JP5411170B2 - 光スイッチシステム - Google Patents

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Description

本発明は、フォトニックネットワークにおける光ノードを構成する光スイッチシステムに関するものである。
図1に従来のフォトニックNW(Network)の構成例を示す。図1に示すように、フォトニックNWは、複数の光ノードと光ノード間を接続する光ファイバで構成されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
フォトニックNWを介してクライアント信号を転送する場合は、信号を送信する光ノードにおいてクライアント信号を光信号に変換し、変換した光信号を、前記送信する光ノードから光信号を受信する光ノードまで転送して、前記受信する光ノードにおいて光信号からクライアント信号に変換する。この際、送信光ノードから受信光ノードまでの光信号の経路を光パスと呼び、光信号を光パス信号と呼ぶ。
図1に示すフォトニックNWにおいては、光ノードにROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)ノードを用いている。ROADMノードは、隣接したROADMノードから転送された波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)信号から、波長単位で光パス信号の分岐・挿入を行い、別の隣接したROADMノードにWDM信号を転送することを可能にするノードである。ROADMノードには、2つの隣接したROADMノードと接続可能な2−degree ROADMと、3つ以上の隣接したROADMノードと接続可能なMulti−degree ROADMがある。これらのROADMノードにより、リングNW、マルチリングNW、メッシュNWを構築することが可能である。なお。2−degree ROADM、Multi−degree ROADM等における”degree”とは方路数を意味しており、当該ROADMノードが接続できる隣接したROADMノードの数に相当する。
図2に従来のMulti−degree ROADMノードの構成例を示す。図2に示すように、当該Multi−degree ROADMノードは、隣接ノードに送信する、または、隣接ノードから受信するWDM信号を増幅する光アンプと、クライアント信号を光パス信号に変換して送信する送信機と、光パス信号を受信してクライアント信号に変換する受信機と、光パス信号の経路を切替える光パス切り替え手段で構成される。
図2に示す構成例では、光パス信号の経路を切替える光パス切り替え手段として、光カプラ、1×9WSS、および9×1WSSを用いている。ここで、WSS(Wavelength Selective Switch:波長選択スイッチ)とは、各入出力ポートにおいてWDM信号を入出力し、スイッチ機能として波長単位で接続する入出力ポートを選択することが可能なスイッチである。入力1ポートと出力9ポートを備えるWSSが1×9WSSであり、入力9ポートと出力1ポートを備えるWSSが9×1WSSである。
図2に示す構成例では、送信機において任意の波長の光パス信号を送信し、且つ、受信機において任意の波長の光パス信号を受信することが可能なカラーレス機能を備えている。なお、光ノードの構成としては、図2に示す構成の他、カラーレス機能の無いROADMノードや、2−degreeのROADMノードが報告されている。
E.Bert.Basch,et.al,"Architectural Tradeoffs for Reconfigurable Dense Wavelength−Division Multiplexing Systems",IEEE J.of selected topics in Quantum electronics. Vol.12,No.4,JULY/AUGUST 2006
光ノード製造者は、光ノードを構成する光アンプ、送受信機および光パス切り替え手段となる光スイッチなどの光部品を内製して光ノードを作製する場合もあるが、通常、光サブシステム製造者から、光部品を複数個組み合わせた光サブシステムの提供を受けて、光ノードを製造する。図3はM−degree ROADM(Mは2以上の整数)である光ノード401と、光ノード401を構成する光サブシステム11の関係を示した図である。光ノード401は、光ノード401全体を管理するノード管理制御部10とM個の光サブシステム11から構成され、ノード管理制御部10が各光サブシステム11の制御を行う。
光サブシステム製造者は、光サブシステムの小型化や製造コスト低減を実現するために、複数の光部品を同一の制御ボード上に実装した構成の光サブシステムを製造している。小型化の観点からは、全ての光部品を単一の制御ボードに実装することが望ましいが、通常、単一制御ボードへの実装は技術的に難しい場合が多く、光部品を複数の制御ボードに分割して実装する形態を採用している。また、故障交換時の利便性や、将来の機能拡張性を考慮すると、全光部品の単一制御ボードへの実装という形態が常に望ましいわけではなく、光部品を複数の制御ボードへ分散して実装する形態が望まれる場合もある。
次に、複数の制御ボードで光サブシステムを構成する具体例を説明する。図4に、光パス設定機能を備えた光サブシステム11の構成を示す。光サブシステム11は、入力側の光パスとして方路m(1≦m≦M)と接続された分岐側方路選択スイッチ31と、出力側の光パスとして方路mと接続された合流側方路選択スイッチ33と、受信機41と接続された分岐側波長割当スイッチ32と、送信機42と接続された合流側波長割当スイッチ34から構成される。言い換えると、光スイッチ31は分岐側方路選択スイッチの光スイッチ機能を有し、光スイッチ32は分岐側波長割当スイッチの光スイッチ機能を有し、光スイッチ33は合流側方路選択スイッチの光スイッチ機能を有し、光スイッチ34は合流側波長割当スイッチの光スイッチ機能を有している。
ここで、2つの光スイッチ機能を同一の制御ボードに搭載する形態を、光スイッチシステムと定義する。2つの光スイッチ機能を有する光スイッチシステムを利用して、図4に示す光サブシステム11を作製する場合、以下の課題がある。光スイッチシステムを構成する光スイッチ機能の組合せとして、{分岐側方路切替,分岐側波長割当}、{合流側方路切替,合流側波長割当}、{分岐側方路切替,合流側方路切替}、{分岐側波長割当,合流側波長割当}などが考えられる。すなわち、ハードウエアとしては同一の光スイッチシステムを作製する場合であっても、採用する光スイッチ機能の組合せに応じて、異なる制御機能を備えた光スイッチシステムを作製する必要が発生する。また、採用する光スイッチ機能の組合せに応じて、光スイッチシステムを構成する2つの光スイッチの入出力ポートの光学接続を変更する必要が発生する。つまり、例示した光スイッチ機能の組合せに対応するためには、合計4種類の異なる制御機能、および、異なる2つの光スイッチ間の光学接続を備えた光スイッチシステムを提供する必要がある。
このように、複数の光スイッチ機能の組合せに対応するためには、光スイッチシステム製造者は個々の光スイッチ機能の組合せに応じて、光スイッチシステムをそれぞれ個別に設計及び製造する必要があり、開発に膨大なコストや長い時間が必要という課題があった。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、光スイッチシステム上の光スイッチ機能の組合せが変わっても個別に設計及び製造する必要がなく、開発期間が短く且つ低コストである光スイッチシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光スイッチシステム及び光スイッチシステム制御方法は、複数の光スイッチから構成され、前記光スイッチ間の光学的接続方法の変更を可能にする機構を備え、前記光スイッチの制御方法の変更を可能にする光スイッチモジュール制御部を備えることとした。
具体的には、本発明に係る光スイッチシステムは、
1つの第一ポートと複数の第二ポートを有し、前記第一ポートと任意に選択した前記第二ポートとを接続する光スイッチを2つと、
