JP4651819B2 - フィブリン接着剤顆粒およびその製造方法 - Google Patents

フィブリン接着剤顆粒およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明の目的は、安定なフィブリンゲルの形成に必要な全ての物質を含んでおり、傷の接着に直接使用できる流動性フィブリン接着剤顆粒である。これは流動床中で流動化ガスによって噴霧乾燥することにより製造される。
【0002】
傷が生じた後に、傷の治癒は幾つかの相前後して切り替えられる凝固因子の活性化カスケードにより開始されることが知られている。これは最終的には、カルシウム塩の存在下での活性化されたトロンビンとフィブリノゲンとの反応によるフィブリンマトリックスの形成に導き、このフィブリンマトリックスが傷を覆って止血をもたらす。このフィブリンマトリックスは、活性化された第XIII因子(F XIIIa)によりさらに共有結合を介して強化され、これは該フィブリンマトリックスの機械的安定性を高め、早期のタンパク質分解変性に対して抵抗性にする。
【0003】
現代の外科において、いわゆるフィブリン接着剤は傷の治癒を促進する許容性が良好なバイオ材料であるので、フィブリン接着による止血がますます重要性を増し続けている。この方法は、実質性内部器官の外科、皮膚移植、内部および外部障害の緊急外科において強い出血を止血するために、しかし主に術後出血を回避するための縫合部の補助的密封としても著しく適している。HNO(耳、鼻および喉)外科および顔面外科において、外傷の治癒のためには美容上の理由から縫合よりもフィブリン接着剤が好まれる。フィブリン接着剤はまた、内視鏡外科において例えば胃潰瘍出血を止めるために、ますます使用されている。
【0004】
今日市場で入手できる Beriplast(登録商標)のようなフィブリン接着剤は、無機塩およびアミノ酸のほかに、ヒト血漿から得られる凝固因子であるフィブリノゲン、トロンビンおよび第XIII因子、ならびに傷の治癒を促進するためにアルブミンおよびフィブロネクチンを含む。この調製物は極めて良好な生化学的特性および止血特性を有するが、使用前に広範囲な準備を必要とする。個々のフィブリノゲン凍結乾燥物およびトロンビン凍結乾燥物は別個に貯蔵され、2つの個々の注入器に吸引され、特定の保持装置に装着される。この操作には時間がかかるほかに、特別に訓練された人員を必要とする。フィブリン接着剤の変形物は Tissucol(登録商標)の名称で、注入器中の出来上がった溶解形態で既に市販されているが、−20℃の低温でしか貯蔵できず、使用前に水浴中で融解しなければならない。従ってフィブリン接着剤の両方の変形物は、準備する必要のないすぐに使用できるフィブリン接着剤が必要とされる状況では使用できない。さらに、すぐに使用でき容易に計量できるフィブリン接着剤は、無駄な準備または過剰の材料の廃棄を回避するので、より経済的であろう。
【0005】
フィブリン接着剤の取り扱いを改善する一つの可能性は、フィブリンの形成に必要な全ての成分が一つの区画内に収容されている一成分接着剤であろう。しかしながら、水性溶液中の一成分接着剤の開発は、実際に実現することが極めて困難である。唯一の可能性は、フィブリン接着剤の成分を乾燥状態で混合し、これらの成分を傷に適用した後に血液または傷浸出液に溶解し、次いで止血をもたらすフィブリンマトリックスがその場で形成されることであろう。このためには、本来難溶性であるフィブリノゲンを乾燥形態に変え、これからフィブリノゲンが速やかに溶解すると同時にトロンビンと直ちに反応することが必要であろう。
【0006】
