JPH11297865A - フローティングゲートメモリデバイス - Google Patents

フローティングゲートメモリデバイス

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JPH11297865A
JPH11297865A JP11129098A JP11129098A JPH11297865A JP H11297865 A JPH11297865 A JP H11297865A JP 11129098 A JP11129098 A JP 11129098A JP 11129098 A JP11129098 A JP 11129098A JP H11297865 A JPH11297865 A JP H11297865A
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JP
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dopant
channel
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drain
band
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Application number
JP11129098A
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English (en)
Inventor
Churun Guo Ii
チュルン グオ イー
J Tsuai W
ジェイ ツァイ ダブリュー
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Micronics Int Co Ltd
Macronix International Co Ltd
Original Assignee
Micronics Int Co Ltd
Macronix International Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のセルより速くプログラミング動作を可能
にする新規なフラッシュメモリセル及び動作バイアスの
手法を提供する。 【解決手段】本発明は、プログラムされるべきセルにお
けるバンド・ツー・バンドのトンネリングを誘導した熱
い電子注入、及び3重ウエルのフローティングゲートメ
モリ構造を使用する。本発明は、チャネル近くのソース
13及びドレインの14一方に半導体本体からバンド・
ツー・バンドのトンネル電流を誘導し、熱い電子注入を
フローティングゲート15に誘導するために、正のバイ
アス電位を制御ゲートに印加する。ソースとドレイン端
子の他方はフロートされ、端子を通して電流が流れない
ように切断されている。バンド・ツー・バンドのトンネ
ル電流は、ソースとドレインの一方に基準電圧を印加し
て行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、不揮発性メモリデバイ
スに関し、特に、高速プログラミングを可能とするフロ
ーティングゲートトランジスタに基づいた改良された不
揮発性メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、不揮発性メモリの
集積回路に分類される。フローティングゲートセルのメ
モリ状態は、フローティングゲートにトラップされた電
荷の量によって決定される。フラッシュメモリの動作
は、フローティングゲートから電荷を注入するため、或
いは取り除くために使用される技術に大きく依存する。
低い電力消費、或いは高速の書き込みおよび読み取りば
かりでなく低電圧動作への適応性は、高密度フラッシュ
メモリに対して望ましい特徴を構成し、ポータブル装置
における大量の記憶媒体として用いられる。高密度およ
び高性能フラッシュメモリを開発するために多くの努力
が払われている。しかし、未だ改良されるべき重要な特
徴が残っている。それらの2つは、低電圧動作と高いプ
ログラム/消去(PGM/ERS) のサイクリング耐久性であ
る。フラッシュメモリは、通常ファウラー−ノードン(F
owler-Nordon: FN) のトンネリングを用いて、トンネル
酸化物を通して電子を注入し、放出する。これは、高電
界が高いPGM/ERS 速度を達成するためにフラッシュメモ
リに対して必要とされ、また高電圧が少なくともチップ
内で必要であることを意味している。高電界および高電
圧の要求性能のいずれもが、低電圧動作および高いPGM/
ERS のサイクリング耐久性に反している。
【0003】電子をフローティングゲートへ注入するた
めに用いられる種々の従来技術のプログラムPGM動作
スキームの全てに関連した欠点がある。チャネルの熱い
電子注入(Channel Hot Electron Injection: CHEI)は、
高電流、高電力を要求し、そして過剰消去されたセルに
対する熱いホール注入(Hot Hole Injection: HHI) の問
題を生じる。ドレイン・アバランシェ・ホット・キャリ
ア(Drain Avalanche Hot Carrier: DAHC) は、低速度で
あり、HHIを誘発する信頼性問題を被る。ファウラー
−ノードン(Fowler-Nordon: FN) のトンネリングは、速
度/信頼性のトレードオフに悩む。高速度は、厳しいス
トレスと高電界によると信頼性の低下を招く。チャネル
のFNトンネリングは、基板のHHIが増大するFN電
流の下で避けることができないという欠点に悩される。
エッジのFNトンネリングは、重大な信頼性の問題を招
く、バンド・ツー・バンドトンネリング(BBT)を生
じるHHIに悩まされる。
【0004】従って、デバイスの全体の性能を改善する
ために、フローティングゲートメモリアレイのプログラ
ミングの速度と効率を上げる、フラッシュメモリセルの
設計および動作技術を提供することが望まれる。更に、
