JP4657763B2 - ボルト・ナットの緩み止め構造 - Google Patents

ボルト・ナットの緩み止め構造 Download PDF

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Description

本発明は、締結部材であるボルト・ナットの緩み止め構造に係り、特に、掛かる加重が頻繁に変化したり、或いは振動が加わる被締結部材を締結する締結部材の緩み止め構造に関するものである。
一般に、鉄道車両を構成する各種の部材は、走行時の振動或いは風圧、更には各種の搭載機器自体の振動によってそれぞれに掛かる加重が変化しており、これらの部材を固定するボルト・ナット或いはボルトと該ボルトを保持する部材からなる締結部材には、緩み止め構造が設けられている。例えば、ボルト・ナット緩み止め構造は、折り曲げ座金のようなボルト若しくはナットが緩まないように機械的に固定する方法や、ダブルナットのような緩み止め部材のみを用いる場合や、ボルト若しくはナットのネジ山部に接着剤を塗布する方法などが用いられている。
例えば、折り曲げ座金としては、特許文献1に開示されるようなボルト・ナット緩み止め構造が知られている。
特開平06−330924号公報
ところが、機械的な方法によるボルト・ナット緩み止め構造では、上記特許文献1に開示されるような折り曲げ座金などを用いるが、このような方法によれば、ボルトとナットの締結後の状態を目視により確認することが可能であるが、部品点数が増大するばかりでなく、前記折り曲げ座金を折り曲げる作業が発生し、折り曲げ座金を折り曲げる作業が手数を要して面倒であった。
また、従来のダブルナットのような緩み止め部材のみを用いた場合や、ボルト若しくはナットのネジ山部に接着剤を塗布する方法では、部品点数の増大を抑制することは可能であるが、ボルトとナットの締結状態を確認するために打検若しくは増し締めといった作業を行う必要が有り、メンテナンス性を低下させることになった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、緩み止め部材がおねじ部材若しくはめねじ部材の緩みを確実に防止しすること、或いは、他方の被締結部材と緩み止め部材との間の隙間や締結指示部材の締結状態確認部を目視するのみで、おねじ部材とめねじ部材の締結状態を容易に確認することができること、或いは、部品点数の増大を抑制しつつ、メンテナンス性を維持することが可能な締結部材の緩み止め構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、基本的手段として、互いに重ね合わせた2つ以上の被締結部材をボルト・ナットで締結したときの緩み止め構造であって、重ね合わされた被締結部材の挿通孔に対して被締結部材の一方側から挿通されるおねじ部材と、被締結部材の他方側にあっておねじ部材に螺合されるめねじ部材と、被締結部材の表面に配設されておねじ部材に挿通される締結指示部材と、おねじ部材の頭部と締結指示部材との間に配置されておねじ部材に挿通される緩み止め部材とを備え、締結指示部材は、おねじ部材の挿通孔を中心にして両端が被締結部材の表面から離れる方向にV字形に折り曲げられた弾性を有する板状体の部材であること、を特徴とするものである。
以上に説明したように、本発明によれば、緩み止め部材がおねじ部材若しくはめねじ部材の緩みを確実に防止し、他方の被締結部材と緩み止め部材との間の隙間や締結指示部材の締結状態確認部を目視するのみで、おねじ部材とめねじ部材の締結状態を容易に確認することができ、部品点数の増大を抑制しつつ、メンテナンス性を維持することが可能な締結部材の緩み止め構造を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して詳細に説明する。
本実施例は、鉄道車両における各種部材の締結構造を例に説明する。鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造は、鉄道車両用のボルトとなるおねじ部材とナットとなるめねじ部材の緩み止めを行うものである。
以下に説明する締結構造の緩み止め構造の概要は次のとおりである。鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造は、互いに重ね合わせた2つ以上の被締結部材と、前記被締結部材のいずれか一方の被締結部材側に配設されためねじ部材と、前記被締結部材のいずれか他方の被締結部材側に配設され、前記複数の被締結部材を貫通してめねじ部材に螺合するおねじ部材と、他方の被締結部材とおねじ部材の頭部との間に配設されたおねじ部材が挿通される緩み止め部材と、他方の被締結部材と緩み止め部材との間に配設され、おねじ部材が挿通され、かつ、おねじ部材とめねじ部材の締結を指示するための変形可能な弾性を有する締結指示部材とからなり、前記締結指示部材は、1枚の板状体から構成されており、おねじ部材2を挿通するための貫通孔を設け、締結指示部材の一端と他端との間に互いに反対方向に傾斜するようにV字形に折り曲げた折り曲げ部を形成し、締結指示部材の一端に他方の被締結部材の端面に引掛けられて係合するように直角に折り曲げた回り止め部を形成し、締結指示部材の他端におねじ部材とめねじ部材の締結状態を確認するための回り止め部と反対方向に向って直角に折り曲げた締結指示用の視認可能な締結状態確認部を形成している。
