JP4646377B2 - 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化水素を還元剤としてディーゼルエンジンの排ガスから窒素酸化物を除去するための触媒および方法に関する。特に還元剤として、種々の炭化水素の混合物である軽油などを用いても、従来の触媒に比較して高い窒素酸化物除去活性を有する触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックやバスなどのディーゼルエンジンから排出される燃焼排ガス中にはススや窒素酸化物(NOx)が含まれており、これら排ガス成分の除去技術の開発が進められてきている。排ガスからのNOxの除去方法としては、還元剤を用いてNOxを窒素にまで還元して除去する方法があり、このための還元剤および還元用触媒が種々提案されている。
【0003】
排ガスからのNOxの除去に用いられる還元剤としては、アンモニア、炭化水素などが提案されているが、特に自動車用ディーゼルエンジンの排ガスを浄化する場合は炭化水素を用いれば、ディーゼルエンジン用燃料である軽油をそのまま還元剤として用いることができるという利点がある。
【0004】
しかし、ディーゼルエンジンは燃料燃焼時の空気過剰率が高く、そのために排ガス中には酸素が6〜10%という高濃度で含まれているため、還元剤の炭化水素が燃焼で消費されてしまい、NOxの還元に有効に利用されない。そこで、炭化水素の燃焼をできるだけ抑制し、NOxの還元反応を優先的に進めるような選択性の高い、窒素酸化物除去活性(DeNOx活性)の高い触媒が求められている。
【0005】
このような触媒としては、Ptなどの貴金属をアルミナなどの担体に担持した触媒を始め、種々の触媒が提案されている。しかし、例えばPt触媒は200℃程度の低温でもDeNOx活性があるが、250℃以上になると還元剤である炭化水素の燃焼反応が優先的に起こり、NOx除去率が低下する。
【0006】
本発明者等は先に、従来のPt触媒にTeを添加した触媒、さらにPt−Te系触媒にアルカリ金属、アルカリ土類金属、ホウ素、リン、タングステン、モリブデン、スズおよびセリウムから選ばれる1種以上の元素および/またはゼオライトを添加した触媒を用いれば、250℃以上の温度領域でも還元剤である炭化水素の燃焼反応が抑制され、NOxの還元反応が進行してNOx除去率が向上することを見出し、これら触媒について特許出願している(特願平9−276595およびPCT/JP00/01039)。
【0007】
ところが、これらPt系触媒のDeNOx活性は、ディーゼルエンジン用燃料の軽油をそのまま還元剤として用いた場合、高温では純粋の炭化水素を還元剤として用いた場合と変わらないが、約250℃以下の低温度の領域になると低下するという問題がある。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の触媒の問題点を解決するもので、還元剤として軽油を用いた場合でも200〜350℃の温度領域で充分なDeNOx活性を有する排ガス浄化用触媒を提供することを目的としている。また、ディーゼルエンジンの排ガスがとり得る200〜600℃という広い温度範囲でDeNOx活性を維持する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の触媒は、白金、テルルおよびアルミニウムの各元素が耐熱性無機化合物に担持されてなる排ガスからの窒素酸化物除去用触媒であって、前記耐熱性無機化合物の量に対して、白金の担持量が0.1〜5重量%、テルルの担持量が0.05〜5重量%、アルミニウムの合計担持量が0.1〜40重量%であることを特徴とする
【0010】
本発明の第二の触媒は、第一の触媒が更にセリウム、ジルコニウムおよびホウ素から選ばれる少なくとも1種の元素を含有した、排ガスからの窒素酸化物除去用触媒である。
【0011】
本発明の第三の触媒は、第一または第二の触媒が更にゼオライトを含有した、排ガスからの窒素酸化物除去用触媒である。
【0012】
本発明の排ガスからの窒素酸化物除去方法は、本発明のいずれかの触媒が充填された触媒層の上流側に300℃以上で前記触媒よりも高い窒素酸化物除去活性を有する触媒が充填された触媒層を設け、この上流側触媒層に窒素酸化物含有排ガスおよび還元剤を通し、次いで該上流側触媒層出口ガスを下流側触媒層に通すことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳述する。