2つの前記光スイッチ間で前記第一ポートといずれかの前記第二ポートとを接続又は切断する接続機構と、
前記光スイッチのそれぞれが持つことができる光スイッチ機能の状態を示した接続状態遷移図を有し、前記光スイッチのそれぞれがいずれかの前記光スイッチ機能の状態となるように前記接続機構の接続を制御する光スイッチモジュール制御部と、
を有する制御ボードを備える光スイッチシステムであって、
前記光スイッチモジュール制御部は、
光スイッチシステム制御部及び論理物理変換部を有しており、
前記光スイッチシステム制御部は、光パス設定要求を受信したときに、前記光パス設定要求で要求されている前記光スイッチ機能を解析し、前記接続状態遷移図を参照して光パス設定の可否を判断し、光パス設定が可能であるときに前記論理物理変換部に前記光パス設定要求を送信し、
前記論理物理変換部は、論理物理変換テーブルを参照して前記光パス設定要求を光スイッチ設定要求に変換し、前記光スイッチ及び前記接続機構を駆動する
ことを特徴とする。
同一の光部品を組み合わせた光スイッチシステムであっても、光スイッチ間の接続を変更すれば、多様な光スイッチ機能を組み合わせた光スイッチシステムとすることができ、設計及び製造に必要となるコスト及び時間を低減できる。
従って、本発明は、光スイッチシステム上の光スイッチ機能の組合せが変わっても個別に設計及び製造する必要がなく、開発期間が短く且つ低コストである光スイッチシステムを提供することができる。
本発明に係る光スイッチシステムは、2つの前記制御ボードを管理し、光パス設定要求を受信したときに、前記制御ボードが有する前記光スイッチそれぞれの接続状態遷移図を参照して光パス設定の可否を判定し、光パス設定が可能であるときに前記制御ボードが有する前記光スイッチモジュール制御部それぞれに前記光パス設定要求を送信する光サブシステム制御部をさらに備えることを特徴とする。
2つの制御ボードを管理して、各制御ボードの光スイッチそれぞれに光スイッチ機能を個別に設定することで、使用する光部品の組み合わせが変わっても個別に設計及び製造する必要がなく、開発期間が短く且つ低コストである光サブシステムとすることができる。
本発明に係る光スイッチシステムは、
それぞれ光レベルモニタを持つ1つの第一ポートと複数の第二ポートを有し、前記第一ポートと任意に選択した前記第二ポートとを接続する光スイッチを2つと、
2つの前記光スイッチ間で前記第一ポートといずれかの前記第二ポートとを接続又は切断する接続機構と、
前記光スイッチのそれぞれが設定できる光信号レベルモニタ点の状態を示した光レベル状態遷移図を有し、前記光スイッチのそれぞれがいずれかの前記光信号レベルモニタ点の状態となるように前記接続機構の接続を制御する光スイッチモジュール制御部と、
を有する制御ボードを備える光スイッチシステムであって、
前記光スイッチモジュール制御部は、
光スイッチシステム制御部及び論理物理変換部を有しており、
前記光スイッチシステム制御部は、光信号レベルモニタ要求を受信したときに、前記光信号レベルモニタ要求で要求されている光信号レベルモニタ点を解析し、前記光レベル状態遷移図を参照して光信号レベルモニタの可否を判断し、光信号レベルモニタが可能であるときに前記論理物理変換部に前記光信号レベルモニタ要求を送信し、
前記論理物理変換部は、論理物理変換テーブルを参照して前記光信号レベルモニタ要求を光信号レベル測定要求に変換し、前記光スイッチ及び前記接続機構を駆動する
ことを特徴とする。
本光スイッチシステムは、所定箇所に光レベルモニタをさらに備えるため、前述のように光スイッチ間の接続を変更をすることで、多様な光信号の光強度の監視設定に対応することができる。
本発明に係る光スイッチシステムは、2つの前記制御ボードを管理し、前記光信号レベルモニタ要求を受信したときに、前記制御ボードが有する前記光スイッチそれぞれの光レベル状態遷移図を参照して光信号レベルモニタの可否を判定し、光信号レベルモニタが可能であるときに前記制御ボードが有する前記光スイッチモジュール制御部それぞれに前記光信号レベルモニタ要求を送信する光サブシステム制御部をさらに備えることを特徴とする。
2つの制御ボードを管理して、各制御ボードの光スイッチそれぞれに光スイッチ機能を個別に設定することで、使用する光部品の組み合わせが変わっても個別に設計及び製造する必要がなく、開発期間が短く且つ低コストである光サブシステムとすることができる。
本発明に係る光スイッチシステムは、
1つの第一ポートと複数の第二ポートを有し、前記第一ポートと任意に選択した前記第二ポートとを接続する光スイッチを2つと、
2つの前記光スイッチ間で前記第一ポートといずれかの前記第二ポートとを接続又は切断する接続機構と、
前記光スイッチのそれぞれが設定できるALC経路の状態を示したALC状態遷移図を有し、前記光スイッチのそれぞれがいずれかの前記ALC経路の状態となるように前記接続機構の接続を制御する光スイッチモジュール制御部と、
を有する制御ボードを備える光スイッチシステムであって、
一方の前記光スイッチは、第一ポートに光レベルモニタを持ち、第二ポートに光強度を調整する光強度調整機能を持ち、
前記光スイッチモジュール制御部は、
光スイッチシステム制御部及び論理物理変換部を有しており、
前記光スイッチシステム制御部は、ALC制御要求を受信したときに、前記ALC制御要求で要求されている光信号レベルモニタ点を解析し、前記ALC状態遷移図を参照してALCの可否を判断し、ALCが可能であるときに前記論理物理変換部に前記ALC制御要求を送信し、
前記論理物理変換部は、論理物理変換テーブルを参照して前記ALC制御要求を光信号レベル測定要求及び光強度調整要求に変換し、前記光スイッチ及び前記接続機構を駆動する
ことを特徴とする。
本光スイッチシステムは、出力方路から出力する光信号の光強度を光レベルモニタで測定して調整できるため、前述のように光パス設定の変更をすることで、多様な光信号の光強度制御に対応することができる。
本発明に係る光スイッチシステムは、2つの前記制御ボードを管理し、前記ALC制御要求を受信したときに、前記制御ボードが有する前記光スイッチそれぞれのALC状態遷移図を参照してALCの可否を判定し、ALCが可能であるときに前記制御ボードが有する前記光スイッチモジュール制御部それぞれに前記ALC制御要求を送信する光サブシステム制御部をさらに備えることを特徴とする。
2つの制御ボードを管理して、各制御ボードの光スイッチそれぞれに光スイッチ機能を個別に設定することで、使用する光部品の組み合わせが変わっても個別に設計及び製造する必要がなく、開発期間が短く且つ低コストである光サブシステムとすることができる。
本発明に係る光スイッチシステムは、前記論理物理変換部の前記論理物理変換テーブルの設定を変更する設定変更機能部をさらに備えることを特徴とする。本光スイッチシステムは、上位装置からのコマンドを入力することで、多様な光パス設定、監視設定、光強度制御、運用形態変更に対応することができる。
例えば、本発明に係る光スイッチシステムの前記接続機構は、一方が1以上のポートを有し、他方が2以上のポートを有する接続光スイッチであることを特徴とするとすることができる。
例えば、本発明に係る光スイッチシステムの2つの前記光スイッチのうち少なくとも一方が波長選択スイッチであることを特徴とするとすることができる。
例えば、本発明に係る光スイッチシステムの前記接続機構が、平面光波回路で形成されていることを特徴とするとすることができる。
本発明は、光スイッチシステム上の光スイッチ機能の組合せが変わっても個別に設計及び製造する必要がなく、開発期間が短く且つ低コストである光スイッチシステムを提供することができる。
