JP3998694B2 - 光スイッチ装置 - Google Patents

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本発明は、波長多重光伝送システムに用いられる光スイッチ装置に関する。
近年の情報通信ニーズの高まりに伴い、通信システムの伝送能力の拡大や、その管理システムの整備が急がれている。旧来の音声を主体とする通信システムでは、交換網によりエンド・ツウ・エンドのコネクションを設定することができれば十分であった。これに対し、インターネットやLAN(Local Area Network)などデータ主体の通信においては、回線容量をフレキシブルに変更したり、伝送経路を切り替えるといったサービスが不可欠である。
このような要求に応えうる伝送システムとして、波長多重光伝送システムが注目されている。最近ではDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)により光伝送路を大容量化し、光スイッチにより各波長光の経路を切り替えるというシステムが提案されている。この種のシステムにあっては、波長光の経路を光信号のまま切り替えることができる光スイッチ装置がキーデバイスとなる。現状では、バブル(気泡)による光反射素子を用いた装置や、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を適用した2次元(2D)、または3次元(3D)の光スイッチ装置が知られている。
図12は、従来の光スイッチ装置の概略構成を示す図である。この光スイッチ装置は、入力ポートI1〜I3と、出力ポートO1〜O3と、基板上に形成される複数のミラー素子とを備える。各ミラー素子は、入力ポートI1〜I3の延長線と出力ポートO1〜O3の延長線との交点上に、アレイ状に配列される。各ミラー素子はアクティブまたはインアクティブの2つの状態をとる。各ミラー素子は、アクティブ状態において基板上に立ち上がり、インアクティブ状態において基板上に倒れる。
上記構成において、ミラー素子のアクティブまたはインアクティブ状態を個別に制御することにより、光の経路を自在に変化させることができる。
ところで、上記構成においては、以下に示すような不具合が有る。すなわち、各ミラー素子は機械的に動作するために、弾性振動を生じることが避けられない。特に問題となるのは、状態がインアクティブからアクティブへと変わる場合である。このような場合には、振動している状態のミラー素子によって光が反射されるため、出力レベルに鋭いピークを生じることが有る。この種の波形のピークは、グリッジと称される。
図13は、グリッジの発生について説明するための図である。図中縦軸は出力光強度(Po)、横軸は時間(t)である。図13(a)に示されるように、入力光を出力ポートに接続するためにミラー素子がアクティブにされると、過渡現象としてグリッジが生じる。出力ポートに接続される出力光ファイバの直径が小さいと、たとえ振動がわずかであっても、光出力の変動は非常に大きくなる。なお図13(b)に示されるように、ミラー素子をインアクティブにして出力光をOFFにする場合には、グリッジは生じない。
多くの場合、光スイッチ装置において生じるロスを補償するために、光スイッチ装置の出力側に光増幅器が接続される。もし、グリッジを伴う光が入力されると光増幅器の光出力にサージ(すなわち高出力の光パルス)が発生する可能性が有る。光サージが生じると、光受信回路などを損傷する虞が有る。
また、グリッジの発生により、これを検出したデバイスにおいて誤った警報が発生される可能性がある。誤警報が生じると、これをもとに動作する監視制御システムの誤動作などを招くので、ネットワークの運用上極めて好ましくない。
さらに、図12に示されるように、従来の光スイッチ装置においては、全てのミラー素子がインアクティブであると、如何に入力ポートから光が入力されようとも出力ポートから光が出力されることはない。よって、仮に、光伝送装置の立ち上げの際に全てのミラー素子がインアクティブの状態であると、内部配線の正常性を確認することができないことになる。
これに対し、いくつかのミラー素子がアクティブのままで光伝送装置が起動されると、本来のスイッチング設定が完了するまでの間に予期せぬ出力ポートから光が出力されてしまい、保安などの面から極めて好ましくない。さらに通常の運用状態に至っても、いずれかの出力ポートが未使用であると、すなわち光が出力されない出力ポートが有ると、そのポートの正常性を確認することができない。
このような事情のため、従来の光スイッチ装置を使用する場合には、内部配線を一旦取り外し、個々の線路に光源を接続して、受信端における光パワーを確認するという作業を事前に実施しなければならない。このような作業は全ての配線について実施することが望ましく、従ってそのための作業が極めて煩雑である。しかも近年では光スイッチ装置の規模が著しく大きくなってきているため、配線確認作業はますます煩雑にならざるを得ない。
