JP4652207B2 - 仮設足場用幅木 - Google Patents

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Description

本発明は、仮設足場を構成する布板に取り付けられる幅木に係り、建築工事現場や土木工事現場で構築される仮設足場に利用できるものである。
建築工事現場や土木工事現場で構築される仮設足場は、作業者が歩いたり、工具類等を載せたりするための布板を含んで構成され、この布板からの作業者や工具類等の落下を防ぐために、布板の側端部にこの布板の長さ方向に沿って幅木を取り付けることが要請される。このような仮設足場用幅木の従来例は、下記の特許文献1に示されている。
この従来例の仮設足場用幅木では、幅木本体にフック部材がねじ軸の回転によって上下動可能に配置されており、フック部材は、ねじ軸が螺入した螺入部を有する上辺部と、この上辺部から下向きに延びる下向き延出部と、この下向き延出部から布板の幅方向内側へ延びる下辺部と、この下辺部から上向きに延びる上向き延出部とを有しており、ねじ軸の回転でフック部材を上方へ移動させると、フック部材の下辺部と幅木本体の下面とにより、下方へ突出した突出部を含んで構成されている布板の側端部が挟着され、これによって幅木は布板の側端部に取り付けられる。そして、この取り付けは、布板の上記突出部の内側の側面にフック部材の上向き延出部が係止することにより、布板からの幅木の脱落が防止された状態で行われる。
特開2002−227402
しかし、この従来例の仮設足場用幅木では、フック部材の上記上方延出部は上記下辺部から直角に上向きに延びたものとなっている。このため、ねじ軸の回転でフック部材を上方へ移動させることによってフック部材の下辺部と幅木本体の下面とにより、下方へ突出した突出部を含んで構成されている布板の側端部を挟着する作業を行う際には、フック部材の上向き延出部と上記下向き延出部との間の所定位置に布板の突出部がくるように、布板に対する幅木の位置を正確に設定して行わなければならず、これによると、布板に対する幅木の取付作業が面倒になり、幅木を布板に簡単に取り付けることは困難である。
本発明の目的は、布板に対する正確な位置設定が不要になり、布板への取付作業を容易に行えるようになる仮設足場用幅木を提供するところにある。
本発明に係る仮設足場用幅木は、仮設足場を構成する布板の側端部にこの布板の長さ方向に沿って取り付けられる仮設足場用幅木であって、幅木本体にフック部材がねじ軸の回転によって上下動可能に配置され、前記フック部材は、前記ねじ軸が螺入した螺入部を有する上辺部と、この上辺部から下向きに延びる下向き延出部と、この下向き延出部から前記布板の幅方向内側へ延びる下辺部と、この下辺部から上向きに延びる上向き延出部とを有し、前記ねじ軸の回転で上方へ移動した前記フック部材の前記下辺部と前記幅木本体の下面とにより、下方へ突出した突出部を含んで構成されている前記布板の前記側端部を挟着する仮設足場用幅木において、前記フック部材の前記上向き延出部が前記下辺部からこの下辺部に対して鈍角をなす角度で上向きに延出していることを特徴とするものである。
この仮設足場用幅木によると、フック部材の上向き延出部がフック部材の下辺部からこの下辺部に対して鈍角をなす角度で上向きに延びているため、布板に対する幅木の取り付け時において、布板に対する幅木の位置がフック部材の下辺部の長さ方向である布板の幅方向にずれた位置となっているときに、ねじ軸を回転操作してフック部材を上方へ移動させても、この上方への移動の途中において、フック部材の上向き延出部が布板の上記突出部の内側の角部に当接することになる。そして、ねじ軸の回転操作を継続させてフック部材を引き続き上方へ移動させることにより、フック部材の下辺部からこの下辺部に対して鈍角をなす角度で上向きに延びている上向き延出部の案内作用により、幅木の位置は布板の幅方向へ自動的に修正されることになる。このため、フック部材の下辺部と幅木本体の下面とにより、下方へ突出した上記突出部を含んで構成されている布板の前記側端部を挟着したときには、幅木は布板の所定の位置に取り付けられていることになる。
