JP2004163117A - 振動検知装置 - Google Patents

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Fumihiro Nakajima
文弘 中島
Shiro Horii
四郎 堀井
Keiji Matsuura
恵二 松浦
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Abstract

【課題】検知する必要のある振動を確実に検知することができ、また、振動が収まったことを迅速に検知することができる振動検知装置を提供する。
【解決手段】一対の磁石26、27は、近接しているとき、その吸引力によって近接した状態に保持され、その吸引力に抗する振動によって一対の磁石26、27を互いに近接した状態から相対的に移動させたとき、一対の磁石26、27によって作られる磁場の変化を磁気感知手段28が感知し、検知する必要のある振動だけを検知するようにし、また、振動によって振り子の動作をする一方の磁石26が周期的に他方の磁石27に近接したとき、振動が吸引力に抗し得ない状態に収まっていると、一方の磁石26を吸引力で近接した状態に即座に保持するようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震などによる振動を検知するようにした振動検知装置に関する。また、振動検知装置を備えた置物、風鈴、警報機および振動監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の振動検知装置としては、磁石を撚り糸によって吊り下げ、吊り下げられた磁石の下側に球面皿を配置し、球面皿に複数の磁気感知スイッチを配置し、各磁気感知スイッチを磁石から略水平方向に一定半径距離の位置になるようにし、磁石の真下に相当する球面皿の中央に鉄製ボルトを嵌め込み、振動で振り子の動作をする磁石がいずれかの磁気感知スイッチに近接すると、その磁気感知スイッチがオンして、地震検出信号を警報装置等に供給するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、ばね材の自由端部に磁石を固着し、磁石の対向位置に間隔をおいて磁性体およびリードスイッチを配し、地震動によりばね材が揺動し、磁石が磁性体に吸着することにより、リードスイッチと磁石とが近接して、リードスイッチを作動させるようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
さらに、受板の上面を球状凹面に形成し、球状凹面の中心位置に窪みを形成し、その窪みに載置された球体が一定以上の震度で球状凹面上を移動するようにし、受板を非磁性体とする一方、球体を磁性体とし、窪みに載置された球体を間にして上方位置に磁性体、下方位置に永久磁石をそれぞれ配し、磁性体からリードスイッチへ磁性体を延ばし、磁石からリードスイッチへ磁性体を延ばし、永久磁石、磁性体、球体および磁性体により磁気回路を構成し、磁気回路でリードスイッチを作動させるようにしている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
さらに、釣鐘状の振り子を備え、円周帯形状の鉄部および、同じく円周帯形状の通電部が振り子の外周を形成し、振り子内に中心軸を配し、中心軸をスプリングで振り子の天井部に吊し、中心軸に軸中心を同心とする円形の接点と同じく円形の磁石とをそれぞれ固設し、地震などで、振り子および中心軸が共に振れて、振り子の鉄部に中心軸の磁石に吸い寄せられるとともに、振り子の通電部に中心軸の接点が接して、ランプを点灯するようにしている(例えば、特許文献4参照。)。
【0006】
さらに、振り子の動作をする磁石と、リードスイッチとを備え、磁性合金リードをリードスイッチの接点の一方から磁石の下方に延ばし、所定以下の震度では、磁石が磁性合金リードから離間しないで、リードスイッチがオンに維持され、震度が所定値以上になると、磁石を磁性合金リードから離そうとする力が、磁石の吸引力より大きくなって、瞬時に磁石20が離反し、リードスイッチがオフになり、それにより、報知手段が光や音を発生するようにしているものがある(例えば、特許文献5参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−264154号公報
【特許文献2】
特開平11−204000号公報
【特許文献3】
特開平10−9567号公報
【特許文献4】
特開平9−27257号公報
【特許文献5】
特開平9−21696号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の振動検知装置では、次のような問題点があった。すなわち、特許文献1の技術では、磁石から略水平方向に一定半径距離の位置になるように複数の磁気感知スイッチを球面皿に配置しているので、多くの磁気感知スイッチが必要になって、部品コストを低減する際の支障になり、また、地震をより確実に検出するために、磁気感知スイッチの配置されるピッチを細かくすると、多くの磁気感知スイッチを必要とし、部品コストが嵩むという問題点があった。
【0009】
また、特許文献2の技術では、ばね材の自由端部が磁性体の方へ揺動することを予定していて、ばね材の自由端部に固着される磁石の振れに方向性があり、ばね材の自由端部を磁性体の方向へ揺動させない地震動では、磁石が磁性体に吸着せずに、リードスイッチと磁石とが十分に近接しないで、リードスイッチを作動させない場合が生じ、地震動を検知する際の確実性を上げるために、改良の余地があるという問題点があった。
【0010】
さらに、特許文献3の技術では、リードスイッチを作動させるための磁気回路の構成が複雑で、部品点数も多く、コストを低減する際の支障になるという問題点があった。
【0011】
さらに、特許文献4の技術では、円周帯形状の通電部と中心軸の接点との間の隙間が広ければ、振り子や中心軸の振れが大きくなり、振り子の通電部に中心軸の接点が接しないので、地震などに対する感度が低くなる。一方、円周帯形状の通電部と中心軸の接点との間の隙間が狭ければ、振り子や中心軸の振れが小さくても、振り子の通電部に中心軸の接点が接するので、地震などに対する感度が高くなる。しかしながら、日常生活の中の振動においても、振り子の通電部に中心軸の接点が接してしまう場合があり、地震などを確実に検知することが難しいという問題点があった。
【0012】
さらに、特許文献5の技術では、針金形状の一般的な磁性合金リードにおいて、その磁性合金リードに対する磁石の吸引力は小さく、低い震度の地震であっても、磁石を磁性合金リードから離そうとする力が磁石の吸引力より大きければ、磁石が磁性合金リードから離れて、報知手段が作動してしまうという問題点があった。また、地震が収まった後に、磁石がいつまでも振り子の動作をし続け、それにより、報知手段が作動し続けてしまうという問題点があった。
【0013】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、振動によって一対の磁石が相対的に移動するとき、一対の磁石の作る磁場の変化を感知するようにして、検知すべき振動を確実に検知することができ、また、振動が収まったことを迅速に検知することができる振動検知装置を提供することを目的としている。
【0014】
また、一対の磁石と磁気感知手段とによる簡単な構成にして、コストを低減することができる振動検知装置を提供することを目的としている。さらに、地震などの際に、その振動を光や音で知らせる警報手段として用いることができる置物を提供する。
