JP4660086B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene

Description

本発明は、測距センサに使用するのに適する固体撮像素子に関する。
図7は、測距センサによる距離測定の原理を説明するための模式図である。測距センサは、照明装置2、固体撮像素子3及び処理回路4からなる。物体(被写体)1には照明装置2から照射赤外線パルス10が照射され、物体1からは照射赤外線パルス10に応じた反射光12が固体撮像素子3に入射される。そして、固体撮像素子3は反射光12に応じた情報電荷を蓄積し、その情報を処理回路4に送る。処理回路4は固体撮像素子3から送られた情報を基にして、照射赤外線パルス10と反射光12との位相差から物体1との距離を算出する。以下、測距センサによる距離測定の具体的な方法について説明する。
CCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子は情報電荷を一塊の信号パケットとして、外部クロックパルスに同期した速度で一方向に順序良く移動させることのできる電荷転送素子である。図8は、フレーム転送方式の固体撮像素子3の概略構成を示す平面図である。フレーム転送方式の固体撮像素子3は、撮像部3i、蓄積部3s、水平転送部3h及び出力部3dを有する。撮像部3iは、垂直方向(図8の縦方向)に互いに平行に延伸された複数のシフトレジスタからなる垂直シフトレジスタを含み、各シフトレジスタの各ビットはそれぞれ2次元行列として配置されている。蓄積部3sも、垂直方向(図8の縦方向)に互いに平行に延伸された複数のシフトレジスタからなる垂直シフトレジスタを含んで構成される。蓄積部3sに含まれる垂直シフトレジスタは遮光され、各シフトレジスタの各ビットが情報電荷を蓄積する蓄積画素として機能する。水平転送部3hは、水平方向(図8の横方向)に延伸して配置される水平シフトレジスタを含んで構成され、水平シフトレジスタの各ビットに蓄積部3sの各シフトレジスタの出力が接続される。出力部3dは、水平転送部3hの水平シフトレジスタから転送されてくる情報電荷を一時的に蓄積する容量及びその容量に蓄積された情報電荷を排出するリセットトランジスタを含んで構成される。
図9(a)は、従来の撮像部3iの一部を示す模式的な平面図、図9(b)はそのA−A線に沿った側断面図である。図9(b)においてN型半導体基板(Nーsub)20内にPウェル(PW)21が形成され、その上にNウェル(NW)22が形成される。すなわち、N型の半導体基板20に、P型の不純物が添加されたPウェル21が形成される。このPウェル21の表面領域に、N型の不純物が高濃度に添加されたNウェル22が形成される。
また、垂直シフトレジスタのチャネル領域間を分離するために分離領域25が設けられる。Nウェル22に所定の間隔をもって互いに平行にP型の不純物をイオン注入することによってP型不純物領域からなる分離領域25が形成される。Nウェル22は隣接する分離領域25によって電気的に区画され、分離領域25に挟まれた領域が情報電荷の転送経路であるチャネル領域となる。分離領域25は、隣接するチャネル領域の間にポテンシャル障壁を形成し、各チャネル領域を電気的に分離する。
半導体基板20の表面上には絶縁膜23が成膜される。この絶縁膜23を介してチャネル領域の延伸方向に直交するように、ポリシリコン膜からなる複数の転送電極24が互いに平行に配置される。また、転送電極24の抵抗成分を低減するために、転送電極24の所定本数毎に開口部を介して接続されるタングステンシリサイド膜からなる裏打ち配線26がチャネル領域の延伸方向に平行に設けられる。隣接する5つの転送電極24−1,24−2,24−3,24−4,24−5の組が1つの画素に相当する。
図10は、図7に示した測距センサにおいて照明装置2から物体1に照射赤外線パルス10を照射したときの撮像期間Tsの照射赤外線パルス10、反射光12の反射光強度、固体撮像素子3の転送クロック信号、固体撮像素子3の電荷蓄積の関係を示す図である。図10において、横軸は時間を表す。
