JP4655260B2 - 可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機 - Google Patents
可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4655260B2 JP4655260B2 JP2002561195A JP2002561195A JP4655260B2 JP 4655260 B2 JP4655260 B2 JP 4655260B2 JP 2002561195 A JP2002561195 A JP 2002561195A JP 2002561195 A JP2002561195 A JP 2002561195A JP 4655260 B2 JP4655260 B2 JP 4655260B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve body
- case
- swash plate
- valve
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B49/00—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
- F04B49/22—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/14—Control
- F04B27/16—Control of pumps with stationary cylinders
- F04B27/18—Control of pumps with stationary cylinders by varying the relative positions of a swash plate and a cylinder block
- F04B27/1804—Controlled by crankcase pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B49/00—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
- F04B49/22—Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves
- F04B49/24—Bypassing
- F04B49/246—Bypassing by keeping open the outlet valve
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K15/00—Check valves
- F16K15/02—Check valves with guided rigid valve members
- F16K15/025—Check valves with guided rigid valve members the valve being loaded by a spring
- F16K15/026—Check valves with guided rigid valve members the valve being loaded by a spring the valve member being a movable body around which the medium flows when the valve is open
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K17/00—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves
- F16K17/02—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side
- F16K17/04—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded
- F16K17/06—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded with special arrangements for adjusting the opening pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K47/00—Means in valves for absorbing fluid energy
- F16K47/02—Means in valves for absorbing fluid energy for preventing water-hammer or noise
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/14—Control
- F04B27/16—Control of pumps with stationary cylinders
- F04B27/18—Control of pumps with stationary cylinders by varying the relative positions of a swash plate and a cylinder block
- F04B27/1804—Controlled by crankcase pressure
- F04B2027/1863—Controlled by crankcase pressure with an auxiliary valve, controlled by
- F04B2027/1872—Discharge pressure
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Compressor (AREA)
Description
この発明は可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に関し、特にエンジンの駆動力が常時伝達される可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に関する。
背景技術
車両用のエアコンディショナ(以下「エアコン」という)に用いられる可変容量型斜板式圧縮機において、電磁クラッチを無くした可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機は、エアコンのON−OFF時のフィーリングの悪さを解決できるとともに、圧縮機の重量を減らし、コストを削減することができる。
しかし、従来の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機では、エアコンOFF時に微少流量の冷媒ガスでエバポレータを凍結させないようにするために、複雑な吸入閉鎖機構又は吐出閉鎖機構を設けて、エアコンOFF時には冷媒ガスを内部循環させる必要があった。
これに対し、特開2000−2180号公報に開示された可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機は、斜板が最小傾斜角度0°にまで傾斜できるように構成され、また、復帰バネ(ストロークスプリング)で斜板をストローク増加方向へ押すように構成されている。これにより、エアコンOFF時(コントロールバルブに対して非通電)には、クランク室圧力が復帰バネに抗するように斜板へ作用し、斜板の傾斜角を極力小さくすることができ、吐出通路上に設けた逆止弁との協働効果により冷媒ガスの流量を0にすることができる。エアコンON時には、復帰に必要な傾斜角まで斜板が復帰バネにより、押し戻されるので、エアコンOFFからONへの移行も迅速である。この機構により、エアコンOFF時の無駄な内部循環仕事が小さくなり、かつ複雑な吸入閉鎖機構を削除できた。
ところで、特開2000−2180号公報に開示された可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機では、エアコンOFF運転時の斜板傾斜角は復帰バネ力とクランク室圧力とのバランスにより決定される。エンジン回転数が高くなるに従い内部循環量も多くなるためクランク室圧力も高くなり、斜板傾斜角はより小さくなる。これはエアコンOFF運転時には高速運転になればなるほど斜板傾斜角が小さくなることを意味している。
一方、高速運転になればなるほど圧縮機内部の摺動部分の発熱量は大きくなり(特にシャフトシール)、摺動部分の潤滑及び冷却が必要となる。ところが先に説明した通り、高速運転時にはより斜板傾斜角が小さくなるため、内部循環量はエンジン回転数の上昇に比例して多くならない。このように、特開2000−2180号公報に開示された可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機には摺動部分の信頼性に問題があった。
このような問題を解決する手段として、復帰バネを用いずに、斜板の最小傾斜角度を0°よりも僅かに大きい固定の角度(例えば最大傾斜角度の2%)として、所定の開弁圧の吐出チェック弁を吐出通路上に設ける構成が考えられる。これによれば、エアコンOFFであって高速運転時に内部循環量が多くなるため、摺動部分の潤滑及び冷却を充分に行なえる。
しかし、この場合、第18図に示す一般的な吐出チェック弁170では、開弁圧が小さいと、高速運転時に内部循環が充分に行なわれる前に吐出チェック弁170が開いてしまうため、コンデンサ側に冷媒ガスが流れ出してしまう。
反対に、吐出チェック弁170の開弁圧が大きいと、エアコンON時であって低速運転時には吐出チェック弁前後の圧力差が小さくなるので、ばね173のばね力に負けて吐出チェック弁170が閉じてしまう。吐出チェック弁170が閉じると、コンプレッサ内部に圧力がこもるため、再び開弁し、吐出チェック弁170が開閉を繰り返し、吐出脈動が発生する。
