JP4655222B2 - 光ピックアップおよびディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップおよびディスクドライブ装置に関し、特に、ディスク記録媒体の複数の記録層のうち、情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層から反射されたレーザ光についてはより多く受光素子に入射させ、他の記録層から反射されたレーザ光については受光素子に入射させないようにする光ピックアップおよびディスクドライブ装置に関する。
光ディスクや光磁気ディスク等のディスク記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置には、ディスク記録媒体の半径方向に移動可能となされ、ディスク記録媒体に対してレーザ光を照射する光ピックアップが設けられている。
このような光ピックアップにおいては、一般に、発光素子から出射されたレーザ光がビームスプリッタ等の光分離素子を透過し、対物レンズによって集光されることにより、ディスク記録媒体の記録層にレーザ光のスポットが形成される。ディスク記録媒体の記録層に集光されたレーザ光は、記録層で反射されて再び光分離素子に入射され、光分離素子によって光路が変換されて受光素子に入射される。
ここで、ディスク記録媒体には、記録層が複数設けられている多層型のタイプがあるが、この多層型のディスク記録媒体にあっては、情報信号の記録や再生が行われる記録層(以下、適宜、ターゲット記録層という)でレーザ光が反射される他に、ターゲット記録層以外の他の記録層でもレーザ光が反射される。
従って、他の記録層等で反射されたレーザ光が、迷光として受光素子にも入射されることになる。
このような迷光は、例えば、RF(Radio Frequency)信号の品質の劣化やサーボ信号のオフセット等の不具合を引き起こす原因となり、また、ディスク記録媒体の各記録層で反射されたレーザ光の干渉や温度変化等の環境変化による素子特性の変動を引き起こす原因ともなる。
そこで、本出願人は、特許文献1において、ディスク記録媒体から受光素子までの光路中にレーザ光の一部を遮光する遮光部を有する遮光部材を設け、他の記録層で反射されたレーザ光(迷光)を受光素子の受光部に入射しないようにする技術を提案している。
特開2005−63595号公報
しかしながら、特許文献1で提案している技術は、ディスク記録媒体の記録層の層間隔が狭くなったり、対物レンズの焦点距離に対するコリメータレンズの焦点距離の比(横倍率)が低くなるに従い、遮光部材に設けた遮光部の面積を大きくする必要がある。遮光部の面積を大きくすると、ターゲット記録層からの反射光に対する遮光量も多くなるので、受光素子に入射する反射光が減少し、RF信号やサーボ信号の特性が劣化してしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ディスク記録媒体の複数の記録層のうち、情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層から反射されたレーザ光についてはより多く受光素子に入射させ、他の記録層から反射されたレーザ光については受光素子に入射させないようにするものである。
本発明の第1の側面の光ピックアップは、複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップであって、前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過させる透過部と、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過させない非透過部とを有し、前記透過部が前記焦点または焦線を含み、前記非透過部が前記透過部の光軸方向に隣接して配置される光学部材を備える。
前記非透過部は、前記焦点または焦線を通り光軸方向に平行な平面上に形成された、前記他の記録層で反射された前記レーザ光を吸収する吸収膜であるようにさせることができる。
前記非透過部は、前記焦点または焦線を通り光軸方向に平行な平面上に形成された、前記他の記録層で反射された前記レーザ光を回折させる回折格子であるようにさせることができる。
本発明の第2の側面のディスクドライブ装置は、複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップを備えるディスクドライブ装置であって、前記光ピックアップは、前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過させる透過部と、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過させない非透過部とを有し、前記透過部が前記焦点または焦線を含み、前記非透過部が前記透過部の光軸方向に隣接して配置される光学部材を備える。
本発明の第1の側面の光ピックアップおよび第2の側面のディスクドライブ装置においては、複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップにおいて光学部材が設けられ、前記光学部材の透過部によって、前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過され、前記光学部材の非透過部によって、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過されないようになされる。この光学部材の前記透過部は前記焦点または焦線を含み、前記非透過部は前記透過部の光軸方向に隣接して配置されている。
