JP4657647B2 - 移動体通信端末 - Google Patents

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本発明は、アプリケーションプログラムを実行可能な携帯電話機等の移動体通信端末に関するものである。
従来、この種の移動体通信端末として、プラットフォームに依存しないJAVA(登録商標)等のオブジェクト指向のプログラミング言語で記述されたアプリケーションプログラムを実行可能な携帯電話機が知られている(例えば特許文献1参照)。このような携帯電話機では、移動体通信ネットワーク上のサーバから利用者が所望のアプリケーションプログラムをダウンロードして携帯電話機内に登録しておく。この登録されているアプリケーションプログラムを利用者が起動して実行することにより、携帯電話機上でゲームや音楽再生等の行うことができる。
上記アプリケーションプログラムは、表示機能及び音出力機能を含むユーザインターフェース機能を有する通信端末プラットフォームの環境とは異なるアプリケーションプログラム実行環境上で実行される。このアプリケーションプログラム実行環境は通常、複数種類のライブラリ群を使用できるように構築されている。各ライブラリ群はそれぞれ「プロファイル」とも呼ばれ、携帯電話機の特定の用途に用いるライブラリをまとめたものである。このプロファイル(ライブラリ群)としては、標準的な用途に使用するために用意されたプロファイルのほか、携帯電話機の機種に依存した特有の用途に使用するために用意されたプロファイルもある。例えば、JAVA(登録商標)で記述されたアプリケーションプログラムを実行するための実行環境では、標準のクラスライブラリ群で構成されるMIDP(Mobile Information Device Profile)等のプロファイルのほか、携帯電話機に特有の用途に用いるクラスライブラリ群で構成される拡張プロファイルが使用される。
特開2000−347867号公報
ところが、上記従来の携帯電話機のようにアプリケーションプログラム実行環境上で複数のプロファイル(ライブラリ群)を使用可能にした移動体通信端末では、それらのプロファイルのそれぞれに、互いに競合関係にあるライブラリが含まれている場合があった。すなわち、通信端末プラットフォーム上の同じ機能を制御するという競合関係にあるライブラリが含まれている場合があった。例えば、前述のJAVA(登録商標)で記述されたアプリケーションプログラムを実行するための実行環境は、MIDP等の標準プロファイル及び拡張プロファイルが使用可能に構成される。これらの標準プロファイル及び拡張プロファイルのそれぞれに、通信端末プラットフォーム上の表示パネルの照明機能をON/OFFする制御するという競合関係にあるライブラリが含まれる場合があった。
このように通信端末プラットフォーム上の同じ機能に対応した複数のプロファイル(ライブラリ群)があった場合、上記機能の制御に混乱を生じさせることなく、その機能を制御する複数のプロファイルを同時に使用したアプリケーションの開発が可能になると、アプリケーションプログラムの開発者にとってプロファイルの選択の幅が広がり、アプリケーションの表現方法もより豊かになる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的は、通信端末プラットフォーム上の機能の制御に混乱を生じさせることなく、標準プロファイルのライブラリ群及び拡張プロファイルのライブラリ群それぞれを使用して通信端末プラットフォームの同じ機能を同時期に制御する複数の制御の実行を要求するアプリケーションプログラムの開発が可能になる移動体通信端末を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信ネットワークを介して通信可能な移動体通信端末であって、通信ネットワークを介した通信機能及びユーザインターフェース機能を少なくとも有する通信端末プラットフォームにおける各種機能を制御する制御手段と、アプリケーションプログラム実行環境を構築し、該アプリケーションプログラム実行環境上で、互いに競合関係にあるライブラリをそれぞれ含む標準プロファイルのライブラリ群と拡張プロファイルのライブラリ群とを使用してアプリケーションプログラムの実行及び管理を行うアプリケーションプログラム実行管理手段とを備え、該標準プロファイルのライブラリ群及び該拡張プロファイルのライブラリ群それぞれを使用して該通信端末プラットフォームの同じ機能を同時期に制御する複数の制御の実行を要求するアプリケーションプログラムを、該アプリケーションプログラム実行管理手段で実行するとき、該標準プロファイルのライブラリ群及び該拡張プロファイルのライブラリ群のいずれを優先的に使用するかを規定する予め設定された優先実行条件に基づいて、該制御手段又は該アプリケーションプログラム実行環境を、該標準プロファイルのライブラリ群を優先的に使用して制御する優先制御状態及び該拡張プロファイルのライブラリ群を優先的に使用する優先制御状態のいずれかに設定し、その設定された優先制御状態のもとで該複数の制御のいずれかを優先的に実行することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記アプリケーションプログラム実行管理手段から上記複数の制御の実行要求を受信したとき、上記優先実行条件に基づいて該制御手段に設定した上記優先制御状態のもとで該複数の制御のいずれかを優先的に実行することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の移動体通信端末において、上記アプリケーションプログラム実行管理手段は、上記優先実行条件に基づいて上記アプリケーションプログラム実行環境に設定した