また、ある程度大きな流量であったとしても、ばね173のばね力の影響により弁体172のリフト量が小さい状態になっていると、動圧や絞り効果の影響でシート面171aの圧力が下がって弁体172がシート面171aに引き寄せられてしまう。これにより吐出チェック弁170が閉じてしまい、以後吐出チェック弁170は開閉を繰り返す。
この発明は、エアコンOFF時にエンジンが高回転しても圧縮機の摺動部分の潤滑及び冷却を充分に行なうことができ、しかも、エアコンON時で冷房負荷が小さいとき等に吐出チェック弁のチャタリングが発生しにくい可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機を提供することを目的とする。
発明の開示
前述の目的を解決するためにこの発明は、ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備えている。
上述のように閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁を備えているので、エアコンOFF時であってエンジンが高回転したときに吐出チェック弁が開かないように開弁圧を設定しても、閉弁圧は開弁圧よりも小さいので、エアコンON時であって冷房負荷が小さいときに吐出チェック弁は閉じないようになる。このため、冷房負荷が小さいとき等に吐出チェック弁のチャタリングを防止することができる。また、吐出通路に吐出チェック弁を備えているので、エアコンOFF時であってエンジンが高回転したときでも冷媒ガスの内部循環量が多く、摺動部分の潤滑及び冷却が不足しない。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを備え、前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有している。
上述のように吐出チェック弁のケースがオーバーラップ部を有しているので、動圧や絞り効果による弁体の吸着を防止できる。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを備え、前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、前記オーバーラップ部と前記円筒部とがテーパ面を介して連設されている。
上述のようにオーバーラップ部と円筒部の間にテーパ面があるので、冷媒ガスの流れが乱されず、冷媒ガスがスムーズに流れる。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを備え、前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、前記弁体は、前記第2のシート面を取り囲むとともに、前記第2のシート面が前記第1のシート面に接触しているときに、前記弁体の後側の圧力が導入される空間を前記第1のシート面との間に形成する段差面を有している。
上述のように弁体に第2のシート面を取り囲む段差面を形成したので、第2のシート面と段差面との面積の比率を変えることにより、開弁圧と閉弁圧とを任意に設定できる。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを備え、前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、前記オーバーラップ部と前記円筒部とがテーパ面を介して連設され、前記弁体は、前記第2のシート面を取り囲むとともに、前記第2のシート面が前記第1のシート面に接触しているときに、前記弁体の後側の圧力が導入される空間を前記第1のシート面との間に形成する段差面を有している。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを備え、前記ケースと前記弁体の一方が磁石を有し、他方が前記深さ方向で前記磁石に吸着される吸着部材を有している。
上述のように磁石と吸着部材とを備えているので、閉弁圧と開弁圧との差を大きくすることができる。
また、この発明は、ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、開弁を遅らせることによって閉弁圧を開弁圧よりも小さくする開弁遅延手段と、閉弁を遅らせることによって前記閉弁圧を前記開弁圧よりも小さくする閉弁遅延手段との少なくとも一方を有し、前記吐出通路に設けられた吐出チェック弁とを備えている。
上述のように吐出チェック弁は開弁遅延手段と閉弁遅延手段との少なくとも一方を有しているので、開弁圧と閉弁圧とのどちらか一方又は両方を調整して閉弁圧を開弁圧よりも小さくすることができる。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備えている。
上述のように吐出チェック弁が、ケースと、弁体と、ばねを備えているので、これらの形状、大きさ等を適宜決めることによって開弁圧と閉弁圧の設定を任意に行える。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、前記開弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、この孔に対向するように前記弁体に形成された第2のシート面とで構成され、前記第2のシート面は、前記第1のシート面より小さく、前記孔より大きい。
上述のように開弁遅延手段がケースに形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、弁体に形成された第2のシート面とで構成されているので、これらの大きさ等を適宜決めることにより、開弁圧を所定値にすることができる。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、前記閉弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、前記第1のシート面を囲むように前記ケースに形成され、前記弁体の先端部が前記深さ方向で嵌合するオーバーラップ部とで構成されている。
上述のように閉弁遅延手段がケースに形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、第1のシート面を囲むようにケースに形成されたオーバーラップ部とで構成されているので、これらの大きさ等を適宜決めることにより、閉弁圧を所定値にすることができる。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、前記開弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、この孔に対向するように前記弁体に形成された第2のシート面とで構成され、前記第2のシート面は、前記第1のシート面より小さく、前記孔より大きく、前記閉弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、前記第1のシート面を囲むように前記ケースに形成され、前記弁体の先端部が前記深さ方向で嵌合するオーバーラップ部とで構成されている。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、前記閉弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、前記第1のシート面を囲むように前記ケースに形成され、前記弁体の先端部が前記深さ方向で嵌合するオーバーラップ部とで構成され、前記ケースは、前記オーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向へ案内するガイド部を有し、前記孔から前記ケース内に流入した前記冷媒ガスを前記弁体の下流へ流すガス流通路が、前記ガイド部の内周面に形成されている。
上述のようにガイド部の内周面にガス通路を形成して、ガイド部の内径とオーバーラップ部の内径とを同一にしたので、弁体の先端部がガイド部とオーバーラップ部との境界をスムースに通過する。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、前記開弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、この孔に対向するように前記弁体に形成された第2のシート面とで構成され、前記第2のシート面は、前記第1のシート面より小さく、前記孔より大きく、前記閉弁遅延手段が、前記ケースの一端部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面に形成された孔と、前記第1のシート面を囲むように前記ケースに形成され、前記弁体の先端部が前記深さ方向で嵌合するオーバーラップ部とで構成され、前記ケースは、前記オーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向へ案内するガイド部を有し、前記孔から前記ケース内に流入した前記冷媒ガスを前記弁体の下流へ流すガス流通路が、前記ガイド部の内周面に形成されている。
好ましくは、前記吐出チェック弁は、ケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、前記弁体により開閉される孔が前記ケースの一端部に形成され、前記孔から前記ケース内に流入した前記冷媒ガスを前記弁体の下流へ流すガス流通路が、前記弁体の外周面に形成されている。
上述のように弁体にガス通路が形成されているので、ケースにガス通路を形成するのに比べて、弁体の樹脂成形が容易である。
また、この発明は、ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、上流側と下流側との圧力差が第1の所定値を超えると前記吐出通路を開き、前記圧力差が前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値を下回ったときに前記吐出通路を閉じる開閉制御手段を有し、前記吐出通路に設けられた吐出チェック弁とを備えている。