以上述べたように従来の光スイッチ装置には、配線確認作業が煩雑であるという不具合が有る。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、装置内部の配線の正常性を手軽に確認することが可能な光スイッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一態様によれば、n(nは自然数)個の入力ポートと、m(mは自然数)個の出力ポートと、光反射状態、光通過状態のいずれかの状態をとるn×m個の光反射素子がn行m列にマトリクス状に配置され、前記入力ポートからの光が任意の出力ポートに導かれるように光反射素子を選択的に反射状態にすることで、前記入力ポートおよび出力ポート間で任意の光伝搬経路を形成する光スイッチ部と、n個の前記光反射素子からなるm列の光反射素子群の各列ごとに参照光を発生して、これらの参照光を、各列の前記光反射素子群を経由して前記m個の出力ポートのそれぞれに向け照射する参照光発生手段とを具備することを特徴とする光スイッチ装置が提供される。
このような構成において、光反射素子が光通過状態(例えばインアクティブ状態)であれば、参照光は出力ポートから透過的に出力される。すなわち光伝送装置の立ち上げ時、あるいは光スイッチ装置のスイッチング状態が未設定である場合には、光スイッチ装置から参照光が出力される。これにより、光スイッチ装置それ自体、および光スイッチ装置の出力ポートから別の機能への接続の正常性を確認することが可能となる。従って、装置内部の配線の正常性を手軽に確認できるようになる。
この発明によれば、装置内部の配線の正常性を手軽に確認することが可能な光スイッチ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる波長多重光伝送システムの構成を示す図である。このシステムは、複数の光伝送装置(以下ノード:Nodeと称する)A〜Dと、ノードA〜Dをリング状に接続する光伝送路FLとを備える。光伝送路FLは、異なる波長の光信号が波長多重される波長多重光を伝送する。各ノードA〜Dは交換機などの低次群装置Xに接続され、波長多重光から所定波長の光信号を分離して低次群装置Xに送出するとともに、低次群装置Xからの波長光を光伝送路FLに送出する。
光伝送路FLは、時計回り(Clockwise)方向の回線と、半時計回り(Counter Clockwise)方向の回線とを備える。便宜上、各ノードから見て時計回り方向をEAST、反時計回り方向をWESTと称する。例えばノードAに着目すると、ノードBへの向きがEAST、ノードDへの向きがWESTである。
図2は、図1のノードAの構成を示す図である。ノードB〜Dも同様の構成である。図2においてノードAは、波長多重部1011,1012と、波長分離部1010,1013と、光スイッチ部1030と、制御部1040とを備える。波長多重部1011,1012は、光スイッチ部1030から入力される互いに異なる波長の光信号λ1〜λnを波長多重して、それぞれ伝送路ファイバ1002,1003に送出する。波長分離部1010,1013は、それぞれ伝送路ファイバ1001,1004から導入される波長多重光を個々の波長の光信号λ1〜λnに分離し、光スイッチ部1030に入力する。
光スイッチ部1030には、図示しない低次群装置Xなどから所定の波長の光信号λi,λj,λkが導入される。光スイッチ部1030は、信号の交換接続を波長単位で実施する。すなわち光スイッチ部1030は、波長分離部1010,1013または低次群装置Xから入力される光信号の経路を制御部1040の制御のもとに交換して、波長多重部1011,1012や低次群装置Xなどに送出する。
なお以下の説明では、伝送路ファイバ1001をWEST IN、伝送路ファイバ1002をWEST OUT、伝送路ファイバ1003をEAST OUT、伝送路ファイバ1004をEAST INと、それぞれ表記する。また低次群装置Xに係わる波長チャネルをそれぞれLS1,LS2,…,LSmと表記して区別し、これらのチャネルに係わる信号インタフェースをLS(Low Speed)インタフェースと称する。
図3は、光マトリクススイッチの一般的な構成を示す図である。この光マトリクススイッチは、入力ポート1a,1b,1c,1dと、出力ポート2a,2b,2c,2dと、これらのポートの間の光伝搬経路にマトリクス状に配列されるミラー素子3とを備える。図3に示される構成は4×4規模と称され、16個のミラー素子3が備えられる。
ミラー素子3は、それぞれアクティブまたはインアクティブのいずれかの状態をとる。アクティブ状態では、ミラー素子3は入力ポート方向から到来する光を出力ポート方向に反射する。インアクティブ状態ではミラー素子3は光を反射せず、通過させる。反射機能を実現するには、MEMSやバブルなどの技術が適用される。
