルフィルタ531および532の各出力を加算する加算器533とを含む。第9の補正データの値X9は、デジタルフィルタ531の係数に予め設定される。第10の補正データの値X10は、デジタルフィルタ532の係数に予め設定される。これらの係数の設定は、補正データ入力部54によって行われる。
【0059】
デジタルフィルタ531は、第9の補正データの値X9を係数として用いてオーディオ信号IN4に対して畳み込み演算を行う。
【0060】
デジタルフィルタ532は、第10の補正データの値X10を係数として用いてオーディオ信号IN5に対して畳み込み演算を行う。
【0061】
デジタルフィルタ531および532による演算結果は加算器533によって加算され、その加算結果が第4の音響信号OUT4として再生スピーカ39に出力される。
【0062】
第9および10の補正データの値X9およびX10は、それぞれ、(数6)を満たすように設定される。
【0063】
【数6】
X9=H4L/C4
X10=H5L/C4
ここで、H4Lは基準スピーカ34から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、H5Lは基準スピーカ35から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示し、C4は再生スピーカ39から受聴者の左耳の近傍に位置する制御点までの伝達関数を示す。
【0064】
このように、第4の演算部53は、第9および第10の補正データ(値X9および値X10)に基づいてオーディオ信号IN4およびIN5を演算することにより第4の音響信号OUT4を生成し、第4の音響信号OUT4を再生スピーカ39に出力する。
【0065】
なお、信号処理部13の構成は、図3に示される構成に限定されない。上述した機能が実現される限り、信号処理部13は、任意の構成を有し得る。例えば、信号処理部13をハードウェアで実現してもよいし、ソフトウェアで実現してもよい。あるいは、信号処理部13の一部をハードウェアで実現し、他の部分をソフトウェアで実現するようにしてもよい。
【0066】
図4は、5チャンネルの基準スピーカ31〜35の配置例を示す。図4に示される例では、基準スピーカ31〜35は、IEC規格4001に従って配置されている。ここで、基準スピーカ31〜35のそれぞれは、受聴者に対して所定の方向に位置しているかのように受聴者によって知覚される仮想の音源である。
【0067】
基準スピーカ31(第1の基準スピーカ)は、受聴者の正面方向の直線61と略0度の角度をなす直線上に配置されている。
【0068】
基準スピーカ32(第2の基準スピーカ)は、受聴者の正面方向の直線61と略+30度の角度をなす直線62上に配置されている。
【0069】
基準スピーカ33(第3の基準スピーカ)は、受聴者の正面方向の直線61と略−30度の角度をなす直線63上に配置されている。
【0070】
基準スピーカ34(第4の基準スピーカ)は、受聴者の正面方向の直線61と略+110〜+120度の角度をなす直線64上に配置されている。
【0071】
基準スピーカ35(第5の基準スピーカ)は、受聴者の正面方向の直線61と略−110〜−120度の角度をなす直線65上に配置されている。
【0072】
ただし、基準スピーカ31〜35の配置が図4に示される配置に限定されるわけではない。また、基準スピーカの数も、1以上の任意の整数であり得る。
【0073】
なお、図3に示される再生スピーカ36〜39は、ヘッドホン70に含まれていることが好ましい。再生スピーカ36〜39は、ヘッドホン70に含まれる支持部材(図示せず)によって支持される。
【0074】
図3において、参照番号72は、受聴者の右耳の孔と受聴者の左耳の孔とを結ぶ直線を示す。図3に示される例では、再生スピーカ36および37は、直線72を含む鉛直面より前方に配置されており、再生スピーカ38および39は、直線72を含む鉛直面より後方に配置されており、再生スピーカ36〜39のそれぞれは、受聴者の右耳および左耳に非接触に配置されている。ただし、再生スピーカ36〜39の配置が上述した配置に限定されるわけではない。例えば、再生スピーカ36〜39のそれぞれが、受聴者の右耳または左耳に接触するように配置されていてもよい。
【0075】
また、受聴者の後方に配置される仮想の音源を受聴者に知覚させるための音響信号のうち、所定の周波数fi以下の周波数を有する音響信号を再生スピーカ36および37を用いて再生し、受聴者の後方に配置される仮想の音源を受聴者に知覚させるための音響信号のうち、所定の周波数fi以上の周波数を有する音響信号を再生スピーカ38および39を用いて再生するようにしてもよい。
