JP4653635B2 - フィルタ装置、及びそれを用いたフィードバック制御装置 - Google Patents

フィルタ装置、及びそれを用いたフィードバック制御装置 Download PDF

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本発明は、速度センサ等で計測した速度実績値をフィードバックして速度制御を行う機械品の速度制御装置や、プラント付属センサにより計測したプラント物理量の測定信号をフィードバックすることでプラントを自動制御するプラント制御装置等におけるフィルタ装置、及びそれを用いたフィードバック制御装置に関する。
センサを用いて制御対象の物理量を実測し、その測定信号をフィードバックして制御対象のフィードバック制御を行う場合、一般的にセンサ信号には高周波ノイズが含まれているため、ローパスフィルタを設けて高周波ゲインを低減し、フィードバック制御系に対する高周波外乱の悪影響を低減することが実施されている。
ところが、ローパスフィルタはそのカットオフ周波数よりも低い周波数領域から位相遅れ特性をもつため、本来制御したい周波数領域の制御性能を悪化させる場合がある。例えば金属加工ラインや紙・フィルム製造ラインの速度制御に使用されるロール駆動装置やロボットアーム等では、駆動伝達軸の弾性に起因する軸振動現象が発生するため、ローパスフィルタによる位相遅れがこれら軸振動を励起し、安定性を損なわせるケースがある。
こうした問題に対し、例えば特許文献1では、制御系を2自由度化した上で、制御ループ内に位相進み要素を含んだ補償器を導入して制御系の位相改善を行うことで軸振動を抑制する技術が開示されている。
また、速度制御装置以外にも、例えば特許文献2に開示されている圧延機制御系の高周波域での張力振動のように、制御対象の高周波外乱特性が問題となるケースがある。この問題に対して、特許文献2では、制御信号に対して一旦、位相遅れ補償を行って相対的に低周波ゲインをあげることで高周波振動の影響を低減した後、位相改善のために位相進み補償を行う技術が開示されている。
特開平9−274503号公報 特開2003−126905号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2においては、位相進み要素は高周波ゲインを増大させる効果があるので、フィードバック制御ループの一巡伝達特性ついては、高周波ゲインが高まり、ローパスフィルタで一旦低減したはずの高周波外乱からの影響を再度ある程度強めてしまう問題がある。つまり、ローパスフィルタと位相進み要素とはトレードオフの関係となり最適調整が難しかった。
本発明は、フィードバック制御等の制御装置において、入力信号のうちノイズ等の無用な高周波成分を低減させながら、制御特性を劣化させないために、制御すべき周波数帯域の位相遅れが小さいフィルタ装置、及びそれを用いたフィードバック制御装置を提供することを目的とする。
本発明によるフィルタ装置は、フィードバック制御装置において制御器から入力される入力信号の高周波ノイズを低減するフィルタ装置であって、入力信号を位相遅れ処理して位相遅れ信号を出力する一次遅れフィルタ部と、前記入力信号を微分処理して微分信号を出力する微分特性処理部と、前記位相遅れ信号と前記微分信号を加算して出力信号を得る加算処理部とを備え、一次遅れフィルタにより発生するカットオフ周波数近傍の位相遅れを軽減し、且つ、一次遅れフィルタのみの場合よりカットオフ周波数近傍の周波数領域においてゲイン低減する効果を有する点に特徴を有する。
また、本発明によるフィルタ装置の他の特徴とするところは、前記一次遅れフィルタ部の伝達関数はWF/(s+WF)であり、前記微分特性処理部は一次擬似微分回路でその伝達関数がGD×s/(s+WD)であり、WF、GD、及びWDが下式の関係を満たす実数である点にある。
Figure 0004653635
本発明によるフィードバック制御装置は、本発明によるフィルタ装置を制御ループ内に配設して、フィードバック信号における高周波外乱の影響を低減しながら、位相遅れによる制御性能低下を防止した点に特徴を有する。
また、本発明によるフィードバック制御装置の他の特徴とするところは、制御目標値信号と制御実測信号との差分値を入力信号とするPI制御器又はPID制御器を備え、該PI制御器又はPID制御器の出力信号を前記フィルタ装置に入力する点にある。
本発明によれば、入力信号のうちノイズ等の無用な高周波成分を低減させながら、制御すべき周波数帯域の位相遅れを小さくして、制御特性の劣化を防止できるフィルタ装置、及びそれを用いたフィードバック制御装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態のフィルタ装置は、図1に示すように、入力信号の高周波成分を低減する効果をもつ一次遅れフィルタ10と、位相改善効果をもつ微分特性処理部20とを並列に接続して、各出力信号を加算処理部13にて加算する構成となっている。これにより、一次遅れフィルタにより発生するカットオフ周波数近傍の位相遅れを軽減しながらも、カットオフ周波数近傍の周波数領域においては一次遅れフィルタと同程度の高周波成分低減効果を有する。