フラッシュメモリの動作技術は低い電源電圧に適してい
ることが望まれる。
【0005】
【発明の概要】本発明は、プログラムされるべきセル、
および3重ウエルのフローティングゲートメモリ構造を
使用した1つの実施形態におけるバンド・ツー・バンド
・トンネリングを生じた熱い電子注入(band to band tu
nneling induced hoto electron injection: BBTHEI)の
使用に基づいて、従来の手法より著しく速く、より効率
的なプログラミング動作を可能にする新規なフラッシュ
メモリセルの構造および動作バイアス手法を提供する。
従って、本発明は、セルが半導体基板における絶縁ウエ
ル内のチャネルウエルに形成される、フローティングゲ
ートメモリセルをプログラムする方法として特徴づけら
れることができる。例えば、p型半導体基板に、深いn
型絶縁ウエルが形成される。この絶縁ウエル内に、p型
チャネルウエルが形成される。フローティングゲートメ
モリセルは、セルのチャネル領域がチャネルウエルに存
在するように、チャネルウエル内に形成される。本発明
は、またバイアス電位を受けることができる他の半導体
本体に与えられることもできる。
【0006】本方法は、半導体本体からチャネルに近い
ソースとドレインの一方へバンド・ツー・バンドのトン
ネル電流を誘導するステップ、および正のバイアス電位
を制御ゲートに与えて、熱い電子注入をフローティング
ゲートに誘導するステップを有する。ソースとドレイン
の端子の他方は浮かされ、電流が端子をとおして流れな
いように切断されている。バンド・ツー・バンドのトン
ネル電流は、基準電位を半導体本体上の負のバイアス電
圧に関してソースとドレインの一方に与えることによっ
て誘導され、バンド・ツー・バンドのトンネル電流のた
めの条件を確立する。例えば、ほぼ0ボルトの基準電位
がドレインに印加され、約−4ボルトから−8ボルトの
負のバイアスが半導体本体に印加され、そして約+6ボ
ルトから約+10ボルトの範囲にある正電圧が制御ゲー
トに印加される。
【0007】好適な例において、基準電位を受けるソー
スとドレインの一方を通るバンド・ツー・バンドのトン
ネル電流は、バンド・ツー・バンドのトンネル電流を誘
導するステップ中に約1乃至10ナノアンペアの範囲に
あり、誘導された熱い電子注入は、バンド・ツー・バン
ドのトンネル電流の約0.5乃至1%である。制御ゲー
トに印加された正のバイアス電位は、初期のレベルから
最後のレベルまで約5から100マイクロ秒の間隔で傾
斜されている。1つの例に対して、制御ゲート電圧は、
10マイクロ秒の間隔にわたって、約6.5ボルトから
約10ボルトまで傾斜されている。本発明によるフロー
ティングゲートトランジスタは、例えば上記のチャネル
ウエルのような第1の型のドーパントの第1の濃度を有
する半導体本体を有する。ソースは、第2の型のドーパ
ントの第1の濃度を有する半導体本体に形成され、ドレ
インは、第2の型のドーパント(ソースドーピングと同
じか、或いはそれとは異なっていてもよい)の第2の濃
度を有して形成される。ソースとドレイン間の半導体本
体におけるチャネルは、チャネルの表面近くに約1×1
18/cm3或いはそれより高い範囲にある第1の型のドー
パント濃度を有する。半導体本体からチャネル近くのソ
ースとドレインの一方へバンド・ツー・バンドのトンネ
ル電流を誘導し、バイアス電圧を制御ゲートへ印加し
て、上述のように熱い電子注入をフローティングゲート
へ誘導するために、メモリデバイスを伴うリソースが含
まれる。
【0008】チャネルの表面近くのドーパントの増加し
た濃度は、バンド・ツー・バンドのトンネル効果を増す
ために利用される。上述の条件の下で、ドーピング濃度
が1×1018から1×1019/cm3のオーダーのレベルに
達すると、著しいバンド・ツー・バンドのトンネル電流
を生じることが判った。また、フローティングゲートト
ランジスタのようなMOSデバイスに対して、ゲート電
極がソースとドレインの一方のチャネル接合上に配置さ
れる場合、バンド・ツー・バンドのトンネル電流はゲー
トバイアスによって強く影響される。バンド・ツー・バ
ンドのトンネル電流は、チャネルの表面近くのドーピン
グ濃度を増大するために、チャネルにおいて浅いセルの
注入ドーズ量を与えることによって増大される。従っ
て、本発明の1つの具現化によると、半導体本体は、表
面の約0.2ミクロン内に1×1018/cm3或いはそれよ
り高い範囲にある第1の型のドーパント濃度を有する。
この第1の型のドーパントの増加した濃度は、約100
keV(キロエレクトロンボルト)と150keVの
間、1つの例として約125keVのエネルギーにおい
て1013/cm2のオーダーの濃度を有するドーパントの深
い注入と協同して、約70keVと40keVの間、1
つの例として約50keVのエネルギーにおいて1013
/cm2のオーダーの濃度を有するドーパントの浅い注入に
よって確立される。
【0009】従って、本発明は、またバンド・ツー・バ
ンドのトンネリングを誘導する熱い電子注入に適合した
フローティングゲートメモリデバイスを製造する方法を
提供する。この方法は、半導体基板上に第1のドーパン
ト型を有し、半導体基板から絶縁された半導体本体を形
成するステップと、前記半導体本体のソースとドレイン
領域に第2のドーパント型を注入するステップと、チャ
ネル領域の表面近くの第1の型のドーパント濃度が半導
体本体およびソースとドレインの一方の間にバンド・ツ
ー・バンドのトンネル電流を増大するのに充分であるよ
うに、ソースとドレイン領域間のチャネル領域の半導体
本体に第1のドーパント型を注入するステップと、ソー
スとドレイン領域の一方の間のチャネル領域と接合上に
トンネル誘電体、前記トンネル誘電体上にフローティン
グゲート、前記フローティングゲート上に第2の誘電
体、および前記第2の誘電体上に制御ゲートを形成する
ステップ、を有する。
【0010】半導体基板は、第1の導電型のドープされ
