JP4651447B2 - パルプ粉砕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体用のパルプを粉砕するパルプ粉砕装置に関する。
従来より、紙おむつ等の衛生品に用いる吸収体の製造において、シート状のパルプを粉砕する粉砕装置が使用されている。例えば、特許文献1では、ドラムに巻回されたシート状のパルプを繰り出しつつ解繊機(粉砕装置)により解繊(粉砕)し、解繊したパルプを不織布に吹き付けることにより、積層形成される吸収体の吸液層を形成する技術が開示されている。このような粉砕装置では通常、パルプに平行であってパルプの供給方向に対して垂直な回転軸を中心として回転する粉砕刃に対して、フィードローラ等の供給機構により一定速度にてパルプを供給して粉砕が行われている。
特開2001−309945号公報
ところで、このような粉砕装置では、供給されるパルプの終端部の粉砕時に、フィードローラ通過後のパルプ片が粉砕刃に引っ張られて巻き込まれ、粉砕刃が設けられている粉砕室内に粉砕されないまま進入する恐れがある。また、パルプ片が巻き込まれなかったとしても、粉砕刃の回転力によりパルプの移動速度が増加し、単位時間あたりに生成される粉砕パルプの量が規定量よりも増加するとともに粉砕パルプが粗くなってしまう。さらには、先行のパルプ終端部と後続のパルプとが離れてしまい、その間は粉砕パルプが生成されないため、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量および質に変動が生じ、形成される吸収体の質の均一性が低下してしまう。
このため、パルプ終端部が巻き込まれる前に装置を停止してパルプ終端部をフィードローラから取り除くという作業が行われているが、粉砕作業の効率が低下するとともに歩留まりの向上を困難にする原因となっている。なお、2つのパルプ供給機構を設けて交互に稼働させることにより粉砕作業の効率低下を防止することも行われているが、装置が大型化してしまう。
なお、粉砕室からの粉砕パルプの排出口に微小な開口が多数形成されたスクリーンを設けるとともに粉砕室内に別の粉砕機構を設けることにより、粗く粉砕されたパルプが所定の大きさ以下になるまで粉砕室内において再粉砕を繰り返したり、あるいは、粗砕および微砕の2台の粉砕装置を並行して使用することにより粉砕パルプの生成が完全には中断されないようにすることも行われている。しかしながら、これらの方法でも単位時間あたりの粉砕パルプの生成量は一定には維持されず、吸収体を形成する前に粉砕パルプの計量が必要であった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、パルプ供給機構を通過したパルプの終端近傍を粉砕する際にパルプの移動速度の増加を抑制することにより、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量および質の均一性を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、吸収体用のパルプを粉砕するパルプ粉砕装置であって、シート状のパルプを所定の供給路に沿って供給するパルプ供給機構と、前記パルプ供給機構の下流において前記パルプの幅方向に対して平行に配列され、前記幅方向に関する前記パルプの一端側および他端側の部位をそれぞれ粉砕する第1粉砕機構および第2粉砕機構とを備え、前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構のそれぞれが、前記供給路の中心線から離れるに従って前記パルプ供給機構側へと向かう傾斜回転軸と、前記傾斜回転軸を中心とする略円筒状であり、前記傾斜回転軸を中心として回転することにより外周面に向かって進入する前記パルプを粉砕する粉砕シリンダと、前記外周面に進入する前記パルプを前記外周面の回転に逆らって支持する略板状の支持部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパルプ粉砕装置であって、前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の前記粉砕シリンダが、互いに近接しつつ前記供給路の前記中心線の両側に対称に配置され、前記パルプの前記幅方向に関して、前記パルプの全体が前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構により粉砕される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のパルプ粉砕装置であって、前記粉砕シリンダの前記傾斜回転軸と前記供給路の前記中心線とのなす角度が、30°ないし60°である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、前記粉砕シリンダが、前記傾斜回転軸に沿って配列された複数の粉砕ブレードを備え、前記複数の粉砕ブレードのそれぞれが、前記傾斜回転軸に垂直な略円板状であり、外周に一定のピッチで複数の歯を備え、前記粉砕シリンダの前記外周面おいて、複数の歯が螺旋状に配列される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のパルプ粉砕装置であって、前記粉砕シリンダの複数の歯が、前記供給路の前記中心線側から外側に向かって順番に前記パルプに当接する。