以下、本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造について、図1,図2及び図3を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット締結前の斜視外観図、図2は、本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット正規締結後の要部切断正面図、図3は、本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造におけるボルト・ナット不良締結状態を示す要部切断正面図である。
図1において、1は鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造であり、鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造1は、被締結部材4と、被締結部材5と、めねじ部材3と、おねじ部材2と、緩み止め部材6と、締結指示部材7とから構成されている。
被締結部材4の上部には、図1に示すように、被締結部材5が重なり合って配置され、被締結部材4にはおねじ部材2を挿通する挿通孔40が穿設され、被締結部材5にはおねじ部材2を挿通するための被締結部材4の挿通孔40と連通する挿通孔50が穿設されている。
被締結部材4の最端部側の下部には、図1に示すように、平板状のめねじ部材3が配置され、めねじ部材3には被締結部材4の挿通孔40に臨んでおねじ部材2の螺合するねじ孔30が設けられている。
また、めねじ部材3は、図2に示すように、被締結部材4の最端部側の下面に固定されており、めねじ部材3は被締結部材4に対して自由に回転することはない。
被締結部材5の最端部側の上部には、図1に示すように、めねじ部材3のねじ孔30に螺合するおねじ部材2が配置され、おねじ部材2の基端には六角形状の頭部20が形成され、図2に示すように、おねじ部材2の先端部がめねじ部材3のねじ孔30に螺着されている。
被締結部材5とおねじ部材2の頭部20との間には、図1に示すように、緩み止め部材6が配置され、緩み止め部材6は、リング状の互いに重ね合わされた下座金60と上座金61とからなり、下座金60と上座金61との互いに対向する内側の接合面62には複数のくさび形状のカム63がそれぞれ形成されており、下座金60と上座金61の接合面62と反対側の外側面には放射状に複数のリブ64が形成されている。
緩み止め部材6の下座金60と上座金61との接合面62に形成したくさび形状のカム63の傾斜する角度であるリード角αは、おねじ部材2のリード角βよりも大きく設定されている。
緩み止め部材6としては、緩み止めワッシャであるノルトロック(商標名)を使用する。
被締結部材5と緩み止め部材6との間には、図1に示すように、締結指示部材7が設置され、締結指示部材7は、1枚の板状体からなり、締結指示部材7の中央にはおねじ部材2を挿通するための被締結部材4,5の挿通孔40,50と連通する貫通孔70が設けられ、締結指示部材7の一端と他端との間の中間には互いに反対方向に向って傾斜するようにV字形に折り曲げた折り曲げ部71が形成されている。この折り曲げ部71すなわち締結指示部材7の折り曲げた2面の境界位置は、該2面が前記おねじ部材2の頭部20の押面によって前記緩み止め部材6を介して被締結部材5に対して押し付けられる位置となるように形成されている。また、この締結指示部材7の一端には斜め下方に向って直角に折り曲げた回り止め部72が形成され、締結指示部材7の他端には回り止め部72と反対方向の斜め上方に向って直角に折り曲げた締結指示用の視認可能な締結状態確認部73が形成されている。
被締結部材4,5のおねじ部材2とめねじ部材3による締結は、まず、被締結部材5を被締結部材4の上部に重ね合わせて載せると共に、被締結部材4の挿通孔40と被締結部材5の挿通孔50とを位置合わせした後、図2に示すように、被締結部材4の最端部側の下面にめねじ部材3を固定する。
次いで、締結指示部材7を被締結部材5の最端部側の上部に載置すると共に、緩み止め部材6を締結指示部材7の上部に載置した後、おねじ部材2を緩み止め部材6,締結指示部材7の貫通孔70及び被締結部材4,5の挿通孔40,50に上方より挿通し、おねじ部材2の先端部をめねじ部材3のねじ孔30に螺合して締め付ける。これにより、締結指示部材7がおねじ部材2の締め付けに伴いながら緩み止め部材6と共に被締結部材5に向って押し付けられて変形し、締結指示部材7の折り曲げ部71が緩み止め部材6により平らに延ばされ、緩み止め部材6のリブ64がおねじ部材2の頭部20及び締結指示部材7に喰い込み、締結指示部材7の一端に形成した回り止め部72が被締結部材5の最端部の端面51に当接して係合する。この時、締結指示部材7の他端に形成した締結状態確認部73が被締結部材5上に直立した状態に立ち上がり、締結指示部材7の締結状態確認部73の設置角度γが被締結部材5に対して直角となり、締結指示部材7は被締結部材5に対して面内回転が回り止め部72により拘束され、図2に示すように、被締結部材4,5が緩み止め部材6及び締結指示部材7を介しておねじ部材2とめねじ部材3により強固に締結される。
