JP4657907B2 - 光分岐挿入装置、光分岐挿入装置の制御方法、光分岐挿入装置の制御プログラム - Google Patents

光分岐挿入装置、光分岐挿入装置の制御方法、光分岐挿入装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、光分岐挿入技術および制御プログラムに関し、たとえば、波長分離多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)を用いた光ネットワークを構成する光分岐挿入装置およびその制御技術等に適用して有効な技術に関する。
近年、通信容量と通信距離の増大にともない、ネットワークの大容量化と長距離化が要求されている。この要求を満たすために、従来、基幹ネットワークでは、波長分離多重を用いた光ネットワークが利用されている。
波長分離多重を用いた光ネットワークでは、都市間の通信要求に対して、任意経路に任意波長を挿入し、任意経路から任意波長の信号光を分岐して受信する光分岐挿入装置(OADM:Optical Add and Drop Multiplexer)が用いられる。
WDMでは、通常、複数の信号光の波長を包含する波長範囲を纏めて増幅するEDFA等の光増幅が用いられるが、この光増幅では、ASEノイズ(ASE:Amplified Spontaneous Emission)が発生するため、複数のOADMを多段に接続して使用する場合、ASEノイズの累積に起因する障害に対する対策が必要となる。
たとえば、特許文献1には、OADMにおける光分波器と光合波器の間における個々の信号光の光路上に、個々の信号光に同調した光フィルタを配置することで、信号光以外のASEノイズを除去しようとする技術が開示されている。
また、当該特許文献1には、合波器の出力側の光路上に、個々の信号光毎の光パワーを検出する光モニタを配置し、観測された光パワーの情報を、光フィルタ制御部に帰還することで、個々の信号光のレベルを最大にしようとする技術も開示されている。
特許文献2には、OADMにおける光分波器と光合波器とでフリースペクトルレンジを異なるものを使用することで、ASEノイズの累積的な増加を防止しようとする技術が開示されている。
しかし、上述の特許文献1および特許文献2のいずれにおいても、以下のような、光挿入(ADD)時における技術的課題は認識されていない。
すなわち、WDMでは、ある周波数間隔で設定された複数の波長の信号光の各々の強度(光パワー)を、目標レベルに揃えるように制御する必要があり、新たに信号光を挿入する場合には、挿入された信号光を目標レベルに誘導する制御が必要となる。
このため、挿入光が第1閾値レベルに到達するまで待機状態を維持し、この第1閾値レベルを超過したら信号レベルの自動制御状態に移行し、この自動制御状態において信号レベルが第2閾値レベル(>第1閾値レベル)よりも低下した場合には待機状態に移行する、という制御を個々のOADMにおいて行わせることが考えられる。
通常、自動制御状態における目標レベルへの制御は、個々の信号光の光路に設けられた光減衰器の開度を調節することで行われる。
しかし、ASEノイズは、波長多重光のほぼ全範囲の信号レベルを全体的に増加させるようにシフトさせるため、多段に接続された複数のOADMを通過する間に累積され、挿入対象の未使用の波長域の信号レベルも増加しており、上述の第1閾値レベルを超過している可能性がある。
このため、多段に接続された複数のOADMにおいて上述の待機状態と自動制御状態との間の遷移制御を信号レベルの検出に基づいて行った場合には、光信号を挿入するOADMの後段に位置し、当該光信号を通過させるOADMでは、到来する挿入波長域の信号光のレベルがASEノイズによって第1閾値レベルを超過していた場合、自動制御状態に遷移した状態となる。
また、この時のASEノイズのレベルは、目標レベルよりも低いため、自動制御状態の制御系では、目標レベルに到達させるために、減衰器の開度を最大にして待つ状態となる。
そして、この自動制御状態にあるOADMに、前段側のOADMで光ファイバの接続による光挿入を実行すると、減衰器の開度が最大となっているため、通過側のOADMにおける挿入光の信号レベルは、目標レベルを突き抜けて異常に突出し、隣接する波長の他の信号光の信号レベルを乱して、混信(クロストーク)等のデータエラーをひき起こす、という技術的課題がある。
この技術的課題を回避するためには、OADMの接続段数を制限して、ASEノイズの累積を回避することが考えられるが、OADMを用いた通信システムの構築や通信距離に制約を生じる、という別の技術的課題を生じる。
特開2002−204209号公報 特開2003−69496号公報
本発明の目的は、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、追加部品によるコスト上昇を招くことなく、ASEノイズ等に起因する波長挿入時のデータ障害を確実に防止することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、光分岐挿入装置の接続段数に制約を生じることなく、任意数の光分岐挿入装置の多段接続による長距離通信を実現することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、光増幅器にて発生するASEノイズの多段累積を波長単位に除去することが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、波長多重光に対する光分岐挿入を行う光スイッチ手段と、前記波長多重光に含まれる個々の信号光単位に光パワーの制御を行う光パワー制御手段と、他の装置との間で制御情報の送受信を行う制御情報通信手段と、を含む光分岐挿入装置であって、
前記光パワー制御手段は、
前記光パワーの自動制御への遷移および離脱が、前記光パワーと閾値とを比較することによって行われる第1制御モードと、
前記光パワーの自動制御への遷移が前記制御情報通信手段を介して他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記自動制御からの離脱が前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行される第2制御モードと、
を実現する制御論理を含む光分岐挿入装置を提供する。
本発明の第2の観点は、波長多重光に対する信号光の光分岐挿入を行う光分岐挿入装置の制御方法であって、
制御対象の前記信号光が、自装置において挿入された挿入光か、外部から到来する通過光かを判別するステップと、
前記信号光が前記挿入光の場合には、前記挿入光の光パワーの自動制御への遷移および離脱が、前記光パワーと閾値とを比較することによって行われる第1制御モードを実行し、
前記信号光が前記通過光の場合には、前記通過光の光パワーの自動制御への遷移が、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記自動制御からの離脱が、前記光パワーと閾値との比較に基づいて行われる第2制御モードを実行するステップと、
を含む光分岐挿入装置の制御方法を提供する。
本発明の第3の観点は、波長多重光に対する信号光の光分岐挿入を行う光分岐挿入装置の制御プログラムであって、
前記光分岐挿入装置を構成するコンピュータに、
制御対象の前記信号光が、自装置において挿入された挿入光か、外部から到来する通過光かを判別する機能と、
前記信号光の光パワーの自動制御への遷移および離脱が、前記光パワーと閾値とを比較することによって行われる第1制御モードを実行する機能と、
前記信号光の光パワーの自動制御への遷移が、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記自動制御からの離脱が、前記光パワーと閾値との比較に基づいて行われる第2制御モードを実行する機能と、
を実現させる光分岐挿入装置の制御プログラムを提供する。
上記した本発明によれば、たとえば、光分岐挿入装置において、自装置が挿入した挿入光の波長ルート(Add Path)では、光パワーに応じてフィードバック制御による自動制御状態に移行することが可能であり、実際の挿入光の運用開始に応じてフィードバック制御に自動的に移行して出力パワーの一定制御を行う第1制御モードに設定する。
