JP3843701B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、帯電手段に帯電バイアスを与えて感光体の表面を帯電させた後、この感光体の表面に静電潜像を形成し、さらに現像手段に現像バイアスを与えて前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置では、感光体およびトナーの疲労・経時変化や、装置周辺における温湿度の変化などに起因して、画像濃度が変化することがある。そこで、従来より帯電バイアス、現像バイアス、露光量などを適宜調整して画像濃度を安定化させる技術が数多く提案されている。例えば、特開平10−239924号公報に記載の発明では、帯電バイアスおよび現像バイアスを適宜調整することで画像濃度の安定化を図っている。すなわち、この従来技術では、帯電バイアスおよび/または現像バイアスを変えながら、基準パッチ画像を感光体上に形成し、各基準パッチの画像濃度を検出している。そして、これらの検出値に基づき最適な帯電バイアスおよび現像バイアスを決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、基準パッチ画像を形成する前に帯電バイアス−現像バイアス特性を予め調べておき、基準パッチ画像を形成するに当たっては、この特性を満足するように帯電バイアスおよび現像バイアスを設定している。このように、最適帯電バイアスおよび最適現像バイアスを求めて画像濃度を安定化するためには、画像形成装置ごとに帯電バイアス−現像バイアス特性を求めておく必要があり、作業が煩雑であるという問題を有している。
【0004】
また、帯電バイアス−現像バイアス特性は常に一定というわけではなく、経時的に変化することがある。このように当該特性が変化してしまうと、最適な帯電バイアスまたは現像バイアスを正確に算出することが難しくなってしまう。この問題を解消するためには、適宜、帯電バイアス−現像バイアス特性を更新すればよいのであるが、このような更新作業は面倒であり、メンテナンス性の点で劣っている。
【0005】
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単に、しかも高精度に画像濃度を安定化させることができる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる画像形成装置は、感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段によって前記感光体上に形成されたトナー像、あるいは当該トナー像が転写媒体に転写されてなるトナー像をパッチ画像として、その画像濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段の検出結果に基づき、前記帯電手段に与える帯電バイアスと前記現像手段に与える現像バイアスとを制御してトナー像の画像濃度を目標濃度に調整する制御手段とを備えている。そして、上記目的を達成するため、前記制御手段は、現像バイアスを所定の現像バイアス可変帯域内で変更可能で、しかも、その現像バイアス可変帯域内において現像バイアスを変化させるレンジを広レンジおよび狭レンジの2段階に設定可能となっており、所定の帯電バイアスを前記帯電手段に与えるとともに、広レンジの範囲内で現像バイアスを第1間隔で段階的に変化させながら、ベタ画像からなる複数の第1パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第1パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求め、さらに、この暫定バイアスを含む狭レンジの範囲内で現像バイアスを前記第1間隔よりも狭い第2間隔で段階的に変化させながら、ベタ画像からなる複数の第1パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第1パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定した後、現像バイアスを前記最適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化させながら、ハーフトーン画像からなる複数の第2パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第2パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定する。
【0007】
また、この発明にかかる画像形成方法は、帯電手段に帯電バイアスを与えて感光体の表面を帯電させた後、この感光体の表面に静電潜像を形成し、さらに現像手段に現像バイアスを与えて前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する画像形成方法であって、上記目的を達成するため、所定の帯電バイアスを前記帯電手段に与えるとともに、現像バイアスを変化させながら、ベタ画像からなる複数のトナー像を第1パッチ画像として順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する第1工程と、現像バイアスを前記最適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化させながら、ハーフトーン画像からなる複数のトナー像を第2パッチ画像として順次形成した後、各第2パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定する第2工程とを備え、しかも、前記第1工程は、広レンジの範囲内で現像バイアスを第1間隔で段階的に変化させながら、複数の第1パッチ画像を順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求める第1サブ工程と、前記暫定バイアスを含み、しかも前記広レンジよりも狭い狭レンジの範囲内で現像バイアスを前記第1間隔よりも狭い第2間隔で段階的に変化させながら、複数の第1パッチ画像を順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する第2サブ工程とを備えている。
【0008】
この発明では、目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスが2段階で求められる。まず、第1段階では、現像バイアスを変化させながら、ベタ画像からなる複数の第1パッチ画像を形成し、第1パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する。帯電バイアスがベタ画像の濃度に及ぼす影響は少ないので、ベタ画像を第1パッチ画像とすることで帯電バイアスの値にかかわらず最適現像バイアスを正確に求めることができる。それに続く第2段階では、現像バイアスを第1段階で求まった最適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化させながら、複数の第2パッチ画像を順次形成し、第2パッチ画像の画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定する。このように、この発明は、従来技術において必須となっていた帯電バイアス−現像バイアス特性を全く必要としない。
【0009】
なお、最適現像バイアスを決定するに際して、現像バイアスの変化にかかわらず帯電バイアスをほぼ一定に固定してもよいし、あるいは現像バイアスの変化に応じて帯電バイアスを変化させてもよい。特に、帯電バイアスを変化させる場合には、露光手段による感光体の表面電位の減衰特性に基づき帯電バイアスを設定するのが望ましい。また、帯電バイアスについては、現像バイアスの変化に対して線形的に変化させたり、非線形的に変化させてもよい。
【0010】
また、第1パッチ画像としては、そのパッチ画像全体に対するドットの面積率が約80%以上の画像、例えばベタ画像を用いることができる。また、第2パッチ画像としてはハーフトーン画像を用いることができる。
【0011】
また、最適現像バイアスの算出を2段階で行ってもよい。まず、最初に、広レンジの範囲内で現像バイアスを第1間隔で段階的に変化させながら、複数の第1パッチ画像を順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求める。そして、暫定バイアスを含み、しかも広レンジよりも狭い狭レンジの範囲内で現像バイアスを前記第1間隔よりも狭い第2間隔で段階的に変化させながら、複数の第1パッチ画像を順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する。
