JP4649156B2 - 半導体装置およびそのデータ書き込み方法 - Google Patents

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この発明は、半導体装置およびそのデータ書き込み方法に関し、特にゲート電極と半導体表面との間にONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)積層膜を有するいわゆるMONOS(金属−酸化膜−窒化膜−酸化膜−半導体)構造を備えた半導体装置およびそのデータ書き込み方法に関する。
従来、ゲート電圧に応じてしきい値を制御することにより少なくとも3値を記憶可能な不揮発性半導体記憶装置であって、ゲート絶縁膜が、半導体基板上に第1の酸化膜(O)、窒化膜(N)、第2の酸化膜(O)を順に積層した構造、すなわちMONOS構造を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この提案によれば、データを書き込む際に、1ミリ秒間、ゲート電圧を7V、8Vまたは9Vに設定することによって、データの書き込み後に、ベリファイ動作を行うことなく、それぞれ−1V、−0.3Vまたは0.5Vのしきい値電圧が得られるとしている。
特開平9−74146号公報
しかしながら、本発明者らが検討した結果、上記特許文献1に開示された半導体記憶装置には、以下のような問題点のあることが判明した。第1に、書き込み時間が1ミリ秒と短いため、トンネル酸化膜となる第1の酸化膜の厚さのばらつきによって、データが書き込まれた状態のしきい値電圧(以下、書き込み後のしきい値電圧とする)にばらつきが生じる。また、このようなばらつきがあるにもかかわらず、書き込み動作の終了タイミングを時間で管理しているだけであるため、書き込み動作中に、しきい値電圧が所望の値に到達しているか否かを判断することができない。
従って、書き込み後のしきい値電圧が所望の値になるようにするには、上記特許文献1では不要であるとされているにもかかわらず、通常のメモリ素子と同様にベリファイ動作を行う必要があると考えられる。第2に、多値化するためには、ある程度、トンネル確率を上げる必要があるため、トンネル酸化膜を薄くする必要がある。しかし、トンネル酸化膜を薄くすると、データ保持特性が低下するおそれがある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、書き込み後のしきい値電圧が、データ書き込み時にゲート電極に印加した電圧に等しいか、またはほぼ等しい半導体装置を提供することを目的とする。また、多値化しても高いデータ保持特性を有する半導体装置を提供することを目的とする。
また、書き込み後のしきい値電圧を所望の値に自動的に設定することができる半導体装置のデータ書き込み方法を提供することを目的とする。さらに、データ保持特性の低下を招くことなく、多値化することができる半導体装置のデータ書き込み方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、ソース領域とドレイン領域との間の半導体層上にトンネル酸化膜が積層され、該トンネル酸化膜上に窒化膜が積層され、該窒化膜上にトップ酸化膜が積層され、該トップ酸化膜上にゲート電極が積層されており、前記窒化膜に、前記トンネル酸化膜を介して前記半導体層から供給されたホットエレクトロンを蓄積することによってデータを記憶するメモリ素子を備えた半導体装置であって、前記メモリ素子にデータを書き込む際に、インパクトイオン化による前記ホットエレクトロンの発生が停止する所定時間以上の間、前記ゲート電極に電圧を印加した書き込み動作を行うことにより、しきい値電圧が書き込み時のゲート印加電圧にまで上昇するとチャネル内にチャネル電流が流れなくなり、データが書き込まれた状態のしきい値電圧が前記ゲート電極に印加した電圧に等しくまたはほぼ等しくなり書き込みが自動終了する書き込み用電源回路と、前記メモリ素子を複数個配置し、各メモリ素子の前記ゲート電圧に異なる電圧を印加した書き込みを行うことにより、書き込み後の前記しきい値電圧と供給される電源電圧とを比較することにより、当該電源電圧の変動を検出する回路と、を備えることを特徴とする。
また、前記書き込み用電源回路は、前記メモリ素子にデータを書き込む際に、100ミリ秒以上の間、書き込み動作を行うことを特徴とする。