このため、本発明によると、幅木を布板に取り付ける作業を行う際に、布板に対する幅木の正確な位置設定が不要になり、これにより、布板への幅木の取付作業を容易に行えるようになる。
本発明において、幅木本体の上面にねじ軸の回転操作される上端部を突出させ、この上端部を除くねじ軸の軸部の全部又は略全部を覆うカバー部材を幅木本体に取り付け、これによってねじ軸の軸部の全部又は略全部をカバー部材で隠すようにしてもよく、この場合には、このカバー部材の内部にフック部材の少なくとも前記上辺部を収納し、フック部材をこのカバー部材に案内させて上下動可能とすることが好ましい。
これによると、ねじ軸の軸部の全部又は略全部を隠すことによって外力によるねじ軸の損傷の防止や作業者等からのねじ軸の隔絶を図るための部材となっているカバー部材を、フック部材を上下動させるための案内部材としても活用できることになり、カバー部材の多機能化によって幅木全体の部品点数の削減を達成することができる。
また、幅木本体の下面には、布板の表面に形成されている溝に係合する突条部を設け、この突条部により、幅木が布板に取り付けられたときの布板に対する幅木の滑り防止や位置決めを行えるようしてもよい。そして、このように幅木本体の下面に上記突条部を設ける場合には、幅木本体の下面にこの幅木本体の長さよりも短寸法の補助部材を取り付け、この補助部材に、布板の上記溝に係合する突条部を設けることが好ましい。
これによると、長寸法となっている幅木本体の全長に渡って突条部を形成する作業を省略できるため、幅木本体の下面に突条部を設けるための作業を簡略化できることになる。
また、突条部が設けられた上記短寸法の補助部材は幅木本体の長さ方向の任意の位置に取り付けてもよいが、幅木本体の長さ方向における補助部材の配置位置をフック部材の配置位置と一致させることが好ましい。
これによると、前記ねじ軸の回転で上方へ移動したフック部材の下辺部と幅木本体の下面とにより、下方に突出した前記突出部を含んで構成されている布板の側端部を挟着したとき、この挟着力を直接的に利用して補助部材の突条部を布板の溝に係合させることができるため、この係合力を大きくできる。また、布板の側端部に当接する幅木本体の下面は補助部材で補強されたことになり、このため、布板の側端部を挟着する力を大きくできることになる。
さらに、本発明に係る幅木には、幅木本体に対するねじ軸の上下動を阻止するためのねじ軸上下動阻止手段を設けることが好ましい。これによると、ねじ軸が、このねじ軸をフック部材の前記螺入部に螺入させているときには、ねじ軸とこのフック部材が、幅木本体に対して上下動することをねじ軸上下動阻止手段で阻止できるため、幅木を仮設足場が構築される作業現場へ搬送する際やこの作業現場で幅木を取り扱う際に、幅木をたとえ上下逆としても、ねじ軸やフック部材が幅木本体に対して移動してしまうことを防止できることになり、このため、幅木を容易に取り扱うことができる。
このようなねじ軸上下動阻止手段は任意な構造のものでよく、その一例は、ねじ軸上下動阻止手段を、ねじ軸に固定されたストッパ部材と、幅木本体に形成され、ストッパ部材の少なくとも一部が挿入された開口部とを含んで構成されているものとすることである。このねじ軸上下動阻止手段における上記開口部は、幅木本体に貫通状態で形成された孔でもよく、不貫通状態で形成された凹部や溝状のもの等でもよい。
なお、前述したように、カバー部材をフック部材の上下動の案内部材として活用することや、幅木本体よりも短寸法の補助部材に、布板の溝に係合する突条部を設けること、幅木にねじ軸上下動阻止手段を設けることは、フック部材の上向き延出部をフック部材の下辺部からこの下辺部に対して鈍角をなす角度で上向きに延出させない場合、すなわち、例えば、フック部材の上向き延出部をフック部材の下辺部からこの下辺部に対して直角上向きに延出させた場合においても適用することができる。
