JP4649057B2 - ガス配管用ライザー管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中埋設樹脂管から地上のガスメータ又はヘッダー又は給湯器等の屋外ガス機器に接続するためのガス配管用ライザー管に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のガス配管用ライザー管は、例えば、特開平9−303670号公報などに公知である。このライザー管40は、図6に示すように、地上のガスメータ等に接続される金属製蛇腹管41の下端部と、地中埋設樹脂管(図示せず)に接続されるライザー樹脂管42の上端部とをライザー管継手43で接続している。金属製蛇腹管41の下端部とライザー管継手43の上端部内周との間には水密パッキン44及び熱膨脹黒鉛入りゴム45を介在させてシールしている。前記ライザー樹脂管42は地中から地上に立ち上げられ、この地上に立ち上げられたライザー樹脂管42は外面樹脂被覆鋼管等よりなる保護管46で覆われている。その保護管46の上端部は、ライザー管継手43の下端部の雌ねじ47に螺合させて接続するとともに、ライザー管継手43の内面の雌ねじ47より下部との間の隙間を水密パッキン48でシールしている。
【0003】
このガス配管用ライザー管40によれば、ガスメータ等に接続される金属製蛇腹管41は地中から地上に立ち上げられたライザー樹脂管42の上端部と接続されるので、この金属製蛇腹管41が地中に埋設される場合に生じる腐食問題を解消できる。また地上に立ち上げられたライザー樹脂管42は保護管46で覆われるので、外的衝撃や火災などから防護でき、また紫外線劣化等の問題なく耐候性能も確保できるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記ガス配管用ライザー管40では保護管46に外面樹脂被覆鋼管を用いているが、外的衝撃などにより外面樹脂被覆鋼管の外面の樹脂被覆層が損傷したり、亀裂、破損したりすると外面樹脂被覆鋼管全体を取替える必要があり、コスト高となる。また、ライザー管継手43の上端部内周と金属製蛇腹管41の下端部との間、およびライザー管継手43の下端部内周と保護管46の上端部との間にそれぞれ水密パッキン44,48を介在させているが、これら水密パッキン44,48はライザー管継手43の上下端部の各内周に設けた凹溝にそれぞれ嵌め込まねばならず、その組み付けに手間がかかる。
【0005】
本発明の目的は、このような問題を解消するためになされたものであり、保護管とは別体の樹脂製カバーを採用しこの樹脂製カバーで保護管を覆うことにより雨水や外的衝撃などから防護でき、また該樹脂製カバーはライザー管継手と保護管との接続部のシール機能をも兼備して水密パッキンの使用をできる限り少なくすることができて組立て作業性の向上を図れるガス配管用ライザー管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、地上の屋外ガス機器に接続される金属管(3)の下端部と、地中埋設樹脂管(4)に接続されるライザー樹脂管(6)の上端部とを金属製のライザー管継手(7)で接続しており、前記ライザー樹脂管は地中から地上に立ち上げられ、この地上に立ち上げられたライザー樹脂管の外面は金属製の保護管(8)で覆われているガス配管用ライザー管において、前記保護管とは別体にチューブ状の樹脂製カバー(27)を形成し、この樹脂製カバーで前記保護管の少なくとも地上部の外周面と前記ライザー管継手の外周面とを覆っていることに特徴を有するものである。
【0007】
上記構成のガス配管用ライザー管によれば、金属管は地中から地上に立ち上げられたライザー樹脂管の上端部と接続されるので、この金属管が地中に埋設される場合に生じる腐食問題を解消できること、また地上に立ち上げられたライザー樹脂管は保護管で覆われるので、外的衝撃や火災などから防護でき、紫外線劣化等の問題もないことは、前述した従来のライザー管の場合と同様である。
【0008】