また、この発明による半導体装置のデータ書き込み方法は、ソース領域とドレイン領域との間の半導体層上にトンネル酸化膜が積層され、該トンネル酸化膜上に窒化膜が積層され、該窒化膜上にトップ酸化膜が積層され、該トップ酸化膜上にゲート電極が積層されており、前記窒化膜に、前記トンネル酸化膜を介して前記半導体層から供給されたホットエレクトロンを蓄積することによってデータを記憶するメモリ素子にデータを書き込むにあたって、前記メモリ素子にデータを書き込む際に、インパクトイオン化による前記ホットエレクトロンの発生が停止する所定時間以上の間、前記ゲート電極に電圧を印加した書き込み動作を行うことにより、しきい値電圧が書き込み時のゲート印加電圧にまで上昇するとチャネル内にチャネル電流が流れなくなり、データが書き込まれた状態のしきい値電圧が前記ゲート電極に印加した電圧に等しく、またはほぼ等しくなり書き込みが自動終了し、前記メモリ素子を複数個配置し、各メモリ素子の前記ゲート電圧に異なる電圧を印加した書き込みを行い、書き込み後の前記しきい値電圧と供給される電源電圧とを比較することにより、当該電源電圧の変動を検出することを特徴とする。
また、前記メモリ素子にデータを書き込む際に、100ミリ秒以上の間、書き込み動作を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、データの書き込み時間を十分に長く設定することにより、データの書き込み中、ゲート絶縁膜中の窒化膜にホットエレクトロンが蓄積されるのに伴って、しきい値電圧が上昇し、やがて飽和して書き込み時のゲート電極への印加電圧(以下、書き込み時のゲート印加電圧とする)に達すると、チャネル内にチャネル電流が流れなくなる。それによって、インパクトイオン化によるホットエレクトロンの発生が停止し、データの書き込みが自動的に終了する。
このとき、トンネル酸化膜の厚さがばらついていても、書き込み後のしきい値電圧は、書き込み時のゲート印加電圧に等しいか、ほぼ等しくなるので、書き込み後のしきい値電圧のばらつきが小さくなる。また、書き込み後のしきい値電圧が所望の値になっているか否かを確認する必要がないので、ベリファイ動作が不要となる。さらに、ゲート絶縁膜中のトンネル酸化膜が厚くても、書き込み後のしきい値電圧が書き込み時のゲート印加電圧に等しいか、ほぼ等しくなるので、トンネル酸化膜を厚くすることによって、データ保持特性の向上を図ることができる。
本発明にかかる半導体装置によれば、書き込み後のしきい値電圧が書き込み時のゲート印加電圧に等しいか、またはほぼ等しい半導体装置が得られるという効果と、多値化しても高いデータ保持特性を有する半導体装置が得られるという効果とを奏する。また、本発明にかかる半導体装置のデータ書き込み方法によれば、書き込み後のしきい値電圧を所望の値に自動的に設定することができるという効果と、データ保持特性の低下を招くことなく、多値化することができるという効果とを奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置およびそのデータ書き込み方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態および添付図面においては、同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の半導体装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1は、メモリ素子1、書き込み用電源回路2、書き込み終了検出回路3およびデータ出力回路4を備えている。メモリ素子1は、MONOS構造を有する。書き込み用電源回路2は、外部から供給された書き込み開始信号S1に基づいて、メモリ素子1にデータを書き込むための電圧、例えば後述する書き込み時のゲート印加電圧Vgおよびそれよりも高い電圧Vppを供給し、メモリ素子1に対するデータの書き込み動作を行う。また、書き込み用電源回路2は、書き込み終了検出回路3から停止信号S2を受け取ると、メモリ素子1へのゲート印加電圧Vgおよび高電圧Vppの供給を停止する。
書き込み終了検出回路3は、データの書き込み時にメモリ素子1を流れるドレイン電流Idsを検出し、ドレイン電流Idsが所定の停止レベル、例えばゼロまたはほぼゼロ、あるいは書き込み開始時の電流量の1/2以下になることによって、メモリ素子1へのデータの書き込みが終了したことを検出する。そして、書き込み終了検出回路3は、データの書き込み終了を検出すると、書き込み用電源回路2に停止信号S2を送る。データ出力回路4は、データの読み出し時にメモリ素子1を流れるドレイン電流Idsを検出し、データ読み出し信号S3を外部へ出力する。
図2は、実施の形態1の半導体装置の要部の構成を示す回路図である。図2に示すように、MONOS構造を有するメモリ素子(以下、MONOS素子とする)11のドレインは、読み出し用のpチャネルMOSトランジスタ(以下、読み出し用PMOSとする)12のドレインおよび書き込み用のpチャネルMOSトランジスタ(以下、書き込み用PMOSとする)13のドレインに接続されている。読み出し用PMOS12と書き込み用PMOS13とでは、チャネル長およびチャネル幅が異なっており、読み出し用PMOS12のオン抵抗は、書き込み用PMOS13のオン抵抗よりも高い。つまり、読み出し用PMOS12は、書き込み用PMOS13よりも電流が流れにくいという特性を有する。MONOS素子11のソースは、nチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSとする)14のドレインに接続されている。MONOS素子11は、前記メモリ素子1を構成する。
