JP4651705B2 - 防眩フィルム、偏光板及び透過型表示装置 - Google Patents

防眩フィルム、偏光板及び透過型表示装置 Download PDF

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この発明は、コンピュータ、ワードプロセッサ、テレビジョン等の画像表示に用いるCRT、液晶パネル等の高精細画像用ディスプレイの表面に設ける防眩フィルム、この防眩フィルムを用いた偏光板及び透過型表示装置に関する。
上記のようなディスプレイにおいて、主として内部から出射する光がディスプレイ表面で拡散することなく直進すると、ディスプレイ表面を目視した場合、眩しいために、内部から出射する光をある程度拡散するための防眩フィルムをディスプレイ表面に設けている。
この防眩フィルムは、例えば特許文献1、特許文献2等に開示されるように、透明基材フィルムの表面に、二酸化ケイ素(シリカ)等のフィラーを含む樹脂を塗工して形成したものである。
これらの防眩フィルムは、凝集性シリカ等の粒子の凝集によって防眩層の表面に凹凸形状を形成するタイプ、塗膜の膜厚以上の粒径を有する有機フィラーを樹脂中に添加して層表面に凹凸形状を形成するタイプ、あるいは層表面に凹凸をもったフィルムをラミネートして凹凸形状を転写するタイプがある。
特開平6−18706号公報 特開平10−20103号公報
上記のような従来の防眩フィルムは、いずれのタイプでも、防眩層の表面形状の作用により、光拡散・防眩作用を得るようにしていて、防眩性を高めるためには前記凹凸形状を大きくする必要があるが、凹凸が大きくなると、塗膜の曇価(ヘイズ値)が上昇し、これに伴い透過鮮明度が低下するという問題点がある。
更に又、上記従来のタイプの防眩フィルムは、フィルム表面に、いわゆる面ぎら(シンチレーション)と呼ばれるキラキラ光る輝きが発生し、表示画面の視認性が低下するという問題がある。
上記問題点を解決するため、発明者らは、拡散・防眩性を低下させることなく、透過鮮明性を向上し、且つシンチレーションを低下させることができるようにした防眩フィルムの開発を行ない、特願平10−125494号として出願している。しかしながら、拡散・防眩性と同時に反射防止性を兼ね備えるものではなかった。
反射防止性を持たせる方法としては、ガラスやプラスチック表面に反射防止塗料を塗布する方法、ガラス等の透明基板の表面に膜厚0.1μm程度のMgF等の極薄膜や金属蒸着膜を設ける方法、プラスチックレンズ等のプラスチック表面に電離放射線硬化型樹脂を塗工し、その上に蒸着によりSiO、MgFの膜を形成する方法、電離放射線硬化型樹脂の硬化膜上に低屈折率の塗膜を形成する方法が知られている。
しかしながら、防眩フィルムにおいては、その表面凹凸形状の作用により、光拡散・防眩作用を得るようにしているため、表面に上述のような塗膜加工を施すことができず、拡散・防眩性と同時に反射防止性を持たせられないという問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、拡散・防眩性を低下させることなく、透過鮮明性を向上し、シンチレーションを低下させることができるようにし、且つ、反射防止性をもたせた防眩フィルム、この防眩フィルムを用いた偏光板及び透過型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、請求項1のように、少なくとも透明基材フィルムと、透光性樹脂中に少なくとも粒径の異なる第1の透光性微粒子及び第2の透光性微粒子を含む防眩層と、を積層してなり、前記第1の透光性微粒子は、前記透光性樹脂の屈折率よりも0.04〜0.20大きく、前記第2の透光性微粒子は、前記第1の透光性微粒子の粒径よりも大きく、かつ、前記防眩層の表面より0.1〜0.3μm突出しており、透光性樹脂との屈折率差が0.3以下であることを特徴とする防眩フィルムにより、上記目的を達成するものである。
上記第2の透光性微粒子の粒径が防眩層の膜厚よりも大きいものであってもよい。