まず、撮像期間Tsに先立って固体撮像素子の各画素に蓄積された情報電荷を電子シャッタその他の方法で除去する。
その後、図10(a)に示すように測距センサの照明装置2から照射時間Tp及び非照射時間Tpからなる所定の周波数で輝度変調された照射赤外線パルス10を物体1に撮像期間Tsだけ照射する。このとき物体1からは、図10(b)に示すように測距センサと物体1との距離に比例して位相差(位相遅れ)のある反射光12が固体撮像素子3に入射される。測距センサと物体1との距離をr,光速度をcとすると、光路距離は2r,1周期は2Tpであるから、この位相差は、2πr/c/Tp[rad]となる。ここで、図10(c)に示すように、転送クロック信号により固体撮像素子3において電荷蓄積期間(ON期間)と非電荷蓄積期間(OFF期間)を照射赤外線パルス10に同期させる。このとき、撮像時における撮像部3iのチャネル領域に沿った(図9(a)のB−B線に沿った側断面)Nウェル22内のポテンシャル分布の様子を示すと図11のようになる。電荷蓄積期間には、図11(a)のように1組の転送電極24のうち3つの転送電極24−2〜24−4をON状態にしてその転送電極24−2〜24−4下のチャネル領域にポテンシャル井戸30を形成し、残りの転送電極24−1,24−5をOFF状態にする。これによりON状態の転送電極24−2〜24−4下のポテンシャル井戸30に反射光12の反射光強度に応じた情報電荷を蓄積する。このとき、図10(d)のように電荷蓄積期間と反射光強度の大きい期間とが重なった期間でON電荷が蓄積される。非電荷蓄積期間には、図11(b)のように1組の転送電極24のうち1つの転送電極24−3をON状態にしてその転送電極24−3下のチャネル領域にポテンシャル井戸31を形成し、残りの転送電極24−1,24−2,24−4,24−5をOFF状態にする。これによりON状態の転送電極24−3下のポテンシャル井戸31にそれまでの情報電荷を保持する。しかし、非電荷蓄積期間においても、図10(d)のように非電荷蓄積期間と反射光強度の大きい期間とが重なった期間でOFF電荷が蓄積される。これは、図11(b)で明らかなように非電荷蓄積期間においても転送電極24−3に反射光12が入射されるため新たな情報電荷が発生するためである。1周期で発生するON電荷及びOFF電荷は極めて小さいため、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間とを撮像期間Tsだけ繰り返すことにより、各画素には1周期毎にON電荷とOFF電荷とが情報電荷として累積して蓄積されていく。
撮像期間Tsが経過すると、それまで各画素に蓄積した情報電荷を撮像部3iから蓄積部3sに転送する。転送時には、例えば、図12の転送期間Ttに示すように隣接する5つの転送電極24−1,24−2,24−3,24−4,24−5の組み合わせ毎に5相の転送クロック信号φ1〜φ5が印加され、転送電極24−1,24−2,24−3,24−4,24−5の下にあるチャネル領域のポテンシャルが制御されて情報電荷が一方向に転送される。
上述のように照射赤外線パルス10を撮像期間Tsだけ物体1に照射し、固体撮像素子3を照射赤外線パルス10に同期させて電荷蓄積期間を設けたときに、固体撮像素子3の画素で蓄積される情報電荷をQpとする。一方、物体1への照射赤外線を撮像期間Tsだけ連続的に照射し、固体撮像素子3を全撮像期間Tsにわたって電荷蓄積期間とするときに、固体撮像素子3の画素で蓄積される情報電荷をQsとする。単位時間あたりの情報電荷発生量は受光面積に比例するため、OFF電荷はON電荷の1/3となる。したがって、情報電荷Qsに対する情報電荷Qpの比率は図10(d)より、以下のようになる。
Qp/Qs={(Tp−2r/c)+(2r/c)・(1/3)}/2Tp (1)
この(1)式を書き換えると、測距センサと物体1との距離rは次式で与えられる。
r=3Tp・c(1−2Qp/Qs)/4 (2)
上述のごとく、式(2)により、測距センサと物体1との距離rが算出される。実際には、情報電荷Qp及びQsは直接測定できないため、照射赤外線をパルス照射したときの情報電荷Qp及び連続的に照射したときの情報電荷Qsに対応して出力部から出力される画像信号の比率により距離rが算出される。