読み出し用PMOS12のソースおよびバルクと書き込み用PMOS13のソースおよびバルクとは、正側の電源ライン17に接続されている。NMOS14のソースおよびバルクとMONOS素子11のバルクとは、負側の電源ライン18に接続されている。MONOS素子11と読み出し用PMOS12との接続ノードN1は、第1のインバータ15の入力端子に接続されている。第1のインバータ15は、データ出力回路4の機能を有しており、その出力端子OUT1からデータ読み出し信号S3を出力する。
MONOS素子11とNMOS14との接続ノードN2は、第2のインバータ16の入力端子に接続されている。第2のインバータ16は、書き込み終了検出回路3の機能を有しており、その出力端子OUT2から停止信号S2を出力する。MONOS素子11のゲート電極MG、読み出し用PMOS12のゲート電極PG1、書き込み用PMOS13のゲート電極PG2、NMOS14のゲート電極NGには、スタンバイモード、データ書き込みモード、データ読み出しモード、データ消去モードなどの動作モードに応じて、図示しない書き込み用電源回路2(図1参照)等により、適宜電圧が印加される。また、正側の電源ライン17の電圧VDDおよび負側の電源ライン18の電圧VSSも動作モードに応じて適宜変更される。
ここで、実施の形態1の半導体装置の動作を説明する前に、図3〜図8を参照しながら、MONOS素子の特性について考察する。図3は、MONOS素子に対してデータの書き込みを行った際の、しきい値電圧Vthとデータ書き込みのための電圧を印加した時間(書き込み時間)との関係を示す特性図であり、図4は、図3の横軸を対数で表したものである。なお、図3および図4においては、横軸の電圧印加時間は、データの書き込み中に各測定時刻でしきい値電圧Vthを測定しては、再びデータの書き込みを行うという作業を繰り返し行ったときの、データの書き込みを行った時間の積算値を表している。
図3および図4に示す特性を調べるにあたっては、以下に記す寸法および濃度を有するMONOS素子を用いた。半導体基板に形成されたp型のウェルの濃度は、1.00×1018cm-3であった。チャネル幅およびチャネル長は、それぞれ10μmおよび1.0μmであった。このチャネル領域に接するn型のLDD(ライトリ・ドープド・ドレイン)領域の濃度は、3.30×1019cm-3であった。ゲート絶縁膜のトンネル酸化膜、窒化膜およびトップ酸化膜の厚さは、それぞれ34.1オングストローム、64.0オングストロームおよび35.6オングストロームであった。
以上の寸法および濃度を有するMONOS素子を3個用意し、それぞれの書き込み時のゲート印加電圧Vgを5V(試料1とする)、6V(試料2とする)および7V(試料3とする)とした。試料1〜3では、書き込み時のドレイン電極への印加電圧(以下、書き込み時のドレイン印加電圧とする)は、いずれも7Vであった。図3および図4より、試料1〜3のいずれにおいても、しきい値電圧Vthは、データの書き込み時間が100ミリ秒になるまでは急激に高くなるが、100ミリ秒以上になるとほぼ飽和していることがわかる。すなわち、MONOS素子では、100ミリ秒以上の書き込み時間でデータを書き込むと、書き込み後のしきい値電圧Vthがほぼ一定値となる。なお、MONOS素子の一般的な用途におけるデータ書き込み時間は、1ミリ秒以下であり、しきい値電圧Vthが急激に高くなる領域にある。
図5は、MONOS素子に対して書き込み時間を十分に長くしてデータの書き込みを行った際の、書き込み後のしきい値電圧Vthと書き込み時のゲート印加電圧Vgとの関係を示す特性図である。図5に示す特性を調べるにあたっては、以下に記す寸法および濃度を有する4個のMONOS素子(試料4、試料5、試料6および試料7とする)を用いた。これら4個のMONOS素子のp型のウェルの濃度、チャネル幅およびチャネル長、並びにゲート絶縁膜のトンネル酸化膜、窒化膜およびトップ酸化膜の各厚さは、それぞれ前記試料1と同じであった。
n型のLDD領域の濃度は、試料4では4.62×1018cm-3、試料5では1.98×1019cm-3、試料6では3.30×1019cm-3、試料7では6.60×1019cm-3であった。また、試料4〜7では、いずれも、書き込み時のドレイン印加電圧は9Vであり、書き込み時間は100ミリ秒であった。