また、以上説明した本発明に係る幅木は、建築工事現場用の仮設足場にも用いることができ、土木工事現場用の仮設足場にも用いることができ、その仮設足場の工事対象物は任意である。
本発明によると、布板に対する幅木の正確な位置設定が不要になり、布板への幅木の取付作業を容易に行えるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る幅木10が用いられた仮設足場1を示し、この仮設足場1は、建物の建築現場で構築されたものであって、複数の建枠2と、これらの建枠2同士の間に水平に架設された布板3と、建枠2同士の間に斜めに掛け渡されたブレース4と、建枠2同士の間に水平に掛け渡された手摺り5とを含んで構成されている。手摺り5は、仮設足場1における建物とは反対側の背面側に配設され、幅木10は、この背面側となっている布板3の側端部に、布板3の長さ方向に沿って取り付けられる。これにより、布板3の上に乗って作業を行う作業者や布板3の上に載せられている工具類等が仮設足場1の背面側から落下することが、幅木10によって防止される。
図2は、幅木10を一方の面から見た斜視図であり、図3は、幅木10を他方の面から見た斜視図である。そして、図4は、幅木10の構成部材を示す分解斜視図である。幅木10は、幅木本体11と、延長部材12と、ねじ軸13と、ストッパ部材14と、フック部材15と、カバー部材16と、補助部材17と、を主要部材として構成されている。ストッパ部材14は、ねじ軸13を上下に貫通させて螺入できるねじ孔を有する円盤状のナット部材となっており、フック部材15の上端部には、ねじ軸13を上下に貫通させて螺入させることができる螺入部15Aが設けられている。
幅木10の側面図である図5に示されているとおり、左右方向に長い長寸法の部材となっている幅木本体11は、鉛直のウェブ部11Aと、このウェブ部11Aの上下両端から同じ向きの水平方向に延びる上下フランジ部11B、11Cと、これらのフランジ部11B、11Cの先端から互いに接近する上下方向に延びる上下リップ部11D,11Eとを有するチャンネル材で形成され、本実施形態では、リップ部11D、11Eの先端には、ウェブ部11A側へ折り曲げられた折曲片11F、11Gが設けられている。上下フランジ部11B、11Cのうち、下フランジ部11Cの水平方向延出量は上フランジ部11Bの水平方向延出量よりも少し長くなっている。
幅木本体11の長さは、図1で示した仮設足場1の互いに隣り合っている2個の建枠2の間隔よりも少し短い長さとなっている。この幅木本体11の長さ方向の両端部である左右の両端部には、図2及び図3で示されているとおり、板材からなる延長部材12がリベット等の結合具で結合され、図1で示されているように、2個の幅木10が、これらの幅木10の長さ方向に直列的に配置されて2個の布板3に取り付けられたとき、これらの幅木10の互いに向かい合う側の2個の延長部材12同士が重なり合い、これにより、これらの幅木10の間に隙間が生じないようになっている。また、重なり合った延長部材12は建枠2の縦材2Aと対面するとともに、反対側の延長部材12も建枠2の縦材2Aと対面するようになっており、これにより、それぞれの幅木10が、幅木10の長さ方向と直交する水平方向である幅木10の厚さ方向の荷重であって仮設足場1の前記背面側への荷重を受けたとき、この荷重を、延長部材12を介して建枠2の縦材2Aによって支持できるようになっている。
また、図4及び図5に示されているように、それぞれの延長部材12の上下部には、略半円形に湾曲成形された補強部12Aが設けられ、これらの補強部12Aにより、上記荷重に対する延長部材12の曲げ強度が大きくなっている。
