JP4659356B2 - 再生ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)再生ポリウレタンフォームの原料であるチップ状のポリウレタンフォーム廃材に対して、水洗等の物理的かつ直接的な除去手段を実施することで、VOCを除去する。
(2)下記の特許文献1に記載の発明「特定化学物質の補修方法及びこれに用いる吸着剤」に開示される技術を応用して、製造される再生ポリウレタンフォームの再生原料中と、物理的にVOC吸着能がある活性炭等の表面積が大きな物質とを混合し、この混合物から再生ポリウレタンフォームを製造する。
(3)下記の特許文献2に記載の発明「吸着剤、その製造方法及びフィルター材料」に開示される技術を応用して、製造される再生ポリウレタンフォームの再生原料中と、化学的にVOCを吸収する各種吸着剤とを混合し、この混合物から再生ポリウレタンフォームを製造する。
(1)製造済みの再生ポリウレタンフォームに対する水洗等の手段による洗浄は、その対象が再生ポリウレタンフォームの外部領域に限られ、内部に含有されるVOCを除去することができない。またアルデヒド類を除去することで含有するようになった洗浄液等の二次処理が困難であり、還って問題の多様化を招く。
(2)活性炭等を使用する場合のVOC除去効果は、再生ポリウレタンフォームの原料中に混合され、再生ポリウレタンフォーム中に分散して残留するため、再生ポリウレタンフォームのVOC発生部位等に拘わらず、かつ比較的簡便な方法である。しかしこの方法は、再生ポリウレタンフォームの製造過程で実施される加熱または完成品の利用過程における加熱により、物理吸着したVOCを再び放出してしまう。
(3)化学反応によりVOCを吸着する方法は、(1)の問題や、(2)のVOC除去に関わる可逆性もない好適な物である。しかし吸着剤自体が高価であると共に、一定以上の効果を得るためにはこの吸着剤を多量に加える必要があるため、必然的に製造コストが高くなってしまう。
前記チップフォームに対して一液性のウレタン系接着剤を加えた混合物に、加熱プレスを施しつつpHを7.5〜8.5の範囲に調整した水蒸気に接触させ、
これにより、製造中または製造後の再生ポリウレタンフォームから発生する揮発性有機化合物(VOC)を低減するようにしたことを特徴とする。
本発明に係る再生ポリウレタンフォームが排出するVOCについての実験例につき、以下に説明するが、本発明に係る再生ポリウレタンフォームはこれに限定されるものではない。また下記の各実験例は、チップフォームとして、10〜100mm2程度の大きさに粉砕・裁断した数種類のポリウレタンフォーム廃材1200gを使用し、ここに所定の接着剤等を加えて(最初に吸着剤、後にウレタン系接着剤)混合物とし、これを縦500×横500×厚さ120mmのアルミ製の金型へ投入、所定のpHとして加熱成形用の水蒸気を噴霧して再生ポリウレタンフォームを成形する。そしてこれを縦30×横30×厚さ5mmの試験片に加工し、容量1リットルのガラスデシケータ内に載置して、その内部を窒素置換した後に、65℃、2時間の条件で汎用の恒温槽を使用して加熱を施す。そしてこの加熱によって発生したVOC(アルデヒド基含有物質:ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドおよびプロピオンアルデヒド)をガスクロマトグラフによりJIS Z 8808に準拠して測定した。また再生ポリウレタンフォームの密度については、高いと同体積内にVOCの含有物の量が多くなることを意味するため、全ての実験において約50kg/m3となるように成形型への混合物の投入量を計算して実施し、製造された各再生ポリウレタンフォームについて、JIS K 6400に準拠して密度を測定した。
実験例1として、チップフォーム1200gに対して、表1に記載する内容で混合して、pH7に設定した水蒸気を噴霧して、実施例1−1〜1−3および比較例1−1〜1−3に係る再生ポリウレタンフォームを製造した。なお、使用された各接着剤等は、以下の通りである。