図5より、試料4〜7のいずれにおいても、ゲート電極に3V以上の電圧を印加してデータの書き込みを行うと、書き込み後のしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgに等しいか、ほぼ等しくなることがわかる。このことは、図3からもわかる。具体的には、図3および図5より明らかなように、書き込み後のしきい値電圧Vthは、書き込み時のゲート印加電圧Vgの±0.5Vの範囲におさまる値となる。
図6は、MONOS素子に対して書き込み時間を十分に長くしてデータの書き込みを行った際の、書き込み後のしきい値電圧の変化量ΔVthと書き込み時のドレイン印加電圧Vdとの関係を示す特性図である。書き込み後のしきい値電圧の変化量ΔVthは、書き込み後のしきい値電圧Vth(writeVth)と初期のしきい値電圧Vth(asVth)との差分である。図6に示す特性を調べるにあたっては、上述した試料4〜7を用いた。書き込み時のゲート印加電圧Vgは9Vであり、書き込み時間は100ミリ秒であった。
図6より、試料4〜7のいずれにおいても、ドレイン印加電圧Vdがある値以上でないと、データの書き込みが起こらないことがわかる。図6に示す例では、ドレイン印加電圧Vdが4.5V(図6の中央に破線で示す)以上になると、インパクトイオン化が発生し、ホットエレクトロンが発生してデータの書き込み状態となる。
図7は、MONOS素子に対してデータの書き込みを行った際の、書き込み時のドレイン電流Idsと書き込み時間との関係を示す特性図である。図7に示す特性を調べるにあたっては、p型のウェルおよびn型のLDD領域の各濃度、チャネル幅およびチャネル長、並びにゲート絶縁膜の窒化膜およびトップ酸化膜の各厚さがそれぞれ前記試料1と同じであり、ゲート絶縁膜のトンネル酸化膜の厚さが27.3オングストロームであるMONOS素子(試料8とする)を用いた。
そして、書き込み時のゲート印加電圧Vgおよび書き込み時のドレイン印加電圧は、ともに7Vとした。図7より、データの書き込み開始とともにドレイン電流Idsが急激に減少するのがわかる。ドレイン電流Idsは、その電流量が書き込み開始時の電流量の1/2になるまでの急激に減少し、その後は、ほとんど流れなくなる。このときの、データを書き込む前のしきい値電圧Vth(初期値)が1.625Vであったのに対して、書き込み後のしきい値電圧Vthは、7.003Vであった。
図8は、MONOS素子に対してデータの書き込みを行った際の、書き込み時間と書き込み後のしきい値電圧Vthと書き込み時のゲート印加電圧Vgとの関係を示す特性図である。図8に示す特性を調べるにあたっては、前記試料8と同じ寸法および濃度のMONOS素子(試料9とする)と、ゲート絶縁膜のトンネル酸化膜の厚さが34.1オングストロームであることを除いて、試料9と同じ寸法および濃度のMONOS素子(試料10とする)とを用いた。試料9および10では、いずれも、書き込み時のドレイン印加電圧は7Vであり、書き込み時間は1秒であった。比較のため、試料9と試料10とに対して、ドレイン印加電圧を7Vとし、書き込み時間を1ミリ秒にしてデータの書き込みを行った。
試料9と試料10とでは、ゲート絶縁膜のトンネル酸化膜の厚さが異なるため、試料9のデータ書き込み前のしきい値電圧Vth(初期値)が1.1Vであるのに対して、試料10のデータ書き込み前のしきい値電圧Vth(初期値)は、2.1Vであった。しかし、図8より、書き込み時間が1秒間と十分に長いと、試料9および10のいずれでも、書き込み後のしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgにほぼ等しいことがわかる。
つまり、MONOS素子の製造時にトンネル酸化膜の厚さにばらつきが生じ、それによってしきい値電圧Vthの初期値が異なっていても、書き込み時間を十分に長くすることによって、書き込み後のしきい値電圧Vthは同じような値(書き込み時のゲート印加電圧Vgの±0.5Vの範囲内の値)となる。それに対して、書き込み時間が1ミリ秒間である場合には、しきい値電圧Vthの初期値が異なっていることが原因で、書き込み後のしきい値電圧Vthに差が生じてしまう。
以上考察したように、MONOS素子では、データの書き込み時間が十分に長くなると、ドレイン電流Idsが流れなくなるか、またはほとんど流れなくなり、また書き込み後のしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgに等しいか、またはほぼ等しくなる。これは、MONOS素子では、インパクトイオン化によって発生したホットエレクトロンがゲート絶縁膜のトンネル酸化膜を通って窒化膜に蓄積されることによりデータを記憶するが、書き込みによってしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgにまで上昇すると、チャネル内にチャネル電流が流れなくなるため、インパクトイオン化によるホットエレクトロンの発生が停止するからである。