著者 米本和也 書名 「CCD/CMOSイメージ・センサの基礎と応用」 P67−70 発行所 CQ出版株式会社 発行年月日 2003年8月10日
上述のごとく、式(2)により、測距センサと物体1との距離rが算出される。しかし、1周期あたりのON電荷は極めて小さい上に、非電荷蓄積期間においてもOFF電荷が少なからず発生するため、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との間での固体撮像素子3における感度差が小さく、距離rを算出する際の誤差が大きくなってしまうという問題がある。ここで、連続照射時の情報電荷Qsに対するパルス照射時の情報電荷Qpの比により距離rが算出されるが、この比の距離rによる変化率(微分係数)は、−2/(3Tp・c)である。
本発明に係る固体撮像素子は、所定の周波数で輝度変調された照射光を物体に所定時間照射しつつ、転送クロック信号を前記輝度変調された照射光に同期させて撮像することで前記照射光と前記物体からの反射光との位相差を検出することにより前記物体との距離を算出する測距センサに用いられる固体撮像素子であって、入射される光に応答して発生した情報電荷を蓄積する受光素子と、前記情報電荷をそのまま保持する電荷保持素子と、が半導体基板の表面上に隣接して配置され、前記転送クロック信号により、前記情報電荷を前記受光素子と前記電荷保持素子との間で双方向に転送可能であることを特徴とする。
本発明によれば、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との間での固体撮像素子3における感度差を大きくすることができ、測距センサと物体1との距離rを算出する際の誤差を小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態(以下「実施形態」という。)について、図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1(a)は、本発明の第1の実施形態であるフレーム転送型CCD固体撮像素子の撮像部の一部を示す模式的な平面図、図1(b)はそのA−A線に沿った側断面図である。また、図2は、撮像部のチャネル領域に沿った(図1(a)のB−B線に沿った側断面)Nウェル22内のポテンシャル分布の様子を示すものである。本実施形態においては、図9及び図11に記載した従来のフレーム転送型固体撮像素子3と同一の構成については同一の符号を付している。
本実施形態では、非電荷蓄積期間におけるポテンシャル井戸31を形成する転送電極24−3の上は遮光膜27で覆われている。したがって、図3(a)のように照明装置2から物体1に照射赤外線パルス10を照射して、本実施形態の固体撮像素子を用いた物体1との距離rの測定は以下のようになる。
まず、撮像期間Tsに先立って固体撮像素子の各画素に蓄積された情報電荷を電子シャッタその他の方法で除去する。
そして、撮像期間Tsのうち電荷蓄積期間には、図2(a)のように1組の転送電極24のうち3つの転送電極24−2〜24−4をON状態にしてその転送電極24−2〜24−4下のチャネル領域にポテンシャル井戸30を形成し、残りの転送電極24−1,24−5をOFF状態にする。これによりON状態の転送電極24−2〜24−4下のポテンシャル井戸30に発生した情報電荷を蓄積する。このとき、図3(d)のように電荷蓄積期間と反射光強度の大きい期間とが重なった期間でON電荷が蓄積される。一方、撮像期間Tsのうち非電荷蓄積期間には、図2(b)のように1組の転送電極24のうち1つの転送電極24−3をON状態にしてその転送電極24−3下のチャネル領域にポテンシャル井戸31を形成し、残りの転送電極24−1,24−2,24−4,24−5をOFF状態にする。これによりON状態の転送電極24−3下のポテンシャル井戸31に情報電荷を保持する。このとき、非電荷蓄積期間では、転送電極24−3は遮光膜27で覆われているため反射光12による情報電荷が発生しないため、図3(d)のように新たな情報電荷は蓄積されない。このように電荷蓄積期間のみ反射光12に応じて情報電荷を発生し蓄積する転送電極24−2,24−4及びその下のポテンシャル井戸を形成する部分が受光素子となり、非電荷蓄積期間にその受光素子で蓄積した情報電荷をそのまま保持する転送電極24−3及びその下のポテンシャル井戸を形成する部分が電荷保持素子となる。