上記優先制御状態のもとで上記複数の制御の中から選択した一つの制御の実行要求を、上記制御手段に対して送信することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の移動体通信端末において、上記アプリケーションプログラム実行管理手段は、上記複数種類のライブラリ群を読み込んで上記アプリケーションプログラム実行環境を構築するときに、該ライブラリ群の情報を解析して上記優先実行条件を設定することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3の移動体通信端末において、上記アプリケーションプログラム実行管理手段は、実行対象のアプリケーションプログラムのファイルとともに該アプリケーションプログラムに関するプログラム関連情報が記載されたファイルを読み込んだときに、該プログラム関連情報を参照して上記優先実行条件を設定することを特徴とするものである。
なお、上記通信端末プラットフォームが有する「ユーザインターフェース機能」としては、画像、音、振動等を出力する出力機能、ユーザ操作やセンサ等によって各種情報を入力する入力機能が挙げられる。
また、上記「移動体通信端末」としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機等の通話機能を有する電話機が挙げられる。また、この「移動体通信端末」としては、上記電話機のほか、通話機能を有するPDA(Personal Digital Assistance)等の通信端末も挙げられる。
また、上記移動体通信端末における制御や情報処理は、その移動体通信端末及び外部リモート装置それぞれに設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行なってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行なってもよい。
請求項1乃至5の発明によれば、互いに競合関係にあるライブラリをそれぞれ含む標準プロファイルのライブラリ群と拡張プロファイルのライブラリ群の複数種類のライブラリ群を介して通信端末プラットフォームの同一の機能を同時期に制御する複数の制御の実行を要求するアプリケーションプログラムを、アプリケーションプログラム実行管理手段で実行する。そして、かかるアプリケーションプログラムを実行するとき、標準プロファイルのライブラリ群及び拡張プロファイルのライブラリ群のいずれを優先的に使用するかを規定する予め設定された所定の優先実行条件に基づいて、制御手段又はアプリケーションプログラム実行環境を、標準プロファイルのライブラリ群を優先的に使用して制御する優先制御状態及び拡張プロファイルのライブラリ群を優先的に使用する優先制御状態のいずれかに設定し、その設定された優先制御状態のもとで上記機能に対する複数の制御のいずれかを優先的に実行することにより、それらの複数の制御の競合を回避し、上記機能の制御に混乱を生じないようにする。従って、通信端末プラットフォーム上の機能の制御に混乱を生じさせることなく、標準プロファイルのライブラリ群及び拡張プロファイルのライブラリ群それぞれを使用して通信端末プラットフォームの同じ機能を同時期に制御する複数の制御の実行を要求するアプリケーションプログラムの開発が可能になるという効果がある。
特に、請求項2の発明によれば、通信端末プラットフォーム上の機能を制御する制御手段が、アプリケーションプログラム実行管理手段から上記複数の制御の実行要求を受信したとき、次のように制御する。すなわち、上記制御手段は、所定の優先実行条件に基づいて当該制御手段に設定した優先制御状態のもとで上記複数の制御のいずれかを優先的に実行するように、通信端末プラットフォーム上の機能を制御する。従って、アプリケーションプログラム実行管理手段で上記複数の制御の競合を回避するための処理が不要になり、しかも制御手段における制御内容に制約がある場合にその制約に応じて上記複数の制御の優先実行条件を容易に変更することができるという効果がある。
特に、請求項3乃至5の発明によれば、上記アプリケーションプログラム実行管理手段が、所定の優先実行条件に基づいて上記アプリケーションプログラム実行環境に設定した優先制御状態のもとで上記複数の制御の中から選択した一つの制御の実行要求を制御手段に対して送信する。制御手段は、アプリケーションプログラム実行管理手段から受信した一つの制御の実行要求に応じて、通信端末プラットフォーム上の機能を制御する。従って、制御手段で上記複数の制御の競合を回避するための制御が不要になり、しかもアプリケーションプログラム実行管理手段で上記複数の制御の優先実行条件を容易に変更することができるという効果がある。
特に、請求項4の発明によれば、アプリケーションプログラム実行管理手段が、アプリケーションプログラム実行環境を構築するときに読む込む複数種類のライブラリ群の情報を解析する。この解析により、複数種類のライブラリ群から上記通信端末プラットフォーム上の機能の制御に適したライブラリ群を選択するように、優先実行条件を設定し、その選択したライブラリ群を介した制御を優先的に実行できるという効果がある。