本発明の第一の触媒は、活性成分として、白金およびテルル、さらにアルミニウム、ガリウムおよびインジウムから選ばれる少なくとも1種の元素を耐熱性無機化合物に担持している。
【0014】
それぞれの活性成分の担持量は、耐火性無機化合物の量に対し、白金が好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.5〜2重量%、テルルが好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%、アルミニウム、ガリウムおよびインジウムから選ばれる少なくとも1種の元素の合計が好ましくは0.1〜40重量%、より好ましくは0.3〜30重量%である。
【0015】
白金の担持量が0.1重量%未満では、得られる触媒のDeNOx活性は低下する。また、5重量%を越えても担持量に見合うだけの活性の向上は得られない。
【0016】
テルルの担持量並びにアルミニウム、ガリウムおよびインジウムから選ばれる少なくとも1種の元素の担持量がそれぞれ0.05重量%未満、0.1重量%未満ではこれらの添加効果が見られず、それぞれ5重量%、40重量%を越えるとDeNOx活性が低下することがあるので好ましくない。
【0017】
本発明の第二の触媒は、活性成分として、上記の第一の触媒の活性成分に加えてセリウム、ジルコニウムおよびホウ素から選ばれる少なくとも1種の元素を含有する。
【0018】
セリウム、ジルコニウムおよびホウ素から選ばれる少なくとも1種の合計含有量は、触媒総量に対して、酸化物または複合酸化物として好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは0.5〜20重量%である。第一の触媒に上記成分が添加された第二の触媒は、第一の触媒に比べ、更にDeNOx活性の向上を図ることができる。
【0019】
これら酸化物の含有量が0.1重量%未満ではその添加効果が認められず、また30重量%を越えてもその添加効果は30重量%の場合とほとんど変わらない。
【0020】
本発明の第三の触媒は、活性成分として、上記の第一の触媒または第二の触媒の活性成分に加えてゼオライトを含有する。ゼオライトを添加した第三の触媒はDeNOx活性が更に向上し、還元剤によるNOxの還元反応をより促進する。ゼオライトの含有量は、触媒総量に対して好ましくは1〜50重量%、より好ましくは3〜30重量%である。ゼオライトの含有量が1重量%未満ではその添加効果が認められず、また50重量%を越えてもその添加効果は50重量%の場合とほとんど変わらない。
【0021】
本発明で用いられる耐熱性無機化合物としては、通常触媒用担体として用いられているものであれば何れでもよく、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、またはこれらの複合酸化物であるシリカ・アルミナ、アルミナ・チタニアなどが挙げられるが、好ましい担体はアルミナである。
【0022】
本発明の触媒の調製法としては特に制限なく、従来から知られている方法により調製することができる。
例えば、第一の触媒の調製法としては、耐熱性無機化合物に白金、テルルおよびその他のアルミニウム等から選ばれる活性成分の水溶性化合物を含む混合水溶液を含浸させたのち乾燥し、300〜600℃で焼成することにより、所望の活性成分が担持された触媒が得られる。この場合、粉末状の耐熱性無機化合物に活性成分を担持させたのち所望の形状に成型するか、または所望の形状に成型された耐熱性無機化合物に活性成分を担持する、などいずれの手法でも良い。
【0023】
あるいは、まず耐熱性無機化合物に白金およびテルルの水溶性化合物とアルミニウム等から選ばれたその他の活性成分のうちの一部の水溶性化合物とを含む混合水溶液を含浸させたのち乾燥、焼成する。次いでこの焼成物に、残りの活性成分の化合物を混合するか、残りの活性成分を含有する水溶液を含浸したのち乾燥、焼成することにより、第一の触媒を調製することもできる。
【0024】
第二および第三の触媒の調製法としては、白金、テルルなどの第一の触媒の活性成分を前記と同様の方法で耐熱性無機化合物に担持したのち、この成分が担持された耐熱性化合物と、セリウム酸化物、ジルコニウム酸化物、ホウ素酸化物若しくはセリウム、ジルコニウムおよびホウ素の2種以上の複合酸化物並びに/またはゼオライトとを所定の割合で混合する方法、あるいは耐熱性無機化合物とセリウム酸化物、ジルコニウム酸化物若しくはホウ素酸化物および/またはゼオライトを所定の割合で混合して成型し、この成型物に第一の触媒の活性成分を、第一の触媒の場合と同様の方法で担持する方法などが挙げられる。