【0012】
一方、最適帯電バイアスの算出については、現像バイアスを最適現像バイアスに固定して算出するため、次のように1段階で行うようにしてもよい。すなわち、帯電バイアス可変帯域の約1/2以下のレンジ範囲内で帯電バイアスを段階的に変化させながら、複数の第2パッチ画像を順次形成し、濃度検出手段によって検出された各第2パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定するように構成してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
A.画像形成装置の全体構成
図1は、この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が制御ユニット1のメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ12がエンジン部Eの各部を制御してシートSに画像信号に対応する画像を形成する。
【0014】
このエンジン部Eでは、像担持体ユニット2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。すなわち、像担持体ユニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,23M,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ローラ22は帯電バイアス発生部121から高電圧が印加されており、感光体21の外周面に当接して外周面を均一に帯電させる。
【0015】
そして、この帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光Lが照射される。この露光ユニット3は、図2に示すように、画像信号切換部122と電気的に接続されており、この画像信号切換部122を介して与えられる画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。例えば、エンジンコントローラ12のCPU123からの指令に基づき、画像信号切換部122がパッチ作成モジュール124と導通している際には、パッチ作成モジュール124から出力されるパッチ画像信号が露光ユニット3に与えられてパッチ潜像が形成される。一方、画像信号切換部122がメインコントローラ11のCPU111と導通している際には、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像が形成される。
【0016】
こうして形成された静電潜像は現像部23によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シアン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およびブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に沿って配置されている。これらの現像器23Y,23C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接離自在に構成されており、エンジンコントローラ12からの指令に応じて、上記4つの現像器23Y、23M、23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光体21に当接するとともに、現像バイアス発生部125によって高電圧が印加されて選択された色のトナーを感光体21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化する。なお、ここで各現像器に与える電圧としては、単に直流電圧を与えるようにしてもよいし、さらに交流電圧を重畳するようにしてもよい。
【0017】
現像部23で現像されたトナー像は、ブラック用現像器23Kとクリーニング部24との間に位置する一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベルト41上に一次転写される。なお、この転写ユニット4の構造については後で詳述する。
【0018】
また、一次転写領域R1から周方向(図1の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24が配置されており、一次転写後に感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
【0019】
次に、転写ユニット4の構成について説明する。この実施形態では、転写ユニット4は、ローラ42〜47と、これら各ローラ42〜47に掛け渡された中間転写ベルト41と、この中間転写ベルト41に転写された中間トナー像をシートSに二次転写する二次転写ローラ48とを備えている。この中間転写ベルト41には、転写バイアス発生部126から一次転写電圧が印加されている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー像を形成するとともに、給排紙ユニット6の給紙部63によってカセット61、手差しトレイ62あるいは増設カセット(図示省略)からシートSを取出して二次転写領域R2に搬送する。そして、このシートSに、カラー像を二次転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、感光体21上にブラックトナー像のみを中間転写ベルト41上に形成し、カラー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に搬送されてきたシートSに転写してモノクロ画像を得る。
【0020】
なお、二次転写後、中間転写ベルト41の外周面に残留付着しているトナーについては、ベルトクリーナ49によって除去される。このベルトクリーナ49は、中間転写ベルト41を挟んでローラ46と対向して配置されており、適当なタイミングでクリーナブレードが中間転写ベルト41に対して当接してその外周面に残留付着しているトナーを掻き落す。
【0021】
また、ローラ43の近傍には、後述するようにして中間転写ベルト41の外周面に形成されるパッチ画像の濃度を検出するためのパッチセンサPSが配置されるとともに、中間転写ベルト41の基準位置を検出するための同期用読取センサRSが配置されている。
【0022】
図1に戻ってエンジン部Eの構成説明を続ける。転写ユニット4によってトナー像が転写されたシートSは、給排紙ユニット6の給紙部63によって所定の給紙経路(2点鎖線)に沿って二次転写領域R2の下流側に配設された定着ユニット5に搬送され、搬送されてくるシートS上のトナー像をシートSに定着する。そして、当該シートSはさらに給紙経路630に沿って排紙部64に搬送される。
【0023】
この排紙部64は2つの排紙経路641a,641bを有しており、一方の排紙経路641aは定着ユニット5から標準排紙トレイに延びるとともに、他方の排紙経路641bは排紙経路641aとほぼ平行に、再給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びている。これらの排紙経路641a,641bに沿って3組のローラ対642〜644が設けられており、定着済みのシートSを標準排紙トレイやマルチビンユニット側に向けて排出したり、その他方面側にも画像を形成するために再給紙部66側に搬送したりする。
【0024】
この再給紙部66は、図1に示すように、上記のように排紙部64から反転搬送されてきたシートSを再給紙経路664(2点鎖線)に沿って給紙部63のゲートローラ対637に搬送するものであり、再給紙経路664に沿って配設された3つの再給紙ローラ対661〜663で構成されている。このように、排紙部64から搬送されてきたシートSを再給紙経路664に沿ってゲートローラ対637に戻すことによって給紙部63においてシートSの非画像形成面が中間転写ベルト41を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
【0025】
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号127はエンジン部Eを制御するための制御データやCPU123における演算結果などを一時的に記憶するためのRAMであり、さらに符号128はCPU123で行う演算プログラムなどを記憶するROMである。