特に、請求項5の発明によれば、アプリケーションプログラム実行管理手段が、実行対象のアプリケーションプログラムのファイルとともに、アプリケーションプログラムに関するプログラム関連情報が記載されたファイルを読み込む。そして、このプログラム関連情報を参照して上記優先実行条件を設定する。ここで、上記プログラム関連情報は、アプリケーションプログラムの作成側でファイルに書き込むことができるので、上記優先的に実行する制御をアプリケーションプログラムの作成側が指定できるようになるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る移動体通信端末としての携帯電話機20を用いた移動体通信システムの主要部を示す説明図である。この移動体通信システムにおいて、ユーザー1が使用する携帯電話機20は、電話機プラットフォーム(通信端末プラットフォーム)とは異なるアプリケーションプログラム実行環境が構築され、その実行環境上でアプリケーションプログラムを実行できるように構成されている。このアプリケーションプログラムとしては、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたJAVA(登録商標)、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションプログラムや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションプログラムなどが挙げられる。また、これらのアプリケーションプログラムの実行環境は、JAVA(登録商標)の仮想マシン(VM:Virtual Machine)やBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。このアプリケーションプログラムは、携帯電話機20にプレインストールされているものであってもいいし、通信ネットワークとしての携帯電話通信網を介してダウンロードサーバからダウンロードし携帯電話機20に保存して登録したものでもよい。
また、携帯電話機20は、移動体通信ネットワークとしての携帯電話通信網10に接続可能に構成されている。この携帯電話通信網10には、プログラム提供用サーバとしてのアプリケーションプログラムダウンロードサーバ(以下、「ダウンロードサーバ」という。)11が接続されている。また、携帯電話通信網10には、ダウンロードサーバ11のほか、Webサーバ12や、図示しない情報提供サーバ、位置登録サーバ、メールサーバ等も接続されている。なお、これらサーバは単一のサーバで構成してもよい。また、これらのサーバは、互いに異なる構成を有する専用の制御装置として構成してもいいし、汎用のコンピュータシステムを用いて構成してもよい。また、各サーバは、1台のコンピュータで構成してもいいし、複数の機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータをネットワークで結んで構成してもよい。
ダウンロードサーバ11は、携帯電話機20からのダウンロード要求を受け付けると、その要求に係るアプリケーションプログラムを携帯電話機20に対して送信する。また、Webサーバ12は、携帯電話機20からの閲覧要求を受け付けると、その要求に係る閲覧画面であるWebページ画面を携帯電話機20に対して送信する。
ダウンロードサーバ11から提供されるアプリケーションプログラムは、アプリケーションプログラムの開発元2から提供される。具体的には、例えば、アプリケーションプログラム開発元2側のパーソナルコンピュータ等から、専用回線や公衆回線を介してダウンロードサーバ11にアップロードして提供する。なお、開発したアプリケーションプログラムを記録した光ディスクや磁気ディスク等の記録媒体を、アプリケーションプログラム開発元2からダウンロードサーバ11を管理・運営する通信事業者に送り、その記録媒体内のアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ11で読み取るようにして、提供してもよい。このようにして提供されたアプリケーションプログラムは、携帯電話機20から携帯電話通信網10を介してダウンロード可能な状態でダウンロードサーバ11に登録される。
図2は携帯電話機20の一構成例を示す外観図であり、図3は、その携帯電話機20のハードウェア構成を示す概略構成図である。
この携帯電話機20は、クラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機であり、システムバス200、CPU201、RAM202やROM203等からなるデータ記憶手段、入力装置204、出力装置205、携帯電話用通信装置206を備えている。CPU201やRAM202等の構成要素は、システムバス200を介して、互いに各種データや後述のプログラムの命令等のやり取りを行っている。
入力装置204、出力装置205、携帯電話用通信装置206等により、表示機能及び音出力機能を含むユーザインターフェース機能を有する電話機プラットフォーム(通信端末プラットフォーム)が構成されている。
上記入力装置204は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)21、通話開始キー22、終話キー23、スクロールキー24、多機能キー25、マイク26等から構成されている。この入力装置204のテンキー21、通話開始キー22、終話キー23等により、ユーザーが操作可能な操作部が構成される。この操作部を操作することにより、ユーザーは、携帯電話機20に対してURL等のデータを入力したり、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、アプリケーションプログラムの選択、起動及び停止を行ったりすることができる。また、ユーザーは上記操作部を操作することにより、上記ダウンロードサーバ11からアプリケーションプログラムをダウンロードして登録したり、登録したアプリケーションプログラムを選択して実行したりすることができる。また、ユーザーは上記操作部を操作することにより、携帯電話通信網10の情報提供サーバから受信した情報を表示することもできる。
