JP4656195B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置においては、感光体や現像剤等の資材の経時変化や環境の変化により画像濃度等の画像特性が変化するために、これらの変動要因に対応した補正を行って画質を安定化させる画質制御が行われる。
画質制御は、一般に、基準濃度の画像データに基づいた露光を行うことにより感光体、中間転写体等の像担持体上に基準トナー像を形成し、該基準トナー像の濃度を検出し、検出値に基づいて画像形成条件を制御する方法である。
而して、画質制御のインターバル、即ち、複数回実施される画質制御間の間隔は通常一定であるが、種々の理由で前記インターバルを可変にした画質制御が下記のように提案されている。
特許文献1:装置の作動経過時間に対応して画質制御(AIDC)の間隔を制御する。
特許文献2:印字枚数に応じて濃度制御の間隔を制御する。
特許文献3:現像器内にメモリを設け、該メモリに画像形成条件を記憶しておき、前回の画像形成条件を最新の画像形成条件との差ΔDiに応じて濃度検出のインターバルを制御する。
特開平8−339117号公報 特開平10−186769号公報 特開2003−35979号公報
前記の画質制御は画質を安定化させるのに有効であるが、環境、即ち、温湿度が変化したり、印字率が変化した場合に、現像性等の画像形成特性が大きく変化して、画質制御が十分に機能せず、濃度が変動する場合が生ずることが判明した。
特許文献1、2のように、画像形成装置の作動時間に対応して、画質制御のインターバルを制御したのでは、このような濃度変動を防止することができない。
また、特許文献3のように、前回の画像形成条件と最新の画像形成条件とのように、画像形成条件に基づいて、インターバルの補正をしたのでは、画質制御のインターバルの決定に濃度情報が直接反映されないために、画質制御の精度が低いと言う問題がある。
更に、特許文献3の方法では、連続する画質制御において採取された検出値が用いられていないために、前記のような場合、即ち、画像形成特性が大きく変動した場合に、適切な補正が行われず、画像濃度の変動に対する補正が不十分である。
本発明は、従来の画質制御における前記のような問題を解決し、安定した画像形成により、常に、一定濃度の画像を形成する画像装置を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の発明を解決される。
1.像担持体、該像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段、前記像担持体上に形成されたパッチ画像の濃度を検出する検出手段及び該検出手段の検出値に基づいて、前記画像形成手段を制御して画質制御を行う制御手段を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、前記検出手段により時系列で検出された複数の前記検出値が増加傾向又は減少傾向にあるか否かを判断して、前記画質制御のインターバルを制御する第1補正モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御手段は、複数の前記検出値が前記増加傾向又は前記減少傾向にあるときは、複数の前記検出値が前記増加傾向又は前記減少傾向にないときよりも、前記インターバルを短くすることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.複数の前記検出値と基準値との差の絶対値が第1の閾値TH1以上であるときに、前記制御手段は前記インターバルを短くすることを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
4.複数の前記検出値の変化率の絶対値が第2の閾値TH2以上であるときに、前記制御手段は、前記インターバルを短くすることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
5.連続した複数の前記検出値と基準値との差が前記第1の閾値よりも小さい第3の閾値TH3以下のときに、前記制御手段は、前記インターバルを長くすることを特徴とする前記に記載の画像形成装置。
6.前記制御手段は、さらに複数の前記検出値に基づいて、前記画像形成手段の制御に対する補正量を制御する第2補正モードを実行することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