フォトニックネットワークの構成例を示す図である。 従来のM−degree ROADMノードの構成例を示す図である。 M−degree ROADMノードと光サブシステムの関係を示す図である。 光サブシステムの構成例を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムを説明する図である。 本発明に係る光スイッチシステムを説明する図である。 (a)〜(d)本発明に係る光スイッチシステムに要求される光スイッチ機能を説明する図である。 (a)〜(e)本発明に係る光スイッチシステムにおける光スイッチ間の光学的接続方法を説明する図である。 本発明に係る光スイッチシステムにおける光スイッチ制御機能の割当方法を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムの各制御機能部の情報交換経路を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムの各制御機能部の情報交換経路を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムの論理物理変換部における論理物理変換テーブルを示す図である。 光信号レベルモニタ機能を備えた光サブシステムの構成例を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムを説明する図である。 本発明に係る光スイッチシステムにおける光信号レベルモニタ点を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムの論理物理変換部における論理物理変換テーブルを示す図である。 ALC機能を備えた光サブシステムの構成例を示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムを説明する図である。 本発明に係る光スイッチシステムを説明する図である。 (a)(b)本発明に係る光スイッチシステムの論理物理変換部における論理物理変換テーブルを示す図である。 本発明に係る光スイッチシステムを説明する図である。 本発明に係る光スイッチシステムに要求される光学的接続方法を説明する図である。 本発明に係る光スイッチシステムを構成する接続機構を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
[設定系処理:光パス設定]
ROADMノードを構成する光スイッチシステムにおける設定系処理として、光ノード内の光パス設定方法を例に挙げ、本実施形態の光スイッチシステムを説明する。
はじめに、図4に示す光パス設定機能を備えた光サブシステム11の構成について、光パス設定方法の詳細を説明する。分岐側方路選択スイッチ31は、方路mの入力光パスを、方路mにおける受信機41に接続するか、もしくは、他方路m’(m≠m’)に接続するか、ノード管理制御部10からの命令に従いスイッチの出力ポートを選択して、スイッチの入力ポートと該当出力ポートを接続することで光パスを設定する。ここで、光パスを方路mにおける受信機に接続する場合を、Drop状態と定義する。Dropの場合、分岐側波長割当スイッチ32は、光パスをどの受信機41に接続するか、ノード管理制御部10からの命令に従いスイッチの出力ポートを選択して、スイッチの入力ポートと該当出力ポートを接続することで光パスを設定する。
合流側方路選択スイッチ33は、方路mの出力光パスを、方路mにおける送信機42に接続するか、もしくは、他方路m’(m≠m’)に接続するか、ノード管理制御部からの命令に従いスイッチの入力ポートを選択して、スイッチの出力ポートと該当入力ポートを接続することで光パスを設定する。ここで、光パスを方路mにおける送信機に接続する場合を、Add状態と定義する。Addの場合、合流側波長割当スイッチ34は、光パスをどの送信機42に接続するか、ノード管理制御部10からの命令に従いスイッチの入力ポートを選択して、スイッチの出力ポートと該当入力ポートを接続することで光パスを設定する。
以上に説明したように、光パス設定機能を備えた光サブシステム11は、分岐側方路選択スイッチ31、分岐側波長割当スイッチ32、合流側方路選択スイッチ33および合流側波長割当スイッチ34である4つの光スイッチ機能で構成される。
次に、光パス設定機能を備えた光サブシステム11が備える光スイッチシステム25の詳細を説明する。図5は光スイッチシステム25の構成、および、光サブシステム11と光スイッチシステム25の関係を示している。光スイッチシステム25は、2つの光スイッチ(光スイッチ30−1および光スイッチ30−2)を搭載した制御ボード27と、光スイッチシステム制御部13から構成される。説明を簡潔にするため、光スイッチの入力ポートを“IN”、出力ポートを“1”、“2”、…、“n”、…“N−1”、“N”(Nは自然数)と表記する。例えば、光スイッチとして1×9WSSを採用する場合、N=9とすればよい。なお、入力ポート、出力ポートとは便宜的な呼称であり、必ずしも光パスの開通方向に対応するものではない。具体的には、“IN”から信号光が入力し、“n”から出力する場合、逆に“n”から信号光が入力し、“IN”から出力する場合、両方成立する。2つの制御ボード27は光スイッチシステム制御部15で制御され、光スイッチシステム制御部15は光サブシステム制御部13によって制御される。
図6は、光サブシステム11に光スイッチシステム25を適用する場合に、光スイッチシステム25の光スイッチ30に光スイッチ機能を割り当てる光スイッチ機能割当方法である。光スイッチ機能割当方法として、
[1]分岐側方路選択スイッチ − 分岐側波長割当スイッチ
[2]合流側方路選択スイッチ − 合流側波長割当スイッチ
[3]分岐側方路選択スイッチ − 合流側方路選択スイッチ
[4]分岐側波長割当スイッチ − 合流側波長割当スイッチ
以上の4通りを考える。
図7は、図6に示した光スイッチ機能割当方法に対する、制御ボード27上の光スイッチ30に要求される光スイッチ機能を示している。(a)が[1]、(b)が[2]、(c)が[3]、(d)が[4]にそれぞれ対応している。
図8は、図6に示した光スイッチ機能割当方法に対する、光スイッチ30−1と光スイッチ30−2の間の接続機構による光学的接続方法を説明する図である。(a)は[1]に対応しており、光スイッチ30−1のポート“1”〜“N”のうちの任意の1本を、光スイッチ30−2のポート“IN”に接続している。(b)は[2]に対応しており、光スイッチ30−2のポート“IN”を、光スイッチ1のポート“1”〜“N”のうちの任意の1本に接続している。(c)および(d)は、[3]および[4]にそれぞれ対応しており、接続機構は光スイッチ30−1と光スイッチ30−2の間で光学的接続をしない。図8(a)〜(d)を比較することにより、光スイッチ機能割当方法[1]〜[4]の要求機能に対して、接続機構による2つの光スイッチ30間の光学的接続を変更する必要があることがわかる。
光スイッチシステム25の特徴は、2つの光スイッチ30間の光学的接続方法の変更を可能にする接続機構を備えている点にある。図8(e)は接続機構の例を説明する図である。この接続機構は、光スイッチ30−1のポート“1”〜“N”のうちの任意の1本に1×2スイッチ38を接続し、1×2スイッチ38の出力の1本を光スイッチ30−2のポート“IN”に接続した1×2スイッチ39の2本の出力ポートのうちの1本と接続している。この接続機構は、2つの1×2スイッチ(38、39)の入出力ポートを光スイッチ機能割当方法[1]〜[4]に応じて選択することにより、図8(a)〜(d)に示す全ての光学的接続方法に対応することが可能である。
また、他の接続機構として、図8(a)および(b)に示す光学的接続方法を実現するために、光ファイバや光導波路などの媒質を用いて光スイッチ30−1のポート“1”〜“N”のうちの任意の1本を、光スイッチ30−2のポート“IN”に接続する手段も可能である。
図9は、図6に示した光スイッチ機能割当方法に対して、光スイッチシステム25で要求機能を実現するための、光スイッチ30−1および光スイッチ30−2それぞれに割り当てる光スイッチ制御機能を説明する図である。(a)は[1]に対応しており、光スイッチ30−1に分岐側方路選択制御機能を、光スイッチ30−2に分岐側波長割当制御機能をそれぞれ割り当てる。(b)は[2]に対応しており、光スイッチ30−1に合流側方路選択制御機能を、光スイッチ30−2に合流側波長割当制御機能をそれぞれ割り当てる。(c)は[3]に対応しており、光スイッチ30−1に分岐側方路選択制御機能を、光スイッチ30−2に合流側方路選択制御機能をそれぞれ割り当てる。(d)は[4]に対応しており、光スイッチ30−1に分岐側波長割当制御機能を、光スイッチ30−2に合流側波長割当制御機能をそれぞれ割り当てる。