上記出力装置205は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)27、スピーカ28、図示しない振動デバイス等から構成されている。上記液晶ディスプレイ(LCD)27やスピーカ28等からなる出力装置等で構成されている出力部は、携帯電話通信網10を介して受信したWebページ画面を液晶ディスプレイ(LCD)27に表示したり、携帯電話通信網10から情報を着信した旨をユーザーに知らせたりするときに用いられる。具体的には、その情報を着信すると、出力部の液晶ディスプレイ(LCD)27に着信報知画像を表示したり、スピーカ28から着信音を出力させたりする。また、この出力部は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した画像の表示や音の出力に用いたり、情報提供サーバから受信した情報を表示したりするときにも用いられる。
なお、上記スピーカ28は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
上記出力装置205を構成する液晶ディスプレイ(LCD)27はバックライトを有し、液晶ディスプレイ(LCD)のパネル全体を照明することができる。このパネル照明は、入力装置204のキー操作により点灯させたり消灯させたりすることができる。また、このパネル照明は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連させて点滅するように制御することができる。
上記出力装置205を構成する振動デバイスは、この振動デバイスは、マナーモード(サイレントモード)設定時などに音声電話を着信したりメールや各種配信情報を受信したりしたときに、携帯電話機20の全体を振動させ、その着信等をユーザーに知らせるように制御することができる。また、この振動デバイスは、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した振動を携帯電話機20の全体に発生させるように制御することができる。
上記携帯電話用通信装置206は、変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、携帯電話通信網10を介して他の携帯電話機や上述したサーバ11等と通信するときに用いられる。この携帯電話用通信装置206は、携帯電話機通信網10を介して他の携帯電話機とメールのやり取りを行ったり、携帯電話機通信網10からゲートウェイサーバを介して、インターネット等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット上での電子メールのやり取り等を行ったりするための通信手段として用いられる。更に、この携帯電話用通信装置206は、携帯電話通信網10を介して、ダウンロードサーバ11が提供するアプリケーションプログラムをダウンロードしたり、現在位置の位置情報を含む配信情報を受信したりする情報受信手段としても用いられる。
図4は、本実施形態に係る携帯電話機20の主要部を抽出して示した機能ブロック図であり、図5は、その携帯電話機20におけるソフトウェア構造の説明図である。
この携帯電話機20は、アプリケーションプログラム実行管理手段(アプリケーションプログラム実行管理部)211と、前述の出力装置205などからなるユーザインターフェース手段212と、そのユーザインターフェース手段212の表示機能や音出力機能等の各種機能を制御する制御手段213とを有している。これらの複数の手段のうち、ユーザインターフェース手段212及び制御手段213は、携帯電話機20のネイティブ側に位置する電話機プラットフォーム210内に設けられている。また、携帯電話機20は、CPU等からなるハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、アプリケーションプログラム実行管理手段211及び制御手段213の各機能を実現している。
上記アプリケーションプログラム実行管理手段211は、上述のシステムバス200、CPU201やRAM202等で構成されている。このアプリケーションプログラム実行管理手段211は、図5のソフトウェア構造上において中央の「アプリケーションプログラム実行環境」に対応している。アプリケーションプログラム実行管理手段211は、オブジェクト指向プログラミングで開発されたアプリケーションプログラムに利用される、仮想マシン、クラスライブラリ、実行環境管理ライブラリ、アプリケーション管理等のソフトウェアを提供し、アプリケーションプログラムの実行環境を管理する。ここで、JAVA(登録商標)プログラム用の実行環境は、例えば、携帯電話機などの組み込み機器向けの機能セットであるJ2ME(Java 2 Micro Edition)の一つとして定義される想定実行環境CLDC(Connected Limited Device Configuration)と、仮想マシンとしてのKVM(K Virtual Machine)とを基本構成として構築することができる。
上記クラスライブラリは、所定の用途ごとにプロファイルと呼ばれる複数種類のクラスライブラリ群を構成している。この複数種類のプロファイルとしては、標準のクラスライブラリ群で構成されるMIDP(Mobile Information Device Profile)等の標準プロファイル211aと、ゲームなどの特定の用途に用いるクラスライブラリ群で構成される拡張プロファイル211bとがある。そして、これらの複数種類のプロファイル211a,211bには、同じような表示、音出力、振動等のユーザインターフェース機能等を制御するためのクラスライブラリがそれぞれ含まれる場合がある。そして、アプリケーションプログラムが上記複数種類のプロファイルを介して同一のユーザインターフェース機能等を同時期に制御する競合状態が発生するおそれがある。かかる競合状態を回避する方法については後述する。