た半導体材料を有し、1つの好適な具現化において、半
導体本体を形成するステップは、第2の型のドーパント
を比較的深く注入して、前記基板に第2の導電型の深い
ウエルを形成するステップと第1の型のドーパントを注
入して、前記深いウエルに第1の導電型のウエルを形成
するステップを有する。半導体本体のチャネル領域内に
第1の型のドーパントを注入するステップは、前記チャ
ネルにおいて約70keVと40keV間のエネルギー
で1013/cm2のオーダーの濃度を有する第1の導電型の
ドーパントを注入し、且つ約100keVと150ke
V間のエネルギーで1013/cm2のオーダーの濃度を有す
る第1の導電型のドーパントを注入するステップを有す
る。
【0011】従って、デバイスの非常に低い電流と低い
電力のプログラミングを可能にする新規なフローティン
グメモリプログラミング技術が提供される。本発明の技
術を利用して、バイト当たり1マイクロアンペアより小
さなプログラミング電流が実現される。更に、低いゲー
トバイアスがプログラミング中に殆ど酸化物のストレス
を誘発しない。10ボルト以下のゲートバイアスで、バ
イト当たり約10〜15マイクロ秒の速いプログラミン
グが達成できる。更に、非常に高い熱い電子注入効率が
達成される。約1から100のゲート電流とドレイン電
流の比が達成できる。本発明の他の特徴と利点は、図
面、詳細な説明および特許請求の範囲を精査することに
より理解されるであろう。
【0012】
【実施の形態】図面を参照して、本発明の好適な実施形
態の詳細な説明を行う。図1は、本発明による3重ウエ
ルのフローティングゲートメモリセルの基本構造を示
す。図1に示されるように、好ましくは、基板10は、
p型ドーピングを有するシリコンである。深いn型ウエ
ルNWD11はこの基板10に形成される。深いn型ウ
エル11の内部にp型ウエルPWI12が含まれる。n
型ソース13とn型ドレイン14がp型ウエル12の内
部に含まれる。フローティングゲート15とトンネル絶
縁体16を有するフローティング構造がソース13とド
レイン14間のチャネル領域上に形成される。制御ゲー
ト17とインターポリ絶縁体18を含む制御ゲート構造
がフローティングゲート15上に形成される。
【0013】深いn型ウエル11は、デバイスのための
絶縁ウエルとして働く。p型ウエル12はセルのための
半導体本体として働くチャネルウエルを備える。n型ソ
ースとドレイン構造はp型ウエル12内に形成され、絶
縁ウエル11によって基板10から絶縁されるp型ウエ
ルにチャネルを確立する。図1において、バイアス点2
0〜24がこの構造のために示されている。バイアス点
20は絶縁のために用いられる深いn型ウエル11に結
合される。接点21はソース端子13に結合される。接
点22はセルの制御ゲートに結合される。接点23はド
レイン領域14に結合される。接点24はチャネルウエ
ル12に結合される。これらの端子はプログラミング、
プリプログラミングおよび消去を行うためにバイアスさ
れる。
【0014】従って、フラッシュメモリセルは、3重ウ
エルCMOSプロセスを用いて製造される。トンネル酸
化物とインターポリ誘電体の厚さは、例えば、それぞれ
100および160オングストロームである。このセル
は、周りの深いnウエルと共にpウエルに形成される。
2重チャネル注入が行われる:それらの一方は、小さな
注入エネルギーの約50keVを伴う浅いセル注入と呼
ばれ、他方は、約100keVを越える高注入エネルギ
ーを伴う深いセル注入と呼ばれる。浅いセル注入と深い
セル注入の双方に対する注入の種はp型、好ましくは、
ホウ素である。これにより、約1×1018/cm3以上のよ
うな、チャネルの表面近くにp型ドーパントの高い濃度
の、点線32によって概略された“p+”シンボルによ
って図式的に表された領域を生じ、HEIを供給するた
めに、BBT電流と電子/ホール対33の発生を増大す
る。
【0015】本発明による一例のフラッシュセルの主な
特徴は、(1)3重ウエルがP31の注入で先ずNウエル
形成およびそれにつづく高温、長時間のドライブイン
(即ちアニール)によって作られること、(2)2重セ
ル注入が浅いセル注入(エネルギー〜50keV)およ
び深いセル注入(エネルギー〜100keV)として示
された、2重エネルギーと2重ドーズ量を伴うB11によ
って行われること。それぞれの目的は、セルVT の調整
および浅いセル注入によって実現された増大されたBB
T状態と深いセル注入によって達成されたアンチパンチ
スルー(anti-punch through)である。(3)埋め込まれ
たソースとドレイン(S/D)は、重いドーズ量A75
伴うS/D注入およびそれに続く湿った酸化プロセスを
伴う熱供給(thermal budget)によって形成される。ドー
パント増強酸化のメカニズムによって、フィールド酸化
物状の領域がソースとドレイン(埋設されたソース酸化
物 (buried-source-oxide: bsox)或いは埋設されたドレ
イン酸化物(buried-drain-oxide: bdox)) によって形成
される。
【0016】バンド・ツー・バンドのトンネリング(B
BT)は、チャネルドーピング濃度が約1×1018から
1×1019/cm3までのオーダーのあるレベルに達する
と、この構造において著しくなる。チャネルからS/D
接合までの上に位置されるゲート電極を有する。MOS
デバイスに関する限り、BBTはゲートバイアスによっ
て強く影響を受ける。この動作において、BBTは浅い
セル注入のドーズ量を増加することによって増強される
ことは明らかである。図2は、幾つかの2重セル注入に
関連したホウ素の注入されたプロフィール(注入されプ
ロフィールは、イオン注入の瞬間において、如何なる熱
供給も行わないで形成されたプロフールを意味する)を
示す。このシミュレーションにおいて、深い注入条件は
125keVおよび1.5×1013cm-2に固定され、一
方幾つかの浅いセル注入ドーズ量は、5×1012、7.
