JP4661631B2 - 振幅可変装置および振幅可変方法 - Google Patents

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本発明は、振幅可変装置および振幅可変方法に関する。
例えばデジタル信号またはデジタルデータからオーディオ信号を再生する音響再生装置は、一般的に、出力されるオーディオ信号の振幅を調整する機能を有する。そのような機構の一つとして、デジタルボリュームがある。
図4は、デジタルボリュームの一例を示すブロック図である。図4に示すデジタルボリュームでは、係数器101が、デジタルデータ(デジタル信号)に対して係数を乗算し、DA変換器102が、乗算後のデジタルデータをDA(Digital-to-Analog )変換し、変換後のアナログ信号を出力する。これにより、デジタル信号領域でオーディオ信号の振幅(つまりデジタル値)が小さくされ、その結果として、出力されるアナログ信号の振幅も小さくなる(例えば特許文献1参照)。
通常、このようなデジタルボリュームでは、音量が最大である場合、デジタル入力信号はそのままDA変換され、変換後のアナログ信号がそのまま出力される。一方、音量が最大ではない場合(音量を絞る場合)、0以上かつ1以下の値の係数が乗算されたデジタル信号がDA変換され、変換後のアナログ信号がそのまま出力される。つまり、音量が最大である場合、デジタルボリュームでの減衰量がゼロとされ、音量が最大ではない場合、乗算時の係数の値に応じた減衰量だけ、アナログ信号の振幅が最大値に比べ減衰する。
特開2000−138585号公報(図2等)
しかしながら、デジタル信号の分解能とDA変換器の分解能とを同程度とした場合には、DA変換器に入力される、減衰後のデジタル信号の分解能が低下してしまうため、デジタル信号を減衰させない場合に比べ歪み率が悪化する。特に、音量の調整範囲が広い装置では、通常再生時には、最大値から減衰させた音量で再生を行うことが多く、通常使用状態での音質の劣化が問題となる。
この問題を解決するために、例えば図5に示す装置が考えられる。図5に示す装置は、2つのDA変換器201,202を有する。そして、一方のDA変換器201には入力信号がそのまま入力され、他方のDA変換器202には、係数器203で入力信号に係数を乗じて得られた信号が入力される。DA変換器201,202より出力された2つのアナログ信号は、互いに逆相で加算器204に入力される。そして、図6に示すように、加算器204により2つの信号の和が演算され、アナログ出力信号として出力される。加算器204では、互いに逆相の信号の和が計算されるため、係数器203の係数の値に応じてアナログ出力信号が減衰する。係数器203の係数の値は、アナログ出力信号の出力設定値に応じて例えば図7に示すように決定すればよい。このように2つのDA変換器201,202を使用することで、各DA変換器へ入力される信号のレベルをあまり減衰させずに済むため、デジタル信号領域において振幅可変させる場合に、アナログ出力信号の劣化を抑制することが可能となる。
上述の装置の場合、2つのDA変換器201,202の入出力特性のバラツキが比較的小さいときには、出力設定値と実際の出力信号レベルとの誤差は小さいが、入出力特性のバラツキが比較的大きいときには、出力設定値と実際の出力信号レベルとの誤差が大きくなる。図8は、2つのDA変換器201,202の入出力特性のバラツキがない場合、バラツキが+0.1dBである場合およびバラツキが−0.1dBである場合の出力設定値と実際の出力信号レベルとの対応関係を示す図である。図8に示すように、DA変換器201,202の入出力特性のバラツキが比較的大きい場合には、そのバラツキに起因して、出力設定値と実際の出力信号レベルとの間のリニアリティが悪化し、両者間の誤差が増大する。特に、出力設定値が小さい領域ほどリニアリティが悪化する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、デジタル信号領域において振幅可変させる場合にアナログ出力信号の劣化を抑制するとともに、出力設定値と実際の出力信号レベルとの誤差を小さくすることができる振幅可変装置および振幅可変方法を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る振幅可変装置の1つは、デジタル入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算手段と、第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第1のDA変換器と、デジタル入力信号に第2の係数を乗算する第2の乗算手段と、第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第2のDA変換器と、第1のDA変換器によるアナログ信号および第2のDA変換器によるアナログ信号の両方の和または一方と他方との差をアナログ出力信号として出力する出力手段と、アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する第1および第2の係数の値を決定する制御手段とを備える。
また、本発明に係る振幅可変装置の1つは、デジタル入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算手段と、第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第1のDA変換器と、デジタル入力信号に第2の係数を乗算する第2の乗算手段と、第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第2のDA変換器と、第1のDA変換器によるアナログ信号に対して第2のDA変換器によるアナログ信号を逆相で合成して、合成後の信号をアナログ出力信号として出力する出力手段と、アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する第1および第2の係数の値を決定する制御手段とを備える。