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のパルプ粉砕装置であって、前記第1粉砕機構の複数の歯と前記第2粉砕機構の複数の歯とが、前記供給路の前記中心線の両側に対称に配置される。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、前記パルプ供給機構を通過した先行するパルプの終端近傍の部位の粉砕時に、前記先行するパルプの終端が前記パルプ供給機構により供給される後続のパルプに押されて前記先行するパルプの前記終端近傍の部位が前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構に供給される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のパルプ粉砕装置であって、前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構のそれぞれが、前記支持部と対向しつつ前記パルプに当接するガイド部をさらに備える。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、前記パルプ供給機構によるパルプの供給速度を変更するとともに、前記供給速度に基づいて前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の前記粉砕シリンダの回転速度を制御する制御部をさらに備える。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の間であって前記供給路の前記中心線近傍に配置されて前記パルプの先端のエッジと対向するストッパをさらに備える。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の間であって前記供給路の前記中心線近傍に配置されて前記パルプの先端部を前記支持部に付勢する付勢部をさらに備える。
本発明では、パルプの終端近傍の部位の粉砕時におけるパルプの移動速度の増加を抑制することにより、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量および質の均一性を向上することができる。
請求項2の発明では、2つの粉砕シリンダによりパルプを安定して粉砕することができる。請求項4の発明では、粉砕シリンダの回転によりパルプに加えられる力の最大値を小さくすることができる。請求項5の発明では、パルプをより安定して粉砕することができる。請求項6の発明では、パルプの供給方向に垂直な方向へのパルプのずれを防止することができる。
請求項7の発明では、一定速度のパルプの供給を実現することにより、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量を均一にすることができる。請求項8および11の発明では、パルプの終端近傍の粉砕時においても、パルプを確実に粉砕することができる。請求項9および10の発明では、パルプの供給速度が変化した場合であっても、粉砕パルプの質の均一性を維持することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収体製造装置1の構成を示す図である。吸収体製造装置1は、紙おむつや生理用ナプキン等に用いられる吸収体90を製造する装置であり、吸収体90は、一定の大きさに裁断された薄板状のパルプ9を粉砕して得られる粉砕パルプを用いて製造される。
吸収体製造装置1は、パルプ9を所定の供給路に沿って図1中の(−X)方向に供給するパルプ供給機構2、パルプ供給機構2の下流側においてパルプ供給機構2により供給されるパルプ9を粉砕するパルプ粉砕機構3、パルプ粉砕機構3により生成された粉砕パルプを成形して吸収体90を形成する吸収体形成機構4、および、これらの機構を制御する制御部5を備える。吸収体製造装置1では、パルプ供給機構2およびパルプ粉砕機構3が、吸収体用のパルプ9を粉砕するパルプ粉砕装置の役割を果たす。
パルプ供給機構2は、積み重ねられた複数のパルプ9が載置されるパルプ載置部21、パルプ載置部21からパルプ9を1枚ずつ取り出すパルプ取出機構22、パルプ取出機構22からパルプ9を受け取って(−X)方向へと搬送するコンベア23、および、コンベア23の(−X)側に配置されてパルプ9をパルプ粉砕機構3へと案内する供給路24を備える。
図2および図3は、供給路24およびパルプ粉砕機構3近傍を拡大して示す正面図および平面図である。なお、図示の都合上、図2(および図1)では一部(第2粉砕機構32)の図示の方向を変更しており、図3では一部(第1粉砕機構31および第2粉砕機構32)の内部を示している(後述の図5ないし図7についても同様)。
図2に示すように、供給路24は、パルプ9の(+Z)側および(−Z)側の主面に当接する略板状の上部プレート241および下部プレート242を備える。また、パルプ供給機構2は、パルプ粉砕機構3の(+X)側に配置される第1上部ローラ243、および、パルプ9を挟んで第1上部ローラ243に対向して配置される第1下部ローラ244、並びに、第1上部ローラ243の(+X)側に配置される第2上部ローラ245、および、パルプ9を挟んで第2上部ローラ245に対向して配置される第2下部ローラ246をさらに備える。第1上部ローラ243および第2上部ローラ245は、上部プレート241に設けられた開口2410(図3参照)を介してパルプ9の(+Z)側の主面に当接し、第1下部ローラ244および第2下部ローラ246は、下部プレート242に設けられた開口を介してパルプ9の(−Z)側の主面に当接している。第1上部ローラ243および第2上部ローラ245は押圧機構により下部ローラに向かって押圧される。