【0076】
ここで、所定の周波数fiは、受聴者の前方に配置される仮想の音源から受聴者の右耳(または左耳)の孔までの伝達関数(以下、前方伝達関数と略記する)と受聴者の後方に配置される仮想の音源から受聴者の右耳(または左耳)の孔までの伝達関数(以下、後方伝達関数と略記する)との差異がほとんど0である周波数帯域の上限値として定義されることが好ましい。
【0077】
このように、受聴者の後方に配置される仮想の音源を受聴者に知覚させるための音響信号のうちの一部を再生スピーカ36および37を用いて再生することにより、再生スピーカ38および39を小型化および軽量化することが可能になる。
【0078】
なお、この場合、受聴者の前方に配置される仮想の音源を受聴者に知覚させるための音響信号は、再生スピーカ36および37を用いて再生される。
【0079】
前方伝達関数と後方伝達関数との差異は、主として、受聴者の頭部の形状が前後方向に非対称であることおよび受聴者の耳の形状が前後方向に非対称であることに起因する。しかし、前後方向の非対称に基づく物理寸法は、数cm以下である。
【0080】
音響信号の波長と周波数との関係の考察から、上述した所定の周波数fiを特定することができる。本実施の形態では、所定の周波数fiは、例えば、約1KHz〜約3KHzに設定される。
【0081】
同様に、受聴者の個人差に基づく、頭部の寸法の差異および耳の寸法の差異もせいぜい数cmである。このことから、受聴者の個人差に基づく伝達関数の差異が生じ始める周波数も、所定の周波数fiにほぼ一致する。
【0082】
図5は、特定の受聴者に対する、前方伝達関数および後方伝達関数の一例を示す。図5において、実線は受聴者の前方0度方向の頭部伝達関数の例を示し、破線は受聴者の後方180度方向の頭部伝達関数の例を示す。
【0083】
図5に示される例では、約1KHz以上の周波数帯域において、前方伝達関数と後方伝達関数との差異が大きくなっていることが分かる。
【0084】
図6は、受聴者の個人差に基づく頭部伝達関数の差異の一例を示す。図6において、実線は受聴者Aの前方0度方向の頭部伝達関数の例を示し、一点鎖線は受聴者Bの前方0度方向の頭部伝達関数の例を示し、破線は受聴者Cの前方0度方向の頭部伝達関数の例を示す。
【0085】
図6に示される例においても、約1KHz以下の周波数帯域においては受聴者の個人差に基づく頭部伝達関数の差異は小さく、約1KHz以上の周波数帯域において受聴者の個人差に基づく頭部伝達関数の差異が大きくなっていることが分かる。
【0086】
図5および図6に示される例では、所定の周波数fiを約1KHzに設定することが好ましい。頭部伝達関数に差異のほとんどない所定の周波数fi以下の周波数を有する音響信号の再生を再生スピーカ36および37にまかせることにより、再生スピーカ38および39の振動板の小型化や磁気回路の軽量化を行なうことが可能になる。
【0087】
次に、図7を参照して、第1の補正データの値X1を計測により求める方法を説明する。はじめに、ブロック400に示される処理が実行され、次に、ブロック401に示される処理が実行される。
【0088】
ブロック400において、広帯域計測信号発生器40は、広帯域の計測信号を出力する。広帯域計測信号発生器40から出力された信号は、基準スピーカ31に入力されるとともに、適応フィルタ44に入力される。なお、図7に関連する説明では、基準スピーカ31は実在するスピーカである。
【0089】
基準スピーカ31は、広帯域計測信号発生器40から出力された信号に応じて音を発する。基準スピーカ31によって発せられた音は、基準スピーカ31からマイク41までの伝達関数H1Rを通してダミーヘッド42の右耳の近傍に配置されたマイク41によって受け取られる。ここで、ダミーヘッド42とは、できるだけ多くの人に共通の頭部伝達特性を有するように設計された模型である。
【0090】
加算器43によって、適応フィルタ44の出力からマイク41の出力が減算される。その結果、適応フィルタ44の出力とマイク41の出力との差を示す誤差信号が加算器43から出力される。加算器43から出力される誤差信号は、適応フィルタ44にフィードバックされる。適応フィルタ44は、加算器43から出力される誤差信号の値ができるだけ小さくなるように適応フィルタ44の係数を更新する。これにより、適応フィルタ44の係数は、伝達関数H1Rに収束する。
【0091】