【0026】
B.画像形成装置における濃度調整動作
次に、上記のように構成され画像形成装置における画像の濃度調整動作について説明する。
【0027】
図3は、図1の画像形成装置における濃度調整動作を示すフローチャートである。この画像形成装置では、同図に示すように、ステップS1で濃度調整動作を実行して現像バイアスおよび帯電バイアスを更新設定する必要があるか否かが判断される。例えば、画像形成装置本体のメイン電源を投入した後、画像を形成できる状態になると、バイアス設定を開始するように構成してもよい。また、装置本体内に設けられたタイマー(図示省略)によって連続使用時間を計測し、数時間毎にバイアス設定を開始するようにしてもよい。
【0028】
このステップS1で「YES」と判断されてバイアス設定が開始されると、ステップS2,S3を実行して最適現像バイアスを算出し、それを現像バイアスとして設定する(ステップS4)。また、それに続いて、ステップS5を実行して最適帯電バイアスを算出し、それを帯電バイアスとして設定する(ステップS6)。こうして、現像バイアスおよび帯電バイアスの最適化が行われる。以下、現像バイアス算出処理(ステップS3)および帯電バイアス算出処理(ステップS5)の内容について、それぞれ詳細に説明する。
【0029】
B−1.現像バイアス算出処理
図4は、図3の現像バイアス算出処理の内容を示すフローチャートである。この現像バイアス算出処理(ステップS3)では、まず画像形成装置本体のメイン電源が投入された後、最初に行われるのか、あるいは2回目以降であるのかを判断する(ステップS301)。そして、初回と判断した場合には、すべての色(この実施形態では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色)についてパッチ画像を形成する旨の設定を行った(ステップS311)後、ステップS312に進んで比較的広いレンジで、しかも比較的広い間隔で段階的に現像バイアスを変化させながら、複数のパッチ画像を形成し、各パッチ画像の濃度に基づき最適画像濃度を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求める。その処理内容について、図5をおよび図6参照しつつ詳述する。
【0030】
図5は、図4の広レンジでのバイアス算出処理の内容を示すフローチャートである。また、図6は、図5の処理内容、および後で説明する狭レンジでのバイアス算出処理の内容を示す模式図である。この算出処理では、パッチ画像を作成する色を最初の色、例えばイエローに設定する(ステップS312a)。そして、帯電バイアスを予めステップS2で設定した既定値で、かつ広レンジの範囲内で現像バイアスを比較的広い間隔(第1間隔)で4段階に設定する(ステップS312b)。例えば、この実施形態では、現像バイアス発生部125によって現像部23に供給可能な現像バイアスの可変帯域(Vb01〜Vb10)全体を広レンジとして設定し、この広レンジ(Vb01〜Vb10)内のうち4点Vb01,Vb04,Vb07,Vb10を現像バイアスとして設定している。このように、この実施形態では、第1間隔W1を、
W1=Vb10−Vb07=Vb07−Vb04=Vb04−Vb01
としている。
【0031】
このようなバイアス設定で4つのイエローベタ画像(図7)を感光体上に順次形成し、さらに図8(a)に示すように、これらを中間転写ベルト41の外周面に転写して第1パッチ画像PI1を形成する(ステップS312c)。なお、この実施形態では、第1パッチ画像PI1をベタ画像としているが、その理由については後で詳述する。
【0032】
次のステップS312dは、すべてのパッチ作成色についてパッチ画像を作成したか否かを判断し、「NO」と判断される間は、パッチ作成色を次の色に設定し(ステップS312e)、ステップS312b,S312cを繰り返して図8(b)〜(d)に示すようにシアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の順序で中間転写ベルト41の外周面上に第1パッチ画像PI1をさらに形成していく。
【0033】
一方、ステップS312dで「YES」と判断すると、16(=4種類×4色)個のパッチ画像PI1の画像濃度をパッチセンサPSで測定する(ステップS312f)。この実施形態では、すべてのパッチ作成色についてパッチ画像PI1を形成した後で、一括してパッチ画像PI1の画像濃度を測定しているが、各パッチ作成色のパッチ画像PI1を形成する毎にパッチ画像PI1の画像濃度を順次測定するようにしてもよい。この点に関しては、後のバイアス算出処理(図9,図10および図12)においても同様である。
【0034】
これに続いて、ステップS312gで目標濃度に対応する現像バイアスを求め、これを暫定バイアスとしてRAM127に一時的に記憶する。ここで、測定結果(画像濃度)が目標濃度と一致している場合には、その画像濃度に対応する現像バイアスを暫定バイアスとすればよく、また一致しない場合には、図6(b)に示すように、目標濃度を挟むデータD(Vb04),D(Vb07)に基づく直線補間や平均化処理などによって暫定バイアスを求めることができる。
【0035】
こうして、暫定バイアスが求まると、図4の狭レンジでのバイアス算出処理(1)を実行する。図9は、図4の狭レンジでのバイアス算出処理(1)の内容を示すフローチャートである。この算出処理では、先の算出処理(ステップS312)と同様に、パッチ画像を作成する色を最初の色、例えばイエローに設定する(ステップS313a)。そして、帯電バイアスを予めステップS2で設定した既定値で、かつステップS312で求めた暫定バイアスを含む狭レンジの範囲内で現像バイアスを第1間隔W1よりも狭い間隔(第2間隔)で4段階に設定する(ステップS313b)。例えば、この実施形態では、現像バイアスの可変帯域(Vb01〜Vb10)の約1/3を狭レンジとして設定しており、暫定バイアスが図6(b)に示すように現像バイアスVb05,Vb06の間である場合には、4点Vb04,Vb05,Vb06,Vb07を現像バイアスとして設定している(同図(c))。このように、この実施形態では、第2間隔W2を、
W2=Vb07−Vb06=Vb06−Vb05=Vb05−Vb04
としている。
【0036】
このようなバイアス設定で4つのイエローベタ画像(図7)を感光体上に順次形成し、さらに図8(a)に示すように、これらを中間転写ベルト41の外周面に転写して第1パッチ画像PI1を形成する(ステップS313c)。そして、先の算出処理(ステップS312)と同様に、ステップS313dですべてのパッチ作成色についてパッチ画像が作成されたと判断するまで、パッチ作成色を次の色に設定し(ステップS313e)、ステップS313b,S313cを繰り返してシアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の順序で中間転写ベルト41の外周面上に第1パッチ画像PI1をさらに形成していく。
【0037】
こうして16(=4種類×4色)個のパッチ画像PI1が中間転写ベルト41に形成されると、各パッチ画像の画像濃度をパッチセンサPSで測定する(ステップS313f)。これに続いて、ステップS313gで目標濃度に対応する現像バイアスを求める。ここで、測定結果(画像濃度)が目標濃度と一致している場合には、その画像濃度に対応する現像バイアスを最適現像バイアスとすればよく、また一致しない場合には、図6(d)に示すように、目標濃度を挟むデータD(Vb05),D(Vb06)に基づく直線補間などによって最適現像バイアスを求めることができる。
【0038】
こうして求められた最適現像バイアスについては、RAM127に記憶して(図4のステップS302)、後述する帯電バイアスの算出時や通常の画像形成処理において、RAM127から読み出し、現像バイアスとして設定する。
【0039】
以上のように、この実施形態では、広レンジで、かつ第1間隔W1で目標濃度の画像を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求め、さらに暫定バイアスを含む狭レンジで、しかもより細かい間隔(第2間隔)W2で現像バイアスを設定して目標濃度を得るために必要な現像バイアスを求め、これを最終的に最適現像バイアスとしている。したがって、次のような効果が得られる。
【0040】
