上記従来の技術では譜面台を使用しないときは、楽器ケースの一部に譜面台を収納するスペースを設けるか、譜面台を取り外し他の場所へ保管する必要があった。
電子楽器(例えば鍵盤式電子楽器)などでは小型化、薄型化が進んだことやデザイン上の制約等から譜面台を収納するスペースを確保するのが困難になってきており、また、譜面台を取り外す場合でも譜面台の脚部や譜面受け部がかさばるといった問題があった。そこで、本発明は、譜面台を簡単な構成で、取り外した際にかさばらずコンパクトになるような譜面台装置を提供することを課題とする。
請求項1の譜面台装置は、譜面受けを有する譜面台支持部を譜面台部と一体に折り畳み自在に連接し、譜面台支持部を複数の回動片からなるリンク機構とし、譜面台支持部を、側面視において前記リンク機構の複数の回動片によってループを形成するように該複数の回動片を立体的に展開して、該譜面台支持部を楽器本体に固定して、譜面台部を取り付ける。楽器本体から取り外した場合には、譜面台部と譜面台支持部が互いに対向して、該譜面台支持部の前記リンク機構の各回動片を譜面台部に沿って略平面状にし得るようにした。
請求項2の譜面台装置は、譜面受けを有する譜面台支持部を複数の回動片からなるリンク機構とし、リンク機構の末尾の回動片を譜面台部に固定することにより譜面台支持部の組立状態とし、この状態で回動片に設けた嵌合部を楽器ケースの一面に設けた嵌合対応部に嵌合させることで当該譜面台装置を楽器に取り付けるようにした。また、譜面台支持部を楽器外装ケースから取り外して、譜面台支持部のリンク機構の各回動片を譜面台部に沿うように回転し、前記譜面台支持部を直線状または略直線状にして折り畳み状態を構成するようにした。
請求項3の譜面台装置は、譜面受けを有する譜面台支持部を第1〜第3回動片と固定手段とから構成し、第2回動片とそれに隣接する各回動片が鋭角を成すように各回動片の回動位置を規定するとともに、第3回動片の一部を譜面台部に固定することにより該譜面台支持部の組立状態とし、この状態で第2回動片に設けた嵌合部を楽器ケースの一面に設けた嵌合対応部に嵌合させることで当該譜面台装置を楽器に取り付けるようにした。また、各回動片を譜面台部に沿うように回転し、前記譜面台支持部を直線状または略直線状にして該譜面台支持部の折り畳み状態を構成するようにした。
請求項4の譜面台装置は、請求項2または3の構成において、前記嵌合部とケースの一面に設けた嵌合対応部とにより、所定方向に移動することにより嵌合するスライド機構を構成するようにした。
請求項5の譜面台装置は、請求項3の構成において、第3回動片の第2回動片と反対側の端部を譜面台部に対する固定部とするとともに、この固定部を摺動ガイドで摺動自在に保持し、固定部を摺動ガイドに沿ってスライドさせることにより組立状態と折り畳み状態との2状態を遷移するようにした。
請求項6の譜面台装置は、請求項5の構成において、固定手段を、固定部及び摺動ガイドと、第1回動片の一端側に設けたフックと、第3回動片に設けた凹部とで構成し、組立状態において固定部を摺動ガイドにより譜面台部に保持するとともにフックを凹部に嵌合することにより第3回動片を譜面台部に固定するようにした。後述の実施例ではフックは第1回動片と共に回動するが、フックは譜面台部に設けられた固定のものでもよい。
請求項7の譜面台装置は、請求項2または3の構成において、譜面台支持部を譜面台部の幅方向に間隔を開けて2つ配設し、2つの譜面台支持部にそれぞれ設けられた紐状部材であって、前記折り畳み状態で両紐状部材の端部の間隔が狭まる紐状部材を備えるようにした。そして、この譜面台支持部が折り畳み状態で、リンク機構等によるループ状が消滅した長さ分だけ、上記紐状部材の上端部の間隔が狭まるようにし、この両方の譜面台支持部に対応する紐状部材により壁のフック等に引っかけるように構成できる。
請求項8の譜面台装置は、請求項3の構成において、譜面台部を譜面板と該譜面板の両端に設けられた左右枠体とで構成し、第3回動片の第2回動片と反対側の端部と枠体の上方部とを紐状部材で結合するようにした。
請求項9の譜面台装置は、請求項8の構成において、固定手段を、第3回動片の一部を譜面台部に保持する保持手段と、第1回動片の一端側に設けたフック、第3回動片に設けた凹部とで構成し、組立状態において保持手段により第3回動片を譜面台部に保持するとともにフックを凹部に嵌合することにより第3回動片を譜面台部に固定するようにした。保持手段としては、第3回動片を譜面台部に対して付着及び剥離を簡単にできるようなシート部材等が適している。
請求項10の譜面台装置は、請求項3〜9のいずれか一項の構成において、折り畳み状態において第3回動片を譜面台部に固定するロック機構を備えるようにした。
請求項11の譜面台装置は、請求項3の構成において、前記第1回動片を譜面受けとするようにした。