パルプ供給機構2では、モータ247,250により、タイミングベルト2481,2482を介して第1上部ローラ243および第2上部ローラ245が図2中において時計回りに回転する。また、第1下部ローラ244および第2下部ローラ246は、ギア2491,2492を介して第1上部ローラ243および第2上部ローラ245に連結されており、第1上部ローラ243および第2上部ローラ245の回転に伴い図2中において反時計回りに回転し、パルプ9が上部プレート241および下部プレート242に案内されつつパルプ粉砕機構3に円滑に供給される。吸収体製造装置1では、制御部5により制御されるモータ247の回転速度(すなわち、パルプ9の供給速度)に基づいてパルプ粉砕機構3の動作が制御される(制御の詳細については後述する。)。なお、第1下部ローラ244および第2下部ローラ246は、パルプ9の移動に伴って受動的に回転するものであってもよい。
パルプ粉砕機構3は、図3に示すように、パルプ9の幅方向(すなわち、Y方向)に対して平行に配列された第1粉砕機構31および第2粉砕機構32を備える。第1粉砕機構31および第2粉砕機構32は、パルプ9の供給方向(すなわち、X方向)に平行となる供給路24の中心線91の(+Y)側および(−Y)側において、パルプ9の(+Y)側および(−Y)側の部位をそれぞれ粉砕する。
第1粉砕機構31は、第1傾斜回転軸311を中心とする略円筒状であって第1傾斜回転軸311を中心として回転することにより外周面に向かって進入するパルプ9を粉砕する第1粉砕シリンダ312を備え、第2粉砕機構32は、第2傾斜回転軸321を中心とする略円筒状であって第2傾斜回転軸321を中心として回転することにより外周面に向かって進入するパルプ9を粉砕する第2粉砕シリンダ322を備える。第1傾斜回転軸311および第2傾斜回転軸321のそれぞれはパルプ9に平行であり、中心線91から離れるに従ってパルプ供給機構2側(すなわち、(+X)側)へと向かう。また、第1傾斜回転軸311および第2傾斜回転軸321は供給路24の中心線91を中心に対称とされ、各傾斜回転軸と中心線91とのなす角度は30°ないし60°(本実施の形態では、45°)とされる。換言すれば、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322は、パルプ9の供給方向に対して斜めに配置されている。
第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322は、互いに近接しつつ供給路24の中心線91の(+Y)側および(−Y)側に対称に配置され、シリンダ回転機構によりこれらの粉砕シリンダが図2における時計回りに回転することにより、パルプ9の幅方向に関してパルプ9の全体が粉砕される。なお、図1および図2では、第2粉砕機構32を第2傾斜回転軸321に平行な方向から図示している(後述の図5についても同様)。
図2および図3に示すように、第2粉砕シリンダ322は、第2傾斜回転軸321に沿って配列された30枚の粉砕ブレード33を備え、各粉砕ブレード33は、第2傾斜回転軸321を中心として第2傾斜回転軸321に垂直な略円板状となっている。各粉砕ブレード33は、外周に一定のピッチで複数(本実施の形態では12個)の歯331を備える。同様に、第1粉砕シリンダ312も、第1傾斜回転軸311に沿って配列され、第1傾斜回転軸311を中心として第1傾斜回転軸311に垂直な略円板状の30枚の粉砕ブレード33を備える。
図4は、第2粉砕シリンダ322の外周面近傍の部位を第2傾斜回転軸321に平行な方向から拡大して示す図である。図4に示すように、30枚の粉砕ブレード33は、供給路24の中心線91(図3参照)に近づくに従って歯331が1°ずつ第2粉砕シリンダ322の回転方向(すなわち、図4中における時計回り)にずれるように配列されているため、図3に示すように、第2粉砕シリンダ322の外周面において、複数の歯331の先端部が第2傾斜回転軸321を中心とする螺旋状に配列される。第1粉砕シリンダ312でも同様に、外周面において複数の歯331の先端部が第1傾斜回転軸311を中心とする螺旋状に配列されており、さらに、第1粉砕シリンダ312の複数の歯331と第2粉砕シリンダ322の複数の歯331とは、供給路24の中心線91の(+Y)側および(−Y)側に対称に配置される。
パルプ粉砕機構3では、プーリ313およびプーリ323並びに図示省略のタイミングベルトを介して第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322が同期して回転することにより、両粉砕シリンダの外周面において螺旋状に配列された複数の歯331によりパルプ9が順次粉砕される。このため、両粉砕シリンダにおいて多数の歯331が同時にパルプ9に当接することが防止され、粉砕時にパルプ9に加えられる力の最大値を小さくすることができる。また、両粉砕シリンダの複数の歯331が、供給路24の中心線91側から外側(すなわち、中心線91から離れる方向)に向かって順番にパルプ9に当接して粉砕を行うため、パルプ9を中心線91側へと押して湾曲させようとする力を防止することができ、パルプ9をより安定して粉砕することができる。さらに、両粉砕シリンダの複数の歯331が中心線91に対して対称に当接してパルプ9を粉砕するため、パルプ9に与えられる力を中心線91に対して対称とすることができ、Y方向(すなわち、パルプ9の供給方向に垂直な方向)へのパルプ9のずれを防止することができる。