各ミラー素子3の状態は制御部1040により個別に制御され、波長パスの設定要求に応じて、任意の入力ポートと任意の出力ポートとが光学的に接続される。
図4は、図3の光マトリクススイッチをAdd/Drop接続とした場合のミラー素子3の状態を示す図である。Add/Drop接続とは、伝送路ファイバから入力される任意波長の光信号をLSインタフェースに接続するとともに、LSインタフェースから入力される任意波長の光信号を伝送路ファイバに接続するといった接続形態である。図4においては、WEST INがLS1 OUTに、EAST INがLS2 OUTに、LS1 INがWEST OUTに、LS2 INがEAST OUTに、それぞれ接続されるとする。
この状態を実現するには、入力ポート1aと出力ポート2cとを結ぶ格子点上のミラー素子、入力ポート1bと出力ポート2dとを結ぶ格子点上のミラー素子、入力ポート1cと出力ポート2aとを結ぶ格子点上のミラー素子、および、入力ポート1dと出力ポート2bとを結ぶ格子点上のミラー素子のみが、アクティブとされる。これにより上記各ポートが光学的に接続され、Add/Drop接続が実現される。
図5は、図3の光マトリクススイッチをパススルー接続とした場合のミラー素子3の状態を示す図である。パススルー接続とは、WESTから入力される光信号をEAST側に出力するとともに、EAST側から入力される光信号をWEST側に出力するといった接続形態である。すなわち、WEST INがEAST OUTに、EAST INがWEST OUTにそれぞれ接続される。
この状態を実現するには、入力ポート1aと出力ポート2bとを結ぶ格子点上のミラー素子、および、入力ポート1bと出力ポート2aとを結ぶ格子点上のミラー素子のみが、アクティブとされる。これにより上記各ポートが光学的に接続され、パススルー接続が実現される。
図6は、本発明に係わる光スイッチ装置の実施形態における構成を示す図である。図6の光スイッチ装置は、入力ポート1−1〜1−nと、出力ポート2−1〜2−mと、n×mのミラー素子3と、mの副ミラー素子4とを備える。
副ミラー素子4はミラー素子3と共通の基板(図示しない)上に、出力ポート2−1〜2−mのそれぞれ毎に形成される。好ましくは副ミラー素子4をミラー素子3と同じ形態の光学デバイスとして形成すると良い。すなわち副ミラー素子4を、(n+1)×m規模の光マトリクススイッチの一部として形成すると良い。このようにすることで製造工程を簡略化できる。
副ミラー素子4は、ミラー素子3で反射されいずれかの出力ポート2−1〜2−mに向かおうとする光信号を一定の期間だけ遮断するもので、その動作タイミングは制御部1040により制御される。
図7は、図6の光スイッチ装置が動作する様子を示す模式図である。図7(a)に示されるように、光信号(ここでは入力ポート1−nから入力される光信号とする)を出力ポート2−mに接続するには、まず、出力ポート2−mに対応する副ミラー素子4をアクティブにする。これにより出力ポート2−mへと向かう光信号が出力ポート2−m以外の方向へと反射される状態となる。すなわち出力ポート2−mに向かおうとする光が発生しても、図7(a)の状態においては、この光は遮断される。
次に、図7(b)に示されるように、入力ポート1−nと出力ポート2−mの交点に位置するミラー素子3をアクティブにし、入力ポート1−nからの光信号を出力ポート2−mに導く。この瞬間に、グリッジが生じる。しかしながら、副ミラー素子4により光信号が遮断されているので、グリッジを伴う光信号は出力されない。
そして図7(c)に示されるように、ミラー素子3の弾性振動が終息し、安定した光出力が得られるようになった段階で、副ミラー素子4がインアクティブとされる。これにより入力ポート1−nと出力ポート2−mとが光学的に接続され、入力ポート1−nから入力された光信号が出力ポート2−mから出力される。
副ミラー素子4の性質として、アクティブからインアクティブへと変化する場合においては、グリッジを生じない。従って、入力ポート1−nから入力された光信号を、グリッジを全く伴わずに出力ポート2−mから出力させることが可能になる。
図8は、図6の光スイッチ装置の動作手順を示すフローチャートである。任意の入力ポートからの光信号を任意の出力ポートに接続するには、まず、図8のステップS1において、少なくとも光信号を接続しようとする出力ポートに対応する副ミラー素子4がアクティブとされる。この状態から、次のステップS2において、所望の入出力ポートの交点に位置するミラー素子3がアクティブにされる。そうして、ステップS3において、ミラー素子3の振動が収まるまでの規定時間が経過したのちに、副ミラー素子4がインアクティブにされる。