図2に被締結部材4,5をおねじ部材2とめねじ部材3により締結した後の状態を示す。
このような構成によれば、おねじ部材2をめねじ部材3に締め付けた時、締結指示部材7の折り曲げ部71は緩み止め部材6によって平らに延ばされ、締結指示部材7の回り止め部72は被締結部材5の最端部の端面51に接し、締結指示部材7は被締結部材5に対して面内回転が拘束される。
緩み止め部材6は、締結指示部材7と共におねじ部材2とめねじ部材3との緩み止め構造を形成する。
この結果、鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造1において、おねじ部材2は緩み止め部材6により緩み止め機能を付与されることになる。
図3におねじ部材(ボルト)2とめねじ部材(ナット)3の締結状態の確認方法を示す。
おねじ部材2がめねじ部材3に対して正規に締め付けられていない不良締結の場合、図3に示すように、被締結部材5と緩み止め部材6との間に設置した締結指示部材7はその弾性力により折り曲げ部71から互いに反対方向に傾斜して折れ曲ったV字形の元の形状に戻り、締結指示部材7の回り止め部72が被締結部材5の最端部の端面51より離れ、締結指示部材7の締結状態確認部73の設置角度γが被締結部材5に対して90°よりも大きく傾いた鈍角となり、緩み止め部材6が締結指示部材7によって被締結部材5より離間するおねじ部材2の頭部20に向って僅かに上方に押し上げられ、被締結部材5と緩み止め部材6との間に締結指示部材7の板厚よりも大きな隙間75(根元の隙間を符号8で示す)が形成される。
おねじ部材2とめねじ部材3の締結状態は、被締結部材5と緩み止め部材6との間の隙間75を目視することで確認を行ったり、或いは締結指示部材7の締結状態確認部73を目視することで確認を行うことができる。また、締結指示部材7と被締結部材5との隙間75を目視することで確認することができる。
また、おねじ部材2とめねじ部材3の締結後の緩みに関しても、被締結部材5と緩み止め部材6との間の隙間8の有無を目視によって確認したり、或いは締結指示部材7の締結状態確認部73の設置角度γが直角に対して著しく偏差が無いことを目視によって確認することができる。
ところで、本実施例において、前記めねじ部材3は、ナットを例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、鉄道車両の車体を構成する部材であって、ボルトによって被締結部材を固定する骨部材であってもよい。
以下、本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造について、図4,図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。
本発明の鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造1Aは、互いに重ね合わせた2つ以上の被締結部材4,5と、2つ以上の被締結部材4,5のいずれか一方の被締結部材4側に配設され、2つ以上の被締結部材4,5を貫通するボルトとなるおねじ部材2Aと、2つ以上の被締結部材4,5のいずれか他方の被締結部材5側に配設されたおねじ部材2Aに螺合するナットとなるめねじ部材3Aと、他方の被締結部材5とめねじ部材3Aとの間に配設されたおねじ部材2Aを挿通する緩み止め部材6と、他方の被締結部材5と緩み止め部材6との間に配設されたおねじ部材2Aを挿通するおねじ部材2Aとめねじ部材3Aの締結を指示するための変形可能な弾性を有する締結指示部材7とからなり、2つ以上の被締結部材4,5におねじ部材2Aを挿通するための互いに連通する挿通孔40,50を設け、締結指示部材7が、1枚の板状体から構成されており、締結指示部材7におねじ部材2Aを挿通するための2つ以上の被締結部材4,5の挿通孔40,50と連通する貫通孔70を設け、締結指示部材7の一端と他端との間に互いに反対方向に傾斜するようにV字形に折り曲げた折り曲げ部71を形成し、締結指示部材7の一端に他方の被締結部材5の端面51に引掛けられて係合するように直角に折り曲げた回り止め部72を形成し、締結指示部材7の他端におねじ部材2Aとめねじ部材3Aの締結状態を確認するための回り止め部72と反対方向に向って直角に折り曲げた締結指示用の視認可能な締結状態確認部73を形成している。