例えば画像形成装置本体のメイン電源が投入された時点では、感光体やトナーの特性、また装置周辺の温湿度などはどのように変動しているのか全く予想することができず、現像バイアス可変帯域(Vb01〜Vb10)全体をカバーするように現像バイアスを設定した上でパッチ画像を形成し、最適現像バイアスを決定する必要がある。そこで、現像バイアス可変帯域(Vb01〜Vb10)を複数の狭レンジに分け、各狭レンジで上記バイアス算出処理(1)と同様の処理を実行して最適現像バイアスを求めることも可能である。しかしながら、この比較例では、分割数に比例してステップ数が多くなり、最適現像バイアスの算出に時間を要してしまうという問題がある。逆に、分割数を少なくすると、上記問題を解消することができるものの、1つの分割レンジ内でのバイアス間隔が第2バイアス間隔W2よりも広がり、その結果、最適現像バイアスの算出精度が落ちて画像濃度を目標濃度に正確に調整することができないという別の問題が生じてしまう。
【0041】
これに対して、本実施形態では、上記のように広レンジでのバイアス算出処理(ステップS312)によって凡その現像バイアスを暫定的に求めた上で、さらに暫定バイアス近傍の狭レンジで、しかも細かい間隔(第2間隔)W2で現像バイアスを変化させて最適現像バイアスを算出しているので、上記比較例と比べて、短時間で、しかも高精度に最適現像バイアスを求めることができる。
【0042】
ところで、最適帯電バイアスおよび最適現像バイアスは感光体およびトナーの疲労・経時変化などに応じて変化するが、その変化はある程度の連続性を有している。したがって、画像濃度の調整処理を繰り返して実行している際には、直前の画像濃度測定結果(ステップS313fや後述するステップS322f,S510など)に基づき最適現像バイアスを予想することができる。そこで、この実施形態にかかる現像バイアス算出処理(ステップS3)では、画像形成装置本体のメイン電源が投入された後、2回目以降であると判断する、つまり図4のステップS301で「2回目以降」と判断した時には、すべての色(この実施形態では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色)についてパッチ画像を形成する旨の設定を行った(ステップS321)後、ステップS322に進んで狭レンジでのバイアス算出処理(2)を実行して暫定バイアスを求めることなしに最適現像バイアスを求めている。以下、その処理内容について図10を参照しつつ説明する。
【0043】
図10は、図4の狭レンジでのバイアス算出処理(2)の内容を示すフローチャートである。また、図11は、図10の処理内容を示す模式図である。この算出処理が、先に説明した狭レンジでのバイアス算出処理(1)と大きく相違する点は、図9の算出処理(1)では帯電バイアスを既定値に設定するとともに、暫定バイアスに基づき狭レンジでの4種類の現像バイアスを設定している(ステップS313b)のに対して、このバイアス算出処理(2)では直前の画像濃度測定によって求められてRAM127に記憶されている最適帯電バイアスを帯電バイアスとして設定するとともに、同RAM127に記憶されている最適現像バイアスに基づき狭レンジでの4種類の現像バイアスを設定している(ステップS322b)点であり、その他の構成は同一である。したがって、ここでは、同一構成の説明については、省略する。
【0044】
このように、2回目以降の濃度調整動作については、暫定バイアスを求めずに、直前の画像濃度測定結果(前回の最適現像バイアス)を用いて狭レンジで、しかも第2間隔で4種類の現像バイアスを設定し、各色のパッチ画像を形成して最適現像バイアスを求めるようにしているので、最適現像バイアスをさらに一層短時間で求めることができる。なお、こうして求められた最適現像バイアスについては、RAM127に既に記憶されている最適現像バイアスと書き換えて最新のものに更新する(図4のステップS302)。
【0045】
こうして最適現像バイアスが求まると、図3に戻り、上記のようにして算出された最適現像バイアスをRAM127から読み出し、これを現像バイアスとして設定する。そして、最適帯電バイアスを算出し(ステップS5)、それを帯電バイアスとして設定する(ステップS6)。
【0046】
B−2.最適帯電バイアス算出処理
図12は、図3の帯電バイアス算出処理の内容を示すフローチャートである。また、図13は、図10の処理内容を示す模式図である。この帯電バイアス算出処理(ステップS5)では、すべての色(この実施形態では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色)についてパッチ画像を形成する旨の設定を行った(ステップS501)後、ステップS502に進んで第2パッチ画像を作成する色を最初の色、例えばイエローに設定する。
【0047】
そして、現像バイアス算出処理の場合と同様に、画像形成装置本体のメイン電源が投入された後、帯電バイアス算出処理が最初に行われるのか、あるいは2回目以降であるのかを判断し(ステップS503)、初回と判断した場合にはステップS504を実行し、2回目以降であると判断した場合にはステップS505を実行する。
【0048】
このステップS504では、予めステップS2で設定した既定値を含み、かつ狭レンジの範囲内で帯電バイアスを比較的狭い間隔(第3間隔)で4段階に設定する。一方、ステップS505では、直前の画像濃度測定結果(最適帯電バイアス)に基づき狭レンジの範囲内で帯電バイアスを比較的狭い間隔(第3間隔)で4段階に設定する。このように、帯電バイアス算出処理は、現像バイアス算出処理とは異なり、広レンジでの算出処理を行うことなく、狭レンジでの算出処理のみを実行する。なお、この実施形態では、帯電バイアスの可変帯域(Va01〜Va10)の約1/3を狭レンジとして設定しており、例えば既定値あるいは直前の最適帯電バイアスが図13(a)に示すように帯電バイアスVa05,Vb06の間である場合には、4点Va04,Va05,Va06,Va07を帯電バイアスとして設定している。このように、この実施形態では、第3間隔W3を、
W3=Va07−Va06=Va06−Va05=Va05−Va04
としている。
【0049】
上記のようにしてイエロー色について4種類の帯電バイアスが設定されると、各イエローのハーフトーン画像(図14)を感光体上に順次形成し、これらを中間転写ベルト41の外周面に転写して第2パッチ画像PI2を形成する(図8(a):ステップS506)。なお、この実施形態では、第2パッチ画像PI2をハーフトーン画像としているが、その理由については第1パッチ画像をベタ画像としている理由と併せて後で詳述する。
【0050】
次のステップS507は、すべてのパッチ作成色について第2パッチ画像を作成したか否かを判断し、「NO」と判断される間は、パッチ作成色を次の色に設定し(ステップS508)、ステップS503〜S507を繰り返して図8(b)〜(d)に示すようにシアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の順序で中間転写ベルト41の外周面上に第2パッチ画像PI2をさらに形成していく。
【0051】
一方、ステップS507で「YES」と判断すると、16(=4種類×4色)個のパッチ画像PI2の画像濃度をパッチセンサPSで測定する(ステップS509)。また、これに続いて、ステップS550で目標濃度に対応する帯電バイアスを求め(ステップS510)、これを最適帯電バイアスとしてRAM127に記憶する(ステップS511)。ここで、測定結果(画像濃度)が目標濃度と一致している場合には、その画像濃度に対応する帯電バイアスを最適帯電バイアスとすればよく、また一致しない場合には、図13(b)に示すように、目標濃度を挟むデータD(Va05),D(Va06)に基づく直線補間などによって最適帯電バイアスを求めることができる。
【0052】
こうして最適帯電バイアスが求まると、既に現像バイアスとして最適現像バイアスを設定したのに加えて、上記のようにして算出された最適帯電バイアスをRAM127から読み出し、これを帯電バイアスとして設定する。そして、これらの設定の下で画像形成を行うと、目標濃度で画像を形成することができ、画像濃度の安定化を図ることができる。
【0053】
以上のように、この実施形態によれば、画像濃度を調整するために従来例において必須となっていた帯電バイアス−現像バイアス特性を用いることなく、最適帯電バイアスおよび最適現像バイアスを求めることができ、簡単に画像濃度を目標濃度に調整して画像濃度を安定化させることができる。また、帯電バイアス−現像バイアス特性が経時的に変化したとしても、この実施形態では、その影響を受けずに、最適帯電バイアスおよび最適現像バイアスを精度良く求めることができる。