特定の凍結乾燥法を用いて、製造後に混合されて傷上で活性化される、フィブリノゲンまたはトロンビンを含む顆粒を開発する試みも既に行われている。このように、国際特許出願 WO 97/44015 には、いわゆるマイクロ粒子の製造が記載されており、これらのマイクロ終止上でフィブリノゲンまたはトロンビンが別個に凍結乾燥される。このマイクロ粒子の90%以上は20μm以下の粒径を有する。これらは溶解性が良好であるべきで、互いに混合して傷の治癒に使用できる。しかしながら、このマイクロ粒子の欠点は、この粒子が極めて強く飛散する粉末を形成し、このことが傷上に直接散布して適用することを不可能にすることである。従って、この種の粉末は特殊な適用装置を必要とし、これがその取り扱いおよび臨床的適用を著しく制限する。
【0007】
従って本発明の課題は、溶解性が良好であり、流動性であり、飛散せず、従って例えば塩散布器の原理で傷に直接適用できるフィブリン接着剤顆粒を開発することであった。
【0008】
本発明によれば、この課題は、トロンビン、第XIII因子、フィブリノゲンおよびカルシウム塩が、50を越えて約1000μmまでの粒径、好ましくは100〜200μmの粒径を有する顆粒昇級中に含まれている、流動性のフィブリン接着剤顆粒によって解決される。この粒径により、本発明に係るフィブリン接着剤顆粒は飛散せず、溶解性が良好であり、流動性であり、特に傷表面または湿潤した組織に適用することができ、そこで該接着剤は直ちにフィブリンマトリックスを形成する。
【0009】
この種のフィブリン接着剤顆粒には、さらにアルブミン、フィブロネクチン、アミノ酸および生理的に許容される無機塩を添加することができる。そのほか、この顆粒を、生物性、植物性および/または合成の因子の放出系として使用することもできる。これらの因子は傷の治癒を補助することができるか、または抗フィブリン溶解剤、抗生物質、化学療法剤または免疫調節剤として作用することができる。
【0010】
本発明に係るフィブリン接着剤顆粒を製造するための好適な操作原理は、国際特許出願 WO 96/15849 から既に公知である。この国際特許出願には、血漿、血漿画分またはこれらから得られる血漿生成物の乾燥方法が記載されており、この方法では、液体または溶解状態の処理材料を排出可能な容器にスプレーし、これによって、流動床中で流動化ガスにより―顆粒形態になるまで―乾燥を行う。しかしながら、この方法はフィブリノゲンおよびトロンビンには容易に利用することができない。なぜならば、これらの物質は水溶液と接触した後に反応してフィブリンになることが知られているからである。従って、これらの成分を噴霧乾燥するために水溶液の使用は考慮されなかった。それにもかかわらず、1つの粒子中に含まれた両成分を得るために、本発明によれば、これらの成分を単一の有機溶剤中に一緒に懸濁させ、これから噴霧乾燥する。フィブリノゲン、トロンビンおよび第XIII因子を、フィブリンを形成する反応を示すことなく、低級アルコール、好ましくはイソプロパノールまたはエタノール、アセトン、ニトリル類、液状炭化水素、エーテル類、クロロホルム、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドのような有機溶剤中に、CaCl2の存在下でも、多少とも均質に懸濁させることができる。有機溶剤を除去した後、これらは水相中で再びフィブリンを形成する能力を有する。
【0011】
本発明によれば、噴霧乾燥は、液体が流動化ガスと向流で導入されるトップ−スプレー法によるか、または平流(ボトム−スプレー法)で実施される。液体処理材料を適切なノズルにより排出可能な容器中に噴霧することにより、微細分布が達成される。このようにして、流動化ガスは処理すべき材料を渦巻かせるだけでなく熱の伝達にも利用される。この理由で、流動化ガスとしては加熱ガスが用いられる。流動床方法中の生成物温度を測定し、これらの測定値に基づいて方法を調節することにより、温和な乾燥を維持することができる。流動化ガスとしては空気または窒素のような不活性ガスを使用できる。乾燥は、処理材料が50〜約1000μm、好ましくは100〜200μmの粒径を有する微細に分布した顆粒形態になるまで続けられる。
【0012】