図4で示すとおり、幅木本体11の長さ方向の所定の位置において、具体的には、2個のフック部材15を配置するそれぞれの位置において、幅木本体11の上フランジ部11Bには孔20が形成され、ウェブ部11Aには貫通孔である開口部21が形成され、下リップ部11Eと下折曲片11Gには切欠部22が形成されている。
ねじ軸13の上端には、この上端に螺入させたナット部材30が溶接等で結合され、このナット部材30により、スパナー等の工具で回転操作できるねじ軸13の上端部13Aがねじ軸13に設けられている。なお、このように回転操作できるねじ軸13の上端部13Aは、手で直接回転させることができるナット部材等によって形成してもよい。
幅木10を組み立てるときには、先ず、ねじ軸13を、ねじ軸13の下端から座金23を挿入した後に幅木本体11の上フランジ部11Bの孔20に挿入し、そして、幅木本体11のウェブ部11Aの開口部21に予め一部を挿入させていたストッパ部材14に、ねじ軸13を螺入する(図6も参照)。この後、ねじ軸13を回転させることにより、上端部13Aが幅木本体11の上フランジ部11Bの上面に当たるまで、ねじ軸13を上から下へ幅木本体11に配設し、ストッパ部材14に形成されているねじ孔に図6で示す小ねじ24を螺入し、その先端をねじ軸13に圧接させることにより、ストッパ部材14をねじ軸13に固定する。
これにより、上端部13Aでねじ軸13を回転操作しても、ねじ軸13と一体に回転するストッパ部材14は開口部21で上下動が規制されるため、ねじ軸13は上下動することなく単に回転するだけとなる。
上述のように、上端部13Aが幅木本体11の上フランジ部11Bの上面に当たるまでねじ軸13を上から下へ幅木本体11に配設する際、図4で示すフック部材15の前記螺入部15Aが設けられている上端部を、前記切欠部22を通して幅木本体11の内部側へ、すなわち下フランジ部11Cを越えてウェブ部11A側へ挿入しておくことにより、螺入部15Aにねじ軸13を上から下へ螺入貫通させる。フック部材15は、図6で示されているように、上下に貫通した孔が形成されていてナット部材25による螺入部15Aが設けられた上辺部15Bと、この上辺部15Bにおける布板3の幅方向外側の端部から鉛直下向きに延びる下向き延出部15Cと、この下向き延出部15Cの下端から布板3の幅方向内側へ水平に延びる下辺部15Dと、この下辺部15Dの先端から上向きに延びる上向き延出部15Eとからなり、この上向き延出部15Eは、下辺部15Dの先端からこの下辺部15Dに対して鈍角をなす角度で上向きに延出している。
上辺部15Bは、幅木本体11の下フランジ部11Cよりも上側にあり、また、下向き延出部15Cは、この下フランジ部11Cの先端を越えた幅木本体11の外側にあり、さらに、下辺部15Dと上向き延出部15Eは、下フランジ部11Cよりも下側にある。すなわち、下辺部15Dと上向き延出部15Eは、幅木本体11の下面よりも下側に配置されている。
図4で示すカバー部材16は、上下面と幅木本体11側の面とが開口面となっていて同一断面が上下方向に連続している矩形部16Aと、この矩形部16Aの幅木本体11側の端部から左右の互いに離れる方向に折り曲げられた2個のフランジ部16Bとから断面ハット形状となっている。矩形部16Aの内側の左右寸法は、フック部材15の左右寸法よりも若干大きく、また、矩形部16Aの外側の左右寸法は、幅木本体11の前記切欠部22の左右寸法よりも若干小さくなっている。また、カバー部材16の全体の上下寸法は、図6から分かるように、幅木本体11の上リップ部11Dの上下寸法と下フランジ部11Cの厚さ寸法とを差し引いた幅木本体11の全体上下寸法と同じ又はこれより若干小さくなっている。
このような形状及び寸法となっているカバー部材16は、図2で示されているように、2個のフランジ部16Bが幅木本体11のウェブ部11Aに当接するまで、矩形部16Aの大部分を幅木本体11の内部に挿入し、幅木本体11の内部に挿入できない矩形部16Aの部分を切欠部22から幅木本体11の外部へ突出させ、そして、フランジ部16Bをリベット等の結合具でウェブ部11Aに結合することにより、カバー部材16を幅木本体11に取り付ける。