【0054】
また、上記したように、最適現像バイアスの算出を2段階、つまり広レンジでのバイアス算出処理(ステップS312)および狭レンジでのバイアス算出処理(ステップS313)で行っているため、短時間で、しかも高精度に最適現像バイアスを求めることができる。
【0055】
また、最適帯電バイアスについては、その算出処理の直前に行われた処理によって求められた最適現像バイアスを現像バイアスとして設定した上で実行されるため、最適帯電バイアスを高精度に求めることができる。
【0056】
また、2回目以降の現像バイアス算出処理および帯電バイアス算出処理においては、直前の画像濃度測定結果(最適帯電バイアスおよび最適現像バイアス)に基づきバイアス算出を行っているため、短時間で、しかも精度良く最新の最適帯電バイアスおよび最適現像バイアスを求めることができる。
【0057】
さらに、この実施形態では、現像バイアス算出処理ではベタ画像を第1パッチ画像として用いるとともに、帯電バイアス算出処理ではハーフトーン画像を第2パッチ画像として用いているが、その理由は以下のとおりである。
【0058】
表面電位V0で均一に帯電された感光体21の表面に、ベタ画像(第1パッチ画像)PI1(図7)に相当する静電潜像LI1を形成すると、図15に示すように、その静電潜像LI1に相当する表面電位が電位(潜像低部電位)Vonまで大きく下げられて井戸型ポテンシャルが形成される。ここで、仮に帯電バイアスを増大させて感光体21の表面電位を電位V0から電位V0′に高めたとしても、潜像低部電位は電位Vonから大きく変化しない。したがって、帯電バイアスが多少変動したとしても、現像バイアスVbに応じてトナー濃度が一義的に決定される。
【0059】
これに対し、表面電位V0で均一に帯電された感光体21の表面に所定間隔ごとにライン像を有するハーフトーン画像(第2パッチ画像)PI2(図14)に相当する静電潜像LI2を形成すると、図16に示すように、ライン位置に相当する表面電位が電位(潜像低部電位)Vonまで大きく下げられて、くし状の井戸型ポテンシャルが形成される。ここで、上記と同様に帯電バイアスを増大させて感光体21の表面電位を電位V0から電位V0′に高めると、各ラインに対応する潜像低部電位は電位Vonから電位Von′に大きく変化する。したがって、帯電バイアスが変動すると、それに連動して現像バイアスVbに対応するトナー濃度の変動してしまう。なお、このようなバイアス設定(現像バイアスおよび帯電バイアス)と、トナー濃度との相関関係については、次の項「C.現像バイアス算出処理における帯電バイアスの設定について」において詳しく説明する。
【0060】
このことから、ベタ画像を形成した場合、帯電バイアスがトナー濃度に及ぼす影響は少なく、現像バイアスを調整することでベタ画像の画像濃度を調整することができることがわかる。つまり、本実施形態の如くベタ画像を第1パッチ画像として用いた現像バイアス算出処理を実行する場合には、帯電バイアスの値にかかわらず最適現像バイアスを正確に求めることができる。
【0061】
また、画像を安定して形成するためには、最高階調(最高濃度)での調整を行っただけでは十分とはいえず、中間階調における濃度調整をも行う必要がある。ただし、ハーフトーン画像を用いた場合には、図16に示すように、現像バイアスおよび帯電バイアスの設定値によって影響を受ける。そこで、この実施形態では、先に最適現像バイアスを算出しておき、現像バイアスを最適現像バイアスに設定した状態で帯電バイアスを変化させながら、ハーフトーン画像からなる第2パッチ画像を形成して目標濃度の画像濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを算出している。
【0062】
C.現像バイアス算出処理における帯電バイアスの設定について
ところで、帯電バイアスを変化させながら、第2パッチ画像を形成したとき、帯電バイアスの変化に連動して潜像低部電位(明部電位)Vonが大きく変化することがある。
【0063】
図17は感光体に対して種々の露光パワーで露光したときの表面電位の減衰を示すグラフであり、互いに異なる帯電バイアスVa-1〜Va-4で帯電させた場合の光減衰曲線C(Va-1),C(Va-2),C(Va-3),C(Va-4)を示している。同図中の「露光パワー」は露光ユニット3から感光体21の単位面積当たりに照射される露光量である。同図から明らかなように、露光された感光体21の表面領域での表面電位、つまり潜像低部電位は露光ユニット3から感光体21に与えられる露光パワーおよび帯電バイアスに応じて変化するが、露光パワーが比較的大きな時には帯電バイアスの値にかかわらず潜像低部電位はほぼ一致している。これに対して、露光パワーが比較的小さい時には、帯電バイアスに応じて潜像低部電位が異なっている。このような傾向は、図15および図16を参照しつつ説明した通りである。
【0064】
したがって、露光パワーが比較的高く設定されている場合には、仮に現像バイアス算出処理において設定された帯電バイアスが最適帯電バイアスから大きくずれていたとしても、現像バイアス算出処理でのコントラスト電位(=現像バイアス−表面電位)は最適帯電バイアス設定後のコントラスト電位と一致しており、上記実施形態によって求められた最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスに設定することで画像を安定して目標濃度で形成することができる。
【0065】
これに対して、露光パワーが比較的小さい時には、帯電バイアスに応じて表面電位が異なっているため、上記実施形態によって求められた最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスに設定したとしても、画像を安定して目標濃度で形成することができないことがある。というのも、現像バイアス算出処理において設定された帯電バイアスが最適帯電バイアスから大きくずれていると、現像バイアス算出処理でのコントラスト電位(=現像バイアス−表面電位)が最適帯電バイアス設定後のコントラスト電位と相違してしまうためである。このようにコントラスト電位が変動してしまうと、画像濃度を安定させることは難しくなる。
【0066】
そこで、以下に説明する実施形態では、現像バイアス算出処理にあたって現像バイアスの変化に応じて帯電バイアスを変化させることで、露光パワーが比較的小さいために発生する上記問題を解消している。なお、具体的な帯電バイアスの変化態様について説明するのに先立って、現像バイアスVbとコントラスト電位との関係について説明する。
【0067】
現像バイアス算出処理において、例えば図18に示すように、帯電バイアスをバイアスVa-2に固定すると、露光パワーP1で第1パッチ画像の潜像を形成したときの潜像低部電位は電位Von1となる。そして、この状態で現像バイアスVbを変化させると、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラスト電位Vcon1が変化し、第1パッチ画像の濃度が変化する。そこで、上記実施形態の現像バイアス算出処理では、現像バイアスVbのみを変化させながら、複数の第1パッチ画像を形成し、最適現像バイアスを決定している。
【0068】
一方、帯電バイアス算出処理では、例えば図19に示すように現像バイアスを最適現像バイアスVbに固定しながら、帯電バイアスを種々の帯電バイアスに設定して第2パッチ画像を形成している。ここで、第2パッチ画像は図16のようなハーフトーン画像であるため、露光パワーP1の露光ビームで潜像を形成していても孤立ビームによる露光のために有効な露光パワーは露光パワーP1よりも小さく、結果としてくし状の井戸型ポテンシャルの最低部電位はベタ露光時の最低部電位まで落ちきらない。そして、このハーフトーン潜像のマクロ的な表面電位を考えると、露光パワーP1よりも小さな露光パワーP2でベタ露光した場合と同じと考えることができる。そこで、第2パッチ画像の潜像を露光パワーP2によるベタ露光と考えると、その潜像低部電位は帯電バイアスごとに大きく異なることになる。
【0069】
例えば、帯電バイアスVa-2のときには潜像低部電位は電位Von2-2となり、コントラスト電位はVcon2-2となる一方、帯電バイアスVa-3のときには潜像低部電位は電位Von2-3となり、コントラスト電位はVcon2-3となる。このように、帯電バイアスVaの変化に伴ってコントラスト電位Vcon2が変化し、第2パッチ画像の濃度が変化する。そこで、上記実施形態の帯電バイアス算出処理では、帯電バイアスVaのみを変化させながら、複数の第2パッチ画像を形成し、最適帯電バイアスを決定している。