5×1012、1.0×1013および2.0×1013cm-2
に対してそれぞれ描かれている。これらの1次元プロッ
トは、Si 表面からバルクまで中央のチャネル領域に沿
って切られている。完全な熱供給後に生成された実際の
プロフィールについては、広範な熱サイクル(トンネル
酸化物の成長、bsoxの成長、セルの再酸化、ポリ・
ドーパントのドライブイン、ゲート酸化、ソース/ドレ
イン注入アニーリング等)に従ったホウ素の再分布を計
算するために、複雑な拡散モデルが用いられる。図3に
示されたこのシミュレーションの結果は、上述の全工程
の熱サイクルがバルクから表面までホウ素の再分布を導
き、ホウ素の表面濃度は、図2と図3を比較すると著し
く増強されていることを明白に示している。前述のよう
に、BBTは、約1×10 18から1×1019/cm3までの
オーダーのあるレベルに達すると著しくなる。この例に
対して、図3に、2.0e13cm-2より小さくない、表面
の約0.2ミクロン内に約1×1018/cm3の要求された
ドーピング濃度のレベルに達する適切な浅いセル注入の
ドーズ量が示されている。
【0017】また、図1にはチャネルウエルPWI12
と絶縁ウエルNWD11間のP−N接合、および基板1
0と絶縁ウエル間のP−N接合が示されている。基板が
絶縁ウエル11に近いか、或いはそれより小さなレベル
でバイアスされる限り、ダイオードシンボル31によっ
て表されたP−N接合は非導通である。また、チャネル
ウエル12が絶縁ウエルに近いか、或いはそれ以下にバ
イアスされる限り、ダイオードシンボル33によって表
されたP−N接合も非導通である。バイアス回路35
は、以下に記載されたバンド・ツー・バントのトンネリ
ングを誘導した熱い電子注入に対する端子20−24へ
電位を与える。接地25に結合されたp型基板10にお
けるu型デバイスに対するプログラミングバイアスが一
例として表1に示される。
【0018】
【表1】 比較のために、表2は、n型デバイスにおける従来のプ
ログラミング技術に対するバイアス条件と本発明による
BBT−HEIに対するバイアス条件を示している。
【0019】
【表2】 表2におけるε0xとして示されたトンネル酸化物を横切
る電界の大きさは、あるPGM速度に対応して特定され
る。チャネルFNおよび/またはエッジFNに対して、
10Mv/cm (センチメートル当たりメガボルト)と同
程度のε0xは、PGM時間を1〜10ms(ミリ秒)のオ
ーダーに維持する必要がある。CHEIに関して言え
ば、10μs(マイクロ秒)のオーダーの非常に短いP
GM時間が5Mv/cm より大きくないε0xによって達せ
られる。しかし、大きなチャネル導通電流から生じる電
力消費とローディング効果が、CHIに対して低電力の
適用を得るには障害となる。DAHCは、CHEIと比
較して実質的に小さなゲート電流のためにPGMよりむ
しろソフトPGMに対して用いられる。DAHCによっ
て得られる利点は、大きなセクターサイズのソフトPG
Mに有利であるチャネル導通電流の減少である。しか
し、熱いホール注入(hot-hole-injection:HHI)は、DA
HCの間避けることができず、HHIは、セルの信頼性
低下を招くであろう。
【0020】図4は、CHEIに対する6.6ボルトか
ら7ボルトまでとCAHCに対する5.4ボルトから7
ボルトまでのドレイン電圧、および2つの温度に対する
CHEIとDAHCに対応するゲート電流IG 対ゲート
電圧VG 特性を示す。これらは、予定の比較的高いドレ
イン電流に近づく。本発明において、基板BBTが誘導
したHEIは、図5に示されるように、約10-2のオー
ダーの増大したゲート電流の注入効率を与える。大きな
ゲート電流が小さな基板電流を伴って得られ、これは高
速で低電力応用に有利である。図6と図7に本発明によ
る絶縁ウエルとチャネルウエルを配列するための2つの
基本的なアーキテクチャが示されている。図6は、フロ
ーティングゲートメモリセルの対応する複数の分離アレ
イと共に、複数のチャネルウエルがある実施の形態を示
す。図6において、半導体基板は、外側のボックス10
0によって表されている。絶縁ウエルはボックス101
である。図においてチャネルウエルはチャネルウエル1
02、チャネルウエル103およびチャネルウエル10
4を含む。図に表されているように、各々の1つにフロ
ーティングゲートメモリセルの対応するアレイを有する
多くのチャネルウエルがあってもよい。図6のデバイス
におけるフローティングゲートメモリセルのアレイは、
ドレインとソース拡散領域、およびワードラインを有す
る単純化されたフォーマットに示されている。図には示
されていないが、全ビットライン、ブロック選択回路、
および構造を完成するために必要な他の回路は、所謂当
業者によって充分理解されるであろう。例えば、このア
ーキテクチャは、米国特許第 5,399,891号、第 5,414,6
64号及び第 5,526,307号に記載されたように具現化され
る。これらの特許の全ては、ここに記載されたものとし
てレファレンスによって援用される。図6と図7のドレ
イン−ソース−ドレイン構造が今選ばれているが、他の
アーキテクチャ、例えば連続したアレイを有する仮想接
地アーキテクチャも適している。
【0021】この例において、複数のドレイン−ソース
−ドレイン構造がチャネルウエル102に示されてお
り、そこでドレイン拡散106、ソース拡散107およ
びドレイン拡散108は、セルの2つの列を画定し、ま
たそこでワードライン110、111、112、113
は、メモリセル上でドレイン拡散106、ソース拡散1
07およびドレイン拡散108と交差する。チャネルウ
エル102内に、他のドレイン−ソース−ドレイン構造
115、116が含まれ、チャネルウエル102内にア
レイを備える。図に示されているように、絶縁ウエル1
01、ドレイン拡散領域106と108、およびソース
拡散領域107は、全て同じ導電型、好ましくはn型を
有している。基板100とチャネル領域102は、何れ
も同じ導電型、好ましくはp型である。
【0022】他のチャネルウエル103と104のアレ
イは、同様な構造に構成される。従って、チャネルウエ
ル103に対して複数のワードライン120が含まれ