【0025】
第二触媒の別の調製法では、セリウム、ジルコニウムまたはホウ素の水溶性化合物の水溶液を耐熱性無機化合物に含浸させてもよい。この場合、水溶液は白金、テルルなどの第一触媒用の活性成分の水溶性化合物の混合水溶液と同時に含浸させて乾燥、焼成してもよく、あるいは第一触媒の活性成分を前記の方法で耐熱性化合物に担持させたのち、セリウム、ジルコニウムまたはホウ素の水溶性化合物の水溶液を含浸させて乾燥、焼成してもよい。
【0026】
第一〜第三触媒に共通の活性成分の出発物質としては、通常の水溶性化合物であれば特に制限はない。白金化合物としては、ジニトロジアンミン白金、塩化白金、塩化白金アンモニウムなどが挙げられ、テルル化合物としては、テルル酸、亜テルル酸ナトリウム、塩化テルルなどが挙げられる。アルミニウム、ガリウム、インジウムの化合物としては、硝酸アルミニウム、硝酸ガリウム、硝酸インジウムなどの無機酸の塩、塩基性酢酸アルミニウム、塩基性酢酸ガリウムなどの有機酸の塩が挙げられる。また、アルミニウムアルコキシドなどの金属アルコキシドも用いることができる。
【0027】
第二の触媒の活性成分の出発物質としては、酸化セリウム、酸化ジルコニウム酸化ホウ素などの酸化物が挙げられる。耐熱性無機化合物に含浸させる場合には、ホウ酸、またはセリウム、ジルコニウム、ホウ素の無機酸の塩若しくは有機酸の塩などの、水溶性化合物が用いられる。
【0028】
第三の触媒に用いられるゼオライトは、例えばY型、L型、ZSM型、モルデナイト、ベータ、アルミノフォスフェート、シリコアルミノフォスフェートが挙げられる。特に、耐水熱性の点からはSiO2 /Al23=10(モル比)以上のハイシリカゼオライトが好ましい。
【0029】
本発明の触媒は、通常は所望の形状に成型して用いられ、好ましくはハニカム状の触媒構造体として用いられる。この場合、耐熱性無機化合物を適当なバインダーと共にハニカム状に成型したのち、このハニカム状構造体に前記の活性成分を担持する方法、または無機化合物に活性成分を担持したのち、バインダーを加えてハニカム状に成型するなどの方法がある。
【0030】
しかし、本発明で用いられるアルミナなどの耐熱性無機化合物はハニカム状に成型することが困難なことがある。このような場合、コージライト等のセラミックまたは金属からなるハニカム構造体を、前記の方法で活性成分が担持された耐熱性無機化合物の粉末を含む懸濁液に浸漬してハニカム構造体の表面に懸濁液をコートし、乾燥、焼成する、いわゆるウォッシュコート法により、ハニカム構造体の表面に目的の活性成分が担持された触媒構造体が得られる。
【0031】
本発明の第一、第二または第三の触媒はハニカム状の触媒構造体など適宜の形状の成型体に成型し、適当な反応器に充填して使用される。この成型体が充填された触媒層に窒素酸化物を含む排ガスおよび還元剤が導入され、窒素酸化物が還元されて排ガスから窒素酸化物が除去される。還元剤としては、アンモニア、炭化水素などの通常用いられている還元剤が用いられるが、本発明においては炭化水素が好ましく、特に液状炭化水素が好ましく用いられる。この場合の反応温度は、200〜350℃の範囲が好ましい。
【0032】
ディーゼルエンジン排ガスから窒素酸化物を除去する場合、還元剤用の炭化水素としてディーゼルエンジン用燃料である軽油を用いることができれば、還元剤用の設備の省略化などの点で好ましい。従来のPt系触媒でも軽油を還元剤として用いることもできるが、約250℃以下の低温度の領域になるとDeNOx活性が低下するという問題がある。
【0033】
一方、本発明の触媒は、軽油を還元剤としたときの低温領域でのDeNOx活性の低下という問題はなく、200〜350℃の範囲で十分なDeNOx活性を維持することができる。
【0034】
本発明の触媒が軽油を還元剤として用いたときも充分なDeNOx活性を発揮し得るのは、従来の触媒が軽油中に含まれる芳香族成分により被毒するのに対し、本発明の触媒は活性成分としてPtおよびTeに加えて前記の活性成分を含有することにより、芳香族成分に対する酸化能力が高くなるとともに被毒しにくいためと推測される。
【0035】
本発明の触媒を用いて窒素酸化物含有排ガスからNOxを除去する場合、NOxと還元剤の炭化水素との混合比は、NOx1容量部当たり炭化水素がメタン換算で1〜50容量部の範囲から選ばれる。