・吸着剤(活性炭):商品名 粒状白鷺Gx4/6;武田薬品工業(株)製
・シッフ反応を起こす吸着剤:商品名 NS103;東亜合成(株)製
・ウレタン系接着剤:商品名 T−60;日清紡製
実験1の結果を表1に併せて記す。表1から明らかなように、活性炭によりアルデヒド基含有物質を除去しようとチップフォームに混合した比較例1−2および1−3の場合、少なくとも65℃という温度下においては、全く活性炭を混合しない比較例1−1よりはアルデヒド基含有物質の濃度が減少しているが、厚生労働省の指針値の10倍以上の高い濃度となっている。これに対して、本発明に係る吸着剤を使用した実施例1−1〜1−3については、アルデヒド基含有物質の濃度が大きく低減し、更にチップフォーム1200gに対して75g(6.25%)混合した実施例1−3の場合には、ホルムアルデヒド検出せず、アセトアルデヒド0.03ppmと何れも厚生労働省の指針を達成していることが確認された。
次に、実験1の実施例1−2を基準として、表2に示す如く、チップフォーム1200gに対して同量の吸着剤およびウレタン系接着剤を予め混合して混合接着剤とし、これをチップフォームに対して混合して比較例2−1に係る再生ポリウレタンフォームを製造し、これを試験片として同様の試験を実施した。
実験2の結果を表2に併せて記す。表2から、予め吸着剤をチップフォームに対して加えて攪拌し、吸着剤をチップフォームの周りに直接的に接触する構成としない場合、同量の吸着剤およびウレタン系接着剤を使用した場合であっても、少なくともアセトアルデヒドおよびプロピオンアルデヒドの双方の濃度が大きく増大していることが確認された。
次に、実験2と同じく実験1の実施例1−2を基準として、表3に示す如く、pHが異なる状態で再生ポリウレタンフォームを製造し、実施例3−1〜3−4に係る再生ポリウレタンフォームを製造し、これを試験片として同様の試験を実施した。なお水蒸気のpH調整は、混合物に対して炭酸水素ナトリウム5%水溶液を使用してpH調整を施した水道水を簡易水蒸気発生装置により水蒸気状態として噴霧することで実施した。
実験3の結果を表3に併せて記す。表3から、再生ポリウレタンフォーム製造時のpH調整することで、アルデヒド基含有物質の濃度が大きく変化し、pH7.5以上9.0未満の範囲、殊にpH7.5の近傍に最適pHが有ることが確認された。そしてpH7.5でpH7.0の場合を大きく上回り、更に吸着剤の量を5倍使用している実施例1−3よりも良好な結果が得られた。
14 吸着剤
16 ウレタン系接着剤
Claims (4)
- 使用済みのポリウレタンフォームを粉砕した多数のチップフォーム(12)に、シッフ反応を起こす吸着剤(14)を加えて攪拌することで、少なくとも該チップフォーム(12)中に含まれるアルデヒド基含有物質を該吸着剤(14)に吸収・除去させ、
前記チップフォーム(12)に対して一液性のウレタン系接着剤(16)を加えた混合物に、加熱プレスを施しつつpHを7.5〜8.5の範囲に調整した水蒸気に接触させ、
これにより、製造中または製造後の再生ポリウレタンフォームから発生する揮発性有機化合物(VOC)を低減するようにした
ことを特徴とする再生ポリウレタンフォームの製造方法。 - 前記吸着剤(14)は、100重量部のチップフォーム(12)に対して、1.0〜6.5重量部混合される請求項1記載の再生ポリウレタンフォームの製造方法。
- 製造中または製造後の再生ポリウレタンフォームから発生する前記揮発性有機化合物におけるアセトアルデヒドの発生量は0.03ppm以下に低減され、該揮発性有機化合物におけるホルムアルデヒドの発生量は0.08ppm以下に低減される請求項1または2記載の再生ポリウレタンフォームの製造方法。
- 前記pHは、炭酸水素ナトリウム水溶液を水蒸気内に直接噴霧することで調整される請求項1〜3の何れか一項に記載の再生ポリウレタンフォームの製造方法。
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