上述のように吐出チェック弁が第1の所定値を超えると吐出通路を開き、第1の所定値よりも小さい第2の所定値を下回ったときに吐出通路を閉じる開閉制御手段を有しているので、エアコンOFF時であってエンジンが高回転したときに吐出チェック弁が開かないように第1の所定値を設定しても、第2の所定値は第1の所定値よりも小さいから、エアコンON時であって冷房負荷が小さいときに吐出チェック弁は閉じないようになる。このため、冷房負荷が小さいとき等に吐出チェック弁のチャタリングを防止することができる。また、吐出通路に吐出チェック弁を備えているので、エアコンOFF時であってエンジンが高回転したときでも冷媒ガスの内部循環量が多く、摺動部分の潤滑及び冷却が不足しない。
好ましくは、前記開閉制御手段は、前記第1の所定値を設定する開弁遅延手段と、前記第2の所定値を設定する閉弁遅延手段との少なくとも一方で構成されている。
上述のように吐出チェック弁は第1の所定値を設定する開弁遅延手段と第2の所定値を設定する閉弁遅延手段との少なくとも一方を有しているので、第1の所定値と第2の所定値のどちらか一方又は両方を設定して第2の所定値を第1の所定値よりも小さくすることができる。
好ましくは、弁体の先端部外周縁に丸みがつけられている。
上述のように弁体の先端部外周縁が丸くなっているので、冷媒ガスがガス通路を通過するときに冷媒ガスの流れの中に渦が発生することが無く、渦が発生することによって生じる高周波音の発生を防止することができる。
好ましくは、前記斜板の最小傾斜角度が、ゼロよりも大きく設定されている。
上述のように斜板の最小傾斜角度がゼロよりも大きく設定されているので、斜板の復帰ばねを廃することができる。
好ましくは、前記シャフトに取り付けられ、前記斜板の最小傾斜角度を決定する傾斜角規制部材と、この傾斜角規制部材の斜板側端面に取り付けられ、前記斜板の最小傾斜角度を調整する傾斜角調整部材とを備えている。
上述のように傾斜角規制部材の斜板側端面に傾斜角調整部材が備えられているので、傾斜角調整部材の厚さを変えることにより、各部品のばらつきを吸収して、最適な斜板の最小傾斜角に調整できる。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の第1の実施形態を第1図から第7図に基づいて説明する。
この可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機のシリンダブロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘッド3が、他端面にはフロントヘッド4がそれぞれ固定されている。
シリンダブロック1には、シャフト5を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリンダボア6が配設されている。各シリンダボア6内にはピストン7が摺動可能に収容されている。
フロントヘッド4内にはクランク室8が形成され、クランク室8内には斜板10が収容されている。フロントヘッド4の中心部にはボス部4aが形成されている。このボス部4a内にはラジアル軸受26及びシャフトシール27が収容されている。
斜板10はヒンジボール9を介してシャフト5に摺動かつ傾斜可能に装着されている。
斜板10のボス部10cの中心孔には、ヒンジボール9の球面部9aと対応するヒンジボール受面10dが設けられている。
このヒンジボール受面10dには、ヒンジボール9の球面部9aが摺動可能に嵌合している。
また、斜板10はシュー50を介してピストン7に連結されている。シュー50は、斜板10の両端面10a,10bに対して相対回転可能に、ピストン7の支持凹部7a,7bによって支持されている。
リヤヘッド3には、吐出室12と吸入室13とが形成されている。吐出室12は吸入室13を包囲するように配置されている(第3図参照)。リヤヘッド3にはエバポレータ(図示せず)へ通じる吸入口3aが設けられている。
吸入口3aの冷媒ガスはリヤヘッド3に形成された吸入通路39を介して吸入室13に案内される。吸入通路39内には吸入チェック弁120が配置されている。
この吸入チェック弁120は、弁座121と、ケース122と、弁体123と、ばね124とを備えている。
弁座121は孔121aを有する。ケース122は有底円筒状であり、その開口側端部が弁座121に嵌合されている。また、ケース122には、窓孔122aが形成されている。弁体123はケース122内に収容され、ケース122の深さ方向に沿って摺動可能である。この弁体123の摺動により、第3図(b)に示すように、ケース122の窓孔122aが開閉する。ばね124はケース122内に収容され、弁体123を弁座121の方へ付勢する。
コントロールバルブ81は吐出室12とクランク室8とを連通させる給気通路57の途中に設けられている。このコントロールバルブ81は、弁部81a、ソレノイド81b及びベローズ81cを有している。ベローズ81cは、吸入圧力が低下したときに伸張し、給気通路57を開く方へ弁部81aを移動させる。ソレノイド81bは、車両側のコントロールロジックから供給される電流が増加した場合に、給気通路57を閉じる方へ弁部81cを付勢する。
すなわち、熱負荷が小さいとき、コントロールバルブ81は給気通路57を開放し、熱負荷が大きいとき、給気通路57を遮断する。
吸入室13とクランク室8とはシリンダブロック1に形成された中心孔1a及び通路58並びにバルブプレート2に形成されたオリフィス2aを介して連通している。
バルブプレート2には、圧縮室6aと吐出室12とを連通させる吐出ポート16と、圧縮室6aと吸入室13とを連通させる吸入ポート15とが、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられている。
吐出ポート16は吐出弁17により開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド側端面にボルト19により固定されている。
また、吸入ポート15は吸入弁21により開閉され、吸入弁21はバルブプレート2とシリンダブロック1との間に配設されている。
シャフト5のフロント側はラジアル軸受26によって回転可能に支持されている。シャフト5のフロント側外周面とボス部4aとの隙間はシャフトシール27によりシールされている。シャフト5のリヤ側に形成された段差面5aにはスラスト軸受24が係止され、このスラスト軸受24のリヤ側端面には皿ばね28が配置されている。この状態でシャフト5のリア側はシリンダブロック1の中心孔1aに配置されたラジアル軸受25に挿入される。したがって、シャフト5のリヤ側はスラスト軸受24及びラジアル軸受25によって支持される。シャフト5のリア側をラジアル軸受25に挿入したとき、スラスト軸受24のスラストレール24aとラジアル軸受25の外輪25aとによって皿ばね28が所定量撓む。これにより、シャフト5をフロントの方へ押圧する荷重をシャフト5に与え、シャフト5の軸方向のガタを抑制する。
シャフト5には通路5bが形成されている。この通路5bはボス部4aの軸受収容空間とシリンダボア1の中心孔1aとを連通する。したがって、圧縮室6a、吐出ポート16、吐出室12、給気通路57、クランク室8、ボス部4aの軸受収容空間、通路5b、通路58及びオリフィス2aにより内部循環通路が構成される。この内部循環通路により、斜板10の傾斜角度が最小及び最小付近のときにハウジング内で冷媒ガスを循環させ、圧縮機内部の摺動部分を潤滑及び冷却する。
シャフト5にはシャフト5の回転を斜板10に伝達するためのスラストフランジ40が固定され、このスラストフランジ40はスラスト軸受33を介してフロントヘッド4の内壁面に支持されている。
スラストフランジ40と斜板10とはリンク機構41を介して連結され、斜板10はシャフト5と直交する仮想面に対して傾斜可能である。
スラストフランジ40とヒンジボール9との間には、デストロークスプリング93がシャフト5の外周面に装着されている。
シャフト5には、ヒンジボール9を受け止めることによって、斜板10の最小傾斜角度を決めるスナップリング(傾斜角規制部材)51が取り付けられている。このスナップリング51のヒンジボール側端面には斜板10の最小傾斜角度を調整するためのスペーサ(傾斜角度調整部材)52が配置されている。組付け時に厚さの異なる複数のスペーサ52の中から一つのスペーサ52を選択して使用することにより、各部品のばらつきを吸収して斜板10の最小傾斜角度が所定値になるように調整管理される。
シリンダブロック1の外周面には筒状部1bが形成されている。この筒状部1bには吐出空間室1cが形成されている。この吐出空間室1cは、筒状部1bに形成された通路1d及びバルブプレート2に形成された孔2bを介して吐出室12に連通している。吐出空間室1c内には、筒状部1bの開口面を覆うようにバッフルプレート14が収容されている。このバッフルプレート14には所定の大きさの穴(図示せず)が設けられており、この穴は吐出脈動を減衰させる。
筒状部1cにはバッフルプレート14を介してカバー11が取り付けられている。カバー11には吐出口11a及び弁収容孔11bが形成されている。
上述の孔2b、通路1d、吐出空間室1c、弁収容孔11b及び吐出口11aで、圧縮室6aから吐出室12に吐出された冷媒ガスを圧縮機外へ送り出す吐出通路Dが構成される。
このように吐出通路Dの一部である弁収容孔11bには吐出チェック弁130が収容されている。この吐出チェック弁130は、第4図に示すように、ケース131と、弁体132と、ばね133と、ストッパ134とを備えている。
ケース131は有底円筒状である。このケース131は、第5図に示すように、底部131aと、オーバーラップ部131bと、リフト部131cと、円筒部131dとを有している。底部131aには、第1のシート面131eと、この第1のシート面131eの中央部に形成された円形の孔131fとを有している。オーバラップ部131bは、底部131aに連設され、弁体132の先端部とケース131の深さ方向で所定長嵌合する。リフト部131cは、オーバーラップ部131bに連設され、弁体132の先端部との間で冷媒ガスの流れを絞るテーパ面131gを有している。このテーパ面131gは第1のシート面131eから離れるにしたがって広がっている。円筒部131dは、リフト部131cに連設され、弁体132をケース131の深さ方向に沿って案内する。