さらに、振動による磁場の変化に基づいて音を発生するようにして、地震や人の出入り時の振動を音で知らせることができ、また、鳴り響く鐘などを不要にした斬新な構成にすることができる風鈴を提供する。
【0015】
さらに、地震などによる振動を光や音で知らせることができる警報機を提供する。さらに、振動検知装置の設置されている所とは別の場所から振動を知ることができる警報機を提供し、さらに、振動検知装置の設置されている所とは別の場所から振動を監視することができる振動監視装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]地震などによる振動を検知するようにした振動検知装置(20)において、
前記振動によって相対的に移動するように配された一対の磁石(26、27)と、該一対の磁石(26、27)によって作られる磁場の変化を感知する磁気感知手段(28)とを備えた
ことを特徴とする振動検知装置(20)。
【0017】
[2]地震などによる振動を検知するようにした振動検知装置(20)において、
互いに近接した状態になるように配された一対の磁石(26、27)と、該一対の磁石(26、27)によって作られる磁場の変化を感知する磁気感知手段(28)とを備え、
前記一対の磁石(26、27)は、該一対の磁石(26、27)の吸引力に抗する振動によって、前記近接した状態から相対的に移動するように配されている
ことを特徴とする振動検知装置(20)。
【0018】
[3]前記一対の磁石(26、27)の少なくとも一方は、前記振動によって振り子の動作をするように配されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の振動検知装置(20)。
【0019】
[4]前記一対の磁石(26、27)の一方は、前記振動によって振り子の動作をするように配され、
前記一対の磁石(26、27)の他方は、前記振り子の動作における最下点の位置に下方から対応するように配され、
前記磁気感知手段(28)は、前記一対の磁石(26、27)の他方の上方位置または下方位置に配されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の振動検知装置(20)。
【0020】
[5]前記一対の磁石(26、27)の少なくとも一方は、前記振動によって逆さ振り子の動作または転動振り子の動作をするように配されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の振動検知装置(20)。
【0021】
[6]前記一対の磁石(26、27)の少なくとも一方は、連結部材(23)を介して前記振動検知装置(20)の本体側に支持されており、
前記連結部材(23)は、吊り部材(23a)である
ことを特徴とする[1]〜[5]の何れかに記載の振動検知装置(20)。
【0022】
[7]前記磁気感知手段(28)によって感知された前記磁場の変化に基づいて、充電状態と給電状態とに切り換えられる二次電池(40)を備えた
ことを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の振動検知装置(20)。
【0023】
[8]前記[1]〜[7]の何れかに記載の振動検知装置(20)を備え、
さらに、前記磁気感知手段(28)によって感知された前記磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段(30)と、前記磁気感知手段(28)によって感知された前記磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段との少なくとも一方を備えた置物であり、
前記置物(10)はこけしであり、
前記こけしは、中空の胴体(12)を有し、
前記胴体(12)の内部には、前記振動検知装置(20)と、前記発光手段(30)と、前記発光手段(30)に給電するための電池(40)とが配されている
ことを特徴とする置物(10)。
【0024】
[9]前記[1]〜[7]の何れかに記載の振動検知装置(20)を備え、
さらに、前記磁気感知手段(28)によって感知された前記磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段を備えた
ことを特徴とする風鈴。
【0025】
[10]前記[1]〜[7]の何れかに記載の振動検知装置(20)を備え、
さらに、前記磁気感知手段(28)によって感知された前記磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段(30)と、前記磁気感知手段(28)によって感知された前記磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段との少なくとも一方を備えた
ことを特徴とする警報機(60)。
【0026】
[11]地震などによる振動を検知するようにした振動検知方法において、
前記振動によって、一対の磁石(26、27)を相対的に移動させることで、前記一対の磁石(26、27)により作られる磁場を変化させ、
前記磁場の変化を磁気感知手段(28)により感知する
ことを特徴とする振動検知方法。
【0027】
前述した振動検知装置(20)は次のように作動する。
地震などの振動によって、一対の磁石(26、27)が相対的に移動すると、一対の磁石(26、27)の距離や位置関係が変わって、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場は変化する。その磁場の変化を磁気感知手段(28)が感知する。それにより、振動を確実に検知することができる。
【0028】
振動によって一対の磁石(26、27)を相対的に移動させるものであるが、一対の磁石(26、27)を共に移動させてもよく、一対の磁石(26、27)の一方を移動させ、他方の磁石(27)を固定するようにしてもよい。
【0029】
一対の磁石(26、27)は、互いに近接しているとき、一対の磁石(26、27)の吸引力によって互いに近接した状態に保持されている。したがって、その吸引力に抗し得ない状態の振動が生じた場合に、一対の磁石(26、27)は、その吸引力によって互いに近接した状態に保持されていて、相対的に移動しようとしない。それにより、磁場の変化はなく、磁場の変化のないことを磁気感知手段(28)が感知し、振動が検知されない。
【0030】
一対の磁石(26、27)の吸引力に抗する振動によって、一対の磁石(26、27)は相対的に移動し、磁場の変化があったことを磁気感知手段(28)が感知する。それによって、検出すべき振動を確実に検知することができる。
【0031】
一対の磁石(26、27)の少なくとも一方は、一対の磁石(26、27)の他方に対して相対的に移動した状態から近接した状態に戻るようになっている。発生した振動が検出する必要のない状態に収まったとき、例えば、一方の磁石(26)が他方の磁石(27)に近接した状態に戻ると、一対の磁石(26、27)の吸引力によって、一方の磁石(26)は近接した状態に即座に保持される。磁場が変化しないことを磁気感知手段(28)が感知することで、振動が収まったことを迅速に検知することができる。
【0032】
一対の磁石(26、27)の少なくとも一方を、一対の磁石(26、27)の他方に対して相対的に移動した状態から近接した状態に戻すためには、磁石を近接した状態に戻す方向へ付勢する付勢手段を用いてもよい。また、磁石が相対的に移動した状態から斜面を下って近接した状態に戻るように、斜面や磁石の自重を用いてもよい。
【0033】