従って、MONOS素子へのデータの書き込みは、自動的に停止する。つまり、データの書き込み時間を十分に長くすることによって、自己制御的にデータの書き込みが終了する。以上の考察に基づいて、実施の形態1は、MONOS素子にデータを書き込む際に、書き込み時間を十分に長くし、それによって、書き込み後のしきい値電圧Vthを書き込み時のゲート印加電圧Vgに等しいか、またはほぼ等しくすることを特徴とする。
次に、図2に示す構成の半導体装置の動作について説明する。以下の動作の説明においては、半導体装置は、特に限定しないが、例えば、正側の電源ライン17を接地電位とし、負側の電源ライン18を負の電位とする負電源により駆動されるものとする。そして、特に限定しないが、例えば、相対的に高いレベルの電圧(以下、Hレベルの電圧とする)を0.0Vとし、相対的に低いレベルの電圧(以下、Lレベルの電圧とする)を−1.5Vとする。また、例えば、高電圧Vppを−9.0Vとし、MONOS素子11のゲート電極MGに印加する電圧(ゲート印加電圧Vg)を0〜−9.0Vの範囲の電圧とする。
スタンバイモードでは、読み出し用PMOS12のゲート電極PG1と書き込み用PMOS13のゲート電極PG2とには、Hレベルの電圧が印加される。MONOS素子11のゲート電極MGとNMOS14のゲート電極NGとには、Lレベルの電圧が印加される。また、正側の電源ライン17の電圧VDDは、Hレベルの電圧となる。負側の電源ライン18の電圧VSSは、Lレベルの電圧となる。従って、スタンバイモードでは、MONOS素子11、読み出し用PMOS12、書き込み用PMOS13およびNMOS14は、いずれもオフ状態である。
データ書き込みモードでは、読み出し用PMOS12のゲート電極PG1とNMOS14のゲート電極NGとには、Hレベルの電圧が印加される。書き込み用PMOS13のゲート電極PG2には、高電圧Vppが印加される。MONOS素子11のゲート電極MGには、ゲート印加電圧Vgが印加される。正側の電源ライン17の電圧VDDは、Hレベルの電圧となる。負側の電源ライン18の電圧VSSは、高電圧Vppとなる。このとき、読み出し用PMOS12は、オフ状態である。書き込み用PMOS13とNMOS14とは、オン状態となる。
データの書き込み開始後、MONOS素子11のしきい値電圧Vthがゲート印加電圧Vgに達するまでは、MONOS素子11にはドレイン電流Idsが流れる。それによって、MONOS素子11と読み出し用PMOS12との接続ノード(以下、第1の接続ノードとする)N1と、MONOS素子11とNMOS14との接続ノード(以下、第2の接続ノードとする)N2との電圧は、ともにHレベルとなる。従って、第1のインバータ15の出力端子OUT1と第2のインバータ16の出力端子OUT2との電圧は、ともにLレベルとなる。
データの書き込みが進んで、MONOS素子11のしきい値電圧Vthがゲート印加電圧Vgに達すると、MONOS素子11にドレイン電流Idsが流れなくなる。それによって、第2の接続ノードN2の電圧は、HレベルからLレベルに切り替わる。それに伴って、第2のインバータ16の出力端子OUT2の電圧は、LレベルからHレベルに切り替わる。つまり、第2のインバータ16から出力される停止信号S2の電位が切り替わり、データの書き込み終了が検出されたことになる。
この停止信号S2の電位の切り替わりに基づいて、書き込み用電源回路2からの電圧供給が停止し、書き込み動作が停止する。一方、第1の接続ノードN1は、MONOS素子11がオフ状態になってもHレベルの電圧のままであるので、第1のインバータ15の出力端子OUT1の電圧は、Lレベルのままである。
データ読み出しモードでは、読み出し用PMOS12のゲート電極PG1とMONOS素子11のゲート電極MGとには、Lレベルの電圧が印加される。書き込み用PMOS13のゲート電極PG2とNMOS14のゲート電極NGとには、Hレベルの電圧が印加される。正側の電源ライン17の電圧VDDは、Hレベルの電圧となる。負側の電源ライン18の電圧VSSは、Lレベルの電圧となる。このとき、読み出し用PMOS12とNMOS14とは、オン状態である。書き込み用PMOS13は、オフ状態となる。
MONOS素子11にデータが書き込まれていないか、あるいはデータが消去されている場合、MONOS素子11にドレイン電流Idsが流れる。それによって、第1の接続ノードN1と第2の接続ノードN2との電圧は、ともにLレベルとなる。従って、第1のインバータ15の出力端子OUT1と第2のインバータ16の出力端子OUT2との電圧は、ともにHレベルとなる。それに対して、MONOS素子11にデータが書き込まれている場合には、MONOS素子11には、ドレイン電流Idsが流れない。