図4は、本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット締結前の斜視外観図、図5は、本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット正規締結後の要部切断正面図、図6は、本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造におけるボルト・ナット不良締結状態を示す要部切断正面図である。
図4において、1Aは鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造であり、鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造1Aは、被締結部材4と、被締結部材5と、おねじ部材2Aと、めねじ部材3Aと、緩み止め部材6と、締結指示部材7とから構成されている。
なお、被締結部材4,被締結部材5,緩み止め部材6,締結指示部材7は、図1に示す上記第1実施例のものと全く同様のため、同一部位に同一符号を付して説明を省略する。
被締結部材4の最端部側の下部には、図4に示すように、おねじ部材2Aが配置され、おねじ部材2Aの基端には平板状のベース部21が形成されている。
また、おねじ部材2Aは、図5に示すように、ベース部21が被締結部材4の最端部側の下面に固定されており、おねじ部材2Aは被締結部材4に対して自由に回転することはない。
被締結部材5の最端部側の上部には、図4に示すように、六角形状のめねじ部材3Aが配置され、めねじ部材3Aにはおねじ部材2Aの螺合するねじ孔31が設けられ、図5に示すように、おねじ部材2Aの先端部がめねじ部材3Aのねじ孔31に螺着されている。
被締結部材4,5のおねじ部材2Aとめねじ部材3Aによる締結は、まず、被締結部材5を被締結部材4の上部に重ね合わせて載せると共に、被締結部材4の挿通孔40と被締結部材5の挿通孔50とを位置合わせした後、おねじ部材2Aを被締結部材4,5の挿通孔40,50に下方より挿通し、図5に示すように、被締結部材4の最端部側の下面におねじ部材2Aのベース部21を固定する。
次いで、おねじ部材2Aを締結指示部材7の貫通孔70に挿通し、締結指示部材7を被締結部材5の最端部側の上部に載置すると共に、緩み止め部材6をおねじ部材2Aに嵌め込んで締結指示部材7の上部に載置した後、めねじ部材3Aをおねじ部材2Aの先端部に螺合して締め付けることにより、締結指示部材7がめねじ部材3Aの締め付けに伴いながら緩み止め部材6と共に被締結部材5に向って押し付けられて変形し、締結指示部材7の折り曲げ部71が緩み止め部材6により平らに延ばされ、緩み止め部材6のリブ64がめねじ部材3A及び締結指示部材7に喰い込み、締結指示部材7の一端に形成した回り止め部72が被締結部材5の最端部の端面51に当接して係合し、締結指示部材7の他端に形成した締結状態確認部73が被締結部材5上に直立した状態に立ち上がり、締結指示部材7の締結状態確認部73の設置角度γが被締結部材5に対して直角となり、締結指示部材7は被締結部材5に対して面内回転が回り止め部72により拘束され、図5に示すように、被締結部材4,5が緩み止め部材6及び締結指示部材7を介しておねじ部材2Aとめねじ部材3Aにより強固に締結される。
図5に被締結部材4,5をおねじ部材2Aとめねじ部材3Aにより締結した後の状態を示す。
このような構成によれば、めねじ部材3Aをおねじ部材2Aに締め付けた時、締結指示部材7の折り曲げ部71は緩み止め部材6によって平らに延ばされ、締結指示部材7の回り止め部72は被締結部材5の最端部の端面51に接し、締結指示部材7は被締結部材5に対して面内回転が拘束される。
緩み止め部材6は、締結指示部材7と共におねじ部材2Aとめねじ部材3Aとの緩み止め構造を形成する。
この結果、鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造1Aにおいて、めねじ部材3Aは緩み止め部材6により緩み止め機能を付与されることになる。
図6におねじ部材2Aとめねじ部材3Aの締結状態の確認方法を示す。
めねじ部材3Aがおねじ部材2Aに対して正規に締め付けられていない不良締結の場合、図6に示すように、被締結部材5と緩み止め部材6との間に設置した締結指示部材7はその弾性力により折り曲げ部71から互いに反対方向に傾斜して折れ曲ったV字形の元の形状に戻り、締結指示部材7の回り止め部72が被締結部材5の最端部の端面51より離れ、締結指示部材7の締結状態確認部73の設置角度γが被締結部材5に対して90°よりも大きく傾いた鈍角となり、緩み止め部材6が締結指示部材7によって被締結部材5より離間するめねじ部材3Aに向って僅かに上方に押し上げられ、被締結部材5と緩み止め部材6との間に締結指示部材7の板厚よりも大きな隙間75が形成される。
おねじ部材2Aとめねじ部材3Aの締結状態は、上記第1実施例と同様に、被締結部材5と緩み止め部材6との間の隙間75を目視することで確認を行ったり、或いは締結指示部材7の締結状態確認部73を目視することで確認を行うことができる。