る。ワードライン120と交差するチャネルウエル10
3内のドレイン−ソース−ドレイン構造121、12
2、123はフラッシュメモリセルのアレイを形成す
る。同様に、チャネルウエル104は、ワードライン1
30およびドレイン−ソース−ドレイン構造131、1
32、133から構成されるフラッシュメモリセルのア
レイを有する。このアーキテクチャは、チャネルウエル
103のようなチャネルウエルのブロックサイズと等し
いブロックサイズを有するアレイを消去することが望ま
しいシステムに適している。チャネルウエルは、選択さ
れないセルの妨害を避け、基板上のアレイの外部にある
周辺装置上のストレスを減少するために個々にバイアス
されることができる。
【0023】小さなアレイ、小さな全体の集積回路のた
めに、図7のアーキテクチャが適している。図7のアー
キテクチャによると、基板200は第1の導電型、例え
ばp型を有している。絶縁ウエル201は第2の導電
型、好ましくはn型を有している。チャネルウエル20
2は絶縁ウエル内に形成され、基板の導電型と同じ導電
型を有している。フローティングゲートメモリセルの複
数のブロックはチャネルウエル内に形成されて、大きな
アレイを生成する。従って、第1のブロックは、ドレイ
−ソース−ドレイン構造210、211、212のセッ
トおよびワードライン213のセットを含む。個々のフ
ラッシュメモリセルはソースとドレイン拡散の間で、ア
レイのワードラインの下にある。セルの第2のブロック
は、ワードライン223を有するドレイ−ソース−ドレ
イン構造220、221、222により形成される。セ
ルの第3のセットは、ワードライン233を有するドレ
イ−ソース−ドレイン構造230、231、232によ
り形成される。
【0024】図8は、本発明の3重ウエルのアーキテク
チャを用いるフローティングゲートメモリアレイを含む
集積回路メモリデバイスの簡単化した図を与える。従っ
て、半導体基板400は、フローティングゲートメモリ
セルのアレイ403用の絶縁ウエル401とチャネルウ
エルのセット402−1、402−2、402−3、4
02−4を含む。好適な実施の形態において、基板40
0はp型である。絶縁ウエル401はn型である。チャ
ネルウエル402−1〜402−4はp型であり、フロ
ーティングゲートメモリアレイ403におけるセルのソ
ースとドレインはn型である。このアレイのアーキテク
チャは、デバイスが設計される特定の使用に依存して、
図6および図7のアーキテクチャに従って具現化するこ
とができる。図8において、チャネルウエル402−
1、402−2、402−3、402−4を有する図6
のアーキテクチャが示されている。
【0025】基板400上の周辺回路は、アレイに結合
される。周辺回路は制御状態マシン418を含み、消
去、読み取り動作ばかりでなくプログラミングとしてバ
ンド・ツー・バンドのトンネリングを誘導した熱い電子
注入を制御し、実行するためのロジックを有している。
データの入力/出力ロジック410はソースデコーダー
/Yデコーダー411に結合される。このソースデコー
ダー/Yデコーダー411はアレイのビットライン41
9とソースライン(図示せず)に結合され、読み取りや
プログラミングのためアレイへのアクセスを与える。ま
た、周辺回路は、アレイ用のワードラインとブロック選
択ドライバーを含むXデコーダー412を有する。この
Xデコーダー412は、ワードライン413と列にアク
セスするための他の制御ライン、およびフローティング
ゲートメモリアレイ403におけるセルのブロックに結
合される。アドレス入力/出力(I/O)ロジック41
4は、Xデコーダー412とライン415、416およ
び417を通ってYデコーダー411に結合される。ま
たアドレスI/Oロジック414は状態マシン418に
結合される。
【0026】基板400は、また電源回路420を含
む。この電源回路は、ライン421で外部のグランドと
ライン422で外部の電源電圧VDDに接続される。外
部の電源電圧VDDは、好ましいシステムにおいては、
約2ボルト或いはそれ以下から約5ボルトまでの範囲に
ある。3重ウエルアーキテクチャに対する上述のバイア
ス条件を達成するために、電源回路420がグランド
(GND)、VDD、正の高電圧、負の高電圧を絶縁ウ
エル401、チャネルウエル402、アレイ403にお
けるソースとドレイン領域、およびワードライン413
に供給するために用いられる。従って、電源回路420
は電圧ドライバー、電荷ポンプおよびバイアス電圧を発
生するために利用されるたの回路を含み、メモリデバイ
スのプログラム、消去、プリプログラムおよび読み取り
動作を駆動する。従って、図8に示されるように、電源
回路420は、ワードライン413を介してアレイにお
けるセルの制御ゲート上にバイアスレベルを制御するた
めのXデコーダー412にライン425をとおして結合
される。また、電源回路420は、ビットライン419
をとおしてセルのソースとドレイン端子上にバイアスを
制御するためのソースデコーダー/Yデコーダー411
にライン429をとおして接続される。他のシステムに
おいて、ビットラインと関係なく特別なソースバイアス
ラインをとおして、ソース電位が与えられ、またソース
はフロートされてもよい。
【0027】電源回路420は、ライン427をとおし
て絶縁ウエル401に結合される。この電源回路420
は、電源ライン428をとおして複数のチャネルウエル
402−1〜402−4に接続され、各チャネルウエル
に対して個々に制御可能である。状態マシン418は、
電源回路を制御して、選択されたチャネルウエル、絶縁
ウエルおよび他の端子を正しくバイアスする。図に示さ
れるように、p型チャネルウエルは、図6のアーキテク
チャによって6つのユニット402−1〜402−4に
おいて具現化される。他のシステムは単一のバイアスラ
インがチャネルウエルに対して必要とされる図7のアー
キテクチャを有する。図9は、16Mフラッシュセルデ
バイスに対する測定されたID とIG 対VDを示す。バ
イアス条件は、フロートされたソースと基板に印加され
た負のバイアス(VB =−5,−6v)である。約10
-2の極端に高いゲート電流注入速度が達成される。約5