吸収体製造装置1では、図2および図3に示すように、上部プレート241および下部プレート242の先端のエッジが、供給路24の中心線91の(+Y)側では第1粉砕シリンダ312の外周面に平行に近接し、また、中心線91の(−Y)側では第2粉砕シリンダ322の外周面に平行に近接する。これにより、下部プレート242の先端部2421は、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322が回転してパルプ9の(+Z)側から当接する際に、両粉砕シリンダに進入するパルプ9を両粉砕シリンダの外周面の回転に逆らって(−Z)側から支持する支持部の役割を果たし、その結果、パルプ9がより確実に粉砕される。以下、下部プレート242の先端部2421を、「パルプ支持部2421」という。
また、上部プレート241の先端部2411は、パルプ支持部2421と対向しつつパルプ9に(+Z)側から当接するガイド部の役割を果たす。以下、上部プレート241の先端部2411を、「パルプガイド部2411」という。なお、パルプ支持部2421は、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322にそれぞれ対応する2つの支持部として構成されてもよく、パルプガイド部2411も、両粉砕シリンダにそれぞれ対応する2つのガイド部として構成されてもよい。
ところで、パルプ9の粉砕が進んでパルプ9の終端(すなわち、(+X)側の端部)が第1上部ローラ243および第1下部ローラ244を通過してパルプ供給機構2の拘束から解放されると、パルプ9は、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322の回転によりパルプ9に加えられる力(すなわち、パルプ9を(−X)方向へと引っ張る力)により供給方向へと自然に移動する。
パルプ粉砕機構3では、上述のように、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322がパルプ9の供給方向に対して斜めに配置されているため、供給方向に関してパルプ9に与えられる力(または供給方向の移動速度)は、両粉砕シリンダの回転によりパルプ9に加えられる力(または速度)の供給方向の成分となる。その結果、粉砕シリンダの回転軸が供給方向に垂直に配置される場合に比べて、パルプ9を供給方向へと引っ張る力(または移動速度)を減少させることができ、パルプ9の終端近傍の部位の粉砕時におけるパルプ9の移動速度の増加を抑制することができる。これにより、単位時間あたりにパルプ粉砕機構3に供給されるパルプ9の量の変動を、パルプ9の終端近傍においても抑えることができ、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量および質の均一性を向上することができる。
また、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322の外周面において螺旋状に配列された複数の歯331によりパルプ9を順次粉砕するため、パルプ9を供給方向へと引っ張る力をさらに減少し(すなわち、大きな力が不連続に加えられることを防止し)、パルプ9の終端近傍の部位の粉砕時におけるパルプ9の供給速度の増加をより効率的に抑制することができる。
第1上部ローラ243および第1下部ローラ244を通過した後のパルプ9の移動速度は、パルプ9の種類や厚さ、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322の配置等により様々に変化する。パルプ粉砕機構3では、第1傾斜回転軸311および第2傾斜回転軸321の中心線91に対する角度を適切な大きさ(本実施の形態では、45°)とすることにより、パルプ供給機構2を通過後のパルプ9の移動速度を、パルプ供給機構2によるパルプ9の供給速度よりも低速としている。このため、パルプ供給機構2(正確には、第1上部ローラ243および第1下部ローラ244)を通過した先行するパルプ9の終端近傍の部位の粉砕時に、パルプ供給機構2により供給される後続のパルプ9に先行するパルプ9の終端が押されてパルプ粉砕機構3に供給される。すなわち、パルプ供給機構2を通過した先行するパルプ9の終端近傍は、パルプ供給機構2の通過前と同じ速度でパルプ粉砕機構3に供給されて粉砕される。その結果、パルプ粉砕機構3に対して複数のパルプ9を順次供給することにより常に一定速度のパルプ9の供給が実現され、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量を常に均一にすることができる。
また、パルプ9に(+Z)側および(−Z)側から当接するパルプガイド部2411およびパルプ支持部2421が両粉砕シリンダの外周面に近接して設けられているため、パルプ9の終端近傍の部位の粉砕時においても、第1上部ローラ243および第1下部ローラ244から離れたパルプ9が湾曲などして粉砕されることなくパルプ粉砕機構3に引き込まれることを防止することができ、各パルプ9を最後まで確実に粉砕することができる。その結果、粉砕パルプの歩留まりの向上も実現される。