保護管の少なくとも地上部の外周面とライザー管継手の外周面とがひとつの樹脂製カバーで覆われているので、保護管の地上部及びライザー管継手を雨水や外的衝撃などから防護でき、また樹脂製カバーはライザー管継手と保護管との接続部を覆って防水シール機能をも発揮するので当該接続部への雨水侵入を防止できる。樹脂製カバーが破損、損傷すると、この樹脂製カバーのみを取替えることで足りる。
【0009】
さらに、本発明の請求項1に係る発明は、上記特徴に加え、ライザー管継手(7)はこれの外面の上下方向中間部に鍔部(11)を設け、この鍔部より下側外周に該鍔部の外径よりも径小の保護管受け面(12)を第1段部(13)を介して連設し、この保護管受け面より更に下側外周に該保護管受け面よりも径小でかつライザー樹脂管の内径よりも大きい外径の樹脂管受け面(14)を第2段部(15)を介して連設し、前記鍔部の外周に雄ねじ(16)を形成しており、前記樹脂管受け面(14)の外周に前記ライザー樹脂管(6)の上端部が圧入嵌合されており、このライザー樹脂管(6)の上端部の外周及び前記保護管受け面(12)の外周に前記保護管(8)の上端部が圧入嵌合されており、前記保護管の上端部に外嵌する金属製の締付リング(24)が前記雄ねじ(16)に螺合され、前記保護管(8)の上端部が前記締付リング(24)の内周面で縮径作用を受けて前記保護管受け面(12)に対し圧接されており、前記樹脂製カバー(27)により前記締付リング(24)の外周面をも覆っていることに特徴を有する。
【0010】
これによれば、金属製の保護管の上端部が金属製の締付リングの内周面で縮径作用を受けて金属製のライザー管継手の保護管受け面に対し圧接され、ライザー管継手の保護管受け面、保護管の上端部内周面、及び締付リングの内周面の三者の金属面同士が確実強固に接触するので、保護管の上端部とライザー管継手との間において優れた耐火シール性能を発揮できる。したがって、万一火災に遭遇してライザー樹脂管からガス漏れが生じても、保護管の上端部とライザー管継手との間から外部へ漏れ出るのを防止できる。また、ライザー樹脂管はこれの上端部をライザー管継手の樹脂管受け面の外周に圧入嵌合することによりライザー樹脂管の上端部とライザー管継手の樹脂管受け面との間が密着状にシールされ、この状態は締付リングによる縮径作用を受ける保護管の上端部による押付け作用を受けることにより保持される。ライザー樹脂管の上端部はライザー管継手の外周に圧入嵌合するという簡単な接続作業で足りる。さらに、樹脂製カバーは締付リングの外周面をも覆っているので、締付リングを雨水や外的衝撃などから防護でき、またライザー管継手の雄ねじと締付リングとのねじ接続部を覆って防水シールする機能をも発揮し、当該接続部への雨水侵入を防止できる。
【0011】
また、請求項に係る発明のように、前記樹脂製カバー(27)の上端部により前記金属管(3)の下端部の外周面をも覆うことができる。これによれば、樹脂製カバーは金属管の下端部とライザー管継手との接続部を覆って防水シールする機能をも発揮し、当該接続部への雨水侵入を防止でき、また当該接続部が覆い隠されるため、それだけ外観的にも体裁良く納められる。
【0012】
さらに、請求項に係る発明のように、前記樹脂製カバー(27)は伸縮自在に形成することができる。伸縮自在な樹脂製カバーは現場施工においても保護管(8)やライザー管継手(7)の外面に容易に装着できることになる。また、請求項に係る発明のように、前記保護管(8)はステンレス鋼材で形成することができる。ステンレス鋼材よりなる保護管は耐食性に優れ、防食措置を不要とする。
【0013】
さらに又、請求項に係る発明のように、前記ライザー樹脂管(6)の下端寄り部の外周に径大部(21)を形成するとともに、この径大部に環状凹溝(23)を形成し、保護管(8)の下端部と前記径大部(21)との間の隙間を密封するシールリング(22)を前記環状凹溝に嵌め込むことができる。これによれば、ライザー樹脂管の強度上必要な管厚を確保し得ながらシールリング嵌込み用の環状凹溝を形成できることになる。このような形状のライザー樹脂管は、請求項に記載の発明のように、射出成形手段を採用することにより容易に成形可能である。
【0014】