本発明に係るフィブリン接着剤顆粒は、排出可能な容器に装入された担体材料を用いて、またはこれを用いずに製造することができる。担体材料としては、主に蔗糖、乳糖またはマンニットのような生物許容性の良好な糖および糖アルコールが用いられる。しかしながら、血清アルブミンのようなタンパク質も担体材料として使用できる。フィブリン接着剤成分それ自体、すなわちフィブリノゲン、第XIII因子、CaCl2またはこれらの混合物を粉末状態で担体材料として用い、次いでこれにフィブリン接着剤成分の水溶液または有機溶剤中の懸濁液を、顆粒形成の目的で噴霧することが特に好ましい。これにより、糖、マンニットまたはアルブミンのようなさらなる担体材料の添加は完全に省略される。
【0013】
特に好ましい方法は、最初にフィブリノゲン顆粒を製造する2段階噴霧乾燥法である。この顆粒は、フィブリノゲンのほかに、他のタンパク質、炭水化物、アミノ酸および生理的に許容される塩、さらにカルシウム塩をも含むことができる。この顆粒の粒径は、50を越えて約1000μmまでであるが、100〜200μmの粒径が好ましい。このフィブリノゲン顆粒の上に、有機溶剤中の微細トロンビン懸濁液を噴霧する。このトロンビン懸濁液は、フィブリノゲン顆粒にカルシウムイオンが添加されなかった場合、これを溶解含有していてもよい。カルシウムイオンの濃度は1〜100mM、好ましくは10〜50mMである。このようにして、好ましくは100〜200μmの、溶解性が極めて良好な粒状構造を示す粒径を有するフィブリン接着剤顆粒が得られる。この場合、小球のようなコンパクトな粒子ではなく、多数の微細な溝を有する顆粒が生成する。このようにして、生成物が公知のインスタントコーヒーと同様に飛散しないと同時に溶解性が良好である、比較的に大きな粒径が得られる。この顆粒は傷表面に散布するのに著しく適しており、水性媒体と接触すると直ちに固体の弾性フィブリンゲルを形成する。
【0014】
本発明に係るフィブリン接着剤顆粒は、装入物、例えばマンニット上でフィブリノゲン濃縮物を水溶液から噴霧乾燥することによっても得ることができる。この場合、最初にフィブリノゲン/マンニット顆粒が得られ、次いでこの上にトロンビン/カルシウム塩を例えばイソプロパノール懸濁液から噴霧する。この有機溶剤は、フィブリノゲンとトロンビンとの接触によるフィブリンの形成を防止する。
【0015】
最後に、上記の粒径を有するフィブリノゲン顆粒およびトロンビンの顆粒をそれぞれ別々の方法で製造することも可能であり、この場合、両方の物質を水溶液から噴霧乾燥することができる。しかしながら、トロンビン顆粒の製造に際しては、充分な割合の担体材料が必要である。なぜならば、フィブリン接着剤中のトロンビンの量が、フィブリノゲンの量よりも重量で102〜103だけ少ない(100分の1〜1000分の1)からである。これら両方の顆粒を互いに混合し、次いで止血および傷の治癒のために適切に使用することができる。
【0016】
上記の方法により製造されたフィブリン接着剤顆粒を、その生物力学的性質について試験したところ、下記の結果が得られた。
【0017】
インビトロ皮膚接着後の引き裂き力(接着面積:2 . 25cm 2
無作為化リストに基づく、均質顆粒(1つの粒子中のトロンビン、フィブリノゲンおよび第XIII因子)、顆粒混合物(フィブリノゲン顆粒+トロンビン顆粒)および液体フィブリン接着剤(Beriplast(登録商標))の引き裂き力に関する比較試験の結果:
Figure 0004651819
【0018】
これらの測定値は、均質顆粒(混合顆粒)が顆粒混合物と比較して、生物力学的性質に関して有利であることを明確に示している。3つの試験物質全てにおいて、活性成分の量はほぼ同一であった。
【0019】
さらに、本発明に係るフィブリン接着剤顆粒は、室温だけでなく2〜8℃の温度においても、個々の成分の活性を認めうるほど失うことなく6〜8カ月間貯蔵することができる。
【0020】