また、本発明に係る振幅可変装置は、上記の振幅可変装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。つまり、その場合、2つの係数の比率は、出力設定値が小さい領域ほど1に近づくように予め決定される。
また、本発明に係る振幅可変装置は、上記の振幅可変装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。つまり、その場合、出力設定値の領域間の境界は、出力設定値とアナログ出力信号の出力信号レベルとの誤差許容値に応じて予め決定される。
本発明に係る振幅可変方法の1つは、アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する第1および第2の係数の値を決定し、デジタル入力信号に第1の係数を乗算し、第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第1のアナログ信号へ変換し、デジタル入力信号に第2の係数を乗算し、第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第2のアナログ信号へ変換し、第1および第2のアナログ信号の両方の和または一方と他方との差をアナログ出力信号として出力する。
また、本発明に係る振幅可変方法の1つは、アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する第1および第2の係数の値を決定し、デジタル入力信号に第1の係数を乗算し、第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第1のアナログ信号へ変換し、デジタル入力信号に第2の係数を乗算し、第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第2のアナログ信号へ変換し、第1のアナログ信号に対して第2のアナログ信号を逆相で合成して、合成後の信号をアナログ出力信号として出力する。
本発明によれば、デジタル信号領域において振幅可変させる場合にアナログ出力信号の劣化を抑制するとともに、出力設定値と実際の出力信号レベルとの誤差を小さくすることができる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る振幅可変装置の構成を示すブロック図である。図1において、DA変換器(DAC)1は、係数器3により係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第1のDA変換器である。また、DA変換器(DAC)2は、係数器4により係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第2のDA変換器である。なお、DA変換器1,2の分解能は、デジタル入力信号の分解能と同一としてもよいし、デジタル入力信号の分解能より高くしてもよい。
また、係数器3,4は、第1の係数としての正極側係数Apおよび第2の係数としての負極側係数Anをデジタル信号にそれぞれ乗算する回路である。係数器3,4は、それぞれ、例えば乗算器、および係数のデータを記憶するメモリなどの記憶部を有する。制御回路11は、係数器3,4のそれぞれにおける係数の値を設定する回路である。また、減算器5は、DA変換器1によるアナログ信号からDA変換器2によるアナログ信号を減算し、その演算結果をアナログ出力信号として出力する出力手段として機能する回路である。したがって、DA変換器1の出力レベルは、アナログ出力信号のレベルより大きくなる。
また、制御回路11は、アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数(この実施の形態では4)の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する正極側係数Apおよび負極側係数Anの値を決定する回路である。
次に、上記装置の動作について説明する。
まず、デジタルオーディオ再生装置などからの同一のデジタル入力信号が、DA変換器1および係数器3に供給される。
係数器3は、制御回路11により設定された値の正極側係数Apをデジタル入力信号に乗算し、乗算後のデジタル入力信号をDA変換器1に供給する。DA変換器1は、その乗算後のデジタル入力信号をアナログ信号に変換し、減算器5に供給する。
また、係数器4は、制御回路11により設定された値の負極側係数Anをデジタル入力信号に乗算し、乗算後のデジタル入力信号をDA変換器2に供給する。DA変換器2は、その乗算後のデジタル入力信号をアナログ信号に変換し、減算器5に供給する。
そして、減算器5は、DA変換器1からのアナログ信号とDA変換器2からのアナログ信号の差を演算しアナログ出力信号として出力する。
また、制御回路11は、係数器3,4に、係数値のデジタルデータを記憶させる。制御回路11は、アナログ出力信号を減衰させる場合、例えば図示せぬボリューム操作部に対する操作の操作量に対応するアナログ出力信号の出力設定値(つまり減衰率)を特定し、その出力設定値に応じた係数値を係数器3,4にそれぞれ設定する。
その際、アナログ出力信号の出力設定値は、所定の数(この実施の形態では4)の領域に分類され、該当する領域に応じて異なる対応関係に基づいて、その出力設定値に対応する正極側係数Apおよび負極側係数Anの値が特定される。
図2は、本発明の実施の形態におけるアナログ出力信号の出力設定値と係数器3,4の正極側係数Apおよび負極側係数Anの値との対応関係の一例を示す図である。図2に示すように、この実施の形態では、出力設定値のレンジが、領域Iから領域IVまでの連続する4領域に分割されている。領域Iは、0dB以下でかつ−13dBより高い領域とされ、領域IIは、−13dB以下でかつ−19dBより高い領域とされ、領域IIIは、−19dB以下でかつ−30dBより高い領域とされ、領域IVは、−30dB以下でかつ−80dBより高い領域とされる。
そして、正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、領域ごとに異なる比率であってかつ領域内では一定な比率となるように設定される。