0pAのIG が5nAの非常に小さなドレイン電流(I
D )とともに得られることが明らかに図9に示されてい
る。
【0028】図1は、スタックゲート・nチャネル・フ
ラッシュセル・デバイスと低い電流の高速PGMに対す
る提案された新規のバイアススキームを示す。シミュレ
ーションは構築されたデバイス構造と提案されたバイア
ススキームに基づいて行われる。図10A,図10B,
図10Cは、SC2e13DC1.5e13(浅いセル
SC/深いセルDCのドーズ量=2×1013/cm2および
1.5×1013/cm2)を有するセルデバイスに対するシ
ミュレーションによって計算されるPGMのトランジェ
ント特性を示す。−7v,−7.5vおよび−8vの負
の基板バイアスが図10A,図10B,図10Cのそれ
ぞれに印加される。制御ゲートに与えられる正の制御ゲ
ートバイアスは6.5vから10vまで傾斜される(V
CGは10vへ傾斜される6.5vである)。傾斜時間
は、負の基板バイアスの大きさ(|V B |)によって変
化される。|VB |が高くなればなる程、IG は大きく
またPGMは速くなり、そのため小さな傾斜時間が必要
となる。最適な傾斜時間は、傾斜中にIG とID が一定
に保たれるように特定される。セルの注入条件の他のセ
ットに対して、いろいろな傾斜速度を有するPGMのト
ランジェント特性であるSC1e13DC3e13が図
11に示されている。PGM時間は、15fC/um、
即ちQFG=−I15fC/umのフローティングゲート
電荷を達成するために必要な時間として定義され、I
BBT,MAX は傾斜中に最大の漏洩電流である。いろいろな
バイアス条件と傾斜速度を有するいろいろなセル注入条
件に対するPGM時間とIBBT,MAX は表3に概略され
る。
【0029】
【表3】
【0030】図12A,図12Bおよび図12Cは、S
C2e13DC1.5e13を有するセルデバイスのた
めのシミュレーションによって計算されたPGM中のI
G とID 特性を示す。バイアススキームは図10A−図
10Cに対して記載されている。明らかに、VB =−8
vに対して、最適な傾斜時間は、傾斜VCG中のオーバー
シュートからID とIG へ約10μsである。図13は
B =−7.5vを有するSC1e13DC3e13に
対する結果を示している。表4において、ID
BBT 、IG =IHEおよびゲート注入速度は、セルの注
入条件のいろいろなセットに対して概略されている。計
算されたゲート注入速度は、図9に示された測定された
結果と一致する約0.5から1×10-2の範囲にある。
【0031】
【表4】
【0032】p型の選択はPソース或いはドレイン領域
に逆バイアスが印加されるpチャネルセルデバイスに基
づかれている。BBTはPソース或いはドレインに印加
された負のバイアスおよびゲートに印加された正のバイ
アスによって支援された厳格なバンドベンディングによ
って生じる。BBTは、電子−ホール対およびドレイン
から基板への漏洩電流GIDL(Gate-Induced-Drain-Le
akage)の発生へ導く。pチャネルデバイスのGIDLは
負にバイアスされたドレインによってドリフトされたホ
ール電流から与えられ、一方そのままにされた電子は、
正にバイアスされたゲートに注入される。ゲート電流に
対して応答可能なこのようなメカニズムはBBTを誘導
する熱い電子注入(BBT induced hot electron injectio
n: BBT-HEI) と呼ばれる。要約すると、BBT−HEI
は、nチャネルばかりでなくpチャネルデバイスにおい
ても生じる。ソース/ドレインのドーピングプロフィー
ルは、1×1018から1×1019cm-3までのオーダーの
濃度レベルが遭遇されるに違いない拡散テールを有する
ガウス関数によって一般にモデル化されることがここで
述べられる。
【0033】従って、新規の電子注入スキームはフラッ
シュメモリセルデバイスために行われる。基板のバンド
・ツー・バンドのトンネリングBBTを誘導した熱い電
子注入は、低電流、低電力、高速度及び熱いホール注入
のないプログラミング動作を実現するために用いられ
る。1バイト当たり約10から15マイクロ秒、或いは
それ以下のプログラミング速度がバイト当たり1マイク
ロアンペアより少ない、非常に低い漏洩電流で達成する
ことができる。従って、本発明は、1キロバイトの並列
プログラミングを利用するとき、1ミリアンペアより少
ない全チップの漏洩電流で、例えばバイト当たり15ナ
ノ秒の非常に速いプログラミング速度を可能にする。1
0ボルトより大きくないゲートバイアス、0ドレインバ
イアス、及び接合の破壊電圧より小さな逆基板バイアス
がこの新規なスキームに対するバイアス構成として用い
られる。この新規なプログラミングスキームに対して必
要な酸化物を横切る小さな電圧降下のために、酸化物の
ストレスは従来の技術と比較して非常に軽減される。更
に、従来技術のトンネル酸化物におけるストレスを誘発
した酸化物トラップから生じる信頼性の問題は自動的に
解決される。更に、この新規なスキームに対して用いら
れた逆基板バイアスは熱いホール注入を防ぐばかりでな
く熱い電子注入の効率を増進する。従って、非常に高い
プログラミング速度を有する非常に信頼できるセルが得
られる。
【0034】本発明の好適な実施形態のこれまでの説明
は、概要を説明するために行なわれた。従って、本発明
を開示された正確な形状に限定する意図ではない。多く
の変形や変更が当業者にとって明らかであろう。本発明
の範囲は請求項およびそれらの均等物によって規定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3重ウエルフラッシュメモリセル
の断面図である。
【図2】幾つかの浅い注入ドーズ量を有する本発明によ
って作られたセルの注入されたホウ素のプロフィールを
示す。
【図3】本発明によって作られたセルのフル稼働の熱サ
イクル後のホウ素の再分布プロフィールを示すグラフで
ある。
【図4】チャネルの熱い電子注入(CHEI)技術と従
来のデバイスにおいてプログラミングのために用いられ
たドレインのアバランシェホットキャリア(DAHC)