さらに又、請求項に係る発明のように、前記地中埋設樹脂管(4)に沿ってロケーティングワイヤ(30)を這わし、このロケーティングワイヤの一端部を前記ライザー樹脂管(6)に沿って地上に立ち上げるとともに前記保護管(8)と前記樹脂製カバー(27)との間で挟持することができる。これによれば、ロケーティングワイヤの立上がり端部は樹脂製カバーを利用して保護管の外面上に容易に固定することができるため、テープでロケーティングワイヤの立上がり端部を保護管の外面上に巻き付けるテープ巻き作業を軽減することができ、また樹脂製カバーで覆い隠されることにより外観的にも体裁良く納められる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の好適な実施例のガス配管用ライザー管を配管した状態を示す側面図、図2はガス配管用ライザー管を配管した状態を示す正面図、図3はガス配管用ライザー管の半欠截断面図、図4はガス配管用ライザー管のライザー管継手部分の拡大断面図、図5はガス配管用ライザー管の樹脂製カバーの断面図である。
【0016】
図1ないし図3において、ガス配管用ライザー管Aは、地上のガスメータ1にガスメータユニット2を介して接続される樹脂被覆された金属製フレキシブル管や鋼管等よりなる金属管3と、地中埋設樹脂管4に埋設継手5を介して接続されるライザー樹脂管6と、金属管3の下端部とライザー樹脂管6の上端部とを接続する金属製のライザー管継手7などにより構成される。ライザー樹脂管6は地中から地上に立ち上げられ、この地上に立ち上げられたライザー樹脂管6の外面は金属製の保護管8で覆われる。ガスメータ1の出口側は樹脂被覆金属製フレキシブル管9によって建物内に配管され、建物内の各ガス器具等に接続される。金属管3の下端部はライザー管継手7の上端部に金属管継手10を介して接続される。なお、金属管3の上端は地上のガスメータ1に接続される以外に、ヘッダー又は給湯器等の屋外ガス機器に接続される場合もある。
【0017】
図4において、金属製のライザー管継手7は筒状に形成してその外面の上下方向中間部に鍔部11を設け、この鍔部11より下側外周に該鍔部11の外径よりも径小の保護管受け面12を第1段部13を介して連設し、この保護管受け面12より更に下側外周に該保護管受け面12よりも径小でかつライザー樹脂管6の内径よりも大きい外径の樹脂管受け面14を第2段部15を介して連設している。鍔部11の外周には雄ねじ16を設け、樹脂管受け面14には環状の凹溝14aと凸条14bとを軸方向に交互に形成している。またライザー管継手7の鍔部11より上方の上端部の内周には、図3に示すごとく金属管3の下端に装着される金属管継手10の雄ねじ10aが螺合する雌ねじ17を設けている。上記ライザー管継手7の保護管受け面12上には1つもしくは2つ以上の環状突起18を設ける一方、保護管8の内周面には該環状突起18に嵌合する環状凹溝19を設けるとともに、この環状凹溝19の位置に対応する外周面に環状突起20を設けている。
【0018】
上記ライザー樹脂管6はポリエチレンなどの射出成形品であり、図3に示すように、ライザー樹脂管6の下端寄り部の外周には僅かに径大の径大部21を形成するとともに、この径大部21にOリング等のシールリング22が嵌め込まれる環状凹溝23をこれの深さが径大部21より上方の外径とほぼ同じになるよう形成し、径大部21より下側の下端部6aはほぼ直角に屈曲するL字形に形成している。シールリング嵌込み用の環状凹溝23はライザー樹脂管6の径大部21に形成するので、ライザー樹脂管6の強度上必要な管厚を確保し得ながら環状凹溝23を形成することができる。また、金属製の上記保護管8はステンレス鋼材で形成することが耐食性に優れ、防食措置を不要とする点で好ましい。図4に示すように、保護管8の上端部には鍔8aを外向きに張出し形成している。
【0019】
図4に示すように、ライザー管継手7は、ライザー樹脂管6の上端部及び保護管8の上端部に締付リング24を用いて接続されるが、この締付リング24はこれの内周面が段付き状に形成されて該第3段部25より上側に前記ライザー管継手7の鍔部11上の雄ねじ16に螺合する雌ねじ26が設けられ、第3段部25より下側の内径は前記雌ねじ26の内径よりも小さくかつ保護管8の外径とほぼ同径に設定している。
