JP5352820B2 - ディジタル信号処理回路およびディジタル制御回路 - Google Patents
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Description
電力変換器9の駆動に際しては、制御装置90により定電圧制御、定電流制御、定電力制御が行われる。
定電圧制御では、通常は、出力電圧eoの平均値や実効値(Eo)を検出し、たとえば検出値Eoと目標値Eo*との偏差がゼロになるようにフィードバック制御している。
定電流制御では、通常は、出力電流ioの平均値や実効値(Io)を検出し、検出値Ioと目標値Io*との偏差がゼロになるように、フィードバック制御している。また、たとえば、インダクタ92を流れる電流iLのピーク値、平均値または実効値(IL)を検出し、検出値ILと目標値IL *との偏差がゼロになるように定電流制御を行うこともある。
定電力制御では、通常は、出力電圧eoと出力電流ioとの積(あるいはEoとIoとの積)を検出し、検出値Pと目標値P*との偏差がゼロになるようにフィードバック制御している。
従来のフィードバック制御では、前述したように電圧や電流や電力の検出値(ここでは、Xとする)と目標値(X*)との偏差(X*−X)をコンパレータにより求める。そして、この偏差(X*−X)に対して、比例補償(P補償)、比例・積分補償(PI補償)、または比例・積分・微分補償(PID補償)等のアナログ処理を行う。
(1) ディジタル値を入力し、移動平均処理または有限インパルス応答(FIR)処理を行う第1フィルタ回路と、
前記ディジタル値を入力し、高域通過特性かつ進み位相を持つ第2フィルタ回路と、
前記第1フィルタ回路の出力と前記第2フィルタ回路の出力とを加算する信号を生成する加算回路とを備え、
前記第1フィルタ回路において生じる位相の遅れを、前記第2フィルタ回路の出力により補償することを特徴とするディジタル信号処理回路。
本発明のディジタル信号処理回路では、第1フィルタ回路が出力する位相遅れを持つディジタル信号と、第2フィルタ回路(典型的にはディジタル微分回路であり、高域通過特性をもち、進み位相特性を持つ)が出力する信号は、ディジタル加算器により加算される。これにより、位相遅れが補償されたディジタル信号を得ることができる。
(2) (1)に記載のディジタル信号処理回路を搭載したディジタル制御回路であって、
前記ディジタル値が、制御対象機器の所定電気量の検出値Xと、当該電気量の目標値X*との偏差(X*−X)であることを特徴とするディジタル制御回路。
前記第1フィルタ回路は微分特性を持たないため、本来であれば第1フィルタ回路の出力の位相は遅れるが、前記第2フィルタ回路により位相遅れが補償されたディジタル制御信号を得ることができる。
前記制御対象機器の出力電圧、出力電流または出力電力、
前記制御対象機器のスイッチ素子を流れる電流、
前記制御対象機器に含まれるエネルギー蓄積用のリアクトルを流れる電流、
であることを特徴とする(2)に記載のディジタル制御回路。
・・・,X(1),X(2),・・・,X(M),・・・
を示す。図1(B)では、時間軸を、
・・・,1,2,・・・,M−1,M,・・・
で示してある。
移動平均回路111Aは、上記のディジタル値Xを入力し、移動平均MQ(n)を演算する。
微分回路112は、ディジタル値Xを入力し、移動平均回路111Aにおいて生じた、時系列のn時刻の位相遅れの微分値(補償量)CQ(n)を演算する。加算回路113は、移動平均MQ(n)と補償量CQ(n)とを加算して位相遅れを補償したディジタル信号Dc(n)を生成する。なお、図1(A)では、処理の流れを示すもので、ある瞬間における各部の信号値を示すものではない。
MQ(n)=(1/M)ΣX(k)・・・(式1)
ただし、ΣX(k)は、k=1〜Mまでの加算値であり、Mはサンプル数である。nは、ここでは、サンプリング時刻Mに対応する係数である。
図1(A),図2(A)には図示していないが、移動平均回路111Aおよび微分回路112の後段に係数乗算回路を設けることができる。移動平均回路111Aの後段に設けた係数乗算回路と併用できる。
CQ(n)=(X(k)−X(k−1))/Δt・・・(式2)
ただし、Δtは離散値の時間間隔であり、kはたとえば2〜Mのうちの何れかの値である。また、nは、ここでは、サンプリング時刻M−1に対応する係数である。