【0070】
この帯電バイアス算出処理の結果、最適帯電バイアスが現像バイアス算出処理において設定された帯電バイアス(図18では帯電バイアスVa-2に設定されている)と異なると、現像バイアス算出処理で決定したコントラスト電位Vcon1を変えてしまい、最適現像バイアスを印加しているにもかかわらず、画像濃度が目標濃度からずれてしまう可能性がある。特に、露光パワーP1が低くなると、その可能性は高くなる。
【0071】
ここで、光減衰曲線C(Va-a),C(Va-b)に基づき現像バイアスVbとコントラスト電位との関係を求めると、図20に示す関係が得られる。同図において、横軸は現像バイアスVbを示し、縦軸はコントラスト電位を示している。また、直線L(P1,Va-a)、直線L(P1,Va-b)、直線L(P2,Va-a)、直線L(P2,Va-b)は、それぞれ図21中のコントラスト電位Vcon1-a、Vcon1-b、Vcon2-a、Vcon2-bを示している。
【0072】
帯電バイアスVa-aで第1パッチ画像を形成する場合には、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラスト電位Vcon1-aは図20の直線L(P1,Va-a)に示すように比例変化する。また、帯電バイアスVa-bで第1パッチ画像を形成する場合には、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラスト電位Vcon1-bは図20の直線L(P1,Va-b)に示すように比例変化する。また、帯電バイアスVa-aで第2パッチ画像を形成する場合には、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラスト電位Vcon2-aは図20の直線L(P2,Va-a)に示すように比例変化する。さらに、帯電バイアスVa-bで第2パッチ画像を形成する場合には、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラスト電位Vcon2-bは図20の直線L(P2,Va-b)に示すように比例変化する。こうして、光減衰曲線に基づき現像バイアス−コントラスト電位特性が求まる。
【0073】
そこで、現像バイアス算出処理における目標濃度に対応する目標コントラスト電位Vcon01と、帯電バイアス算出処理における目標濃度に対応する目標コントラスト電位Vcon02とが存在するが、より高精度に濃度調整を実行するためには、これら2つの目標コントラスト電位Vcon01,Vcon02が同時に満足されるように最適現像バイアスVbおよび最適帯電バイアスVaを設定する必要がある。
【0074】
この実施形態では、現像バイアス算出処理において、図22に示すように、現像バイアスVbの可変範囲内で現像バイアスVbを変化させると同時に、帯電バイアスVa-aから帯電バイアスVa-bに変化させている。そして、2つの目標コントラスト電位Vcon01,Vcon02がほぼ同一の現像バイアスVb0で同時に満足されるように、帯電バイアスVa-a,Va-bを設定すると、高精度に最適現像バイアスVbおよび最適帯電バイアスVaを設定することができる。
【0075】
現像バイアス算出処理における帯電バイアスの変化態様としては、以下に説明する5つの態様があるが、いずれの変化態様においても帯電バイアスは現像バイアスの増大に伴って増大している。
【0076】
(1)第1変化態様:図23
図23は、現像バイアス算出処理における現像バイアスおよび帯電バイアスの第1変化態様を示す図である。この第1変化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVa(=Va-b−Va-a)を現像バイアスの変化量ΔVbと等しく設定しており、帯電バイアスVaは次式、
Va=Vb+C
(ただし、Cは画像形成装置の構成・動作などに応じて決まる定数である。)に示す値に設定される。
【0077】
(2)第2変化態様:図24
図24は、現像バイアス算出処理における現像バイアスおよび帯電バイアスの第2変化態様を示す図である。この第2変化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVa(=Va-b−Va-a)が現像バイアスの変化量ΔVbよりも小さくなるように設定している。このような設定は、図25に示すように、現像バイアス算出処理における露光パワーP1が比較的高く、帯電バイアスの変化に伴う潜像低部電位Von1の変化が少ないのに対し、帯電バイアス算出処理における露光パワーP2が比較的低く、帯電バイアスの変化に伴う電位Von2の変化が大きい場合に適している。その理由について、図25ないし図27を参照しつつ説明する。
【0078】
図25に示すような光減衰特性を有する場合、図26中の直線L(P2,Va-a)および直線L(P2,Va-b)が比較的大きく離間する。このため、帯電バイアスを帯電バイアスVa-aから帯電バイアスVa-bに変化させたとしても、コントラスト電位Vcon2の変化量は少なく、第2パッチ画像(中間調画像)の目標濃度に対応する目標コントラスト電位Vcon02を得るための適正値を求めることができない場合がある。
【0079】
そこで、この第2変化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVaを現像バイアスVbの変化量ΔVbよりも小さく設定している。このため、直線L(P2,Va-b)が図27に示すように直線L(P2,Va-a)側に近づき、コントラスト電位Vcon2の変化量は大きくなる。その結果、目標コントラスト電位Vcon02を得るための適正値(最適現像バイアスおよび最適帯電バイアス)を確実に求めることができるようになる。
【0080】
(3)第3変化態様:図28
図28は、現像バイアス算出処理における現像バイアスおよび帯電バイアスの第3変化態様を示す図である。この第3変化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVa(=Va-b−Va-a)が現像バイアスの変化量ΔVbよりも大きくなるように設定している。このような設定は、図29に示すように、現像バイアス算出処理における露光パワーP1が比較的高く、帯電バイアスの変化に伴う潜像低部電位Von1の変化が少なく、しかも帯電バイアス算出処理における露光パワーP2も比較的高く、帯電バイアスの変化に伴う電位Von2の変化も比較的小さい場合に適したものである。その理由について、図29ないし図31を参照しつつ説明する。
【0081】
図29に示すような光減衰特性を有する場合、図30中の直線L(P2,Va-a)および直線L(P2,Va-b)が相互に比較的接近している。この場合、帯電バイアスを帯電バイアスVa-aから帯電バイアスVa-bに変化させたとしても、第2パッチ画像の潜像低部電位Von2-a,Von2-bはわずかしか変化せず、最適解(最適帯電バイアス)も事実上一義的に決まってしまう。このため、図30に示すように、第1パッチ画像の目標コントラスト電位Vcon01と第2パッチ画像の目標コントラスト電位Vcon02との間で整合性が取れないことがある。換言すると、第1パッチ画像の最適現像バイアスVb0と第2パッチ画像の最適現像バイアスとの間にずれ量ΔVb0が生じてしまうことがある。
【0082】
そこで、この第3変化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVaを現像バイアスVbの変化量ΔVbよりも大きく設定している(図28)。このため、直線L(P2,Va-b)が図31に示すように直線L(P2,Va-a)から離れ、最適解の領域が広がり、第1パッチ画像の目標コントラスト電位Vcon01と第2パッチ画像の目標コントラスト電位Vcon02との間で整合性を図ることができる。
【0083】
(4)第4変化態様:図33
帯電バイアスについては、上記したように目標コントラスト電位Vcon01を満足する現像バイアスVb01と、目標コントラスト電位Vcon02を満足する現像バイアスVb02とがほぼ等しくなるように現像バイアスの変化に対応して設定するのが望ましい。しかしながら、画像形成プロセスによっては、上記したように帯電バイアスを線形で変化させたのでは両現像バイアスVb01,Vb02を一致させることが困難な場合がある。例えば第1変化態様(図23)で帯電バイアスを変化させたときに、図32に示すように現像バイアスVb02が現像バイアスVb01よりも小さくなり、現像バイアスのずれ量ΔVb0を生じることがある。このような場合には、図33に示すように帯電バイアスを対数形で変化させることで目標コントラスト電位Vcon02を満足する現像バイアスVb02が現像バイアスVb01に近づき、両現像バイアスVb01,Vb02をほぼ一致させることが可能となる(図34)。