適応フィルタ44の係数(すなわち、伝達関数H1R)は、ブロック401における処理が実行される前に、ブロック401おけるデジタルフィルタ46の係数にコピーされる。
【0092】
次に、ブロック401において、広帯域計測信号発生器40は、広帯域の計測信号を出力する。広帯域計測信号発生器40から出力された信号は、デジタルフィルタ46に入力されるとともに、適応フィルタ47に入力される。
【0093】
再生スピーカ36は、適応フィルタ47から出力された信号に応じて音を発する。再生スピーカ36によって発せられた音は、再生スピーカ36からマイク41までの伝達関数C1を通してダミーヘッド42の右耳の近傍に配置されたマイク41によって受け取られる。
【0094】
加算器45によって、デジタルフィルタ46の出力からマイク41の出力が減算される。その結果、デジタルフィルタ46の出力とマイク41の出力との差を示す誤差信号が加算器45から出力される。加算器45から出力される誤差信号は、適応フィルタ47にフィードバックされる。適応フィルタ47は、加算器45から出力される誤差信号の値ができるだけ小さくなるように適応フィルタ47の係数を更新する。これにより、適応フィルタ47の係数は、H1R/C1に収束する。
【0095】
適応フィルタ47の係数(すなわち、H1R/C1)は、第1の補正データの値X1にコピーされる。
【0096】
このようにして、第1の補正データの値X1(=H1R/C1)を計測により求めることができる。同様にして、第2〜第10の補正データの値X2〜X10を計測により求めることができる。
【0097】
第1〜第10の補正データは、例えば、図2Aに示される記録媒体に記録され得る。あるいは、第1〜第10の補正データは、ダウンロード可能な形式で図2Bに示されるホストコンピュータ10内のメモリ(図示せず)に格納され得る。
【0098】
図8は、本発明の実施の形態1の他の音響再生装置11aの構成を示す。
【0099】
音響再生装置11aは、受聴者の右耳用の再生スピーカ36(第1のスピーカ)と、受聴者の左耳用の再生スピーカ37(第2のスピーカ)と、信号処理部13aを含む。
【0100】
信号処理部13aにおいて、加算器523の出力が加算器504に供給され、加算器533の出力が加算器514に供給される。
【0101】
加算器504によって、デジタルフィルタ501〜503の各出力と加算器523の出力とが加算される。その加算結果は、第1の音響信号OUT1として再生スピーカ36に出力される。
【0102】
加算器514によって、デジタルフィルタ511〜513の各出力と加算器533の出力とが加算される。その加算結果は、第2の音響信号OUT2として再生スピーカ37に出力される。
【0103】
なお、図8において、図3に示される音響再生装置11の構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0104】
音響再生装置11aにおいては、図3に示される再生スピーカ38および39は使用されない。従って、音響再生装置11aによれば、2つの再生スピーカのみを有する従来タイプのヘッドホンに音響特性が補正された音響信号を提供することが可能になる。
【0105】
(実施の形態2)
実施の形態2では、頭部の形状の個人差が音響特性の補正効果に与える影響を低減することを可能にする補正データXの作成方法を説明する。
【0106】
実施の形態2における音響再生装置の構成は、図1に示される音響再生装置1の構成と同一である。補正データXが音響再生装置1の信号処理部3に入力されると、信号処理部3は、オーディオ信号INをフィルタリングすることによって音響信号OUTを生成するフィルタとして機能する。以下の説明では、補正データXが入力された信号処理部3を「フィルタX」という。
【0107】
図9Aおよび図9Bは、2種類の異なる頭部モデルを示す。以下の説明では、便宜上、図9Aに示される頭部モデルを「頭部モデルW」と呼び、図9Bに示される頭部モデルを「頭部モデルM」と呼ぶ。図9Aおよび図9Bにおいて、参照番号90は、再生スピーカ2の概略位置を示す。
【0108】
図10は、頭部モデルWに対する制御点の位置および頭部モデルWに対する伝達関数を示す。
【0109】
耳道入口制御点e(図10において黒丸印で示される)は、頭部モデルWの右耳の孔に位置している。中間制御点s(図10において星印で示される)は、頭部モデルWの右耳の孔とその孔の最も近くに配置される再生スピーカ2との間に位置する。再生スピーカ2は、頭部モデルWの右耳に接触しないように配置されている。再生スピーカ2には、信号処理部3が接続されている。