請求項12の譜面台装置は、請求項2〜11のいずれか一項の構成において、譜面台部を、譜面板と、譜面台支持部が取り付けられる左右枠体とで構成し、左右枠体に譜面板への組み付け部、譜面板に左右枠体への組み付け部をそれぞれ設け、両組み付け部を嵌合することで譜面板と左右枠体とを結合して譜面台部を形成するようにした。
請求項13の譜面台装置は、請求項8の構成において、左右の両紐状部材を結合する掛け橋部材を備えるようにした。
請求項14の譜面台装置は、請求項8または13の構成において、譜面台部に薄冊部材を挟持する挟持部を設けるようにした。
請求項15の譜面台装置は、請求項13の構成において、紐状部材の一部に掛け橋部材を結合するノード部を設けるようにした。ノード部としては、こぶ、くびれ、フック、凹部、透孔等、掛け橋部材を引っかけやすいものがよい。
回動片は折り畳み状態で譜面台部の裏側に配置するようにすると、前面(演奏者側の面)に配置しないので、前面に傷がつかず、前面が凸凹構造にもならないので、譜面が置きやすい。
請求項1の譜面台装置によれば、譜面台の不使用時の取り外した状態において、譜面台支持部のリンク機構の各回動片を譜面台部に沿って略平面状にし得るので、譜面台支持部すなわち譜面台装置全体がかさばらない。また、譜面台支持部は譜面台部と一体に連接されているので、各部材の紛失等の不具合も防止できる。
請求項2の譜面台装置によれば、譜面台の不使用時の折り畳み状態において、譜面台支持部のリンク機構の各回動片が譜面台部に沿うように回転し、前記譜面台支持部を直線状または略直線状にして折り畳み状態が構成され、請求項3の譜面台装置によれば、譜面台の不使用時の折り畳み状態において、譜面台支持部の各回動片が譜面台部に沿うように回転し、記譜面台支持部を直線状または略直線状にして折り畳み状態が構成される。したがって、請求項2及び3では、譜面台支持部すなわち譜面台装置全体がかさばらない。また、請求項2のリンク機構、請求項3の各回動片は譜面台部と連結したまま組立状態と折り畳み状態との2状態を遷移できるので、各部材の紛失等の不具合も防止できる。
請求項4の譜面台装置によれば、請求項2または3の効果に加えて、回動片の嵌合部とケースの一面に設けた嵌合対応部とがスライド機構を構成しているので、譜面台支持部を楽器外装のケースの一面に対して所定方向にスライドさせるだけで当該譜面台装置を楽器に取り付けることができるので、取り付け作業がきわめて容易になる。
請求項5の譜面台装置によれば、請求項3の効果に加えて、固定部をスライドさせるだけで組立状態と折り畳み状態との2状態を遷移できるので、譜面台保持部の組立及び折り畳み作業がスムーズに行えるとともに、第3可動片の端部が譜面台部(摺動ガイド)に常に連結されているので、回動片の端部が不用意にばらけることもなく、扱いやすく、かつ、安全に作業ができる。
請求項6の譜面台装置によれば、請求項5の効果に加えて、固定部を摺動ガイドに沿ってスライドさせてフックを凹部に嵌合するだけで組立状態とすることができるので、組立作業が容易になる。またフックを凹部から外して固定部をスライドさせるだけで折り畳み状態とすることができるので折り畳み作業が容易になる。
請求項7の譜面台装置によれば、請求項2または3の効果に加えて、譜面台支持部の紐状部材により壁掛け等が容易になる。
請求項8の譜面台装置によれば、請求項3の効果に加えて、第3可動片の端部が紐状部材により枠体に常に連結されているので、回動片の端部が不用意にばらけることもなく、扱い安く、かつ、安全に作業ができる。
請求項9の譜面台装置によれば、請求項8の効果に加えて、フックを凹部に嵌合するだけで組立状態とすることができるので、組立作業が容易になる。またフックを凹部から外し、第3回動片を保持手段で保持して折り畳み状態とすることもできるので折り畳み作業が容易になる。
請求項10の譜面台装置によれば、請求項3〜9のいずれか一項の効果に加えて、ロック機構により折り畳み状態を確実に保持することができる。
請求項11の譜面台装置によれば、請求項3の効果に加えて、譜面受けを譜面台支持部の第1回動片と共通部材としたので、構成が簡単になる。
請求項12の譜面台装置によれば、請求項2〜11のいずれか一項と同様な効果が得られる。また、譜面板と、左右枠体とが組み付け部において嵌合されるので、譜面板と、左右枠体及び譜面台支持部(リンク機構あるいは回動片)とを、異なる材料とすることができる。したがって、例えば譜面板を木材や合成樹脂等の軽量な材料とし、左右枠体、リンク機構あるいは回動片をアルミ等の金属などの材料とし、リンク機構等を堅牢にすることができ、頻繁に組立状態と折り畳み状態とを繰り返す作業を行っても、永続性を上げることができ、長持ちする。さらに、譜面板の左右幅の異なる異機種の譜面台装置を構成する際に、同一の左右枠体及び譜面台支持部を用いるとするこことができるので、複数種類の譜面台装置を安価に製造することができる。