また、上記第1の透光性微粒子の粒径が防眩層の膜厚よりも小さいものであってもよい
偏光板に係る発明は、請求項6のように、偏光素子と、この偏光素子の表面に、透明基材フィルムにおける上記防眩層と反対側の面を向けて積層された上記のような防眩フィルムと、を有して構成することにより、上記目的を達成するものである。
更に、透過型表示装置の発明は、請求項7のように、平面状の透光性表示体と、この透光性表示体を背面から照射する光源装置と、前記透光性表示体の表面に積層された上記のような防眩フィルムと、を有してなる透過型表示装置を構成し、上記の目的を達成するものである。
以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態の例に係る防眩フィルム10は、図1に示されるように、透明基材フィルム12と、透光性樹脂14中に第1の透光性微粒子16及び第2の透光性微粒子46とを含む防眩層18と、を積層してなり、第1の透光性微粒子16は、粒径が0.5〜2.0μmであり、且つ、前記透光性樹脂との屈折率の差が0.04〜0.20であり、第2の透光性微粒子46は、透光性樹脂との屈折率の差が0.3以下である。且つ、前記第2の透光性微粒子は、前記防眩層の表面より突出してなる。
図2は図1の一部を拡大したものであり、前記第2の透光性微粒子は、前記防眩層の表面よりdだけ突出しており、dの値は前述のように0.1〜0.3μmである。また、第1の透光性微粒子16は、防眩層18全体に含有され、一部の第1の透光性微粒子16は防眩層の表面より突出している。
上記防眩フィルム10の構成において、第1の透光性微粒子16は主に拡散・シンチレーション防止に寄与し、第2の透光性微粒子46は主に防眩性、反射防止性に寄与している。
前記透明基材フィルム12は、トリアセチルセルロースフィルム等の樹脂フィルムであり、透光性樹脂14は、透明基材フィルム12へ塗布後に硬化することができ、例えば紫外線硬化型樹脂(屈折率1.51)からなり、前記第1の透光性微粒子16は、透光性樹脂、例えばスチレンビーズ(屈折率1.60)から構成され、前記第2の透光性微粒子46は、透光性樹脂、例えばアクリルビーズ(屈折率1.49)から構成されている。
前記第1の透光性微粒子16と透光性樹脂14との屈折率の差を0.04以上としたのは、防眩性の関点からは、屈折率差が0.04未満の場合は、両者の屈折率の差が小さすぎて、光拡散効果を得られず、又屈折率差が0.20よりも大きい場合は、光拡散性が高すぎて、フィルム全体が白化してしまうからである。なお、前記屈折率差は、0.04以上、0.1以下が最も良い。前記屈折率差は、後述するように、反射防止性の関点からも好ましい。
前記第1の透光性微粒子16の粒径を0.5μm以上としたのは、0.5μm未満の場合、透光性樹脂14に添加すべき第1の透光性微粒子16の添加量を非常に大きくしないと光拡散効果が得られないからである。又、第1の透光性微粒子16の粒径を2.0μm以下としたのは、粒径が2.0μmを超えるときは、防眩層18の表面形状が粗くなり、ヘイズ値が高くなってしまうからである。なお、理想的には、第1の透光性微粒子16の直径は1μm以上、2μm以下である。
上記のようにすると、フィラーである第1の透光性微粒子16と透光性樹脂14との僅かな屈折率差により、フィルム全体が白化したりすることなく、高い透過鮮明度を維持した状態で、拡散効果により防眩フィルム10内を透過する光を平均化することができる。
このため、フィルムの曇価が高い場合でも、透過鮮明度を低下させることなく、表面のぎらつきを防止することができ、又、曇価が低い場合(ヘイズ値20以下)でも、更に高い透過鮮明度を維持した状態で面のぎらつき(シンチレーション)を防止することができる。
前記第2の透光性微粒子46は、前記透光性樹脂との屈折率の差が0.3以下であり、且つ、前記防眩層の表面より0.1〜0.3μm突出して形成したのは、その理由は明らかではないが、突出部分に光学的干渉が起こる厚さとするためである。
