JP4653328B2 - パネルスタンド - Google Patents

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JP4653328B2 JP2001067367A JP2001067367A JP4653328B2 JP 4653328 B2 JP4653328 B2 JP 4653328B2 JP 2001067367 A JP2001067367 A JP 2001067367A JP 2001067367 A JP2001067367 A JP 2001067367A JP 4653328 B2 JP4653328 B2 JP 4653328B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、限られた展示スペースを利用して展示される展示品に関する説明内容等を表示するパネルを場所をとらずに設置でき、さらにはその携行や保管も容易なパネルスタンドに関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来から一般に用いられているパネルスタンドの一例を示す説明図であり、そのうちの(a)はパネルを展示する際の状態での斜視図を、(b)は不使用時の状態での側面図をそれぞれ示す。
【0003】
同図によれば、図示しない展示台上に載置されるパネルスタンド1は、パネルPを載置するための受け棚部4をその表面3が備えたスタンド本体部2と、該スタンド本体部2の左右両側もしくは背面側に設けられた軸支部6にて所定角度の範囲で開閉自在に軸支された支え板部5とで形成されている。また、その不使用時には、軸支部6を介して支え板部5をスタンド本体部2の背面側に寄せて平板化してコンパクト化できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図4に示すパネルスタンド1は、パネルPを載置した使用時においては、支え板部5側を開いてスタンド本体部2を背面側から支えてやる必要があるので、展示スペースの乏しい展示台上でこれを載置するスペースを確保するのが困難になる不都合があった。
【0005】
さらに、上記パネルスタンド1は、その不使用時にコンパクト化できるとはいえ、スタンド本体部2の表面積自体は不変であることから、運搬時や保管時に嵩張ってしまう不便もあった。
【0006】
本発明は、従来からあるパネルスタンドにみられた上記課題に鑑み、パネルを場所をとらずに設置できるほか、よりコンパクトな状態で運搬したり保管したりすることができるパネルスタンドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を実現すべくなされたものであり、一側支柱部と、基端開口部を介して前記一側支柱部の先端側からの挿入が自在な中空部を有し、かつ、パネルの吊持を自在に形成された他側支柱部とで構成され、前記一側支柱部は、その長さ方向と直交する方向に延設された支腕部と、該支腕部を介して一側支柱部と平行する位置関係で進退自在に螺合配置された押圧用ねじ体とを備え、前記他側支柱部は、基端部にて前記押圧用ねじ体の先端面との対面側に突設された基台部と、前記一側支柱部の挿入部位に圧接させるべく前記中空部内への進退を自在に螺合配置された位置固定用ねじ体とを備えることに構成上の特徴がある。
【0008】
この場合、前記一側支柱部は、前記押圧用ねじ体の先端面との当接を自在に遊挿された介装片を備えるものであることが好ましい。また、前記一側支柱部と他側支柱部の前記中空部とは、相互の回転を阻止する断面形状を付与して形成するのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一例についての要部を拡大して示す概略説明図であり、パネルスタンド11の全体は、一側支柱部12と、基端開口部25を介して一側支柱部12の先端側からの挿入が自在な中空部26を有し、かつ、図3に示すようにパネルPの吊持が自在な他側支柱部22とで構成されている。
【0010】
このうち、適宜の規格サイズの金属材や合成樹脂材により形成される一側支柱部12は、基端部13を含む適宜位置にてその長さ方向と直交する方向に延設された支腕部14を備えている。
【0011】
また、該支腕部14は、一側支柱部12と平行する方向に螺刻された雌ねじ部15を有しており、該雌ねじ部15にはその基端15a側から押圧用ねじ体16が進退自在に螺合配置されている。なお、押圧用ねじ体16には、その基端側に手指で操作するための抓み部17を図示例のように付設しておくのが望ましいが、ドライバーの刃が掛止されるプラス溝やマイナス溝をその基端面に設けたり、他の道具により強制的に回転できる適宜構造を付与しておくこともできる。
【0012】
さらに、一側支柱部12は、通孔19を介して押圧用ねじ体16の先端面16aとの当接を自在に遊挿された介装片18を備えている。なお、必要により遊挿される介装片18に代え、押圧用ねじ体16の先端面16aに相手材への面接触が自在な押当て片を付設しておくこともできる。