請求項13の譜面台装置によれば、請求項8の効果に加えて、左右の紐状部材を掛け橋部材で簡単に結合することができるので、この結合された紐状部材を掛け紐として用いて、該譜面台装置を楽器から外して譜面台としての不使用時に、折り畳み状態にある該譜面台装置を壁掛けボード等として用いることができる。
請求項14の譜面台装置によれば、請求項8または13の効果に加えて、該譜面台装置を楽器に取り付けて譜面台として使用時に挟持部により譜面を押さえることができ、該譜面台装置を楽器から外して譜面台としての不使用時に、壁掛けボート等として使用した際に写真や短編楽譜や作曲中の楽譜等を挟持することができる。
請求項15の譜面台装置によれば、請求項13の効果に加えて、掛け橋部材により左右の紐状部材をさらに容易に結合することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は第1の実施例の譜面台装置100の要部を示す斜視図であり、当該譜面台装置100を備えた電子楽器を斜め後方から見た状態を示している。なお、この電子楽器及び譜面台装置100において、演奏時の演奏者側(鍵盤側)を「前部」あるいは「前方」とし、その反対側を「後部」あるいは「後方」とし、さらに「左右」とは電子楽器の正立状態で前部から向かって左右とする。図1において、KBは複数の鍵からなる鍵盤を表している。この電子楽器の本体ケースは、合成樹脂製の上ケース7と上ケース7内に嵌合される下ケース8とで構成されている。上ケース7の後方背面には背面上部71と背面下部72とがあり、譜面台装置100は、背面上部71に設けた嵌合対応部9において、左右の譜面台支持部1L、1Rを介して譜面台部2を保持している。
譜面台部2は、右側の枠体21R、左側の枠体21L及び譜面板22とで構成されている。左右の枠体21L,21Rは譜面板22の左右の端部にそれぞれ嵌合されており、各枠体21L,21Rの上端にはキャップ21−1,21−1がそれぞれ填め込まれている。そして、譜面支持部1L,1Rは枠体21L,21Rの位置において、それぞれ譜面台部2に取り付けられている。譜面台支持部1L、1Rと枠体21L,21R、及び、譜面板22の両端は、該譜面板22の平面に直交する面に対して鏡映対象となっている点以外を同一構造にしている。なお、譜面台支持部1L、1Rや枠体21L,21R等、以下の符号における「L」と「R」は左右を区別するものであり、この符号の「L」,「R」は適宜省略して説明する。また、譜面板22の下辺の枠体21L,21Rの近傍には後述する蝶番状金具14のフック14b1に対する曲がり防止用ストッパ22a,22aが形成されている。
次に、枠体21と譜面台支持部1の構造を説明する。図2及び図3は右側の枠体21R及び右側の譜面台支持部1Rを示す一部破断側面図、図4は枠体21R及び譜面台支持部1Rの要部斜視図であり、図2は譜面台支持部1の「組立状態」と電子楽器を示し、図3は譜面台支持部1の「折り畳み状態」を示している。また、図4は譜面台支持部1の2状態の遷移過程を示している。「組立状態」とは譜面台装置100を電子楽器に載置した状態(あるいは載置できる状態)であり、「折り畳み状態」とは譜面台装置100が電子楽器からとり外されて譜面台支持部1が譜面台部2の背面に折り畳まれた状態である。なお、図2に図示したように、電子楽器の下ケース8は、その上端部を上ケース7の内部に形成されたリブ7aに当接して図示しないネジにより上ケース7と共に外装ケースを構成している。
譜面台支持部1は、第1回動片11、第2回動片12及び第3回動片13を備え、第1回動片11と第3回動片13の他端13Bは枠体21に結合されている。第1回動片11は譜面受けを兼ねた合成樹脂製あるいは木製の部材であり、譜面台部2の左右方向(図1の矢印Pの方向)を長手方向として該譜面台部2の左右幅と略同長の部材である。第1回動片11の一端11Aは枠体21の下端21Aにおいて蝶番状金具14を介して枠体21に取り付けられている。第2回動片12と第3回動片13は例えば金属板で形成されており、第2回動片12の一端12Aは蝶番15を介して第1回動片11の他端11Bに取り付けられ、第3回動片13の一端13Aは蝶番16を介して第2回動片12の他端12Bに取り付けられている。また、第3回動片13には「凹部」としての透孔13aが形成されている。
図5は蝶番状金具14の分解斜視図であり、この蝶番状金具14は枠体21側に取り付けられるA金具14aと第1回動片11側に取り付けられるB金具14bとを軸14cで貫通して蝶番状に形成されている。A金具14aにはフック14b1が入出しうるように中央に切り欠き部14a1が形成され、B金具14bの中央には後述説明するように第3回動片13の透孔13aに係合されるフック14b1が形成されている。
以上の構成により、第1回動片11は譜面台部2に一端が回動自在に枢着され、第2回動片12は第1回動片11の他端に回動自在に一端が枢着され、第3回動片13は第2回動片12の他端に回動自在に一端が枢着されている。これにより、第1回動片11、第2回動片12及び第3回動片13はリンク機構を構成している。