一方、後段の他の光分岐挿入装置においては、他の光分岐挿入装置から到来する通過光の波長ルート(Through Path)では、当該通過光の波長域の偽の光パワー(すなわちASEノイズの累積)に影響されないシャットダウン状態で待機し、前段の挿入装置から通知された光挿入の有無を示す制御情報に基づいて、真に挿入光の運用が開始された場合(挿入光の波長が有効の場合)のみシャットダウン状態から、フィードバック制御による出力パワーの一定制御を行う状態に遷移する第2制御モードが設定される。
これにより、信号光の挿入元の光分岐挿入装置の下流側の他の光分岐挿入装置では、制御情報を介して、実際に通過光(上流側の光分岐挿入装置における挿入光)の運用が開始されたことを通知されるまでは、当該通過光の波長域の光パワーの自動制御は行われないために、当該波長域におけるASEノイズの累積的な発生が抑止される。
換言すれば、複数の光分岐挿入装置間におけるASEノイズの累積を、信号光の波長域単位に除去することができる。
このため、通過光の波長域におけるASEノイズの累積による誤った出力パワーの検出によって自動的にフィードバック制御へ遷移することを阻止できる。
この結果、フィードバック制御の状態で待機中に、他の装置から通過光が到来して、当該通過光の光パワーが目標レベルを突き抜けた状態となり、隣接する波長域の他の信号光を乱す等のデータ障害の発生を確実に回避することが可能となる。
換言すれば、ASEノイズの累積に影響されることなく、任意の段数の光分岐挿入装置を接続して光通信システムを構築でき、容易に長距離通信を実現できる。
第1および第2制御モードは、ソフトウェアやファームウェアで実現されるため、既存のシステムを変更することなく、追加部品等を必要とせずに低コストでASEノイズ対策を実現できる。
本発明によれば、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、追加部品によるコスト上昇を招くことなく、ASEノイズ等に起因する波長挿入時のデータ障害を確実に防止することができる。
また、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、光分岐挿入装置の接続段数に制約を生じることなく、任意数の光分岐挿入装置の多段接続による長距離通信を実現することができる。
また、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、光増幅器にて発生するASEノイズの多段累積を波長単位に除去することができる。
また、複数の光分岐挿入装置を含む光通信システムにおいて、光増幅器にて発生するASEノイズの多段累積を波長単位に除去することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を示すフローチャートである。
図2Aおよび図2Bは、本発明の一実施の形態である光分岐挿入方法を実施する光分岐挿入装置の作用の一例を示す状態遷移図である。
図3は、本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置の構成の一例を示す概念図である。
図4は、本実施の形態の光分岐挿入装置の一部を取り出して例示した概念図である。
図5は、本実施の形態の光分岐挿入装置の一部を取り出して例示した概念図である。
図6は、本実施の形態の光分岐挿入装置にて用いられる情報テーブルの一例を示す概念図である。
図7は、本実施の形態の光分岐挿入装置を含むWDM通信システムの構成の一例を示す概念図である。
図8および図9は、本実施の形態の光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を示すフローチャートである。
図10は、本実施の形態の光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を示す説明図である。
図7に例示されるように、本実施の形態のWDM通信システム300は、光伝送路301、光伝送路302、ネットワーク中継機器303、光分岐挿入装置100を含んでいる。
光伝送路301および光伝送路302は互いに逆方向に波長多重光30を伝送する光ファイバ等の光媒体で構成されている。
この光伝送路301および光伝送路302の経路中には、複数の光分岐挿入装置100が設けられており、波長多重光30に対する信号光31の挿入(追加)/分岐を行うことで、複数のネットワーク中継機器303の間における波長多重光30を介した情報通信を実現する。
図3を参照して本実施の形態の光分岐挿入装置100の構成例について説明する。
本実施の形態の光分岐挿入装置100は、伝送方向が逆な一対の光伝送路301、光伝送路302に接続され、これらの各々を伝送される波長多重光30からの信号光31の取り出し、および波長多重光30への信号光31の挿入を行う。
光伝送路301および光伝送路302の各々に対する処理は、伝送方向が逆なだけで互いに等価なので、以下では、光伝送路301に連なる構成を中心に説明を進める。
本実施の形態の光分岐挿入装置100は、波長挿入ユニット110、波長挿入ユニット120、アンプユニット130、アンプユニット140、光管理ユニット150、光管理ユニット160、波長分岐ユニット170、波長分岐ユニット180、制御基板190を含んでいる。
光伝送路301から到来する波長多重光30は、アンプユニット130、波長挿入ユニット110、アンプユニット140を通過する。
光伝送路302から到来する波長多重光30は、アンプユニット140、波長挿入ユニット120、アンプユニット130を通過する。
波長挿入ユニット110は、波長挿入/通過部111、光パワーモニタ部112、光パワー制御部113、挿入ポート114、通過入力ポート115、通過出力ポート116を含んでいる。
波長挿入/通過部111は、通過する波長多重光30に対して、必要に応じて挿入ポート114から信号光31の挿入を行う。
光パワーモニタ部112は、たとえば、スペクトラムアナライザで構成され、波長挿入/通過部111から出力される波長多重光30に含まれる個々の信号光31の光パワーを計測して、光パワー信号40として光パワー制御部113に入力する。
光パワー制御部113は、光パワー信号40に基づいて、光減衰制御信号41を波長挿入/通過部111に入力することにより、波長挿入/通過部111を制御する。
図4に例示されるように、波長挿入/通過部111は、光分波器111a、光合波器111b、光スイッチ111c、光減衰器111d、スイッチ制御部111fを含んでいる。
光分波器111aは、通過入力ポート115の波長多重光30から、波長の異なる複数の信号光31を異なる光路に分岐させる。以下では、必要に応じて、個々の波長(信号光31)に対応した通信路をチャネルと呼ぶ。
光合波器111bは、波長の異なる複数の信号光31を一つの波長多重光30に多重化し、通過出力ポート116に出力する。
光分波器111aと光合波器111bとの間における個々の信号光31の光路上には、光スイッチ111c、光減衰器111dが配置されている。
光スイッチ111cは、対応するチャネルに対して、挿入ポート114に入力される信号光31の挿入を行う。
光減衰器111dは、通過する信号光31の光路を全開から全閉の間で変化させることで、信号光31の光パワー(光量)を制御する。
スイッチ制御部111fは外部からの指示に基づいて、光スイッチ111c、光減衰器111dを制御する。
本実施の形態の場合には、たとえば、光パワー制御部113から入力される光減衰制御信号41に基づいて、個々の光減衰器111dにおける信号光31の減衰量を制御する。
本実施の形態の光パワー制御部113は、一例として、図5に例示されるようなコンピュータ10で構成されている。
コンピュータ10は、プロセッサ11、メモリ12、入出力インタフェース13を含んでいる。
プロセッサ11は、たとえばDSP等からなり、メモリ12に格納されたプログラムを実行することで、後述のような各種の制御を行う。
メモリ12は、プロセッサ11が実行する光パワー制御プログラム14、さらには、光パワー制御テーブル15を保持している。
光パワー制御プログラム14は、プロセッサ11によって実行されることにより、個々のチャネル毎に、後述の第1制御モード14A、第2制御モード14Bを実現する。
入出力インタフェース13は、コンピュータ10(光パワー制御部113)と外部との間における情報の入出力を制御する。