また、一対の磁石(26、27)の少なくとも一方は、振動によって振り子の動作をするようにしてもよい。それにより、磁石は、周期的に近接した状態に戻るようになる。磁石が近接した状態に戻ったときに、振動が吸引力に抗し得ない状態に収まっている場合に、一対の磁石(26、27)の吸引力により、近接した状態に戻った磁石は、即座に保持されるようになる。振動によって磁石が振り子の動作をすることで、付勢手段や斜面などの構成が不要になる。
【0034】
一対の磁石(26、27)の一方が振り子の動作をするように配されている場合に、他方の磁石(27)をその振り子の動作における最下点の位置に対応するように配することができる。一方の磁石(26)が最下点に戻ったときに、他方の磁石(27)に近接し、一対の磁石(26、27)の吸引力が最も大きくなる。したがって、一方の磁石(26)は最下点に戻ったときに最も大きな力で保持されるようになる。
【0035】
すなわち、振動がこの大きな吸引力に抗し得る状態になったときに、一方の磁石(26)は最下点から移動し、振動がその大きな吸引力に抗し得ない状態に収まったときに、一方の磁石(26)は、即座に最下点に保持されるようになる。
【0036】
一対の磁石(26、27)の他方が振り子の動作における最下点の位置に下方から対応するように配され、磁気感知手段(28)が一対の磁石(26、27)の他方の上方位置または下方位置に配されているものでは、一方の磁石(26)が最下点にあるとき、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が磁気感知手段(28)に作用し、振動によって一方の磁石(26)が最下点から移動したとき、主に他方の磁石(27)によって作られる磁場が磁気感知手段(28)に作用する。すなわち、一方の磁石(26)が最下点にあるか否かで、磁気感知手段(28)に作用する磁場が大きく変化し、磁気感知手段(28)が磁場の変化を容易に感知することができる。
【0037】
また、一対の磁石(26、27)の少なくとも一方が、連結部材(23)を介して振動検知装置(20)の本体側に支持されているものでは、連結部材(23)の断面形状や弾性係数によって、連結部材(23)の撓み方に大きく影響し、少なくとも一方の磁石(26)が振り子の動作をするものにおいては、その振り子の動作の振幅に大きく影響する。
【0038】
すなわち、連結部材(23)の断面形状や弾性係数を適宜設定することで、振り子の動作の振幅が適度なものになり、振動によって、少なくとも一方の磁石(26)が他方の磁石(27)に対して相対的に適度な距離だけ移動し、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場の変化が顕著なものになり、振動を確実に検知することができる。
【0039】
連結部材(23)が吊り部材(23a)であるものでは、一方の磁石(26)が振り子の動作をする方向に制約がなく、磁気感知手段(28)は全方向への振り子の動作を検知することができる。また、この振動検知装置(20)を置物(10)に備えておけば、転倒する方向に制約がなく、全方向の転倒を検知することができる。また、吊り部材(23a)の長さを変えれば、一対の磁石(26、27)の間の間隔を変えることができる。その間隔を狭くすれば、一対の磁石(26、27)の吸引力が大きくなり、その間隔を広くすれば、吸引力は小さくなる。
【0040】
このように、吊り部材(23a)の長さを変えて、吸引力を調整することで、その吸引力に抗して、一対の磁石(26、27)を近接した状態から相対的に移動させる振動の程度を調整することができる。また、吊り部材(23a)の長さを変えることで、振り子の動作の周期を調整することができる。
【0041】
また、吊り部材(23a)が弾性部材(23b)であるものでは、磁石を上下方向に動作させるような振動が生じると、磁石が弾性部材(23b)を伸縮させ、弾性部材(23b)の復元力で、磁石は上下方向に往復移動するようになる。それにより、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が変化し、振動を確実に検知することができる。
【0042】
一対の磁石(26、27)の少なくとも一方が、転動振り子の動作をするように配されているものでは、一方の磁石(26)が他方の磁石(27)に近接した状態にあるとき、一対の磁石(26、27)の吸引力に抗する振動によって、少なくとも一方の磁石(26)は、他方の磁石(27)に対して転がるようになる。それにより、一対の磁石(26、27)が近接した状態から相対的に移動し、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が変化し、振動を検知することができる。また、転動振り子の動作をするように磁石を形成すれば、磁石を連結したり吊したりする部材を用いることなく、磁石が振り子の動作をするので、部品点数を削減することができる。
【0043】
一対の磁石(26、27)の一方を振動によって逆さ振り子の動作をするように配することもできる。一方の磁石(26)がこのように配される場合に、一対の磁石(26、27)の他方を逆さ振り子の動作における最上点の位置に対応するように配することができる。
【0044】
振動によって一方の磁石(26)が逆さ振り子の動作をしているとき、一方の磁石(26)が最上点に戻ったときに、他方の磁石(27)に近接し、一対の磁石(26、27)の吸引力が最も大きくなる。したがって、一方の磁石(26)は最上点に戻ったときに最も大きな力で保持されるようになる。
【0045】
すなわち、振動がこの大きな吸引力に抗し得る状態になったときに、一方の磁石(26)は最上点から移動し、振動がその大きな吸引力に抗し得ない状態に収まったときに、一方の磁石(26)は、即座に最上点に保持されるようになる。
【0046】
一対の磁石(26、27)の他方が逆さ振り子の動作における最上点の位置に上方から対応するように配され、磁気感知手段(28)が、一対の磁石(26、27)の他方の上方位置または下方位置に配されているものでは、一方の磁石(26)が最上点にあるとき、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が磁気感知手段(28)に作用し、振動によって一方の磁石(26)が最上点から移動したとき、主に他方の磁石(27)によって作られる磁場が磁気感知手段(28)に作用する。すなわち、一方の磁石(26)が最上点にあるか否かで、磁気感知手段(28)に作用する磁場が大きく変化し、磁気感知手段(28)が磁場の変化を容易に感知することができる。
【0047】
このような振動検知装置(20)を備えた置物(10)では、地震などの際に、警報手段として用いることができる。すなわち、通常時、一対の磁石(26、27)が相対的に移動しないので、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が変化しない。磁気感知手段(28)は磁場の変化の生じていないことを感知し、発光手段(30)は発光したり、点滅したりしない。あるいは、音発生手段は音を発生しない。
【0048】
地震などの際に、その振動によって、一対の磁石(26、27)が相対的に移動して、磁場の変化が生じ、磁気感知手段(28)が磁場の変化を感知し、それに基づいて発光手段(30)が発光したり、点滅したりする。あるいは、音発生手段が音を発生する。それによって、置物(10)は、振動を検知することができる。
【0049】
一対の磁石(26、27)が近接した状態になったときに、発光手段(30)が滅灯し、一対の磁石(26、27)が相対的に移動したときに発光手段(30)が発光するようにしてもよい。あるいは、音発生手段が音を発生するようにしてもよい。
【0050】