例えば、反射防止膜が光の反射を100%防止し、光を100%透過するための条件は、入射光が薄膜に垂直に入射する場合、特定の波長をλ0とし、この波長に対する反射防止層の屈折率をn0、反射防止膜の厚みをh、及び基板の屈折率をngとすると、次の(1)式及び(2)式の関係を満たすことが必要であることが知られている(サイエンスライブラリ物理学=9「光学」70〜72頁、昭和55年、株式会社サイエンス社発行)。
n0=√ng…(1)
n0 h=λ0/4…(2)
即ち、屈折率が1より大きい場合は、必ずng>n0となる。従って、防眩層の表面に反射防止層を形成すると仮定すると、反射防止層の屈折率n0を、防眩層の屈折率ngよりも小さくしなければならない。
又、例えば屈折率n0=1.49の材料を反射防止層に用いた場合、入射光の波長λ0=550nmとしたとき、前記(2)式から、反射防止膜の厚さhは約0.1μmが最適であると計算される。
本発明においては、前記透光性樹脂との屈折率の差が0.3以下である前記第2の透光性微粒子46を、前記防眩層の表面より0.1〜0.3μm突出して形成しており、防眩層よりも屈折率の低い膜が防眩層表面に適当な膜厚にて形成された状態が擬似的に構成され、結果として突出部分に光学的干渉が生じ、簡易的な反射防止効果を発現させることができる。
前記第2の透光性微粒子46は、前記透光性樹脂との屈折率の差が0.3より大きかったり、前記防眩層の表面よりの突出が0.1μm未満であったり、突出が0.3μmよりも大きい場合には、光学的干渉効果が低下し、十分な反射防止性が得られない。
また、前記第2の透光性微粒子46が前記防眩層の表面より0.1〜0.3μm突出して形成されていることにより、表面に微細な凹凸が形成されることとなり、従来から知られている防眩作用を生じる。
前記透明基材フィルム12の素材としては、透明樹脂フィルム、透明樹脂板、透明樹脂シートや透明ガラスがある。
透明樹脂フィルムとしては、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ジアセチレンセルロースフィルム、アセテートブチレートセルロースフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリアクリル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、(メタ)アクリルニトリルフィルム等が使用できる。又、厚さは通常25μm〜1000μm程度とする。
前記透明基材フィルム12としては、複屈折がないTACフィルムが、防眩フィルムを偏光素子と積層して偏光板を作製することが可能(後述)であり、更にその偏光板を用いて表示品位の優れた液晶表示装置を得ることができるので、特に好ましい。
又、防眩層18を、各種コーティング方法によって塗工する場合の耐熱、耐溶剤性や機械強度等の加工適性の面から、透明基材フィルム12としては、PETが特に望ましい。
前記防眩層18を形成する透光性樹脂14としては、主として紫外線・電子線によって硬化する樹脂、即ち、電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂に熱可塑性樹脂と溶剤を混合したもの、熱硬化型樹脂の3種類が使用される。又、厚さは通常0.5μm〜50μm程度とし、好ましくは1μm〜20μm、さらに好ましくは2μm〜10μmとすると良い。
電離放射線硬化型樹脂組成物の被膜形成成分は、好ましくは、アクリレート系の官能基を有するもの、例えば比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート(以下本明細書では、アクリレートとメタアクリレートとを(メタ)アクリレートと記載する。)などのオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希釈剤を比較的多量に含む電離放射線硬化型樹脂から構成する。上記希釈剤としては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、N−ビニルピロリドンなどの単官能モノマー、並びに多官能モノマー、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどがある。