このようにカバー部材16を幅木本体11に取り付けると、幅木本体11の上面である上フランジ部11Bの上面に上端部13Aが突出しているねじ軸13の軸部の略全部は、カバー部材16の矩形部16Aの内部に収納されるため、この軸部の略全部はカバー部材16によって覆われることになり、また、フック部材15の上辺部15Bもカバー部材16の内部に収納されることになる。
そして、上述したように、矩形部16Aの内側の左右寸法は、フック部材15の左右寸法よりも若干大きい寸法となっているため、ねじ軸13を上端部13Aでの回転操作で回転させたとき、このねじ軸13が螺入している螺入部15Aを有しているフック部材15は、ねじ軸13を中心とした回転がカバー部材16で阻止されながらねじ軸13のねじ送り作用によって上下方向に移動することになり、フック部材15は、カバー部材16に案内されながら上下動することになる。また、このときには、ねじ軸13は、幅木本体11に形成された前記開口部21に一部が挿入されたストッパ部材14によって上下動が阻止されるため、ねじ軸13は、ねじ軸13自身が上下動することなく、フック部材15を上下動させることになる。
このため、ねじ軸13に固定されたストッパ部材14と、幅木本体11のウェブ部11Aに形成され、ストッパ部材14の一部が挿入された開口部21とにより、ねじ軸13の上下動を阻止するためのねじ軸上下動阻止手段26(図6参照)が構成されている。
なお、本実施形態では、ねじ軸13はねじピッチが大きいボールねじで形成されているため、ねじ軸13を1回転させることによってフック部材15を上下動させることができるその上下動ストロークは大きくなっている。
幅木本体11よりも左右方向の長さが短くなっている図4で示す補助部材17は板材の折り曲げで形成され、図5で示されているとおり、幅木本体11のウェブ部11Aの外面に当てがわれる鉛直部17Aと、この鉛直部17Aの下端から屈曲した水平部17BとからなるL字状である。鉛直部17Aは、カバー部材16のフランジ部16Bを幅木本体11のウェブ部11Aに結合するための上記結合具により、フランジ部16Bと共にウェブ部11Aに共締めされる。
このように幅木本体11に取り付けられる補助部材17の幅木本体11の長さ方向における配置位置は、ねじ軸13及びフック部材15の配置位置と一致している。
幅木本体11の下面に配置される補助部材17の水平部17Bには、図5で示すように、下方へ突出する突条部27が形成されており、この突条部27は、補助部材17の左右の幅の全長に渡って連続している。この突条部27は、図6及び図7で示す布板3の表面の側端部に形成された溝28に上から挿入できるものになっている。この溝28は、布板3の上に乗る作業者のスリップ止めのために布板3の幅方向に複数形成されたうちの一つである。
なお、布板3は、布板3の輪郭と骨組みを形成している複数のフレーム部材31と、これらのフレーム部材31の上面に固定された天板部材32とを含んで構成され、幅木10は、布板3のうち、側部フレーム部材31Aによって下方へ突出した突出部3Aが形成されている側端部において、布板3に後述するように取り付けられるようになっている。
幅木10を布板3に取り付けるときには、ねじ軸13の回転により、図6で示すように、フック部材15の上辺部15Bを幅木本体11の下フランジ部11Cの上面近くまで達しているねじ軸13の下端の近傍まで降ろし、これにより、幅木本体11の下面とフック部材15の下辺部15Dとの間隔を布板3の突出部3Aの上下寸法よりも大きくする。次いで、幅木本体11の下面とフック部材15の下辺部15Dとの間に突出部3Aが入るように、幅木10を布板3の幅方向内側へ移動させ、この後、ねじ軸13を上端部13Aの回転操作で回転させてフック部材15を上方へ移動させることにより、図7で示すとおり、フック部材15の下辺部15Dと幅木本体11の下面とにより、布板3の下方へ突出した突出部3Aを含んで構成されている側端部を挟着する。これにより、幅木10は布板3に取り付けられることになる。