図9(a)〜(d)を比較することにより、光スイッチ機能割当方法[1]〜[4]の要求機能に対して、制御ボード27を構成する2つの光スイッチ30の制御機能を変更する必要があることがわかる。光スイッチシステム25の特徴は、2つの光スイッチ30の制御機能の変更を可能にする機構を備えている点にある。
次に、光スイッチシステム25を構成する2つの光スイッチ30の制御機能を変更する機構について、詳細を説明する。
光スイッチシステム25に光スイッチ機能割当方法[1]を適用する場合、光スイッチ30−1を分岐側方路切替スイッチとして、光スイッチ30−2を分岐側波長割当スイッチとして、それぞれ機能させる必要がある。図10及び図11は各機能制御部の情報交換経路を示す図である。以下、図10に示した情報交換経路に沿って、光ノードの光パス設定方法を説明する。
(1)ノード制御管理部10からの光パス設定要求を、光サブシステム制御部13で受信する。光サブシステム制御部13において受信した光パス設定要求を解析し、4つの光スイッチ機能、すなわち、分岐側方路切替スイッチ、合流側方路切替スイッチ、分岐側波長割当スイッチ、合流側波長割当スイッチそれぞれの状態遷移図101を参照して、光パス設定の可否を判定する。ここで、光スイッチ機能における状態遷移図101とは、光スイッチがとり得る状態{ON、OFF}を示すものである。
(2)光パス設定要求を光スイッチシステム制御部15に送信する。ここで、各光スイッチシステム制御部15では、該当する光スイッチ機能に対する光パス設定のみを解析する。光スイッチ機能割当方法[1]を実現する場合、制御ボード27−1の光スイッチシステム制御部15は、光サブシステム制御部13から受信した光パス設定要求のうち、分岐側方路切替スイッチおよび分岐側波長割当スイッチに関係する要求のみを解析する。一方、制御ボード27−2の光スイッチシステム制御部15は、光サブシステム制御部13から受信した光パス設定要求のうち、合流側方路切替スイッチおよび合流側波長割当スイッチに関係する要求のみを解析する。光スイッチシステム制御部15は、該当する光スイッチ機能の状態遷移図102を参照して、光パス設定の可否を判定する。
(3)光スイッチシステム制御部15は、光パス設定要求を論理物理変換部53に送信する。論理物理変換部53は、自身が持つ論理物理変換テーブル103を参照して、光パス設定要求を光スイッチ設定要求に変換する。なお、論理物理変換テーブル103を参照して光パス設定要求を光スイッチ設定要求に変換する工程については、後術する。
(4)論理物理変換部53は、光スイッチ設定要求を該当する光スイッチ30のドライバ50に送信する。
(5)ドライバ50は、光スイッチ設定要求に基づいて光スイッチ30を駆動する。
以上に図10の情報交換経路における光ノードの光パス設定方法を説明したが、図11の情報交換経路における光ノードの光パス設定方法も同様に説明できる。
次に、論理物理変換テーブル103を参照して光パス設定要求を光スイッチ設定要求に変換する工程について説明する。図12は、光スイッチシステム25の光パス設定における論理物理変換テーブル103を示している。図12(a)は、光スイッチ機能割当方法[1]に対応した論理テーブル、および物理テーブルである。論理テーブルは、接続可能な出力方路と、Drop状態で接続可能となる受信ポート番号がテーブルに記載されている。例えば、光スイッチシステム制御部15から、“波長λnの光パス信号を出力方路Mに接続”という光パス設定要求を受信した場合、論理テーブルのM行目と、物理テーブルのM行目を照合させ、“光スイッチ#1のポート“IN”とポートMを接続”という光スイッチ設定要求に変換して該当する光スイッチのドライバに送信する。また、例えば、光スイッチシステム制御部15から、“波長λnの光パス信号を受信ポート“n”に接続”という光パス設定要求を受信した場合、論理テーブルの(M+n)行目と物理テーブルの(M+n)行目を照合させ、“光スイッチ#1のポート“IN”とポート“M”を接続”および“光スイッチ#2のポート“IN”とポート“n”を接続”という光スイッチ設定要求に変換して、該当するそれぞれの光スイッチのドライバに送信する。
光スイッチシステム25を用いて光スイッチ機能割当方法[2]に対応する場合、光スイッチ30−1を合流側方路切替スイッチとして、光スイッチ30−2を合流側波長割当スイッチとして、それぞれ機能させる必要がある。光パス設定方法は、前述の光スイッチ機能割当方法[1]を実現する方法と、以下の2点を除いて同一である。1点目は、(2)において、光サブシステム制御部13から受信した光パス設定要求のうち、合流側方路切替スイッチおよび合流側波長割当スイッチに関係する要求のみを解析する点である。2点目は、論理物理変換部53において、図12(b)に示す論理物理変換テーブルを利用する点である。
光スイッチシステム25を用いて光スイッチ機能割当方法[3]に対応する場合、光スイッチ30−1を分岐側方路切替スイッチとして、光スイッチ30−2を合流側方路選択スイッチとして、それぞれ機能させる必要がある。光パス設定方法は、前述の光スイッチ機能割当方法[1]を実現する方法と、以下の2点を除いて同一である。1点目は、(2)において、光サブシステム制御部13から受信した光パス設定要求のうち、分岐側方路切替スイッチおよび合流側方路切替スイッチに関係する要求のみを解析する点である。2点目は、論理物理変換部53において、図12(c)に示す論理物理変換テーブルを利用する点である。
光スイッチシステム25を用いて光スイッチ機能割当方法[4]に対応する場合、光スイッチ30−1を分岐側波長割当スイッチとして、光スイッチ30−2を合流側波長割当スイッチとして、それぞれ機能させる必要がある。光パス設定方法は、前述の光スイッチ機能割当方法[1]を実現する方法と、以下の2点を除いて同一である。1点目は、(2)において、光サブシステム制御部から受信した光パス設定要求のうち、分岐側波長割当スイッチおよび合流側波長割当スイッチに関係する要求のみを解析する点である。2点目は、論理物理変換部において、図12(d)に示す論理物理変換テーブルを利用する点である。
本実施形態の光スイッチシステム制御方法の特徴をまとめると、以下のようになる。光スイッチシステム制御部15は、分岐側方路選択スイッチ、分岐側波長割当スイッチ、合流側方路選択スイッチ、合流側波長割当スイッチの状態遷移を管理し、かつ、論理物理変換部53において光スイッチ機能割当方法[1]〜[4]に対応する論理物理変換テーブル((図12(a)〜(d))を有し、対応する機能分割に応じて、スイッチの状態遷移管理と論理物理変換テーブルを選択して利用する機能を備えている。
光スイッチシステム25は、2つの光スイッチ30間の光学的接続方法の変更を可能にする接続機構を備え、かつ、光スイッチシステム制御部15が、分岐側方路選択スイッチ、分岐側波長割当スイッチ、合流側方路選択スイッチ、合流側波長割当スイッチの状態遷移を管理し、論理物理変換部53が複数の機能分割に対応する論理物理変換テーブルを有し、対応する機能分割に応じてスイッチの状態遷移管理と論理物理変換テーブルを選択して利用する機能を備えている点が特徴である。
前述のように、従来、複数の機能分割に対応するために、光スイッチシステム製造者が個々の光スイッチ機能の組合せに応じて、光スイッチシステムをそれぞれ個別に設計及び製造する必要があり、開発に必要なコストや時間が膨大なものとなる課題があった。ここで、本実施形態の光スイッチシステムを採用すれば、複数の機能分割にひとつの光スイッチシステムで対応することが可能となるため、開発コストの削減及び期間短縮が実現できる。
(実施形態2)
[監視系処理:光信号レベルモニタ]
ROADMノードを構成する光サブシステムにおける監視系処理として、光ノード内の光信号レベルモニタ方法を例に挙げ、本実施形態の光スイッチシステムを説明する。本実施形態の光スイッチシステムと光サブシステムの関係は、図5に示した関係と同じである。