本実施の形態の場合には、光パワー信号40、光減衰制御信号41、波長状態通知信号42、チャネル制御信号201、等の入出力が行われる。
波長状態通知信号42は、他の光分岐挿入装置100の光パワー制御部113から、光管理ユニット150を介して受け取る情報であり、波長設定信号WCS、波長状態情報WCF、等の情報を含む。
任意の信号光31を挿入する波長挿入ユニット110の光パワー制御部113は、挿入される当該信号光31に関する波長状態通知信号42(波長設定信号WCS、波長状態情報WCF)を、光管理ユニット160を介して、光伝送路301の下流側の光分岐挿入装置100の波長挿入ユニット110(光パワー制御部113)に伝達する。
他の光分岐挿入装置100で挿入された信号光31が通過する光分岐挿入装置100の波長挿入ユニット110(光パワー制御部113)では、光管理ユニット150を介して、当該信号光31を挿入した上流側の光分岐挿入装置100の波長挿入ユニット110(光パワー制御部113)から伝達される波長状態通知信号42に基づいて、後述のような光パワーの制御を行う。
チャネル制御信号201は、制御基板190を介して外部の制御端末200から、個々の光分岐挿入装置100に対して与えられる、信号光31の挿入、通過、分岐、等の指令情報、シャットダウン状態の設定変更の指令情報を含む。
図6に例示されるように、本実施の形態の光パワー制御テーブル15は、チャネル名15a、チャネル属性15b、制御ステータス15c、波長設定情報15d、チャネル状態15e、シャットダウン制御情報15f、等の情報が、個々のチャネル名15a毎に設定可能になっている。
チャネル名15aは、複数の信号光31の波長に対応したチャネルに付与された識別名である。
チャネル属性15bは、個々のチャネル名15aで特定される信号光31について、当該信号光31が自装置で挿入するものか、他の光分岐挿入装置100で挿入され、自装置を通過する(自装置で分岐される)ものかを識別するための情報が設定される。
すなわち、当該信号光31が自装置で挿入された場合には“A”(Add)が設定され、自装置を通過する場合には“T”(Through)が設定される。
そして、このチャネル属性15bの設定状態に応じて、当該チャネルにおいて第1制御モード14A、第2制御モード14Bのいずれで動作するかを決定する。
属性の異なる複数のチャネルが混在する場合は、コンピュータ10は、マルチタスクで光パワー制御プログラム14を実行することで、個々のチャネル毎に第1制御モード14Aと第2制御モード14Bを並行して実行する。
波長設定情報15dは、当該チャネル名15aで特定される信号光31が、運用中(Channel In service(IS))か、運用停止中(Channel Out Of service(OOS))か、を識別するために設定される。
運用中(Channel IS)は、波長設定信号WCS=1に対応し、運用停止中(Channel OOS)は、波長設定信号WCS=0に対応する。
チャネル状態15eは、運用中(波長設定信号WCS=1)の信号光31について、何らかの原因で障害が発生しているか否かを示す情報が設定される。
すなわち、当該チャネル(信号光31)に障害有りの場合は、波長状態情報WCF=1が設定され、障害無しの場合には、波長状態情報WCF=0が設定される。
シャットダウン制御情報15fは、後述のシャットダウン状態22への遷移/解除の状態を指示する情報が設定される。
このシャットダウン制御情報15fの設定は、制御端末200がチャネル制御信号201を介して行うこともできるし、上流側の光分岐挿入装置100から制御信号光162を介して行うこともできる。
光パワー制御部113(コンピュータ10)は、この光パワー制御テーブル15に設定された情報に基づいて、個々のチャネルにおける光パワーの制御を行う。
波長挿入ユニット120は、波長挿入/通過部121、光パワーモニタ部122、光パワー制御部123、挿入ポート124、通過入力ポート125、通過出力ポート126を含んでいる。
波長挿入ユニット120の各部の構成は、上述の波長挿入ユニット110と同様であるので、説明は割愛する。
アンプユニット130は、プリアンプ部131、光分岐カプラ132、光分岐カプラ133、ポストアンプ部134、光合流カプラ135を含んでいる。
プリアンプ部131は、たとえば、EDFA等の光増幅器で構成され、光伝送路301から波長挿入ユニット110に入力される波長多重光30を光のままで増幅する。
光分岐カプラ132は、プリアンプ部131に入力される波長多重光30に含まれる制御信号光162を分岐させて光管理ユニット150に導く。
光分岐カプラ133は、プリアンプ部131から波長挿入/通過部111に至る波長多重光30の一部を分岐させ、波長分岐ユニット170に導く。
ポストアンプ部134は、たとえば、EDFA等の光増幅器で構成され、波長挿入/通過部121から到来する波長多重光30を光のままで増幅して光伝送路302に出力する。
光合流カプラ135は、光管理ユニット150から出力される制御信号光152を、ポストアンプ部134から出力される波長多重光30に合波して多重化する。
アンプユニット140は、プリアンプ部141、光分岐カプラ142、光分岐カプラ143、ポストアンプ部144、光合流カプラ145を含んでいる。
プリアンプ部141は、たとえば、EDFA等の光増幅器で構成され、光伝送路302から波長挿入ユニット120に入力される波長多重光30を光のままで増幅する。
光分岐カプラ142は、プリアンプ部141に入力される波長多重光30に含まれる制御信号光152を分岐させて光管理ユニット160に導く。
光分岐カプラ143は、プリアンプ部141から波長挿入/通過部121に至る波長多重光30の一部を分岐させ、波長分岐ユニット180に導く。
ポストアンプ部144は、たとえば、EDFA等の光増幅器で構成され、波長挿入/通過部111から到来する波長多重光30を光のままで増幅して光伝送路301に出力する。
光合流カプラ145は、光管理ユニット160から出力される制御信号光162を、ポストアンプ部144から出力される波長多重光30に合波して多重化する。
光管理ユニット150は、制御部151を含んでいる。この制御部151は、光伝送路302を介して、制御信号光152を隣接する光分岐挿入装置100に設けられた光管理ユニット160に送信することで、たとえば、上述の波長状態通知信号42等の情報を送る。
また、制御部151は、光伝送路301を介して後述の光管理ユニット160から到来する制御信号光162によって光管理ユニット160から上述の波長状態通知信号42等の情報を受信する。
光管理ユニット160は、制御部161を含んでいる。この制御部161は、光伝送路301を介して、制御信号光162を隣接する光分岐挿入装置100に設けられた光管理ユニット160に送信することで、上述の波長状態通知信号42等の情報を送る。
また、制御部161は、光伝送路302を介して上述の光管理ユニット150から到来する制御信号光152によって当該光管理ユニット150から上述の波長状態通知信号42等の情報を受信する。
波長分岐ユニット170は、波長ドロップ部171、ドロップポート172を含んでいる。波長ドロップ部171は、光分岐カプラ133で分岐された波長多重光30から任意の波長の信号光31を取り出してドロップポート172の一つに出力する。
同様に、波長分岐ユニット180は、波長ドロップ部181、ドロップポート182を含んでいる。波長ドロップ部181は、光分岐カプラ143で分岐された波長多重光30から任意の波長の信号光31を取り出してドロップポート182の一つに出力する。
制御基板190は、外部の制御端末200から、光分岐挿入装置100を構成する上述の各ユニットを制御する制御通信インタフェースを提供する。
制御端末200は、たとえばパーソナルコンピュータ等で構成され、チャネル制御信号201を、光分岐挿入装置100の波長挿入ユニット110および波長挿入ユニット120に入力することで、信号光31の挿入、追加、分岐取り出し、等の設定を行う。
以下、本実施の形態の光分岐挿入方法および光分岐挿入装置100の作用の一例について説明する。
本実施の形態では、個々の光分岐挿入装置100では、波長多重光30に多重化して運用する個々の信号光31(波長:チャネル)毎に、自装置が当該信号光31を挿入するのか、他の上流側の光分岐挿入装置100で波長多重光30に挿入された信号光31が通過するのか、に応じて、当該信号光31の光パワー信号の制御方法が異なる。