更に、上記の電離放射線硬化型樹脂を紫外線硬化型樹脂として使用するときは、これらの中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンなどを混合して使用することができる。特に本発明では、オリゴマーとしてウレタンアクリレート、モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を混合するのが好ましい。
更に、上記防眩層18を形成するための透光性樹脂14として、上記のような電離放射線硬化型樹脂に対して溶剤乾燥型樹脂を含ませてもよい。前記溶剤乾燥型樹脂には、主として、熱可塑性樹脂例えば、セノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が用いられる。
電離放射線硬化型樹脂に添加する溶剤乾燥型熱可塑性樹脂の種類は通常用いられるものが使用されるが、透明基材フィルム12として特に前述のようなTAC等のセルロース系樹脂を用いるときには、電離放射線硬化型樹脂に含ませる溶剤乾燥型樹脂には、ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂が塗膜の密着性及び透明性の点で有利である。
その理由は、上記のセルロース系樹脂に溶剤としてトルエンを使用した場合、透明基材フィルム12であるポリアセチルセルロースの非溶解性の溶剤であるトルエンを用いるにも拘わらず、透明基材フィルム12にこの溶剤乾燥型樹脂を含む塗料の塗布を行っても、透明基材フィルム12と塗膜樹脂との密着性を良好にすることができ、しかもこのトルエンは、透明基材フィルムであるポリアセチルセルロースを溶解しないので、該透明基材フィルム12の表面は白化せず、透明性が保たれるという利点があるからである。
更に、次のように、電離放射線硬化型樹脂組成物に溶剤乾燥型樹脂を含ませる利点がある。
電離放射線硬化型樹脂組成物をメタリングロールを有するロールコータで透明基材フィルム12に塗布する場合、メタリングロール表面の液状残留樹脂膜が流動して経時で筋やムラ等になり、これらが塗布面に筋やムラ等の欠点を生じるが、上記のように電離放射線硬化型樹脂組成物に溶剤乾燥型樹脂を含ませると、このような塗布面の塗膜欠点を防ぐことができる。
上記のような電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法としては、前記電離放射線硬化型樹脂組成物の通常の硬化方法、即ち、電子線又は紫外線の照射によって硬化することができる。
例えば、電子線硬化の場合には、コックロフワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される50〜1000KeV、好ましくは100〜300KeVのエネルギーを有する電子線等が使用され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等が利用できる。
前記防眩層18に含有させる第1の透光性微粒子16としては、プラスチックビーズが好適であり、特に透明度が高く、マトリックス樹脂(透光性樹脂14)との屈折率差が前述のような数値になるものが好ましい。
第1の透光性微粒子16に用いられるプラスチックビーズとしては、メラミンビーズ(屈折率1.57)、ポリカーボネートビーズ(屈折率1.57)、ポリエチレンビーズ(屈折率1.50)、ポリスチレンビーズ(1.60)、ポリ塩化ビニルビーズ(屈折率1.60)等が用いられる。これらのプラスチックビーズの粒径は、前述のように0.5〜5μmのものを適宜選択して用い、5〜30重量%含有させるとよい。