7.前記制御手段は、前記検出値に基づいて、前記第1補正モード又は前記第2補正モードの選択を自動的に行うことを特徴とする前記6に記載の画像形成装置。
8.前記制御手段は、前記第1補正モードにおける判断条件のいずれにも合致しない場合に前記第2補正モードを実行することを特徴とする前記7に記載の画像形成装置。
9.前記制御手段は、前記第2補正モードにおいて、複数の前記検出値が漸次増加傾向又は漸次減少傾向にあるときは、複数の前記検出値が漸次増加傾向又は漸次減少傾向にないときよりも、前記画像形成条件に対する補正量の絶対値を大きくすることを特徴とする
前記6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
本発明においては、時間的に前後して検出された濃度の検出値の連続した複数の検出値に基づいて画質制御のインターバルを制御している。
したがって、環境の変化や印字率の変化により、現像性等の画像形成特性が大きく変動した場合でも十分な補正が行われ、一定した濃度の画像が安定して形成される。
以下、本発明を図示の実施の形態を用いて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
〔画像形成装置の構成〕
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を図1,2により説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す図、図2は画像形成手段の構成を示す図である。
画像形成装置は、カラー画像を形成するものであり、イエロー画像を形成する画像形成手段2Y、マゼンタ画像を形成する画像形成手段2M、シアン画像を形成する画像形成手段2C及び黒画像を形成する画像形成手段2Kを有する。画像形成手段2Y、2M、2C及び2Kにおいては、電子写真プロセスにより単色トナー像が形成され、中間転写体1上に転写される。
像担持体としての中間転写体1上には単色トナー像が合成されたカラートナー像が形成され、転写により記録材S上にカラートナー像が形成される。
記録材S上のカラートナー像は定着手段4により定着される。
記録材Pへの転写後の中間転写体1はクリーニング手段3によりクリーニングされる。
図2は、図1における画像形成手段2Y、2M、2C、2Kの構成を示す。なお、画像形成手段2Y、2M、2C、2Kを2で示す。
感光体10の周囲には、帯電手段11、露光手段12、現像手段13、転写手段14及びクリーニング手段15が配置され、帯電、露光及び現像により感光体10上にトナー像が形成され、転写手段14によりトナー像が図1の中間転写体1に転写される。
転写後の感光体10はクリーニング手段15によりクリーニングされる。
制御手段20はプログラム記憶手段29に記憶されているプログラムに従って、前記に説明した画像形成及び以下に説明する画質制御を行う。
画質制御は、画像形成工程の中で実行されるとともに、画像形成装置のメインスイッチが投入されて画像形成装置が立ち上がるとき、画像形成工程の開始時、メンテナンス時等において行われる。
中間転写体1に転写されたパッチ画像の濃度は、濃度センサ24により検知される。
パッチ画像の濃度を検知した濃度センサ24の出力は、アンプ25により増幅され、A/Dコンバータ26によりデジタル化され、検出値記憶手段27に記憶される。
複数回実施される画質制御工程において検出された検出値は検出値記憶手段27に蓄積される。
制御手段20は検出値記憶手段27から濃度センサ24による検出値を読み出し、濃度センサ24の出力を基準値発生部28からの基準値と比較し、比較結果に基づいて、画像形成条件を補正して画質を安定化させる画質制御を行う。
この制御により、一定レベルの入力濃度に対して、一定レベル濃度の画像が出力される。
制御の内容としては、
(1)帯電手段11を制御する帯電制御部21を制御して、感光体10の帯電電位を制御する、
(2)露光手段12を制御する露光制御部22制御して、静電潜像の電位を制御する、及び
(3)現像手段13を制御する現像制御部23を制御して、トナー像の濃度を制御する
の少なくともいずれか一つである。
帯電制御には、スコロトロン帯電器のグリッド電位の制御がある。