すなわち、図1のフローチャートに例示されるように、個々の光分岐挿入装置100は、制御端末200から、波長多重光30の波長範囲のうちの空き波長域を使用した、新たな信号光31の運用開始の指示を待つ(ステップ401)。
そして、運用開始の指示があった場合には、自装置における信号光31の挿入が指示されたか否かを判別する(ステップ402)。
そして、自装置における信号光31の挿入が指示された場合には、図2Aに例示される第1制御モード14Aを選択し(ステップ403)、光パワー制御テーブル15の対応するチャネル名15aのチャネル属性15bとして“A”を設定する。以下、この信号光31の挿入を行う光分岐挿入装置100を、必要に応じて挿入装置と記す。
同じ信号光31に関して、挿入装置以外の当該信号光31が通過する他の光分岐挿入装置100(以下、必要に応じて通過装置と記す)は、自装置に接続された制御端末200、または、挿入装置からの制御信号光162(波長状態通知信号42)を介した情報通知により、自装置の光パワー制御テーブル15におけるチャネル属性15bに“T”を設定する。
また、光パワーの制御方法として図2Bに例示される第2制御モード14Bを選択する(ステップ404)。
こうして、波長多重光30に含まれる複数の信号光31の各々については、一つの挿入装置(光分岐挿入装置100)と、それ以外の通過装置(光分岐挿入装置100)が決定され、個々の光分岐挿入装置100では、光パワー制御テーブル15のチャネル属性15bに対応した属性が設定される。
図3の光伝送路301のルートの例では、ある信号光31について、動作説明上、装置Aを光挿入した波長ルート(Add Path)の挿入装置、装置Bを光スルーした波長ルート(Through Path)の通過装置として説明する。
上述のように、本実施の形態の場合には、挿入装置と通過装置とで光パワーの制御方法は異なる。
まず、装置Aでは、波長挿入/通過部111の挿入ポート114に信号光31(WDM信号)を挿入する。
波長挿入/通過部111は、光パワー制御テーブル15の波長設定情報15d(波長設定信号WCS)に従い、挿入ポート114の各々から挿入される入力波長を選択し、通過入力ポート115から到来する他の信号光31との波長多重を行い波長多重光30として通過出力ポート116から後段のポストアンプ部144に出力する。この波長多重光30の一部は、光パワーモニタ部112に入力される。
ポストアンプ部144は、通過出力ポート116から到来する波長多重光30に対して伝送距離(伝送ロス)分の光増幅を行い、光伝送路301を介して装置Bのプリアンプ部131へ出力する。
光管理ユニット160は、光パワー制御部113から得た波長状態通知信号42に含まれる、波長設定信号WCS、波長状態情報WCFを、制御信号光162を介して後段の装置Bの光管理ユニット150および光パワー制御部113に通知する。
装置Bのプリアンプ部131は到来する波長多重光30に対して装置Aとの間の光伝送路301の伝送距離(伝送ロス)分の光増幅を行い、波長挿入/通過部111の通過入力ポート115に出力する。
装置Bの波長挿入/通過部111は、制御信号光162、光管理ユニット150、波長状態通知信号42を介して、装置Aの側から通知された波長設定信号WCS、波長状態情報WCFに従い、通過入力ポート115から到来する波長多重光30と個々の挿入ポート114から挿入される入力波長(信号光31)を選択し、波長多重を行い、通過出力ポート116を介して後段のポストアンプ部144に出力する。
通過出力ポート116に出力される波長多重光30の一部は、光パワーモニタ部112に入力される。
ここで、波長多重光30に含まれる複数の信号光31は、各々の光パワー信号を所定のターゲットレベルTLに揃える必要がある。その理由は、個々の信号光31の光パワーのレベルがばらつくと、クロストーク等の好ましくない現象が発生するからである。
そこで、本実施の形態の場合、個々の波長挿入ユニット110では、光パワー制御部113(この場合、コンピュータ10の光パワー制御プログラム14)が、光パワーモニタ部112で検出された個々の信号光31の光パワー信号40に基づいて、波長挿入/通過部111の内部の個々の光減衰器111dの開度を制御することで、波長多重光30に含まれる複数の信号光31の光パワーをターゲットレベルTLに揃える光パワー制御を行う。
この信号光31の光パワー制御において、本実施の形態の場合では、挿入(パス)装置の場合と、通過(パス)装置の場合とで、上述のように異なる制御を行う。
すなわち、ある信号光31を装置Aで挿入し、当該信号光31が装置Bを通過する場合、当該信号光31に関しては、装置Aでは第1制御モード14Aが実行され、装置Bでは、第2制御モード14Bを実行する。
信号光31を光挿入する波長ルート(Add Path)の場合は、光パワー制御プログラム14は、図2Aの第1制御モード14Aを実行する。
まず、光分岐挿入装置100の電源投入時の初期はブロック状態21と定義し、入力波長選択および光パワー制御を行わない状態である。
次に、制御端末200を介してユーザから設定される波長設定信号WCSの設定(WCS=1:Channel In service)に従い、入力波長選択を実施している間、シャットダウン状態22とする。
入力波長選択が完了した後、制御端末200からの指示(Shutdown Release)により、シャットダウン状態22からオートレベルダウン状態23(ALD:Auto Level Down)へ遷移する。
このオートレベルダウン状態23は、光減衰器111dを半開きにさせた状態であり、当該信号光31の入力パワーがある一定以上レベル(ALD Release Level)(第1閾値Th1)あるとオートレベルコントロール状態24(ALC:Auto Level Control)に遷移する。
そして、このオートレベルコントロール状態24では、光パワー制御部113が、光パワーモニタ部112から得られる光パワー信号40に基づくフィードバック制御により、個々の波長域の信号光31が期待するターゲットレベルTLになるよう更に光減衰器111dを徐々に開く制御を行う。
もし、光減衰器111dを更に開ききっても、ターゲットレベルTLに達しない場合、ある一定以下レベル(第2閾値Th2)(ALD Trigger Level)であると判断し、オートレベルダウン状態23に遷移させ待機させる。
この光減衰器111dの半開き状態は、光減衰器111dの後方(通過出力ポート116側)にて光パワーモニタ部112により信号光31のモニタを行っているため、光入力の有無を判断するために必須となる。
尚、ユーザから制御端末200を介して強制的にシャットダウン状態22への遷移指示(Shutdown set)が設定された場合、シャットダウン状態22で待機し、波長設定信号WCS=0(Channel OOS)が設定された場合は、ブロック状態21で待機する。
通過する波長ルート(Through Path)の場合には、光パワー制御プログラム14は、図2Bに例示される第2制御モード14Bを実行する。
まず、電源立上げ時の初期はブロック状態21と定義し、入力波長選択および光パワー制御部113による光パワー制御を行わない状態である。
次にユーザからの波長設定信号WCS=1の設定による波長有効化(Channel IS)の情報に従い、入力波長選択を実施している間、シャットダウン状態22とする。
入力波長選択が完了した後、制御端末200からのシャットダウン解放指示(Shutdown Release)を設定する。そして、光管理ユニット150の制御部151を介して、挿入元の装置から通知された波長設定信号WCSの状態(Channel IS/OOS)と、波長状態情報WCFの状態(Wave Channel Fail / Non Fail)に従い、オートレベルコントロール状態24への遷移の可否を判定する。
すなわち、波長設定信号WCS=1(In service状態)であり、かつ、波長状態情報WCF=0(Non Fail)の場合に限って、シャットダウン状態22からオートレベルコントロール状態24(ALC:Auto Level Control)に遷移する。