上記のような有機フィラーとしての第1の透光性微粒子16を添加した場合には、樹脂組成物(透光性樹脂14)中で有機フィラーが沈降し易いので、沈降防止のためにシリカ等の無機フィラーを添加してもよい。なお、無機フィラーは添加量が増す程、有機フィラーの沈降防止に有効であるが、塗膜の透明性に悪影響を与える。従って、好ましくは、粒径0.5μm以下の無機フィラーを、透光性樹脂14に対して塗膜の透明性を損なわない程度に、0.1重量%未満程度含有させるとよい。
前記防眩層18に含有させる第2の透光性微粒子46としては、プラスチックビーズが好適であり、特に透明度が高く、マトリックス樹脂(透光性樹脂14)との屈折率差が前述のような数値になるものが好ましい。
第2の透光性微粒子46に用いられるプラスチックビーズとしては、アクリルビーズ(屈折率1.49)、アクリル−スチレンビーズ(屈折率1.54)等が用いられる。これらのプラスチックビーズの粒径は、防眩層の膜厚によって用いるものが異なり、好ましくは防眩層の膜厚より0.1〜0.3μm粒径が大きいものを適宜選択して用い、5〜20重量%含有させるとよい。
ここで、一般に、電離放射線硬化型樹脂の屈折率は1.5前後の値で、ガラスと同程度であるが、前記透光性微粒子の屈折率が低い場合には、該透光性樹脂14に、屈折率の高い微粒子である、TiO(屈折率2.3〜2.7)、Y(屈折率1.87)、La(屈折率1.95)、ZrO(屈折率2.05)、Al(屈折率1.63)等を塗膜の拡散性を保持できる程度に加えて、屈折率を見かけ上上げて調整することができる。
なお、第1及び第2の透光性微粒子として用いるプラスチックビーズとしては、防眩層の拡散、防眩、反射防止の各機能をバランスを保って発現させるためには粒径が整っているほうが良く、単分散有機微粒子が好ましく用いられる。
次に、前記透明基材フィルム12の面に、防眩層18を形成する過程について説明する。
透明基材フィルム12に対して、第1の透光性微粒子16及び第2の透光性微粒子46を混ぜた透光性樹脂14を塗布し、第1の透光性微粒子及び第2の透光性微粒子による透光性樹脂表面の形状が充分に形成されるまで放置し、次に前記透光性樹脂14が電子線あるいは紫外線硬化型樹脂の場合は、これら電子線あるいは紫外線を照射し、又溶剤乾燥型樹脂の場合は加熱して硬化する。
このようにすると、防眩層18は全体として平滑な状態となり、透光性樹脂表面に第1の透光性微粒子による凹凸が形成され、且つ、透光性樹脂表面より第2の透光性微粒子が0.1〜0.3μm突出した防眩層が形成される。
次に図3に示される本発明にかかる偏光板の実施の形態の例について説明する。
図3に示されるように、この実施の形態の例の偏光板20は、偏光層(偏光素子)22の一方の面(図3において上面側)に前記と同様の防眩フィルム11が設けられた構成である。
前記偏光層22は、2層の透明基材フィルムであるTACフィルム12A、24の間に積層されていて、且つ3層構造であり、第1層及び第3層がポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素を加えたフィルム、中間の第2層がPVAフィルムからなっている。
前記防眩フィルム11はTACフィルム12Aに防眩層18を積層した構成である。
前記偏光層22の両外側に設けられ、透明基材となるTACは複屈折がなく偏光が乱されないので、偏光素子となるPVA及びPVA+ヨウ素フィルムと積層しても、偏光が乱されない。従って、このような偏光板20を用いて表示品位の優れた液晶表示装置を得ることができる。
上記のような偏光板20における偏光層22を構成する偏光素子としては、ヨウ素又は染料により染色し、延伸してなるPVAフィルムに、ポリビニルホルマールフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体系ケン化フィルム等がある。
なお、偏光層22を構成する各フィルムを積層するにあたっては、接着性の増加及び静電防止のために、前記TACフィルムにケン化処理を行うとよい。
次に、図4に示されている本発明に係る透過型表示装置を液晶表示装置とした場合の実施の形態の例について説明する。