また、振動が継続している間、発光手段(30)が発光し続けたり、点滅し続けたり、あるいは、音発生手段が音を発生し続けるようにしてもよい。さらに、振動によって置物(10)が転倒したり、大きく傾いたりして、一対の磁石(26、27)が相対的に移動した状態から近接した状態に戻らない場合に、発光手段(30)が発光し続けるようにしてもよく、点滅し続けるようにしてもよい。また、音発生手段が音を発生し続けるようにしてもよい。
【0051】
一方、振動が収まると、再び、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が変化しないようになり、磁場が変化しないことを磁気感知手段(28)が感知し、それに基づいて、発光手段(30)が発光しないようになり、あるいは、点滅しないようになる。また、音発生手段が音を発生しないようになる。
【0052】
前述する振動検知装置(20)は、置物(10)以外のものに装備することができる。例えば、振動検知装置(20)を備えた風鈴では、地震や風などによる振動が、一対の磁石(26、27)の吸引力に抗して、一対の磁石(26、27)を近接した状態から相対的に移動させるようになる。それにより、一対の磁石(26、27)によって作られる磁場が変化し、磁気感知手段(28)によって感知された磁場の変化に基づいて、音発生手段が音を発生する。また、風鈴を出入口のドアなどに取り付けて、人の出入時の振動を音で知らせるようにしてもよい。さらに、音発生手段の音量を変えるようにしてもよい。
【0053】
一対の磁石(26、27)が近接した状態から相対的に移動したときに、音を発生するようにしてもよい。また、風による振動が継続している間、音を発生するようにしてもよい。さらに、風によって揺れるように磁石自体を形成してもよく、風によって揺れる部材に磁石を設けるようにしてもよい。
【0054】
次に、振動検知装置(20)を備えた警報機(60)では、磁気感知手段(28)によって感知された磁場の変化に基づいて発光手段(30)が発光しあるいは点滅し、または、音発生手段が音を発生する。それによって、地震などによる振動を光や音で知らせることができる。また、この警報機(60)を立ち入りを防止したい場所に置いて、侵入者が警報機(60)を振動させたり倒したりすると、音を発生することで、侵入者の存在を知らせることができる。
【0055】
風鈴や警報機(60)に備えられる音発生手段が複数種類の音を発生するようにしてもよい。複数種類の音の中から所望の音で警報機(60)や風鈴を鳴らせることができるので、音色、音質、音の強さ、音の高さなどの互いに異なる複数種類の音の中から、使用者の好みにあった音を発生することができる。
【0056】
この音発生手段や発光手段(30)を振動検知装置(20)の本体と別の場所に配しておけば、振動を検知した振動検知装置の所から遠隔した場所でその振動を、音発生手段の音や発光手段(30)の発光あるいは点滅によって知ることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施の形態を示している。
図1は、振動検知装置を備えた置物の正面図であって、置物の本体を破断してその内部を見せた図である。また、図2は振動検知装置の回路図である。
【0058】
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る振動検知装置20は、地震などによる振動を検知するようにしたものである。振動検知装置20は、振動によって相対的に移動するように配された一対の磁石26、27と、一対の磁石26、27によって作られる磁場の変化を感知するリードスイッチである磁気感知手段28とを備えている。
【0059】
また、置物10は、磁気感知手段28によって感知された磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段30を備えている。この置物10は、発光手段30と併せて、音発生手段を備えてもよく、あるいは、発光手段10の代わりに音発生手段を備えてもよい。
【0060】
置物10はこけしである。こけしは、頭部11と中空の胴体12を有している。胴体12の内部12aには、振動検知装置20と、発光手段30と、その発光手段30に給電するための電池40とが配されている。
【0061】
胴体12は、胴体12の下方から胴体12の内部12aに、電池40、振動検知装置20および、発光手段30を出し入れするための出入口13を有している。発光手段30および電池40は振動検知装置20の本体21に支持されている。
【0062】
振動検知装置20の本体21は、一対の支柱21aと、上部取付板21bと、下部取付板21cとから成る枠体である。各支柱21aは、胴体12の内壁に沿って立設されている。上部取付板21bは、一対の支柱21aの上端部の間に架設されている。また、下部取付板21cは、一対の支柱21aの下端部の間に架設されている。
【0063】
さらに、一対の支柱21aの上端の間には電池取付板21dが架設され、一対の支柱21aの下端の間にはLEDランプ取付板21eが架設されている。電池取付板21dおよびLEDランプ取付板21eは、枠体の一部であり、枠体を補強している。振動検知装置20の本体21を収納ケースのように形成してもよい。
【0064】
LEDランプである発光手段30は、胴体12の内部12aの出入口13側に配されている。発光手段30は、出入口13を通して外部へ発光するように振動検知装置20の本体21のLEDランプ取付板21eの下面側に取り付けられている。胴体12の出入口13には、光拡散レンズ51が嵌め込まれている。
【0065】
また、胴体12の出入口13には、押えリング52が嵌め込まれている。さらに、胴体12の出入口13の内周縁には凹溝13aが形成され、その凹溝13aに押えスプリング53が弾撥的に嵌め込まれている。
【0066】
押えスプリング53は、振動検知装置20、発光手段30および電池40の一体化されたものを胴体12の内部12aから脱落させないように、光拡散レンズ51および押えリング52を介して振動検知装置20の本体21のLEDランプ取付板21eに下方から当接している。
【0067】
電池40は、胴体12の内部12aの奥側に配されている。電池40はホルダー41および、電池取付金具42を介して、振動検知装置20の本体21の電池取付板21dに支持されている。すなわち、振動検知装置20の本体21に、発光手段30および電池40が取り付けられ、胴体12の内部12a内の振動検知装置20、発光手段30および電池40は一体的に出入口13を通して出し入れできるように構成されている。
【0068】
一対の磁石26、27は、互いに近接した状態になるように配されている。また、一対の磁石26、27は、一対の磁石26、27の吸引力に抗する振動によって、近接した状態から相対的に移動するように支持されている。
【0069】
一対の磁石26、27の少なくとも一方は、振動によって振り子の動作をするように配されている。本実施の形態では、一方の磁石26が振り子の動作をするように配され、他方の磁石27が振り子の動作における最下点の位置に対応するように配されている。さらに、他方の磁石27が最下点の位置に下方から対応するように配されている。
【0070】
リードスイッチである磁気感知手段28は、他方の磁石27の下方位置に配されている。磁気感知手段28は、他方の磁石27の上方位置、すなわち、互いに近接した状態にある一方の磁石26と他方の磁石27との間に配されていてもよい。
【0071】
一方の磁石26は、連結部材23を介して振動検知装置20の本体21の上部取付板21bに固定用ネジ24で支持されている。一方の磁石26は、錘である振り子25の下面に固着されている。連結部材23は、吊り部材23aである。吊り部材23aには、ピアノ線の他に、ナイロンなどの繊維、棒状の金属材や樹脂材で製作したものでもよい。振動検知装置20の本体21は、一方の磁石26の振り子の動作を可能にする内部空間を有している。