そして、このオートレベルコントロール状態24では、光パワー制御部113が、光パワーモニタ部112から得られる光パワー信号40に基づくフィードバック制御により、個々の波長域の信号光31が期待するターゲットレベルTLになるように光減衰器111dを徐々に開く制御を行う。
もし、光減衰器111dを更に開ききっても、ターゲットレベルTLに達しない場合には、ある一定以下レベル(第3閾値Th3)(Shutdown Trigger Level)であると判断し、シャットダウン状態22に遷移させ待機させる。
なお、ユーザ(制御端末200)から強制的にシャットダウン状態22への遷移(Shutdown set)が設定された場合、シャットダウン状態22で待機し、波長設定信号WCS=0(Channel OOS)が設定された場合は、ブロック状態21に遷移して待機する。
このように、本実施の形態の場合には、自装置で信号光31を挿入した波長ルート(Add Path)では、第1制御モード14Aにより、光減衰器111dを半開き状態にさせ、光パワー制御部113が光パワー信号40のフィードバック制御を行いつつ出力パワーの一定制御を行う。
一方、ASEノイズが累積する信号光31の通過波長ルート(Through Path)では、第2制御モード14Bにより、シャットダウン状態22で待機し、前段の挿入装置からの制御信号光162を介した波長設定信号WCS、波長状態情報WCF等の波長状態通知信号42に基づいて、通過する信号光31の波長が真に有効の場合のみ、シャットダウン状態22からオートレベルコントロール状態24に遷移して、光パワー制御部113が、光パワー信号40を用いたフィードバック制御を行いつつ通過光の出力パワーの一定制御を行う。
このため、ASEノイズの累積による誤った偽波長による出力パワーの一定制御を確実に回避させることが可能である。
また、運用中に制御信号光162等の制御回線に異常をきたしても、シャットダウン状態22への遷移自体は、信号光31の光レベルによる遷移であるため、既存の運用回線に対して動作仕様変更等の影響を与えることなく、光分岐挿入装置100間にて確実にASEノイズの影響を排除することで、複数の光分岐挿入装置100を含むWDM通信システム300における長距離伝送が実現できる。
また、第1制御モード14A、第2制御モード14Bは、ソフトウェアやファームウェアで実現できるため、光分岐挿入装置100に対する新たな部品追加等によるコストアップを生じることもない。
このことを、図10を参照して説明する。従来の光分岐挿入装置では、信号光31が挿入光か通過光かに関係なく、図2Aの第1制御モード14Aの制御を行っていた。
信号波形30Aのように挿入装置(パス)では、挿入開始時には、挿入対象の信号光31(チャネルCH39)が未入力の状態でも、挿入開始時の光信号レベルの引き込みに備えてオートレベルコントロール状態24への遷移を第1閾値Th1(ALDrelease level)で判定する。
このため、ASEノイズ32が当該第1閾値Th1を超過すると、信号波形30Bのように、オートレベルコントロール状態24に遷移して光パワー制御部113は、光減衰器111dを全開にする制御が行われる。
この波長多重光30に含まれるASEノイズ32は次のノードの光分岐挿入装置100にそのまま伝播し、第1閾値Th1を超えているので、当該光分岐挿入装置100でも、信号波形30Cに示されるようにオートレベルコントロール状態24に遷移して光減衰器111dを全開にする。
この状態が後段に位置する光分岐挿入装置100で繰り返されると、信号波形30Dのように、使用開始前のチャネル(CH39)におけるASEノイズ32が累積されてターゲットレベルTLと同等になる。
そして、このような状態において、信号光31の挿入元の光分岐挿入装置100において、実際に当該信号光31をチャネル(CH39)に挿入すると、下流の通過装置側では、オートレベルコントロール状態24で光減衰器111dを全開にしているため、挿入された信号光31は、減衰されることなく、たとえば信号波形30Dのように、ターゲットレベルTLを突き抜けた異常に大きな信号レベルとなる。
この結果、このチャネル(CH39)の異常に大きな信号レベルに影響されて、隣接する運用中のチャネル(CH40)の信号光31が乱されて、伝送障害となることが懸念される。
これに対して、本実施の形態の場合には、信号光31の挿入を行う挿入装置では第1制御モード14Aの制御を行うが、それ以外の通過装置の側では、第2制御モード14Bで動作するため、挿入装置からの波長設定信号WCS=1、波長状態情報WCF=0、等の通知受けなければ、光減衰器111dを開くオートレベルコントロール状態24には遷移しない。
このため、挿入開始時に、挿入装置において第1制御モード14Aにより、オートレベルコントロール状態24に遷移したとしても、下流側の他の通過装置では、シャットダウン状態22のままであるため、挿入対象のチャネルの光減衰器111dは閉じており、ASEノイズ32が通過装置側に累積して伝播することが防止される。
そして、挿入装置では、実際に信号光31をチャネルに挿入した後に、波長設定信号WCS、波長状態情報WCFの情報を、制御信号光162を介して通過装置側に通知してオートレベルコントロール状態24に遷移させる。
これにより、挿入装置で挿入された信号光31は、通過装置においては、第2制御モード14Bによる光パワー制御部113によるフィードバック制御により、光減衰器111dを徐々に開くことで、目的のターゲットレベルTLに徐々に移行して安定化するように制御される。
このため、挿入された信号光31がターゲットレベルTLを突き抜けて異常に大きくなり、隣接するチャネルの信号光31を乱してクロストーク等の通信障害を招くことを確実に防止できる。
上述の本実施の形態の光分岐挿入装置100の動作を、図8および図9を参照して、より具体的に説明する。
光挿入した挿入装置の波長ルート(Add Path)と、次段以降の通過装置での光スルーした波長ルート(Through Path)の動作を、通常時の動作と、異常発生時の動作に分けて説明する。
なお、説明の簡略化のため通過装置は既に運用状態待ち(電源立上げから波長設定完了状態)であることを前提に説明する。
図8に例示されるように、通常時の動作では、挿入装置は、電源投入によりブロック状態21(初期状態)に遷移するとともに、通過装置に対してWCS=0,WCF=0を通知する(ステップ501)。
このとき、通過装置は、ブロック状態21で待機する(ステップ601)。
次に、挿入装置では、制御端末200から光パワー制御テーブル15の波長設定情報15dに波長設定信号WCS=1を設定する操作(波長設定)により、ブロック状態21からシャットダウン状態22に遷移する。また、通過装置に対してWCS=1,WCF=1を通知する(ステップ502)。
この時、通過装置は、WCS=1が通知されたことにより、ブロック状態21からシャットダウン状態22に遷移する(ステップ602)。
次に、挿入装置では、制御端末200からシャットダウン制御情報15fに“release”を設定することで、シャットダウン状態22からオートレベルダウン状態23に遷移し(波長設定完了)、通過装置に対してWCS=1,WCF=1、シャットダウン状態22の“release”を通知する(ステップ503)。
この時、通過装置では、まだ波長状態情報WCF=0でないため、シャットダウン状態22のままで待機する(ステップ603)。
次に、挿入装置は、挿入ポート114から入力される信号光31の光パワー信号40を監視する。そして、所定の第1閾値Th1(ALDreleaseTh)を超過した時点で、オートレベルダウン状態23からオートレベルコントロール状態24に遷移し、挿入ポート114から挿入された信号光31の出力パワーをターゲットレベルTLに一致させる出力パワー一定制御を開始する。同時に通過装置に対してWCS=1,WCF=0を通知する(ステップ504)。
これを受けた通過装置の側の光パワー制御部113では、シャットダウン制御情報15f=“release”、WCS=1、WCF=0の条件が揃ったので、シャットダウン状態22からオートレベルコントロール状態24に遷移する。
そして、光パワーモニタ部112からの光パワー信号40に基づくフィードバック制御により、挿入装置側から到来する通過光(信号光31)の出力パワーをターゲットレベルTLに一致させる出力パワー一定制御を実行する(ステップ604)。