本発明に係る流動性フィブリン接着剤顆粒は、準備処理を必要とせず、いつでもすぐに使用できる状態にあるので、より簡単な取り扱いによって従来公知のフィブリン接着剤と区別される。従って、これは特に緊急外科に適している。さらにこの顆粒は、塩散布器を用いるのと同様にして傷表面に適用できるという点で著しく簡単な使用の利点をも有する。この顆粒は、血液の吸収による迅速な止血と同時にフィブリン接着を達成すべき外科的用途のために著しく適している。
【0021】
上記の顆粒により、フィブリン接着剤の使用が著しく容易になり、特別に訓練された人員を導入し、適切な装置を使用しての費用のかかる操作の準備を省略できるが、それぞれの医療用救急箱に収納されており、事故の現場で手間取る準備を行わずにすぐに使用できる簡単なフィブリン接着剤調製物に対する持続した要求がある。
【0022】
この問題に対する1つの解決策は、フィブリノゲン、第XIII因子、トロンビンおよび可溶性カルシウム塩を含む本発明に係る均質顆粒または混合顆粒のほかに、CO2の発生に必要な物質をも含む、止血に適する泡を生じさせるための起泡性顆粒または起泡性粉末の開発によって見出すことができた。
【0023】
本発明に係る起泡性顆粒または起泡性粉末は、他の多くの利点のほかに、発砲により顆粒マスを崩壊させて、液体が顆粒の粒子内に入りやすくするという長所をも有する。その場合、安定なフィブリンの泡が極めて迅速に形成され、これが出血する傷を覆い、出血を素早く止める。泡の発生は傷上で直接に起こり、泡の発生に必要な水分は傷の分泌物によって供給される。しかしながら、例えばシャーレ中またはプレート上で水分を添加して泡を発生させ、次いで発生し終わった泡を出血する傷の上に置くこともできる。その弾性が大きいため、こうして形成された泡は傷を外側で覆うために使用できるだけでなく、出血する手術傷に泡を充填し、出血する組織上に泡が留まり、こうして出血する傷を迅速に止めるために、手術中の出血する傷にも使用することができる。
【0024】
本発明に係る起泡性顆粒または起泡性粉末に、免疫グロブリン、化学療法剤または抗生物質のような生化学的、植物性または合成の有効物質を添加すると、その治療上の価値をさらに改善することができる。これらの物質は、顆粒または起泡性粉末の製造時に、流動性の乾燥フィブリン接着剤顆粒上に噴霧されるか、またはそれと混合される。この混合物から、止血に適する泡を発生させるための成分を、正確な計量および容易な取り扱いが可能な形態で含む起泡性錠剤を製造することもできる。
【0025】
一般的に、本発明に係る起泡性顆粒または起泡性粉末は、出血する傷の大きさに応じて、0.1〜2.5gの量のフィブリノゲンおよび10I.E.未満の量のトロンビンを含むことで充分である。起泡性錠剤を用いる場合、錠剤の一部分から発生する泡の量が止血のために充分であるならば、小さい傷の止血のために錠剤の一部を割ることができるように、錠剤に割り条溝を刻印してもよい。
【0026】
さらに、本発明に係る顆粒混合物または混合顆粒を用いて、長たらしい準備の必要なしに極めて簡単に使用でき、事故の現場でもすぐに取り扱いうる、特に止血に使用できるガレノス調製物を製造することもできる。
【0027】
この目的は、面積の大きな皮膚外傷においても止血させる生分解性傷ケア用フリースによって達成される。このために、フィブリン接着剤顆粒をそのままでまたは生物適合性の助剤と共に、フィブリン接着剤が埋め込まれた生分解性重合体からなる担体材料上に塗布する。これに適する担体材料としては、特に天然または化学変性のコラーゲン、ケラチン、ゼラチン、炭水化物またはセルロース誘導体が用いられる。担体材料は、生分解性の合成重合体からなっていてもよい。ポリヒドロキシカルボン酸、ポリエステル、ポリシアノアクリレート、ポリアミノ酸、ポリアルコールならびにシリコーンが特に適している。この担体材料上に、0.05〜50mg/cm2、好ましくは1〜20mg/cm2の量のフィブリノゲンおよび1μg〜10mg/cm2、好ましくは0.05〜2mg/cm2の量のトロンビンを含む調製物を塗布することが好ましい。密着性を改善するために、このフィブリン接着剤調製物に好適な分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)または異なる分子量を有する複数のポリエチレングリコールの混合物を添加することができる。