パルプ粉砕機構3では、図3に示すように、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322がパルプ9の供給方向に対して斜めに配置されているため、供給路24に沿って供給されて破砕されつつあるパルプ9の先端のエッジと対向するストッパ34を、第1粉砕機構31および第2粉砕機構32の間であって供給路24の中心線91の近傍に設けることができる。ストッパ34は、何らかの異常によりパルプ9の終端近傍の部位の供給速度が増加した場合に、パルプ9の先端のエッジに当接して供給速度を強制的に減少させる。その結果、パルプ9の供給速度が変化した場合であっても、パルプ粉砕機構3により生成される粉砕パルプが過剰に細かくなることが防止され、粉砕パルプの質の均一性が維持される。
ところで、吸収体製造装置1では、例えば、パルプ載置部21へのパルプ9の補充が何らかの原因で遅れた場合、パルプ粉砕機構3に対するパルプ9の供給が長時間途切れることを防止するために、パルプ供給機構2のモータ247,250の回転速度を低下させてパルプ9の供給速度を遅くすることも可能とされている。この場合、モータ247の回転速度(すなわち、パルプ9の供給速度)に基づいて、第1粉砕機構31の第1粉砕シリンダ312、および、第2粉砕機構32の第2粉砕シリンダ322が制御部5により制御され、両粉砕シリンダの回転速度が低下する。その結果、パルプ9の供給速度が変化した場合であっても、吸収体製造装置1の動作を停止することなく、パルプ粉砕機構3により生成される粉砕パルプが過剰に細かくなることが防止され、粉砕パルプの質の均一性が維持される。また、パルプ9の供給が遅れた場合、モータ250をモータ247よりも早く回転させることにより、供給されたパルプ9が先行するパルプ9に容易に追いつくことができるため、粉砕パルプの歩留まりの向上も実現される。
次に、図1に示す吸収体製造装置1のパルプ粉砕機構3よりも下流の構成について説明する。パルプ粉砕機構3により生成された粉砕パルプは、図示省略の送風機構によりダクト41を介して吸収体形成機構4をへと送られ、ポリマー供給部421から供給される吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))と混合されて円筒状の吸着ドラム42に吹き付けられる。吸着ドラム42は、図1中において時計回りに回転するとともに、内部に接続された図示省略の吸引機構により、微細な吸引孔が設けられた吸着ドラム42の外周面上に粉砕パルプおよび吸水性ポリマーを所定の高さまで吸着する。なお、吸収体90に要求される吸収力によっては吸水性ポリマーの混合は省略される場合もある。
吸着ドラム42の外周面上に吸着された粉砕パルプおよび吸水性ポリマーは、吸着ドラム42の回転に伴って吸着ドラム42の(−Z)側へと移動し、ロール43から繰り出されるとともにコンベア401により(−X)方向に搬送されるティッシュペーパー92に転写される。ティッシュペーパー92の上面には、接着剤供給部431により接着剤(例えば、ホットメルト)が予め塗布されており、粉砕パルプおよび吸水性ポリマーはティッシュペーパー92上に接着されてパルプ層900を形成する。
パルプ層900がコンベア401により(−X)方向に搬送される間に、別のロール44から繰り出されたティッシュペーパー93の片側の面に接着剤供給部441により接着剤が塗布され、ティッシュペーパー93は、接着剤の塗布面をパルプ層900と対向させつつパルプ層900およびティッシュペーパー92上に接着される。(−Z)側および(+Z)側からティッシュペーパー92,93に包まれたパルプ層900は、切断部471において所定の長さの個片(吸収体90のコア部分となるため、以下、「吸収コア」という。)901に切断され、複数の吸収コア901は、コンベア402により所定の間隔を空けて(−X)方向に搬送される。
そして、ロール45,46から繰り出され、片側の面に接着剤供給部451,461からの接着剤が塗布されたトップシート94およびバックシート95が、吸収コア901を挟むティッシュペーパー93,92の上から接着され、さらに、切断部472により隣接する吸収コア901の間隙においてトップシート94およびバックシート95が切断されて吸収体90が形成される。製造された吸収体90はコンベア403により吸収体製造装置1から搬出される。
吸収体製造装置1では、上述のように、パルプ粉砕機構3により単位時間あたりの粉砕パルプの生成量および質の向上が実現されるため、吸収体90の品質の均一性を向上することができる。なお、パルプ9の供給速度および粉砕シリンダの回転速度を低下させる制御が行われた場合には、下流の各構成の動作速度も比例して低下するように制御が行われる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置(すなわち、パルプ供給機構およびパルプ粉砕機構)について説明する。図5および図6は、第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置の供給路24およびパルプ粉砕機構3の一部を拡大して示す正面図および平面図である。第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、パルプ9の先端部をパルプ支持部2421に付勢する付勢部であるパルプ付勢機構26が供給路24の(−X)側の端部近傍に設けられる。その他の構成は図1ないし図4と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