【0013】
一方、一側支柱部12と同様に適宜の規格サイズの金属材や合成樹脂材により形成される他側支柱部22は、基端部23にて押圧用ねじ体16の先端面16aとの対面側に突設された基台部24を備えて形成されている。
【0014】
また、他側支柱部22は、基台部24とは反対側に位置する外側面30側からその長さ方向と直交する位置関係で中空部26に向けて螺刻された雌ねじ部31を備えている。なお、該雌ねじ部31は、図示例以外の位置から中空部26に向けて螺刻して形成することもできる。
【0015】
さらに、該雌ねじ部31には、中空部26内に位置している一側支柱部12の挿入部位への圧接を自在とした位置固定用ねじ体27が螺合配置されている。なお、位置固定用ねじ体27にもその基端側に手指で操作するための抓み部28を図示例にように付設しておくのが望ましいが、ドライバーの刃が掛止されるプラス溝やマイナス溝をその基端面に設けたり、他の道具により強制的に回転できる適宜構造を付与しておくこともできる。
【0016】
さらにまた、他側支柱部22は、その先端面29が樹脂材などからなるカバー部30により塞がれており、該カバー部30の近傍に位置する少なくとも一カ所以上の適宜部位には、パネルPに付設された掛止部50を引っ掛けるためのフック片30が付設されている。
【0017】
しかも、一側支柱部12は、他側支柱部22の中空部26内に位置決めして挿入した後、回転して相互の位置関係が変動することのないように、回転を阻止し得る断面形状を付与して形成するのが望ましい。具体的には、図1のA−A線矢視方向での端面図である図2(a)に示されているように、他側支柱部22の中空部26の断面形状が四角形であれば、一側支柱部12の断面形状もやや小さな四角形とするなど、相互が回転することのない適宜の断面形状を付与して形成するのが好ましい。また、必要によっては、一側支柱部12と他側支柱部22の中空部26との断面形状をそれぞれ円形として、相互に回転できるようにしておくこともできる。
【0018】
さらに、一側支柱部12と、これに遊挿される介装片18とについても、相互が回転して位置関係が変動することのないように、回転を阻止し得る断面形状を付与して形成するのが望ましい。具体的には、図1のB−B線矢視方向での端面図である図2(b)に示されているように、一側支柱部12の断面形状が四角形であれば、介装片18の通孔19の断面形状もやや大きな四角形とするなど、相互が回転することのない適宜の断面形状を付与して形成するのが好ましい。また、必要によっては、一側支柱部12と通孔19との断面形状をそれぞれ円形として、相互に回転できるようにしておくこともできる。
【0019】
次に、上記構成からなる本発明の作用を図1に示す例に基づき図3を参照しながら以下に説明する。
【0020】
すなわち、図3に示すように展示台52の天板部53上には、計測機器等の展示品51が展示されており、該展示品51は、必要事項等を表示したパネルPにより性能等の必要情報を人々に知らせることができるようになっている。
【0021】
まず、中空部26を介して他側支柱部22内に一側支柱部12を挿入し、天板部53の板厚よりもその長さをやや長くして基端部13側を突出させた状態で、位置固定用ねじ体27を中空部26側に送り込んで一側支柱部12に圧接させることによりこれを他側支柱部22側に位置固定する。
【0022】
このとき、一側支柱部12が他側支柱部22の中空部26との関係で回転を阻止し得る断面形状が付与されているときは、一旦組み合わせた後に相互の位置関係に変動を生じさせることがなくなるので、取り付け作業をより円滑に行うことができることになる。
【0023】
次いで、他側支柱部22の基台部24を天板部53の例えば後縁部54上に載置し、しかる後、一側支柱部12に遊挿させてある介装片18を他側支柱部22の基台部24と向き合わせ、かつ、天板部53の下面側に位置させた上で、押圧用ねじ体16を天板部53の下面側に向けて送り込む。
【0024】
押圧用ねじ体16を送り込むことにより、介装片18も押し上げられ、やがて介装片18は図3に示すように天板部53の下面側に圧接するに至る。これにより、天板部53には、一側支柱部12と他側支柱部22とを一体化させたパネルスタンド11がその板厚に柔軟に対応させながら固定配置されることになる。なお、介装片18を介在させていない場合には、押圧用ねじ体16の先端面16a側を天板部53の下面側に圧接させて固定配置することができる。
【0025】
このようにパネルスタンド11を天板部53に固定させた後は、他側支柱部22が備えるフック片31に掛止部50を引っ掛けることにより、パネルPをパネルスタンド11の長さ方向に沿わせて吊持することができる。
【0026】
このため、展示台52の天板部53の面積が狭小な場合であっても、最小限の設置スペースでパネルスタンド11を設置することができ、展示品51の展示スペースを容易に確保することができる。