このように本実施形態では、マトリクス状に配列されたミラー素子3をアクティブまたはインアクティブに個別に制御して入力ポートからの光信号を任意の出力ポートに接続する光スイッチ装置にあって、各出力ポートごとに副ミラー素子4を設ける。ミラー素子3をインアクティブからアクティブへと遷移させる場合には、それに先立って、少なくとも同じ列に属する副ミラー素子4をアクティブとしてミラー素子3の反射光を遮断させる。そして、ミラー素子3の反射光にグリッジを生じている期間を経過したのちに、副ミラー素子4をインアクティブとして光信号を通過させ、入力ポートと出力ポートとを光学的に接続するようにしている。
このように、ミラー素子3から反射された光信号にグリッジを生じている間は、副ミラー素子4により光信号を遮断するようにしている。また副ミラー素子4をアクティブからインアクティブとすることで、光信号を出力ポートに接続するようにしている。これらのことから、グリッジを防止することが可能になる。
これらのことから、本実施形態に係わる光スイッチ装置を光伝送装置や光クロスコネクト装置などに適用すると、以下に示すような利点を得ることができる。すなわち、光伝送装置などにおいては、光スイッチ装置などで生じる損失を補償するための光増幅器が随所に設置されている。本実施形態の光スイッチ装置によればグリッジを抑圧できるため、光増幅器の光出力にサージが生じることを防止できる。また、光伝送装置や光クロスコネクト装置などの装置自身において、あるいは、外部に接続される低次群装置Xなどにおいて誤警報が検出されることを、防止することができる。
(変形例)
次に、本発明の変形例につき説明する。
近年では、光スイッチ装置が備える入出力ポートの数はますます多くなってきている。このような光スイッチ装置を光伝送装置に組み込んで使用するには、光スイッチ装置の入出力ポートと光伝送装置の各ポートとの接続の正常性や、光スイッチ装置自体のミラー素子と各入出力ポートとの位置関係の正常性など、要するに光伝送装置における内部配線の正常性を、運用前に確認することが重要である。
そこで、この変形例においては、装置内部の配線の正常性を手軽に確認することが可能な光スイッチ装置を開示する。
図9は、本発明の変形例に係わる光スイッチ装置の構成を示すブロック図である。なお図9において図6と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
図9に示される光スイッチ装置は、n×mのミラー素子3に加え、参照光源10を備える。ミラー素子3は、入力ポート1−1〜1−nと出力ポート2−1〜2−mとの交点に、n行m列にマトリクス状に配列される。各ミラー素子3のアクティブ状態またはインアクティブ状態が個別に制御され、任意の入力ポートと出力ポートとが接続される。参照光源10は、m系統の参照光L1〜Lmを発生する。参照光L1〜Lmは、同一の光源から出射される光をm系統に分岐したものでも良い。あるいは、参照光L1〜Lmごとに波長や変調信号などが異なっていても良い。
各参照光L1〜Lmは、それぞれn個のミラー素子3を経由するかたちで、出力ポート2−1〜2−mに照射される。すなわち、経由するミラー素子3のいずれもがインアクティブであれば、参照光は出力ポートから透過的に出力される。一方、アクティブであるミラー素子3が経路中にひとつでもあれば、参照光は遮断され、出力ポートに達しない。
図10は、図9の光スイッチ装置の初期状態を示す模式図である。ここでは、入力ポート数、出力ポート数ともに4である4×4規模の光マトリクススイッチを例として採りあげる。
装置立ち上げ時などの、いわゆる初期状態ではミラー素子3がすべてインアクティブであることが多い。このような場合、全ての出力ポート2−1〜2−m、すなわちWEST OUT,EAST OUT,LS1 OUT,LS2 OUTから参照光が出力される。
図11は、図9の光スイッチ装置がパススルー接続にある状態を示す模式図である。この場合、WEST INから入力された光信号がEAST OUTから出力され、EAST INから入力された光信号がWEST OUTから出力される。また、LS1 OUTおよびLS2 OUTから、参照光が出力される。
以上をまとめると、この変形例においては、ミラー素子3がいずれもインアクティブである列の出力ポートからは、参照光源10で発生された参照光が透過的に出力される。よって、光伝送装置の立ち上げ時、あるいは光スイッチ装置のスイッチング状態が未設定である場合には、光スイッチ装置から参照光が出力される。これにより、光スイッチ装置それ自体、および光スイッチ装置の出力ポートから別の機能への接続の正常性を確認することが可能となる。従って、装置内部の配線の正常性を手軽に確認できるようになる。
より具体的には、本変形例の光スイッチ装置においては、全てのミラー素子3がインアクティブの状態で装置を立ち上げても、光スイッチ装置から参照光が出力される。このため光スイッチ装置の機能の正常性や、光スイッチ装置の出力ポート2−1〜2−mから例えば低次群装置XやLSインタフェースなどへの信号接続状態の正常性を確認することができる。