CQ(n)=(X(k)−X(k−2))/Δ2t・・・(式3)
kはたとえば2〜Mのうちの何れかの値であり、たとえば3〜Mのうちの何れかの値である。
FIRフィルタ回路111Bの、時系列のn時刻における差分方程式は式4で表される。
FQ(n)=ΣakX(k)・・・(式4)
ただし、ΣakX(k)は、k=1〜Mまでの加算値であり、Mはサンプル数、akは重み係数である。nは、ここでは、サンプリング時刻Mに対応する係数である。
図4のディジタル信号処理回路11Bでも、微分回路112の出力CQ(n)は、実用周波数域において位相が進んでいる。したがって、加算回路113が、FIRフィルタ回路111Bの出力FQ(n)と微分回路112の出力(補償量CQ(n))とを加算することで、FQ(n)の位相遅れ分の影響はCQ(n)によりキャンセルされる。
たとえば、ディジタル制御回路1が定電圧モードで制御を行っているときには、入力部12はeoのみを選択し、負荷3が急増したような場合には、入力部12はioのみの選択に切り換え、ディジタル制御回路1は、過電流制限モードでの制御を行う。また、定電圧モードから過電流制限モードに移行する過程で、入力部12がeoとioとの双方を選択し、eoとioとの乗算を行い、ディジタル制御回路1は、電力モードでの制御を行うこともある。
入力部12の後段の入力比較部13は、作動増幅器131とA/D変換器132とからなる。差動増幅器131は電力検出値adと目標値ad*との差分(ad*−ad)を出力し、A/D変換器132はこの差分(ad*−ad)をディジタル信号に変換し、偏差(ディジタル離散値X)としてディジタル信号処理回路11に出力する。
なお、図6では移動平均回路111Aの後段に係数乗算回路114が設けられ、微分回路112の後段に係数乗算回路115が設けられている。
加算回路113は、係数乗算回路114の出力KA・MQ(n)と係数乗算回路115の出力微分値KD・CQ(n)とを加算し、位相遅れを補償した信号Dc(n)を出力する。
シフトレジスタ1303は、係数乗算回路1304は、ΣXiに係数(平均化するための係数(1/4)を含む)KM/4を乗算し、KM・(1/4)ΣXiを出力する。
図9のFIFO1121は、図8(A)に示した移動平均を算出する回路のFIFO1301と共用できる。
図10(A)に電力変換回路2をPID制御装置でシミュレートしたときのリアクトル電流の過渡特性を示し、図10(B)に電力変換回路2をディジタル制御回路1でシミュレートしたときのリアクトル電流の過渡特性を示す。リアクトル電流が流れるときのオーバーシュートは、図10(A)では大きいが、図10(B)では上述したパラメータKMやKDを適切に選ぶことにより、抑えられている。
3 負荷
4 電源
11A,11B ディジタル信号処理回路
12 入力部
13 入力比較部
14 制御信号出力部
21 イッチ回路
22 インダクタ
111A 移動平均回路
111B FIRフィルタ回路
112 微分回路
113 加算回路
114,115 係数乗算回路
131 差動増幅器
131 比較器
132 A/D変換器
Claims (3)
- ディジタル値を入力し、移動平均処理または有限インパルス応答処理を行う第1フィルタ回路と、
前記ディジタル値を入力し、高域通過特性かつ進み位相を持つ第2フィルタ回路と、
前記第1フィルタ回路の出力と前記第2フィルタ回路の出力とを加算する信号を生成する加算回路とを備え、
前記第1フィルタ回路において生じる位相の遅れを、前記第2フィルタ回路の出力により補償することを特徴とするディジタル信号処理回路。 - 請求項1に記載のディジタル信号処理回路を搭載したディジタル制御回路であって、
前記ディジタル値が、制御対象機器の所定電気量の検出値Xと、当該電気量の目標値X*との偏差(X*−X)であることを特徴とするディジタル制御回路。 - 前記制御対象機器の前記所定電気量が、
前記制御対象機器の出力電圧、出力電流または出力電力、
前記制御対象機器のスイッチ素子を流れる電流、
前記制御対象機器に含まれるエネルギー蓄積用のリアクトルを流れる電流、
であることを特徴とする(2)に記載のディジタル制御回路。
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