図1において、一次遅れフィルタ10は、増幅器12、積分器11、及び減算処理部14により構成されている。
微分特性処理部20には、例えば表1に示すものを使用する。なお、表1において、sはラプラス演算子である。
Figure 0004653635
微分特性処理部20について、擬似微分回路は、図2(a)に示すように、ゲイン調整増幅器21、積分器11、カットオフ周波数を決定する増幅器22、及び減算処理部14により構成される。
また、多項式演算回路(3次)は、図2(b)に示すように、複数のゲイン調整増幅器23〜29、複数の積分器11、複数の加算処理部13、及び一つの減算処理部14により構成される。各ゲイン調整増幅器23〜29のうち、ゲイン調整増幅器23、24、25はそれぞれ、多項式演算回路の伝達関数における分母s多項式の0次、1次、2次の係数を決定し、26、27、28、29はそれぞれ、同伝達関数における分子s多項式の0次、1次、2次、3次の係数を決定するパラメータである。良く知られているように、分母分子の係数を適切に選定すれば任意の周波数領域での微分特性を得ることができる。例えばb3=0.2、b2=200、b1=40000、b0=0、a2=3000、a1=3000000、a0=400000000と設定すれば、1000rad/sec以下の領域での微分特性を持たせることができる。表1では、多項式演算回路の例として3次多項式を記載したが、同様に2次多項式や4次以上の多項式も選択しうる。
なお、カットオフ周波数よりもかなり高い周波数領域では一次遅れフィルタ単独の場合よりもゲイン特性が増大するが、通常この領域では制御対象そのもののゲイン特性が充分に小さかったり、制御器を構成する計算機の演算周期よりも高い領域となったりするため、実質的に問題となることはない。
第1の実施の形態の動作について以下で詳細に記載する。一次遅れフィルタ10と、並行接続する微分特性要素を一次の擬似微分回路(図2(a))とした場合のフィルタ装置のブロック構成を図6に示す。このフィルタ装置の伝達特性G(s)は、下式(2)で表される。
Figure 0004653635
ただし、GDは擬似微分回路のゲイン調整を行うパラメータ、WDは微分終了周波数を決定するパラメータ、WFは一次遅れフィルタのカットオフ周波数を決定するパラメータである。
すなわち、低周波領域では一次遅れフィルタ10の低周波特性に、高周波領域では擬似微分器の高周波特性に漸近する特性となる。本実施の形態のフィルタ装置の伝達特性G(s)の一例を周波数特性グラフで表現すると図9となる(図9ではGD=0.316226、WD=400、WF=400)。図9において、91はゲイン特性、92は位相特性、93は一次遅れフィルタのゲイン特性、94は一次遅れフィルタの位相特性、95は擬似微分回路のゲイン特性、96は擬似微分回路の位相特性、97は一次遅れフィルタのカットオフ周波数、98は一例のカットオフ周波数近傍、99は位相改善効果のある部分である。
図9(a)に示したように、第1の実施の形態におけるゲイン特性91は、低周波領域では一次遅れフィルタのゲイン特性93に漸近し、高周波領域では擬似微分回路のゲイン特性95に漸近しており、高周波ゲインを低減する特性を得ている。
また、同時に図9(b)の位相特性に示したように、第1の実施の形態における位相特性92は、一次遅れフィルタの位相特性94よりも位相遅れを大幅に小さくすることができる。
なお、上式及び図9(a)から分かるように、高周波ゲインを低減するためには、擬似微分回路ゲイン調整パラメータGDは1よりも小さな値である必要がある。
図9は位相遅れ改善効果を重視した調整であるが、別の調整を行えば図10のように一次遅れフィルタよりもフィルタ効果を高めながら、位相遅れは一次遅れフィルタよりも小さく設定することも可能である(図10ではGD=0.2、WD=1500、WF=400)。図10において、101はゲイン特性、102は位相特性、103は一次遅れフィルタのゲイン特性、104は一次遅れフィルタの位相特性、105は擬似微分回路のゲイン特性、106は擬似微分回路の位相特性、107は一次遅れフィルタのカットオフ周波数である。
次に、第1の実施の形態の対比例を記載する。回路の構成要素が上記と同じであるが、一次遅れフィルタ10と擬似微分回路(図2(a))を用いた位相進み補償回路70を直列に接続した場合(図7のブロック構成)を考える。この回路は、高周波領域のゲインを低減するために一次遅れフィルタ10を用い、その後に位相改善のための位相進み補償回路70を用いるという考え方に基づいており、容易に考案しうるものである。この回路の伝達特性G2(s)は式(3)で表される。
Figure 0004653635