【0084】
(5)第5変化態様:図36
また、第1変化態様(図23)で帯電バイアスを変化させたときに、図35に示すように現像バイアスVb02が現像バイアスVb01よりも大きくなり、現像バイアスのずれ量ΔVb0を生じることがある。このような場合には、図36に示すように帯電バイアスを指数形で変化させることで目標コントラスト電位Vcon02を満足する現像バイアスVb02を現像バイアスVb01に近づけ、ほぼ一致させることが可能となる(図37)。
【0085】
D.その他
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、図8に示すようにパッチ画像PI1を各色毎にクラスタ状に形成しているが、図38に示すように各色交互に形成するようにしてもよい。より具体的には、まず各イエローパッチ画像PI1(Y)を比較的広い間隔で中間転写ベルト41上に配列形成する。そして、次のシアンパッチ画像PI1(C)についてはイエローパッチ画像PI1(Y)から副走査方向(同図の右手方向)に1パッチ画像分に加えてパッチ間隔分シフトした位置に各シアンパッチ画像PI1(C)を順次配列形成する。その後、マゼンタパッチ画像PI1(M)およびブラックPI1(K)についても同様にして形成される。このように各パッチ画像を比較的広い間隔で形成する場合には、バイアス切替の安定時間を確保することができ、各パッチ画像を設定バイアスで確実に形成することができる。ここでは、第1パッチ画像について説明したが、第2パッチ画像についても全く同様である。
【0086】
また、上記実施形態では、帯電手段として帯電ローラ22を用いているが、非接触帯電手段によって感光体21を帯電させる画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
【0087】
また、上記実施形態では、4色のトナーを用いたカラー画像を形成することができる画像形成装置であったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置にも当然に適用することができる。また、上記実施形態にかかる画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに形成するプリンタであるが、本発明は複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装置全般に適用することができる。
【0088】
また、上記実施形態では、感光体21上のトナー像を中間転写ベルト41に転写し、このトナー像をパッチ画像として、その画像濃度を検出するとともに、その検出結果に基づき最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスを算出しているが、中間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シート、中間転写ドラム、中間転写シート、反射型記録シートあるいは透過性記憶シートなど)にトナー像を転写してパッチ画像を形成する画像形成装置にも本発明を適用することができる。また、転写媒体にパッチ画像を形成する代わりに、感光体上のパッチ画像の濃度を検出するパッチセンサを設け、このパッチセンサによって感光体上の各パッチ画像の画像濃度を検出し、その検出結果に基づき最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスを算出するようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスはエンジンコントローラ12のRAM127に記憶され、画像形成装置本体のメイン電源が落とされると、その記憶内容が揮発してしまい、再度メイン電源が投入されると、現像バイアス算出処理および帯電バイアス算出処理においては、「初回」と判断され、それに応じた処理が実行されるように構成されているが、順次求められる最適現像バイアスおよび最適帯電バイアスをEEPROMなどの不揮発性メモリに記憶し、メイン電源の再投入時にも現像バイアス算出処理および帯電バイアス算出処理において「2回目以降」に対応する処理を実行するように構成してもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、現像バイアス算出処理においては、「初回」と判断されると2段階で最適現像バイアスを決定しているが、広レンジでのバイアス算出処理(ステップS312)のみで最適現像バイアスを求めるように構成してもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、現像バイアスの可変帯域(Va01〜Va10)の約1/3を狭レンジとして設定しているが、狭レンジの幅はこれに限定されるものではない。しかし、この幅が広くなると、狭レンジを用いる意義が薄れ、最適現像バイアスの算出精度が低下するため、現像バイアス可変帯域の約1/2以下に設定する必要がある。このことは帯電バイアスの狭レンジの場合も同様である。
【0092】
また、上記実施形態では、第1パッチ画像としてパッチ画像全体に対するドットの面積率が100%のベタ画像を用いているが、ベタ画像の代わりに、その面積率が約80%以上の画像を第1パッチ画像として用いても、ベタ画像の場合と同様の作用効果が得られる。
【0093】
さらに、上記実施形態では、広レンジおよび狭レンジにおいて4種類のバイアス値を設定しているが、レンジ内でのバイアス設定数(パッチ画像数)はこれに限定されるものではなく、複数種類であれば任意である。また、広レンジと狭レンジとでバイアス設定数を相違させてパッチ画像数を相違させてもよい。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、現像バイアスを変化させながら、ベタ画像からなる複数の第1パッチ画像を形成し、それら第1パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定した後、現像バイアスを先に求めた最適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化させながら、ハーフトーン画像からなる複数の第2パッチ画像を順次形成し、それら第2パッチ画像の画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定しているので、画像濃度を調整するために従来例において必須となっていた帯電バイアス−現像バイアス特性を用いることなく、最適帯電バイアスおよび最適現像バイアスを求めることができ、簡単に、しかも高精度で画像濃度を目標濃度に調整して画像濃度を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置における濃度調整動作を示すフローチャートである。
【図4】図3の現像バイアス算出処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】図4の広レンジでのバイアス算出処理の内容を示すフローチャートである。
【図6】図5の処理内容、および後で説明する狭レンジでのバイアス算出処理の内容を示す模式図である。
【図7】第1パッチ画像を示す図である。
【図8】パッチ画像の形成順序を示す図である。
【図9】図4の狭レンジでのバイアス算出処理(1)の内容を示すフローチャートである。
【図10】図4の狭レンジでのバイアス算出処理(2)の内容を示すフローチャートである。
【図11】図10の処理内容を示す模式図である。
【図12】図3の帯電バイアス算出処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】図12の処理内容を示す模式図である。
【図14】第2パッチ画像を示す図である。
【図15】第1パッチ画像と、表面電位および現像バイアス電位との関係を示す図である。
【図16】第2パッチ画像と、表面電位および現像バイアス電位との関係を示す図である。
【図17】感光体に対して種々の露光パワーで露光したときの表面電位の減衰を示すグラフである。