また、おねじ部材2Aとめねじ部材3Aの締結後の緩みに関しても、上記第1実施例と同様に、被締結部材5と緩み止め部材6との間の隙間75の有無を目視によって確認したり、或いは締結指示部材7の締結状態確認部73の設置角度γが直角に対して著しく偏差が無いことを目視によって確認することができる。
即ち、本第2実施例と上記第1実施例との相違点は、おねじ部材2Aを被締結部材4に固定し、めねじ部材3Aを締結指示部材7,緩み止め部材6を介しておねじ部材2Aに締め付けていく点にある。
このような構成によれば、上記第1実施例と同等の効果を実現することができる。
なお、上記各実施例における発明の特徴点を別の観点でまとめると次のとおりとなる。すなわち、締結部材と被締結部材の間に設置され、締結部材が貫通する貫通穴を備えた板状の緩み止め板において、緩み止め板は、締結部材の押圧面よりも外側に伸びた表示板部を備えており、緩み止め板は、少なくとも二つの面を構成するように屈曲した形状となっており、前記表示板部が前記一方の面を構成しており、前記二つの面が締結部材の押圧面と被締結部材の間に位置するように該二つの面の境界位置を形成しており、一方の面の端部に、締結部材又は被締結部材に係止する折り曲げ部が形成されていることを特徴とする緩み止め板である。
また、締結部材と被締結部材の間に設置され、締結部材が貫通する貫通穴を備えた板状の緩み表示板において、緩み止め板は、締結部材の押圧面よりも外側に伸びた表示板部を備えており、緩み止め板は、少なくとも二つの面を構成するように屈曲した形状となっており、前記表示板部が前記一方の面を構成しており、
前記二つの面が締結部材と被締結部材の間に位置するように該二つの面の境界位置を形成していることを特徴とする緩み表示板である。前記緩み止め板は、前記各実施例の締結指示部材に相当するものである。
本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット締結前の斜視外観図。 本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット正規締結後の要部切断正面図。 本発明の第1実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造におけるボルト・ナット不良締結状態を示す要部切断正面図。 本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット締結前の斜視外観図。 本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造を示すボルト・ナット正規締結後の要部切断正面図。 本発明の第2実施例に係る鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造におけるボルト・ナット不良締結状態を示す要部切断正面図。
符号の説明
1,1A 鉄道車両用ボルト・ナット緩み止め構造
2,2A おねじ部材(ボルト)
3,3A めねじ部材(ナット)
4 被締結部材
5 被締結部材
6 緩み止め部材
7 締結指示部材
75 隙間
20 頭部
21 ベース部
30 ねじ孔
31 ねじ孔
40 挿通孔
50 挿通孔
51 端面
60 下座金
61 上座金
62 接合面
63 カム
64 リブ
70 貫通孔
71 折り曲げ部
72 回り止め部
73 締結状態確認部
α リード角
β リード角
γ 設置角度

Claims (2)

  1. 互いに重ね合わせた2つ以上の被締結部材をボルト・ナットで締結したときの緩み止め構造であって、
    重ね合わされた被締結部材の挿通孔に対して被締結部材の一方側から挿通されるボルト部材と、
    被締結部材の他方側にあってボルト部材に螺合されるナット部材と、
    被締結部材の表面に配設されてボルト部材に挿通される締結指示部材と、
    ボルト部材の頭部と締結指示部材との間に配置されてボルト部材に挿通される緩み止め部材とを備え、
    締結指示部材は、ボルト部材の挿通孔を中心にして両端が被締結部材の表面から離れる方向にV字形に折り曲げられた弾性を有する板状体の部材であって、
    該板状体の部材の一端部は前記被締結部材側に直角に折り曲げられて被締結部材の端部に係合する回り止め部を形成し、板状体の部材の他端部は回り止め部とは反対方向に直角に折り曲げられて締結状態確認部を形成し、
    正常に締結された状態にあっては、回り止め部は、被締結部材の端部に対して直交して当接し、締結状態確認部は被締結部材の上面に対して直立した状態に立ち上がること、
    を特徴とするボルト・ナットの緩み止め構造。
  2. 締結部指示部材を構成する板状体の部材の両端は、ボルト部材の押圧面より外側に延びて回り止め部と締結状態確認部を形成すること、
    を特徴とする請求項1記載のボルト・ナットの緩み止め構造。
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