【0072】
他方の磁石27は、振動検知装置20の本体21の下部取付板21cの上面側に固設されている。また、磁気感知手段28は、下部取付板21cの下面側に固設されている。図1および図2に示すように、振動検知装置20の回路は、磁気感知手段28、発光手段30、中継接続端子31、電池40および抵抗R1を直列に接続して成る。この振動検知装置20の回路においては、磁気感知手段28と発光手段30とが単に直列に接続されているので、磁気感知手段28の舌片28a同士が接触した状態である作動状態で発光手段30が発光し、磁気感知手段28の舌片同士が非接触の状態である非作動状態で発光手段30が滅灯する。すなわち、磁気感知手段28が作動状態と非作動状態とを繰り返せば、発光手段30が点滅するように成っている。
【0073】
次に、置物10の組立について説明する。振動検知装置20の本体21に発光手段30および電池40を取り付け、振動検知装置20、発光手段30および電池40を一体的に扱うことができるようにしておく。それには、振動検知装置20の本体21のLEDランプ取付板21eに発光手段30を支持しておく。また、振動検知装置20の本体21の電池取付板21dに電池取付金具42を介して支持されたホルダー41に電池40をセットしておく。さらに、振動検知装置20の回路もその本体21に配索しておく。
【0074】
このように、一体的に扱うことができる振動検知装置20、発光手段30および電池40を、こけしの置物10の胴体12の内部12aに装着すれば、振動検出装置20などを外部から隠すことができる。この置物10の外観は、通常のこけしの置物10の外観と異なることがなく、見栄えがよい。
【0075】
電池40の交換作業や振動検知装置20の保守点検作業は次のように行われる。すなわち、押えスプリング53を凹溝13aから外すと、光拡散レンズ51および押えリング52を胴体12の出入口13から抜くことができ、次に、一体的に扱うことが可能な振動検知装置20、発光手段30および電池40を、胴体12の出入口13に通して、胴体12の内部12aから抜くことができる。振動検知装置20等を一体的に抜き出した後に、必要により、新たな電池40をホルダー41にセットする。また、振動検知装置20および発光手段30を保守点検する。
【0076】
電池40の交換や振動検知装置20の保守点検をしたならば、一体的に扱うことが可能な振動検知装置20、発光手段30および電池40を、電池40の方から、出入口13に通して、胴体12の内部12aに挿入する。次に、光拡散レンズ51および押えリング52を胴体12の出入口13に嵌め込み、押えスプリング53を凹溝13aに嵌め込む。
【0077】
押えスプリング53を嵌め込むことによって、振動検知装置20、発光手段30および電池40を、胴体12の内部12aから抜くことが不能になる。このようにして、電池交換作業や保守点検作業時に、振動検知装置20、発光手段30および電池40を一体的に扱うことができるので、電池交換等の作業性がよくなる。
【0078】
次に、振動によって置物10がどのようになるかを説明する。
電池40を胴体12の内部12aの奥側に配したので、置物10の重心が上方位置になり、検知すべき所定の振動によって置物10は転倒し易く、また、大きく傾き易くなる。しかしながら、この置物10は、多少の振動では、転倒したり、大きく傾いたりはしない。
【0079】
多少の振動では、一対の磁石26、27の吸引力によって、一方の磁石26は他方の磁石27に近接した状態に保持されているからである。このとき、一対の磁石26、27によって作られる磁場は変化しない。一対の磁石26、27の吸引力に抗する地震などの振動によって、置物10は転倒したり、大きく傾いたりする。このとき、一方の磁石26が振り子の動作を行い、一対の磁石26、27によって作られる磁場が変化する。本振動検知装置20においては、連結部材23を吊り部材23aにしたので、一方の磁石26が振り子の動作をする方向に制約がなく、磁気感知手段28は全方向への振り子の動作を検知することができる。また、この振動検知装置20を備えた置物10においては、転倒する方向に制約がなく、全方向の転倒を検知することができる。
【0080】
図3および図4を用いて、一対の磁石26、27によって作られる磁場と、磁気感知手段28との位置関係を説明する。図3は、一対の磁石と磁気感知手段との位置関係を概念的に示した正面図である。図4は、一対の磁石が近接した状態にあるときの概念図(a)および、一対の磁石が相対的に移動した状態にあるときの概念図(b)である。図3および図4においては、互いに近接した状態にある一方の磁石26と他方の磁石27との間にリードスイッチである磁気感知手段28が配されている。磁気感知手段28の配置は、図3および図4におけるものと、図1におけるものとで異なるが、磁気感知手段28の作動は、図3および図4においても、また図1においても同じである。すなわち、一対の磁石26、27によって作られる磁場の変化で、磁気感知手段28が作動状態あるいは非作動状態になる態様は、図3および図4においても、また図1においても同じになっている。
【0081】
図3に、一方の磁石26を実線で示したように、一方の磁石26は最下点の位置にあって、一対の磁石26、27は近接した状態にあり、一方の磁石26は、他方の磁石27および磁気感知手段28の上方に位置している。通常時、置物10が直立した状態に置かれているとき、一方の磁石26は、この実線で示す状態になっている。
【0082】
また、図3に、一方の磁石26を想像線で示したように、一方の磁石26は最下点から移動し、一対の磁石26、27は相対的に移動した状態にあり、一方の磁石26は、他方の磁石27および磁気感知手段28の上方から離れて位置している。振動によって置物10が転倒したり、大きく傾いたりした状態では、一方の磁石26は、この想像線で示す状態になっている。
【0083】
図4(a)に示すように、置物10が直立した状態では、一方の磁石26は、他方の磁石27および磁気感知手段28の上方に位置している状態(図3で一方の磁石26を実線で示した状態)であり、磁気感知手段28は一対の磁石26、27によって作られる磁場に大きく影響される。
【0084】
一対の磁石26、27によって作られる磁場において、その磁力線の方向は、一方の磁石26のN極から他方の磁石27のS極に向かう方向および、他方の磁石27のN極から一方の磁石26のS極に向かう方向であって、リードスイッチである磁気感知手段28の各舌片28aをそれぞれ横断する方向になっている。それにより、磁気感知手段28は、各舌片28aが互いに接触しない状態である非作動状態になる。
【0085】
図4(b)に示すように、置物10が転倒したり、大きく傾いたりした状態では、一方の磁石26は、他方の磁石27および磁気感知手段28の上方から離れて位置している状態(図3で一方の磁石26を想像線で示した状態)であり、磁気感知手段28は主に他方の磁石27によって作られる磁場に影響される。
【0086】
一方の磁石27によって作られる磁場において、その磁力線の方向は、他方の磁石27のN極から他方の磁石27のS極へ向かう方向であり、リードスイッチである磁気感知手段28の各舌片28aに沿う方向になっている。それにより、磁気感知手段28は、各舌片28aが互いに接触した状態である作動状態になる。
【0087】
次に、置物10が転動したり、大きく傾いたりしたときに、その置物10によってどのようなことができるかを説明する。