【0027】
また、パネルスタンド11を天板部53から取り外す場合には、取付け作業と逆の手順を踏むことにより簡単に行うことができる。
【0028】
さらに、パネルスタンド11を天板部53から取り外した後は、介装片18を介在させた一側支柱部12をその支腕部14を残した状態で他側支柱部22内に挿入し、位置固定用ねじ体27を緊締螺着することにより、コンパクトに一体化させたパネルスタンド11とすることができる。
【0029】
したがって、このような状態のパネルスタンド11は、容易に持ち運ぶことができるほか、保管する際の省スペース化をも実現することができる。
【0030】
以上は、1本のパネルスタンド11を用いる場合を例に説明しているが、パネルPのサイズ等に応じて2本以上のパネルスタンド11を用いることもできる。また、これを使用する者の要望に応じてパネルP以外のより汎用性に富む用途にも用いることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、パネルスタンドをポール状に固定配置することができるので、狭隘な展示スペースしか確保できない場合であってもパネルともども展示品を容易に展示することができる。また、一側支柱部と他側支柱部との組合せにより天板部の板厚に柔軟に対応させながらパネルスタンドを天板部等に固定配置することができる。
【0032】
さらに、固定後のパネルスタンドは、他側支柱部の長さに相当する高さを必ず確保することができるので、天板部等の厚みの如何にかかわらずその上面からのパネル位置を常に一定に保持させて吊持することができる。
【0033】
しかも、不使用時においては、一側支柱部と他側支柱部をより短寸化して一体化できるので、容易に持ち運ぶことができるほか、保管する際の省スペース化をも実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例についての要部を拡大して示す概略説明図。
【図2】部材相互の関係を示す説明図であり、そのうちの(a)は図1におけるA−A線矢視方向での端面図を、(b)は図1におけるB−B線矢視方向での端面図をそれぞれ示す。
【図3】図1に示す本発明の一例についての使用状態を示す側面図。
【図4】従来から一般に用いられているパネルスタンドの一例を示す説明図であり、そのうちの(a)はパネルを展示する際の斜視図を、(b)は不使用時の状態での側面図をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 パネルスタンド
2 パネル本体部
3 表面
4 受け棚部
5 支え板部
6 軸支部
11 パネルスタンド
12 一側支柱部
13 基端部
14 支腕部
15 雌ねじ部
15a 基端
16 押圧用ねじ体
16a 先端面
17 抓み部
18 介装片
19 通孔
22 他側支柱部
23 基端部
24 基台部
25 基端開口部
26 中空部
27 位置固定用ねじ体
28 抓み部
29 先端面
30 カバー部
31 フック片
32 外側面
33 雌ねじ部
50 掛止部
51 展示品
52 展示台
53 天板部
54 後縁部
P パネル

Claims (3)

  1. 一側支柱部と、基端開口部を介して前記一側支柱部の先端側からの挿入が自在な中空部を有し、かつ、パネルの吊持を自在に形成された他側支柱部とで構成され、
    前記一側支柱部は、その長さ方向と直交する方向に延設された支腕部と、該支腕部を介して一側支柱部と平行する位置関係で進退自在に螺合配置された押圧用ねじ体とを備え、
    前記他側支柱部は、基端部にて前記押圧用ねじ体の先端面との対面側に突設された基台部と、前記一側支柱部の挿入部位に圧接させるべく前記中空部内への進退を自在に螺合配置された位置固定用ねじ体とを備えることを特徴とするパネルスタンド。
  2. 前記一側支柱部は、前記押圧用ねじ体の先端面との当接を自在に遊挿された介装片を備えることを特徴とする請求項1に記載のパネルスタンド。
  3. 前記一側支柱部と他側支柱部の前記中空部とは、相互の回転を阻止する断面形状を付与して形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパネルスタンド。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103236223A (zh) * 2013-04-26 2013-08-07 常熟市联合金属制品有限责任公司 一种储物架用金属标示牌

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JPH0716965U (ja) * 1993-09-02 1995-03-20 河崎 淳三郎 ポップスタンド

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