JP4654170B2 - 多気筒エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、多気筒エンジンに関し、詳しくは、エンジンを小型化することができるとともに、過熱によるEGRクーラとEGR弁との損傷を抑制することができる多気筒エンジンに関するものである。
従来の多気筒エンジンとして、本発明と同様、排気合流通路をEGRクーラとEGR弁ケースとを介して吸気分配通路に連通させ、EGRクーラ内にクーラジャケットを形成し、EGR弁ケース内に弁冷却水路を形成し、このクーラジャケットと弁冷却水路とを冷却水中継パイプを介して直列接続し、エンジン冷却水をクーラジャケットと弁冷却水路とに通過させるに当たり、EGRクーラとEGR弁ケースとを隣合わせに配置したものがある。(例えば、特許文献1参照)。
この種の多気筒エンジンでは、冷却水中継パイプを短くでき、その分だけ、エンジンの小型化に寄与することができる利点がある。
しかし、上記従来の多気筒エンジンでは、EGRクーラとEGR弁ケースとを排気合流壁に沿って配置しているため、問題がある。
特開2000−8972号公報(図1参照)
上記従来技術では、次の問題がある。
《問題》 エンジンが実質的に大型化する。
EGRクーラとEGR弁ケースとを排気合流壁に沿って配置しているため、EGRクーラとEGR弁ケースとが、排気合流通路壁から放熱される熱を受け、その除熱のために、冷却能力を高める必要があり、EGRクーラとEGR弁ケースとが大型化する。このため、冷却水中継パイプを短くできるにも拘わらず、エンジンが実質的に大型化する。
《問題》 過熱によるEGRクーラとEGR弁との損傷が起こりやすい。
EGRクーラとEGR弁ケースとを排気合流壁に沿って配置しているため、EGRクーラとEGR弁ケースとが、排気合流通路壁から放熱される熱を受け、過熱によりEGRクーラとEGR弁とが損傷しやすい。
本発明は、上記問題点を解決することができる多気筒エンジン、すなわち、 エンジンを小型化することができるとともに、過熱によるEGRクーラとEGR弁との損傷を抑制することができる多気筒エンジンを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1、図2に例示するように、排気合流通路をEGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを介して吸気分配通路に連通させ、EGRクーラ(6)内にクーラジャケット(33)を形成し、EGR弁ケース(7)内に弁冷却水路(31)を形成し、このクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とを冷却水中継パイプ(32)を介して直列接続し、エンジン冷却水をクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とに通過させるに当たり、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを隣合わせに配置した、多気筒エンジンにおいて、
図1に例示するように、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを吸気分配通路壁(3)に沿って配置し、
図2に例示するように、クランク軸(1)の架設方向を前後方向、この前後方向と直交するシリンダヘッド(2)の幅方向を横方向として、シリンダヘッド(2)の横一側面に吸気分配通路壁(3)を取り付け、シリンダヘッド(2)の横他側方に排気合流通路壁(4)を取り付けるに当たり、
図1、図2に例示するように、吸気分配通路壁(3)の上部に吸気入口管(5)を立設し、吸気分配通路壁(3)の上方でEGRクーラ(6)を前後方向に架設し、吸気入口管(5)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置し、
図2に例示するように、シリンダヘッド(2)に水冷ジャケット内を通過するヘッド内EGR通路(11)を設け、このヘッド内EGR通路(11)の下流にEGRクーラ(6)を配置し、
図1、図2に例示するように、前後方向の任意の一方を前、その反対側を後として、後から前に向かって順に、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを配置し、
図1、図2に例示するように、吸気入口管(5)の周壁前部のEGRガス入口部(5a)にEGR弁ケース(7)の後部のEGR弁ケース出口部(7a)を連通させ、EGR弁ケース(7)の前部のEGR弁ケース入口部(7b)にEGRクーラ(6)の後端のクーラ出口部(6a)を取り付けてこれらを連通させ、EGRクーラ(6)の前端のクーラ入口部(6b)に接続管(12)の後面上部の接続管出口部(12a)を取り付けてこれらを連通させ、接続管(12)の横面下部の接続管入口部(12b)をシリンダヘッド(2)の横面前部のヘッド内EGR通路出口部(11a)に取り付けてこれらを連通させた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
(請求項1に係る発明)
《効果1−1》 エンジンを小型化することができる。
図1に例示するように、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを吸気分配通路壁(3)に沿って配置したので、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とが排気合流通路壁(4)から放熱される熱を受ける余地がなく、その除熱のために冷却能力を上げる必要がなく、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを小型にすることができる。このため、冷却水中継パイプ(32)を短くできることと相俟って、エンジンを小型化することができる。
《効果1−2》 過熱によるEGRクーラとEGR弁との損傷を抑制することができる。
図1に例示するように、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを吸気分配通路壁(3)に沿って配置したので、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とが排気合流通路壁(4)から放熱される熱を受ける余地がなく、過熱によるEGRクーラ(6)とEGR弁(9)との損傷を抑制することができる。
《効果1−3》 エンジンを小型化することができる。
図1、図2に例示するように、吸気分配通路壁(3)の上部に吸気入口管(5)を立設し、吸気分配通路壁(3)の上方でEGRクーラ(6)を前後方向に架設し、吸気入口管(5)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置したので、本来はデッドスペースとなる吸気分配通路壁(3)の上方空間を、EGRクーラ(6)の配置スペースとして有効利用することができ、エンジンを小型化することができる。
《効果1−4》 EGRクーラを小型化することができる。
図2に例示するように、シリンダヘッド(2)に水冷ジャケット内を通過するヘッド内EGR通路(11)を設け、このヘッド内EGR通路(11)の下流にEGRクーラ(6)を配置したので、EGRガスをヘッド内EGR通路(11)で冷却できる分だけ、EGRクーラ(6)の冷却能力を下げることができ、EGRクーラ(6)を小型化することができる。
《効果1−5》 NOの低減を図ることができる。
EGRガスをヘッド内EGR通路(11)で冷却できる分だけ、EGRガスの温度を低下させることができ、効率的にNOの低減を図ることができる。
《効果1−6》 EGRクーラの損傷を抑制することができる。
図1、図2に例示するように、後から前に向かって順に、後から前に向かって順に、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを配置したので、エンジンの製造時やメンテナンス時に部品や工具等の物体がEGRクーラ(6)に後方から接近しても、この物体がEGRクーラ(6)に後方から衝突する前に、この物体を吸気入口管(5)や吸気入口(5)に接続した吸気供給パイプ(18)で受け止めることができる。このため、後方からの物体の衝突によってEGRクーラ(6)が損傷するのを抑制することができる。また、同様に、物体がEGRクーラ(6)に前方から接近しても、この物体がEGRクーラ(6)に前方から衝突する前に、この物体を接続管(12)で受け止めることができる。このため、前方からの物体の衝突によってEGRクーラ(6)が損傷するのを抑制することもできる。
請求項2に係る発明)
請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果2−1》 エンジン組み立てラインでの部品組み付け作業をスムーズに行なうことができる。
図1、図2に示すように、EGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを剛性連結体の構成要素とし、これら構成要素で可撓性のない剛性連結体を構成したので、この剛性連結体をエンジン組み立てライン外で予め連結しておくことにより、エンジン組み立てラインでは、複数の部品を一体の剛性連結体として、一括してエンジンに組み付けることができ、エンジン組み立てラインでの部品組み付け作業をスムーズに行なうことができる。
《効果2−2》 剛性連結体は取り扱いが容易である。
剛性連結体は可撓性がないため、エンジン組み立てラインへの搬入時や、エンジン組み立てラインでの組み付け作業時に変形せず、その取り扱いが容易である。
請求項3に係る発明)
請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果3−1》 EGR弁の損傷を抑制することができる。
図1に例示するように、逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)への吸気の流入とEGRガスの逆流とを阻止することができるようにしたので、EGR弁(9)が吸気の流入で急激に冷却される不具合がなく、急激な冷却によるEGR弁(9)の損傷を抑制することができる。
《効果3−2》 NOの低減を図ることができる。
図1に例示するように逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)へのEGRガスの逆流を抑制することができるようにしたので、EGR率の適正化により、効率的にNOの低減を図ることができる。
請求項4に係る発明)
請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果4》 NOの低減を図ることができる。
図2に例示するように、EGRクーラ(6)にヘッド内EGR通路(11)とヘッド外EGR通路(13)の両方からEGRガスを導入するようにしたので、高いEGR率を確保することにより、効率的にNOの低減を図ることができる。
請求項5に係る発明)
請求項4に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果5−1》 EGRクーラを小型化することができる。
図3〜図5に例示するように、ヘッド外EGR通路(13)にエンジン冷却ファン(14)で起こしたエンジン冷却風が吹き当たるようにしたので、EGRガスをヘッド外EGR通路(13)で冷却できる分だけ、EGRクーラ(6)の冷却能力を下げることができ、EGRクーラ(6)を小型化することができる。
《効果5−2》 NOの低減を図ることができる。
EGRガスをヘッド外EGR通路(13)で冷却できる分だけ、EGRガスの温度を低下させることができ、効率的にNOの低減を図ることができる。
(請求項6に係る発明)
請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果6》 NOの低減を図ることができる。
図6に例示するように、横長のEGRガス入口部(5a)に左右一対のキリ孔のEGRガス入口(5b)(5c)をあけたので、EGRガス入口部(5a)に単一のキリ孔のEGRガス入口をあける場合に比べ、EGRガス入口の径を大きくすることなく、EGRガス入口の総面積を広くすることができ、高いEGR率を確保することにより、NOの低減を図ることができる。また、シリンダヘッド(2)から遠い外寄りのEGRガス入口(5b)の中心線(25b)がシリンダヘッド(2)に近い内寄りのEGRガス入口(5c)の中心線(25c)よりも、前後方向仮想線(17)から遠ざかるようにし、吸気入口管(5)に接続する吸気供給パイプ(18)をシリンダヘッド(2)側から吸気入口管(5)に近づけたので、各気筒へのEGRガスの分配が均等になり、効率的にNOの低減を図ることができる。その理由としては、外寄りのEGRガス入口(5b)から吸気入口管(5)の外寄りに流入したEGRガスが、吸気入口管(5)の外寄りで発生する高速の吸気流に巻き込まれ、吸気とEGRガスとの混合が良好なるためではないかと考えられる。
請求項7に係る発明)
前記《効果1−1》《効果1−2》《効果1−3》《効果6》を奏する。
(請求項8に係る発明)
請求項7に係る発明の効果に加え、前記《効果1−4》《効果1−5》を奏する。
(請求項2請求項9に係る発明)
請求項1請求項1から請求項8のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンを小型化することができる。
図2に例示するように、弁アクチュエータ(8)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付けたので、吸気圧導入パイプ(35)を短くすることができ、その分だけ、エンジンを小型化することができる。
《効果》 過熱による弁アクチュエータの損傷を抑制することができる。
図2に例示するように、EGR弁(9)の弁アクチュエータ(8)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付けたので、弁アクチュエータ(8)が排気合流通路壁(4)から放熱される熱を受ける余地がなく、過熱による弁アクチュエータ(8)の損傷を抑制することができる。
《効果》 エンジン製造コストを低減することができる。
排気エネルギーで駆動される過給機(30)で吸気分配通路内に過給を行い、EGR弁(9)の駆動にニューマチック式の弁アクチュエータ(8)を用いるので、EGR弁(9)の弁制御に電子部品を必要としない。また、ニューマチック式の弁アクチュエータ(8)は、電動アクチュエータに比べて耐熱性が高いので、EGR弁(9)の弁軸(9a)のガスシール(38)に高精度のものを用いる必要はない。このため、部品コストが低くなり、エンジン製造コストを低減することができる。
《効果》 急加速操作時のスモーク発生を抑制することができる。
排気エネルギーで駆動される過給機(30)で吸気分配通路内に過給を行い、吸気分配通路の過給圧が高くなるにつれてEGR弁(9)の開度が大きくなるようにするので、アイドル運転から急加速操作を行った場合、過給圧が十分に上昇しない間は、燃料が増量されても、EGR弁(9)の開度を小さく維持し、或いは、閉弁状態を維持することができ、吸気不足に起因する急加速操作時のスモーク発生を抑制することができる。
(請求項10に係る発明)
請求項9に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンを小型化することができる。
図2に例示するように、吸気圧導入パイプ(35)の途中に吸気圧遮断弁(36)を取り付け、この吸気圧遮断弁(36)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付け、吸気圧遮断弁(36)の入熱部(37)を弁冷却水路(31)に臨ませたので、吸気圧導入パイプ(35)を短く維持でき、エンジンを小型化することができる。
《効果》 冷間始動時の青白煙の発生を抑制することができる。
エンジン温度が所定値よりも低い冷間始動時には、吸気圧遮断弁(36)が閉弁して、吸気分配通路内の過給圧に拘わらず、EGR弁(9)が閉弁状態を維持するため、EGRガス(34)で燃焼性が低下する不具合を防止することができ、冷間始動時に青白煙の発生を抑制することができる。
請求項11に係る発明)
請求項1から請求項10のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 過熱によるEGR弁の損傷を抑制することができる。
図1に例示するように、EGRクーラ(6)の下流にEGR弁ケース(7)を位置させたので、EGRクーラ(6)で冷却されたEGRガスがEGR弁ケース(7)に流入する。このため、過熱によるEGR弁(9)の損傷を抑制することができる。
《効果》 過熱による弁アクチュエータの損傷を抑制することができる。
図1に例示するように、EGRクーラ(6)の下流にEGR弁ケース(7)を位置させたので、EGRクーラ(6)で冷却されたEGRガスがEGR弁ケース(7)に流入し、EGR弁ケース(7)に取り付けた弁アクチュエータ(8)も過熱されにくい。このため、過熱による弁アクチュエータ(8)の損傷を抑制することができる。
《効果》 エンジンを小型化することができる。
図1、図2に例示するように、吸気分配通路壁(3)の上方にEGR弁ケース(7)を配置し、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置したので、本来はデッドスペースとなる吸気分配通路壁(3)の上方空間を、EGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)の配置スペースとして有効利用することができ、エンジンを小型化することができる。
請求項12に係る発明)
請求項11に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 EGR弁の損傷を抑制することができる。
図1に例示するように、EGR弁(9)の弁軸(9a)を垂直にしてEGR弁ケース(7)内の弁軸挿通孔(7c)に摺動自在に内嵌させたので、EGR弁の弁軸を水平にした場合のように、EGR弁の弁軸が自重で弁軸挿通孔に片当たりする不具合がなく、偏磨耗によるEGR弁(9)の損傷を抑制することができる。
請求項13に係る発明)
請求項11または請求項12に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 EGR弁の損傷を抑制することができる。
図1に例示するように、逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)への吸気の流入を阻止することができるようにしたので、EGR弁(9)が吸気の流入で急激に冷却される不具合がなく、急激な冷却によるEGR弁(9)の損傷を抑制することができる。
《効果》 NOの低減を図ることができる。
図1に例示するように、逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)へのEGRガスの逆流を抑制することができるようにしたので、EGR率の適正化により効率的にNOの低減を図ることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図6は本発明の実施形態に係る多気筒エンジンを説明する図で、この実施形態では、立型水冷式多気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
本発明の実施形態の概要は、次の通りである。
図3に示すように、シリンダブロック(26)の上部にシリンダヘッド(2)を組み付け、シリンダブロック(26)の下部にオイルパン(27)を組み付け、シリンダブロック(26)の前部に水ポンプ(39)とギヤケース(28)を組み付け、シリンダブロック(26)の後部にフライホイルハウジング(29)を組み付けている。
EGR装置の構成は、次の通りである。
図1、図2に示すように、排気合流通路をEGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを介して吸気分配通路に連通させ、EGRクーラ(6)内にクーラジャケット(33)を形成し、EGR弁ケース(7)内に弁冷却水路(31)を形成し、このクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とを冷却水中継パイプ(32)を介して直列接続し、エンジン冷却水をクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とに通過させるに当たり、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを隣合わせに配置している。吸気分配通路壁(3)は、吸気マニホルドの機能を果たすものであるが、図1に示すように、分岐管のない箱型構造であるため、このような部品名を用いた。排気合流通路を構成する排気合流通路壁(4)は排気マニホルドの機能を果たすものであるが、吸気分配通路壁(3)という部品名と対応させてこのような部品名を用いた。クーラジャケット(33)のクーラジャケット入口(33a)は、冷却水入口パイプ(40)を介してシリンダジャケット出口(41)と連通させている。クーラジャケット(33)のクーラジャケット出口(33b)は、冷却水中継パイプ(32)を介して弁冷却水路(31)の水路入口(31a)に連通させている。弁冷却水路(31)の水路出口(31b)は、冷却水出口パイプ(42)を介して冷却水吸込み通路(図外)の通路入口(43)に連通させている。冷却水吸込み通路の通路出口(図外)は、水ポンプ(39)の吸込み口(図外)と連通している。シリンダジャケット内の冷却水は、水ポンプ(39)の吸込み力により、シリンダジャケット出口(41)とクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)と冷却水出口パイプ(42)と冷却水吸込み通路とをその順に通過して水ポンプ(39)に吸い込まれ、他の冷却水と合流して、ラジエータ(図外)に圧送され、再度、シリンダジャケット内に戻る。
EGR装置の工夫は、次の通りである。
図2に示すように、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを吸気分配通路壁(3)に沿って配置している。図1、図2、図4に示すように、排気エネルギーで駆動される過給機(30)で吸気分配通路内に過給を行い、EGR弁(9)の駆動にニューマチック式の弁アクチュエータ(8)を用い、この弁アクチュエータ(8)の吸気圧室(34)に吸気圧導入パイプ(35)を介して吸気分配通路を連通させ、この吸気分配通路の過給圧が高くなるにつれてEGR弁(9)の開度が大きくなるようにするに当たり、弁アクチュエータ(8)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付けている。
図1、図2に示すように、吸気圧導入パイプ(35)に感温作動性の吸気圧遮断弁(36)を配置し、エンジン温度が所定値よりも低い冷間始動時には、吸気圧遮断弁(36)が閉弁して、吸気分配通路内の過給圧に拘わらず、EGR弁(9)が閉弁状態を維持し、エンジン温度が所定値を超える温間始動時や通常運転時には、吸気圧遮断弁(36)が開弁して、吸気分配通路の過給圧に応じてEGR弁(9)の開度が調節されるようにするに当たり、吸気圧導入パイプ(35)の途中に吸気圧遮断弁(36)を取り付け、この吸気圧遮断弁(36)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付け、吸気圧遮断弁(36)の入熱部(37)を弁冷却水路(31)に臨ませている。吸気圧遮断弁(36)は、内部にバイメタル等の感温性変形手段を備え、その温度による変形を駆動力として弁を開閉する。弁冷却水路(31)は平面視でコの字状に形成されている。
図1、図2に示すように、クランク軸(1)の架設方向を前後方向、この前後方向と直交するシリンダヘッド(2)の幅方向を横方向として、シリンダヘッド(2)の横一側面に吸気分配通路壁(3)を取り付け、シリンダヘッド(2)の横他側方に排気合流通路壁(4)を取り付けるに当たり、吸気分配通路壁(3)の上部に吸気入口管(5)を立設し、吸気分配通路壁(3)の上方でEGRクーラ(6)を前後方向に架設し、吸気入口管(5)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置している。EGRクーラ(6)は、吸気分配通路壁(3)の真上、すなわち、図2に示すように、シリンダ中心軸線(25)と平行な向きに見た場合に、吸気分配通路壁(3)の上方で、吸気分配通路壁(3)と重なる位置に配置している。EGRクーラ(6)は、シリンダ中心軸線(25)と平行な向きに見た場合に、吸気分配通路壁(3)よりも横外(シリンダヘッドから離れる側)にはみ出さないように配置している。EGRクーラ(6)には、シリンダブロック(26)内の水冷ジャケットから冷却水を導入し、冷却水ポンプ(図外)に冷却水を導出する。
図1に示すように、吸気分配通路壁(3)の上方にEGR弁ケース(7)を配置し、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置し、EGRクーラ(6)の下流にEGR弁ケース(7)を位置させ、EGR弁ケース(7)に弁アクチュエータ(8)を取り付けている。弁アクチュエータ(8)には、パルスモータを用いている。EGR弁ケース(7)は、吸気分配通路壁(3)の真上、すなわち、図2に示すように、シリンダ中心軸線(25)と平行な向きに見た場合に、吸気分配通路壁(3)の上方で、吸気分配通路壁(3)と重なる位置に配置している。図1に示すように、ポペット弁製のEGR弁(9)の弁軸(9a)を垂直にしてEGR弁ケース(7)内の弁軸挿通孔(7c)内のガスシール(38)に摺動自在に内嵌させている。EGRガスは、図1に矢印で示すように、EGR弁ケース(7)内を通過し、ガスシール(38)はEGR弁(9)の弁口(44)よりも下流側にある。
図1、図2に示すように、EGR弁ケース(7)と吸気入口管(5)との間に逆止弁ケース(10)を配置し、この逆止弁ケース(10)内の逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)への吸気の流入とEGRガスの逆流とを阻止することができるようにしている。シリンダヘッド(2)に水冷ジャケット内を通過するヘッド内EGR通路(11)を設け、このヘッド内EGR通路(11)の下流にEGRクーラ(6)を配置している。
図3に示すように、前後方向のうち、エンジン冷却ファン(14)を配置した方を前、その反対側を後として、後から前に向かって順に、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを配置している。図1、図2に示すように、吸気入口管(5)の周壁前部のEGRガス入口部(5a)にEGR弁ケース(7)の後部のEGR弁ケース出口部(7a)を連通させ、EGR弁ケース(7)の前部のEGR弁ケース入口部(7b)にEGRクーラ(6)の後端のクーラ出口部(6a)を取り付けてこれらを連通させ、EGRクーラ(6)の前端のクーラ入口部(6b)に接続管(12)の後面上部の接続管出口部(12a)を取り付けてこれらを連通させ、接続管(12)の横面下部の接続管入口部(12b)をシリンダヘッド(2)の横面前部のヘッド内EGR通路出口部(11a)に取り付けてこれらを連通させている。
EGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを剛性連結体の構成要素とし、これら構成要素で可撓性のない剛性連結体を構成している。また、逆止弁ケース(10)も剛性連結体の構成要素とし、EGR弁ケース(7)の後部のEGR弁ケース出口部(7a)に逆止弁ケース(10)の前部の逆止弁ケース入口部(10b)を取り付けてこれらを連通させ、逆止弁ケース(10)の後面の逆止弁ケース出口部(10a)を吸気入口管(5)の周壁前部のEGRガス入口部(5a)に取り付けてこれらを連通させ、逆止弁ケース(10)内の逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)への吸気の流入とEGRガスの逆流とを阻止することができるようにしている。
図1、図2に示すように、吸気分配通路壁(3)内からシリンダヘッド(2)外を通過するヘッド外EGR通路(13)を導出し、このヘッド外EGR通路(13)の下流にEGRクーラ(6)を配置し、EGRクーラ(6)にヘッド内EGR通路(11)とヘッド外EGR通路(13)の両方からEGRガスを導入するようにしている。
図3〜図5に示すように、エンジン冷却ファン(14)の後方にヘッド外EGR通路(13)を配置し、このヘッド外EGR通路(13)にエンジン冷却ファン(14)で起こしたエンジン冷却風が吹き当たるようにしている。図5に示すように、クランク軸(1)の架設方向と平行な向きに見た場合に、ヘッド外EGR通路(13)はエンジン冷却ファン(14)と重なる位置よりも僅かにずれているが、エンジン冷却風の吹き当たり領域は、エンジン冷却ファン(14)の外周の軌跡よりも拡がるため、エンジン冷却風はヘッド外EGR通路(13)に吹き当たる。
図6に示すように、吸気入口管(5)の周壁前部に横長のEGRガス入口部(5a)を設け、このEGRガス入口部(5a)に左右一対のキリ孔のEGRガス入口(5b)(5c)をあけ、吸気入口管(5)の中心軸線(16)と平行な向きに見た場合に、吸気入口管(5)の中心軸線(16)を通過する前後方向仮想線(17)の左右に、各EGRガス入口(5b)(5c)の中心線(25b)(25c)を位置させ、シリンダヘッド(2)から遠い外寄りのEGRガス入口(5b)の中心線(25b)がシリンダヘッド(2)に近い内寄りのEGRガス入口(5c)の中心線(25c)よりも、前後方向仮想線(17)から遠ざかるようにし、吸気入口管(5)に接続する吸気供給パイプ(18)をシリンダヘッド(2)側から吸気入口管(5)に近づけている。図3〜図5に示すように、吸気供給パイプ(18)は、排気合流通路壁(4)の上部に取り付けた過給機(30)から導出している。
本発明の実施形態に係るエンジンの吸気分配通路壁とその周辺部分の左側面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンのシリンダヘッドのその周辺部分の平面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの左側面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの平面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの正面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンで用いる吸気分配通路壁を説明する図で、図6(A)は後部の左側面図、図6(B)は図6(A)のB−B線断面図、図6(C)は後部の平面図である。
(1) クランク軸
(2) シリンダヘッド
(3) 吸気分配通路壁
(4) 排気合流通路壁
(5) 吸気入口管
(5a) EGRガス入口部
(5b) EGRガス入口
(6) EGRクーラ
(6a) クーラ出口部
(6b) クーラ入口部
(7) EGR弁ケース
(7a) EGR弁ケース出口部
(7b) EGR弁ケース入口部
(7c) 弁軸挿通孔
(8) 弁アクチュエータ
(9) EGR弁
(9a) 弁軸
(10) 逆止弁ケース
(10a) 逆止弁ケース出口部
(10b) 逆止弁ケース入口部
(10c) 逆止弁
(11) ヘッド内EGR通路
(11a) ヘッド内EGR通路出口部
(12) 接続管
(12a) 接続管出口部
(12b) 接続管入口部
(13) ヘッド外EGR通路
(14) エンジン冷却ファン
(15) シリンダ中心軸線
(16) 中心軸線
(17) 前後方向仮想線
(18) 吸気供給パイプ
(25b) EGRガス入口の中心線
(25c) EGRガス入口の中心線
(31) 弁冷却水路
(32) 冷却水中継パイプ
(33) クーラジャケット
(34) 吸気圧室
(35) 吸気圧導入パイプ
(36) 吸気圧遮断弁
(37) 入熱部

Claims (13)

  1. 排気合流通路をEGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを介して吸気分配通路に連通させ、EGRクーラ(6)内にクーラジャケット(33)を形成し、EGR弁ケース(7)内に弁冷却水路(31)を形成し、このクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とを冷却水中継パイプ(32)を介して直列接続し、エンジン冷却水をクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とに通過させるに当たり、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを隣合わせに配置した、多気筒エンジンにおいて、
    EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを吸気分配通路壁(3)に沿って配置し、
    クランク軸(1)の架設方向を前後方向、この前後方向と直交するシリンダヘッド(2)の幅方向を横方向として、シリンダヘッド(2)の横一側面に吸気分配通路壁(3)を取り付け、シリンダヘッド(2)の横他側方に排気合流通路壁(4)を取り付けるに当たり、
    吸気分配通路壁(3)の上部に吸気入口管(5)を立設し、吸気分配通路壁(3)の上方でEGRクーラ(6)を前後方向に架設し、吸気入口管(5)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置し、
    シリンダヘッド(2)に水冷ジャケット内を通過するヘッド内EGR通路(11)を設け、このヘッド内EGR通路(11)の下流にEGRクーラ(6)を配置し、
    前後方向の任意の一方を前、その反対側を後として、後から前に向かって順に、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを配置し、
    吸気入口管(5)の周壁前部のEGRガス入口部(5a)にEGR弁ケース(7)の後部のEGR弁ケース出口部(7a)を連通させ、EGR弁ケース(7)の前部のEGR弁ケース入口部(7b)にEGRクーラ(6)の後端のクーラ出口部(6a)を取り付けてこれらを連通させ、EGRクーラ(6)の前端のクーラ入口部(6b)に接続管(12)の後面上部の接続管出口部(12a)を取り付けてこれらを連通させ、接続管(12)の横面下部の接続管入口部(12b)をシリンダヘッド(2)の横面前部のヘッド内EGR通路出口部(11a)に取り付けてこれらを連通させた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  2. 請求項1に記載した多気筒エンジンにおいて、
    EGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)と接続管(12)とを剛性連結体の構成要素とし、これら構成要素で可撓性のない剛性連結体を構成した、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  3. 請求項2に記載した多気筒エンジンにおいて、
    逆止弁ケース(10)も剛性連結体の構成要素とし、
    EGR弁ケース(7)の後部のEGR弁ケース出口部(7a)に逆止弁ケース(10)の前部の逆止弁ケース入口部(10b)を取り付けてこれらを連通させ、逆止弁ケース(10)の後面の逆止弁ケース出口部(10a)を吸気入口管(5)の周壁前部のEGRガス入口部(5a)に取り付けてこれらを連通させ、逆止弁ケース(10)内の逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)への吸気の流入とEGRガスの逆流とを阻止することができるようにした、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載した多気筒エンジンにおいて、
    吸気分配通路壁(3)内からシリンダヘッド(2)外を通過するヘッド外EGR通路(13)を導出し、このヘッド外EGR通路(13)の下流にEGRクーラ(6)を配置し、EGRクーラ(6)にヘッド内EGR通路(11)とヘッド外EGR通路(13)の両方からEGRガスを導入するようにした、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  5. 請求項4に記載した多気筒エンジンにおいて、
    前後方向のうち、エンジン冷却ファン(14)を配置した方を前、その反対側を後として、エンジン冷却ファン(14)の後方にヘッド外EGR通路(13)を配置し、このヘッド外EGR通路(13)にエンジン冷却ファン(14)で起こしたエンジン冷却風が吹き当たるようにした、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載した多気筒エンジンにおいて、
    前後方向の任意の一方を前として、吸気入口管(5)の周壁前部に横長のEGRガス入口部(5a)を設け、このEGRガス入口部(5a)に左右一対のキリ孔のEGRガス入口(5b)(5c)をあけ、吸気入口管(5)の中心軸線(16)と平行な向きに見た場合に、吸気入口管(5)の中心軸線(16)を通過する前後方向仮想線(17)の左右に、各EGRガス入口(5b)(5c)の中心線(25b)(25c)を位置させ、シリンダヘッド(2)から遠い外寄りのEGRガス入口(5b)の中心線(25b)がシリンダヘッド(2)に近い内寄りのEGRガス入口(5c)の中心線(25c)よりも、前後方向仮想線(17)から遠ざかるようにし、吸気入口管(5)に接続する吸気供給パイプ(18)をシリンダヘッド(2)側から吸気入口管(5)に近づけた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  7. 排気合流通路をEGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを介して吸気分配通路に連通させ、EGRクーラ(6)内にクーラジャケット(33)を形成し、EGR弁ケース(7)内に弁冷却水路(31)を形成し、このクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とを冷却水中継パイプ(32)を介して直列接続し、エンジン冷却水をクーラジャケット(33)と弁冷却水路(31)とに通過させるに当たり、EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを隣合わせに配置した、多気筒エンジンにおいて、
    EGRクーラ(6)とEGR弁ケース(7)とを吸気分配通路壁(3)に沿って配置し、
    クランク軸(1)の架設方向を前後方向、この前後方向と直交するシリンダヘッド(2)の幅方向を横方向として、シリンダヘッド(2)の横一側面に吸気分配通路壁(3)を取り付け、シリンダヘッド(2)の横他側方に排気合流通路壁(4)を取り付けるに当たり、
    吸気分配通路壁(3)の上部に吸気入口管(5)を立設し、吸気分配通路壁(3)の上方でEGRクーラ(6)を前後方向に架設し、吸気入口管(5)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置し、
    前後方向の任意の一方を前として、吸気入口管(5)の周壁前部に横長のEGRガス入口部(5a)を設け、このEGRガス入口部(5a)に左右一対のキリ孔のEGRガス入口(5b)(5c)をあけ、吸気入口管(5)の中心軸線(16)と平行な向きに見た場合に、吸気入口管(5)の中心軸線(16)を通過する前後方向仮想線(17)の左右に、各EGRガス入口(5b)(5c)の中心線(25b)(25c)を位置させ、シリンダヘッド(2)から遠い外寄りのEGRガス入口(5b)の中心線(25b)がシリンダヘッド(2)に近い内寄りのEGRガス入口(5c)の中心線(25c)よりも、前後方向仮想線(17)から遠ざかるようにし、吸気入口管(5)に接続する吸気供給パイプ(18)をシリンダヘッド(2)側から吸気入口管(5)に近づけた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  8. 請求項7に記載した多気筒エンジンにおいて、
    シリンダヘッド(2)に水冷ジャケット内を通過するヘッド内EGR通路(11)を設け、このヘッド内EGR通路(11)の下流にEGRクーラ(6)を配置した、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載した多気筒エンジンにおいて、
    排気エネルギーで駆動される過給機(30)で吸気分配通路内に過給を行い、EGR弁(9)の駆動にニューマチック式の弁アクチュエータ(8)を用い、この弁アクチュエータ(8)の吸気圧室(34)に吸気圧導入パイプ(35)を介して吸気分配通路を連通させ、この吸気分配通路の過給圧が高くなるにつれてEGR弁(9)の開度が大きくなるようにするに当たり、
    弁アクチュエータ(8)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付けた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  10. 請求項9に記載した多気筒エンジンにおいて、
    吸気圧導入パイプ(35)に感温作動性の吸気圧遮断弁(36)を配置し、エンジン温度が所定値よりも低い冷間始動時には、吸気圧遮断弁(36)が閉弁して、吸気分配通路内の過給圧に拘わらず、EGR弁(9)が閉弁状態を維持し、エンジン温度が所定値を超える温間始動時や通常運転時には、吸気圧遮断弁(36)が開弁して、吸気分配通路の過給圧に応じてEGR弁(9)の開度が調節されるようにするに当たり、
    吸気圧導入パイプ(35)の途中に吸気圧遮断弁(36)を取り付け、この吸気圧遮断弁(36)を吸気分配通路壁(3)に沿わせたEGR弁ケース(7)に取り付け、吸気圧遮断弁(36)の入熱部(37)を弁冷却水路(31)に臨ませた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載した多気筒エンジンにおいて、
    吸気分配通路壁(3)の上方にEGR弁ケース(7)を配置し、吸気入口管(5)とEGR弁ケース(7)とEGRクーラ(6)とを前後に並べて配置し、EGRクーラ(6)の下流にEGR弁ケース(7)を位置させ、EGR弁ケース(7)に弁アクチュエータ(8)を取り付けた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  12. 請求項11に記載した多気筒エンジンにおいて、
    EGR弁(9)の弁軸(9a)を垂直にしてEGR弁ケース(7)内の弁軸挿通孔(7c)に摺動自在に内嵌させた、ことを特徴とする多気筒エンジン。
  13. 請求項11または請求項12に記載した多気筒エンジンにおいて、
    EGR弁ケース(7)と吸気入口管(5)との間に逆止弁ケース(10)を配置し、この逆止弁ケース(10)内の逆止弁(10c)で吸気入口管(5)からEGR弁ケース(7)への吸気の流入とEGRガスの逆流とを阻止することができるようにした、ことを特徴とする多気筒エンジン。
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