弁体132は、ケース131内に収容され、ケース131の深さ方向に沿ってケース131内を摺動可能である。弁体132は、胴部132aと、複数のブロック状部132bとを有している。胴部132aの先端部には、凸部132cと、この凸部132cを取り囲む段差面132dとが形成されている。凸部132cの先端面は第2のシート面132eを構成する。この第2のシート面132eは第1のシート面131eと接触したり離隔したりすることにより、孔131fを開閉する。ブロック状部132bは胴部132aの外周面に一定間隔おきに設けられている。このブロック状部132bがケース131の円筒部131dの内周面上を軸方向に滑ることにより、弁体132はケース131内を摺動する。また、隣り合うブロック状部132bの間の部分は孔131fからケース131内に流入した冷媒ガスを弁体132の下流に流すガス通路となっている。
ばね133は、ケース131内に配置され、弁体132をケース131の底部131aの方へ付勢する。
ストッパ134はケース131内に固定され、弁体132の動きを制限する。このストッパ134は、胴部134aと、保持部134bと、複数の脚部134cとを有する。胴部134aはほぼリング状である。保持部134bはリング状であり、胴部134aの先端面に形成されている。この保持部134bにより、ばね133が保持されている。脚部134cは胴部134aの外周面に一定間隔おきに設けられている。この脚部134cをケース131の円筒部131dの内周面に固着することにより、ストッパ134がケース131に固定される。
次に、この可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサの作動を説明する。
コントロールバルブ81には車両側のコントロールロジックから求められた所定の電流が与えられている。電流に応じて定められた圧力より吸入圧力が低下した場合には、コントロールバルブ81のベローズ81cが伸張し、弁部81aが給気通路57を開ける方向へ移動する。給気通路57が開くと、吐出室12からクランク室8へ高圧の冷媒ガスが導入されるためクランク室圧が上昇し、斜板10の傾斜角度が小さくなり、ピストン7のストロークが短くなる。ピストン7のストロークが短くなると、吸入圧力が上昇するため、結局、エンジンの回転数、運転条件を問わず、圧縮機の吸入圧が一定の圧力となるべくピストン7のストロークが制御される。電流を増加させた場合にはソレノイド81bが弁体81aを閉方向へ付勢するため、より低い吸入圧力以下にならないと給気通路57は開かない。このようにして、より低い吸入圧を維持するようにピストン7のストロークが制御される。吐出室12に吐出された冷媒ガスは吐出室12からバルブプレート2の孔2b及びシリンダブロック1の通路1dを通じてシリンダブロック1の上部に設けられた吐出空間室1cに流れる。
第2図を用いてOFFモード運転時の状態を示す。車両のコントロールロジックによりコントロールバルブ81への通電が停止されると、コントロールバルブ81の開放ばね(図示せず)の働きにより、弁部81aを吸入圧力、吐出圧力に拘わらず開放させる。このため、給気通路57が開放するのでクランク室圧が急上昇し、斜板10が最小傾斜角度へ移行する。斜板10の最小傾斜角度はゼロ以上(例えば、最大傾斜角度の1〜2%)に設定されている。斜板10が最小傾斜角度になると急激に吐出流量が減るため、吐出室12の圧力が低下するが、システム側(コンデンサ側(図示せず))には多量の吐出冷媒があるため圧力が低下せず、システム側吐出圧力(Pds)より吐出室側吐出圧力(Pdc)の方が低くなる。この吐出チェック弁130前後の圧力差により吐出チェック弁130が閉じ、冷媒ガスの逆流を防止する。最小傾斜角度で圧縮された冷媒ガスはコントロールバルブ81からクランク室8を経由し、バルブプレート2に設けられたオリフィス2aを通過して吸入室13へ戻り、内部循環する。このため、システムへの冷媒ガスの流れが無くなるので、吸入通路39に設けられた吸入チェック弁120前後の圧力差が無くなり、吸入チェック弁120が閉じる。
次に、第5図に基づいて吐出チェック弁130の動作について説明する。なお、直径a1の円の面積をA1、直径a2の円の面積をA2、直径a3の円の面積をA3とする。
第5図(a)は閉弁状態を示す。閉弁時において、弁体132の第2のシート面132eの孔131fを塞いでいる部分には吐出室側吐出圧力(Pdc)が作用している。ケース131の第1のシート面131eと弁体132の段差面132dとの間には空間135が形成され、この空間135には弁体132とオーバーラップ部131bとの隙間からシステム側吐出圧力(Pds)が入り込むので、空間135はシステム側吐出圧力(Pds)となる。このため、弁体132の段差面132d(面積A3−A2)にはシステム側吐出圧力(Pds)が作用する。第2のシート面132eのうち、孔131fよりも外側にある部分(面積A2−A1)には、吐出室側吐出圧力(Pdc)からシステム側吐出圧力(Pds)への圧力勾配があるので、ほぼ(Pdc+Pds)/2の圧力が作用する。弁体132の上面(面積A3)にはシステム側吐出圧力(Pds)が作用しており、このシステム側吐出圧力(Pds)はばね133のばね荷重とともに弁体132を閉方向へ押圧している。すなわち、吐出チェック弁130の開弁は、
A1×Pdc+(A2−A1)(Pdc+Pds)/2+(A3−A2)Pds>A3×Pds+Fspring
と定義される(Fspring:閉弁時におけるばね133のばね荷重)。
第5図(b)は開弁直後の状態を示す。ケース131の第1のシート面131eが開放され、孔131fは開いたが、まだオーバーラップ部131bが開いていないため冷媒ガスはシステム側へ漏れる程度であり、吐出チェック弁130は実質的には開いていない。弁体132の第2のシート面132e及び段差面132dに吐出室側吐出圧力(Pdc)が作用し、吐出室側吐出圧力(Pdc)が作用する面積が広がったので開弁させる力はより大きくなり、最終的にばね133のばね荷重に打ち勝って、開放状態へ移行する。
第5図(c)は全開状態を示す。オーバーラップ部131bが開放し、冷媒ガスがシステム側に吐出される。このとき、リフト部131cは末広がりのテーパ面131gを有しているので、流れに乱れが生じず、すみやかに冷媒ガスが流れる。弁体132のリフト量は弁体132前後の圧力差とばね133のたわみ量に応じたバランス点で決定される。すなわち、
A3×Pdc=A3×Pds+Fspring+kδ
より
δ={A3×(Pdc−Pds)−Fspring}/k
となるリフト量δにてバランスする(kはばね定数)。ばね定数kは圧力荷重に比べて小さく設定してあるので、通常運転時は吐出チェック弁130はフルリフト(全開)状態まで開口している。
第5図(d)は極低流量時の状態を示す。低流量時は弁体132前後の圧力差(Pdc−Pds)が小さく、ばね133のばね荷重に抗して弁体132を全開状態に維持できなくなることがある。しかし、弁体132のリフト量が小さくなってくると、弁体132の先端部とリフト部131cとの間の通路が絞られてくるので、圧力差が大きくなる。この圧力差により弁体132はリフト部131cから下方へ移動することができず、所定量以上のリフト量が維持される。これにより、低流量時のチャタリングを防止できる。
次に、この実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、第6図に示すように、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁130を備えているので、エアコンOFF時であってエンジンが高回転したときに吐出チェック弁130が開かないように開弁圧を設定しても、閉弁圧は開弁圧よりも小さいので、エアコンON時であって冷房負荷が小さいときに吐出チェック弁130は閉じないようになる。したがって、低流量時における吐出チェック弁130のチャタリングを防止することができる。また、吐出通路Dに吐出チェック弁130を備えているので、エアコンOFF時であってエンジンが高回転したときでも、冷媒ガスの内部循環量が多く、摺動部分の潤滑及び冷却が不足しない。
また、この実施形態では、吐出チェック弁130のケース131が、オーバーラップ部131bを有しているので、弁体132のリフト量が多くなり、弁体132と第1のシート面131eとの間隔が開くので、動圧や絞り効果により弁体132が第1のシート面131eに引き寄せられる現象を防止できる。また、弁体132に第2のシート面132eを取り囲む段差面132dを形成したので、第2のシート面132eと段差132d面との面積の比率を変えることにより、開弁圧と閉弁圧とを任意に設定できる。したがって、開弁圧及び閉弁圧の設定を容易に行なうことができる。
なお、吐出チェック弁130を別の角度から見ると、第6図から明らかなように、吐出チェック弁130は、弁体132の上流側と下流側との圧力差が第1の所定値V1を超えると吐出通路Dを開き、弁体132の上流側と下流側との圧力差が第1の所定値V1よりも小さい第2の所定値V2を下回ったときに吐出通路Dを閉じる弁であり、そのための開閉制御手段を有している。
この実施形態では、開閉制御手段は開弁遅延手段と閉弁遅延手段とで構成されている。開弁遅延手段は、上述のケース131の一端部に形成された第1のシート面131eと、この第1のシート面131eに形成された孔131fと、この孔131fと対向するように弁体132に形成された第2のシート面132eとで構成され、第2のシート面132eは第1のシート面131eより小さく、孔131fよりも大きい。閉弁遅延手段は、ケース131の一端部に形成された第1のシート面131eと、この第1のシート面131eに形成された孔131fと、第1のシート面131eを囲むようにケース131に形成され、弁体132の先端部がケース131の深さ方向で嵌合するオーバーラップ部131bとで構成されている。
開閉制御手段は開弁遅延手段と閉弁遅延手段とのどちらか一方で構成するようにしてもよい。また、開閉制御手段は後述する磁石を用いたもの等、色々考えられ特に限定されない。