置物10が転動したり、大きく傾いたりしたとき、置物10の胴体12の出入口13が略水平方向に向くようになる。同時に、磁気感知手段28が作動状態になって、発光手段30が発光あるいは点滅する。発光手段30は、出入口13を通して外部へ発光するので、置物10が転動したとき、置物10の周囲に居る人は、出入口13を通して発光手段30の発光あるいは点滅を容易に確認することができる。
【0088】
また、発光手段30は、その周囲を照明するので、夜間の地震などの際にも、置物10の周囲に居る人は、周囲の状況を正確に把握することができる。さらに、置物10の胴体12を持ち、置物10の出入口13を所定の場所に向けると、発光手段20が出入口13を通して所定の場所を照らすようになるので、置物10を通常の懐中電灯のように取り扱うことができる。
【0089】
また、この置物10は、胴体12の出入口13に光拡散レンズ51が嵌め込まれているので、塵埃などが胴体12の内部12aへ侵入するのを防止することができ、また雨水などの浸入も防止することができる。
【0090】
次に本発明の第2実施の形態を説明する。図5および図6は、本発明の第2実施の形態にかかる振動検知装置を概念的に表した正面図である。図5に示すように、一方の磁石26は、逆さ振り子の動作をするように配されている。
【0091】
他方の磁石27は、逆さ振り子の動作における最上点の位置に対応するように配されている。さらに、他方の磁石27は、最上点の位置に上方から対応するように配されている。リードスイッチである磁気感知手段28は、他方の磁石27の上方位置に配されている。
【0092】
例えば、図5に示すように、振動検知装置20の本体21の下部取付板21cに連結部材23が立設され、連結部材23の上端部に一方の磁石26が支持されている。また、振動検知装置20の本体21の上部取付板21bの下面側に他方の磁石27が固設され、上部取付板21bの上面側に磁気感知手段28が配されている。このような振動検知装置20では、一方の磁石26は360度どの方向にも振れるようになる。したがって、一方の磁石26の振れる方向に制約がなく、全方向への振れを検知することが可能である。連結部材23には、弾性力を有する金属棒や樹脂棒が用いられる。
【0093】
一方の磁石26は、振動によって、他方の磁石27に対し略水平方向に相対的に移動した状態と、他方の磁石27に近接した状態との間の往復移動を繰り返すようになる。一方の磁石26が相対的に移動した状態では、他方の磁石27によって作られる磁場で、磁気感知手段28が作動状態になり、一方の磁石26が近接した状態では、一対の磁石26、27によって作られる磁場で、磁気感知手段28が非作動状態になる。
【0094】
また、例えば図6に示すように、一対の磁石26、27を各々が振り子の動作をするように配してもよい。このとき、磁気感知手段28は、互いに近接した状態にある一対の磁石26、27の間の隙間に配されている。このように構成することで、振動によって、一対の磁石26、27のいずれか一方が、一対の磁石26、27の他方に対して相対的に移動すれば、一対の磁石26、27によって作られる磁場が変化するようになり、振動をより確実に検知することができる。
【0095】
次に、本発明の第3実施の形態を説明する。図7は本発明の第3実施の形態にかかる振動検知装置を概念的に表した正面図である。図7に示すように、吊り部材23aは、弾性部材23bになっている。例えば、一方の磁石26は、弾性部材23bを介して振動検知装置20の本体21の上部取付板21bに支持されている。他方の磁石27は振動検知装置20の本体21の支柱21aに固設されている。一方の磁石26は、他方の磁石27に水平方向から近接した状態になっている。他方の磁石27を間にして一方の磁石26と反対側には磁気感知手段28が配されている。
【0096】
この振動検知装置20は、一方の磁石26を上下方向に動作させるような振動を検知することができる。すなわち、振動によって、一方の磁石26が上下動すると、弾性部材23bを伸縮させ、弾性部材23bの復元力によって、さらに、一方の磁石26が上下動する。このようにして、一方の磁石26は、他方の磁石27に対し上下方向に相対的に移動した状態と、他方の磁石27に近接した状態との間の往復移動を繰り返すようになる。一方の磁石26が相対的に移動した状態では、他方の磁石27によって作られる磁場で、磁気感知手段28が作動状態になり、一方の磁石26が近接した状態では、一対の磁石26、27によって作られる磁場で、磁気感知手段28が非作動状態になる。
【0097】
次に、本発明の第4実施の形態を説明する。図8は本発明の第4実施の形態にかかる振動検知装置を概念的に表した正面図である。図8に示すように、一方の磁石26が転動振り子の動作をするように配されている。他方の磁石27は下部取付板21cに固設され、磁気感知手段28は下部取付板21cの下方に配されている。一方の磁石26は、「ダルマ」の形に造った人形の底部に錘として内装されている。振動によって、一方の磁石26は、人形と一体的に、他方の磁石27を含む下部取付板21cの上面を一方向に転動し、ある程度傾くと、反対の方向に転動する。また、一方の磁石26は、360度どの方向にも転動可能である。したがって、一方の磁石26の転動方向に制約がなく、全方向への転動を検知することが可能である。
【0098】
一方の磁石26は転動することによって、他方の磁石27に対して、斜め上方方向に離れる方向に移動し、一対の磁石26、27によって作られる磁場が大きく変化し、磁気感知手段28は、主に他方の磁石27によって作られる磁場に影響される。
【0099】
次に、本発明の第5実施の形態を説明する。図9は本発明の第5実施の形態に係る振動検知装置の磁気感知手段としてホール素子を用いて成る警報機の回路図である。図9に示すように、一対の磁石26、27によって作られる磁場の変化をホール素子である磁気感知手段28が感知するようになっている。磁気感知手段28は、一対の磁石26、27の下方に配されている。ホール素子は、ホール効果を用いて磁場を検出する素子である。ホール素子に電流を流し、その電流に直角に磁場を加えると、ホール素子は、電流と磁場の両方に直角に電圧を発生する。発生する電圧は磁場の強さ(磁束密度)に比例するから、電圧の変化に基づいて、ホール素子は磁場の変化を感知するものである。
【0100】
この磁気感知手段28が感知した磁場の変化は、入力信号検出回路81で、信号として取り出され、信号出力回路82から警報機60、振動監視装置70及び、保護装置83に送信される。また、電源回路84によって、磁気感知手段28、入力信号検出回路81、信号出力回路82に電源が供給されている。
【0101】
警報機60は、磁気感知手段28によって感知された磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段30と、磁気感知手段28によって感知された磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段との少なくとも一方を備えている。すなわち、磁場の変化を信号として受信すると、その発光手段30が発光あるいは点滅し、または、音発生手段が音を発生するようになる。
【0102】
また、振動監視装置70は、磁気感知手段28によって感知された磁場の変化に基づいて振動を監視するように構成されている。監視結果は、定期的に記録され、必要によりモニターの画面やプリンターによって出力される。
【0103】
さらに、警報機60や振動監視装置70を振動検知装置20から離れた所定の場所に設置し、磁気感知手段28によって感知される磁場の変化を信号として、振動検知装置20から所定の場所に送信するようにすれば、所定の場所から振動の発生を知ることができ、また、振動発生の有無を監視することができる。
【0104】