この実施の形態では、DA変換器1,2の入出力特性バラツキが0.3dBであっても、出力設定値に対する出力信号レベルの誤差(絶対値)が2dB以下となるように、各領域の境界値および領域内での正極側係数Apと負極側係数Anとの比率が決定される。図2に示すように、この実施の形態では、両者の比率は、領域Iでは1:−1、領域IIでは2:1、領域IIIでは4:3、領域IVでは5:4とされる。この比率は、すべて整数比とされ、出力設定値が小さくなるにつれて1:1に近づくように決定されている。また、領域I以外の領域では、比率M:NについてM=N−1が成り立つようにMおよびNが決定されている。
したがって、正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、式(1)および式(2)に従って、出力設定値に応じて決定された値とされる。
出力設定値[dB]=20・log10{(Ap−An)/2} ・・・(1)
Ap/An=M/N ・・・(2)
ただし、MおよびNは、各領域の比率M:Nを決定する2値である。
つまり、図2の場合では、出力設定値が領域Iのいずれかの値であるときには、正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、式(3),(4)および出力設定値で決定される値となる。
出力設定値[dB]=20・log10(Ap) ・・・(3)
An=−Ap ・・・(4)
同様に、図2の場合では、出力設定値が領域IIのいずれかの値であるときには、正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、式(5),(6)および出力設定値で決定される値となる。
出力設定値[dB]=20・log10(Ap/4) ・・・(5)
An=Ap/2 ・・・(6)
同様に、図2の場合では、出力設定値が領域IIIのいずれかの値であるときには、正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、式(7),(8)および出力設定値で決定される値となる。
出力設定値[dB]=20・log10(Ap/8) ・・・(7)
An=Ap×3/4 ・・・(8)
同様に、図2の場合では、出力設定値が領域IVのいずれかの値であるときには、正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、式(9),(10)および出力設定値で決定される値となる。
出力設定値[dB]=20・log10(Ap/10) ・・・(9)
An=Ap×4/5 ・・・(10)
なお、例えば、上述の、図2に示す出力設定値と正極側係数Apおよび負極側係数Anの値との対応関係のテーブルが図示せぬメモリなどに予め格納され、制御回路11は、そのテーブルを参照して出力設定値から正極側係数Apおよび負極側係数Anの値を特定するようにすればよい。その場合、テーブルに記憶されていない出力設定値についての正極側係数Apおよび負極側係数Anの値は、テーブルに記憶されている出力設定値についての正極側係数Apおよび負極側係数Anから内挿または外挿により計算されるようにすればよい。
なお、ここでは、DA変換器1,2のバラツキを0.3dBと仮定した場合に出力設定値に対する出力信号レベルの誤差が、2dBという所定の許容誤差以下となるように、領域の境界および2つの係数Ap,Anの比率が設定されているが、バラツキおよび/または所定の許容誤差は別の条件でもよく、その条件に応じて設定されればよい。
このように、制御回路11は、領域Iから領域IVのそれぞれについて設定された対応関係に基づいて決定された、その出力設定値に対応する値を正極側係数Apおよび負極側係数Anの値とする。これにより、出力設定値の全域にわたって、出力設定値と出力信号レベルとの間のリニアリティが良好になる。図3は、本発明の実施の形態に係る振幅可変装置での出力設定値と出力信号レベルとの間の対応関係を示す図である。図3に示すように、各領域においてリニアリティの良好となるように個別的に比率が設定されるため、全体としてリニアリティが良好となっている。
以上のように、上記実施の形態によれば、第1の乗算手段としての係数器3が、デジタル入力信号に正極側係数Ap(第1の係数)を乗算し、第1のDA変換器としてのDA変換器1が、正極側係数Apを乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する。一方、第2の乗算手段としての係数器4が、デジタル入力信号に負極側係数An(第2の係数)を乗算し、第2のDA変換器としてのDA変換器2が、負極側係数Anを乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する。そして、出力手段としての減算器5が、DA変換器1によるアナログ信号とDA変換器2によるアナログ信号との差をアナログ出力信号として出力する。他方、制御手段としての制御回路11は、アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する正極側係数Apおよび負極側係数Anの値を決定する。
これにより、領域ごとに係数値を設定することができるため、出力設定値と実際の出力信号レベルとの間のリニアリティが確保しやすくなり、デジタル信号領域において振幅可変させる場合にアナログ出力信号の劣化を抑制するとともに、DA変換器1,2の特性に多少のバラツキがあっても、出力設定値と実際の出力信号レベルとの誤差を小さくすることができる。また、各領域内では2つの係数の比率を一定としているため、出力設定値と実際の出力信号レベルとの誤差が領域内で均一となる。
また、上記実施の形態によれば、出力設定値の領域間の境界は、出力設定値とアナログ出力信号の出力信号レベルとの誤差許容値に応じて予め決定されたものとされる。これにより、出力設定値と実際の出力信号レベルとの間のリニアリティを所定の許容誤差範囲内で確保することができる。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、出力設定値の領域を4分割しているが、5以上または3以下の複数領域に分割するようにしてもよい。その場合には、各領域において出力設定値からの出力信号レベルの誤差が所定の誤差許容値以下となるように、領域の境界および各領域での正極側係数Apと負極側係数Anとの比率を決定すればよい。