また、この実施形態では、オーバーラップ部131bにリフト部131cを介して円筒部131dを連設してあるが、オーバーラップ部131bに直接円筒部131dを連設してもよい。
この実施形態の変形例として、ケース131の弁座部(底部131a、オーバーラップ部131b及びリフト部131c)と円筒部131dとを別体にし、この円筒部131dとストッパ134とを一体に形成してもよい。
第8図はこの発明の第2の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の分解斜視図、第9図は第8図に示す吐出チェック弁の弁体を示し、同図(a)は平面図、同図(b)はII−II線に沿う断面図である。
この吐出チェック弁130−2は、第4図に示す吐出チェック弁130とほぼ同じ構成であるので、同じ部分には第4図に示す吐出チェック弁130と同じ符号を付し、その説明を省略し、構成の異なる部分についてのみ説明をする。
また、吐出チェック弁130−2以外の部分については第1の実施形態と変わらないので、その説明を省略する。
この吐出チェック弁130−2の弁体132−2の外周面には切欠き132gが形成されている。この切欠き132gにより開弁時の流路抵抗を低減している。この吐出チェック弁130−2の動作は第4図に示すものと変わりない。
第10図はこの発明の第3の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の縦断面図である。
この吐出チェック弁130−3は、第4図に示す吐出チェック弁130とほぼ同じ構成であるので、同じ部分には第4図に示す吐出チェック弁130と同じ符号を付し、その説明を省略し、構成の異なる部分についてのみ説明をする。
また、吐出チェック弁130−3以外の部分については第1の実施形態と変わらないので、その説明を省略する。
この吐出チェック弁130−3の弁体132−3の先端部に、ほぼコーン状の突起132hが形成されている。この突起132hにより孔131f周辺の流れをスムーズにし、開弁時の流路抵抗を低減している。この吐出チェック弁130−3の動作は第4図に示すものと変わりない。
第11図はこの発明の第4の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁を示し、同図(a)は弁体の平面図、同図(b)はIII−III線に沿う断面図、同図(c)はストッパの平面図、同図(d)はIV−IV線に沿う断面図、同図(e)はケースの断面図、同図(f)は吐出チェック弁の断面図である。
この実施形態の吐出チェック弁130−4は第4図に示す吐出チェック弁130とほぼ同じ構成であるので、同じ部分には第4図に示す吐出チェック弁130と同じ符号を付し、その説明を省略し、構成の異なる部分についてのみ説明をする。
また、吐出チェック弁130−4以外の部分については第1の実施形態と変わらないので、その説明を省略する。
この吐出チェック弁130−4のストッパ134−4は、嵌合部134dと、保持部134eと、圧入部134fと、中心孔134gと、連通孔134hとを有する。嵌合部134dはケース131の上端部に嵌合される。保持部134eはばね133を保持する。圧入部134fはリヤヘッド3に形成された弁収容孔11bに圧入される部分である。すなわち、第4図に示す吐出チェック弁130の場合、ケース131が弁収容孔11b内に圧入されるが、この吐出チェック弁130−4は圧入部134fだけが弁収容孔11b内に圧入される。この吐出チェック弁130−4の動作は第4図に示す吐出チェック弁130と同様である。
この第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、ケース131の変形を防止することができる。
第12図はこの発明の第5の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁を示し、同図(a)は閉じている状態の縦断面図、同図(b)は開いているときの縦断面図である。
この吐出チェック弁130−5は、第4図に示す吐出チェック弁130とほぼ同じ構成であるので、同じ部分には第4図に示す吐出チェック弁130と同じ符号を付し、その説明を省略し、構成の異なる部分についてのみ説明をする。
また、吐出チェック弁130−5以外の部分については第1の実施形態と変わらないので、その説明を省略する。
ケース131−5は非磁性体で構成されている。ケース131−5の底部131aには収容孔131hが形成されている。この収容孔131h内に永久磁石136が収容されている。この永久磁石136はリング状であり、この上端面が第1のシート面136aになっており、また中央部に孔136bが形成されている。
弁体132−5は磁性体からなる。弁体132−5の先端面は全体が第2のシート面132hになっており、この第2のシート面132hで孔136bを開閉するようになっている。
磁石による物体の吸着力は磁石と物体の距離の2乗に反比例するので、弁体132−5が一旦永久磁石136の第1のシート面136aに吸着されると、永久磁石136の磁力により、第1のシート面136aから弁体132−5が離れ難く、孔136bが開き難い状態になる。一方、一旦弁体132−5がケース131−5の底部131aから離れると、弁体132−5に磁力が殆ど作用しなくなるので、今度は閉じ難くなる。
この第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、磁力により、閉弁圧と開弁圧とのヒステリシスを大きくすることができる。また、ヒステリシスを通常程度にする場合、孔136bを大きくすることができ、これにより、吐出抵抗を低減させることができる。
なお、この第5の実施形態の変形例として、弁体132−5の先端部を磁石で構成し、ケース131−5の底部131aを、磁性体或いは極性が反対の磁石等の吸着部材により構成するようにしてもよい。
第13図はこの発明の第6の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の分解斜視図、第14図は第13図に示すケースを後ろ側から見た斜視図、第15図(a)〜(d)は第13図に示す吐出チェック弁の動作を説明するための断面図である。
この吐出チェック弁130−6は、第4図に示す吐出チェック弁130とほぼ同じ構成であるので、同じ部分には第4図に示す吐出チェック弁130と同じ符号を付し、その説明を省略し、構成の異なる部分についてだけ説明をする。
また、吐出チェック弁130−6以外の部分については第1の実施形態と変わらないので、その説明を省略する。
第4図に示す吐出チェック130では、弁体132の外周面にブロック状部132bが形成されているが、この吐出チェック弁130−6の弁体132−6の外周面には何も形成されておらず、この外周面はケース131−6の円筒部(ガイド部)131dの内周面に摺動可能に接する。このため孔131fからケース131−6内に流入した冷媒ガスを弁体132−6の下流へ流す通路が必要になる。このためにケース131−6の円筒部131dの内周面に、周方向へ所定間隔置きに複数のガス通路131iが形成されている。ガス通路131iの間にある内周面131jはオーバーラップ部131bの内周面と同じ面になり、その間に段差が無い。
弁体132−6の先端部外周縁には丸み132kが付けられている。
この吐出チェック弁130−6の動作は第5図と第15図とを比較してから明らかなように第4図に示すものと変わりない。
この第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように弁体132−6の外周面は円筒部131dの内周面131jに接するので、弁体132−6が移動するときに弁体132−6が倒れにくく、またオーバーラップ部131bの内周面と円筒部131dの内周面131jとの間に段差が無いので、弁体132−6が移動中にケース131−6に引っ掛かるようなことは起きない。また、弁体132−6の先端部外周縁に丸み132kが付けられているので、冷媒ガスがガス通路131iを通過するときに渦が発生することがほとんど無く、渦が発生することによって生じる高周波音の発生を防止することができる。
第16図はこの発明の第7の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の分解斜視図、第17図は第16図に示す吐出チェック弁を示し、同図(a)は閉じている状態の縦断面図、同図(b)は開いているときの縦断面図である。
この吐出チェック弁130−7は、第4図に示す吐出チェック弁130とほぼ同じ構成であるので、同じ部分には第4図に示す吐出チェック弁130と同じ符号を付し、その説明を省略し、構成の異なる部分についてのみ説明をする。
また、吐出チェック弁130−7以外の部分については第1の実施形態と変わらないので、その説明を省略する。
この吐出チェック弁130−7は第6の実施形態の吐出チェック弁130−6と同様にガス通路131iがケース131−7に形成されている。しかし、ケース131−7の構成が第6の実施形態と異なる。
このケース131−7は、弁座部131mと、円筒部(ガイド部)131nとからなる。
弁座部131mは底部131aとオーバーラップ部131bとを有している。
円筒部131nの一端部に弁座部131mが収容され、他端部にストッパ134が一体に形成されている。この円筒部131nの内周面にガス通路内周面131iが形成されている。
弁体132−7は第6の実施形態の弁体132−6と同様である。
この吐出チェック弁130−7の基本動作は第5図と第17図とを比較してから明らかなように第4図に示すものと変わりない。
この第7の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第6及び第7の実施形態の変形例としては、ガス通路を弁体132の方に設けるようにしてもよい。このように弁体132にガス通路を形成すれば、ガス通路を形成した分だけ弁体132が軽量化されて、弁体132に作用する慣性力が小さくなり、よりチャタリングが発生し難くなる。