このとき1周期で発生するのはON電荷のみであり、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間とを繰り返すことにより、各画素には1周期毎にON電荷が情報電荷として累積して蓄積されていく。撮像期間Tsが経過すると、従来と同様にそれまで各画素に蓄積した情報電荷を撮像部から蓄積部に転送する。
上述のように照射赤外線パルス10を撮像期間Tsだけ物体1に照射し、本実施形態の固体撮像素子を照射赤外線パルス10に同期させて電荷蓄積期間を設けたときに、固体撮像素子の画素で蓄積される情報電荷をQpとする。一方、物体1への照射赤外線を撮像期間Tsだけ連続的に照射し、固体撮像素子を全撮像期間Tsにわたって電荷蓄積期間とするときに、固体撮像素子の画素で蓄積される情報電荷をQsとする。また、単位時間あたりの情報電荷発生量は受光面積に比例するため、ON電荷は従来技術である図11の場合の2/3であり、OFF電荷は発生しない。したがって、情報電荷Qsに対する情報電荷Qpの比率は図10(d)より、以下のようになる。
Qp/Qs={(Tp−2r/c)・(2/3)}/{2Tp・(2/3)} (3)
この(3)式を書き換えると、測距センサと物体1との距離rは次式で与えられる。
r=Tp・c(1−2Qp/Qs)/2 (4)
上述のごとく、式(4)により、測距センサと物体1との距離rが算出される。1周期毎にON電荷のみが情報電荷として蓄積され、OFF電荷は発生しないため、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との間での固体撮像素子における感度差が大きく、距離rを算出する際の誤差が小さい。つまり、連続照射時の情報電荷Qsに対するパルス照射時の情報電荷Qpの比により距離rが算出されるが、この比の距離rによる変化率(微分係数)は、−1/(Tp・c)であり、距離rが変化した場合には、Qp/Qsが従来技術である図11の場合に比較して3/2倍変化するので、距離rを測定する際の感度(分解能)を大きくすることができる。
[実施形態2]
図4(a)は、本発明の第2の実施形態であるフレーム転送型CCD固体撮像素子の撮像部の一部を示す模式的な平面図、図4(b)はそのA−A線に沿った側断面図である。また、図5は、撮像部のチャネル領域に沿った(図4(a)のB−B線に沿った側断面)Nウェル22内のポテンシャル分布の様子を示すものである。本実施形態においても、図9及び図11に記載した従来のフレーム転送型固体撮像素子と同一の構成については同一の符号を付している。
本実施形態では、転送電極24の上はレンズ28で覆われている。このレンズ28の作用により反射光12が屈折し、反射光12は転送電極24−2,24−4に集光し、転送電極24−3には集光しないようになっている。したがって、図3(a)のように照明装置2から物体1に照射赤外線パルス10を照射して、本実施形態の固体撮像素子を用いた物体1との距離rの測定は以下のようになる。
まず、撮像期間Tsに先立って固体撮像素子の各画素に蓄積された情報電荷を電子シャッタその他の方法で除去する。
そして、撮像期間Tsのうち電荷蓄積期間には、図5(a)のように1組の転送電極24のうち3つの転送電極24−2〜24−4をON状態にしてその転送電極24−2〜24−4下のチャネル領域にポテンシャル井戸30を形成し、残りの転送電極24−1,24−5をOFF状態にする。これによりON状態の転送電極24−2〜24−4下のポテンシャル井戸30に発生した情報電荷を蓄積する。このとき、図3(d)のように電荷蓄積期間と反射光強度の大きい期間とが重なった期間でON電荷が蓄積される。一方、撮像期間Tsのうち非電荷蓄積期間には、図5(b)のように1組の転送電極24のうち1つの転送電極24−3をON状態にしてその転送電極24−3下のチャネル領域にポテンシャル井戸31を形成し、残りの転送電極24−1,24−2,24−4,24−5をOFF状態にする。