図13は光信号レベルモニタ機能を備えた光サブシステム11’の構成例を示す図である。図4の光サブシステム11で説明した分岐側方路選択スイッチ31、分岐側波長割当スイッチ32、合流側方路選択スイッチ33および合流側波長割当スイッチ34に加え、光サブシステム11’は光レベルモニタM1〜M8をさらに備える。光レベルモニタM1は分岐側方路選択スイッチ31に入力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM2は分岐側方路選択スイッチ31から出力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM3は分岐側波長割当スイッチ32に入力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM4は分岐側波長割当スイッチ32から出力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM5は合流側方路選択スイッチ33に入力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM6は合流側方路選択スイッチ33から出力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM7は合流側波長割当スイッチ34に入力される光パス信号の光強度を監視し、光レベルモニタM8は合流側波長割当スイッチ34から出力される光パス信号の光強度を監視する。光レベルモニタは、例えば、光信号経路から信号光の一部をタップしてOCM(Optical Channel Monitor)に接続することで実現可能である。
図14は、光サブシステム11’に光スイッチシステム25’を適用する場合に、光スイッチシステム25’の光スイッチ30に光信号レベルモニタ機能を割り当てる光信号レベルモニタ機能割当方法である。光信号レベルモニタ機能割当方法として、
[1]分岐側方路選択スイッチ、M1、M2 − 分岐側波長割当スイッチ、M3、M4
[2]合流側方路選択スイッチ、M5、M6 − 合流側波長割当スイッチ、M7、M8
[3]分岐側方路選択スイッチ、M1、M2 − 合流側方路選択スイッチ、M5、M6
[4]分岐側波長割当スイッチ、M3、M4 − 合流側波長割当スイッチ、M7、M8
以上の4通りを考える。なお、光信号レベルモニタ機能割当方法[1]〜[4]は、実施形態1で説明した光スイッチ機能割当方法[1]〜[4]に光信号レベルモニタ機能を追加した場合に対応している。
図15は、光サブシステム11’を構成するための光スイッチシステム25’を説明する図である。光スイッチシステム25’は、制御ボード27’に光レベルモニタを配置する光レベルモニタ点が配置される。光スイッチシステム25’は図5に示す光スイッチシステム25に対して、光レベルモニタ点を追加したものである。ここで、OCMは、複数波長の光信号レベルを測定することが可能であり、測定対象をセレクタにより切替えて、それぞれの波長における光信号レベルを検出する形態を想定している。
なお、光信号レベルモニタ機能割当方法[1]〜[4]を実現するための、2つの光スイッチ30間の光学的接続方法と、各光スイッチ30の制御機能の割当は、実施形態1で説明した図8および図9とそれぞれ同一である。
光スイッチシステム25’を用いて光スイッチ機能割当方法[1]に対応する場合、図15における#1−OCM−INを光レベルモニタM1として、#1−OCM−1〜Nを光レベルモニタM2として、#2−OCM−INを光レベルモニタM3として、#2−OCM−1〜Mをモニタ点4として機能させる必要がある。以下、具体的な光信号レベルモニタ方法を、図10に示した情報交換経路に沿って説明する。
(1)ノード制御管理部10からの光信号レベルモニタ要求を、光サブシステム制御部13で受信する。光サブシステム制御部13は受信した光信号レベルモニタ要求を解析し、光レベルモニタM1〜M8それぞれの状態遷移図101を参照して、光信号レベルモニタの可否を判定する。ここで、光信号レベルモニタ機能における状態遷移図とは、光信号レベルモニタがとり得る状態{正常、異常、スタンバイ}を示すものである。正常とは、検出した光信号レベルが、予め設定した閾値よりも大きい場合に対応する。異常とは、検出した光信号レベルが、予め設定した閾値よりも小さい場合に対応しており、光信号パスに関与する光部品の故障などの可能性があるため、ノード管理制御部10にアラートを通知する場合がある。スタンバイとは光信号レベルの検出を停止している状態である。ここで述べた検出停止とは、必ずしも、光部品であるOCMが光信号レベルの測定を停止することを意味しているわけではない。例えば、OCMはノード管理制御部10からの要求とは無関係に、常時光信号レベルの測定を実施して測定結果を記録装置に書き込む一方で、その書き込まれた光信号レベル値を光サブシステム制御部13に通知しない状態もスタンバイ状態に該当する。
(2)光サブシステム制御部13は、光信号レベルモニタ設定要求を光スイッチシステム制御部15に送信する。ここで、各光スイッチシステム制御部15では、該当する光信号レベルモニタ機能に対する光信号レベルモニタ要求のみを解析する。光信号レベルモニタ機能割当方法[1]を実現する場合は、光サブシステム制御部13から受信した光信号レベルモニタ要求のうち、光レベルモニタM1、M2、M3、M4に関係する要求のみを解析する。光スイッチシステム制御部15は、該当する光信号レベルモニタ機能の状態遷移図102を参照して、光信号レベルモニタの可否を判定する。
(3)光スイッチシステム制御部15は光信号レベルモニタ要求を論理物理変換部53に送信する。論理物理変換部53は、論理物理変換テーブル103を参照して、光信号レベルモニタ要求を光信号レベル測定値要求に変換する。なお、論理物理変換テーブル103を参照して光信号レベルモニタ要求を光信号レベル測定値要求に変換する工程については、後述する。
(4)論理物理変換部53は光信号レベル測定値要求を該当するOCMのドライバ(不図示)に送信する。
(5)該当するOCMのドライバは、光信号レベル測定値要求に基づいて該当モニタ点の光信号レベル測定値を読出す。
次に、論理物理変換テーブルを参照して光信号レベルモニタ要求を光信号レベル測定値要求に変換する工程について説明する。図16は、光スイッチシステム25’の光信号レベルモニタ機能における論理物理変換テーブル103を示している。図16(a)は光信号レベルモニタ機能割当方法[1]に対応した論理テーブルおよび物理テーブルである。論理テーブルは、接続可能な出力方路と、Drop状態で接続可能となる受信ポート番号がテーブルに記載されている。例えば、光スイッチシステム制御部15から、“出力方路“M”に接続された波長λnの光パス信号について、光信号レベルをモニタする”というモニタ要求を受信した場合、論理テーブルのM行目と物理テーブルのM行目を照合させ、“光レベルモニタM1として#1−OCM−INの値を読込む、光レベルモニタM2として#1−OCM−Mの値を読込む”という光信号レベル測定値要求に変換して該当する光信号レベル測定結果を取得する。また、例えば、光スイッチシステム制御部15から、“受信ポート“n”に接続された波長λnの光パス信号について、光信号レベルをモニタする” という光信号レベルモニタ要求を受信した場合、論理テーブルの(M+n)行目と物理テーブルの(M+n)行目を照合させ、“光レベルモニタM1として#1−OCM−INの値を読込む、光レベルモニタM2として#1−OCM−mの値を読込む、光レベルモニタM3として#2−OCM−INの値を読込む、光レベルモニタM4として#2−OCM−nの値を読込む”という光信号レベル測定値要求に変換して該当する光信号レベル測定結果を取得する。
光スイッチシステム25’を用いて光信号レベルモニタ機能割当方法[2]に対応する場合、#1−OCM−INを光レベルモニタM6として、#1−OCM−1〜Nを光レベルモニタM5として、#2−OCM−INを光レベルモニタM8として、#2−OCM−1〜Mを光レベルモニタM7として、それぞれ機能させる必要がある。光信号レベルモニタ方法は、前述の光信号レベルモニタ機能割当方法[1]を実現する方法と、以下の2点を除いて同一である。1点目は、(2)において、光サブシステム制御部13から受信した光信号レベルモニタ要求のうち、光レベルモニタM5、M6、M7、M8に関係する要求のみを解析する点である。2点目は、論理物理変換部53において、図16(b)に示す論理物理変換テーブル103を利用する点である。