【0028】
止血におけるさらなる改善は、上記の傷ケア用フリースを帯具またはプラスター帯具上に積層することによって達成することができる。この帯具には、出血する傷に適用されるべき位置に、本発明に係る傷ケア用フリースが積層されているべきである。本発明に係る帯具を製造するためには、ポリエチレングリコール 4000 またはポリエチレングリコール 6000 またはこれらの混合物が用いられる。0.5〜70%の濃度、好ましくは3〜30%(w/v)の濃度で用いられる積層材料製造用のポリエチレングリコールを、有機溶剤、好ましくはイソプロパノールに溶解する。フィブリン接着剤顆粒を帯具上に広げ、次いでイソプロパノール-ポリエチレングリコール 6000 溶液で湿潤させる。有機溶剤を蒸発させた後、密着性の良好なフィブリン接着剤層を有する生分解性の傷ケア用フリースが得られる。従って積層のためには、有機溶剤が容易に蒸発し、フィブリンを生成する反応を止め、個々の成分の活性の保持を保証するので、有機溶剤が適している。さらに顆粒形態は、有機溶剤、好ましくはイソプロパノール中で処理した後にもそのまま維持される。
【0029】
一般的に、本発明に係る傷ケア用フリースは、片面のみに上記の止血性軟膏またはゲル様調製物が塗布されている。しかしながら、傷ケア用フリースの両面に塗布することが好ましい適用ケースがある。傷の回りにこの種の帯具を巻き付けると、傷の分泌物の作用により帯具の塗布層に含まれている成分からフィブリンが形成されるとすぐに、フィブリン接着剤の止血作用が発揮される。この使用は多くの場合、本発明に係る傷ケア用フリースをプラスターの調製に適する防水性または透水性の表面材料の上に施すことにより、さらに容易にすることができ、この際、プラスターの縁部に接着面をあけておき、この接着面には生理的許容性の良好な接着剤が塗布される。この種のプラスターを用いて、出血する傷を迅速に、簡単に、かつ耐久性に覆うことができ、即座の止血を引き起こすことができる。
【0030】
止血は、フィブリン接着剤の粒子が埋め込まれた親水性の非水軟膏基剤からなる軟膏様またはゲル様の調製物によっても、極めて簡単な手段で達成することができる。親水性の非水軟膏基剤としては、その中にフィブリン接着剤の粒子が均一に分布しており、傷の分泌物に含まれる水分を吸収するポリオール類、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはエチレン−プロピレン共重合体が特に適している。水分に接近するとすぐに、フィブリン接着剤の成分からフィブリン網が形成され、これが傷を迅速かつ効果的に覆い、止血させる。この使用目的では、脂肪を含み撥水性の軟膏基剤は適さないことが自明である。
【0031】
本発明に係る調製物中に含まれるフィブリン接着剤は、フィブリノゲン、第XIII因子、トロンビンおよび可溶性カルシウム塩の乾燥混合物を含む。この調製物を目的に応じて軟膏チューブに充填することもでき、従ってこれは長時間にわたり安定であり、この形態で直接に使用できる。
【0032】
止血を達成する上記の調製物の有効性は、言うまでもなく、その使用前に水性液体との接触、従って早すぎるフィブリン形成が回避される場合にだけ保証される。これについては、既に調製物を製造する際、すなわち本発明に係る顆粒混合物または混合顆粒を、親水性ではあるが非水性の軟膏基剤を用いて公知の手段でペースト化する場合にも既に考慮すべきである。こうして得られる軟膏様またはゲル様の調製物を、次いで傷ケア用フリース製造用の生分解性担体材料上に塗布するか、またはそのまま使用することができる。
【0033】