図4に示される液晶表示装置30は、上記偏光板20と同様な偏光板32と、液晶パネル34と、偏光板36とを、この順で積層すると共に、偏光板36側の背面にバックライト38を配置した透明型の液晶表示装置である。
前記液晶表示装置30における液晶パネル34で使用される液晶モードとしては、ツイストネマチックタイプ(TN)、スーパーツイストネマチックタイプ(STN)、相転移タイプ(PC)、高分子分散タイプ(PDLC)等のいずれであってもよい。
又、液晶の駆動モードとしては、単純マトリックスタイプ、アクティブマトリックスタイプのどちらでもよく、アクティブマトリックスタイプの場合では、TFT、MIM等の駆動方式が取られる。
更に、液晶パネル34は、カラータイプあるいはモノクロタイプのいずれであってもよい。
本発明は、上記のように構成したので、防眩フィルムにおいてヘイズ値を高くした場合でも、透過鮮明度を比較的高く維持できると共に、面ぎら発生を防止することができ、さらに反射防止性も併せ持った優れた効果を有する。
以下本発明の実施例について、比較例と対照して説明する。
〔実施例1〕防眩層を構成する透光性樹脂は、紫外線硬化型樹脂(日本化薬製PETA、屈折率1.51)を100部、トリアセチルセルロース(バイエル社製、セリドールCP、屈折率2.22)を1.7重量部とし、硬化開始剤(チバガイギー社製、イルガキュアー184)を5重量部、第1の透光性微粒子は、スチレンビーズ(総研化学製、粒径1.3μm、屈折率1.60)を5重量部、第2の透光性微粒子は、アクリルビーズ(総研化学製、粒径3.5μm、屈折率1.49)を15重量部、これらを混合してトルエンにより固形分40%になるように調整したものを、トリアセチルセルロースフィルム(富士フィルム社製、TD−80U)上に、乾燥膜厚3.3μmになるように塗工、溶剤乾燥後、紫外線を140mJ照射して防眩フィルムを作製した。
JIS−K−7105に準じ村上色彩技術研究所製HR−100を用いて、防眩フィルムのヘイズ(曇価)を測定したところ、13%であり適度なヘイズとなった。
また、JIS−K−7105に準じスガ試験機製写像性測定器ICM−1DPを用いて、防眩フィルムの透過鮮明性を測定したところ、61であり良好な透過鮮明性を示した。
さらに防眩フィルムの550nmにおける分光反射率を測定したところ、1.1%となり、良好な反射防止性を示した。
この防眩フィルムを用いて形成した偏光板を12.1インチサイズのXGA液晶パネル上に貼り合せて観察した際、シンチレーション(面ぎら)は発生しなかった。
〔実施例2〕防眩層を構成する透光性樹脂は、紫外線硬化型樹脂(日本化薬製PET30、屈折率1.51)を50部、トリアセチルセルロース(バイエル社製、セリドールCP、屈折率2.22)を1.7重量部、紫外線硬化型樹脂(信越化学工業製X−12−2400−3)を25重量部、硬化開始剤(チバガイギー社製、イルガキュアー184)を5重量部、第1の透光性微粒子は、スチレンビーズ(総研化学製、粒径1.3μm、屈折率1.60)を5重量部、第2の透光性微粒子は、アクリル−スチレンビーズ(総研化学製、粒径55.0μm、屈折率1.54)を12重量部とし、これらをZrO高屈折率超微粒子分散液(住友大阪セメント製No.1140A)へよく混合して、トルエンにより固形分40%になるように調整したものを、トリアセチルセルロースフィルム(富士フィルム社製、TD−80U)上に、乾燥膜厚4.8μmになるように塗工、溶剤乾燥後、紫外線を140mJ照射して防眩フィルムを作製した。
実施例1と同様にして防眩フィルムの各種測定を行なったところ、ヘイズ(曇価)は10%であり適度なヘイズとなり、透過鮮明性は80であり良好な透過鮮明性を示し、防眩フィルムの550nmにおける分光反射率を測定したところ、1.0%となり、良好な反射防止性を示した。
この防眩フィルムを用いて形成した偏光板を12.1インチサイズのXGA液晶パネル上に貼り合せて観察した際、シンチレーション(面ぎら)は発生しなかった。