枠体21はアルミニウムの押し出し成形品で構成され、後述の「組み付け部」において譜面板22の端部に嵌合されている。図4に示したように枠体21の裏面側の上部から下方に向かう一部の部分には、断面L型の2つのフレーム21a,21aが枠体21の両縁に沿って平行に形成されている。これにより、このフレーム21a,21aの内側にはガイド溝21bが設けられている。また、枠体21のフレーム21a,21aが形成されていない下端21Aまでの部分は平坦部21cとされている。なお、枠体21は押し出し成形品として形成した後、平坦部21cを削り出したものである。さらに、枠体21の下端21A側には切り溝21dが形成されている。
図6は枠体21と第3回動片13との連結部分の構成を示す斜視図であり、この図6は左側の枠体21Lの部分を示している。枠体21のフレーム21a,21aの内側のガイド溝21bには、断面コ字状のスムーザ211がフレーム21a,21aに沿って摺動自在となるように配設されている。このスムーザ211の内側には、第3回動片13の他端13Bがスムーザ211に対して回動自在に枢着されている。なお、図5は構造を分かり易くするために第3回動片13を垂直に立てて図示してあるが、実際には垂直には移動しない。
以上の構成により、フレーム21a,21aとガイド溝21bは「摺動ガイド」を構成している。そして、第3回動片13の他端13Bは左右方向に突出した突起がスムーザ211の両壁w1,w2の対応部に開けた孔に嵌合させることで、スムーザ211と回動片13の他端13Bは回動自在となり、スムーザ211と共に枠体21に沿って移動(摺動)可能となっている。第3回動片13の他端13Bもこのフレーム21a,21a内のみで移動可能となるように規制される。これにより、第3回動片13の他端13B、スムーザ211及びフレーム21aは「固定部」を構成している。すなわち、この「固定部」の「固定」とは他端13Bがフレーム21(譜面台部2)から離れないことを意味している。
図7は図4のA−A矢視断面図であり、枠体21(21R)と譜面板22との組み付け構造を示している。枠体21には前記フレーム21aの部分と一体にされて押し出し成形により、枠体21の長手方向に断面形状が矩形となる組み付け溝21dが形成されている。また、組み付け溝21dの縁(譜面板22の前面側の縁)には組み付け溝21dに沿って突条21eが形成されている。一方、譜面板22の端部は、譜面板22の厚さより薄くすることにより組み付けほぞ部22bが枠体21の長手方向に形成され、この組み付けほぞ部22bの付け根には枠体21の突条21eに嵌合する溝22cが形成されている。そして、枠体21は、長手方向に対し突条21eを溝22cに合わせて、組み付けほぞ部22bを組み付け溝21d内に挿入し、図4の矢印Q方向に互いにスライドさることで枠体21と譜面板22は組み付けられ、組み付けた後、所定位置でネジN1(図7)により固定される。突条21eと溝22cは譜面板22の左右方向における位置出しの役割をしている。このように、組み付け溝21dと組み付けほぞ部22bはそれぞれ「組み付け部」を構成している。なお、譜面板22の組み付けほぞ部22bの下端部には、枠体21の切り溝21d(図4参照)に合わせて、前方視矩形状の切り欠き部22d(図2の破線)が形成されている。
図4に示したように、枠体21の平坦部21cの近傍にはロック装置3が取り付けられている。図8はロック装置3の構造を示す側面図である。ロック装置3は、譜面台支持部1の折り畳み状態の時に第3回動片13が動いて折り畳み状態が崩れないようにするためのものである。このロック装置3は、図8に示すように、例えば金属板のプレス及び曲げ加工等により形成された爪部材31を、コイルひげバネ32と共に座金33に軸支したものであり、ネジN2により枠体21のフレーム21aに取り付けられている。爪部材31は、軸からU字状に湾曲したバネ部31aと上面部31bと先端部31cとからなり、先端部31cはフレーム21a,21aの間に僅かに突出されている。また、この先端部31cには角度が45度より大きなテーパー面31c1が形成されている。
爪部材31は通常は図8の位置にある。折り畳み状態にするとき第3回動片13はフレーム21a,21aの間に収納されるが、このとき、第3回動片13がテーパー面31c1を押して、先端部31cと上面部31bはバネ部31aの付勢力に抗して図8の右側に移動する。そして、第3回動片13がフレーム21a,21a内に収納されると、先端部31cと上面部31bはバネ部31aの付勢力により図8の位置に戻り、先端部31cが第3回動片13を押さえた状態となる。折り畳み状態を解除するときは、上面部31bを押してひげバネ32の付勢力に抗して爪部材31を回動し、第3回動片13をフレーム21a,21a内から取り出すことができる。その後、上面部31bから手を離せばひげバネ32の付勢力により爪部材31は図8の位置に戻る。なお、左側の枠体21Lにも同様なロック装置が設けられている。この第1実施例ではロック装置3が、折り畳み状態において第3回動片13を譜面台部2に固定する「ロック機構」に相当する。