本発明に係る調製物のさらなる改善は、フィブリン接着剤のほかに、傷の治癒を促進する他の生化学的、植物性または合成の活性物質、例えば免疫グロブリン、化学療法剤または抗生物質を添加する場合に達成することができる。
【0034】
本発明に係る傷ケア用フリース、帯具またはプラスター、または軟膏様またはゲル様調製物は、内部または外部の傷の止血のために簡単な手段で効果的に使用することができる。
下記の実施例により本発明を説明する。
【0035】
実施例1
担体材料を装入しないフィブリノゲン顆粒の製造
Beriplast(登録商標)−フィブリノゲン濃縮物の10%タンパク質溶液(第XIII因子をも含む)を、トップ−スプレー法により流動床中で噴霧乾燥した。この方法は、Glatt GmbH 社の GPCG 1−装置で行ったが、国際特許出願 WO 96/15848 において特許請求されており、詳細に記載されている。その条件は以下のとおりであった。
入口温度: 37℃
出口温度: 30℃
噴霧圧力: 3.0バール
噴霧速度: 3.2g/分
このようにして製造したフィブリノゲン顆粒は100μmの平均粒径を有し、溶解性が極めて良好であった。活性の分析測定値は、フィブリノゲンおよび第XIII因子の活性が上記の条件下での噴霧乾燥によって損なわれなかったことを示した。
【0036】
実施例2
担体材料を装入したフィブリノゲン顆粒の製造
マンニットまたはアルブミン200gを噴霧乾燥室に装入した。この装入物上に流動床中で、フィブリノゲン濃縮物100gを下記の条件下に噴霧した。
入口温度: 30℃
出口温度: 24℃
噴霧圧力: 2.5バール
噴霧速度: 3.0〜8.0g/分
これにより、100μmの平均粒径を有する流動性で溶解性の良好な顆粒を得た。この顆粒において、フィブリノゲンおよび第XIII因子の活性を完全に復活させることができる。
【0037】
実施例3
フィブリン接着剤顆粒の製造
実施例1または2で製造したフィブリノゲン顆粒の上に、トロンビン/CaCl2のイソプロパノール懸濁液を噴霧した。この方法を下記の条件下に進行させた。
入口温度: 30℃
出口温度: 25℃
噴霧圧力: 2.5バール
噴霧速度: 3.0〜8.0g/分
このようにして製造した100μmの平均粒径を有するフィブリン接着剤顆粒は、流動性で飛散せず、水溶液と接触するとすぐに、安定な、すなわち第XIII因子と共有結合により架橋したフィブリン凝固物を形成した。
【0038】
実施例4
トロンビン顆粒の製造
マンニットまたはヒト血清アルブミンの装入物の上に、0.3%トロンビン水溶液を噴霧した。条件は下記のとおりであった。
入口温度: 30℃
出口温度: 23℃
噴霧圧力: 2.5バール
噴霧速度: 4.2g/分
生成した顆粒の平均粒径は約65μmであった。これは流動性で、飛散しなかった。これはフィブリノゲン顆粒とよく混合することができ、フィブリン接着剤として使用することもできた
【0039】
実施例5
全てのフィブリン接着剤成分を含むイソプロパノール懸濁液からのフィブリン接着剤顆粒の製造
実施例1および2に従って、担体材料を全く装入しなかったか、またはマンニット、アルブミンまたは1種またはそれ以上の粉末状フィブリン接着剤成分のような担体材料を存在させた噴霧乾燥室中で、全てのフィブリン接着剤成分、すなわちフィブリノゲン、第XIII因子、トロンビン、CaCl2またはこれらの混合物を含むイソプロパノール懸濁液を噴霧し、次いで流動床中で噴霧乾燥した。この方法を下記の条件下で進行させた。
入口温度: 30℃
出口温度: 25℃
噴霧圧力: 2.5バール
噴霧速度: 3.0〜8.0g/分
このようにして製造した約100μmの平均粒径を有するフィブリン接着剤顆粒は、流動性で飛散せず、水溶液と接触するとすぐに安定な架橋フィブリン凝固物を形成した。
【0040】
実施例6
フィブリン接着剤を積層した生分解性帯具の製造