図5および図6に示すように、パルプ付勢機構26は、第1粉砕機構31および第2粉砕機構32の間であって供給路24の中心線91の近傍(本実施の形態では、中心線91上)に配置される。パルプ付勢機構26は、両端部が円錐状とされた略円柱状の付勢部材261を備え、付勢部材261は、回転軸262を中心として回転可能にフレーム263に取り付けられる。第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、上部プレート241のパルプガイド部2411に、(−X)側の先端から(+X)方向に伸びる切り欠き2412が形成されており、付勢部材261の(−X)側の先端部は、パルプガイド部2411の切り欠き2412に挿入されて下部プレート242のパルプ支持部2421に対向する。
パルプ付勢機構26では、付勢部材261およびフレーム263の(+Y)側および(−Y)側のそれぞれにおいて、回転軸262の外周にねじりバネ264が取り付けられており、各ねじりバネ264の一方の端部はねじりバネ264のコイル部からおよそ(+Z)方向に突出しており、また、他方の端部はおよそ(−X)方向に突出している。ねじりバネ264の(+Z)方向に突出する一端は、フレーム263から(+Y)側および(−Y)側に突出する軸265の(−X)側に当接しており、(−X)側に突出する他端は、付勢部材261から(+Y)側および(−Y)側に突出する軸266の(+Z)側に当接している。
ねじりバネ264は、軸266に当接する端部が軸265に当接する端部に対して図5中の時計回りに近づく方向に圧縮されているため、ねじりバネ264の反発力により軸266が(−Z)方向に押し下げられる。その結果、付勢部材261を回転軸262を中心に図5中の反時計回りに回動させる力が働き、付勢部材261の(−X)側の先端部とパルプ支持部2421との間において、パルプ9の先端部(すなわち、(−X)側の端部)が付勢部材261によりパルプ支持部2421に付勢される。
フレーム263には、Z方向に伸びる2つのピン267が設けられており、ピン267の(−Z)側の先端は、軸266の(+Z)側にて軸266との間に僅かな隙間をあけて(例えば、ねじりバネ264を形成する金属線の直径とほぼ等しい距離だけ離れて)配置される。第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、パルプ9の粉砕時にパルプ9に加えられる衝撃により付勢部材261の(−X)側の先端部が図5中の時計回りに跳ね上げられたとしても、ピン267により軸266の(+Z)側への移動が規制される。
第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、第1の実施の形態と同様に、パルプ粉砕機構3が、パルプ9の幅方向(すなわち、Y方向)に対して平行に配列された第1粉砕機構31および第2粉砕機構32を備え、第1粉砕機構31および第2粉砕機構32は、外周面に向かって進入するパルプ9を粉砕する第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322を備える。第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322は、互いに近接しつつ供給路24の中心線91の(+Y)側および(−Y)側に対称に配置され、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322が回転することにより、パルプ9の(+Y)側および(−Y)側の部位がそれぞれ粉砕され、パルプ9が幅方向の全体に亘って粉砕される。
また、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322のそれぞれの回転軸である第1傾斜回転軸311および第2傾斜回転軸321は、中心線91から離れるに従って(+X)側へと向かう。第1傾斜回転軸311および第2傾斜回転軸321(図3参照)は供給路24の中心線91を中心に対称とされ、各傾斜回転軸と中心線91とのなす角度は30°ないし60°(本実施の形態では、45°)とされる。
第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、第1の実施の形態と同様に、パルプ9の粉砕が進んでパルプ9の終端(すなわち、(+X)側の端部)がパルプ供給機構2の第1上部ローラ243および第1下部ローラ244(図2参照)を通過すると、パルプ9が、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322の回転により(−X)方向へと引っ張られて自然に移動する。
パルプ粉砕機構3では、第1の実施の形態と同様に、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322がパルプ9の供給方向に対して斜めに配置されているため、粉砕シリンダの回転軸がパルプ9の供給方向に垂直に配置される場合に比べて、パルプ9を供給方向へと引っ張る力(または移動速度)を減少させることができ、パルプ9の終端近傍の部位の粉砕時におけるパルプ9の移動速度の増加を抑制することができる。これにより、単位時間あたりにパルプ粉砕機構3に供給されるパルプ9の量の変動を、パルプ9の終端近傍においても抑えることができ、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量および質の均一性を向上することができる。