従って、第1の接続ノードN1の電圧は、Hレベルであり、第1のインバータ15の出力端子OUT1の電圧は、Lレベルである。つまり、データ読み出し信号S3の電圧は、MONOS素子11にデータが書き込まれている場合には、Lレベルとなり、データが書き込まれていないか、消去されている場合には、Hレベルとなるので、MONOS素子11のデータ(記憶状態)が読み出されたことになる。一方、第2の接続ノードN2は、MONOS素子11にデータが書き込まれていないか、消去されていてもLレベルの電圧のままであるので、第2のインバータ16の出力端子OUT2の電圧は、Hレベルのままである。
データ消去モードでは、読み出し用PMOS12のゲート電極PG1と書き込み用PMOS13のゲート電極PG2とには、Lレベルの電圧が印加される。MONOS素子11のゲート電極MGには、高電圧Vppが印加される。NMOS14のゲート電極NGには、Hレベルの電圧が印加される。正側の電源ライン17の電圧VDDと負側の電源ライン18の電圧VSSとは、Hレベルの電圧となる。これによって、MONOS素子11では、そのソース、ドレインおよびバルクにHレベルの電圧が印加された状態で、そのゲート電極MGに高電圧Vpp(負の高電圧)が印加されるので、データが消去される。
実施の形態1によれば、MONOS素子11へのデータの書き込み時間を十分に長く設定することにより、MONOS素子11のしきい値電圧Vthがゲート印加電圧Vgに等しくなって、データの書き込みが自動的に終了する。従って、MONOS素子11のトンネル酸化膜の厚さがばらついていても、書き込み後のしきい値電圧Vthは、ほとんどばらつかない。そのため、書き込み時のゲート印加電圧Vgとして、2種類以上の異なる電圧を設定することによって、多値化を図ることができる。多値化した場合、多値のしきい値電圧間のマージンが拡大する。また、ベリファイ動作が不要となる。さらに、トンネル酸化膜を厚くして、データ保持特性の向上を図ることができる。また、データの書き込み中にドレイン電流をモニターすることにより、しきい値電圧Vthが所望の値、すなわちゲート印加電圧Vgに達したか否かを判断することができる。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2の半導体装置の全体構成を示すブロック図である。図9に示すように、実施の形態2は、書き込み終了検出回路3の代わりに計時手段5を有し、この計時手段5が書き込み用電源回路2に停止信号S2を出力する構成のものである。その他の構成は、実施の形態1の図1に示す構成と同じである。計時手段5は、例えばカウンタにより構成されている。このカウンタは、例えば書き込み開始信号S1の入力によりリセットされた後、カウントを開始し、予め設定されたカウント数、すなわち時間になると、停止信号S2を出力する。予め設定されたカウント数(時間)は、特に限定しないが、例えば図4の特性図より、100ミリ秒以上に相当する値であるのが適当である。実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3の半導体装置の全体構成を示す回路図である。図10に示すように、実施の形態3は、複数(図示例では、3個)のMONOS素子21,31,41を用いて、電源電圧の変動を検出する回路を構成したものである。正側の電源ライン17と第1の接続ノードN1との間の読み出し用PMOS12および書き込み用PMOS13の接続関係は、実施の形態1(図2)の構成と同様である。3個のMONOS素子21,31,41の各ドレインは、いずれも第1の接続ノードN1に接続されている。
第1の接続ノードN1と負側の電源ライン18との間において、第1のMONOS素子21と第1のNMOS24との接続関係、第2のMONOS素子31と第2のNMOS34との接続関係、並びに第3のMONOS素子41と第3のNMOS44との接続関係は、いずれも実施の形態1(図2)のMONOS素子11とNMOS14との接続関係と同様である。また、実施の形態1(図2)と同様に、第1の接続ノードN1には、第1のインバータ15が接続されている。
実施の形態1において図6の特性図を参照しながら説明した通り、MONOS素子にデータを書き込むためには、MONOS素子のドレイン電極にある値以上の電圧を印加する必要がある。従って、図10に示す構成において、まず、第1、第2および第3のMONOS素子21,31,41の各ドレイン電極に書き込みに十分な電圧を印加するとともに、第1のMONOS素子21のゲート電極MG1、第2のMONOS素子31のゲート電極MG2および第3のMONOS素子41のゲート電極MG3に、それぞれ例えば3.5V、3.2Vおよび3.0Vを印加する。そして、書き込み後のしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgに等しくなる条件で、データの書き込みを行う。