上記アプリケーションプログラム実行環境上で実行されるアプリケーションプログラムは、クラスライブラリAPI(アプリケーションインターフェース)を介して上記プログラム実行環境内にある標準プロファイル211a及び拡張プロファイル211bの関数等のクラスライブラリを呼び出して使用できるようになっている。この関数等のクラスライブラリの呼び出しの履歴は、アプリケーションプログラムの仮想的な実行環境が終了するまで保持される。
上記実行環境管理ライブラリが持つ機能としては、携帯電話(移動局)管理機能、ユーザインターフェース機能、メディア管理機能、時間管理機能、タイマー機能、イベント制御機能、通信管理機能、描画管理機能、ストレージ管理機能、メモリ管理機能、サウンド機能等がある。これらの実行環境管理ライブラリは、電話機プラットフォームAPIを介して後述の電話機プラットフォーム内の電話機プラットフォームライブラリを呼び出して使用する。
図4において、電話機プラットフォーム210側の制御手段(主制御部)213は、アプリケーションプログラム実行管理手段211や他の各部との間で制御命令や各種データのやりとりを行い、これらと協働して制御を行う。また、制御手段213は、図5のソフトウェア構造上において最下部の「電話機プラットフォーム」にあり、上記電話通信等を制御するための制御用プログラムやユーザインターフェースを実行したり、電話機プラットフォームライブラリを提供したりする。この電話機プラットフォーム210は、上記アプリケーションプログラム実行環境内の実行環境管理ライブラリに対してイベントを送ることによりアプリケーションプログラムにおける各種処理を実行したり、アプリケーション管理APIを介して上記プログラム実行環境内のアプリケーション管理のソフトウェアを呼び出して使用したりすることができる。
携帯電話機20を所定の手順に従って動作させる電話機プラットフォーム210を構築するための制御用プログラムは、RAM202やROM203に記憶されている。また、基本OS(オペレーティングシステム)のプログラムや、上記プログラム実行環境を構築するためのプログラム及びアプリケーションプログラムも、RAM202やROM203に記憶されている。そして、これらのプログラムは、必要に応じてCPU201やRAM202中の作業エリアに呼び出されて実行される。
上記構成の携帯電話機20において、ダウンロードサーバ11からアプリケーションプログラムをダウンロードするときは、ユーザー1は、操作部のキーを操作して、ダウンロードサーバ11にアクセスする。これにより、ダウンロード可能なアプリケーションプログラムを選択するためのダウンロード選択画面がディスプレイ27上に表示される。そして、そのダウンロード選択画面において、ユーザーが希望するアプリケーションプログラムをスクロールキー24を用いて選択し、多機能キー25を押下すると、主制御部が携帯電話通信網用通信装置206を制御して、そのアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ11からダウンロードする。
上記アプリケーションプログラムのより具体的なダウンロード手順は例えば次のとおりである。アプリケーションプログラムは、プログラム関連情報としてのプロパティ情報であるJADファイル(テキストデータ)と、プログラム本体であるJARファイル(バイナリデータ)とからなる。JADファイルには、アプリケーション名、アプリケーションのバージョン、アプリケーションのベンダー名、JARファイルが保存されているURLデータなどの基本データのほか、当該アプリケーションプログラムが認証済みのものか、当該アプリケーションプログラムがネットワークに接続した状態で使用されるものか、当該アプリケーションプログラムが常駐型のものであるかなどの設定データが含まれている。そして、上記ダウンロード選択画面においてユーザーが希望するアプリケーションプログラムが選択されると、アプリケーションプログラムのうちJADファイルだけをダウンロードする。その後、制御手段213は、そのJADファイルの中から、JARファイルが保存されているURLデータを読み出し、そのURLにアクセスし、JARファイルをダウンロードする。このようにしてダウンロードされたJADファイル及びJARファイルからなるアプリケーションプログラムは、制御手段213により、RAM102に記憶される。
このようにしてダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行する場合、ユーザー1は、操作部のキーを操作して、実行するアプリケーションプログラムを選択するためのアプリケーション選択画面を液晶ディスプレイ27上に表示させる。そして、そのアプリケーション選択画面において、ユーザーが希望するアプリケーションプログラムをスクロールキー24を用いて選択し、多機能キー25を押下すると、上記アプリケーションプログラム実行管理手段211は、JARファイルを読み出してアプリケーションプログラムを起動する。このとき、必要に応じて、JADファイルの設定データを参照し、その設定データに従った処理動作を行う環境を設定する。また、アプリケーションプログラム実行中に特定の処理動作を行う際、その処理動作に関するJADファイルの設定データを参照し、そのアプリケーションプログラムに適した処理動作を行うようにする。アプリケーションプログラムとしては、操作部の各種キーを操作してゲーム等を楽しむアプリケーションプログラムのほか、ディスプレイ27上に3次元動画からなる待ち受け画面を表示させたりする常駐型のアプリケーションプログラムなど、あらゆるアプリケーションプログラムが含まれる。