なお、この通過装置側では、信号光31(通過光)の光パワー信号40が、所定の第3閾値Th3(この実施の形態では第2閾値Th2と同一)を下回った時点、あるいは、制御端末200からシャットダウン制御情報15fに“set”が設定された時点で、オートレベルコントロール状態24からシャットダウン状態22に遷移する。
このような通常の稼働状態で、たとえば、信号光31(挿入光)の途絶等の異常が発生した場合は、図9に示されるように、以下のような動作を行う。
すなわち、上述のステップ504のように、挿入装置は、オートレベルダウン状態23からオートレベルコントロール状態24に遷移して信号光31(挿入光)の出力パワー一定制御を実行するとともに、通過装置に対してWCS=1,WCF=0を通知する。
これにより、上述のステップ603のように、通過装置では、シャットダウン状態22からオートレベルコントロール状態24に遷移して出力パワー一定制御を実行する。
この状態で、挿入装置において挿入ポート114で信号光31(挿入光)の光断発生が発生すると、当該挿入装置では、光パワー信号40が第2閾値Th2より下回った時点でオートレベルコントロール状態24からオートレベルダウン状態23に遷移するとともに、通過装置に対してWCS=1,WCF=1を通知する(ステップ505)。
この時、通過装置の側では、信号光31(通過光)が第3閾値Th3を下回ったことを検出した時点で、オートレベルコントロール状態24からシャットダウン状態22に遷移する。このシャットダウン状態22では光減衰器111dは閉じられており、ASEノイズの伝播は遮断された状態となる(ステップ605)。
このように、通過装置(第2制御モード14B)では、オートレベルコントロール状態24からシャットダウン状態22への遷移は、通過光の光パワー(光パワー信号40)の低下に基づいて自動的に行われ、WCS,WCFの情報はシャットダウン状態22への遷移のトリガとしては使用しない。
その後、挿入装置の側で、挿入ポート114における信号光31(挿入光)の光断が復旧すると、第1閾値Th1と光パワー信号40との比較により、オートレベルダウン状態23からオートレベルコントロール状態24に自動的に遷移して出力パワー一定制御を行うとともに、通過装置に対してWCS=1,WCF=0を通知する(ステップ506)。
これを受けた通過装置では、挿入装置から通知されたWCS=1,WCF=0の条件に基づいて、シャットダウン状態22からオートレベルコントロール状態24に遷移して、信号光31(通過光)の出力パワー一定制御を再開する(ステップ606)。
このように、通過装置におけるオートレベルコントロール状態24への遷移は、挿入装置から通知されたWCS,WCFの情報に基づいて行われ、光パワーが一定以下であればシャットダウン状態22のまま待機することになる。
このように、本実施の形態によれば、図8のフローチャートに例示されるような挿入光の運用開始時はもとより、図9に例示されるような運用中の光障害の発生および回復時においても、第1制御モード14Aで動作する挿入(パス)装置以外の通過(パス)装置は第2制御モード14Bとして動作するため、個々のチャネルにおける挿入装置から通過装置へのASEノイズ32の伝播および累積が防止される。
このため、挿入装置から通過装置へのASEノイズ32の伝播および累積に起因して、信号光31(挿入光)の光パワーがターゲットレベルTLを大きく突き抜けるような誤動作の発生が防止される。
このため、特定のチャネル(波長)の信号光31の光パワーが過大となって隣接するチャネルの信号光31に影響し、クロストーク等のデータ障害をもたらすことを確実に防止することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
波長多重光に対する光分岐挿入を行う光スイッチ手段と、前記波長多重光に含まれる個々の信号光単位に光パワーの制御を行う光パワー制御手段と、他の装置との間で制御情報の送受信を行う制御情報通信手段と、を含む光分岐挿入装置であって、
前記光パワー制御手段は、
前記光パワーの自動制御への遷移および離脱が、前記光パワーと閾値とを比較することによって行われる第1制御モードと、
前記光パワーの自動制御への遷移が前記制御情報通信手段を介して他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記自動制御からの離脱が前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行される第2制御モードと、
を実現する制御論理を含むことを特徴とする光分岐挿入装置。
(付記2)
付記1記載の光分岐挿入装置において、
前記第1制御モードは、前記信号光が自装置において挿入された挿入光の場合に用いられ、前記第2制御モードは、前記信号光が外部から到来する通過光の場合に用いられることを特徴とする光分岐挿入装置。
(付記3)
付記1記載の光分岐挿入装置において、
前記第1制御モードは、電源投入時のブロック状態と、前記挿入光の使用開始を認識した時のシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーの自動制御に移行するか否かを判別するためのオートレベルダウン状態と、前記挿入光の光パワーを前記自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
前記シャットダウン状態から前記オートレベルダウン状態への遷移および復帰は、外部からのシャットダウン解除およびシャットダウン設定の指令によって行われ、
前記オートレベルダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移および復帰は、前記挿入光の光パワーが第1閾値を超過したか否か、および第2閾値を下回ったか否かに基づいて行われることを特徴とする光分岐挿入装置。
(付記4)
付記1記載の光分岐挿入装置において、
前記第2制御モードは、電源投入時のブロック状態と、前記通過光の使用開始を認識した時のシャットダウン状態と、前記通過光の光パワーを自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
前記シャットダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移は、前記制御情報通信手段を介して他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記オートレベルコントロール状態からの離脱は、前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行されることを特徴とする光分岐挿入装置。
(付記5)
付記1記載の光分岐挿入装置において、
さらに、個々の前記信号光毎の光パワーを調整する光減衰手段と、個々の前記信号光毎の光パワーを検出する光パワー観測手段とを含み、
前記自動制御は、前記光パワー観測手段から得られる前記光パワーに基づいて前記光減衰手段を制御するフィードバック制御であることを特徴とする光分岐挿入装置。
(付記6)
波長多重光に対する信号光の光分岐挿入を行う光分岐挿入装置の制御方法であって、
制御対象の前記信号光が、自装置において挿入された挿入光か、外部から到来する通過光かを判別するステップと、
前記信号光が前記挿入光の場合には、前記挿入光の光パワーの自動制御への遷移および離脱が、前記光パワーと閾値とを比較することによって行われる第1制御モードを実行し、
前記信号光が前記通過光の場合には、前記通過光の光パワーの自動制御への遷移が、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記自動制御からの離脱が、前記光パワーと閾値との比較に基づいて行われる第2制御モードを実行するステップと、
を含むことを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
(付記7)
付記6記載の光分岐挿入装置の制御方法において、
前記第1制御モードは、電源投入時のブロック状態と、前記挿入光の使用開始を認識した時のシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーの自動制御に移行するか否かを判別するためのオートレベルダウン状態と、前記挿入光の光パワーを自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