それによって、第1のMONOS素子21、第2のMONOS素子31および第3のMONOS素子41のそれぞれの書き込み後のしきい値電圧Vthは、3.5V、3.2Vおよび3.0Vとなる。この状態で、実施の形態1において説明したデータの読み出しモードにし、第1のMONOS素子21のゲート電極MG1と第1のNMOS24のゲート電極NG1、第2のMONOS素子31のゲート電極MG2と第2のNMOS34のゲート電極NG2、および第3のMONOS素子41のゲート電極MG3と第3のNMOS44のゲート電極NG3とに電源電圧(設定値:3.5V)を順次印加する。
電源電圧が3.5Vよりも高ければ、その電源電圧を第1のMONOS素子21のゲート電極MG1、第2のMONOS素子31のゲート電極MG2および第3のMONOS素子41のゲート電極MG3のいずれに印加しても、第1のインバータ15の出力端子OUT1は、Hレベルの電圧となる。従って、電源電圧が3.5Vよりも高いことがわかる。電源電圧が3.2〜3.5Vの間であれば、その電源電圧を第1のMONOS素子21のゲート電極MG1に印加したときには、第1のインバータ15の出力端子OUT1は、Lレベルの電圧となる。
3.2〜3.5Vの電源電圧を第2のMONOS素子31のゲート電極MG2および第3のMONOS素子41のゲート電極MG3に印加したときには、第1のインバータ15の出力端子OUT1は、Hレベルの電圧となる。従って、電源電圧が3.2〜3.5Vであることがわかる。電源電圧が3.0〜3.2Vの間であれば、その電源電圧を第1のMONOS素子21のゲート電極MG1および第2のMONOS素子31のゲート電極MG2に印加したときには、第1のインバータ15の出力端子OUT1は、Lレベルの電圧となる。
3.0〜3.2Vの電源電圧を第3のMONOS素子41のゲート電極MG3に印加したときには、第1のインバータ15の出力端子OUT1は、Hレベルの電圧となる。従って、電源電圧が3.0〜3.2Vであることがわかる。このように、実施の形態3によれば、各MONOS素子21,31,41の書き込み後のしきい値電圧Vthと電源電圧とを比較することにより、電源電圧の変動を知ることができる。なお、電源電圧の設定値は、MONOS素子のデータ読み出し時にMONOS素子に書き込みが生じない範囲の電圧であれば、3.5Vに限らない。また、各MONOS素子の書き込み後のしきい値電圧Vthは、電源電圧の値に応じて適宜選択される。
実施の形態4.
図11は、実施の形態4の半導体装置の全体構成を示す回路図である。図1に示すように、実施の形態4は、MONOS素子51を用いて、基準電圧発生回路を構成したものである。MONOS素子51のドレインは、抵抗59の一端に接続されている。抵抗59の他端は、正側の電源ライン17に接続されている。MONOS素子51のソースおよびバルクは、負側の電源ライン18に接続されている。
実施の形態1において図6の特性図を参照しながら説明した通り、MONOS素子にデータを書き込むためには、MONOS素子のドレイン電極にある値以上の電圧を印加する必要がある。従って、図11に示す構成において、まず、MONOS素子51のドレイン電極に書き込みに十分な電圧を印加するとともに、MONOS素子51のゲート電極MGに、希望する基準電圧となるような電圧Vgを印加する。そして、書き込み後のしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgに等しくなる条件で、データの書き込みを行う。
それによって、MONOS素子51の書き込み後のしきい値電圧Vthは、希望する基準電圧となる。この状態で、MONOS素子51のゲート電極MGに、書き込み後のしきい値電圧Vthよりも高く、かつ書き込みが生じない電圧範囲内での電源電圧を印加することにより、MONOS素子51と抵抗59との接続ノードN3の出力電圧Voutが基準電圧となる。このように、実施の形態4によれば、基準電圧を発生させることができる。
なお、トンネル酸化膜を厚くしてデータ保持特性の向上を図った場合でも、十分に長い時間、データの書き込みを行うことによって、書き込み後のしきい値電圧Vthが書き込み時のゲート印加電圧Vgに等しくなる。従って、トンネル酸化膜を厚くすることにより、書き込み後のしきい値電圧Vthが時間の経過とともに変動する際の変動量を小さくすることができる。また、定期的に、MONOS素子51のゲート電極MGに、希望する基準電圧となるような電圧Vgを印加して書き込みを行うことによって、書き込み後のしきい値電圧Vthの変動量を小さくすることができる。
以上において、本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、書き込み終了検出回路3の構成は、実施の形態1の構成に限らない。また、上述した種々の寸法、濃度および電圧等の数値は一例であり、これに限定されるものではない。