図6は、アプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御の一例を示すシーケンス図である。また、図7は、同パネル照明制御のタイムチャートである。
なお、本制御例では、二つの標準プロファイル211a及び拡張プロファイル211bを介した液晶ディスプレイ27のパネル照明制御が同時期に行われる競合が発生する場合に、後から制御開始された後発のプロファイルによるパネル照明制御を、先行のプロファイルによる照明制御よりも優先的に実行するように制御している。また、本制御例では、上記後発のプロファイルによるパネル照明制御を優先的に実行するように、アプリケーションプログラム実行管理手段211が判断して所定の制御指令を電話機プラットフォーム210側の制御手段213に送信している。
また、制御手段213において、アプリケーションプログラム実行管理手段211から送信される点滅制御指令による制御とキー押下による点灯制御との間の競合調整処理を実行している。具体的には、アプリケーションプログラム実行管理手段211から送信される点滅制御指令による制御が、キー押下による点灯制御よりも優先的に実行される。
まず、図5及び図6において、アプリケーションプログラムの実行中に、ユーザーがいずれかのキーを押下すると、液晶ディスプレイ27のパネル照明の点灯が開始する。このパネル照明の点灯は、予め設定した所定の点灯タイマーの間だけ継続する(図中の期間TA参照)。
次に、実行中のアプリケーションプログラムが拡張プロファイル211bを介して液晶ディスプレイ27のパネル照明の点滅制御の開始を要求する。この要求に基づき、アプリケーションプログラム実行管理手段211は、拡張プロファイル211bを使って電話機プラットフォーム210側の制御手段213にパネル照明の点滅制御の開始要求を送信する。この点滅制御の開始要求を受信した制御手段213は、上記キー押下による点灯制御を無視し、上記アプリケーションプログラム実行環境から拡張プロファイル211bを介してパネル照明の点滅を制御可能な状態にする。この状態では、制御手段213において上記キー押下による点灯制御が無視される。そして、アプリケーションプログラムが拡張プロファイル211bを介して指定する点滅制御指令に基づいて、パネル照明が点滅する(図中の期間TB参照)。
次に、実行中のアプリケーションプログラムが、上記拡張プロファイル211bと異なる標準プロファイル211aを介して液晶ディスプレイ27のパネル照明の点滅制御の開始を要求する。この要求に基づき、アプリケーションプログラム実行管理手段211は、標準プロファイル211aを使って電話機プラットフォーム210側の制御手段213にパネル照明の点滅制御の開始要求を送信する。この点滅制御の開始要求を受信した制御手段213は、上記アプリケーションプログラム実行環境から標準プロファイル211aを介してパネル照明の点滅を制御可能な状態にする。この状態では、アプリケーションプログラム実行管理手段211において、上記拡張プロファイル211bを介した液晶ディスプレイ27のパネル照明の点滅制御指令が無視される。また、制御手段213において、上記キー押下による点灯制御が無視される。そして、アプリケーションプログラムが拡張プロファイル211bを介して指定する点滅制御指令に基づいて、パネル照明が点滅する(図中の期間TC参照)。
なお、図中の期間TCが経過し、パネル照明の制御がネイティブ側の電話機プラットフォーム210に移行した後は、図7の点線に示すようにキー押下による制御に応じて点灯するようにしてもよい。
以上、本実施形態によれば、拡張プロファイルを介したパネル照明機能の先行制御を行っている期間内に、他の標準プロファイルを介したパネル照明機能の後発制御を開始したときに、後発制御を優先的に実行する優先制御処理を行う。この優先制御処理により、それらの複数の制御が競合しないようにし、上記複数の制御の実行を要求するようなアプリケーションプログラムを実行する場合でも、上記パネル照明機能の制御に混乱が生じない。
特に、本実施形態では、後発のプロファイルによるパネル照明制御を優先的に実行するように、アプリケーションプログラム実行管理手段211が優先実行条件を判断して所定の制御指令を電話機プラットフォーム210側の制御手段213に送信している。従って、制御手段213で上記複数のパネル照明制御の競合を回避するための制御が不要になるとともに、アプリケーションプログラム実行管理手段211で上記複数の制御の優先実行条件(先行制御優先又は後発制御優先)を容易に切り換えることができる。
なお、上記実施形態では、液晶ディスプレイのパネル照明制御の競合を調整しているが、本発明は、電話機プラットフォームにおける他の機能を制御する場合にも同様に適用することができる。例えば、携帯電話機の振動(バイブレーション)機能、スプライト機能、鳴音機能などのユーザインターフェース機能について、上記複数のプロファイルを介した制御指令が同時期に発生した場合にも同様に適用できる。ここで、「スプライト機能」とは、ある規定された大きさの矩形(8×8ドット、16×16ドットなど)を画面の任意の場所に重ね合わせて表示する際、CPUが画面書き換えの処理を負担することなく、特定のメモリやレジスタに対して表示座標やパターンの指定を行うだけで専用ハードウェアが表示処理を行う機能である。
表1は、上記パネル照明機能及びバイブレーション機能のほかスプライト機能、鳴音機能を含めた4種類のユーザインターフェース機能について設定した優先実行条件の一例を示している。なお、表1中では、標準プロファイルを介した制御要求の場合を「標準P」と記載し、拡張プロファイルを介した制御要求の場合を「拡張P」と記載している。
Figure 0004657647