本発明の第1および第2の側面によれば、ディスク記録媒体の複数の記録層のうち、情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層から反射されたレーザ光についてはより多く受光素子に入射させ、他の記録層から反射されたレーザ光については受光素子に入射させないようにすることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の光ピックアップは、複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップ(例えば、図2の光ピックアップ部70)であって、前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過させる透過部(例えば、図4の透過膜121)と、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過させない非透過部(例えば、図4の吸収膜122Aおよび122B)とを有し、前記透過部が前記焦点または焦線を含み、前記非透過部が前記透過部の光軸方向に隣接して配置される光学部材(例えば、図4のプリズム104)を備える。
本発明の第2の側面のディスクドライブ装置は、複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップ(例えば、図2の光ピックアップ部70)を備えるディスクドライブ装置(例えば、図1のディスクドライブ装置1)であって、前記光ピックアップは、前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過させる透過部(例えば、図4の透過膜121)と、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過させない非透過部(例えば、図4の吸収膜122Aおよび122B)とを有し、前記透過部が前記焦点または焦線を含み、前記非透過部が前記透過部の光軸方向に隣接して配置される光学部材(例えば、図4のプリズム104)を備える。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したディスクドライブ装置の斜視図を示している。
図1のディスクドライブ装置1は、CD(Compact Disk),DVD(Digital Versatile Disk)、またはBD(Blu-ray Disk)などの光ディスク2に対して記録又は再生が可能なディスクドライブ装置である。
ディスクドライブ装置1は、固定プレート11によって、パーソナルコンピュータやAV(Audio and Visual)機器などの主装置(不図示)に取り付けられる。固定プレート11の上面には、装置本体12が固定されている。装置本体12は、スピンドルモータ21、キャリッジ22、スクリュー23、および送りモータ24等で構成されている。
光ディスク2は、スピンドルモータ21によって所定の速度(角速度)で回転駆動される。光ディスク2の下方には、キャリッジ22が配置され、キャリッジ22は、対物レンズ25が装着されたボビン26等を収納している。
送りモータ24は、スクリュー23を回転駆動させ、スクリュー23に対して摺動可能となされているキャリッジ22をトラッキング方向の広い範囲(光ディスク2の内周側乃至外周側)で移動させる。ここで、トラッキング方向とは、光ディスク2の半径方向を表し、トラッキング方向と垂直な方向をタンジェンシャル方向(tan方向)、光ディスク2のディスク面に垂直な方向をフォーカス方向と称する。
装置本体12の前面には、前面パネル41が固定プレート11および装置本体12に固定されている。
前面パネル41の取り出しボタン42をユーザが押下することにより、主装置に格納されているディスクドライブ装置1が主装置から引き出され、光ディスク2を装着または取り出すことができるようになっている。
以上のように構成されるディスクドライブ装置1において、図示せぬ発光素子から出射された所定波長のレーザ光は、対物レンズ25を通って光ディスク2に照射される。ここで、発光素子が出射するレーザ光の波長は、光ディスク2の種類により異なり、例えば、光ディスク2がCD,DVD、またはBDである場合、レーザ光の波長は、それぞれ、785nm,660nm、または405nmである。そして、レーザ光は、光ディスク2で反射され、反射光として再び対物レンズ25に入射される。また、レーザ光が光ディスク2に照射されている間、ボビン26は、光ディスク2のそりなどに追従するように、フォーカス方向、トラッキング方向、およびラジアルチルト方向の3軸方向に駆動制御される。なお、ラジアルチルト方向は、光ディスク2のディスク面に対するボビン26のトラッキング方向の傾きである。
図2は、ディスクドライブ装置1の制御に関する機能的なブロック図である。なお、図1と対応する部分については、同一の符号を付してある。
ディスクドライブ装置1は、スピンドルモータ21、送りモータ24、光ピックアップ部70、演算回路71、再生回路72、制御回路73、および入力装置74により構成されている。また、光ピックアップ部70は、3軸アクチュエータ81を少なくとも有している。
対物レンズ25やボビン26(図1)、3軸アクチュエータ81などで構成される光ピックアップ部70は、光ディスク2に所定波長のレーザ光を照射し、光ディスク2から反射して返ってくる反射光をフォトディテクタ(PD)等の受光素子で検出し、その検出した反射光を電気信号に変換して、PD信号として演算回路71に出力する。