また、第1の実施の形態と同様に、パルプ9が第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322に引っ張られて移動する速度は、パルプ供給機構2(図2参照)による供給速度よりも低速とされるため、第1上部ローラ243および第1下部ローラ244を通過した先行するパルプ9は、終端を後続のパルプ9に押されつつ両ローラの通過前と同じ速度でパルプ粉砕機構3に供給されて粉砕される。このため、パルプ粉砕機構3に対して常に一定速度のパルプ9の供給が実現され、単位時間あたりの粉砕パルプの生成量を常に均一にすることができる。
さらには、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322の外周面近傍においてパルプ9に(+Z)側および(−Z)側から当接するパルプガイド部2411およびパルプ支持部2421により、パルプ9の終端近傍の部位の粉砕時においても、第1上部ローラ243および第1下部ローラ244から離れたパルプ9が粉砕されないままパルプ粉砕機構3に引き込まれることを防止してパルプ9を最後まで確実に粉砕することができる。
第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、特に、第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322のパルプ供給機構2から最も離れている部位(すなわち、1枚のパルプ9の終端近傍の部位が最後に供給される部位)の極近傍において、パルプ9がパルプ付勢機構26によりパルプ支持部2421に付勢される。このため、パルプ9の終端近傍の部位が、パルプ粉砕機構3に供給される直前までパルプ付勢機構26とパルプ支持部2421との間で保持されることとなり、パルプ9の終端近傍の部位が粉砕されないままパルプ粉砕機構3に引き込まれることがより確実に防止される。その結果、第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、パルプ9を最後までより確実に粉砕することができる。
なお、第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置では、付勢部材261は必ずしも略円柱状とされる必要はなく、例えば、多角柱状の部材が付勢部材として利用されてもよい。この場合、パルプ9の終端近傍の部位を第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322の極近傍にて最後まで確実に付勢するという観点からは、付勢部材の(−X)側の先端部が多角錐状に尖った形状とされることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第1傾斜回転軸311および第2傾斜回転軸321のそれぞれと中心線91とのなす角度は、粉砕されるパルプの種類やパルプの供給速度、要求される粉砕パルプの質の均一性の程度等に合わせて、0°より大きく、かつ、90°未満の範囲内で適切な大きさとされる。ただし、パルプ粉砕機構3のY方向の幅の大型化を抑制しつつパルプ9の終端部近傍の粉砕時における供給速度の増加を抑制するという観点からは、30°ないし60°とされることが好ましい。
第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322は、必ずしも供給路24の中心線91に対して対称に配置される必要はなく、例えば、供給路24の中心線91近傍の部位をより確実に粉砕するために、両粉砕シリンダのX方向(供給方向)における位置をずらした上で一方(あるいは双方)の粉砕シリンダが中心線91を跨いで配置されてもよい。
パルプ粉砕機構3では、互いに近接しつつ供給路24の中心線91に対称に配置された第1粉砕シリンダ312および第2粉砕シリンダ322によりパルプ9を安定して粉砕することができるが、両粉砕シリンダに加えて更なる粉砕シリンダが設けられてもよい。例えば、図7に示すように、第1粉砕シリンダ312と第2粉砕シリンダ322との間に、第3粉砕シリンダ35が供給路24の中心線91上に設けられ、これら3つの粉砕シリンダによりパルプ9の幅方向に関して、パルプ9全体が粉砕されてもよい。
パルプ粉砕機構3により粉砕されるパルプはシート状であればよく、例えば、ドラムに巻回されたロール状のパルプが繰り出されてパルプ粉砕機構3に供給されてもよい。
第1の実施の形態に係る吸収体製造装置の構成を示す図である。 供給路およびパルプ粉砕機構近傍を拡大して示す正面図である。 供給路およびパルプ粉砕機構近傍を拡大して示す平面図である。 第2粉砕シリンダの外周面近傍の部位を拡大して示す図である。 第2の実施の形態に係るパルプ粉砕装置の供給路およびパルプ粉砕機構の一部を拡大して示す正面図である。 供給路およびパルプ粉砕機構の一部を拡大して示す平面図である。 パルプ粉砕機構の他の例を示す図である。
符号の説明
2 パルプ供給機構
3 パルプ粉砕機構
5 制御部
9 パルプ