なお、前記実施の形態においては、振動によって、一対の磁石26、27の少なくとも一方が振り子の動作をするようにしたものを示したが、一対の磁石26、27の少なくとも一方を、一対の磁石26、27の他方に対して相対的に移動した状態から近接した状態に戻るように配してもよい。
【0105】
例えば、一方の磁石26をばね等の付勢手段により近接した状態に戻すように付勢してもよく、また、斜面を形成し、その斜面に沿って一方の磁石26をその自重で転がすことにより、近接した状態に戻すようにしてもよい。
【0106】
また、実施の形態では、電池40は一次電池であるが、磁気感知手段28によって感知された磁場の変化に基づいて、充電状態と給電状態とに切り換えられる二次電池を備えるようにしてもよい。
【0107】
振動によって、一対の磁石26、27が相対的に移動し、一対の磁石26、27によって作られる磁場の変化を磁気感知手段28が感知すると、二次電池は充電状態から給電状態に切り換わり、振動を知らせるための発光手段30、その他の装置に給電する。発生した振動が収まったことを、磁場の変化として磁気感知手段28が感知すると、二次電池は給電状態から充電状態に再び切り換わり、発光手段30等への給電が停止する。
【0108】
また、電池は、太陽エネルギーを直接、電気エネルギーに変換する太陽電池であってもよい。電線ケーブルを引くことのできない野外などの場所に振動検知装置20を設置する場合に、太陽電池は電源として有効な手段である。
【0109】
振動検知装置20を風鈴に備えてもよい。この風鈴は、さらに、磁気感知手段28によって感知された磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段を備えている。この風鈴を出入口のドア、門扉、シャッター、戸、襖、カーテンなど、人の出入りの際に触れる場所に取り付けておけば、人の出入りを風鈴の音で知らせることができる。
【0110】
警報機60や風鈴の音発生手段は、複数種類の音を発生するものである。それにより、音色、音質、音の強さ、音の高さなどの互いに異なる複数種類の音の中から、使用者の好みにあった音を発生することができる。複数種類の音は、使用者が切り換えるようにしてもよく、また、磁場の変化に応じて、自動的に切り換えるようにしてもよい。
【0111】
また、警報機60の音発生手段は、振動検知装置20の本体21とは別の場所に配されているようにしてもよい。それにより、振動検知装置20の検知した振動をその振動検知装置20から遠隔した場所で、音発生手段の音として知らせることができる。
【0112】
さらに、実施の形態では、一対の磁石26、27と、磁気感知手段28とを備え、一対の磁石26、27によって作られる磁場の変化を磁気感知手段28が感知することで、振動を検知する振動検知装置20を示したが、電場の変化を感知することで振動を検知する振動検知装置であってもよい。
【0113】
その振動検知装置は、一対の帯電体と、電場感知手段とを備え、一対の帯電体の少なくとも一方は、振動によって一対の帯電体の他方に対して相対的に移動するように配され、電場感知手段は、一対の帯電体によって作られる電場の変化を感知するように配されている。
【0114】
このように、実施の形態に係る一対の磁石26、27を一対の帯電体に代え、磁気感知手段28を電場感知手段に代えた振動検知装置は、前記第1実施の形態〜前記第5実施の形態に係る振動検知装置20と同様の態様を採ることができる。
【0115】
【発明の効果】
本発明に係る振動検知装置によれば、一対の磁石と、磁気感知手段とを備えた簡単な構成にしたので、コストを低減することができ、また、振動によって一対の磁石を相対的に移動するように配し、一対の磁石によって作られる磁場の変化を磁気感知手段によって感知するようにしたので、振動を確実に検知することができる。
【0116】
また、一対の磁石が近接しているとき、一対の磁石がその吸引力によって近接した状態に保持され、その吸引力に抗する振動によって一対の磁石を互いに近接した状態から相対的に移動させるようにし、吸引力に抗しない振動によって一対の磁石を相対的に移動させないようにしたので、そのような吸引力に抗し得ない振動を検知する必要をなくし、検知する必要のある振動だけを検知することができる。
【0117】
さらに、一対の磁石の少なくとも一方が振動によって振り子の動作をするように配されているので、振り子の動作をする磁石が周期的に他方の磁石に近接した状態になり、磁石が近接した状態になったとき、振動が一対の磁石の吸引力に抗し得ない状態に収まっていると、一対の磁石の吸引力で磁石を近接した状態に即座に保持することができ、磁場が変化しないことを磁気感知手段が感知して、振動が収まったか否かを周期的に検知することができる。また、一方の磁石を相対的に移動した状態から近接した状態に戻す方向へ付勢するための付勢手段などを設ける必要がない。
【0118】
さらに、最下点の位置に他方の磁石を対応させ、その他方の磁石の上方位置または下方位置に磁気感知手段を配したので、一方の磁石が最下点にあるとき、一対の磁石によって作られる磁場が磁気感知手段に作用し、振動によって一方の磁石が最下点から移動したとき、主に他方の磁石によって作られる磁場が磁気感知手段に作用し、一方の磁石が最下点にあるか否かで、磁気感知手段に作用する磁場が大きく変化し、磁気感知手段が磁場の変化を容易に感知することができる。
【0119】
さらに、一対の磁石の少なくとも一方を逆さ振り子の動作をするようにしたので、一対の磁石の配置などを大幅に変更することができ、新たな構成の振動検知装置とすることができる。さらに、一対の磁石の少なくとも一方を転動振り子の動作をするようにしたので、連結部材や吊り部材などを用いる必要がなく、磁石を転動振り子の動作をするように形成すれば、振動によって、磁石が振り子の動作をするようになり、部品点数を削減し、コストを低減することができる。
【0120】
さらに、一対の磁石の少なくとも一方を連結部材を介して振動検知装置の本体側に支持したので、例えば、少なくとも一方の磁石が振り子の動作を行うものにおいて、連結部材の断面形状や弾性係数を適宜設定すれば、振り子の動作の振幅を適度なものにすることができ、振動による一対の磁石の相対的な移動量を適正なものにして、振動を確実に検知することができる。さらに、連結部材を吊り部材にしたので、一方の磁石が振り子の動作をする方向に制約がなく、磁気感知手段は全方向への振り子の動作を検知することができる。また、この振動検知装置を置物に備えておけば、転倒する方向に制約がなく、全方向の転倒を検知することができる。また、吊り部材の長さを調整することで、一対の磁石の間の距離が変わって、一対の磁石の吸引力を調整することができ、その吸引力に抗して一対の磁石を近接した状態から相対的に移動させる振動の程度を調整することができる。さらに、吊り部材の長さを変えることで、振り子の動作の周期を調整することができる。
【0121】
さらに、磁気感知手段によって感知された磁場の変化に基づいて、二次電池を充電状態と給電状態とに切り換えるようにしたので、二次電池を装着しておけば、長期間使用した場合にも、その二次電池を新たな電池と交換する必要がなく、使い勝手をよくすることができる。
【0122】