図8は、アプリケーションプログラムの実行中における携帯電話機のバイブレーション制御の一例を示すタイムチャートである。この制御例では、アプリケーションプログラム実行環境からの拡張プロファイル又は標準プロファイルを介したバイブレーションの先行制御を行っている期間内に、他のプロファイルを介したバイブレーションの後発制御を開始したときに、後発制御を優先的に実行している。この優先制御処理により、それらの複数の制御が競合しないようにし、上記複数のバイブレーションの制御の実行を要求するようなアプリケーションプログラムを実行する場合でも、上記バイブレーション機能の制御に混乱が生じない。
また、上記実施形態では、上記後発制御要求を一律に優先実行するように制御しているが、前述のJADファイルのようなアプリケーションプログラム関連情報(属性)が記載されたプログラム属性情報ファイルのデータを利用して優先実行条件を設定するようにしてもよい。
図9は、プログラム属性情報ファイルのデータを利用する場合のアプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御の一例を示すシーケンス図である。このプログラム属性情報ファイルのオプション項目として、上記優先実行条件に関する優先実行条件関連情報を記載しておく。例えば、JADファイルのデータフォーマットに、優先的に使用するプロファイル名を記載するオプション項目の欄を設け、この欄に、アプリケーションプログラム実行環境上で使用する複数のプロファイルのうち優先的に使用するプロファイル名を優先実行条件関連情報として記載しておく。
図9において、アプリケーションプログラムを起動するときにJADファイル内の優先実行条件関連情報(優先使用のプロファイル名)を読み込む。図9の例では、標準プロファイルが優先使用のプロファイルになっており、標準プロファイルを介した制御要求を優先的に実行するような優先実行条件になっている。アプリケーションプログラムの実行中における拡張プロファイルを介した先行制御を行っている期間内に、他の標準プロファイルを介した後発制御を開始したときに、上記JADファイルの優先実行条件関連情報に基づいて設定した優先実行条件を参照する。そして、その後の制御においては、上記優先実行条件に基づいて、上記拡張プロファイルを介した先行制御の要求を無視し、上記標準プロファイルを介した後発制御を優先的に実行する。
以上のように、JADファイルのようなアプリケーションプログラム関連情報(属性)が記載されたプログラム属性情報ファイルを利用して優先制御処理を行う場合は、上記複数のプロファイルのうちどのプロファイルを介した制御を優先的に実行するかをアプリケーションプログラムの作成側が指定できる。
また、上記実施形態において、上記複数種類のプロパティを読み込んでアプリケーションプログラム実行環境を構築するときに、プログラム属性情報ファイル中のプロファイル情報(プロパティの名前やバージョンなど)を解析して上記優先実行条件を設定してもよい。
図10は、プログラム属性情報ファイル中のプロファイル情報を解析して優先実行条件を設定する場合のアプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御の一例を示すシーケンス図である。
図10において、アプリケーションプログラムを起動するときに、読み込んだプロファイルの情報を解析し、優先実行条件(優先使用のプロファイル)を設定する。図10の例では、標準プロファイルが優先使用のプロファイルであると判断し、標準プロファイルを介した制御要求を優先的に実行するような優先実行条件に設定している。アプリケーションプログラムの実行中における拡張プロファイルを介した先行制御を行っている期間内に、他の標準プロファイルを介した後発制御を開始したときに上記優先実行条件を参照する。そして、その後の制御においては、上記優先実行条件に基づいて、上記拡張プロファイルを介した先行制御の要求を無視し、上記標準プロファイルを介した後発制御を優先的に実行する。
この図10の制御を採用する場合は、制御手段213で上記複数の制御の競合を回避するための制御が不要になり、しかもアプリケーションプログラム実行管理手段211における判断基準を変更することで上記複数の制御の優先実行条件を容易に変更することができる。
また、図11に示すように、上記複数のパネル照明制御の優先制御処理を、ネイティブ側の電話機プラットフォーム210にある制御手段213で行うようにしてもよい。図11の制御例では、後発制御要求を一律に優先実行するように制御手段213で制御している。
図11において、実行中のアプリケーションプログラムが拡張プロファイル211bを介して液晶ディスプレイ27のパネル照明の点滅制御の開始を要求する。この要求に基づき、アプリケーションプログラム実行管理手段211は、拡張プロファイル211bを使って電話機プラットフォーム210側の制御手段213にパネル照明の点滅制御の開始要求を送信する。この点滅制御の開始要求を受信した制御手段213は、上記アプリケーションプログラム実行環境から拡張プロファイル211bを介してパネル照明の点滅を制御可能な状態になる。制御手段213は、アプリケーションプログラムが拡張プロファイル211bを介して指定する点滅制御指令に基づいて、パネル照明が点滅するように制御する。
次に、実行中のアプリケーションプログラムが、上記拡張プロファイル211bと異なる標準プロファイル211aを介して液晶ディスプレイ27のパネル照明の点滅制御の開始を要求する。この要求に基づき、アプリケーションプログラム実行管理手段211は、標準プロファイル211aを使って電話機プラットフォーム210側の制御手段213にパネル照明の点滅制御の開始要求を送信する。この点滅制御の開始要求を受信した制御手段213は、上記アプリケーションプログラム実行環境から標準プロファイル211aを介してパネル照明の点滅を制御可能な状態になる。この状態では、制御手段213において、その後の拡張プロファイル211bを介した液晶ディスプレイ27のパネル照明の点滅制御指令が無視される。そして、制御手段213は、アプリケーションプログラムが拡張プロファイル211bを介して指定する点滅制御指令に基づいて、パネル照明が点滅するように制御する。