図3は譜面台支持部1の折り畳み状態であるが、この状態から組立状態にする場合は、第1回動片11、第2回動片12、第3回動片13をループ状になるように展開し、第1回動片11を図3において時計回りに回動させて一端11Aにネジ止めしたB金具14bのフック14b1を、A金具14aの切り欠き部14a1(図5参照)、枠体21の切り溝21d(図4参照)を潜らせる(貫通する)。このとき、第3回動片13の他端13B(固定部)は枠体21(ガイド溝21b)を下方に移動し、この第3回動片13の上部一部が枠体21の平坦部21cに当接するとともに透孔13aが枠体21の下端21Aの近傍に位置する。そこで、上記フック14b1をこの透孔13aの下辺に引っ掛ける。これにより、図2のように第2回動片12と第1回動片11とが鋭角をなすとともに、第2回動片12と第3回動片13とが鋭角をなすようになり、組立状態が完成する。この組立状態で譜面台装置100を後述のように楽器ケースの背面上部71に取り付けると、譜面台部2が立設した位置となる。したがって、譜面板22、枠体21及び第1回動片11の自重により、B金具14bのフック14b1が透孔13aに固定され、組立状態が維持される。
また、組立状態から折り畳み状態にする場合は、譜面台装置100を背面上部71から取り外し、フック14b1を透孔13aから外し、第1回動片11を図2において反時計回りに回動させ、第1回動片11、第2回動片12、第3回動片13のループを開放するように展開する。そして、第3回動片13の他端13Bを枠体21に沿って上方に移動し、第3回動片13を枠体21のフレーム21a,21a内に嵌合収納するとともに、第2回動片12と第1回動片11が枠体21の平坦部21cに当接するように折り畳む。これにより、図3の折り畳み状態とする。このとき、第3回動片13は前記ロック装置3により枠体21内に固定されるので、この折り畳み状態で第1回動片11、第2回動片12及び第3回動片13が、ばらけることがない。
このように、折り畳み状態において、第1回動片11、第2回動片12及び第3回動片13は譜面台部2(その背面)に沿うように直線状に展開されており、譜面台装置100が簡単な構成で、取り外した際にかさばらずコンパクトになる。また、この折り畳み状態で譜面台装置100をどこかに立てかけて置く場合、譜面台部2の際下端には曲がり防止用ストッパ22a,22aがあるので、下端に回り込んだフック14b1が床に当たることがなく、このフック14b1の曲がりを防止できる。なお、この第1実施例では、第3回動片13の他端13Bを含む「固定部」と、上記フック14b1及び透孔13aの構成が、第3回動片13を譜面台部2に固定可能にする「固定手段」に相当する。
図9は楽器の上ケース7の背面上部71に設けた嵌合対応部9の構造を示す図であり、この嵌合対応部9は、上ケース7の背面上部71に形成された透孔71aと、硬質合成樹脂等の嵌合凸部材10とで構成されている。嵌合凸部材10は、円柱状のボス部10a、ボス部10aより径の小さなくびれ部10b、及び板状のフランジ部10cを一体に成型したものである。そして、背面上部71のケース内側(図9では下側)から透孔71aにボス部10aを通し、透孔71aの周囲でフランジ部10cをネジN3によりネジ止めされている。これにより、背面上部71のケース外側にボス部10aとくびれ部10bの一部が突出した構造になっている。そして、このくびれ部10bの一部突出した部分の高さhは第2回動片12の厚みに整合する寸法となっている。なお、この嵌合対応部9は左右の譜面台支持部1L,1Rに対応して背面上部71の左右2箇所に形成されていることはいうまでもない。
一方、図10に示すように、第2回動片12には、打ち抜き加工等により円形の挿入部12a1と縦長のスライド部12a2とから成る鍵穴状の嵌合孔12aが「嵌合部」として形成されている。この嵌合孔12aの挿入部12a1は嵌合凸部材10のボス部10aが挿入できる径となっている。また、嵌合孔12aのスライド部12a2は、挿入部12a1から第2回動片12の一端12Aの方向(所定方向)に向けて形成されており、このスライド部12a2の幅wは嵌合凸部材10のくびれ部10bの径に整合する寸法となっている。
以上の構成により、譜面台装置100を固定するとき譜面台支持部1を図2に示した組立状態とし、第2回動片12の嵌合孔12aの挿入部12a1に嵌合凸部材10のボス部10aを挿入し、くびれ部10bをスライド部12a2に沿わせるようにして譜面台装置100を移動させる。これにより、譜面台装置100が嵌合対応部9において固定される。くびれ部10bの突出している高さhが第2回動片12の厚みに整合するので、この第2回動片12はスライド部12a2の周囲においてボス部10aと背面上部71とに挟まれた状態となり確実に固定される。また、譜面台装置100を取り外すときは、くびれ部10bをスライド部12a2に沿わせるようにして譜面台装置100を移動させ、第2回動片12の挿入部12a1から嵌合凸部材10のボス部10aを抜き出す。