【0020】
また、ライザー管継手7や保護管8などを雨水や外的衝撃などから防護するための樹脂製カバー27が保護管8とは別体に形成される。この樹脂製カバー27は、図3及び図5に示すように、軟質塩化ビニル樹脂などでチューブ状に成形されるが、図示例では保護管8の最下端部に達する手前の下端中途部8bの外周面から金属管3の下端部の外周面までを覆い得る長さに形成され、保護管8の下端中途部8bから上端付近までの外周面を覆う下方窄まり状の保護管覆い部27aと、この保護管覆い部27aの上端に連設されて締付リング24の外周面を覆う締付リング覆い部27bと、この締付リング覆い部27bの上端に連設されて締付リング24より上方に露出するライザー管継手7の上端部の外周面を覆うライザー管継手上端覆い部27cと、この覆い部27cの上端に連設されて金属管継手10の外周面を覆う金属管継手覆い部27d、及びこの覆い部27dの上端に連設されて金属管3の下端部の外周面を密着状に覆う金属管下端覆い部27eとを有する数段付きチューブ状に形成されている。
【0021】
次に、ライザー管継手7をライザー樹脂管6の上端部及び保護管8の上端部に締付リング24を用いて接続し、樹脂製カバー27で覆う組立て手順について説明する。
【0022】
まず、保護管8の上端部に締付リング24を遊嵌させた状態で、その保護管8をライザー樹脂管6に挿通させておく。次いで、図4に示すように、ライザー樹脂管6の上端部にライザー管継手7の樹脂管受け面14を圧入嵌合する。その際、樹脂管受け面14とライザー樹脂管6の上端部の内面との間にはOリング等のシールリング28を介在させる。ライザー樹脂管6の上端部はこの内径よりも大きい外径の樹脂管受け面14に圧入嵌合されることにより拡径変形し、この拡径変形により保護管8の上端部が拡がる作用を受けるが、この拡がり変形は保護管8の上端部に外嵌されている締付リング24により規制される。これによりライザー樹脂管6の上端部内周面は環状の凸条14b上に食い込むとともに、ライザー樹脂管6の上端部内周面で圧縮されるシールリング28を介して樹脂管受け面14とライザー樹脂管6の上端部の内面との間が気密性、防水性を保つようにシールされ、またライザー樹脂管6の上端部外周面が保護管8の上端部内周面に密接して当該箇所が気密保持状態に又防水状態にシールされる。
【0023】
次いで、ライザー樹脂管6の上端部より上方へ引き出した保護管8の上端部を保護管受け面12上に嵌合させるとともに、締付リング24の雌ねじ26をライザー管継手7の雄ねじ16に螺合させて締め付ける。すると、締付リング24内の第3段部25に保護管8の鍔8aが係合し、締付リング24の締付けに伴い保護管8が保護管受け面12と締付リング24の内面との間に引き込まれ、鍔8aが締付リング24内の第3段部25とライザー管継手7の第1段部13との間で挟持されると同時に、保護管8の環状突起20が締付リング24の内周面で圧接されて保護管8の環状凹溝19が保護管受け面12上の環状突起18に嵌合する。これによりライザー管継手7の保護管受け面12、保護管8の上端部、及び締付リング24の内周面の三者の金属面同士が確実強固に接触することにより当該箇所での耐火シール性が確保される。また、ライザー樹脂管6の上端部の樹脂管受け面14に対する密着シール状態が締付リング24の内面で保護管8を介して確実に保持される。
【0024】
このようにライザー管継手7と保護管8の上端部との間は気密性を保つ状態に接続することができて耐火シール性を全うすることができることから、万一、火災に遭遇したり、ライザー樹脂管6に亀裂が生じてライザー樹脂管6からガス漏れが生じても、保護管8から大気中に一気に漏れ出るのを防止でき、安全性を確保できる。また、図3に示すように、ライザー樹脂管6の径大部21上の環状凹溝23に嵌込まれたシールリング22によって保護管8の下端部とライザー樹脂管6の径大部21との間の隙間が気密保持性態に、また防水状態にシールされる。
【0025】