露光制御には、露光手段12を駆動する駆動パルスのパルス幅制御、露光強度の制御等がある。
現像制御には、現像バイアスの直流成分の電圧制御、現像バイアスの交流成分の電圧制御、交流成分の周波数制御、現像剤担持体の移動速度の制御等がある。
なお、図1のカラー画像を形成する画像形成装置においては、Y、M、C,Kそれぞれのパッチ画像が中間転写体1上に形成され、画像形成手段2Y、2M、2C,2Kそれぞれにおける画像形成条件が制御される。
図1はカラー画像を形成する画像形成装置の例であるが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよいことは勿論、中間転写体を用いない画像形成装置、即ち、像担持体としての感光体上にトナー像を形成し、感光体から記録材にトナー像を転写し画像を形成する画像形成装置でもよい。
制御手段20は、前記のように、パッチ画像の濃度を検出した濃度センサ24の濃度検出結果に基づいて画像形成条件を制御する画質制御を行う。
画質制御には、複数枚の画像形成の間隔であるインターバルをおいて画像形成工程の中で実施される短期画質制御と、画像形成装置を立ち上がり時、環境が大きく変動した時、メンテナンス時など画像形成工程の実行時以外の時に実行される長期画質制御とがある。
以下に説明する画質制御は短期画質制御に属する。
短期画質制御においても、画像の印字率が変化した場合や、環境(温度又は湿度)が変化した場合等には、現像性が変化して、補正の精度が低下して濃度が変動する場合がある。
本発明は、以下に説明する方法によりこのような濃度の変動を抑制し、安定した画質の画像が形成されるようにした。
〔実施の形態1〕
図3は本発明の実施の形態1における画質制御工程のフローチャートである。
図3に示す実施の形態においては、画質制御のインターバルを制御して画質を安定させる画質制御が行われる。
ステップST1において、プリント動作、即ち、画像形成が実行される。
ステップST2において、補正用カウンタがカウントダウンされる。
画質制御は、所定のインターバル、即ち、複数枚画像の形成毎に、例えば、50枚毎に実行されるが、補正用カウンタに50をロードし、画像形成毎にカウントダウンし、補正用カウンタが0になった時点(ST3)において、画質制御が実行される。
補正用カウンタ≠0のときは(ST3のNo)終了するので、連続画像形成においては、補正用カウンタ=0までST2、ST3が繰り返される。
ステップST4において、パッチ画像が形成される。パッチ画像は周知のように、所定濃度の画像データに基づき所定の画像形成条件で形成された1レベル以上の段階の濃度を有する画像である。
ステップST5において、濃度センサ24によりパッチ画像の濃度が検出され、ステップST6において、検出された濃度が検出値記憶手段27に記憶される。
検出値記憶手段27には、複数の検出値が蓄積される。
検出値記憶手段27に記憶された検出値は、前記の長期画質制御の期間において蓄積され、長期画質制御を実行するときに0にリセットされる。
ステップST7において、検出値記憶手段27に蓄積されている検出値が条件1に合致するか否かが判断される。
条件1は次のとおりである。
条件1は検出値が増加傾向又は減少傾向にあるという条件であり、次の条件1A、1Bからなる。
即ち、条件1=条件1A or 1Bである。
(条件1A):n回行われたパッチ濃度検出時の検出値P1、P2・・Pnが漸次増加傾向又は漸次減少傾向にある。
nは自然数であり(以下同じ)、連続する検出値の増加傾向や減少傾向等のように連続する複数回の検出により取得された検出値の傾向を見る場合に、判断の対象となる検出値の数であり、例えば、n=5である。
漸次増加傾向、漸次減少傾向(条件1A)は次の式で表され、図4に示される。
漸次増加傾向:<P1<P2<・・・<Pn
漸次減少傾向:>P1>P2>・・・Pn
但し、図4には、条件1Aの典型例が示されており、基準値がPrであるときに、
漸次増加傾向:Pr<P1<P2<・・・<Pn
漸次減少傾向:Pr>P1>P2>・・・Pn
の場合が示されている。
(条件1B):n回の検出で得られた検出値P1、P2・・・Pnのそれぞれと基準値Prとの差の絶対値が第1の閾値TH1以上である。
条件1Bは次の式で表され、図5に示される。
条件1B:|P1−Pr|≧TH1、|P2−Pr|≧TH1・・・|Pn−Pr|≧TH1