以上のように行われる布板3への幅木10の取付作業の開始時において、図6で示すように、布板3に対する幅木10の位置が正確な位置となっておらず、この正確な位置から幅木10が布板3の幅方向外側へW分だけずれている場合には、ねじ軸13の回転でフック部材15を上方へ移動させる途中において、フック部材15の上向き延出部15Eは下辺部15Dからこの下辺部15Dに対して鈍角をなす角度で上向きに延びているため、上向き延出部15Eが布板3の突出部3Aの内側の角部3Bに当接することになる。そして、ねじ軸13の回転操作を継続させてフック部材15を引き続き上方へ移動させることにより、上述のように傾斜している上向き延出部15Eの案内作用により、幅木10の位置は布板3の幅方向内側へ自動的に修正されることになる。このため、図7のようにフック部材15の下辺部15Dと幅木本体11の下面とにより、突出部3Aが設けられている布板3の側端部が挟着されたときには、幅木10は布板3の所定位置に取り付けられていることになる。
また、この取り付け後において、フック部材15の上向き延出部15Eは、布板3の突出部3Aの内側の内面と対面しているため、幅木10が布板3の幅方向外側へ移動することは上向き延出部15Eで阻止され、幅木10が布板3の幅方向内側へ移動することはフック部材15の下向き延出部15Cで阻止される。さらに、このときには、補助部材17の突条部27は布板3の溝28に係合しているため、これらの突条部27と溝28により、布板3に対する幅木10の滑り防止及び位置決めが行われている。
以上説明したように、本実施形態によると、フック部材15の上向き延出部15Eは下辺部15Dからこの下辺部15Dに対して鈍角をなす角度で上向きに延びているため、布板3に対する幅木10の取付作業の開始時において、布板3に対して幅木10の位置が布板3の幅方向にずれていても、布板3に幅木10を正確に取り付けることができ、このため、布板3に対する幅木10正確な位置設定が不要になり、幅木10布板3への取付作業を容易に行えるようになる。
また、本実施形態によると、幅木本体11には、ねじ軸13の軸部の略全部を覆うカバー部材16が取り付けられているため、ねじ軸13が外力によって損傷することを防止でるとともに、作業者等からねじ軸13を隔絶することができる。
そして、フック部材15はカバー部材16に案内されて上下動するため、このカバー部材16を、フック部材15を上下動させるための案内部材としても活用できることになり、カバー部材16の多機能化によって幅木10全体の部品点数の削減を達成することができる。
また、幅木本体11の下面には、この幅木本体11の長さよりも短寸法の補助部材17が取り付けられ、この補助部材17に、布板3の溝28に係合する突条部27を設けたため、長寸法となっている幅木本体11の全長に渡って突条部27を形成する作業を省略でき、幅木本体11の下面に突条部27を設けるための作業を簡略化できる。
また、この補助部材17は幅木本体11の長さ方向におけるねじ軸13及びフック部材15の配置位置と同じ位置に配置されているため、ねじ軸13の回転で上方へ移動したフック部材15の下辺部15Dと幅木本体11の下面とにより、突出部3Aを含んで構成されている布板3の側端部を挟着したとき、この挟着力を直接的に利用して補助部材17の突条部27を布板3の溝28に係合させることができ、この係合力を大きくできる。さらに、布板3の側端部の上面に当接する幅木本体11の下面は補助部材17で補強されたことになるため、布板3の側端部を挟着する力を大きくできる。