光スイッチシステム25’を用いて光信号レベルモニタ機能割当方法[3]に対応する場合、#1−OCM−INを光レベルモニタM1として、#1−OCM−1〜Nを光レベルモニタM2として、#2−OCM−INを光レベルモニタM6として、#2−OCM−1〜Mをモニタ点5として、それぞれ機能させる必要がある。光信号レベルモニタ方法は、前述の光スイッチ機能割当方法[1]を実現する方法と、以下の2点を除いて同一である。1点目は、(2)において、光サブシステム制御部13から受信した光信号レベルモニタ要求のうち、光レベルモニタM1、M2、M5、M6に関係する要求のみを解析する点である。2点目は、論理物理変換部53において、図16(c)に示す論理物理変換テーブル103を利用する点である。
光スイッチシステム25’を用いて光信号レベルモニタ機能割当方法[4]に対応する場合、#1−OCM−INを光レベルモニタM3として、#1−OCM−1〜Nを光レベルモニタM4として、#2−OCM−INを光レベルモニタM8として、#2−OCM−1〜Mをモニタ点7として、それぞれ機能させる必要がある。光信号レベルモニタ方法は、前述の光スイッチ機能割当方法[1]を実現する方法と、以下の2点を除いて同一である。1点目は、(2)において、光サブシステム制御部13から受信した光信号レベルモニタ要求のうち、光レベルモニタM3、M4、M7、M8に関係する要求のみを解析する点である。2点目は、論理物理変換部53において、図16(d)に示す論理物理変換テーブル103を利用する点である。
本発明に係る光スイッチシステム制御方法の特徴をまとめると、以下のようになる。光スイッチシステム制御部15において、光レベルモニタM1〜M8の状態遷移を管理し、かつ、論理物理変換部53において光信号レベルモニタ機能割当方法[1]〜[4]に対応する論理物理変換テーブル((図16(a)〜(d))を有し、対応する機能分割に応じて、光信号レベルモニタ点の状態遷移管理と論理物理変換テーブルを選択して利用する機能を備えている。
光スイッチシステム25’は、2つの光スイッチ間の光学的接続方法の変更を可能にする接続機構を備え、かつ、光スイッチシステム制御部15が、光レベルモニタM1〜M8の状態遷移を管理し、論理物理変換部53が複数の機能分割に対応する論理物理変換テーブル103を有し、対応する機能割当に応じて光信号レベルモニタ点の状態遷移管理と論理物理変換テーブルを選択して利用する機能を備えている点が特徴である。
前述のように、従来、複数の機能割当に対応するために、光スイッチシステム製造者が個々の光信号レベルモニタ点の組合せに応じて、光スイッチシステムをそれぞれ個別に設計及び製造する必要があり、開発に必要なコストや時間が膨大なものとなる課題があった。ここで、本実施形態の光スイッチシステムを採用すれば、複数の機能分割にひとつの光スイッチシステムで対応することが可能となるため、開発コストの削減及び期間短縮が実現できる。
(実施形態3)
[制御系処理:合流側方路選択スイッチにおけるALC]
ROADMノードを構成する光サブシステムにおける制御系処理として、光ノード内の合流側方路選択スイッチにおけるALC(Auto Level Control)機能を例に挙げ、本実施形態の光スイッチシステムを説明する。本実施形態の光スイッチシステムと光サブシステムの関係は、図5に示した関係と同じである。
図17は出力方路mに接続する合流側方路選択スイッチにおいてALC機能を備えた光サブシステム11”の構成例を示す図である。図4の光サブシステム11で説明した分岐側方路選択スイッチ31、分岐側波長割当スイッチ32、合流側方路選択スイッチ33および合流側波長割当スイッチ34に加え、光サブシステム11”は合流側方路選択スイッチから出力される光パス信号の光信号レベルを監視する光レベルモニタM6と、合流側方路選択スイッチに入力される光パス信号の光信号レベルを調整する可変光減衰器(Variable Optical Attenuator:VOA)をさらに備える。本実施形態のALC機能とは、光サブシステムから方路mに出力される光信号の強度を、予め設定した強度値に調整することを目的としている。具体的には、光レベルモニタM6において検出した光信号レベルと、あらかじめ設定した目標とする強度値を参照し、VOAを用いてFB(Feedback)制御を行う。
なお、図17では合流側方路選択スイッチ33とVOAを分離して記載しているが、合流側方路選択スイッチ33の機能の一部として、出力される光パス信号の光信号レベルを調整することが可能であってもよい。その機能をVOAと置換して考えることで、以下で説明すると同等となる。
合流側方路選択スイッチ33の機能の一部として、出力される光信号の光信号レベル調整を可能とする光スイッチとして、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用したWSSにおいて、入射光を反射するミラーの角度を制御することで、光パス設定機能とVOA機能を同時に発現することができる。
図18は、光サブシステム11”に光スイッチシステム25”を適用する場合に、光スイッチシステム25”の光スイッチ30にVOAの機能及び光信号レベルモニタ機能を割り当てるALC機能割当方法である。ALC機能割当方法として、
[1]分岐側方路選択スイッチ − 分岐側波長割当スイッチ
[2]合流側方路選択スイッチ、M6、VOA − 合流側波長割当スイッチ
[3]分岐側方路選択スイッチ − 合流側方路選択スイッチ、M6、VOA
[4]分岐側波長割当スイッチ − 合流側波長割当スイッチ
以上の4通りを考える。なお、ALC機能割当方法[1][4]は、実施形態1で説明した光スイッチ機能割当方法[1][4]と同一の構成なので説明を省略する。また、ALC機能割当方法[2][3]の機能割当は実施形態1で説明した光スイッチ機能割当方法[2][3]にALC機能を追加した場合に対応している。
図19は、光サブシステム11”を構成するための光スイッチシステム25”を説明する図である。光スイッチシステム25”は、制御ボード27”に光レベルモニタ及びVOAが配置される。光スイッチシステム25”は図5に示す光スイッチシステム25に対して、光レベルモニタ点およびVOAを追加したものである。ここで、OCMは、複数波長の光信号レベルを測定することが可能であり、測定対象をセレクタにより切替えて、それぞれの波長における光信号レベルを検出する形態を想定している。
なお、ALC機能割当方法[2][3]を実現するための、2つの光スイッチ30間の光学的接続方法と、各光スイッチ30の制御機能の割当は、実施形態1で説明した図8および図9とそれぞれ同一である。
光スイッチシステム25”を用いてALC機能割当方法[2]に対応する場合、図19における#1−OCM−INを光レベルモニタM6として、#1−VOA−1〜NをVOAとしてそれぞれ機能させる必要がある。以下、具体的なALC実施方法を、図10に示した情報交換経路に沿って説明する。
(1)ノード制御管理部10からのALC制御要求を、光サブシステム制御部13で受信する。光サブシステム制御部13において受信したALC制御要求を解析し、ALC機能の状態遷移図101を参照して、ALC制御の可否を判定する。ここで、ALC機能における状態遷移図とは、ALC機能がとり得る状態{ALCモード、シャットダウン、OFF}を示すものである。ALCモードとは、検出した光信号レベルとあらかじめ設定した目標とする強度値を参照し、VOAを用いてFB(Feedback)制御を実行している状態である。シャットダウンとは、検出した光信号レベルとは無関係に、予め設定した一定の減衰量に基づきVOAを駆動する状態である。OFFとは、VOAを駆動しない状態である。
(2)光サブシステム制御部13はALC制御要求を光スイッチシステム制御部15に送信する。ここで、各光スイッチシステム制御部15では、該当するALC機能に対するALC制御要求のみを解析する。光スイッチシステム制御部15は、該当するALC制御機能の状態遷移図102を参照して、ALC制御の可否を判定する。
(3)ALC制御要求を論理物理変換部53に送信する。論理物理変換部53は、論理物理変換テーブル103を参照して、ALC制御要求を光信号レベル測定値要求およびVOA制御要求に変換する。なお、論理物理変換テーブル103を参照してALC制御要求を光信号レベル測定値要求およびVOA制御要求に変換する工程については、後述する。