第1の実施の形態との比較を図11に示す(図11ではGD=0.2、WD=1500、WF=400)。図11において、111はゲイン特性、112は位相特性、113は一次遅れフィルタのゲイン特性、114は一次遅れフィルタの位相特性、115は対比例のゲイン特性、116は対比例の位相特性である。
図11(b)に示すように対比例の位相特性116は、位相進み補償回路70の効果によって、一次遅れフィルタのみの位相特性114に比べて位相改善できているが、図11(a)のゲイン特性115にみるように、一次遅れフィルタのゲイン特性113よりもカットオフ周波数領域のフィルタ効果が弱まっている。
これに対して、第1の実施の形態のゲイン特性111は、対比例や一次遅れフィルタのみの場合よりもカットオフ周波数近傍でのゲイン低減効果が高く、また同時に位相特性112にみるように位相改善効果も実現している。
また、本実施の形態のフィルタ装置の周波数特性(図9)と似た周波数特性を持つ、よく知られた回路に位相遅れ補償回路がある。これは図8に示すブロック構成で表現できる。図8において、81は位相遅れ補償回路のゲイン調整増幅器である。
また、その周波数特性は図12のようになる。図12において、121はゲイン特性、122は位相特性、123は一次遅れフィルタのゲイン特性、124は一次遅れフィルタの位相特性、125は位相遅れ補償回路のゲイン特性、126は位相遅れ補償回路の位相特性である。本実施の形態のフィルタ装置に比べて調整自由度が少なく、図17を用いて第2の実施の形態で示すように効果が低い。図17において、171はモータ速度、172はロール速度、173はモータトルクである。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、本発明のフィルタ装置をフィードバック制御装置に組み込んだ一例である。以下、軸ねじり振動を有する鉄鋼製造におけるロール駆動装置の速度制御系(図13)へ適用した一例を説明する。図13において、131は駆動モータ、132は通板ロール、133は鋼板、134は張力である。
本フィードバック装置のブロック線図は図3のように記述できる。ここで32はロール駆動装置のトルク発生機構と駆動される機械装置の伝達特性であり、入力301はトルク指令値、出力302は電動機の速度である。
33は電動機速度を測定するセンサ及びその信号処理装置の伝達特性であり、これによって実測された速度フィードバック信号303を、減算処理部14によって速度目標値信号304から減じて速度偏差305を得る。PI制御器31はこの速度偏差305が少なくなるようにトルク指令を決定する速度制御器であり、このPI制御器の出力306が第1の実施の形態であるフィルタ30への入力である。ここでは速度制御器にPI制御器を採用しているが、速度制御器としてPID制御器を採用する場合もある。
なお、34は32の伝達特性から軸ねじり振動やノイズ等の高周波外乱を除いたモデル伝達特性、35は33の伝達特性からノイズ等の高周波外乱を除いたモデル伝達特性であり、特許文献1に記載のものである。
本実施の形態の対比例として、図4は、鉄鋼用ロール駆動装置の速度制御系に軸ねじり振動抑制制御を適用しない、従来の速度制御装置構成の一例である。トルク指令信号のノイズ除去のために一次遅れフィルタFが制御ループ内に導入されている。本制御系の目標値ステップ応答をプロットしたのが図14である。図14において、141はモータ速度、142はロール速度、143はモータトルクである。軸ねじり振動が顕著に現れている。
これに特許文献1に記載された軸ねじり振動抑制制御(図5のブロック図に示す)を加えると、ステップ応答は図15のようになり、軸ねじり振動は大幅に改善できるものの、少し振動的で、高周波ノイズの影響がトルクのグラフに多く見られる。図15において、151はモータ速度、152はロール速度、153はモータトルクである。
そこで、本実施の形態を適用し、擬似微分回路と一次遅れフィルタを並列に配置する(図3)と、ステップ応答は図16のようになり、特性の改善が実現できる。特にトルク波形のリップルが減少できていることがわかる。図16において、161はモータ速度、162はロール速度、163はモータトルクである。
ここで比較のために、本発明のフィルタ装置の代わりに図8で示した位相遅れ補償回路を制御ループ内に導入した場合のステップ応答をプロットすると図17となる。一次遅れフィルタ単独の場合(図14)よりも位相特性がよいため振動は少ないが、本実施の形態(図16)に比較すると効果は少なく、特許文献1のみの場合(図15)と同等の結果しか得られていない。なお、図14、15、16、17に用いたパラメータはGD=0.5、WD=200、WF=450である。