また、上記実施の形態では、減算器5により、DA変換器1の出力信号とDA変換器2の出力信号との差が演算されるが、減算器5の代わりに加算器を使用するとともに、DA変換器2の出力信号が逆相となるようにし、DA変換器1の出力信号とDA変換器2の出力信号との和が演算されるようにしてもよい。
なお、制御回路11は、係数器3,4の係数値を連続的または段階的に時間経過とともに変化させることで、アナログ出力信号をフェードインまたはフェードアウトさせるようにしてもよい。
本発明は、例えば、デジタルオーディオ装置のボリュームに適用可能である。
本発明の実施の形態に係る振幅可変装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるアナログ出力信号の出力設定値と係数器の正極側係数Apおよび負極側係数Anの値との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る振幅可変装置での出力設定値と出力信号レベルとの間の対応関係を示す図である。 デジタルボリュームの一例を示すブロック図である。 振幅可変装置の参考例を示すブロック図である。 図5における2つのDA変換器の出力信号とアナログ出力信号との関係を示す図である。 図5における装置での出力設定値と係数器の係数値との対応関係を示す図である。 図5における装置において2つのDA変換器の入出力特性のバラツキがない場合、バラツキが+0.1dBである場合およびバラツキが−0.1dBである場合の出力設定値と実際の出力信号レベルとの対応関係を示す図である。
符号の説明
1 DA変換器(第1のDA変換器)
2 DA変換器(第2のDA変換器)
3 係数器(第1の乗算手段)
4 係数器(第2の乗算手段)
5 減算器(出力手段)
11 制御回路(制御手段)

Claims (6)

  1. デジタル入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算手段と、
    上記第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第1のDA変換器と、
    上記デジタル入力信号に第2の係数を乗算する第2の乗算手段と、
    上記第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第2のDA変換器と、
    上記第1のDA変換器によるアナログ信号および上記第2のDA変換器によるアナログ信号の両方の和または一方と他方との差をアナログ出力信号として出力する出力手段と、
    上記アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する上記第1および第2の係数の値を決定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする振幅可変装置。
  2. デジタル入力信号に第1の係数を乗算する第1の乗算手段と、
    上記第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第1のDA変換器と、
    上記デジタル入力信号に第2の係数を乗算する第2の乗算手段と、
    上記第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号をアナログ信号へ変換する第2のDA変換器と、
    上記第1のDA変換器によるアナログ信号に対して上記第2のDA変換器によるアナログ信号を逆相で合成して、合成後の信号をアナログ出力信号として出力する出力手段と、
    上記アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する上記第1および第2の係数の値を決定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする振幅可変装置。
  3. 前記比率は、前記出力設定値が小さい領域ほど1に近づくように予め決定されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の振幅可変装置。
  4. 前記出力設定値の前記領域間の境界は、前記出力設定値と前記アナログ出力信号の出力信号レベルとの誤差許容値に応じて予め決定されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の振幅可変装置。
  5. アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する第1および第2の係数の値を決定し、
    デジタル入力信号に上記第1の係数を乗算し、上記第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第1のアナログ信号へ変換し、
    上記デジタル入力信号に上記第2の係数を乗算し、上記第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第2のアナログ信号へ変換し、
    上記第1および上記第2のアナログ信号の両方の和または一方と他方との差をアナログ出力信号として出力すること、
    を特徴とする振幅可変方法。
  6. アナログ出力信号の出力設定値に関する所定数の領域のそれぞれについて設定された比率に基づいて、その出力設定値に対応する第1および第2の係数の値を決定し、
    デジタル入力信号に上記第1の係数を乗算し、上記第1の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第1のアナログ信号へ変換し、
    上記デジタル入力信号に上記第2の係数を乗算し、上記第2の係数を乗算した後のデジタル入力信号を第2のアナログ信号へ変換し、
    上記第1のアナログ信号に対して上記第2のアナログ信号を逆相で合成して、合成後の信号をアナログ出力信号として出力すること、
    を特徴とする振幅可変方法。
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