ステップST7の判断で、Yesの場合、ステップST10において、基準インターバルV1よりも短いインターバルV2が設定される。
ステップST7の判断でNoの場合、ステップST8において、検出値が条件2に合致するか否かが判断される。
なお、ステップSTにおける判断は条件1A、即ち、「検出値が漸次増加傾向又は漸次減少傾向にあるか」のみで行ってもよい。
条件2は次のとおりである。
(条件2):n回のパッチ画像検出により取得された検出値P1、P2・・・Pnの変化率θの絶対値が第2の閾値TH2以上である。
変化率θは検出値P1、P2・・・Pnの近似直線の傾斜角度である。近似直線は、例えば、最小二乗法により求められる。
図6に変化率θを示す。図6において、Lは検出値P1、P2・・・Pnの近似直線であり、変化率θは近似直線Lの傾き角度である。
ステップST8の判断がYesの場合、画質制御のインターバルを標準値V1よりも短いV3が設定される(ST11)。
なお、V2=V3としてもよい。
ステップST8の判断でNoの場合、即ち、条件1に関してNo、且つ、条件2に関してNoの場合、検出値が条件3に合致するか否かがステップST9において判断される。
条件3は次のとおりである。
(条件3):全ての検出値P1、P2・・・Pnと基準値Prの差の絶対値が第3の閾値TH3以下である。
条件3は次の式で表され、図7に示される。
|P1−Pr|≦TH3、|P2−Pr|≦TH3、・・・、|Pn−Pr|≦TH3
なお第3の閾値は第1の閾値よりも小さい。
条件1Bと条件3との関係は、条件1Bが検出値の変動が第3の閾値よりも大きい第1の閾値以上であることを要求する条件であり、変動幅が大きく、補正を強化する必要がある場合を示し、条件3は検出値の幅が第1の閾値よりも小さい第3の閾値以下であり、補正を少なくすることが要求される場合を示す。
ステップST9の判断がYesの場合、基準値V1よりも長いインターバルV4が設定される(ST12)。
ステップST9の判断でNoのとき、インターバルが基準値V1に設定される(ST13)。
ステップST14において、画質制御が実行される。
ステップST7、8及び9において、インターバルを決定するための判断が行われるが、これらの判断は、次の二つに大別される。
A:増加傾向又は減少傾向
条件1A及び条件2が増加傾向又は減少傾向の内容である。
即ち、検出値が短期間内に増加又は減少する場合である。
なお、この判断に条件1Bを加えても良い。
増加傾向又は減少傾向にある場合は、画質制御が短いインターバルで実施される。
B:微少変化
図7に示すように、検出値の変動が少ない場合である。
この場合は、検出値の変動が少ないので、画質制御が長いインターバルで行われる。
画質制御は周知の方法で行われる。
画質制御としては、帯電条件の制御、露光条件の制御及び現像条件の制御の少なくとも一つを含むが、現像条件である現像バイアスの制御が次のように行われる。
ステップST14における画質制御は、現像バイアスの直流成分Vdcを補正する例である。
現像バイアスの直流成分Vdcに対する補正値ΔVdcが濃度センサの検出値Pnと基準値Prとから次の式に基づいて計算される。
ΔVdc=α×(Pr−Pn)
係数αは、パッチ画像形成時の現像バイアスVdcにより決まる値であり、例えば、α=0.256×Vdc−37.533のように設定される。上記の式から現像バイアスの補正値ΔVdcは基準値Prと最後の検出値Pnの差の絶対値が大きいほど大きくなることが分かる。
ステップST15において、補正用カウンタがクリアされるとともに、ステップST10、11又は12において計算されたインターバルである画像形成の枚数が補正用カウンタにセットされ終了する。
以上説明した画質制御は補正モード1であり、補正モード1のみにより画質制御を行うことが可能である。
このように上記のステップST7、ST10は画質制御のインターバルが標準値V1よりも短縮される制御であり、形成される画像の濃度が漸次増加、減少傾向にある場合、すなわち濃度の変動方向が特定の方向にあり補正しても狂いが生じ易い場合、あるいは基準値よりも所定値以上高いか又は低い場合、すなわち全体的に基準値から大きく外れた不安定な状態の場合に、細かい濃度制御が可能となり、画質変動の抑制が強化されて画質が安定化する。