【0110】
図10において、Hweは、基準スピーカ(例えば、基準スピーカ32)から耳道入口制御点eまでの伝達関数を示し、Cweは、再生スピーカ2から耳道入口制御点eまでの伝達関数を示し、Hwsは、基準スピーカから中間制御点sまでの伝達関数を示し、Cwsは、再生スピーカ2から中間制御点sまでの伝達関数を示す。
【0111】
頭部モデルWに対して、フィルタXweおよびフィルタXwsが定義される。フィルタXweは、Xwe=Hwe/Cweによって定義される。フィルタXwsは、Xws=Hws/Cwsによって定義される。
【0112】
同様にして、頭部モデルMに対して、フィルタXmeおよびフィルタXmsが定義される。フィルタXmeは、Xme=Hme/Cmeによって定義される。フィルタXmsは、Xms=Hms/Cmsによって定義される。
【0113】
図11は、4種類のフィルタ(すなわち、フィルタXwe、フィルタXws、フィルタXmeおよびフィルタXms)のそれぞれを頭部モデルWおよび頭部モデルMのそれぞれで評価した結果を示す。図11において、実線は、頭部モデルWでの評価を示し、破線は、頭部モデルMでの評価を示す。
【0114】
制御点eで設計したフィルタXwe、Xmeは、制御点eにおいて、基準スピーカを再生したときの音響信号と再生スピーカを再生したときの音響信号とを一致させる。制御点sで設計したフィルタXws、Xmsは、制御点sにおいて、基準スピーカを再生したときの音響信号と再生スピーカを再生したときの音響信号とを一致させる。
【0115】
図11から、制御点eで設計したフィルタXwe、Xmeは、設計時と同一の頭部モデルで評価した場合には制御誤差がゼロである一方、設計時と異なる頭部モデルで評価した場合には制御誤差が大きくなることが分かる。また、図11から、制御点sで設計したフィルタXws、Xmsは、設計時と異なる頭部モデルで評価した場合でも制御誤差はそれほど大きくならないことが分かる。
【0116】
例えば、フィルタXwsの頭部モデルWでの評価は、(数7)に示される合成伝達関数H’を用いて、(数8)に示される制御誤差Ewsに基づいて行われる。制御誤差Ewsが小さいほど、評価は高い。
【0117】
【数7】
H’=Cwe・Xws
【0118】
【数8】
【0119】
(数8)から、制御誤差Ewsは、制御点eで設計したフィルタXweと制御点sで設計したフィルタXwsとの近似度に相当することが分かる。
【0120】
(数7)に示されるXwsの値は、例えば、図7に示されるブロック401において、適応フィルタ47の係数として得られる。ここで、ブロック400および401において、頭部モデルWがダミーヘッド42として配置されており、マイク41が制御点sに配置されており、ブロック400の適応フィルタ44の係数がブロック401のデジタルフィルタ46の係数にコピーされていると仮定する。あるいは、コンピュータシミュレーションを用いて、Xwsの値を求めるようにしてもよい。
【0121】
(数8)に示されるHweの値は、例えば、図7に示されるブロック400において、適応フィルタ44の係数として得られる。ここで、ブロック400において、頭部モデルWがダミーヘッド42として配置されており、マイク41が制御点eに配置されていると仮定する。あるいは、コンピュータシミュレーションを用いて、Hweの値を求めるようにしてもよい。
【0122】
(数7)に示されるCweの値は、例えば、図7に示されるブロック401において、適応フィルタ47の係数として得られるXweの値をHweの値で割り算することによって得られる。ここで、ブロック400およびブロック401において、頭部モデルWがダミーヘッド42として配置されており、マイク41が制御点eに配置されており、Hweの値がブロック401のデジタルフィルタ46の係数にコピーされていると仮定する。あるいは、コンピュータシミュレーションを用いて、Cweの値を求めるようにしてもよい。
【0123】
図12は、フィルタXwsを頭部モデルWで評価した場合の耳道入口水平面上での制御誤差の分布を示す。
【0124】
図13は、フィルタXwsを頭部モデルMで評価した場合の耳道入口水平面上での制御誤差の分布を示す。
【0125】
図12および図13から、耳道入口の前方および耳道入口からやや離れた空間に、制御誤差が0.2より小さい領域(図12および図13において白抜きの領域)が存在することが分かる。図12における制御誤差が0.2より小さい領域と図13における制御誤差が0.2より小さい領域とが重複する領域内に制御点sを配置することにより、頭部モデルW、Mの種類によらず、常に制御誤差を小さくすることが可能になる。