上述の第1〜第7の実施形態では、ケース131は円筒状であるが、ケース130は角筒状等でも良く、ケース131の一部分が弁体132をガイドできれば良い。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機は乗用車、バス又はトラック等の車両に搭載されるエアコンの冷媒圧縮機として有用であり、特に冷房能力の必要量に応じて冷媒ガスの吐出量をコントロールするエアコンに用いる圧縮機として適している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機の通常運転状態を示す縦断面図である。
第2図は第1図に示す可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機のエアコンOFF時の運転状態を示す縦断面図である。
第3図は第1図に示す可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機のリアヘッドを示し、同図(a)はフロント側端面図、同図(b)はI−I線に沿う断面図である。
第4図は第1図に示す可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機の吐出チェック弁の分解斜視図である。
第5図(a)〜(d)は第4図に示す吐出チェック弁の動作を説明するための断面図である。
第6図は第4図に示す吐出チェック弁の前後の圧力差とバルブリフトとの関係を示すグラフである。
第7図は第4図に示す吐出チェック弁のバルブリフト量とチェック弁内部通路断面積との関係を示すグラフである。
第8図はこの発明の第2の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の分解斜視図である。
第9図は第8図に示す吐出チェック弁の弁体を示し、同図(a)は平面図、同図(b)はII−II線に沿う断面図である。
第10図はこの発明の第3の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の縦断面図である。
第11図はこの発明の第4の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁を示し、同図(a)は弁体の平面図、同図(b)はIII−III線に沿う断面図、同図(c)はストッパの平面図、同図(d)はIV−IV線に沿う断面図、同図(e)はケースの断面図、同図(f)は吐出チェック弁の断面図である。
第12図はこの発明の第5の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁を示し、同図(a)は閉じている状態の縦断面図、同図(b)は開いているときの縦断面図である。
第13図はこの発明の第6の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の分解斜視図である。
第14図は第13図に示すケースを後ろ側から見た斜視図である。
第15図(a)〜(d)は第13図に示す吐出チェック弁の動作を説明するための縦断面図である。
第16図はこの発明の第7の実施形態に係る可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁の分解斜視図である。
第17図は第16図に示す吐出チェック弁を示し、同図(a)は閉じている状態の縦断面図、同図(b)は開いているときの縦断面図である。
第18図は従来の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機に備えられている吐出チェック弁を示し、同図(a)は閉じている状態の縦断面図、同図(b)は開いている状態の縦断面図である。
Claims (17)
- ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、
前記オーバーラップ部と前記円筒部とがテーパ面を介して連設されていることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、
前記オーバーラップ部と前記円筒部とがテーパ面を介して連設され、
前記弁体は、前記第2のシート面を取り囲むとともに、前記第2のシート面が前記第1のシート面に接触しているときに、前記弁体の後側の圧力が導入される空間を前記第1のシート面との間に形成する段差面を有していることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねと、前記弁体の動きを制限するストッパとを有し、
前記ケースと前記弁体の一方が磁石を有し、他方が前記深さ方向で前記磁石に吸着される吸着部材を有している
ことを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - 前記ケース内に流入した前記冷媒ガスを前記弁体の下流へ流すガス流通路が、前記ケースの内周面に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。
- 前記ケース内に流入した前記冷媒ガスを前記弁体の下流へ流すガス流通路が、前記弁体の外周面に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。
- 前記弁体の先端部外周縁に丸みがつけられていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項に記載の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。
- 前記斜板の最小傾斜角度が、ゼロよりも大きく設定されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項記載の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。
- 前記シャフトに取り付けられ、前記斜板の最小傾斜角度を決定する傾斜角規制部材と、
この傾斜角規制部材の斜板側端面に取り付けられ、前記斜板の最小傾斜角度を調整する傾斜角調整部材と
を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項〜第7項のいずれか1項記載の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記斜板の最小傾斜角度が、ゼロよりも大きく設定されていることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記斜板の最小傾斜角度が、前記斜板の最大傾斜角度の1〜2%になるように設定されていることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有しており、
前記斜板の最小傾斜角度が、ゼロよりも大きく設定されている
ことを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有しており、
前記斜板の最小傾斜角度が、前記斜板の最大傾斜角度の1〜2%になるように設定されている
ことを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、
前記オーバーラップ部と前記円筒部とがテーパ面を介して連設されていることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられ、閉弁圧が開弁圧よりも小さい吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記底部に連設され、前記弁体の先端部と前記深さ方向で所定長嵌合するオーバーラップ部と、このオーバーラップ部に連設され、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、
前記オーバーラップ部と前記円筒部とがテーパ面を介して連設され、
前記弁体は、前記第2のシート面を取り囲むとともに、前記第2のシート面が前記第1のシート面に接触しているときに、前記弁体の後側の圧力が導入される空間を前記第1のシート面との間に形成する段差面を有していることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
前記吐出通路に設けられた吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、ケースと、
このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、
この弁体を前記ケースの一端部の方へ付勢するばねとを備え、
前記ケースは、前記一端部に形成されたシート面と、このシート面に形成された孔と、前記弁体を前記深さ方向へ案内するガイド部とを有し、
前記孔から前記ケース内に流入した前記冷媒ガスを前記弁体の下流へ流すガス流通路が、前記ガイド部の内周面に形成されていることを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - ハウジング内に回転可能に支持されたシャフトと、
このシャフトに傾斜可能に装着され、前記シャフトと一体に回転する斜板と、
圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスを圧縮機外に送り出す吐出通路と、
この吐出通路に設けられた吐出チェック弁とを備え、
前記吐出チェック弁は、有底円筒状のケースと、このケースの深さ方向に沿って前記ケース内を摺動可能な弁体と、この弁体を前記ケースの底部の方へ付勢するばねとを有し、
前記ケースは、前記底部に形成された第1のシート面と、この第1のシート面の中央部に形成された孔と、前記弁体を前記深さ方向に沿って案内する円筒部とを有し、
前記弁体は、その先端面に前記孔を開閉する第2のシート面を有し、前記弁体の先端部外周縁に丸みがつけられている