(4)論理物理変換部53は光信号レベル測定値要求を該当するOCMのドライバに送信する。
(5)該当するOCMのドライバは、光信号レベル測定値要求に基づいて該当モニタ点の光信号レベル測定値を読出す。光スイッチシステム制御部15は、読出した光信号レベル測定値と、あらかじめ設定した目標とする強度値を参照して、該当するVOAドライバに減衰量を送信する。
(6)該当するVOAドライバは、受信した減衰量に基づきVOAを駆動する。
FB制御は、予め設定した目標値と光信号レベル測定値の差分に許容量を設定し、目標値と光信号レベル測定値の差分が設定した許容量以内となるまで、(5)〜(6)のフローを反復する。
次に、論理物理変換テーブルを参照してALC制御要求を、光信号レベル測定値要求およびVOA制御要求に変換する工程について説明する。図20は、光スイッチシステム25”のALC制御機能における論理物理変換テーブル103を示している。図20(b)はALC機能割当方法[2]に対応した論理テーブルおよび物理テーブルである。論理テーブルは、接続可能な入力方路と、Add状態で接続可能となる送信ポート番号がテーブルに記載されている。例えば、光スイッチシステム制御部15から、“入力方路Mに接続された波長λnの光パス信号について、ALC制御を実行する”というALC制御要求を受信した場合、論理テーブルのM行目と物理テーブルのM行目を照合させ、“光レベルモニタM6として#1−OCM−INの値を読込む、VOA機能として#1−VOA−Mを駆動する”という光信号レベル測定値要求およびVOA制御要求に変換して、該当する光信号レベル測定結果を取得し、かつ、該当するVOAを駆動してFB制御を実行する。また、例えば、光スイッチシステム制御部15から、“送信ポート“n”に接続された波長λnの光パス信号について、ALC制御を実行する” というALC制御要求を受信した場合、論理テーブルの(M+n)行目と物理テーブルの(M+n)行目を照合させ、“光レベルモニタM6として#1−OCM−INの値を読込む、VOA機能として#1−VOA−mを駆動する”という光信号レベル測定値要求およびVOA制御要求に変換して、該当する光信号レベル測定結果を取得し、かつ、該当するVOAを駆動してFB制御を実行する。
本発明の光スイッチシステムを用いてALC機能割当方法[3]に対応する場合、#2−OCM−INを光レベルモニタM6として、#2−VOA−1〜NをVOAとしてそれぞれ機能させる必要がある。ALC制御方法は、前述のALC[2]を実現する方法と、以下の1点を除いて同一である。1点目は、論理物理変換部53において、図20(c)に示す論理物理変換テーブル103を利用する点である。
なお、ALC機能割当方法[3]に対して、光スイッチ30−1に合流側方路選択スイッチ機能を割り当て、光スイッチ30−2に分岐側方路選択スイッチ機能を割り当てた場合、図19で示した光スイッチ30−2における#2−OCM−IN、#2−VOA−1〜Nを省いた光スイッチシステム25”であっても、ALC機能割当方法[3]に対応することが可能である。これは、図19で示した光スイッチ30−2における#2−OCM−IN、#2−VOA−1〜Nを省いた光スイッチシステム25”であっても、ALC機能割当方法[2]および[3]両方に対応可能なことを意味している。
本発明に係る光スイッチシステム制御方法の特徴をまとめると、以下のようになる。光スイッチシステム制御部15において、ALC機能の状態遷移を管理し、かつ、論理物理変換部においてALC機能割当方法[2]、[3]に対応する論理物理変換テーブル((図20(b)、(c))を有し、対応する機能分割に応じて、論理物理変換テーブルを選択して利用する機能を備えている。
光スイッチシステム25”は、2つの光スイッチ間の光学的接続方法の変更を可能にする接続機構を備え、かつ、光スイッチシステム制御部15が、ALC機能の状態遷移を管理し、論理物理変換部53が複数の機能分割に対応する論理物理変換テーブルを有し、対応する機能割当に応じて論理物理変換テーブルを選択して利用する機能を備えている点が特徴である。
前述のように、従来、複数の機能割当に対応するためには、光スイッチシステム製造者が個々のALC機能を実現するための光信号レベルモニタ点およびVOAの組合せに応じて、光スイッチシステムをそれぞれ個別に設計及び製造する必要があり、開発に必要なコストや時間が膨大なものとなる課題があった。ここで、本実施形態の光スイッチシステムを採用するれば、複数の機能分割にひとつの光スイッチシステムで対応することが可能となるため、開発コストの削減及び期間短縮が実現される。
(実施形態4)
[光スイッチ間の光学的接続方法の変更を可能にする機構:光カプラとWSSで構成される場合]
光スイッチシステムの2つの光スイッチ間の光学的接続方法の変更を可能にする接続機構について、光スイッチ30が1×4光カプラ(Optical Coupler:OC)と1×4WSSから構成される光スイッチシステムを具体例として説明する。ここで、光カプラとは、入力光パス信号を全ての出力ポートに、同時に分配する機能を有する光部品を表している。なお、本実施形態では2つの光スイッチ30を構成する光部品として、1×4光カプラと1×4WSSを例として説明するが、本発明の効果は1×4光カプラおよび1×4WSSに限定されるものではなく、1×9光カプラおよび1×9WSSなどの他の光部品においても同様の効果が発現する。
図21は、本実施形態の光サブシステム11の構成を示している。光スイッチシステムを2つ利用することにより、方路数4のカラーレスROADMノードを構成する光サブシステムを製造することが可能である。図21において、分岐スイッチ21を構成する光スイッチシステムは、光スイッチ30−1として1×4OC、光スイッチ30−2として1×4WSSを採用する。そして、合流スイッチ22を構成する光スイッチシステム11は光スイッチ30−1として4×1WSS1、光スイッチ30−2として4×1OCを採用する。ここで、カラーレスROADM機能を実現するためには、分岐スイッチ21と合流スイッチ22において、光スイッチ30−1と光スイッチ30−2を構成する光部品の割当が異なる点に注意が必要である。具体的には、分岐スイッチ21の光スイッチ30−1が1×4OCであるのに対し、合流スイッチ22の光スイッチ30−1は1×4WSSで構成されている点である。合流スイッチ22の光スイッチ30−1を4×1OCとした場合、運用者が意図しない方路にも光パスが設定されるため、光サブシステムとして採用できない。
図22は、光サブシステム11を構成する光スイッチシステム25を説明する図である。図22において、図15や図19で説明した光サブシステム制御部、制御ボード及び光スイッチシステム制御部の記載を省略している。光スイッチシステム25は、図22(a)〜(d)に示す4通りの1×4OCと1×4WSSとの光学的接続方法がある。ここで、光レベルモニタMに注目すると、同一の光レベルモニタMであっても、図22(a)〜(d)の光学的接続方法に応じて、光信号の伝搬方向が逆転し得ることに注意が必要である。
図23(a)は、光スイッチシステム25の具体的な光学的接続方法を説明する図である。光スイッチシステム25は、光スイッチ30−1と光スイッチ30−2を構成する1×4OC、1×4WSS以外に、接続機構を構成する4個の1×2光スイッチ36と、10個の双方向タップ43、OCM44と光信号モニタ点を接続する1×10光スイッチ37を有する。1×2光スイッチ36のポート数、双方向タップ43の個数は、光スイッチ30−1および光スイッチ30−2の出力ポート数に応じて変化する。本実施形態では光スイッチ30−1および光スイッチ30−2の出力ポート数を4としているが、出力ポート数が4より大きい場合は、当然、1×2光スイッチ36のポート数、双方向タップ43の個数は増加する。
図23(b)は、双方向タップ43の構成例を示している。双方向タップ43は、光信号の一部をタップする2つの光タップ45と、1×2光スイッチ47から構成される。光タップ45は、例えば、方向性結合器を利用することが可能である。光信号の伝搬方向がD1の場合、1×2光スイッチ47の開通ポートを光タップ45−1の出力ポート側として選択すれば良い。一方、光信号の伝搬方向がD2の場合、1×2光スイッチ47の開通ポートを光タップ45−2の出力ポート側として選択すれば良い。図23に示す接続機構を光スイッチシステム25に採用することで、図22(a)〜(d)に示す全ての光学的接続方法に対応することが可能となる。