50×50mm2の Ethisorb(登録商標)Patch Type 6 (Ethicon GmbH)パッチの上に、フィブリン接着剤の粉末または顆粒250mgを載せ、均一に分布させた(=1cm2当たりフィブリン接着剤の粉末または顆粒10mg)。次いでこの層の上に合計2.5mlのイソプロパノール/20%PEG 6000 の溶液を均一に噴霧した。イソプロパノールを蒸発させた後、担体材料および密着性の良好なフィブリン接着剤層からなる生分解性帯具を得た。この層は、帯具を折り曲げたときに砕け落ちなかった。
【0041】
実施例7
フィブリン接着剤を積層した生分解性帯具の製造
大きさ20×30mm2の Vicryl-Vlies (Ethicon GmbH)の上に、フィブリン接着剤の粉末または顆粒60mgを載せ、均一に分布させた(=粉末10mg/1cm2)。次いでこの層の上に合計0.6mlのイソプロパノール/20%PEG 6000 の溶液を均一に噴霧した。イソプロパノールを蒸発させた後、密着性の良好なフィブリン接着剤層を有する柔軟な生分解性帯具を得た。
【0042】
実施例8
フィブリン接着剤を積層したコラーゲンフリース
大きさ50×50mm2のコラーゲンフリース Interceed(Johnson & Johnson)に、フィブリン接着剤の粉末または顆粒250mgを均一に置いた。次いでこの層の上に、合計0.6mlのイソプロパノール/10%PEG 6000 の溶液を均一に噴霧した。イソプロパノールを蒸発させた後、フィブリン接着剤を組み合わせたコラーゲンフリースを得た。

Claims (24)

  1. 流動性フィブリン接着剤顆粒が塗布された生分解性担体材料からなる傷ケア用フリースであって、
    前記流動性フィブリン接着剤顆粒は、トロンビン、第XIII因子、フィブリノゲンおよびカルシウム塩を含み、粒径が50を越えて約1000μmまでの顆粒小球を有することを特徴とする、
    傷ケア用フリース
  2. 顆粒小球が100〜200μmの粒径を有することを特徴とする、請求項1記載の傷ケア用フリース
  3. 流動性フィブリン接着剤顆粒が、さらに、アルブミン、フィブロネクチン、免疫グロブリン、化学療法剤および/または抗生物質を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の傷ケア用フリース
  4. 生分解性担体材料が、天然または化学変性のコラーゲン、ケラチン、ゼラチン、炭水化物またはセルロース誘導体からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の傷ケア用フリース。
  5. 生分解性担体材料が、ポリヒドロキシカルボン酸、ポリエステル、ポリシアノアクリレート、ポリアミノ酸、ポリアルコールまたはシリコーンからなる群からの重合体からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の傷ケア用フリース。
  6. 0.05〜50mg/cm2の量のフィブリノゲンおよび1μg〜20mg/cm2の量のトロンビンを含むことを特徴とする、請求項のいずれかに記載の傷ケア用フリース。
  7. 流動性フィブリン接着剤顆粒が、上記の担体材料の片面または両面に塗布されていることを特徴とする、請求項のいずれかに記載の傷ケア用フリース。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の傷ケア用フリースを含むことを特徴とする、止血用調製物。
  9. 傷ケア用フリースに、流動性フィブリン接着剤顆粒が埋め込まれた親水性の非水軟膏基剤が塗布されており、流動性フィブリン接着剤顆粒は、トロンビン、第XIII因子、フィブリノゲンおよびカルシウム塩を含み、粒径が50を越えて約1000μmまでの顆粒小球を有することを特徴とする、請求項に記載の調製物。
  10. 出血する傷に適用されるべき位置に請求項のいずれかに記載の傷ケア用フリースが積層されていることを特徴とする、帯具。