これによりON状態の転送電極24−3下のポテンシャル井戸31に情報電荷を保持する。このとき、非電荷蓄積期間では、転送電極24−3はレンズの作用により隣接するレンズ28の隙間を通過したわずかな反射光12を受光するのみであるため、情報電荷が発生せず、図3(d)のように新たな情報電荷の蓄積は無い。電荷蓄積期間のみ反射光12に応じて情報電荷を発生し蓄積する転送電極24−2,24−4及びその下のポテンシャル井戸を形成する部分が受光素子となり、非電荷蓄積期間にその受光素子で蓄積した情報電荷をそのまま保持する転送電極24−3及びその下のポテンシャル井戸を形成する部分が電荷保持素子となる。
このとき1周期で発生するのはON電荷のみであり、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間とを繰り返すことにより、各画素には1周期毎にON電荷が情報電荷として累積して蓄積されていく。撮像期間Tsが経過すると、従来と同様にそれまで各画素に蓄積した情報電荷を撮像部から蓄積部に転送する。
上述のように照射赤外線パルス10を撮像期間Tsだけ物体1に照射し、本実施形態の固体撮像素子を照射赤外線パルス10に同期させて電荷蓄積期間を設けたときに、固体撮像素子の画素で蓄積される情報電荷をQpとする。一方、物体1への照射赤外線を撮像期間Tsだけ連続的に照射し、固体撮像素子を全撮像期間Tsにわたって電荷蓄積期間とするときに、固体撮像素子の画素で蓄積される情報電荷をQsとする。また、単位時間あたりの情報電荷発生量は受光面積に比例するため、ON電荷は従来技術である図11の場合の4/3であり、OFF電荷は隣接するレンズ28の隙間を通過した反射光12がわずかなためほとんど発生しない。したがって、情報電荷Qsに対する情報電荷Qpの比率は図3(d)より、以下のようになる。
Qp/Qs={(Tp−2r/c)・(4/3)}/{2Tp・(4/3)} (5)
この式を変形すると、測距センサと物体1との距離rは以下のようになる。
r=Tp・c(1−2Qp/Qs)/2 (6)
上述のごとく、式(6)により、測距センサと物体1との距離rが算出される。式(6)は式(4)と同じなので、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との間での固体撮像素子3における感度差が大きく、距離rを算出する際の誤差を小さくできる。第2の実施形態においては、1周期で発生するON電荷は第1の実施形態に比較して大きいため、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との繰り返し回数を減らしても同量の情報電荷を蓄積することができる。すなわち、撮像期間Tsを短くすることができるため、測距センサによる距離rの測定時間を短くすることができると共に、その消費電力を低減することもできる。
[実施形態3]
本発明の第3の実施形態であるフレーム転送型CCD固体撮像素子の撮像部は第1の実施形態と第2の実施形態の両者を兼ね備えたものである。図6は、撮像部のチャネル領域に沿ったNウェル22内のポテンシャル分布の様子を示すものである。本実施形態においても、図9及び図11に記載した従来のフレーム転送型固体撮像素子と同一の構成については同一の符号を付している。
本実施形態では、転送電極24−3上は遮光膜27で覆われている。転送電極24−3上の遮光膜27のさらに上はレンズ28で覆われている。このレンズ28の作用により反射光12が屈折し、反射光12は転送電極24−2,24−4に集光し、転送電極24−3には集光しないようになっている。そして、転送電極24−3上では隣接するレンズ28の隙間を通過したわずかな反射光12も遮光膜27で遮られる。したがって、第2の実施形態では非電荷蓄積期間にわずかなOFF電荷が発生するが、本実施形態ではOFF電荷を発生させることが無い。