ことを特徴とする可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。 - 前記冷媒ガスが前記ハウジング内を内部循環しているときに閉じた状態になる吸入チェック弁を備えていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第16項のいずれか1項記載の可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019443 | 2001-01-29 | ||
JP2001019443 | 2001-01-29 | ||
PCT/JP2001/006097 WO2002061280A1 (fr) | 2001-01-29 | 2001-07-13 | Compresseur sans embrayage a came plate a cylindree variable |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2002061280A1 JPWO2002061280A1 (ja) | 2004-12-09 |
JP4655260B2 true JP4655260B2 (ja) | 2011-03-23 |
Family
ID=18885319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002561195A Expired - Fee Related JP4655260B2 (ja) | 2001-01-29 | 2001-07-13 | 可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040062660A1 (ja) |
EP (1) | EP1365150B1 (ja) |
JP (1) | JP4655260B2 (ja) |
DE (1) | DE20122730U1 (ja) |
WO (1) | WO2002061280A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101300638B1 (ko) * | 2010-11-25 | 2013-08-27 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 차압 제어 밸브 및 용량 가변형 압축기 |
Families Citing this family (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4734623B2 (ja) * | 2003-09-24 | 2011-07-27 | 株式会社ヴァレオジャパン | 可変容量型クラッチレス圧縮機 |
JP2006200552A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Fuji Koki Corp | 逆止弁 |
JP4826948B2 (ja) * | 2005-10-06 | 2011-11-30 | 株式会社ヴァレオジャパン | ピストン型圧縮機 |
JP4330576B2 (ja) * | 2005-10-28 | 2009-09-16 | サンデン株式会社 | 圧縮機 |
JP5240535B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2013-07-17 | 株式会社ヴァレオジャパン | 可変容量型クラッチレス圧縮機 |
JP2009191754A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Toyota Industries Corp | 可変容量ギヤポンプ |
DE102008060146A1 (de) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Thyssenkrupp Presta Ag | Rückschlagventil für eine hydraulische Servolenkung |
GB2469078B (en) * | 2009-03-31 | 2012-04-11 | Scion Sprays Ltd | A fluid injector having a novel inlet valve arrangement |
US8196506B2 (en) * | 2009-08-17 | 2012-06-12 | Delphi Technologies, Inc. | Variable stroke compressor design |
US20110116940A1 (en) * | 2009-11-17 | 2011-05-19 | Cameron International Corporation | Viscoelastic compressor pulsation dampener |
WO2011111668A1 (ja) | 2010-03-09 | 2011-09-15 | 大豊工業株式会社 | 摺動部材 |
CN102893029A (zh) * | 2010-05-15 | 2013-01-23 | 株式会社丰田自动织机 | 容量可变型压缩机 |
JP5697022B2 (ja) * | 2010-12-14 | 2015-04-08 | サンデン株式会社 | 可変容量圧縮機 |
JP5697975B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2015-04-08 | 株式会社ヴァレオジャパン | 逆止弁及びこれを用いた可変容量型圧縮機 |
DE102011082728A1 (de) * | 2011-09-15 | 2013-03-21 | Robert Bosch Gmbh | Rückschlagventil, insbesondere für eine Kraftstoffhochdruckpumpe, und Pumpe mit Rückschlagventil |
DE102011117354A1 (de) * | 2011-10-29 | 2013-05-02 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Klimakompressor für ein Kraftfahrzeug |
DE102011120628A1 (de) | 2011-12-09 | 2013-06-13 | Illinois Tool Works Inc. | Rückschlagventil |
US9488289B2 (en) * | 2014-01-14 | 2016-11-08 | Hanon Systems | Variable suction device for an A/C compressor to improve nvh by varying the suction inlet flow area |
JP6194837B2 (ja) | 2014-03-28 | 2017-09-13 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
JP6194836B2 (ja) | 2014-03-28 | 2017-09-13 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
JP6179438B2 (ja) | 2014-03-28 | 2017-08-16 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
JP6179439B2 (ja) * | 2014-03-28 | 2017-08-16 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
JP6191527B2 (ja) | 2014-03-28 | 2017-09-06 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
JP6287483B2 (ja) | 2014-03-28 | 2018-03-07 | 株式会社豊田自動織機 | 容量可変型斜板式圧縮機 |
US10591074B2 (en) * | 2016-07-21 | 2020-03-17 | Hanon Systems | Suction dampening device with internal dampening for vehicle air conditioning compressor |
US20230374946A1 (en) * | 2022-05-20 | 2023-11-23 | Woodward, Inc. | Fuel nozzle metering valve that provides dribble flow and related method |
GB202214892D0 (en) | 2022-10-10 | 2022-11-23 | Concrete Floor Products Ltd | Extender and modular screed rail system |
Family Cites Families (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2431769A (en) * | 1943-04-30 | 1947-12-02 | Parker Appliance Co | Quick opening check valve assembly |
JPS58145652A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-08-30 | 三菱化学株式会社 | 珪酸カルシウム成形体 |
AT377337B (de) * | 1982-03-05 | 1985-03-11 | Hoerbiger Ventilwerke Ag | Saugregelventil fuer rotationsverdichter |
US4489697A (en) * | 1983-02-22 | 1984-12-25 | Diesel Kiki Co., Ltd. | Distributor type fuel injection pump having a starting injection timing advance device |