前記シャットダウン状態から前記オートレベルダウン状態への遷移および復帰は、外部からのシャットダウン解除およびシャットダウン設定の指令によって行われ、
前記オートレベルダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移および復帰は、前記挿入光の光パワーが第1閾値を超過したか否か、および第2閾値を下回ったか否かに基づいて行われることを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
(付記8)
付記6記載の光分岐挿入装置の制御方法において、
前記第2制御モードは、電源投入時のブロック状態と、前記通過光の使用開始を認識した時のシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーを自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
前記シャットダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移は、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、
前記オートレベルコントロール状態からの離脱は、前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行されることを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
(付記9)
付記6記載の光分岐挿入装置の制御方法において、
前記光パワーの自動制御は、当該光パワーの観測結果に基づいて減衰量を変化させるフィードバック制御であることを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
(付記10)
波長多重光に対する信号光の光分岐挿入を行う光分岐挿入装置の制御プログラムであって、
前記光分岐挿入装置を構成するコンピュータに、
制御対象の前記信号光が、自装置において挿入された挿入光か、外部から到来する通過光かを判別する機能と、
前記信号光の光パワーの自動制御への遷移および離脱が、前記光パワーと閾値とを比較することによって行われる第1制御モードを実行する機能と、
前記信号光の光パワーの自動制御への遷移が、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記自動制御からの離脱が、前記光パワーと閾値との比較に基づいて行われる第2制御モードを実行する機能と、
を実現させることを特徴とする光分岐挿入装置の制御プログラム。
(付記11)
付記10記載の光分岐挿入装置の制御プログラムにおいて、
前記第1制御モードは、前記信号光が自装置において挿入された挿入光の場合に実行され、電源投入時のブロック状態と、前記挿入光の使用開始を認識した時のシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーの自動制御に移行するか否かを判別するためのオートレベルダウン状態と、前記挿入光の光パワーを前記自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
前記シャットダウン状態から前記オートレベルダウン状態への遷移および復帰は、外部からのシャットダウン解除およびシャットダウン設定の指令によって行われ、
前記オートレベルダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移および復帰は、前記挿入光の光パワーが第1閾値を超過したか否か、および第2閾値を下回ったか否かに基づいて行われることを特徴とする光分岐挿入装置の制御プログラム。
(付記12)
付記10記載の光分岐挿入装置の制御プログラムにおいて、
前記第2制御モードは、前記信号光が外部から到来する通過光の場合に実行され、電源投入時のブロック状態と、前記通過光の使用開始を認識した時のシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーを自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
前記シャットダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移は、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、
前記オートレベルコントロール状態からの離脱は、前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行されることを特徴とする光分岐挿入装置の制御プログラム。
(付記13)
付記10記載の光分岐挿入装置の制御プログラムにおいて、
前記自動制御は、前記光パワーの観測結果に応じて当該光パワーの減衰量を制御するフィードバック制御であることを特徴とする光分岐挿入装置の制御プログラム。
本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入方法を実施する光分岐挿入装置の作用の一例を示す状態遷移図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入方法を実施する光分岐挿入装置の作用の一例を示す状態遷移図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置の一部を取り出して例示した概念図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置の一部を取り出して例示した概念図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置にて用いられる情報テーブルの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置を含むWDM通信システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である光分岐挿入装置およびその制御方法の作用の一例を、従来技術の技術的課題と対照して示す説明図である。
符号の説明
10 コンピュータ
11 プロセッサ
12 メモリ
13 入出力インタフェース
14 光パワー制御プログラム
14A 第1制御モード
14B 第2制御モード
15 光パワー制御テーブル
15a チャネル名
15b チャネル属性
15c 制御ステータス
15d 波長設定情報
15e チャネル状態
15f シャットダウン制御情報
21 ブロック状態
22 シャットダウン状態
23 オートレベルダウン状態
24 オートレベルコントロール状態
30 波長多重光
31 信号光
32 ASEノイズ
40 光パワー信号
41 光減衰制御信号
42 波長状態通知信号
100 光分岐挿入装置
110 波長挿入ユニット
111 波長挿入/通過部
111a 光分波器
111b 光合波器
111c 光スイッチ
111d 光減衰器
111f スイッチ制御部
112 光パワーモニタ部
113 光パワー制御部
114 挿入ポート
115 通過入力ポート
116 通過出力ポート
120 波長挿入ユニット
121 波長挿入/通過部
122 光パワーモニタ部
123 光パワー制御部
124 挿入ポート
125 通過入力ポート
126 通過出力ポート
130 アンプユニット
131 プリアンプ部
132 光分岐カプラ
133 光分岐カプラ
134 ポストアンプ部
135 光合流カプラ
140 アンプユニット
141 プリアンプ部
142 光分岐カプラ
143 光分岐カプラ
144 ポストアンプ部
145 光合流カプラ
150 光管理ユニット
151 制御部
152 制御信号光
160 光管理ユニット
161 制御部
162 制御信号光
170 波長分岐ユニット
171 波長ドロップ部
172 ドロップポート
180 波長分岐ユニット
181 波長ドロップ部
182 ドロップポート
190 制御基板
200 制御端末
201 チャネル制御信号
300 WDM通信システム
301 光伝送路
302 光伝送路
TL ターゲットレベル
Th1 第1閾値
Th2 第2閾値
Th3 第3閾値
WCF 波長状態情報
