JP4648314B2 - ガラス取り付けシステム - Google Patents

Description

本発明は、独特且つコンパクトな自動ロック機構であって、ガラスを雌形材に載置し、雄形材を挿入するとき、自動的にロックするように構成された２つのアルミニウム形材から成る独特且つコンパクトな自動ロック機構に関し、この機構は、（金属と接触することを避け、膨張を可能にし、且つ衝撃を吸収するためにガラスの取り付けには必須である）溝付きゴムに押し込まれるとき、ガラス縁部に対する把持をさらに強化する。

［技術背景］
「A SNAP-IN GLAZING POCKET FILLER（はめ込み式ガラス取り付けポケットフィラー）」と題する米国特許第５００７２２１号は、「不使用のガラス取り付けポケット」を有する構造枠部材に使用されるか、美的理由で不使用領域を覆うためにアルミニウム形材に隙間フィラーとして使用されるはめ込み式ポケットフィラーを開示している。

より厚いガラスの取り付け（たとえば、商店の正面及び間仕切り）の需要の増加を満たすための適当なガラス取り付けシステムが市場にないことがわかっており、簡単且つ技術的に安全であるとともに、見た目に印象的であるシステムを開発することが当業者に必要とされている。

現時点で一般的に入手可能なアルミニウム形材は、標準的な窓ガラス取り付け用であるが、利用できる選択肢が他にないため、安全性、品質及び見た目の魅力に折り合いをつけることによって、多くの人がそれをより厚いガラスの取り付け用に使用している。ショールームを最大限に見やすくするために、設計者は、より軽い枠を周囲に設けた枠なしガラス取り付けにこだわる。技術者は「Ｕ」字形チャネルを使用し、その中でガラス板は、端部がシリコーンで緩く固定されるので、自由な状態にあることができ、そのために水平方向に移動しやすい。

Dorma（ドイツ）のような一部の専門的な先駆者は、より厚いガラス用に重い形材を開発したが、これはねじで留め付ける必要があり、美的理由でねじをさらに覆わなければならず、したがって、作業が複雑化し、且つ手間がかかり、結果的に高価になる。

以上の要因を鑑み、且つより迅速なガラス取り付けの要望を考慮して、本発明は、安全性の問題を強調すると同時に、見た目の魅力の重要性に取り組んで、ガラス取り付け用に十分な隙間を与え（現場で枠を設置する前に、ガラスの寸法を決定することができる）、且つ現場での設置を容易にする。

ガラス取り付けシステムは、ガラス板を所定位置に安全且つ固定的に保持するために確実な空間を生じるように構成された２つの押し出しアルミニウム形材（雄及び雌）から成る。本発明の重要な態様は、ガラス板を雌形材に載置して、雄形材を挿入し、且つゴムビードをガラスと形材（両側）との間に（手で）押し込むとき、形材の上脚部に外向きの（それらを押し離す）力が発生する、というものである。回動支点を中心にした旋回移動が、ロックシステムを押し合わせるが、それは、形材の（底部）の湾曲したフック部分が互いに係合して自動的にロックし、それにより、形材を所定位置に捕らえることによる。

使用される科学的原理は、ニュートンの力の法則、ゴムビードの弾性的性質、及び支点を中心にした可動部分の回転モーメントの伝達である。以下の説明は、図８との関連で理解される。
Ｆ：（ゴムビードによる）外向き力
Ｐ：（ロックを生じる）内向き力
Ｃ：支点

ゴムビードをガラスと形材セクション（第１及び第２部品）との間に挿入することにより、両セクションの脚部に対して外向き力（Ｆ）を発生して、それらを「Ｆ」方向に押し離す。回動支点（Ｃ）での旋回モーメントが、ロックシステムを押し合わせる（Ｐ）。ロックシステムは、セクション（雄及び雌）の脚部に組み込まれたロックの湾曲フック外形がはめ合い縁部を形成し、それにより、形材セクションを所定位置に捕らえることによる。

予め決定される変数は、ガラスの寸法及びゴムビードの寸法である。本構造では、風や、ガラスをその設置位置から外すように働く作用を有する物理的運動によって発生する振動のような状態によって加えられるいずれの外力も、本システムの締結機構をさらに締め付け、それにより、ガラス板を所定位置に捕らえるように働くだけである。

雌形材を示す図である。 雄形材を示す図である。 ねじを使用した形材の固定を示す図である。 第２部品形材上のガラスパッキン（ガラス板１枚当たり最低でも２つ）を示す図である。 図５の第２部品形材の上方に載置された（枠寸法に適する）１０ｍｍ厚のガラスを示す図である。 第２部品形材上の隙間を通る第１部品形材を示す図である。 ガラス板の両側から形材の隙間の間に力を使用して溝付きゴムビードを挿入したところを示す図である。 説明したガラス取り付けシステムの機構の科学的原理を示す図である。

Claims (1)

1. 自動ロック機構であって、
   第１上脚部と、前記第１上脚部の下端に位置する回動支点と、前記第１上脚部の底部から前記第１上脚部と鋭角を成す向きに突き出た第１下脚部とを備える、アルミニウム形材からなる雄形材と、
   第２上脚部と、前記第２上脚部の底部から前記第２上脚部と直角を成す向きに突き出たベース部と、前記第２上脚部の下半分の位置から前記第２上脚部と直角を成す向きに突き出た第２下脚部とを備える、アルミニウム形材からなる雌形材とを備え、
   前記第１上脚部および前記第２上脚部は、その上端に溝付きゴムを嵌め込む水平凸部を備え、前記第１下脚部は先端に第１湾曲フック部分を備え、前記第２下脚部は上面にパッキンを介してガラス板を配置する水平面と、下面に第２湾曲フック部分を備え、
   前記雌形材はねじ止めされ、前記雄形材は前記第２下脚部と前記ベースの間に挿入され、前記雄形材は、前記第１湾曲フック部分と前記第２湾曲フック部分が係合したときに、前記雄形材の外側表面が前記雌形材に支えられることなく、前記雌形材の前記ベース上において前記回動支点で捕らえられ、前記雄形材の前記回動支点を中心にした旋回移動により、前記第１湾曲フック部分と前記第２湾曲フック部分が係合して、その結果として第１上脚部と第２上脚部の間に設置されたガラス板を固定する構成であり、
   前記ガラス板と前記第１上脚部および前記第２上脚部の前記水平凸部との間に押し込まれた前記溝付きゴムにより、前記第１上脚部と前記第２上脚部に対して発生した力のうち前記第１上脚部に対して発生した力が、前記回動支点を中心にして前記第１湾曲フック部分を旋回移動させて、前記回動支点での旋回モーメントが、前記第１湾曲フック部分と前記第２湾曲フック部分とを押し合わせて互いに係合してロックし、その結果として前記雄形材が前記回動支点で所定位置に捕らえられて、前記第１上脚部および前記第２上脚部の間にある前記ガラス板を固定する自動ロック機構。

Images