かくして、樹脂製カバー27がライザー管継手7の上方から差し込まれることにより保護管8の下端中途部8bの外周面からライザー管継手7の上端外周面までを覆う。このように保護管8の地上部及びライザー管継手7が樹脂製カバー27で覆われることにより雨水や外的衝撃などから防護される。また樹脂製カバー27はライザー管継手7の下端部と保護管8の上端部との接続部を覆って防水シール機能をも兼備するので当該接続部への雨水侵入を防止できる。長期使用に伴い樹脂製カバー27が破損、損傷した場合は、この樹脂製カバー27のみを取替えることで足りるため、保護管ごと取替えるに比して経済的である。さらに、樹脂製カバー27は締付リング24の外周面をも覆うので、締付リング24も雨水や外的衝撃などから防護でき、またライザー管継手7の雄ねじ16と締付リング24とのねじ接続部をシールする機能をも発揮し、当該接続部への雨水侵入を防止できる。なお、樹脂製カバー27の最下端部は保護管8の外面に対し密着していてもよいし、密着していなくてもよい。
【0026】
上記のように組み立てられたガス配管用ライザー管Aは、図1に示すように、ライザー樹脂管6の下端、保護管8の下端及び樹脂製カバー27の下端が地中に埋設され、ライザー樹脂管6の下端部6aが地中埋設樹脂管4に埋設継手5を介して連通状に接続される。その際、ライザー樹脂管6の下端部6aはL字形に曲げた形に成形されているので、建物の基礎29のフーチング29aとの干渉を避けて地中埋設樹脂管4と接続することができる。一方、図3に示すように、ライザー管継手7の上端側には金属管3の下端部が金属管継手10を介して接続される。その際、樹脂製カバー27の金属管継手覆い部27d及び金属管下端覆い部27eにより金属管継手10及び金属管3の下端部の外周面を密着状に覆うことができる。これにより樹脂製カバー27は金属管3の下端部とライザー管継手7との接続部を覆って防水シールする機能を発揮し、当該接続部への雨水侵入を防止でき、また当該接続部が覆い隠されるため、それだけ外観的にも体裁良く納められる。
【0027】
地中埋設樹脂管4の埋設箇所を地表から探査するために、図1及び図3に示すように、ロケーティングワイヤ30を地中埋設樹脂管4に沿って這わせ、その一端部30aをライザー樹脂管6に沿って地上の保護管8の外面上にまで立ち上がらせておく。この場合、上記樹脂製カバー27を利用し、この樹脂製カバー27と保護管8との間でロケーティングワイヤ30の立上がり側の一端部30aを挟持することができる。これによれば、ロケーティングワイヤ30の立上がり側の一端部30aは樹脂製カバー27を利用することで保護管8の外面上に容易に押さえ固定することができるため、ロケーティングワイヤ30の一端部30aを保護管8の外面上にテープで巻き付けるテープ巻き作業を軽減することができ、また樹脂製カバー27で覆われることにより外観的にも体裁良く納められる。
【0028】
因みに、このようにロケーティングワイヤ30を設置しておくと、金属製のライザー管継手7、金属製の締付リング24及び金属製の保護管8はロケーティングワイヤ30と電気導通状態になるので、地中埋設樹脂管4の探査に際しては発信器の接続線をライザー管継手7又は保護管8の上端部又は締付リング24のいずれかに接続してロケーティングワイヤ30に信号電流を供給することによって該ロケーティングワイヤ30の周囲に交番磁界を発生させ、この磁界を地表で検出器で検出して地中埋設樹脂管4の埋設箇所を探査することができる。
【0029】
ガス配管用ライザー管Aに対し樹脂製カバー27を覆う領域において、上記実施例のように保護管8の最下端部に達する手前の下端中途部8bから金属管3の下端部までの全長にわたって覆うことが最も好ましいが、これに限られるものではない。たとえば、ライザー管継手7の外面までを覆ってこれより上方の金属管3の下端部は露出状態にしておくこと、あるいは保護管8の地中への埋設部分は覆うことなく保護管8の地上部分のみを覆うものであってもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明のガス配管用ライザー管によれば、樹脂製カバーで覆われる保護管は雨水や外的衝撃などから防護できることはもとより、その樹脂製カバーは保護管とは別体に形成されているのでこれが破損、損傷したときはそれのみを取替えることで足りて経済的であり、また樹脂製カバーはライザー管継手と保護管との接続部を覆って防水シール機能をも兼備するので、当該接続部に水密パッキンを使用してシールする接続作業に比較して組立て作業性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス配管用ライザー管を配管した状態を示す側面図である。