図23に示す可変接続機構を、個別の光部品の組み合わせにより構成することも可能であるが、光スイッチシステムの大規模化に伴い、構成部品点数やそれらの接続点が増加するため、光部品調達コストや実装コストが増大するという問題が生じる。接続機構の小型化、低コスト化を実現するためには、これらの光部品に求められる機能を集積化することが望ましい。例えば、平面光波回路(PLC:planar lightwave circuit)技術を利用すると、複数の光部品機能を1枚の基板上に集積することが可能となる。
10:ノード管理制御部
11、11’、11”、11:光サブシステム
13:光サブシステム制御部
15:光スイッチシステム制御部
21:分岐スイッチ
22:合流スイッチ
25、25’、25”、25:光スイッチシステム
27、27−1、27−2:制御ボード
30、30−1、30−2:光スイッチ
31:分岐側方路選択スイッチ
32:分岐側波長割当スイッチ
33:合流側方路選択スイッチ
34:合流側波長割当スイッチ
36:1×2光スイッチ
37:1×10光スイッチ
38、39:1×2スイッチ
41:受信機
42:送信機
43:双方向タップ
44:OCM
45、45−1、45−2:光タップ
47:1×2光スイッチ
50:ドライバ
53:論理物理変換部
101、102:状態遷移図
103:論理物理変換テーブル
401:光ノード
M,M1〜M8:光レベルモニタ

Claims (10)

  1. 1つの第一ポートと複数の第二ポートを有し、前記第一ポートと任意に選択した前記第二ポートとを接続する光スイッチを2つと、
    2つの前記光スイッチ間で前記第一ポートといずれかの前記第二ポートとを接続又は切断する接続機構と、
    前記光スイッチのそれぞれが持つことができる光スイッチ機能の状態を示した接続状態遷移図を有し、前記光スイッチのそれぞれがいずれかの前記光スイッチ機能の状態となるように前記接続機構の接続を制御する光スイッチモジュール制御部と、
    を有する制御ボードを備える光スイッチシステムであって、
    前記光スイッチモジュール制御部は、
    光スイッチシステム制御部及び論理物理変換部を有しており、
    前記光スイッチシステム制御部は、光パス設定要求を受信したときに、前記光パス設定要求で要求されている前記光スイッチ機能を解析し、前記接続状態遷移図を参照して光パス設定の可否を判断し、光パス設定が可能であるときに前記論理物理変換部に前記光パス設定要求を送信し、
    前記論理物理変換部は、論理物理変換テーブルを参照して前記光パス設定要求を光スイッチ設定要求に変換し、前記光スイッチ及び前記接続機構を駆動する
    ことを特徴とする光スイッチシステム。
  2. 2つの前記制御ボードを管理し、
    光パス設定要求を受信したときに、前記制御ボードが有する前記光スイッチそれぞれの接続状態遷移図を参照して光パス設定の可否を判定し、光パス設定が可能であるときに前記制御ボードが有する前記光スイッチモジュール制御部それぞれに前記光パス設定要求を送信する光サブシステム制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチシステム。
  3. それぞれ光レベルモニタを持つ1つの第一ポートと複数の第二ポートを有し、前記第一ポートと任意に選択した前記第二ポートとを接続する光スイッチを2つと、
    2つの前記光スイッチ間で前記第一ポートといずれかの前記第二ポートとを接続又は切断する接続機構と、
    前記光スイッチのそれぞれが設定できる光信号レベルモニタ点の状態を示した光レベル状態遷移図を有し、前記光スイッチのそれぞれがいずれかの前記光信号レベルモニタ点の状態となるように前記接続機構の接続を制御する光スイッチモジュール制御部と、
    を有する制御ボードを備える光スイッチシステムであって、
    前記光スイッチモジュール制御部は、
    光スイッチシステム制御部及び論理物理変換部を有しており、
    前記光スイッチシステム制御部は、光信号レベルモニタ要求を受信したときに、前記光信号レベルモニタ要求で要求されている光信号レベルモニタ点を解析し、前記光レベル状態遷移図を参照して光信号レベルモニタの可否を判断し、光信号レベルモニタが可能であるときに前記論理物理変換部に前記光信号レベルモニタ要求を送信し、
    前記論理物理変換部は、論理物理変換テーブルを参照して前記光信号レベルモニタ要求を光信号レベル測定要求に変換し、前記光スイッチ及び前記接続機構を駆動する
    ことを特徴とする光スイッチシステム。
  4. 2つの前記制御ボードを管理し、
    前記光信号レベルモニタ要求を受信したときに、前記制御ボードが有する前記光スイッチそれぞれの光レベル状態遷移図を参照して光信号レベルモニタの可否を判定し、光信号レベルモニタが可能であるときに前記制御ボードが有する前記光スイッチモジュール制御部それぞれに前記光信号レベルモニタ要求を送信する光サブシステム制御部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の光スイッチシステム。
  5. 1つの第一ポートと複数の第二ポートを有し、前記第一ポートと任意に選択した前記第二ポートとを接続する光スイッチを2つと、
    2つの前記光スイッチ間で前記第一ポートといずれかの前記第二ポートとを接続又は切断する接続機構と、
    前記光スイッチのそれぞれが設定できるALC経路の状態を示したALC状態遷移図を有し、前記光スイッチのそれぞれがいずれかの前記ALC経路の状態となるように前記接続機構の接続を制御する光スイッチモジュール制御部と、
    を有する制御ボードを備える光スイッチシステムであって、
    一方の前記光スイッチは、第一ポートに光レベルモニタを持ち、第二ポートに光強度を調整する光強度調整機能を持ち、
    前記光スイッチモジュール制御部は、
    光スイッチシステム制御部及び論理物理変換部を有しており、
    前記光スイッチシステム制御部は、ALC制御要求を受信したときに、前記ALC制御要求で要求されている光信号レベルモニタ点を解析し、前記ALC状態遷移図を参照してALCの可否を判断し、ALCが可能であるときに前記論理物理変換部に前記ALC制御要求を送信し、
    前記論理物理変換部は、論理物理変換テーブルを参照して前記ALC制御要求を光信号レベル測定要求及び光強度調整要求に変換し、前記光スイッチ及び前記接続機構を駆動する
    ことを特徴とする光スイッチシステム。
  6. 2つの前記制御ボードを管理し、
    前記ALC制御要求を受信したときに、前記制御ボードが有する前記光スイッチそれぞれのALC状態遷移図を参照してALCの可否を判定し、ALCが可能であるときに前記制御ボードが有する前記光スイッチモジュール制御部それぞれに前記ALC制御要求を送信する光サブシステム制御部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の光スイッチシステム。
  7. 前記論理物理変換部の前記論理物理変換テーブルの設定を変更する設定変更機能部をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光スイッチシステム。
  8. 前記接続機構は、一方が1以上のポートを有し、他方が2以上のポートを有する接続光スイッチであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光スイッチシステム。
  9. 2つの前記光スイッチのうち少なくとも一方が波長選択スイッチであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の光スイッチシステム。
  10. 前記接続機構が、平面光波回路で形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の光スイッチシステム。
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