【0126】
このように、実施の形態2によれば、中間制御点sに基づいて補正データX(=H/C)を作成することにより、頭部の形状の個人差が音響特性の補正効果に与える影響を低減することが可能になる。
【0127】
なお、実施の形態2に記載の技術は、受聴者の耳に接触しない非接触タイプの再生スピーカを有する音響再生装置に有効である。その音響再生装置に含まれる再生スピーカの数は、1以上の任意の数であり得る。
【0128】
【発明の効果】
本発明の音響再生装置によれば、補正データに基づいて音響特性が補正された音響信号が再生スピーカに出力される。これにより、受聴者は、実際には再生スピーカから伝達関数Cを通って受聴者の耳に到達した音をあたかも基準スピーカから伝達関数Hを通って受聴者の耳に到達した音であるかのように知覚することが可能になる。
【0129】
また、受聴者によって実際に使用される再生スピーカごとに補正データを用意することにより、その再生スピーカに適合した音響特性の補正を行うことが可能になる。
【0130】
さらに、頭部の形状の個人差が音響特性の補正効果に与える影響を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響再生装置1の構成を示す図
【図2A】記録媒体6から読み出された補正データを受け取る例を説明するための図
【図2B】ネットワーク9経由で補正データを受け取る例を説明するための図
【図3】本発明の実施の形態1の音響再生装置11の構成を示す図
【図4】基準スピーカ31〜35の配置例を示す図
【図5】特定の受聴者に対する、前方伝達関数および後方伝達関数の一例を示す図
【図6】受聴者の個人差に基づく頭部伝達関数の差異の一例を示す図
【図7】第1の補正データの値X1Rを計測により求める方法を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態1の他の音響再生装置11aの構成を示す図
【図9A】頭部モデルWの形状を示す図
【図9B】頭部モデルMの形状を示す図
【図10】頭部モデルWに対する制御点の位置および頭部モデルWに対する伝達関数を示す図
【図11】4種類のフィルタのそれぞれを頭部モデルWおよび頭部モデルMのそれぞれで評価した結果を示す図
【図12】フィルタXwsを頭部モデルWで評価した場合の耳道入口水平面上での制御誤差の分布を示す図
【図13】フィルタXwsを頭部モデルMで評価した場合の耳道入口水平面上での制御誤差の分布を示す図
【符号の説明】
1 音響再生装置
2 再生スピーカ
3 信号処理部
4 補正データ入力部
5 演算部
Claims (2)
- オーディオ信号を処理することにより、仮想音源としての基準スピーカを受聴者に知覚させるための音響信号を生成する信号処理部と、前記音響信号が入力される再生スピーカとを備えた音響再生装置であって、
前記再生スピーカとして、前記受聴者の両耳道入口を結ぶ直線を含む鉛直面の少なくとも一方側に、前記受聴者の耳に非接触で配置されるスピーカを含み、
前記信号処理部は、
前記音響再生装置の外部から補正データを受け取る補正データ入力部と、
前記補正データに基づいて前記オーディオ信号を演算することにより前記音響信号を生成し、前記音響信号を前記再生スピーカに出力する演算部とを含み、
前記補正データは、値H/Cを有しており、Hは前記基準スピーカから該基準スピーカと前記受聴者の耳道入口との間に位置する制御点までの伝達関数を示し、Cは前記再生スピーカから前記制御点までの伝達関数を示し、
前記制御点は、前記基準スピーカを再生したときの音響信号と前記再生スピーカを再生したときの音響信号とが一致する点として、これらの基準スピーカ及び再生スピーカとともに前記鉛直面に対して同じ側に設定されている中間制御点であり、該中間制御点は、前記受聴者の耳に非接触で配置されるスピーカと、前記受聴者の耳道入口よりこのスピーカ側の位置との間に位置している、音響再生装置。 - 前記補正データは、前記伝達関数Cを前記伝達関数Hに変換するためのフィルタ係数として求められ、
前記中間制御点は、前記補正データを複数の頭部モデルで評価した場合に、前記制御点を前記耳道入口に設定して設計したフィルタの係数と、前記制御点を前記中間制御点に設定して設計したフィルタの係数との近似度に相当する制御誤差の少ない領域が重複する位置に配置されている、請求項1記載の音響再生装置。
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