〔比較例1〕第1の透光性微粒子として、凝集性シリカ(日本シリカ社製、二次粒径1.0μm)を3重量部用い、第2の透光性微粒子を用いないこと以外は、実施例1と同様にして防眩フィルムを作製した。
実施例1と同様にして、各種測定をしたところ、この防眩フィルムのヘイズ(曇価)は13%、透過鮮明性は61、光反射率は2.2%となり、ヘイズ、透過鮮明性は良好であったが、光反射率は良好ではなかった。
また、実施例1と同様にして、シンチレーション(面ぎら)観察をしたところ、シンチレーションが発生した。
〔比較例2〕第1の透光性微粒子として、スチレンビーズ(総研化学製、粒径1.3μm、屈折率1.60)を5重量部用い、第2の透光性微粒子を用いないこと以外は、実施例1と同様にして乾燥膜厚1.1μmの防眩フィルムを作製した。
実施例1と同様にして、各種測定をしたところ、この防眩フィルムのヘイズ(曇価)は25%、透過鮮明性は80、光反射率は2.4%となり、透過鮮明性は良好であったが、ヘイズ、光反射率の値は大きく不適当であった。
また、実施例1と同様にして、シンチレーション(面ぎら)観察をしたところ、シンチレーションが発生した。
〔比較例3〕第2の透光性微粒子は、アクリルビーズ(総研化学製、粒径3.5μm、屈折率1.49)を20重量部用い、第1の透光性微粒子を用いないこと以外は、実施例1と同様にして乾燥膜厚3.3μmの防眩フィルムを作製した。
実施例1と同様にして、各種測定をしたところ、この防眩フィルムのヘイズ(曇価)は6%、透過鮮明性は130、光反射率は3.0%となり、ヘイズ、透過鮮明性は良好であったが、光反射率の値は大きく不適当であった。
また、実施例1と同様にして、シンチレーション(面ぎら)観察をしたところ、シンチレーションが発生した。
本発明は、上記のように構成したので、防眩フィルムにおいてヘイズ値を高くした場合でも、透過鮮明度を比較的高く維持できると共に、面ぎら発生を防止することができ、さらに反射防止性も併せ持った優れた効果を有する。
本発明の実施の形態に係る防眩フィルムを示す断面図 同防眩フィルムの拡大図 本発明の防眩フィルムを用いた偏光板の実施の形態の例を示す断面図 本発明の防眩フィルムを用いた透過型表示装置の実施の形態の例を示す断面図
符号の説明
10、11…防眩フィルム
12 …透明基材フィルム
14 …透光性樹脂
16 …第1の透光性微粒子
46 …第2の透光性微粒子
18 …防眩層
20、32、36…偏光板
22 …偏光層
30 …液晶表示装置
34 …液晶パネル

Claims (5)

  1. 少なくとも透明基材フィルムと、透光性樹脂中に少なくとも粒径の異なる第1の透光性微粒子及び第2の透光性微粒子を含む防眩層と、を積層してなり、
    前記第1の透光性微粒子は、前記透光性樹脂の屈折率よりも0.04〜0.20大きく、
    前記第2の透光性微粒子は、前記第1の透光性微粒子の粒径よりも大きく、かつ、前記防眩層の表面より0.1〜0.3μm突出しており、透光性樹脂との屈折率差が0.3以下であ
    ことを特徴とする防眩フィルム。
  2. 第2の透光性微粒子の粒径が防眩層の膜厚よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の防眩フィルム。
  3. 第1の透光性微粒子の粒径が防眩層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の防眩フィルム。
  4. 偏光素子と、この偏光素子の表面に、透明基材フィルムにおける防眩層と反対側の面を向けて積層された請求項1乃至のいずれかの防眩フィルムと、を有してなることを特徴とする偏光板。
  5. 平面状の透光性表示体と、この透光性表示体を背面から照射する光源装置と、前記透光性表示体の表面に積層された請求項1乃至のいずれかの防眩フィルムと、を有してなることを特徴とする透過型表示装置。
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