この図11の制御を採用する場合は、アプリケーションプログラム実行管理手段211で上記複数の制御の競合を回避するための処理が不要になり、しかも制御手段213における制御内容に制約がある場合にその制約に応じて上記複数の制御の優先実行条件を容易に変更することができる。
なお、上記実施形態では、JAVA(登録商標)等のプログラム言語を用いたプラットフォームに依存しないオブジェクト指向のプログラミングで開発されたアプリケーションプログラムを実行できる携帯電話機について説明したが、本発明は、携帯電話機で実行するアプリケーションプログラムの種類に限定されることなく適用でき、同様な効果が得られるものである。
また、本発明は、アプリケーションプログラムを実行可能なものであれば、PHS、自動車電話機等の電話機のほか、携帯型のPDA等の通信端末の場合についても適用でき、同様な効果が得られるものである。
本発明の実施形態に係る携帯電話機を用いた移動体通信システムの主要部を示す説明図。 同携帯電話機の外観図。 同携帯電話機のハードウェア構成を示す概略構成図。 同携帯電話機の主要部を抽出して示した機能ブロック図。 同携帯電話機におけるソフトウェア構造の説明図。 アプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御のシーケンス図。 同パネル照明制御のタイムチャート。 アプリケーションプログラムの実行中における携帯電話機のバイブレーション制御のタイムチャート。 プログラム属性情報ファイルのデータを利用する場合のアプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御のシーケンス図。 プログラム属性情報ファイル中のプロファイル情報を解析して優先実行条件を設定する場合のアプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御のシーケンス図。 制御手段で優先実行処理を行う場合のアプリケーションプログラムの実行中における液晶ディスプレイのパネル照明制御のシーケンス図。
符号の説明
10 携帯電話通信網
20 携帯電話機
210 電話機プラットフォーム
211 アプリケーションプログラム実行管理手段
211a 標準プロファイル
211b 拡張プロファイル
212 ユーザインターフェース手段

Claims (5)

  1. 通信ネットワークを介して通信可能な移動体通信端末であって、
    通信ネットワークを介した通信機能及びユーザインターフェース機能を少なくとも有する通信端末プラットフォームにおける各種機能を制御する制御手段と、
    アプリケーションプログラム実行環境を構築し、該アプリケーションプログラム実行環境上で、互いに競合関係にあるライブラリをそれぞれ含む標準プロファイルのライブラリ群と拡張プロファイルのライブラリ群とを使用してアプリケーションプログラムの実行及び管理を行うアプリケーションプログラム実行管理手段とを備え、
    該標準プロファイルのライブラリ群及び該拡張プロファイルのライブラリ群それぞれを使用して該通信端末プラットフォームの同じ機能を同時期に制御する複数の制御の実行を要求するアプリケーションプログラムを、該アプリケーションプログラム実行管理手段で実行するとき、該標準プロファイルのライブラリ群及び該拡張プロファイルのライブラリ群のいずれを優先的に使用するかを規定する予め設定された優先実行条件に基づいて、該制御手段又は該アプリケーションプログラム実行環境を、該標準プロファイルのライブラリ群を優先的に使用して制御する優先制御状態及び該拡張プロファイルのライブラリ群を優先的に使用する優先制御状態のいずれかに設定し、その設定された優先制御状態のもとで該複数の制御のいずれかを優先的に実行することを特徴とする移動体通信端末。
  2. 請求項1の移動体通信端末において、
    上記制御手段は、上記アプリケーションプログラム実行管理手段から上記複数の制御の実行要求を受信したとき、上記優先実行条件に基づいて該制御手段に設定した上記優先制御状態のもとで該複数の制御のいずれかを優先的に実行することを特徴とする移動体通信端末。
  3. 請求項1の移動体通信端末において、
    上記アプリケーションプログラム実行管理手段は、上記優先実行条件に基づいて上記アプリケーションプログラム実行環境に設定した上記優先制御状態のもとで上記複数の制御の中から選択した一つの制御の実行要求を、上記制御手段に対して送信することを特徴とする移動体通信端末。
  4. 請求項3の移動体通信端末において、
    上記アプリケーションプログラム実行管理手段は、上記複数種類のライブラリ群を読み込んで上記アプリケーションプログラム実行環境を構築するときに、該ライブラリ群の情報を解析して上記優先実行条件を設定することを特徴とする移動体通信端末。
  5. 請求項3の移動体通信端末において、
    上記アプリケーションプログラム実行管理手段は、実行対象のアプリケーションプログラムのファイルとともに該アプリケーションプログラムに関するプログラム関連情報が記載されたファイルを読み込んだときに、該プログラム関連情報を参照して上記優先実行条件を設定することを特徴とする移動体通信端末。
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