WCS 波長設定信号

Claims (9)

  1. 波長多重光に対する光分岐挿入を行う光スイッチ手段と、前記波長多重光に含まれる個々の信号光単位に光パワーの制御を行う光パワー制御手段と、他の装置との間で制御情報の送受信を行う制御情報通信手段と、を含む光分岐挿入装置であって、
    前記光パワー制御手段は、
    自光分岐挿入装置が、光信号の挿入を行なう場合、該光信号の光パワーが第1の所定値以下の場合には、光減衰器を半開きにするオートレベルダウン状態に遷移し、該光信号の光パワーが該第1の所定値より大きい場合には、オートレベルコントロール状態に遷移する第1制御モードを行い
    自光分岐挿入装置が、該光信号を通過させる場合、該光信号の光パワーが第2の所定値以下の場合には、該光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態に遷移し、該制御情報通信手段によって受信される制御情報が、該光信号が正常である旨を示しているときに、該シャットダウン状態からオートレベルコントロール状態に遷移する第2制御モードを行なう、ことを特徴とする光分岐挿入装置。
  2. 請求項1記載の光分岐挿入装置において、
    前記第1制御モードは、電源投入時の、入力波長選択及び光パワー制御を行なわないブロック状態と、前記挿入光の使用開始を認識した時の、前記光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーの自動制御に移行するか否かを判別するための、該光減衰器を半開きにするオートレベルダウン状態と、前記挿入光の光パワーを前記自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態 と、を含み、
    前記シャットダウン状態から前記オートレベルダウン状態への遷移および復帰は、外部からのシャットダウン解除およびシャットダウン設定の指令によって行われ、
    前記オートレベルダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移および復帰は、前記挿入光の光パワーが第1閾値を超過したか否か、および第2閾値を下回ったか否かに基づいて行われることを特徴とする光分岐挿入装置。
  3. 請求項1記載の光分岐挿入装置において、
    前記第2制御モードは、電源投入時の、入力波長選択及び光パワー制御を行なわないブロック状態と、前記通過光の使用開始を認識した時の、前記光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態と、前記通過光の光パワーを自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
    前記シャットダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移は、前記制御情報通信手段を介して他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、前記オートレベルコントロール状態からの離脱は、前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行されることを特徴とする光分岐挿入装置。
  4. 請求項1記載の光分岐挿入装置において、
    さらに、個々の前記信号光毎の光パワーを調整する光減衰手段と、個々の前記信号光毎の光パワーを検出する光パワー観測手段とを含み、
    前記オートレベルコントロールは、前記光パワー観測手段から得られる前記光パワーに基づいて前記光減衰手段を制御するフィードバック制御であることを特徴とする光分岐挿入装置。
  5. 波長多重光に対する信号光の光分岐挿入を行う光分岐挿入装置の制御方法であって、
    制御対象の前記信号光が、自装置において挿入された挿入光か、外部から到来する通過光かを判別するステップと、
    前記信号光が前記挿入光の場合には、該光信号の光パワーが第1の所定値以下の場合には、光減衰器を半開きにするオートレベルダウン状態に遷移し、該光信号の光パワーが該第1の所定値より大きい場合には、オートレベルコントロール状態に遷移する第1制御モードを実行し、
    前記信号光が前記通過光の場合には、該光信号の光パワーが第2の所定値以下の場合には、該光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態に遷移し、該制御情報通信手段によって受信される制御情報が、該光信号が正常である旨を示しているときに、該シャットダウン状態からオートレベルコントロール状態に遷移する第2制御モードを実行するステップと、
    を含むことを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
  6. 請求項記載の光分岐挿入装置の制御方法において、
    前記第1制御モードは、電源投入時の、入力波長選択及び光パワー制御を行なわないブロック状態と、前記挿入光の使用開始を認識した時の、前記光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーの自動制御に移行するか否かを判別するための、該光減衰器を半開きにするオートレベルダウン状態と、前記挿入光の光パワーを前記自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
    前記シャットダウン状態から前記オートレベルダウン状態への遷移および復帰は、外部からのシャットダウン解除およびシャットダウン設定の指令によって行われ、
    前記オートレベルダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移および復帰は、前記挿入光の光パワーが第1閾値を超過したか否か、および第2閾値を下回ったか否かに基づいて行われることを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
  7. 請求項記載の光分岐挿入装置の制御方法において、
    前記第2制御モードは、電源投入時の、入力波長選択及び光パワー制御を行なわないブロック状態と、前記通過光の使用開始を認識した時の、前記光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態と、前記挿入光の光パワーを自動制御によって目標レベルに一致させるオートレベルコントロール状態と、を含み、
    前記シャットダウン状態から前記オートレベルコントロール状態への遷移は、他の前記光分岐挿入装置から通知される制御情報に基づいて実行され、
    前記オートレベルコントロール状態からの離脱は、前記光パワーと閾値との比較に基づいて実行されることを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
  8. 請求項記載の光分岐挿入装置の制御方法において、
    前記オートレベルコントロールは、当該光パワーの観測結果に基づいて減衰量を変化させるフィードバック制御であることを特徴とする光分岐挿入装置の制御方法。
  9. 波長多重光に対する信号光の光分岐挿入を行う光分岐挿入装置の制御プログラムであって、
    前記光分岐挿入装置を構成するコンピュータに、
    制御対象の前記信号光が、自装置において挿入された挿入光か、外部から到来する通過光かを判別する機能と、
    前記信号光が前記挿入光の場合には、該光信号の光パワーが第1の所定値以下の場合には、光減衰器を半開きにするオートレベルダウン状態に遷移し、該光信号の光パワーが該第1の所定値より大きい場合には、オートレベルコントロール状態に遷移する第1制御モードを実行する機能と、
    前記信号光が前記通過光の場合には、該光信号の光パワーが第2の所定値以下の場合には、該光減衰器を閉状態にするシャットダウン状態に遷移し、該制御情報通信手段によって受信される制御情報が、該光信号が正常である旨を示しているときに、該シャットダウン状態からオートレベルコントロール状態に遷移する第2制御モードを実行する機能と、
    を実現させるための光分岐挿入装置の制御プログラム。
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