FR2577182B1 (fr) * | 1985-02-08 | 1987-04-30 | Cibie Projecteurs | Dispositif de fixation et de reglage d'un bloc optique de projecteur de vehicule automobile |
US4667697A (en) * | 1985-04-08 | 1987-05-26 | Armco, Inc. | Unitized check valve |
US5092361A (en) * | 1989-03-23 | 1992-03-03 | Nippon Piston Ring Co., Ltd. | Inline type check valve |
US5112198A (en) * | 1991-02-08 | 1992-05-12 | General Motors Corporation | Refrigerant compressor having variable restriction pressure pulsation attenuator |
US5577894A (en) * | 1993-11-05 | 1996-11-26 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Piston type variable displacement compressor |
JP3254853B2 (ja) * | 1993-11-05 | 2002-02-12 | 株式会社豊田自動織機 | クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機 |
US5605317A (en) * | 1994-03-21 | 1997-02-25 | Sapphire Engineering, Inc. | Electro-magnetically operated valve |
US5794657A (en) * | 1997-02-07 | 1998-08-18 | Oberg; Gordon D. | Safety check valve for fuel delivery system |
JP3582284B2 (ja) * | 1997-03-13 | 2004-10-27 | 株式会社豊田自動織機 | 冷凍回路及び圧縮機 |
JPH10325393A (ja) * | 1997-05-26 | 1998-12-08 | Zexel Corp | 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ |
JPH11173274A (ja) * | 1997-12-04 | 1999-06-29 | Zexel:Kk | 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ |
WO1999066203A1 (fr) * | 1998-06-16 | 1999-12-23 | Bosch Automotive Systems Corporation | Compresseur sans embrayage du type a plateau oscillant a deplacement variable |
JP2000314377A (ja) * | 1999-05-07 | 2000-11-14 | Bosch Automotive Systems Corp | 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ |
JP2000346241A (ja) * | 1999-06-07 | 2000-12-15 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 逆止弁 |
JP2000345967A (ja) * | 1999-06-07 | 2000-12-12 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 容量可変型圧縮機 |
JP2001132632A (ja) * | 1999-11-10 | 2001-05-18 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 容量可変型圧縮機の制御弁 |
-
2001
- 2001-07-13 WO PCT/JP2001/006097 patent/WO2002061280A1/ja active Application Filing
- 2001-07-13 JP JP2002561195A patent/JP4655260B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-07-13 US US10/470,422 patent/US20040062660A1/en not_active Abandoned
- 2001-07-13 EP EP01948010.2A patent/EP1365150B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-07-13 DE DE20122730U patent/DE20122730U1/de not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101300638B1 (ko) * | 2010-11-25 | 2013-08-27 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 차압 제어 밸브 및 용량 가변형 압축기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002061280A1 (fr) | 2002-08-08 |
DE20122730U1 (de) | 2007-08-02 |
EP1365150B1 (en) | 2016-08-24 |
EP1365150A1 (en) | 2003-11-26 |
JPWO2002061280A1 (ja) | 2004-12-09 |
EP1365150A4 (en) | 2006-06-07 |
US20040062660A1 (en) | 2004-04-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4655260B2 (ja) | 可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機 | |
JP4829419B2 (ja) | 可変容量型圧縮機用制御弁 | |
JP3254853B2 (ja) | クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機 | |
JP5697975B2 (ja) | 逆止弁及びこれを用いた可変容量型圧縮機 | |
JP4162419B2 (ja) | 可変容量圧縮機 | |
EP2096308B1 (en) | Swash plate type variable displacement compressor | |
CA2128368C (en) | Bearing structure used in a compressor | |
US7437881B2 (en) | Control valve for variable displacement compressor | |
KR20060050534A (ko) | 가변 용량 압축기용 제어 밸브 | |
JP2000045940A (ja) | 可変容量型圧縮機 | |
JP4055410B2 (ja) | 容量可変型圧縮機の容量制御装置 | |
JPH06346845A (ja) | クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機及びその容量制御方法 | |
JP7438644B2 (ja) | 容量制御弁 | |
US20040074245A1 (en) | Capacity control valve for variable displacement compressor | |
US20060045758A1 (en) | Control valve for variable displacement compressor | |
JP6600604B2 (ja) | 可変容量型圧縮機用制御弁 | |
JPH10141221A (ja) | 可変容量圧縮機 | |
US20040191078A1 (en) | Control valve for variable displacement compressor | |
US20060039799A1 (en) | Control valve for variable displacement compressor | |
JP4082802B2 (ja) | 可変容量型圧縮機用制御弁 | |
JP6528108B2 (ja) | 可変容量圧縮機用制御弁 | |
JP3182950B2 (ja) | 片側ピストン式可変容量圧縮機におけるクラッチレス構造 | |
JP4082814B2 (ja) | 可変容量型圧縮機用制御弁 | |
WO2022131053A1 (ja) | 弁 | |
JP2000314377A (ja) | 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101116 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101209 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4655260 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |