JP4653855B1 - 鐘体の鳴動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然の揺らぎに近い風鈴の音を自然の風のない環境下で楽しむことを可能とする。
【解決手段】駆動モータ7の回転軸15と一体に回転可能に取り付けられた連結部材17の回転中心から偏心した位置に、可撓性を有する吊り紐17を介して連結され、駆動モータの駆動により揺動変位して鐘体1を叩く振り子6と、駆動モータを一定の時間間隔で駆動させる駆動信号を出力する駆動間隔設定部23と、駆動間隔設定部によって設定された駆動間隔毎に駆動される駆動モータの駆動パターンを記憶する記憶部24と、駆動間隔設定部によって設定された駆動時間毎に、記憶部に記憶された駆動パターンに基づいて駆動モータを駆動して振り子を揺動変位させて鐘体を叩いて鳴動させる駆動制御部25とを備え、一定の時間間隔で駆動モータを駆動ながら、駆動時間毎に一定の駆動パターンで駆動モータを駆動して振り子を揺動変位させて鐘体を鳴動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、駆動モータの駆動によって振り子を揺動変位させ、この揺動変位する振り子により鐘体を叩いて鳴動させるようにした鐘体の鳴動装置に関する。
従来、ガラスや金属で形成された鐘体の内部に吊り下げた振り子を、自然の風の力を利用して揺らすことにより鐘体を鳴動させるようにした風鈴が広く用いられている。この種の風鈴は、自然の風の力を利用するものであるので、風が無いときや、屋内などの風のない場所で鳴動させることができない。
そこで、自然の風が得られない雰囲気、例えば閉めきられた室内でも風鈴の鳴動を楽しめるようにした電子風鈴が提案されている。
例えば、マグネットを含む振り子を電磁駆動し、この電磁駆動される振り子により鐘体を叩き鳴動するようにした風鈴が特開平11−104361号公報(特許文献1)において開示されている。
また、風鈴を人工的に揺らして鳴動させるようにした風鈴装置が特開平9−281971号公報(特許文献2)において開示されている。さらに、風鈴の鐘体を叩く部材を電磁駆動手段により振動等することにより鳴動させるように電子風鈴が登録実用新案第312672号公報(特許文献)に記載されている。
特開平11−104361号公報 特開平9−281971号公報 登録実用新案第312672号公報
ところで、特許文献1に記載される発明は、電磁駆動される振り子により鐘体を叩き風鈴の音を発生するようにしているので、自然の風のない場所でも風鈴を鳴動させることはできるが、予め設定された振動パターンで振り子を振動させるようにしているので、自然の揺らぎに近い風鈴の音を楽しむことができない。
また、特許文献2に記載される発明は、風鈴を揺らし板に吊り下げ、この揺らし板を駆動モータの駆動力を用いて揺らすことにより風鈴を鳴動するようにした風鈴装置であり、揺らし板を揺らすための機構が必要であり、機構が複雑であるばかりか、装置自体が大型化してしまい、室内に設置するには不向きである。
さらに、特許文献3に記載される発明は、鐘体を叩く部材を電磁的に運動させることにより鐘体を叩き鳴動するようにしたものであるが、実際に生ずる振動や風を検知し、この検知された信号により風鈴を鳴動するようにしたものであり、全く風のない環境や所望の時期に風鈴の音を聞くことができない。
そこで、本発明は、自然の揺らぎに近い風鈴の音を自然の風のない環境下において楽しむことができる鐘体の鳴動装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、設置した環境の変化、例えば、人の入室、光の変化、音の発生、室内温度の変化などの環境変化を検知して動作を制御することにより、その環境変化を鐘体の鳴動により告知し、あるいは不要な鳴動が発生しないようにした鐘体の鳴動装置を提供することを目的とする。
上述したような目的を達成するために提案される本発明は、鐘体内に配設した振り子を駆動モータにより揺動変位させることにより上記鐘体を叩いて鳴動させる鐘体の鳴動装置において、上記駆動モータの回転軸連結され、上記駆動モータの駆動により上記鐘体内を揺動変位して上記鐘体を叩いて鳴動させる振り子と、上記駆動モータを一定の時間間隔で駆動させる駆動信号を出力する駆動間隔設定部と、上記駆動間隔設定部によって設定された駆動間隔毎に所定の駆動パターンで上記駆動モータを駆動する駆動パターン信号が記憶された記憶部と、上記駆動間隔設定部によって設定された駆動時間毎に、上記記憶部に記憶された駆動パターン信号を読み出し、その駆動パターン信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を叩いて鳴動させる駆動制御部と、人体を検知する人体検知センサーを備え、上記センサーが人体を検知したとき、上記センサーから人体検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が上記駆動間隔設定部に出力され、上記起動開始信号の入力により上記駆動時間設定部から予め設定された時間間隔で駆動信号の出力が開始され、予め設定した時間間隔毎に予め設定された駆動パターン信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させることにより上記鐘体を鳴動させるようにしたことを特徴とする。
ここで、上記駆動間隔設定部は、上記駆動制御部から出力される起動開始信号が入力されることにより一定の時間間隔で駆動信号を出力して上記駆動モータを駆動するように構成される。
本発明に係る鐘体の鳴動装置は、さらに、駆動モータを駆動可能とする駆動時間間隔を設定する駆動時間設定部を設け、この駆動時間設定部より設定された時間の間において上記駆動モータ駆動して上記鐘体の鳴動を可能とする。
この鐘体の鳴動装置は、さらに、電源部と電源切り換えスイッチを備え、この電源切り換えスイッチの切り換えにより、上記電源部から上記駆動モータへの電源の供給を停止し、上記駆動モータの駆動による上記鐘体の鳴動を停止するようにした電動式の鐘体の鳴動装置である。
ここで、振り子は、駆動モータの回転軸と一体に回転可能に取り付けられた連結部材の回転中心から偏心した位置に、可撓性を有する線状部材を介して連結され、上記駆動モータの駆動により上記鐘体内を揺動変位して上記鐘体を叩いて鳴動させる
さらに、上記振り子の下端には吊り糸を介して風受け体が垂下され、上記風受け体の揺れによって上記振り子を揺らして上記鐘体を叩き鳴動させることを可能とした。
なお、上記駆動制御部は、上記駆動間隔設定部の上記駆動モータを一定の時間間隔毎に駆動する駆動信号を出力する動作状態において、上記人体検知センサーが更なる人体検知信号に基づく起動開始信号の出力を禁止することが望ましい。
本発明に係る鐘体の鳴動装置は、さらに光の変化を検知する光検知センサーが設けられ、上記センサーにより一定レベル以上の光の変化が検知されたとき、上記センサーから検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力され、上記駆動制御部から動作停止信号が出力され、上記動作停止信号に基づいて上記駆動モータの駆動制御を停止する。
さらに、本発明に係る鐘体の鳴動装置は、当該鳴動装置が設置された環境の変化を検知する環境変化検知センサーが設けられ、上記センサーが環境変化を検知したとき、上記センサーから検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させるようにものである。
さらに、環境変化検知センサーとして、音を検知する音検知センサーが用いられ、上記センサーが一定の音圧レベル以上の音を検知したとき、上記センサーから音検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させる。
さらにまた、環境変化検知センサーとして、煙を検知する煙検知センサーが用いられ、上記センサーが煙を検知したとき、上記センサーから煙検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させる。
さらにまた、環境変化検知センサーは、温度を検知する温度検知センサーが用いられ、上記センサーが温度の一定レベルの変化を検知したとき、上記センサーから温度検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させる。
本発明に係る鐘体の鳴動装置は、駆動モータの回転軸連結され、駆動モータの駆動により上記鐘体内を揺動変位する振り子により鐘体を叩くようにしたので、自然の風を受けて鳴動される風鈴に近似した音を発生させることができる。そして、一定時間間隔毎に駆動モータが駆動され、その時間間隔に応じた駆動パターンで振り子が揺動変位させるので、自然の風を受けて鳴動する風鈴に近似した動作を実現できる。
また、駆動時間設定部より設定された時間の間において鳴動させることを可能としたので、不要な時間帯に鳴動し、騒音となるようなことの発生を防止することができる。
さらに、電源切り換えスイッチを設け、駆動の切り換えを行うようにしたので、所望するときのみ鳴動させ、不要な鳴動を無くすることができる。さらに、風受け体の揺れによって振り子を揺らすようにしたことにより、停止状態においては、自然の風を利用して鳴動させることができるので、設置される環境に応じて多様な利用の仕方を可能とする。
そして、本発明に係る鐘体の鳴動装置は、人体検知センサーにより人を検知することにより自動的に動作を開始し、一定の時間間隔で所定の駆動パターンで鐘体を鳴動するようにしたので、部屋の入室者に違和感を与えることなく自然と鐘体の音を聴かせることができる。このとき、再度の人体の検出により、動作状態にある駆動モータを駆動することを禁止し、予め設定した条件で鳴動するようにしたので、騒音として感じさせることなく風鈴音を聴かせることができる。
さらにまた、本発明に係る鐘体の鳴動装置は、光検出センサーにより光の変化を検出して動作を制御するようにしているので、照明の点滅で動作を制御することができるので、照明が消された夜間に鳴動することを防止できる。
さらにまた、本発明に係る鐘体の鳴動装置は、音の発生、煙の発生、温度の変化など外部環境の変化を検知して鳴動させることができるので、警報装置としても用いることができる。
本発明に係る鐘体の鳴動装置の外観を示す斜視図である。 鐘体の鳴動装置を構成する鐘体の内部構造を示す断面図である。 鐘体の鳴動装置の動作を制御する制御部を示す回路図である。 駆動間隔設定部によって設定された駆動時間毎に駆動モータを駆動する駆動パターン信号の一例を示す波形図である。 本発明に係る鐘体の鳴動装置の他の例を示す回路図である。
以下、本発明を適用した鐘体の鳴動装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る鐘体の鳴動装置は、図1、図2に示すように、下方側を解放した釣り鐘状に形成した鐘体1を支える支柱2と、この支柱2を固定する支持基台3を備える。鐘体1は、支持基台3に固定される支柱2の先端側をほぼ直角に折り曲げて形成した支持腕4の先端側に吊り下げられる。この鐘体1を吊り下げ支持する支柱2は、導電線5を挿通し得るように中空の管状体により形成されている。
そして、支持基台3は、筐体として形成され、その内部には、鐘体1を叩いて鳴動させる振り子6を揺動変位させる駆動モータ7に電源を供給する電源部8が設けられ、さらに、駆動モータ7の駆動を制御する制御部を構成する回路基板を含む電子回路部9が設けられている。電源部8は、支持基台3に電池ボックスとして形成され、一次電池10又は充電可能な二次電池が着脱自在に収納される。なお、電源部8の電源は、電子回路部9にも供給され、この電子回路部9を動作させる。
ところで、鐘体1は、支柱2内に挿通され、支持腕4の先端部から引き出された導電線5の先端側に吊り下げ支持される。この導電線5は、支持基台3に設けられた電源部8に電気的接続され、駆動モータ7へ電源を供給する電源供給ラインとして用いられる。
そして、導電線5は、支持腕4の先端部から引き出された先端側を、図2に示すように、鐘体1の頂部中央に形成した貫通孔11から鐘体1の内部に引き出し、その先端側に貫通孔11より大径の抜け止め部材12を取り付けることにより、鐘体1の抜け止めを図って吊り下げ支持している。
本実施の形態では、鐘体1に内に挿通された導電線5の先端部に駆動モータ7を取り付けるようにしているので、駆動モータ7を鐘体1の導電線5からの抜け止め部材として用いるようにしてもよい。
なお、支持腕4の先端部から引き出された導電線5の中途部は、支持腕4に取り付けた吊り具13に巻回されることにより、支持腕4からの引き出し部などに荷重が集中することを防止するようにしている。
本実施の形態では、電源供給ラインとして用いられる導電線5に鐘体1を吊り下げ支持するようにしているが、導電線5に大きな荷重が加わることを防止するため、導電線5とは独立に設けた吊り紐を用いて支持腕4に取り付けた吊り具13に吊り下げ支持するようにしてもよい。
そして、鐘体1内に配置された駆動モータ7の回転軸15には、振り子6を連結するための連結部材16が取り付けられている。この連結部材16は、金属又は合成樹脂等の剛性を有する部材により形成され、回転軸15と一体に回転するように取り付けられている。
連結部材16には、端部に振り子6を結び付けた可撓性を有する線状体、例えば、容易に撓み変形する吊り紐17が連結されている。この吊り紐17は、連結部材16の回転軸15への取付部である回転中心P0から偏心した位置に固定される。このように、連結部材16に連結された振り子6は、駆動モータ7の回転軸15の回転中心P0に対し偏心して回転されることにより、図2中に破線で示すように、鐘体1内で揺動変位するように運動して鐘体1の内壁を叩いて音を発生させる。
鐘体1を叩く振り子6は、金属材料を用いて形成される。本実施の形態では、振り子6は、図2に示すように、中央部を切り抜いた菱形形状に形成されているが、その形状は適宜選択可能である。
本実施の形態において、駆動モータ7は、後述するようにパルス信号である駆動パターン信号により駆動が制御されるので、間欠的な回転駆動を可能とするステッピングモータを用いることが望ましい。
そして、本実施の形態では、支持基台3に電源の供給を切り換える電源スイッチ18が設けられている。この電源スイッチ18がオン状態からオフ状態に切り換えられることにより、駆動モータ7に電源の供給が可能な状態から供給停止状態に切り換えられ、駆動モータ7の駆動による鐘体1の鳴動動作を停止状態とすることができる。
ここで、図2に示すように、振り子6に吊り糸20等の撓み変性する線材を用いて短冊状の風受け体21を吊り下げことにより、この風受け体21が風を受けて揺れることにより振り子6を揺らして鐘体1を叩き鳴動させることができる。したがって、本実施の形態は、電源スイッチ18をオフ状態として、駆動モータ7への電源の供給を停止した不作動状態とすることにより自然の風を利用して鐘体1を鳴動させることも可能となる。このように、本実施の形態に係る鐘体の鳴動装置は、駆動モータ7の駆動を利用し、又は駆動モータ7の駆動を停止して自然の風を利用して鐘体1を鳴動することができるので、設置する環境に応じて鐘体1を鳴動させる方法を選択することができる。
そして、本実施の形態は、駆動モータ7を駆動し、振り子6を揺動変位させて鐘体1を鳴動させる動作を制御する制御部22を備える。この制御部22は、上述したように、支持基台3内に配設された電子回路部9において構成されている。この制御部22は、図3の回路図に示すように、駆動モータ7を一定の時間間隔で駆動させる駆動信号を出力する駆動間隔設定部23と、この駆動間隔設定部23によって設定された駆動間隔毎に所定の駆動パターンで駆動モータ7を駆動する駆動パターン信号が記憶された記憶部24と、駆動間隔設定部23によって設定された駆動時間毎に、記憶部24に記憶された駆動パターン信号を読み出し、その駆動パターン信号に基づいて駆動モータ7を駆動して振り子6を揺動変位させることにより鐘体1を叩いて鳴動させる駆動制御部25とを備える。なお、制御部22は、図3に示すように、電源部8から電源が供給されて動作される。
そして、駆動間隔設定部23は、タイマーを内蔵し、予め設定した時間間隔で駆動モータ7を回転させる駆動信号を出力する。この駆動間隔設定部23は、例えばディップスイッチを備え、このディップスイッチの設定によりタイマーが制御され、駆動信号を出力する時間が設定される。この駆動間隔設定部23では、ディップスイッチを操作することにより、0分、5分、10分、30分、60分等の適宜の時間間隔で駆動信号を出力するように設定される。
また、記憶部24に記憶される駆動パターン信号は、図4に示すようなパルス信号として記憶されている。そして、駆動パターン信号は、図4に示すように、パルス幅、パルス周期、パルス数及び群パルス周期の4つのパラメータによって構成される。これらパラメータを適宜変化させ、駆動モータ7の駆動パターンを変化することにより振り子6の運動パターンを変化させることができる。振り子6の運動パターンが変化されることにより、振り子6により鐘体1を叩くパターンが変化されて鳴動パターンが変化される。したがって、記憶部24に記憶される駆動パターン信号を適宜設定することにより、鳴動パターンを変化させ、多様な音色の音を発生させることが可能となり、違和感のない風鈴の音を聞くことができる。そして、駆動間隔設定部23により設定された駆動時間毎に駆動パターン信号を変化させることにより、設定時間間隔毎に異なる鳴動パターンで鐘体1を鳴動させることができる。
さらに、本実施の形態にあっては、制御部22に駆動モータ7を駆動可能とする駆動時間を設定する駆動時間設定部26が設けられている。この駆動時間設定部26では、駆動モータ7の駆動を可能とする時間が、例えば6時間、8時間、12時間、16時間と設定される。この鳴動装置では、駆動時間設定部26において設定された時間の間のみ、駆動モータ7の駆動が可能であって、設定された時間を経過した場合には、駆動間隔設定部23から駆動信号が出力された場合であっても駆動モータ7の駆動が禁止され、鳴動が停止された状態となる。これにより、夜間などの鳴動させたくない時間帯を設定することができる。
さらにまた、本実施の形態には、起動開始スイッチとして人体検知センサー27が設けられている。この人体検知センサー27は、例えば、図1に示すように、支持基台3の上面に設けられている。そして、人体検知センサー27としては、人体の手指の接触等により検知信号を出力し、あるいは、人の移動による物理的な変化、例えば、人体の移動により生ずる振動や光の遮断などの変化を検知して検知信号を出力するセンサーが用いられる。
そして、駆動制御部25は、人体検知センサー27から人体検知信号が入力されると、駆動間隔設定部23、駆動時間設定部26を起動させる起動開始信号を出力し、駆動間隔設定部23、駆動時間設定部26の時間進行を開始させ、予め設定した時間内で、一定の時間間隔で駆動モータ7を駆動し振り子6を揺動変位させて鐘体1を鳴動させる動作を開始させる。
なお、駆動間隔設定部23は、駆動制御部25から起動開始信号が出力されたとき、この起動開始信号の出力と同時に駆動信号を出力し、記憶部24から読み出される駆動パターン信号に応じて駆動モータ7を駆動するようにしてよい。この場合、駆動間隔設定部23によって設定される時間間隔は0分とする。
さらに、本実施の形態にあっては、さらに光の変化を検知する光検知センサー28を設けるようにしてもよい。この光検知センサー28により一定レベル以上の光の変化が検知されたときに検知信号が出力されて駆動制御部25に入力され、駆動制御部25から動作停止信号が出力するようにし、この動作停止信号に基づいて駆動モータ7の駆動制御を停止するようにしてもよい。このような光検知センサー28を設けることにより、この鳴動装置が設置された室内が消灯されたような場合に風鈴の音が生ずるようなことが防止でき、違和感の少ない鳴動を実現できる。光検知センサー28は、この鳴動装置が設置された環境の光の状態を確実に検知するため、図1に示すように、支持基台3の上面に設けることが望ましい。
なお、光検知センサー28を起動開始スイッチとして用いるようにしてもよい。この場合には、照明の点灯を検知して鐘体1の鳴動を開始することができるので、実用性を高めることができる。
上述したように構成された鐘体の鳴動装置は、電源スイッチ18がオン状態に切り換えられ、電源部8から駆動モータ7に電源の供給が可能とされた状態で、起動開始スイッチ27が操作されて起動開始信号が出力されると、駆動制御部25は、駆動間隔設定部23、駆動時間設定部26を起動させる起動開始信号を出力し、駆動間隔設定部23、駆動時間設定部26の時間進行を開始させ、予め設定した時間内で、一定の時間間隔で駆動モータ7を駆動し振り子6を揺動変位させて鐘体1を鳴動させる動作を開始させる。このとき、駆動制御部25から記憶部24に記憶された駆動パターン信号が読み出す指令信号が出力され、記憶部24から駆動間隔設定部23によって設定された駆動間隔毎に設定された駆動パターン信号が読み出され、この駆動パターン信号に応じた駆動パターンで駆動モータ7が駆動される。そして、この駆動モータ7の駆動により振り子6が揺動変位することにより鐘体1が振り子6により叩かれて鳴動する。
このとき、駆動時間設定部26により設定された時間内で、駆動間隔設定部23により設定された時間間隔で、各駆動間隔毎に設定された駆動パターンで駆動モータ7が駆動されて鐘体1が鳴動される。