3軸アクチュエータ81は、制御回路73の制御の下、光ディスク2に照射されるレーザ光が光ディスク2のそりなどに追従するように、フォーカス方向、トラッキング方向、およびラジアルチルト方向の3軸方向にボビン26を駆動する。
演算回路71は、光ピックアップ部70から供給されるPD信号から、情報再生用のデータ検出信号(RF信号)、フォーカスエラー信号、およびトラッキングエラー信号を算出し、データ検出信号を再生回路72に出力するとともに、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号(サーボ信号)を制御回路73に出力する。
再生回路72は、演算回路71から供給されたデータ検出信号をイコライズした後、2値化し、さらに、エラー訂正しながら復調した信号を、再生信号として主装置に出力する。
制御回路73は、入力装置74から供給されるユーザの操作に対応した操作信号に応じて、ディスクドライブ装置1の各部を制御する。
例えば、制御回路73は、入力装置74から供給される光ディスク2の再生開始または記録開始を表す操作信号に対応して、スピンドルモータ21を制御し、光ディスク2を所定の速度(角速度)で回転駆動させる。また、制御回路73は、光ピックアップ部70が光ディスク2の所定の位置となるように送りモータ24および3軸アクチュエータ81のトラッキング方向を制御する。
さらに、制御回路73は、3軸アクチュエータ81を制御し、ボビン26をフォーカス方向に駆動させ、対物レンズ25を通過するレーザ光を光ディスク2上で集光させる。なお、入力装置74から光ディスク2のへの情報信号の記録開始を表す操作信号が供給された場合には、制御回路73は、光ディスク2に記録させる情報信号も入力装置74から取得する。
図3は、光ディスク2をディスク面と並行な方向から見た場合の、光ディスク2の断面の一部を示している。
光ディスク2は、情報信号を記録する記録層を複数有する多層型の光ディスクである。本実施の形態では、光ディスク2は、図3に示すように、カバー層C1の内側に4つの記録層L0乃至L3を有しているものとする。なお、記録層L0乃至L3は、図3中の実線部に相当し、カバー層C1側から、記録層L3,L2,L1、およびL0となっている。また、実線と実線との間は、中間層である。
また、光ディスク2の4つの記録層L0乃至L3のうちの、情報信号の記録や再生が行われる記録層をターゲット記録層と称し、以下では、ターゲット記録層が記録層L2である場合について説明する。
図4は、光ピックアップ部70の光学系の第1の実施の形態を示している。なお、図4では、光軸が点線で示されており、図面左右方向がタンジェンシャル方向を表し、紙面に垂直な方向がトラッキング方向を表している(後述する図6、図7、および図10も同様)。
光ピックアップ部70は、対物レンズ25、発光素子101、偏光BS(ビームスプリッタ)102、リレーレンズ103、プリズム104、コリメータレンズ105、1/4波長板(Quarter Wave Plate)106、および受光素子107により構成されている。
光ピックアップ部70では、発光素子101から出射されたレーザ光が、光ディスク2で反射され、最終的に受光素子107で受光される。以下では、理解を容易にするため、発光素子101から光ディスク2に照射されるまでの往路のレーザ光をそのままレーザ光と称し、光ディスク2で反射されてから、受光素子107に入射されるまでの復路のレーザ光を反射光と称して説明する。
発光素子101は、例えば、半導体レーザや、固体レーザなどで構成され、所定波長のレーザ光を出射する。偏光BS102は、発光素子101から入射されるレーザ光を透過させるとともに、リレーレンズ103から入射される反射光を反射させる。即ち、偏光BS102は、後述するように、発光素子101が出射したレーザ光と偏光方向が90°回転されている反射光を反射させる。
リレーレンズ103は、プリズム104内の焦点120で集光されるレーザ光を、再び光ディスク2のターゲット記録層で集光させる。プリズム104は、焦点120を通り光軸と平行な面に、透過膜121と吸収膜122Aおよび122Bとを有している。プリズム104の透過膜121は、そこに入射するレーザ光および反射光を透過させる。プリズム104の吸収膜122Aおよび122Bは、そこに入射するレーザ光および反射光を吸収し、遮光する。
コリメータレンズ105は、プリズム104から入射されるレーザ光を平行光に整え、1/4波長板106に入射させる。1/4波長板106は、入射されるレーザ光および反射光のそれぞれを直線偏光から円偏光にあるいは、円偏光から直線偏光に変える。従って、1/4波長板106を通過した後の反射光は、1/4波長板106に入射される前のレーザ光と偏光方向が90°回転されている。
対物レンズ25は、1/4波長板106から入射されるレーザ光を光ディスク2のターゲット記録層に集光させる。受光素子107は、偏光BS102で反射されて、入射されてくる反射光を受光し、電気信号に変換して、出力する。
従って、発光素子101から出射されたレーザ光が、偏光BS102を通過して、リレーレンズ103によって、焦点120で一旦集光される。その後、プリズム104の透過膜121を通過したレーザ光は、コリメータレンズ105によって平行光とされ、対物レンズ25によって光ディスク2のターゲット記録層で集光される。