第3の実施形態においても第1及び第2の実施形態と同様に電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との間での固体撮像素子における感度差が大きく、距離rを算出する際の誤差を小さくできる。また、第2の実施形態と同様に、1周期で発生するON電荷は第1の実施形態に比較して大きいため、電荷蓄積期間と非電荷蓄積期間との繰り返し回数を減らしても同量の情報電荷を蓄積することができる。すなわち、撮像期間Tsを短くすることができるため、測距センサによる距離rの測定時間を短くすることができると共に、その消費電力を低減することもできる。
以上の各実施形態の固体撮像素子においては、受光素子と電荷保持素子とが一対となって行列配置されている。このため、各画素毎に物体1との距離rを算出することで物体1の表面の凹凸を三次元的に把握することができる。
また、本実施の形態においては、フレーム転送型CCD固体撮像素子で説明したが、これに限らない。すなわち、入射される光に応答して発生した情報電荷を蓄積する受光素子と、その情報電荷をそのまま保持する電荷保持素子と、が半導体基板の表面上に隣接して配置されており、転送クロック信号により、その情報電荷を受光素子と電荷保持素子との間で双方向に転送可能でありさえすれば良い。
本発明の第1の実施形態であるフレーム転送型CCD固体撮像素子の撮像部の一部を示す模式的な平面図及びその側断面図である。 本発明の第1の実施形態のポテンシャル分布の様子を示す図である。 本発明における撮像期間の照射赤外線パルス、反射光の反射光強度、固体撮像素子の転送クロック信号、固体撮像素子の電荷蓄積の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態であるフレーム転送型CCD固体撮像素子の撮像部の一部を示す模式的な平面図及びその側断面図である。 本発明の第2の実施形態のポテンシャル分布の様子を示す図である。 本発明の第3の実施形態のポテンシャル分布の様子を示す図である。 測距センサによる距離測定の原理を説明するための模式図である。 フレーム転送方式の固体撮像素子の概略構成を示す平面図である。 従来の固体撮像素子の撮像部の一部を示す模式的な平面図及びその側断面図である。 従来における撮像期間の照射赤外線パルス、反射光の反射光強度、固体撮像素子の転送クロック信号、固体撮像素子の電荷蓄積の関係を示す図である。 従来の固体撮像素子のポテンシャル分布の様子を示す図である。 固体撮像素子の撮像期間及び転送期間に転送電極に印加される転送クロック信号を示す図である。
符号の説明
1 物体(被写体)、2 照明装置、3 固体撮像素子、4 処理装置、10 赤外線パルス、12 反射光、20 N−sub、21 Pウェル(PW)、22 Nウェル(NW)、23 絶縁膜、24 転送電極、25 分離領域、26 裏打ち配線、27 遮光膜、28 レンズ、30,31 ポテンシャル井戸

Claims (2)

  1. 所定の周波数で輝度変調された照射光を物体に所定時間照射しつつ、転送クロック信号を前記輝度変調された照射光に同期させて撮像することで前記照射光と前記物体からの反射光との位相差を検出することにより前記物体との距離を算出する測距センサに用いられるフレーム転送型の固体撮像素子であって、
    入射される光に応答して発生した情報電荷を蓄積する受光素子と、前記情報電荷をそのまま保持する電荷保持素子と、が半導体基板の表面上に垂直シフトレジスタのチャネル領域に沿って隣接して配置され、
    前記転送クロック信号により、前記情報電荷を前記受光素子と前記電荷保持素子との間で双方向に転送可能であり、
    前記電荷保持素子は受光素子上に遮光膜を形成した構造であると共に、前記電荷保持素子は受光素子上の遮光膜のさらに上にレンズを形成したものであって、前記電荷保持素子に入射される光が前記電荷保持素子に集光しない構造とするものであることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子において、
    前記受光素子と前記電荷保持素子とが一対となって行列配置されていることを特徴とする固体撮像素子。
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