さらに、本発明に係る鐘体の鳴動装置にあっては、図5に示すように、この鳴動装置が設置された環境の変化、気温や明るさの変化を検知する環境変化検知センサー31を設けるようにしてもよい。環境変化検知センサー31を設けた鐘体の鳴動装置は、環境変化検知センサー31が気温や明るさ等の環境の変化を検知したときに、検知信号が出力され、その検知信号が駆動制御部26に入力されるとともに、駆動制御部25から起動開始信号が出力され、駆動間隔設定部23、駆動時間設定部26の時間進行を開始させ、予め設定した時間内で、一定の時間間隔で駆動モータ7を駆動し振り子6を揺動変位させて鐘体1を鳴動させる動作を開始させる。
このような環境変化検知センサー31を設けることにより、外部環境が風鈴を鳴動させるに適した条件になったときに鐘体1を鳴動させることができるので、心地よく風鈴の音を観賞することができる。
また、環境変化検知センサー31として、音を検知する音検知センサーを用いるようにしてよい。そして、音検知センサーが一定の音圧レベル以上の音を検知したとき、このセンサーから音検知信号を出力するようにする。音検知信号が駆動制御部25に入力されるとことにより、駆動制御部25から起動開始信号が出力されるようにし、この起動開始信号に基づいて直ちに駆動モータ7の駆動を開始し、記憶部24から読み出された駆動パターン信号に基づいて連続駆動を行って振り子6を揺動変位して鐘体1を鳴動させる。このような音検知センサーを用いることにより、本発明に係る鐘体の鳴動装置を防犯用の警報装置として用いることができる。
さらにまた、環境変化検知センサー31として、煙を検知する煙検知センサーを用いるようにしてもよい。そして、煙検知センサーが煙を検知したとき、このセンサーから煙検知信号を出力するようにする。煙検知信号が駆動制御部25に入力されることにより、駆動制御部25から起動開始信号を出力し、この起動開始信号に基づいて駆動モータ7の駆動を開始し、記憶部24から読み出された駆動パターン信号に基づいて連続駆動を行って振り子6を揺動変位して鐘体1を鳴動させる。このような煙検知センサーを用いることにより、本発明に係る鳴動装置を煙警報装置として用いることができる。
さらにまた、環境変化検知センサー31として、温度を検知する温度検知センサーを用いるようにしてもよい。この場合においても、温度検知センサーが一定の温度以上の温度を検知したとき、駆動モータ7を連続駆動して振り子6を揺動変位させて鐘体1を鳴動させる。このような温度検知センサーを用いることにより、本発明に係る鳴動装置を火災報知器として用いることができる。
このように、本発明に係る鐘体の鳴動装置は、音の発生、煙の発生、温度の変化など外部環境の変化を検知して鳴動させることができるので、各種の警報装置として用いることができる。
1 鐘体、6 振り子、7 駆動モータ、15 回転軸、16 連結部材、17 吊り紐、22 制御部、23 駆動間隔設定部、24 記憶部、25 駆動制御部、26 駆動時間設定部、27 人体検知センサー

Claims (12)

  1. 鐘体内に配設した振り子を駆動モータにより揺動変位させることにより上記鐘体を叩いて鳴動させる鐘体の鳴動装置において、
    上記駆動モータの回転軸連結され、上記駆動モータの駆動により上記鐘体内を揺動変位して上記鐘体を叩いて鳴動させる振り子と、
    上記駆動モータを一定の時間間隔で駆動させる駆動信号を出力する駆動間隔設定部と、
    上記駆動間隔設定部によって設定された駆動間隔毎に所定の駆動パターンで上記駆動モータを駆動する駆動パターン信号が記憶された記憶部と、
    上記駆動間隔設定部によって設定された駆動時間毎に、上記記憶部に記憶された駆動パターン信号を読み出し、その駆動パターン信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を叩いて鳴動させる駆動制御部と
    人体を検知する人体検知センサーを備え、
    上記センサーが人体を検知したとき、上記センサーから人体検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が上記駆動間隔設定部に出力され、上記起動開始信号の入力により上記駆動時間設定部から予め設定された時間間隔で駆動信号の出力が開始され、予め設定した時間間隔毎に予め設定された駆動パターン信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させることにより上記鐘体を鳴動させるようにしたことを特徴とする鐘体の鳴動装置。