以上のように、本発明にかかる半導体装置およびそのデータ書き込み方法は、MONOS素子を用いた半導体装置に有用であり、例えば、時計、携帯電話機あるいは小型の電子機器などに内蔵される、電源電圧等の変動を検出する装置や基準電圧を発生する装置に適している。
実施の形態1の半導体装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態1の半導体装置の要部の構成を示す回路図である。 MONOS素子のしきい値電圧とデータ書き込み時の電圧印加時間との関係を示す特性図である。 MONOS素子のしきい値電圧とデータ書き込み時の電圧印加時間(対数表示)との関係を示す特性図である。 MONOS素子の書き込み後のしきい値電圧と書き込み時のゲート印加電圧との関係を示す特性図である。 MONOS素子の書き込み後のしきい値電圧の変化量と書き込み時のドレイン印加電圧との関係を示す特性図である。 MONOS素子の書き込み時のドレイン電流と書き込み時間との関係を示す特性図である。 MONOS素子の書き込み時間と書き込み後のしきい値電圧と書き込み時のゲート印加電圧との関係を示す特性図である。 実施の形態2の半導体装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態3の半導体装置の構成を示す回路図である。 実施の形態4の半導体装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
MG,MG1,MG2,MG3 ゲート電極
1,11,21,31,41,51 メモリ素子
2 書き込み用電源回路
3 書き込み終了検出回路
5 計時手段

Claims (4)

  1. ソース領域とドレイン領域との間の半導体層上にトンネル酸化膜が積層され、該トンネル酸化膜上に窒化膜が積層され、該窒化膜上にトップ酸化膜が積層され、該トップ酸化膜上にゲート電極が積層されており、前記窒化膜に、前記トンネル酸化膜を介して前記半導体層から供給されたホットエレクトロンを蓄積することによってデータを記憶するメモリ素子を備えた半導体装置であって、
    前記メモリ素子にデータを書き込む際に、インパクトイオン化による前記ホットエレクトロンの発生が停止する所定時間以上の間、前記ゲート電極に電圧を印加した書き込み動作を行うことにより、しきい値電圧が書き込み時のゲート印加電圧にまで上昇するとチャネル内にチャネル電流が流れなくなり、データが書き込まれた状態のしきい値電圧が前記ゲート電極に印加した電圧に等しくまたはほぼ等しくなり書き込みが自動終了する書き込み用電源回路と、
    前記メモリ素子を複数個配置し、各メモリ素子の前記ゲート電圧に異なる電圧を印加した書き込みを行い、書き込み後の前記しきい値電圧と供給される電源電圧とを比較することにより、当該電源電圧の変動を検出する回路と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記書き込み用電源回路は、前記メモリ素子にデータを書き込む際に、100ミリ秒以上の間、書き込み動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. ソース領域とドレイン領域との間の半導体層上にトンネル酸化膜が積層され、該トンネル酸化膜上に窒化膜が積層され、該窒化膜上にトップ酸化膜が積層され、該トップ酸化膜上にゲート電極が積層されており、前記窒化膜に、前記トンネル酸化膜を介して前記半導体層から供給されたホットエレクトロンを蓄積することによってデータを記憶するメモリ素子にデータを書き込むにあたって、
    前記メモリ素子にデータを書き込む際に、インパクトイオン化による前記ホットエレクトロンの発生が停止する所定時間以上の間、前記ゲート電極に電圧を印加した書き込み動作を行うことにより、しきい値電圧が書き込み時のゲート印加電圧にまで上昇するとチャネル内にチャネル電流が流れなくなり、データが書き込まれた状態のしきい値電圧が前記ゲート電極に印加した電圧に等しく、またはほぼ等しくなり書き込みが自動終了し、
    前記メモリ素子を複数個配置し、各メモリ素子の前記ゲート電圧に異なる電圧を印加した書き込みを行い、
    書き込み後の前記しきい値電圧と供給される電源電圧とを比較することにより、当該電源電圧の変動を検出することを特徴とする半導体装置のデータ書き込み方法。
  4. 前記メモリ素子にデータを書き込む際に、100ミリ秒以上の間、書き込み動作を行うことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置のデータ書き込み方法。
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