またステップST8、ST11も、画質制御のインターバルが標準値V1よりも短縮される制御であり、検出値の変化率が大きい場合、すなわち全体的に特定の方向への変動が大きい場合に、細かい濃度制御を可能とし、画質変動の抑制が強化されて画質が安定化する。
一方、ステップST9及びST12はインターバルを長くする制御であり、これは濃度変動が少ない場合である。この制御では画質制御のインターバルを標準値V1よりも長く設定し、画質制御に費やされる時間のトータルが短縮される結果、画像形成効率が向上し、また、形成されるパッチ画像の累積面積が減少する結果、消費トナーが節約される。
しかしながら、画質の安定化及び高画質化を目的とする場合は、ステップST9、12を省略することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2においては、補正モード1及び補正モード2により画質制御が行われる。
補正モード1は濃度センサ24の検出値に基づいて、画質制御のインターバルを制御するものであり、基本的に実施の形態1と同じ補正制御が行われる。
補正モード2は濃度センサ24の検出値に基づいて、補正量を制御するものである。
図8は実施の形態2における画質制御のフローチャートである。
補正モード2は、図8に示し以下に説明するように、補正モード1との組み合わせで実行される。
ステップST1からステップST15までは基本的に図3のST1〜ST15と同じである。
但し、本実施の形態におけるステップST7Aは次の点で図3におけるステップST7と異なる。
ステップST7における判断は、条件1=条件1A or 条件1Bに合致するか否かが判断されるが、図8におけるステップST7Aにおいては、条件1=条件1A and 条件1C or 条件1B に合致するか否かが判断される。
条件1Cは次のとおりである。
(条件1C):最終検出値Pnと基準値Prとの差の絶対値が所定の閾値TH4以上である。
条件1Cは次の式で表され、図9に示される。
条件1C:|Pn−Pr|≧TH4
検出値を記憶するステップST6に続いて、ステップST20において、補正モードの自動選択か手動選択かが判断される。
この判断は操作部(図示せず)におけるオペレータの設定に基づいて行われる。
手動モードはオペレータが補正モード1又は補正モード2を選択するモードである。
ステップST20の判断で自動の場合は、ステップST21に移行する。
ステップST21において、自動の場合において補正モード1の選択条件に合致しているか否か判断するためのフラグがセットされる(フラグ=1)。
即ち、自動の場合は〔ST7AのYes〕 or 〔ST8のYes〕 or 〔ST9のYes〕のいずれかを判断して制御する補正モード1を実行し、いずれにも合致しない場合(ST9のNo)はステップST9Aにおいて、インターバルをV1に設定した後に、ステップ9Bにおける上記フラグの判断によりYesとなって補正モード2の制御へ移行する。
ステップ21において、補正モード1を選択する場合と、補正モード2を選択する場合の概念を図10に示す。
図10に示すように、補正モード1は検出値の変動が大きい場合及び小さいか又は無い場合に選択される。
これに対して、補正モード2は検出値の変動が中間の場合に選択される。
インターバルの調整による画像濃度の安定化効果は比較的大きいので、変動が大きい場合には、インターバル調整を行う補正モード1が選択される。
また、変動のレベルが小さい場合には、画質制御のインターバルを長くすることにより、画質制御を画像形成工程中に挿入することによる画像形成効率の低下やパッチ画像により消費されるトナーの量を少なくし、トナー消費量が抑制される。
変動が中間の場合には、補正モード2を選択することにより、より高い安定性を持った精度の高い画質制御が行われる。
次に、ステップST23以下の補正モード2について説明する。
ステップST23において、検出値P1〜Pnが漸次増加傾向又は漸次減少傾向にあるか否かが判断される。
即ち、検出値が、
漸次増加傾向:Pr<P1<P2<・・・<Pn
又は漸次減少傾向:Pr>P1>P2>・・・Pn
にあるか否かが判断される。
ステップST23の判断で、Noの場合、ステップST25において、検出値P1〜Pnの変化率θが
|θ|>θ0であるか否かが判断される。
変化率θは前記に説明したように、検出値P1、P2・・・・Pnの近似直線の傾き角度である。