このように、嵌合部である嵌合孔12aと嵌合対応部9とは「スライド機構」を構成しており、楽器に対して当該譜面台装置100をワンタッチで取り付け/取り外しをすることができる。なお、スライド部12aの幅wとくびれ部10bの径とは、くびれ部10bの径を僅かに小さしてある程度のクリアランスを設けてあるが(図9及び図10参照)、このクリアランスは左右の嵌合対応部9(嵌合凸部材10)の間隔と左右の譜面台支持部1L,1Rの間隔の精度に応じて設定されている。
第1実施例によれば、第3回動片13の他端13B(スムーザ211)を枠体21に沿ってスライドさせることで、組立状態と折り畳み状態とを遷移できるので、組立及び折り畳み作業(操作)がスムーズに簡単に行える。
図11は第2実施例の譜面台装置200の要部を示す斜視図である。第1実施例の譜面台装置100と同様な要素には第1実施例の各要素と同符号を付記して詳細な説明は省略する。また、第1実施例に対応する要素には第1実施例の要素の符号に「′」記号を付記した符号を用いる。この第2実施例の譜面台装置200は、背面上部71に設けた嵌合対応部9において、左右の譜面台支持部1L′、1R′を介して譜面台部2′を保持している。第1実施例においては譜面台部2が枠体21L,21Rと譜面板22との別部材で構成されているのに対して、この第2実施例の譜面台装置200の譜面台部2′は、枠部21L′,21R′と譜面板部22′とを例えば合成樹脂等で一体に形成されている。
図12及び図13は右側の枠部21R′及び右側の譜面台支持部1R′を示す一部破断側面図、図14は譜面台装置200の折り畳み状態の要部斜視図であり、図12は譜面台支持部1′の「組立状態」と電子楽器を示し、図13は譜面台支持部1′の「折り畳み状態」を示している。図14に示すように、譜面台部2′は表面に「挟持部」として左右一対のクリップ部材23L,23Rを備えている。なお、このクリップ部材23L,23Rはその上辺部と譜面板部22′との接点を軸として図示しないバネにより譜面板部22′側に付勢されている。さらに、第1実施形態における第3回動片13は枠体21内に収納できるように第2回動片12に比べてその幅が狭くなっているが、この第2実施形態における第3回動片13′は第2回動片12と同幅である。また、第3回動片13′の他端13B′は紐状部材17によって枠部21′の上端21Tに連結されている。
譜面台部2′の枠部21′の裏側には、外側端部から第3回動片13′の幅に相当する幅の平坦部211が形成され、この平坦部211の内側端部にはその長手方向に沿って突条212が形成されている。また、平坦部211の上下2箇所に固定部としてのAシート213,214(図12参照)がそれぞれ貼着されている。さらに、第3回動片13′にはその中程に第1実施例における透孔13aと同様な透孔13a′が形成されるとともに、この第3回動片13′の裏面には、固定部としてのBシート131が貼着されている。Aシート213,214は、表面に無数の鈎状突起が形成された可撓性を有する合成樹脂製のシート部材であり、Bシート131は無数のパイルが扶植された布を基布に張り合わせたシート部材である。そして、これらのシート部材を張り合わせると、鈎状突起がパイルに引っ掛かり、両シート部材は付着される。また、両シート部材を剥がすように引っ張れば、主に鈎状突起の先端の弾性変形により、この鈎状突起がパイルから外れて、両シート部材は剥離できる。このシート部材はいわゆる「マジックテープ(登録商標)」と同様な構成である。
以上の構成により、譜面台支持部1′を組立状態にする場合には、図12に示すように、第1回動片11、第2回動片12、第3回動片13′をループ状に展開し、この第3回動片13′のBシート131を平坦部211の下側のAシート214に張り合わせるとともに、第1実施例と同様に蝶番状金具14のB金具14bのフック14b1を第3回動片13′の透孔13a′の下辺に引っ掛ける。これにより、図12の組立状態が完成する。この場合も、第2回動片12と第1回動片11、第2回動片12と第3回動片13′は、それぞれ鋭角をなしている。なお、組立状態において、楽器ケースの背面上部71に取り付けるには第2回動片12の嵌合孔12aを嵌合対応部9に嵌合させることは第1実施例と同様でる。この第2実施例では、平坦部211の下側のAシート214と第3回動片13′のBシート131とが、第3回動片13′の一部を譜面台部2′に保持する「保持手段」に相当し、この保持手段と、上記フック14b1及び透孔13a′の構成が、第3回動片13′を譜面台部2′に固定可能にする「固定手段」に相当する。