【図18】帯電バイアスを固定しながら現像バイアスを変化させた場合の現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図19】現像バイアスを固定しながら帯電バイアスを変化させた場合の帯電バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図20】現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図21】帯電バイアスが変化することに伴うコントラスト電位および潜像低部電位の変動を示す図である。
【図22】第1変化態様で帯電バイアスを設定したときの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図23】第1変化態様での帯電バイアスと現像バイアスとの関係を示す図である。
【図24】第2変化態様での帯電バイアスと現像バイアスとの関係を示す図である。
【図25】露光パワーと表面電位との関係を示す図である。
【図26】図25に示す露光パワーでの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図27】第2変化態様で帯電バイアスを設定したときの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図28】第3変化態様での帯電バイアスと現像バイアスとの関係を示す図である。
【図29】露光パワーと表面電位との関係を示す図である。
【図30】図29に示す露光パワーでの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図31】第3変化態様で帯電バイアスを設定したときの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図32】現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図33】第4変化態様での帯電バイアスと現像バイアスとの関係を示す図である。
【図34】第4変化態様で帯電バイアスを設定したときの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図35】現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図36】第5変化態様での帯電バイアスと現像バイアスとの関係を示す図である。
【図37】第5変化態様で帯電バイアスを設定したときの現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図である。
【図38】他の実施形態におけるパッチ画像の形成順序を示す図である。
【符号の説明】
1…制御ユニット(制御手段)
2…像担持体ユニット
3…露光ユニット
11…メインコントローラ(制御手段)
12…エンジンコントローラ(制御手段)
21…感光体
22…帯電ローラ(帯電手段)
23…現像部
23Y,23C,23M,23K…現像器
41…中間転写ベルト(転写媒体)
121…帯電バイアス発生部
123…CPU(制御部)
125…現像バイアス発生部
127…RAM(記憶手段)
E…エンジン部
PI1…(第1)パッチ画像
PI2…(第2)パッチ画像
PS…パッチセンサ(濃度検出手段)

Claims (5)

  1. 感光体の表面を帯電させる帯電手段と、
    前記感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段によって前記感光体上に形成されたトナー像、あるいは当該トナー像が転写媒体に転写されてなるトナー像をパッチ画像として、その画像濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段の検出結果に基づき、前記帯電手段に与える帯電バイアスと前記現像手段に与える現像バイアスとを制御してトナー像の画像濃度を目標濃度に調整する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    現像バイアスを所定の現像バイアス可変帯域内で変更可能で、しかも、その現像バイアス可変帯域内において現像バイアスを変化させるレンジを広レンジおよび狭レンジの2段階に設定可能となっており、
    所定の帯電バイアスを前記帯電手段に与えるとともに、広レンジの範囲内で現像バイアスを第1間隔で段階的に変化させながら、ベタ画像からなる複数の第1パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第1パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求め、
    さらに、この暫定バイアスを含む狭レンジの範囲内で現像バイアスを前記第1間隔よりも狭い第2間隔で段階的に変化させながら、ベタ画像からなる複数の第1パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第1パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定した後、
    現像バイアスを前記最適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化させながら、ハーフトーン画像からなる複数の第2パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第2パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 帯電手段に帯電バイアスを与えて感光体の表面を帯電させた後、この感光体の表面に静電潜像を形成し、さらに現像手段に現像バイアスを与えて前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する画像形成方法において、
    所定の帯電バイアスを前記帯電手段に与えるとともに、現像バイアスを変化させながら、ベタ画像からなる複数のトナー像を第1パッチ画像として順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する第1工程と、
    現像バイアスを前記最適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化させながら、ハーフトーン画像からなる複数のトナー像を第2パッチ画像として順次形成した後、各第2パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定する第2工程と
    を備え、しかも、
    前記第1工程は、
    広レンジの範囲内で現像バイアスを第1間隔で段階的に変化させながら、複数の第1パッチ画像を順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な現像バイアスを暫定的に求める第1サブ工程と、
    前記暫定バイアスを含み、しかも前記広レンジよりも狭い狭レンジの範囲内で現像バイアスを前記第1間隔よりも狭い第2間隔で段階的に変化させながら、複数の第1パッチ画像を順次形成した後、各第1パッチ画像の濃度を検出し、それらの画像濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する第2サブ工程と
    を備えている
    ことを特徴とする画像形成方法。
  3. 前記第1パッチ画像および第2パッチ画像は前記感光体の表面に形成されたトナー像である請求項2記載の画像形成方法。
  4. 前記第1パッチ画像および第2パッチ画像は、前記感光体の表面に形成されたトナー像を転写媒体に転写してなるトナー像である請求項2記載の画像形成方法。
  5. 帯電バイアスを所定の帯電バイアス可変帯域内で変更可能となっており、
    前記第2工程では、前記帯電バイアス可変帯域の約1/2以下のレンジ範囲内で帯電バイアスを段階的に変化させながら、複数の第2パッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出された各第2パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バイアスを決定する請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成方法。
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