技術の、ゲート電流対ゲート電圧特性を示すグラフであ
る。
【図5】高いゲート電流注入効率を有する、本発明によ
るデバイスに対する、測定されたバンド・ツー・バンド
・トンネル電流および熱い電子電流対ゲート電圧を示す
グラフである。
【図6】本発明による複数のチャネルウエルとメモリセ
ルアレイを含むフラッシュメモリデバイスのための単純
化したレイアウトである。
【図7】単一のチャネルウエルを有するフラッシュメモ
リデバイスのための単純化したレイアウト図である。
【図8】本発明によるフラッシュメモリ集積回路の単純
化したブロック図である。
【図9】負の基板バイアスを有する、測定された基板の
バンド・ツー・バンド・トンネリングを誘導した熱い電
子注入を示すグラフである。
【図10A】−7ボルトの基板バイアスおよび5マイク
ロ秒の制御ゲート電圧の傾斜間隔と100マイクロ秒の
傾斜間隔を有するフラッシュセルのためのフローティン
グゲートの電荷と時間のシミュレーションのグラフであ
る。
【図10B】−7.5ボルトの基板バイアスおよび5マ
イクロ秒の制御ゲート電圧の傾斜間隔と10マイクロ秒
の傾斜間隔を有するフラッシュセルのためのフローティ
ングゲートの電荷と時間のシミュレーションのグラフで
ある。
【図10C】−8ボルトの基板バイアスおよび5マイク
ロ秒、8マイクロ秒および10マイクロ秒の制御ゲート
電圧の傾斜間隔を有するフラッシュセルのためのフロー
ティングゲートの電荷と時間のシミュレーションのグラ
フである。
【図11】図10A−図10Cにおいてシュミレートさ
れた濃度以外のドーピング濃度を有するフラッシュセル
のためのプログラムのトランジェント特性を示す。
【図12A】本発明によるセルの第1のシミュレーショ
ンに対するバンド・ツー・バンド・トンネル電流とゲー
ト電圧対時間のグラフである。
【図12B】本発明によるセルの第2のシミュレーショ
ンに対するバンド・ツー・バンド・トンネル電流とゲー
ト電圧対時間のグラフである。
【図12C】本発明によるセルの第2のシミュレーショ
ンに対するバンド・ツー・バンド・トンネル電流とゲー
ト電圧対時間のグラフである。
【図13】本発明によって具現化されたフラッシュセル
のためのバンド・ツー・バンド・トンネル電流とゲート
電圧対時間の他のトランジェントシミュレーションのグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダブリュー ジェイ ツァイ 台湾 シン チュ 300 クアン フ ロ ード セク 1 レーン 376−7エフ− 311

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイアス電位を受けるのに適した半導体本
    体にあるフローティングゲートトランジスタのフローテ
    ィングゲートに電子の流れを誘導する方法であって、前
    記トランジスタは、前記半導体本体にチャネル、ソース
    およびドレインを有し、且つフローティングゲートと制
    御ゲートを有しており、 前記チャネルの近くにある前記ソースとドレインの一方
    に半導体本体からバンド・ツー・バンドのトンネリング
    電流を誘導するステップと、 フローティングゲートに熱い電子注入を誘導するため
    に、正のバイアス電圧を制御ゲートに印加するステッ
    プ、を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】チャネルを通ってソースからドレインへの
    電流を阻止するために、前記ソースとドレインの他方を
    フロートするステップを有することを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記バンド・ツー・バンドのトンネリング
    は、前記ソースとドレインの一方、およびチャネル間の
    接合の接合破壊電圧より小さな負のバイアスを半導体本
    体に印加するステップを有することを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記バンド・ツー・バンドのトンネリング
    電流のための条件を確立するのに充分な基準電位を前記
    ソースとドレインの一方に印加するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記バンド・ツー・バンドのトンネリング
    を誘導するステップは、約0ボルトの基準電位をドレイ
    ンに印加するステップを有することを特徴とする請求項
    3に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記バンド・ツー・バンドのトンネリング
    を誘導するステップは、 約0ボルトの基準電位をドレインに印加するステップ、
    及び約負の4ボルトから負の8ボルトのバイアスを半導
    体本体に印加するステップを有することを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記バンド・ツー・バンドのトンネリング
    を誘導するステップは、 約0ボルトの基準電位をドレインに印加するステップ
    と、 約負の4ボルトから負の8ボルトのバイアスを半導体本
    体に印加するステップを含み、 前記制御ゲートに印加された正のバイアス電位は、約正
    の6ボルトから約正の10ボルトの範囲にあることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記ソースとドレインの一方を通過する電
    流は、前記バンド・ツー・バンドのトンネリング電流を
    誘導するステップの間、約1乃至10ナノアンペアの範
    囲にあることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】熱い電子注入をもたらすステップにおいて
    生じた熱い電子注入電流は、前記バンド・ツー・バンド
    のトンネリング電流の約0.5から1パーセントである
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】正のバイアス電位を制御ゲートに印加す