ステップST23の判断でNo、且つ、ステップST25の判断でNoの場合、ステップST27において、第1補正量ΔVdc1を用いて、画像形成条件が補正される。
ステップST23の判断でYesの場合、ステップST24において、所定のサンプリング区間における最後の検出値Pnと基準値Prとの差の絶対値が閾値TH5より大か否かが判断される。
この判断でNoの場合、検出値が漸次増加又は漸次減少傾向にあっても、増加又は減少の程度が小さいので、ステップST25に移行し、第1補正量ΔVdc1を用いた画質制御を行うルートへと移行する。
ステップST24の判断でYesの場合又はステップST25の判断でNoの場合、ステップST26において、第2補正量ΔVdc2を用いた画質制御が行われる。
図8に示すように、第2補正量が用いられる場合は、第1補正量が用いられる場合に比較して、検出値P1〜Pnの変化の度合いが大きい場合であり、従って、第2補正量は第1補正量に比較して、絶対値において大きい。
なお、ステップST22の判断がNo、即ち、手動、且つ、補正モード2の場合は、インターバルがV1に決定される(ST22A)。
次の、第1、第2補正量を、現像バイアスのDC成分であるVdcを補正する場合を例に説明する。
現像バイアスの直流成分Vdcに対する第1補正量ΔVdc1は次の式(1)により計算される。
式(1)・・・・・ΔVdc1=(Pr−Pn)×α1
Vdcはパッチ画像形成時の現像バイアスのDC成分であり、α1はパッチ画像形成時のVdcにより決まる値であり、例えば、α1=0.256×Vdc−37.533で与えられる。
なお、上記の例では補正モード1のステップST14において補正量ΔVdcを算出するための係数αと、ステップST27において第1補正量ΔVdc1を算出するための係数α1が等しく、補正量ΔVdcが第1補正量ΔVdc1に等しいが、補正量ΔVdcと第1補正量ΔVdc1とを異なる値とすることもできる。
このように、第1補正量は基準値と濃度センサ出力との差に対応しており、これらの差に比例した補正量とするのが好ましい。
例えば、Pn=7.7V、Pr=8.0V、Vdc=400Vの場合、
α=0.256×400−37.533=65
ΔVdc1=(8.0−7.7)×65=19Vと計算される。
このような画質制御により、理論的には一定濃度の画像、即ち、一定レベルの入力濃度に対して一定レベルの出力濃度が得られる。
一方、形成される画像のカバレッジが変化したり、環境(温度又は湿度)の変化により現像性が大きく変化する場合があり、これにより一定濃度画像が得られない場合がある。
このような画像濃度の変動により画質が低下する結果となる。
ステップST26においては、このような画像濃度の変動を補正するための第2補正量ΔVdc2が計算される。
ΔVdc2=(Pr−Pn)×α2
α2=α1×β
係数βは、濃度センサの検出値から計算される。
係数βの計算例は次の式(3)により与えられる。
式(3)・・・・・β=0.8×|Pn−P(n−1)|+1.1 (βの計算例1)
計数βは式(3)が示すとおり1より大きい値を有する。このことはα2>α1を意味しており、第2補正量は、対応する補正量よりも絶対値において大きな値を有する。
ここに、対応する第1補正量とは、同一の濃度検出値から計算された第1補正量と第2補正量との関係を言う。
Pn=8.8V、P(n−1)=8.4V、Pr=8.0V、検出値Pnを得たパッチ画像の作成時にVdc=400Vとしたとき、
α1=0.256×400−37.533=65
β=0.8×|8.8−8.4|+1.1=1.42 より
α2=65×1.42=92
となり、
第2補正量ΔVdc2=(8.8−8.4)×92=74Vとなる。
係数βの計算例2は次のとおりである。
β=1.6×|(P1+P2+・・・・Pn)/n−Pr|−12.34
P2=8.8V、P1=8.4V、Pr=8.0Vとすると、上記と同じα1=65で
β=1.6×|8.8+8.4)/2−8.0|−12.34=1.42
α2=65×1.42=92となり、
第2補正量ΔVdc2=(8.8−8.4)×92=74Vとなる。
このような補正の概念を図11に示す。
検出値がP1からPnへと変化したときに、検出値Pnの後に補正を行うことによりの次の検出値Pn+1は図11(a)(b)に白丸で示すように基準値Prにほぼ等しい値となる。
第1補正量の計算に用いられる係数α1よりも第2補正量の計算に用いられる係数α2が大きいことから分かるように、第2補正量の絶対値は第1補正量の絶対値よりも大きい。