光ディスク2のターゲット記録層からの反射光は、上述したように、発光素子101が出射したレーザ光と偏光方向が90°回転されており、偏光BS102で反射され、受光素子107に入射される。
図5は、プリズム104の斜視図である。
プリズム104は、2つのプリズム131Lと131Rとを接合面132で接着することにより構成されている。そして、プリズム104は、接合面132が焦点120を通り、光軸と平行となるように配置される。接合面132には、光軸方向の光ディスク2に近い側から順に、吸収膜122A、透過膜121、および吸収膜122Bが形成されている。なお、図5では、分かり易くするため、吸収膜122A、透過膜121、および吸収膜122Bが所定の膜厚を持つように図示されているが、実際には、吸収膜122A、透過膜121、および吸収膜122Bそれぞれの膜厚は無視することができる。
また、プリズム104は、接合面132が、トラッキング方向と平行な方向となるように配置させる場合と、タンジェンシャル方向と平行な方向に配置させる場合の2通りがある。例えば、レーザ光を1ビームで光ディスク2に照射する1ビーム方式では、接合面132をトラッキング方向と平行な方向となるようにプリズム104を配置させ、レーザ光を3ビームで光ディスク2に照射する3ビーム方式では、接合面132をタンジェンシャル方向と平行な方向となるように配置させることができる。また、図5に示すように、接合面132をトラッキング方向と平行な方向にプリズム104を配置させた場合、対物レンズ25にレンズシフト(トラッキング方向のシフト)が生じたときでも透過させるべき領域(透過膜121の領域)が変化しないので、レンズシフトの影響がないようにすることができる。
透過膜121は、3分割された接合面132の真ん中の領域で、かつ、少なくとも焦点120を通る領域となっている。透過膜121は、入射されるレーザ光および反射光を透過させる。
一方、吸収膜122Aおよび122Bは、透過膜121の光軸方向に隣接して配置され、そこに入射されるレーザ光および反射光を吸収し、透過および反射させない。
図4を参照して説明したように、発光素子101から出射されたレーザ光は、光ディスク2に照射され、ターゲット記録層で反射されて反射光となって、対物レンズ25、1/4波長板106、およびコリメータレンズ105を通過して、プリズム104に入射される。
しかしながら、光ディスク2に照射されたレーザ光で、ターゲット記録層(記録層L2)以外の他の記録層(記録層L0、L1、もしくはL3)で反射された光(以下、迷光という)も、対物レンズ25、1/4波長板106、およびコリメータレンズ105を通過して、反射光とともに、プリズム104に入射されてくる。
透過膜121は、コリメータレンズ105から入射される反射光(ターゲット記録層で反射されたレーザ光)の光路上に形成されており、吸収膜122Aおよび122Bはコリメータレンズ105から入射される迷光(記録層L0,L1、およびL3で反射されたレーザ光)の光路上に形成されている。
従って、コリメータレンズ105から入射される反射光および迷光のうち、反射光は、図4に示したように、透過膜121を通過して、リレーレンズ103に入射する。
一方、迷光は、吸収膜122Aまたは122Bで吸収され、リレーレンズ103には入射しない。即ち、記録層L3で反射された迷光は、図6に示すように、プリズム104の吸収膜122Bに入射し、吸収される。また、記録層L0およびL1で反射された迷光は、図7に示すように、プリズム104の吸収膜122Aに入射し、吸収される。
図8は、反射光が受光素子107に入射されたときに、受光素子107の受光面に形成される反射光のスポット形状を示している。
図8に示すように、受光素子107上では、ターゲット記録層で反射された反射光のほとんどが受光素子107に入射され、円状のスポットパターン131が形成されている。なお、スポットパターン131を半円状に2分する真ん中の細い領域は、吸収膜122Aおよび122Bによりターゲット記録層からの反射光が僅かに遮光(吸収)されてできた領域である。
従って、図4の光ピックアップ部70によれば、ターゲット記録層で反射された反射光については、ほぼ損失なく受光素子107に入射させ、ターゲット記録層以外の記録層で反射された迷光については、遮光して受光素子107に入射させないようにすることができる。
次に、光ピックアップ部70の光学系の第2の実施の形態について説明する。
光ピックアップ部70の第2の実施の形態では、図4で示した光ピックアップ部70を構成する各光学部品のうち、プリズム104に代えて、図9に示すプリズム141を採用する点だけが、第1の実施の形態と異なる。
図9のプリズム141は、プリズム104において吸収膜122Aおよび122Bが形成されていた接合面132上の領域に、それぞれ、回折格子151Aおよび151Bが形成されている。
回折格子151Aおよび151Bのそれぞれは、コリメータレンズ105から入射される迷光(記録層L0,L1およびL3で反射されたレーザ光)を回折させる。
従って、ターゲット記録層(記録層L2)以外の、例えば記録層L3で反射された迷光は、図10に示すように、プリズム141の回折格子151Bに入射する。
そして、迷光は、回折格子151Bで回折され、図10において1点鎖線で示されている、迷光が回折格子151Bの面で鏡面反射したときの光路よりも、リレーレンズ103のより外側に入射するようになる。
その結果、受光素子107では、図11に示すように、図8と同様のターゲット記録層で反射された反射光による円状のスポットパターン131が形成され、回折格子151Aおよび151Bによって回折された迷光は、受光素子107の外側にパターン161を形成する。