さらに、置物が転倒したり、大きく傾いたりする地震などの振動のときに、始めて、磁気感知手段によって感知された磁場の変化に基づいて発光手段が発光あるいは点滅し、または、音発生手段が音を発生するようにし、置物が転倒したり、大きく傾いたりしない振動のときは、発光手段が発光および点滅せず、また、音発生手段が音を発生しないので、必要なときだけ、その振動を確実に検知し、その振動を発光手段の発光あるいは点滅または音発生手段の音で知らせる警報手段として用いることができ、通常時は、置物として用いることができる。さらに、こけしの胴体の内部に、振動検知装置、発光手段および、発光手段に給電するための電池を配したので、振動検出装置などを外部から隠すことができて、見栄えがよい。こけしの置物は、和室、洋室、玄関フロア、ロビーなど、いずれの場所に置いてもその場に馴染んで、違和感がなく、また、可搬性を有しているので、旅行先や主張先に持って行くことができる。
【0123】
さらに、磁気感知手段によって感知された磁場の変化に基づいて風鈴の音発生手段から音を発生するようにしたので、地震や人の出入り時の振動を音で知らせることができ、また、相対的に移動する一対の磁石だけで、風鈴の音を発生しているように見え、鳴り響く鐘などを不要にした斬新な構成の風鈴にすることができる。
【0124】
さらに、磁気感知手段によって感知された磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段と、同じく磁気感知手段によって感知された磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段との少なくとも一方を備えたので、地震などによる振動を光や音で知らせることができる警報機にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る振動検知装置を備えた置物の正面図であって、置物の本体を破断してその内部を見せた図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る振動検知装置の回路図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る振動検知装置の一対の磁石と磁気感知手段との位置関係を概念的に示す正面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る振動検知装置において、一対の磁石が近接した状態にあるときの概念図(a)および、一対の磁石が相対的に移動した状態にあるときの概念図(b)である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る振動検知装置を概念的に表した正面図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係る振動検知装置を概念的に表した正面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係る振動検知装置を概念的に表した正面図である。
【図8】本発明の第4実施の形態に係る振動検知装置を概念的に表した正面図である。
【図9】本発明の第5実施の形態に係る振動検知装置の磁気感知手段としてホール素子を用いて成る警報機の回路図である。
【符号の説明】
R1…抵抗
10…置物
11…頭部
12…胴体
12a…内部
13…出入口
13a…凹溝
20…振動検知装置
21…本体
21a…支柱
21b…上部取付板
21c…下部取付板
21d…電池取付板
21e…LEDランプ取付板
23…連結部材
23a…吊り部材
23b…弾性部材
24…固定用ネジ
25…振り子
26…一方の磁石
27…他方の磁石
28…磁気感知手段
28a…舌片
30…発光手段
31…中継接続端子
40…電池
41…ホルダー
42…電池取付金具
51…光拡散レンズ
52…押えリング
53…押えスプリング
60…警報機
70…振動監視装置
81…入力信号検出回路
82…信号出力回路
83…保護装置
84…電源回路

Claims (11)

  1. 地震などによる振動を検知するようにした振動検知装置において、
    前記振動によって相対的に移動するように配された一対の磁石と、該一対の磁石によって作られる磁場の変化を感知する磁気感知手段とを備えた
    ことを特徴とする振動検知装置。
  2. 地震などによる振動を検知するようにした振動検知装置において、
    互いに近接した状態になるように配された一対の磁石と、該一対の磁石によって作られる磁場の変化を感知する磁気感知手段とを備え、
    前記一対の磁石は、該一対の磁石の吸引力に抗する振動によって、前記近接した状態から相対的に移動するように配されている
    ことを特徴とする振動検知装置。
  3. 前記一対の磁石の少なくとも一方は、前記振動によって振り子の動作をするように配されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の振動検知装置。
  4. 前記一対の磁石の一方は、前記振動によって振り子の動作をするように配され、
    前記一対の磁石の他方は、前記振り子の動作における最下点の位置に下方から対応するように配され、
    前記磁気感知手段は、前記一対の磁石の他方の上方位置または下方位置に配されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の振動検知装置。
  5. 前記一対の磁石の少なくとも一方は、前記振動によって逆さ振り子の動作または転動振り子の動作をするように配されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の振動検知装置。
  6. 前記一対の磁石の少なくとも一方は、連結部材を介して前記振動検知装置の本体側に支持され、
    前記連結部材は、吊り部材である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の振動検知装置。
  7. 前記磁気感知手段によって感知された前記磁場の変化に基づいて、充電状態と給電状態とに切り換えられる二次電池を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の振動検知装置。
  8. 前記請求項1〜7の何れかに記載の振動検知装置を備え、
    さらに、前記磁気感知手段によって感知された前記磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段と、前記磁気感知手段によって感知された前記磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段との少なくとも一方を備えた置物であり、
    前記置物はこけしであり、
    前記こけしは、中空の胴体を有し、
    前記胴体の内部には、前記振動検知装置と、前記発光手段と、前記発光手段に給電するための電池とが配されている
    ことを特徴とする置物。
  9. 前記請求項1〜7の何れかに記載の振動検知装置を備え、
    さらに、前記磁気感知手段によって感知された前記磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段を備えた
    ことを特徴とする風鈴。
  10. 前記請求項1〜7の何れかに記載の振動検知装置を備え、
    さらに、前記磁気感知手段によって感知された前記磁場の変化に基づいて発光あるいは点滅する発光手段と、前記磁気感知手段によって感知された前記磁場の変化に基づいて音を発生する音発生手段との少なくとも一方を備えた
    ことを特徴とする警報機。
  11. 地震などによる振動を検知するようにした振動検知方法において、
    前記振動によって、一対の磁石を相対的に移動させることで、前記一対の磁石により作られる磁場を変化させ、
    前記磁場の変化を磁気感知手段により感知する
    ことを特徴とする振動検知方法。
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