【図2】ガス配管用ライザー管を配管した状態を示す正面図である。
【図3】ガス配管用ライザー管の半欠截断面図である。
【図4】ガス配管用ライザー管のライザー管継手部分の拡大断面図である。
【図5】ガス配管用ライザー管の樹脂製カバーの断面図である。
【図6】従来例のガス配管用ライザー管の半欠截断面図である。
【符号の説明】
A ガス配管用ライザー管
1 ガスメータ
3 金属管
4 地中埋設樹脂管
6 ライザー樹脂管
7 ライザー管継手
8 保護管
11 鍔部
12 保護管受け面
13 第1段部
14 樹脂管受け面
15 第2段部
16 雄ねじ
21 径大部
22 シールリング
23 環状凹溝
24 締付リング
27 樹脂製カバー
30 ロケーティングワイヤ

Claims (8)

  1. 地上の屋外ガス機器に接続される金属管の下端部と、地中埋設樹脂管に接続されるライザー樹脂管の上端部とを金属製のライザー管継手で接続しており、前記ライザー樹脂管は地中から地上に立ち上げられ、この地上に立ち上げられたライザー樹脂管の外面は金属製の保護管で覆われているガス配管用ライザー管において、
    前記保護管とは別体にチューブ状の樹脂製カバーを形成し、この樹脂製カバーで前記保護管の少なくとも地上部の外周面と前記ライザー管継手の外周面とを覆っており、
    前記ライザー管継手はこれの外面の上下方向中間部に鍔部を設け、この鍔部より下側外周に該鍔部の外径よりも径小の保護管受け面を第1段部を介して連設し、この保護管受け面より更に下側外周に該保護管受け面よりも径小でかつライザー樹脂管の内径よりも大きい外径の樹脂管受け面を第2段部を介して連設し、前記鍔部の外周に雄ねじを形成しており、前記樹脂管受け面の外周に前記ライザー樹脂管の上端部が圧入嵌合されており、このライザー樹脂管の上端部の外周及び前記保護管受け面の外周に前記保護管の上端部が圧入嵌合されており、前記保護管の上端部に外嵌する金属製の締付リングの内周面に設けられている雌ねじが前記雄ねじに螺合されて締め付けられ、前記締付リングの締付けに伴い前記保護管の上端部が前記締付リングの内周面で縮径作用を受けて前記保護管受け面に対し圧接されており、
    前記樹脂製カバーが前記締付リングの外周面をも覆っていることを特徴とするガス配管用ライザー管。
  2. 前記樹脂製カバーが前記金属管の下端部の外周面をも覆っている請求項1記載のガス配管用ライザー管。
  3. 前記樹脂製カバーが伸縮自在に形成されている請求項1又は2記載のガス配管用ライザー管。
  4. 前記保護管がステンレス鋼材で形成されている請求項1ないしのいずれかに記載のガス配管用ライザー管。
  5. 前記ライザー樹脂管の下端寄り部の外周に径大部を形成するとともに、この径大部に環状凹溝を形成し、保護管の下端部と前記径大部との間の隙間を密封するシールリングが前記環状凹溝に嵌め込まれている請求項1ないしのいずれかに記載のガス配管用ライザー管。
  6. 前記ライザー樹脂管が射出成形されている請求項記載のガス配管用ライザー管。
  7. 前記地中埋設樹脂管に沿ってロケーティングワイヤが這わされ、このロケーティングワイヤの一端部が前記ライザー樹脂管に沿って地上に立ち上げられるとともに前記保護管と前記樹脂製カバーとの間で挟持されている請求項1ないしのいずれかに記載のガス配管用ライザー管。
  8. 前記ライザー樹脂管の下端部がL字形に曲げた形に成形されている請求項1ないしのいずれかに記載のガス配管用ライザー管。
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