また、組立状態から折り畳み状態にする場合は、フック14b1を透孔13a′から外し、第1回動片11を図12において反時計回りに回動させ、第1回動片11、第2回動片12、第3回動片13′のループを開放するように展開する。そして、第3回動片13′のBシート131を平坦部211の上側のAシート213に張り合わ、図13の折り畳み状態とする。このように、組立状態と折り畳み状態を遷移するときも、第3回動片13′の他端13B′が紐状部材17により枠部21′の上端に連結されているので、第3回動片13が、ばらけることがない。また、この第2実施例においても、折り畳み状態において、第1回動片11、第2回動片12及び第3回動片13は譜面台部2′(その背面)に沿うように直線状に展開されており、譜面台装置200が簡単な構成で、取り外した際にかさばらずコンパクトになる。この第2実施例でも、折り畳み状態で譜面台装置200を立てかけて置く場合、曲がり防止用ストッパ22a,22aによりフック14b1の曲がりを防止できる。この第2実施例では平坦部211の上側のAシート213と第3回動片13′のBシート131が、折り畳み状態において第3回動片13′を譜面台部2′に固定する「ロック機構」に相当する。
この第2実施例においては、折り畳み状態で紐状部材17の両端は枠部21′の上端近傍を始点及び終点としてループを形成する。そこで、図14に示したように、左右両側のの紐状部材17L,17Rを掛け橋部材18で連結し、この掛け橋部材18を例えば壁に設けたフック20に引っ掛けることで、折り畳み状態の当該譜面台装置を壁掛け台として利用することができる。また、その際に、写真やメモ用紙等の「薄冊部材」をクリップ部材23Lあるいは23Rで挟持させることができる。なお、この実施例ではクリップ部材23を2つ設けてあるが、1つでも3つでもよい。また、譜面台として使用するとき(組立状態のとき)に、クリップ部材23が邪魔にならないように、フック等で該クリップ部材23を上側に上げるように固定できる構成としてもよい。
ここで、掛け橋部材18はその両端にフック18a,18aを設け、紐状部材17L,17Rの折り返しの部分にフック18a,18aを引っ掛けるようにしているが、紐状部材17L,17Rのこの折り返しの部分にリング状の部材を設けてそのリング状の部材にフック18a,18aを引っ掛けるようにしてもよい。また、紐状部材17L,17Rを鎖状の部材としてその鎖の一つのリングに引っ掛けるようにしてもよい。さらに、紐状部材17L,17Rを数珠状の部材としたり少なくとも折り返し部分に2つの玉状のこぶを設けるなどし、そのこぶの間にフック18a,18aを引っ掛けるようにしてもよい。このようにフック18a,18aを引っ掛ける部分は、それぞれ「ノード部」に対応する。また、掛け橋部材18は紐状部材17L,17Rのいずれか一方に予め取り付けられていてもよい。
以上の第2実施例における譜面台部2′は、枠部21′と譜面板部22′とを一体に形成しているが、譜面台支持部1′の構成を用いるとともに、この枠部21′を第1実施例における枠体21と同様な枠体とし、その枠体に譜面台支持部1′を取り付けるとともに、その枠体と譜面板とを第1実施例と同様な嵌合部で嵌合して枠体と譜面板とを組み付けるようにしてもよい。このような実施例と第1実施例においては、譜面板22の左右の幅だけを異なるようにして、例えば異機種の楽器に対応する異機種の譜面台装置を構成する際に、枠体と譜面台支持部を異機種で共通にすることができ、譜面台装置のコストを低減することができる。
また、以上の実施例では3つの回動片によりリンク機構を構成し、組立状態において3つの回動片により3角形のループを形成するようにしているので、「固定手段」をなすフック14b1と透孔13a(13a′)とにより、一箇所を固定するだけで簡単に確実に形状を保持できる。しかし、この3つの回動片に限らず各実施例の譜面台支持部として4つ以上の回動片でリンク機構を構成してもよい。この場合、第3回動片に対応するリンク機構の末尾の回動片を譜面台部に固定する固定手段を設けることはいうまでもない。また、この場合に組立状態において、各回動片が隣接する回動片と成す角度が各々所定角度で固定されるように構成するとよい。
また、以上の実施例では、折り畳み状態のときに各回動片は譜面台部(枠体あるいは枠部)に沿って直線状に展開するようにしているが、多少折れ線状でもよく、特に譜面板が湾曲しているような場合には折れ線状とする。
なお、図2及び図12に示したように、第1及び第2実施例における嵌合対応部9の嵌合凸部材10は、そのボス部10aの先端が、楽器ケースの背面下部72の面の延長線上にある。これにより、譜面台装置を取り外した電子楽器を、背面下部72とボス部10aを床面側にして該電子楽器を安定して立てておくことができる。また、左右の嵌合凸部材10は左右に2つ設けられているので、電子楽器の電源コードをこの2つの嵌合凸部材10,10に掛け回しておくこともできる。