24 供給路
26 パルプ付勢機構
31 第1粉砕機構
32 第2粉砕機構
33 粉砕ブレード
90 吸収体
91 中心線
311 第1傾斜回転軸
312 第1粉砕シリンダ
321 第2傾斜回転軸
322 第2粉砕シリンダ
331 歯
2411 パルプガイド部
2421 パルプ支持部

Claims (11)

  1. 吸収体用のパルプを粉砕するパルプ粉砕装置であって、
    シート状のパルプを所定の供給路に沿って供給するパルプ供給機構と、
    前記パルプ供給機構の下流において前記パルプの幅方向に対して平行に配列され、前記幅方向に関する前記パルプの一端側および他端側の部位をそれぞれ粉砕する第1粉砕機構および第2粉砕機構と、
    を備え、
    前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構のそれぞれが、
    前記供給路の中心線から離れるに従って前記パルプ供給機構側へと向かう傾斜回転軸と、
    前記傾斜回転軸を中心とする略円筒状であり、前記傾斜回転軸を中心として回転することにより外周面に向かって進入する前記パルプを粉砕する粉砕シリンダと、
    前記外周面に進入する前記パルプを前記外周面の回転に逆らって支持する略板状の支持部と、
    を備えることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  2. 請求項1に記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の前記粉砕シリンダが、互いに近接しつつ前記供給路の前記中心線の両側に対称に配置され、前記パルプの前記幅方向に関して、前記パルプの全体が前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構により粉砕されることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  3. 請求項1または2に記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記粉砕シリンダの前記傾斜回転軸と前記供給路の前記中心線とのなす角度が、30°ないし60°であることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記粉砕シリンダが、前記傾斜回転軸に沿って配列された複数の粉砕ブレードを備え、
    前記複数の粉砕ブレードのそれぞれが、前記傾斜回転軸に垂直な略円板状であり、外周に一定のピッチで複数の歯を備え、
    前記粉砕シリンダの前記外周面おいて、複数の歯が螺旋状に配列されることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  5. 請求項4に記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記粉砕シリンダの複数の歯が、前記供給路の前記中心線側から外側に向かって順番に前記パルプに当接することを特徴とするパルプ粉砕装置。
  6. 請求項4または5に記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記第1粉砕機構の複数の歯と前記第2粉砕機構の複数の歯とが、前記供給路の前記中心線の両側に対称に配置されることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記パルプ供給機構を通過した先行するパルプの終端近傍の部位の粉砕時に、前記先行するパルプの終端が前記パルプ供給機構により供給される後続のパルプに押されて前記先行するパルプの前記終端近傍の部位が前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構に供給されることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  8. 請求項7に記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構のそれぞれが、前記支持部と対向しつつ前記パルプに当接するガイド部をさらに備えることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記パルプ供給機構によるパルプの供給速度を変更するとともに、前記供給速度に基づいて前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の前記粉砕シリンダの回転速度を制御する制御部をさらに備えることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の間であって前記供給路の前記中心線近傍に配置されて前記パルプの先端のエッジと対向するストッパをさらに備えることを特徴とするパルプ粉砕装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のパルプ粉砕装置であって、
    前記第1粉砕機構および前記第2粉砕機構の間であって前記供給路の前記中心線近傍に配置されて前記パルプの先端部を前記支持部に付勢する付勢部をさらに備えることを特徴とするパルプ粉砕装置。
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