    るステップは、初期のレベルから最終レベルまで、5か
    ら100マイクロ秒の間隔の間正のバイアス電圧を傾斜
    するステップを有することを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】フローティングゲートメモリデバイスで
    あって、 第1の型のドーパントの第1の濃度を有する半導体本体
    と、 前記半導体本体における第2の型のドーパントの第1の
    濃度を有するソースと、 前記半導体本体における第2の型のドーパントの第2の
    濃度を有するドレインと、 半導体本体における前記ソースとドレイン間のチャネル
    であって、前記チャネルは、前記チャネルの表面近くに
    約1×1018/cm3或いはそれ以上の範囲にある第1の型
    のドーパントの濃度を有し、且つ前記半導体本体から前
    記チャネル近くのドレインとソースの一方へバンド・ツ
    ー・バンドのトンネリング電流を誘導し、また正のバイ
    アス電位を制御ゲートに印加してフローティングゲート
    に熱い電子注入を誘導する資源、を有することを特徴と
    するフローティングゲートメモリデバイス。
  12. 【請求項12】前記半導体本体は、第1の型のドーパン
    トの第1の濃度を有するウエルを有し、半導体本体にお
    ける第2の型のドーパントの濃度を有する深いウエル内
    のウエルは、第1の型のドーパント濃度を有することを
    特徴とする請求項11に記載のフローティングゲートメ
    モリデバイス。
  13. 【請求項13】前記半導体本体は、半導体基板上に半導
    体材料と前記半導体材料と前記半導体基板間に絶縁構造
    を有することを特徴とする請求項11に記載のフローテ
    ィングゲートメモリデバイス。
  14. 【請求項14】前記第1の型のドーパントはp型ドーパ
    ンドを有し、且つ前記第2の型のドーパントはn型ドー
    パントを有することを特徴とする請求項11に記載のフ
    ローティングゲートメモリデバイス。
  15. 【請求項15】前記半導体本体は、シリコンを有するこ
    とを特徴とする請求項11に記載のフローティングゲー
    トメモリデバイス。
  16. 【請求項16】前記チャネルの第1の型のドーパント濃
    度は、前記チャネルの表面の約0.2ミクロン内に、約
    1×1018/cm3或いはそれ以上の範囲にあることを特徴
    とする請求項11に記載のフローティングゲートメモリ
    デバイス。
  17. 【請求項17】前記チャネルにおける第1の型のドーパ
    ント濃度は、チャネルの表面近くに約1×1018/cm3
    いはそれ以上の範囲にあり、且つ約100keVと15
    0keV間のエネルギーで、約1×1013/cm2のオーダ
    ーの濃度を有するドーパントの深い注入と協同して、約
    70keVと40keV間のエネルギーで、約1×10
    13/cm2のオーダーの濃度を有するドーパントの浅い注入
    によって確立されることを特徴とする請求項11に記載
    のフローティングゲートメモリデバイス。
  18. 【請求項18】フローティングゲートメモリデバイスの
    製造方法であって、 第1の型のドーパントを有し、半導体基板から絶縁され
    た半導体本体を形成するステップと、 前記半導体本体におけるソースとドレイン領域に第2の
    型のドーパントを注入するステップと、 前記チャネル領域の表面近くの第1の型のドーパント
    は、前記半導体本体と前記ソースとドレイン領域の一方
    間にバンド・ツー・バンドのトンネリング電流を増進す
    るのに充分であるように、前記ソースとドレイン領域間
    のチャネル領域において、半導体本体に第1の型のドー
    パントを注入するステップと、 前記ソースとドレインの一方の間のトンネル誘電体と接
    合上にトンネル誘電体と、前記トンネル誘電体上にフロ
    ーティングゲートと、前記フローティングゲートじょう
    に第2の誘電体と、前記第2の誘電体上に制御電極を形
    成するステップとを有することを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】前記半導体基板は第1の導電型のドープ
    された半導体材料を有し、且つ前記半導体本体を形成す
    るステップは、基板に第2の導電型の深いウエルを形成
    するために比較的深く第2の型のドーパントを注入する
    ステップおよび前記深いウエルに第1の導電型のウエル
    を形成するために前記第1の型のドーパントを注入する
    ステップを有することを特徴とする請求項18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】前記半導体本体に第1の型のドーパント
    を注入するステップは、前記チャネルに約70keVと
    40keV間のエネルギーで、約1013/cm2のオーダー
    の濃度を有する第1の導電型のドーパントを注入するス
    テップと、約100keVと150keV間のエネルギ
    ーで、約1×1013/cm2のオーダーの濃度を有する第1
    の導電型のドーパントを注入するステップを有すること
    を特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】前記チャネルの表面近くの第1の型のド
    ーパント濃度は、約1×1018/cm3或いはそれ以上の範
    囲にあることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】前記チャネルの表面近くの第1の型のド
    ーパント濃度は、前記チャネルの表面の約0.2ミクロ
    ン内で、約1×1018/cm3或いはそれ以上の範囲にある
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
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