本発明を適用したフィルタ装置の一例を示すブロック図である。 微分特性処理部C1のカットオフ例で、(a)は1次の擬似微分回路とした場合、(b)は3次の多項式演算回路とした場合を示すブロック図である。 本発明を適用したフィードバック装置の一例を示すブロック図である。 従来のロール駆動装置の速度制御装置の一例を示すブロック図である。 ロール駆動装置の速度制御装置に特許文献1を適用した構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態のブロック構成例で、擬似微分回路を用いたフィルタ装置を示すブロック図である。 対比例で、一次遅れフィルタと擬似微分回路を用いた位相進み補償回路を直列結合した例を示すブロック図である。 対比例で、位相遅れ補償回路を示すブロック図である。 第1の実施の形態のフィルタ装置の周波数特性例(その1)で、(a)はゲイン特性、(b)は位相特性を示す特性図である。 第1の実施の形態のフィルタ装置の周波数特性例(その2)で、(a)はゲイン特性、(b)は位相特性を示す特性図である。 第1の実施の形態のフィルタ装置と類似回路の周波数特性の対比例で、(a)はゲイン特性、(b)は位相特性を示す特性図である。 第1の実施の形態のフィルタ装置と位相遅れ補償回路との周波数特性比較で、(a)はゲイン特性、(b)は位相特性を示す特性図である。 ロール駆動装置の概略構成を示す図である。 ロール駆動装置ステップ応答波形例(通常の制御系で駆動した場合)で、(a)はモータ及びロール速度、(b)はモータトルクの波形を示す特性図である。 ロール駆動装置ステップ応答波形例(特許文献1を適用した場合)で、(a)はモータ及びロール速度、(b)はモータトルクの波形を示す特性図である。 ロール駆動装置ステップ応答波形例(本発明を適用した場合)で、(a)はモータ及びロール速度、(b)はモータトルクの波形を示す特性図である。 ロール駆動装置ステップ応答波形例(位相遅れ補償回路を適用した場合)で、(a)はモータ及びロール速度、(b)はモータトルクの波形を示す特性図である。
符号の説明
10:一次遅れフィルタ
11:積分器
12:一次遅れフィルタのカットオフ周波数を決定する増幅器(ゲイン)
13:加算処理部
14:減算処理部
20:微分特性処理部
21:擬似微分器のゲイン調整増幅器
22:擬似微分器のカットオフ周波数を決定する増幅器(ゲイン)
23:3次多項式の分母の0次係数に相当するゲイン調整増幅器
24:3次多項式の分母の1次係数に相当するゲイン調整増幅器
25:3次多項式の分母の2次係数に相当するゲイン調整増幅器
26:3次多項式の分子の0次係数に相当するゲイン調整増幅器
27:3次多項式の分子の1次係数に相当するゲイン調整増幅器
28:3次多項式の分子の2次係数に相当するゲイン調整増幅器
29:3次多項式の分子の3次係数に相当するゲイン調整増幅器
30:フィルタ装置
31:PI制御器
32:ロール駆動装置のトルク発生機構と駆動される機械装置の伝達特性
33:電動機速度を測定するセンサ及びその信号処理装置の伝達特性
34:伝達特性32から軸ねじり振動やノイズ等の高周波外乱を除いたモデル伝達特性
35:伝達特性33からノイズ等の高周波外乱を除いたモデル伝達特性
40:ロール駆動装置に軸ねじり振動抑制制御を適用した場合のブロック図
70:位相進み補償回路
81:位相遅れ補償回路のゲイン調整増幅器
301:トルク指令値
302:電動機の速度
303:速度フィードバック信号
304:速度目標値信号
305:速度偏差
306:PI制御器の出力信号

Claims (4)

  1. フィードバック制御装置において制御器から入力される入力信号の高周波ノイズを低減するフィルタ装置であって、
    入力信号を位相遅れ処理して位相遅れ信号を出力する一次遅れフィルタ部と、
    前記入力信号を微分処理して微分信号を出力する微分特性処理部と、
    前記位相遅れ信号と前記微分信号を加算して出力信号を得る加算処理部とを備え
    一次遅れフィルタにより発生するカットオフ周波数近傍の位相遅れを軽減し、且つ、一次遅れフィルタのみの場合よりカットオフ周波数近傍の周波数領域においてゲイン低減する効果を有することを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記一次遅れフィルタ部の伝達関数はWF/(s+WF)であり、
    前記微分特性処理部は一次擬似微分回路でその伝達関数がGD×s/(s+WD)であり、
    WF、GD、及びWDが下式
    Figure 0004653635
    の関係を満たす実数であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のフィルタ装置を制御ループ内に配設して、フィードバック信号における高周波外乱の影響を低減しながら、位相遅れによる制御性能低下を防止したことを特徴とするフィードバック制御装置。
  4. 制御目標値信号と制御実測信号との差分値を入力信号とするPI制御器又はPID制御器を備え、該PI制御器又はPID制御器の出力信号を前記フィルタ装置に入力することを特徴とする請求項3に記載のフィードバック制御装置。
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