従って、図9のプリズム141を用いた光ピックアップ部70においても、ターゲット記録層で反射された反射光については、ほぼ損失なく受光素子107に入射させ、ターゲット記録層以外の記録層で反射された迷光については、受光素子107に入射させないようにすることができる。
以上のように、図4の光ピックアップ部70および光ピックアップ部70を備えるディスクドライブ装置1によれば、複数の記録層が形成された光ディスク2のターゲット記録層で反射された反射光については透過させる透過膜121(透過部)と、ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された迷光については透過させない吸収膜122Aおよび122B(非透過部)とを有するプリズム104を焦点120の近傍に配置することにより、ターゲット記録層で反射された反射光については、ほぼ損失なく受光素子107に入射させ、ターゲット記録層以外の記録層で反射された迷光については、受光素子107に入射させないようにすることができる。図10に示したように、プリズム104がプリズム141に取って代わる場合も同様である。
また、ターゲット記録層以外の記録層から反射された迷光を受光素子107で受光することがないので、ターゲット記録層からの反射光と迷光との干渉が生じることがない。これにより、サーボ信号やRF信号の特性を安定させることができる。また、ターゲット記録層からの反射光を遮光することがほとんどないため、サーボ信号やRF信号の特性の劣化を抑制することができる。
さらに、光ディスク2の各記録層の層間隔が広がった場合、遮光すべき迷光は、焦点120から遠ざかる光軸方向に広がるため、透過させるべき領域(透過膜121の領域)は変化しない。従って、複数の記録層を有する光ディスク2の層間隔が各種存在する場合に、各種の層間隔に適用可能な光ピックアップ部70を製作することができる。
なお、上述した例では、光ディスク2によって反射された反射光が、受光素子107に入射される前に焦点120を結ぶ光学系の例について説明したが、焦点ではなく焦線を結ぶ光学系に対しても、本発明を適用することができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した本発明を適用したディスクドライブ装置の斜視図である。 図1のディスクドライブ装置1の制御に関する機能的なブロック図である。 光ディスク2の断面の一部を示す図である。 光ピックアップ部70の第1の実施の形態を示す図である。 プリズム104の斜視図である。 記録層L3で反射された迷光について説明する図である。 記録層L0およびL1で反射された迷光について説明する図である。 第1の実施の形態における受光素子107の受光面に形成される反射光のスポット形状を示す図である。 光ピックアップ部70の第2の実施の形態のプリズム141を示す図である。 光ピックアップ部70の第2の実施の形態を示す図である。 第2の実施の形態における受光素子107の受光面に形成される反射光のスポット形状を示す図である。
符号の説明
1 ディスクドライブ装置, 2 光ディスク, 70 光ピックアップ部, 101 発光素子, 104 プリズム, 120 焦点, 121 透過膜, 122A,122B 吸収膜, 141 プリズム, 151A,151B 回折格子

Claims (4)

  1. 複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップであって、
    前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過させる透過部と、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過させない非透過部とを有し、前記透過部が前記焦点または焦線を含み、前記非透過部が前記透過部の光軸方向に隣接して配置される光学部材
    を備える光ピックアップ。
  2. 前記非透過部は、前記焦点または焦線を通り光軸方向に平行な平面上に形成された、前記他の記録層で反射された前記レーザ光を吸収する吸収膜である
    請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記非透過部は、前記焦点または焦線を通り光軸方向に平行な平面上に形成された、前記他の記録層で反射された前記レーザ光を回折させる回折格子である
    請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 複数の記録層が形成されたディスク記録媒体に照射され、前記ディスク記録媒体によって反射されたレーザ光が、一度焦点または焦線を結んだ後、受光素子に入射される光ピックアップを備えるディスクドライブ装置であって、
    前記光ピックアップは、
    前記焦点または焦線の近傍において、前記複数の記録層のうちの情報信号の記録または再生が行われている記録層であるターゲット記録層で反射された前記レーザ光については透過させる透過部と、前記複数の記録層のうちの前記ターゲット記録層以外の他の記録層で反射された前記レーザ光については透過させない非透過部とを有し、前記透過部が前記焦点または焦線を含み、前記非透過部が前記透過部の光軸方向に隣接して配置される光学部材
    を備えるディスクドライブ装置。
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