  2. 上記駆動間隔設定部は、上記駆動制御部から出力される起動開始信号が入力されることにより一定の時間間隔で駆動信号を出力して上記駆動モータを駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の鐘体の鳴動装置。
  3. 上記鐘体の鳴動装置は、さらに、上記駆動モータを駆動可能とする駆動時間間隔を設定する駆動時間設定部を設け、上記駆動時間設定部より設定された時間の間において上記駆動モータの駆動を可能として上記鐘体の鳴動を行うようにした請求項1記載の鐘体の鳴動装置。
  4. 上記鐘体の鳴動装置は、さらに、電源部と電源切り換えスイッチを備え、上記電源切り換えスイッチの切り換えにより、上記電源部から上記駆動モータへの電源の供給を停止し、上記駆動モータの駆動による上記鐘体の鳴動を停止するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の鐘体の鳴動装置。
  5. 上記振り子は、上記駆動モータの回転軸と一体に回転可能に取り付けられた連結部材の回転中心から偏心した位置に、可撓性を有する線状部材を介して連結され、上記駆動モータの駆動により上記鐘体内を揺動変位して上記鐘体を叩いて鳴動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の鐘体の鳴動装置。
  6. 上記振り子の下端には吊り糸を介して風受け体が垂下され、上記風受け体の揺れによって上記振り子を揺らして上記鐘体を叩き鳴動させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1に記載の鐘体の鳴動装置。
  7. 上記駆動制御部は、上記駆動間隔設定部の上記駆動モータを一定の時間間隔毎に駆動する駆動信号を出力する動作状態において、上記人体検知センサーが更なる人体検知信号に基づく起動開始信号の出力を禁止することを特徴とする請求項1記載の鐘体の鳴動装置。
  8. 上記鐘体の鳴動装置は、さらに光の変化を検知する光検知センサーが設けられ、上記センサーにより一定レベル以上の光の変化が検知されたとき、上記センサーから検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力され、上記駆動制御部から動作停止信号が出力され、上記動作停止信号に基づいて上記駆動モータの駆動制御を停止するようにした特徴とする請求項1記載の鐘体の鳴動装置。
  9. 上記鐘体の鳴動装置は、当該鳴動装置が設置された環境の変化を検知する環境変化検知センサーが設けられ、上記センサーが環境変化を検知したとき、上記センサーから検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の鐘体の鳴動装置。
  10. 上記環境変化検知センサーは、音を検知する音検知センサーであり、上記センサーが一定の音圧レベル以上の音を検知したとき、上記センサーから音検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させるようにしたことを特徴とする請求項9記載の鐘体の鳴動装置。
  11. 上記環境変化検知センサーは、煙を検知する煙検知センサーであり、上記センサーが煙を検知したとき、上記センサーから煙検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させるようにしたことを特徴とする請求項9記載の鐘体の鳴動装置。
  12. 上記環境変化検知センサーは、温度を検知する温度検知センサーであり、上記センサーが一定レベルの温度の変化を検知したとき、上記センサーから温度検知信号が出力されて上記駆動制御部に入力されるとともに、上記駆動制御部から起動開始信号が出力され、上記起動開始信号に基づいて上記駆動モータを駆動して上記振り子を揺動変位させて上記鐘体を鳴動させるようにしたことを特徴とする請求項9記載の鐘体の鳴動装置。
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