図15は第3実施例の譜面台装置300の要部を示す側面図(側視図)である。第1実施例の譜面台装置100と同様な要素には第1実施例の各要素と同符号を付記して詳細な説明は省略する。また、第1実施例に対応する要素には第1実施例の要素の符号に「″」記号を付記した符号を用いる。この第3実施例の譜面台装置300は譜面台支持部4と「譜面台部」としての譜面板22″とを有し、譜面台支持部4は、譜面受けを兼ねた第1回動片41、第2回動片42、第1連鎖状部43、第1固定部44、第2連鎖状部45及び第2固定部46で構成されている。第1回動片41及び第2回動片42は、第1実施形態の第1回動片11及び第2回動片12と同様な構成である。図15は譜面台支持部4の「組立状態」を示しており、譜面台支持部4で譜面板22″を保持し、譜面台支持部4の第2回動片42を介して前記実施例と同様に電子楽器の上ケースの背面上部71に取り付けられる。
第1連鎖状部43と第2連鎖状部45は、図16(A) に示すチップ部材5を多数連結して構成されている。チップ部材5は先端に球形ボス51aを有するスティック部51と切り欠き部52aを有する連結部52とを樹脂で一体成型して形成されている。ここで、図16は第2回動片42側から数えてn番目のチップ部材5とn+1番目のチップ部材5とを図示したものであり、図16(A) はこれらを分解した状態である。なお、n番目を前段、n+1番目を後段という。各チック部材5,5は次のように連結される。前段の連結部52の切り欠き部52aは後段のチップ部材のスティック部51が嵌合する形状になっており、後段のスティック部51を前段の切り欠き部52a内に嵌合させ、ピン53を、前段の連結部52の軸穴52b、後段のスティック部51に形成された軸穴51b及び前段の連結部52の軸穴52bと通して、両チップ部材5,5は連結される。
切り欠き部52a内には後段のスティック部51の球形ボス51aが嵌合する穴52cが形成されており、前段及び後段のチップ部材5が一直線状に位置するとき球形ボス51aが穴52aに嵌合してその一直線状がある程度の力に抗して保持可能となっている。また、切り欠き部52aの穴52cに隣接する片側には段部52dが形成されており、球形ボス51aが穴52aから外れてスティック部51が切り欠き部52aの奥側に僅かに回動すると、図16(B) に示したように、段部52dに球形ボス51aが当接し、前段のチップ部材5に対して後段のチップ部材5の回動が阻止され、両チップ部材5,5の成す最大角度θが固定される。
このように多数のチップ部材5,5,…が連結されて第1連鎖状部43及び第2連鎖状部45が構成されており、上記最大角度θが固定されるので、図15に示したように第1連鎖状部43は一定の円弧状を形成し、かつ、第1連鎖状部45の円弧の半径は図15の状態よりも小さくなることはない。また、図15において、第1固定部44と第2固定部46は、例えば第2実施例のシート部材と同様な構成により譜面板22″の裏面に固着されており、この第1固定部44と第2固定部46の間で、第2連鎖状部45は譜面板22″に沿って配置される。これにより、譜面台保持部4は、側面視(側面図)において立体的かつループ状に展開して譜面板22″(譜面台)を楽器本体に固定するように構成されている。
また、第1連鎖状部43は各チップ部材5を直線状にすることができるので、第1固定部44,第2固定部46を譜面板22″から外し、第1回動片41、第2回動片42、第1連鎖状部43、第1固定部44、第2連鎖状部45及び第2固定部46を直線状にし、それぞれ譜面板22″の裏面に沿って互いに対向して略平面状に収縮することができる。この場合も、第1固定部44及び第2固定部46は第2実施例と同様に譜面板22″の裏面に固着すればよい。
1(L,R),1′(L,R)…譜面台支持部、11…第1回動片、12…第2回動片、12a…嵌合孔(嵌合部(スライド機構))、13…第3回動片、13B…他端(固定部)、13a…透孔(凹部(固定手段))、14…蝶番状金具、14b1…フック(固定手段)、2,2′…譜面台部、21(L,R)…枠体、21a…フレーム(摺動ガイド、固定部(固定手段))、21b…ガイド溝(摺動ガイド)、211…スムーザ(固定部(固定手段))、21d…組み付け溝(組み付け部)、21′(L,R)…枠部、22…譜面板、22b…組み付けほぞ部(組み付け部)、22′…譜面板部、3…ロック装置(ロック機構)、10…嵌合凸部材、23(L,R)…クリップ部材(挟持部)、13′…第3回動片、213…Aシート(ロック機構)、214…Aシート(保持手段(固定手段))、13a′…透孔(固定手段)、131…Bシート(保持手段(固定手段)、ロック機構)、17(L,R)…紐状部材、18…掛け橋部材、7…上ケース、71…背面上部(一面)、9…嵌合対応部(スライド機構)、22″…譜面板(譜面台部)、41…第1回動片、42…第2回動片、43…第1連鎖状部、44…第1固定部、45…第2連鎖状部、46…第1固定部、100,200,300…譜面台装置