さらに、本実施形態に係る幅木10には、ねじ軸13に固定されたストッパ部材14と、幅木本体11のウェブ部11Aに形成され、このストッパ部材14の一部が挿入した開口部21とにより、ねじ軸13が幅木本体11に対して上下動することを阻止するねじ軸上下動阻止手段26が設けられているため、幅木10を図1で示した仮設足場1が構築される作業現場へ搬送する際や、この作業現場で幅木10を取り扱う際に、幅木10をたとえ上下逆にしても、ねじ軸13やフック部材15が幅木本体11に対して移動してしまうことを防止でき、このため、幅木10を容易に取り扱うことができる。
本発明は、建築作業現場や土木作業現場で構築される仮設足場に取り付けられる幅木に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る幅木が用いられている仮設足場の全体斜視図である。 幅木を一方の面から見た斜視図である。 幅木を他方の面から見た斜視図である。 幅木の構成部材を示す分解斜視図である。 幅木の側面図である。 布板への幅木の取付作業を開始するときにおける布板と幅木の断面図である。 布板への幅木の取付作業が終了したときにおける布板と幅木の断面図である。
符号の説明
1 仮設足場
3 布板
3A 突出部
10 幅木
11 幅木本体
13 ねじ軸
13A 上端部
14 ストッパ部材
15 フック部材
15A 螺入部
15B 上辺部
15C 下向き延出部
15D 下辺部
15E 上向き延出部
16 カバー部材
17 補助部材
21 開口部
26 ねじ軸上下動阻止手段
27 突条部
28 溝

Claims (6)

  1. 仮設足場を構成する布板の側端部にこの布板の長さ方向に沿って取り付けられる仮設足場用幅木であって、
    幅木本体にフック部材がねじ軸の回転によって上下動可能に配置され、前記フック部材は、前記ねじ軸が螺入した螺入部を有する上辺部と、この上辺部から下向きに延びる下向き延出部と、この下向き延出部から前記布板の幅方向内側へ延びる下辺部と、この下辺部から上向きに延びる上向き延出部とを有し、前記ねじ軸の回転で上方へ移動した前記フック部材の前記下辺部と前記幅木本体の下面とにより、下方へ突出した突出部を含んで構成されている前記布板の前記側端部を挟着する仮設足場用幅木において、
    前記フック部材の前記上向き延出部が前記下辺部からこの下辺部に対して鈍角をなす角度で上向きに延出していることを特徴とする仮設足場用幅木。
  2. 請求項1に記載の仮設足場用幅木において、前記幅木本体には、この幅木本体の上面に突出している前記ねじ軸の回転操作される上端部を除くねじ軸の軸部の全部又は略全部を覆うカバー部材が取り付けられ、このカバー部材の内部に少なくとも前記上辺部が収納されている前記フック部材は、前記カバー部材に案内されて上下動可能となっていることを特徴とする仮設足場用幅木。
  3. 請求項1又は2に記載の仮設足場用幅木において、前記幅木本体の下面にはこの幅木本体の長さよりも短寸法の補助部材が取り付けられ、この補助部材に、前記布板の表面に形成されている溝に係合する突条部が設けられていることを特徴とする仮設足場用幅木。
  4. 請求項3に記載の仮設足場用幅木において、前記幅木本体の長さ方向における前記補助部材の配置位置は、前記フック部材の配置位置と一致していることを特徴とする仮設足場用幅木。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の仮設足場用幅木において、前記幅木本体に対する前記ねじ軸の上下動を阻止するためのねじ軸上下動阻止手段を備えていることを特徴とする仮設足場用幅木。
  6. 請求項5に記載の仮設足場用幅木において、前記ねじ軸上下動阻止手段は、前記ねじ軸に固定されたストッパ部材と、前記幅木本体に形成され、前記ストッパ部材の少なくとも一部が挿入された開口部とを含んで構成されていることを特徴とする仮設足場用幅木。
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