このことは、検出値が大きい増加傾向又は大きい減少傾向にあるときは、そうでないときに比較して補正量を大きくすることを意味し、このような補正により、現像性等の画像形成特性が大きく変動したときにも、画質変動が良好に抑制される。
図11に示す濃度の補正結果は計算により得られるのみでなく、実際に形成されたパッチ画像の濃度を検出することにより確認された。
なお、第1補正量又は第2補正量で補正を行う場合に、補正量が過大になると、画像濃度が変化する場合がある。従って、第1補正量及び第2補正量に上限を設けることが好ましい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す図である。 画像形成手段を示す図である。 本発明の実施の形態1における画質制御工程のフローチャートである。 条件1Aを示す図である。 条件1Bを示す図である。 条件2を示す図である。 条件3を示す図である。 本発明の実施の形態2における制御のフローチャートである。 条件1Cを示す図である。 補正モード1を選択する場合と補正モード2を選択する場合とを示す図である。 画像形成条件の補正の概念を示す図である。
符号の説明
1 中間転写体
2、2Y、2M、2C、2K 画像形成手段
20 制御手段
24 濃度センサ
27 検出値記憶手段
28 検出値記憶手段

Claims (9)

  1. 像担持体、該像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段、前記像担持体上に形成されたパッチ画像の濃度を検出する検出手段及び該検出手段の検出値に基づいて、前記画像形成手段を制御して画質制御を行う制御手段を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記検出手段により時系列で検出された複数の前記検出値が増加傾向又は減少傾向にあるか否かを判断して、前記画質制御のインターバルを制御する第1補正モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、複数の前記検出値が前記増加傾向又は前記減少傾向にあるときは、複数の前記検出値が前記増加傾向又は前記減少傾向にないときよりも、前記インターバルを短くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の前記検出値と基準値との差の絶対値が第1の閾値TH1以上であるときに、前記制御手段は前記インターバルを短くすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 複数の前記検出値の変化率の絶対値が第2の閾値TH2以上であるときに、前記制御手段は、前記インターバルを短くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 連続した複数の前記検出値と基準値との差が前記第1の閾値よりも小さい第3の閾値TH3以下のときに、前記制御手段は、前記インターバルを長くすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、さらに複数の前記検出値に基づいて、前記画像形成手段の制御に対する補正量を制御する第2補正モードを実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記検出値に基づいて、前記第1補正モード又は前記第2補正モードの選択を自動的に行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1補正モードにおける判断条件のいずれにも合致しない場合に前記第2補正モードを実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2補正モードにおいて、複数の前記検出値が漸次増加傾向又は漸次減少傾向にあるときは、複数の前記検出値が漸次増加傾向又は漸次減少傾向にないときよりも、前記画像形成条件に対する補正量の絶対値を大きくすることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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