  11. 出血する傷に適用されるべき位置に請求項のいずれかに記載の傷ケア用フリースが積層されており、縁部に接着面を有する防水性または水透過性の平面材料からなることを特徴とする、プラスター。
  12. トロンビン、第XIII因子、フィブリノゲンおよびカルシウム塩を含み、粒径が50を越えて約1000μmまでの顆粒小球を有する流動性フィブリン接着剤顆粒が埋め込まれた親水性の非水軟膏基剤からなることを特徴とする、止血用調製物。
  13. トロンビン、第XIII因子、フィブリノゲンおよびカルシウム塩を含み、粒径が50を越えて約1000μmまでの顆粒小球を有する流動性フィブリン接着剤顆粒と、CO2を発生させるために、炭酸塩および生理的に許容される有機酸の混合物を含むことを特徴とする、止血に適する泡を生じさせる起泡性顆粒または起泡性粉末。
  14. 流動性フィブリン接着剤顆粒の全ての成分を有機溶剤中に懸濁させ、排出可能な容器中で、流動床中で流動化ガスにより、50を越えて1000μmまでの粒径になるまで噴霧乾燥することを特徴とする、トロンビン、第XIII因子、フィブリノゲンおよびカルシウム塩を含み、粒径が50を越えて約1000μmまでの顆粒小球を有する流動性フィブリン接着剤顆粒の製造方法。
  15. 粒径が、100〜200μmになるまで噴霧乾燥することを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 上記の容器中に装入した担体材料を用いて、または用いずに製造することを特徴とする、請求項14または15に記載の方法。
  17. 最初にフィブリノゲン顆粒を製造し、このフィブリノゲン顆粒の上にトロンビンを含む有機溶剤の懸濁液を噴霧し、該フィブリノゲン顆粒または該トロンビン溶液にカルシウム塩を添加して、流動性フィブリン接着剤顆粒を製造し、そして
    前記流動性フィブリン接着剤顆粒を生分解性担体材料上に塗布することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の傷ケア用フリースの製造方法。
  18. それぞれ50μmを越えて約1000μmまでの粒径を有する別個に製造したフィブリノゲンおよびトロンビン顆粒の小球を互いに混合して、流動性フィブリン接着剤顆粒を製造し、そして
    前記流動性フィブリン接着剤顆粒を生分解性担体材料上に塗布することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の傷ケア用フリースの製造方法。
  19. 顆粒混合物として、または混合顆粒として利用できる流動性フィブリン接着剤顆粒を、生分解性担体材料上に塗布することを特徴とする、請求項12のいずれかに記載の傷ケア用フリース、帯具、プラスターまたは止血用調製物の製造方法。
  20. 顆粒混合物として、または混合顆粒として利用できる流動性フィブリン接着剤顆粒を、上記の親水性の非水軟膏基剤を用いてペースト化することを特徴とする、請求項12に記載の調製物の製造方法。
  21. 上記の流動性フィブリン接着剤顆粒に、免役グロブリン、化学療法剤または抗生物質を添加することを特徴とする、請求項12のいずれかに記載の傷ケア用フリース、帯具、プラスターまたは止血用調製物の製造方法。
  22. 外科、組織治療における傷の治癒のために、および/または生物学的因子の担体材料として使用することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の傷ケア用フリース、帯具、プラスター、止血用調製物、または起泡性顆粒もしくは起泡性粉末
  23. 内部または外部の傷を止血するための、請求項12のいずれかに記載の傷ケア用フリース、帯具、プラスター、または止血用調製物。
  24. 起泡性圧縮錠剤を製造するための、請求項13に記載の起泡性顆粒または起泡性粉末の使用。
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