また、本変形例の光スイッチ装置によれば、全てのミラー素子3をインアクティブとして装置を立ち上げても、何ら問題はない。これにより、装置に入力された伝送光信号が予期せぬ方向に出力されてしまうといった、いわゆる誤接続状態(ミスコネクト)を防止することができる。
また、本変形例の光スイッチ装置によれば、伝送光信号が接続されていない出力ポートが有る場合でも、出力ポートより光信号が出力される。このため、光スイッチ装置の正常性や、光スイッチ装置の出力ポート2−1〜2−mから例えば低次群装置XやLSインタフェースなどへの信号接続状態の正常性を確認することができる。これらのことから、装置内部の配線の正常性を手軽に確認することが可能な光スイッチ装置を提供できる。
また、本変形例の光スイッチ装置によれば、装置内部の配線の正常性を確認するために入力光信号を分岐し、分岐光を伝送光信号が接続されていない出力ポートに入力するなどの手段を採る必要が無い。これにより光信号の減衰を最小限に抑えることができる。
さらに、本変形例の光スイッチ装置によれば、光スイッチ装置からの光信号が常時安定的に出力されるようにすることができる。このため光スイッチ装置の後段に接続される光増幅器の光出力に光サージが生じることを防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば実施形態では、副ミラー素子4をミラー素子3と共通の基板上に形成した。これに限らず、副ミラー素子4を後付けのかたちで接続するようにしても良い。すなわち既存の光マトリクススイッチに、副ミラー素子4の列を新たに付加するようにしても良い。このようにすることで、既存の資源を有効に活用することができる。また、副ミラー素子4を各出力ポート2−1〜2−mごとに個別に設けずとも、各列の出力光をまとめて遮断する光ゲート素子などを使用しても良い。
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施を行うことができる。
本発明の実施の形態に係わる波長多重光伝送システムの構成を示す図。 図1に示されるノードA〜Dの構成を示す図。 光マトリクススイッチの一般的な構成を示す図。 図3の光マトリクススイッチをAdd/Drop接続とした場合のミラー素子3の状態を示す図。 図3の光マトリクススイッチをパススルー接続とした場合のミラー素子3の状態を示す図。 本発明に係わる光スイッチ装置の実施形態における構成を示す図。 図6の光スイッチ装置が動作する様子を示す模式図。 図6の光スイッチ装置の動作手順を示すフローチャート。 本発明の変形例に係わる光スイッチ装置の構成を示す図。 図9の光スイッチ装置の初期状態を示す模式図。 図9の光スイッチ装置がパススルー接続にある状態を示す模式図。 従来の光スイッチ装置の概略構成を示す図。 グリッジについて説明するための図。
符号の説明
1−1〜1−n…入力ポート、2−1〜2−m…出力ポート、A〜D…光伝送装置、FL…光伝送路、X…低次群装置、L1〜Lm…参照光、3…ミラー素子、4…副ミラー素子、10…参照光源、1001〜1004…伝送路ファイバ、1010、1013…波長分離部、1011、1012…波長多重部、1030…光スイッチ部、1040…制御部

Claims (4)

  1. n(nは自然数)個の入力ポートと、
    m(mは自然数)個の出力ポートと、
    光反射状態、光通過状態のいずれかの状態をとるn×m個の光反射素子がn行m列にマトリクス状に配置され、前記入力ポートからの光が任意の出力ポートに導かれるように光反射素子を選択的に反射状態にすることで、前記入力ポートおよび出力ポート間で任意の光伝搬経路を形成する光スイッチ部と、
    n個の前記光反射素子からなるm列の光反射素子群の各列ごとに参照光を発生して、これらの参照光を、各列の前記光反射素子群を経由して前記m個の出力ポートのそれぞれに向け照射する参照光発生手段とを具備することを特徴とする光スイッチ装置。
  2. 前記参照光発生手段は、同一の光源から出射される光をm系統に分岐して前記参照光を発生することを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ装置。
  3. 前記参照光発生手段は、前記m列の光反射素子群の各列ごとに異なる波長の参照光を発生することを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ装置。
  4. 前記参照光発生手段は、前記m列の光反射素子群の各列ごとに異なる変調信号で変調した参照光を発生することを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ装置。
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