【0036】
次に、本発明のNOx除去触媒と高温で活性な別のNOx除去触媒とを組み合わせた本発明の排ガスからのNOx除去方法について詳述する。
【0037】
ディーゼルエンジンの排ガスを浄化する場合、その排ガスの温度は200〜600℃という広い範囲で変化するため、この広い温度領域での排ガス浄化能力が要求されるが、本発明の触媒は350℃を越えるような高温では充分なDeNOx活性を示さない。
【0038】
そこで、特にディーゼルエンジンの排ガス浄化の場合、本発明のNOx除去方法においては、本発明の触媒が充填された触媒層の上流側に、300℃以上の温度領域で充分なDeNOx活性を示す触媒が充填された別の触媒層を設ける。そして、まずNOx含有排ガスと炭化水素(好ましくは軽油)との混合物を前記の300℃以上の温度領域で高活性な触媒層に通し、この上流側触媒層の出口ガスを次いで本発明の触媒が充填された触媒層に通す。
【0039】
上記のように触媒層を2段に構成することにより、排ガス温度が300℃以上の場合は上流測の高温活性触媒によりNOxが除去され、300℃より低い温度の排ガスの場合は主として下流側の本発明の触媒によってNOxが除去される。
その結果、200〜600℃という広範囲の温度領域での排ガスの浄化が可能になる。
【0040】
前記本発明の方法において、300℃以上の高温で充分なDeNOx活性を示す触媒としては、従来から知られている高温活性触媒であれば特に制限はない。
例えば、Ag、Cu、Co、Fe、Znなどの活性金属がアルミナ、シリカ、シリカアルミナ、ゼオライトなどに担持された触媒が用いられる。
【0041】
【実施例】
実施例1
BET表面積が100m2 /gの粉末状アルミナ100gに、Ptに換算して2.0gのジニトロジアンミン白金、Teに換算して0.4gのテルル酸およびAlに換算して1.0gの硝酸アルミニウム9水和物を含む水溶液200mlを加えた。よく混合したのち蒸発乾固し、450℃で2時間焼成した。得られた粉末にヒドラジン溶液を加えて還元処理したのち、110℃で2時間乾燥して、アルミナ担持白金・テルル・アルミニウム触媒を得た。
上記で得られた触媒の粉末とアルミナゾル(濃度10wt%)の混合物に、触媒濃度が35重量%になるように純水を加えて調整し、ボールミルで湿式粉砕してウオッシュコート用スラリーを調製した。このスラリーに、市販のコージライト製ハニカム構造体(ガス流通セル数400個、直径20mm、長さ16mm)を浸漬したのち引き上げ、表面の余分のスラリーをエアブローで除去した。次いで、このスラリー被覆ハニカム構造体を120℃で2時間乾燥し、500℃で3時間焼成することにより、ハニカム構造体表面に触媒が150g/L担持された触媒構造体Aを得た。
【0042】
実施例2
硝酸アルミニウム9水和物の代わりに、Gaに換算して1.0gの硝酸ガリウム水和物を用いた以外は実施例1と同様の操作により、触媒構造体Bを得た。
【0043】
実施例3
硝酸アルミニウム9水和物の代わりに、Inに換算して1.0gの硝酸インジウム3水和物を用いた以外は実施例1と同様の操作により、触媒構造体Cを得た。
【0044】
実施例4
実施例2で得られたアルミナ担持白金・テルル・ガリウム触媒の粉末とゼオライト(H型ZSM−5、SiO2 /Al23 =50(モル比))を90:10(重量比)の割合で十分に混合した。得られた粉末状触媒を実施例1と同様の操作でハニカム構造体に担持させ、触媒構造体Dを得た。
【0045】
実施例5
ゼオライトの代わりに、同量の酸化セリウム(CeO2)を用いた以外は実施例4と同様の操作により、触媒構造体Eを得た。
【0046】
実施例6
ゼオライトの代わりに、同量の酸化ジルコニウム(ZrO2)を用いた以外は実施例4と同様の操作により、触媒構造体Fを得た。
【0047】
実施例7
実施例1で得られたアルミナ担持白金・テルル・アルミニウム触媒の粉末、酸化セリウム(CeO2)およびゼオライト(H型ZSM−5、SiO2 /Al23 =50(モル比))を80:10:10(重量比)の割合で十分に混合した。得られた粉末状触媒を実施例1と同様の操作でハニカム構造体に担持させ、触媒構造体Gを得た。
【0048】
実施例8
白金の量を1.0g、テルルの量を0.3gに変えた以外は実施例3と同様の操作により、触媒構造体Hを得た。
【0049】
実施例9
テルルの量を1.0g、インジウムの量を3.0gに変えた以外は実施例3と同様の操作により、触媒構造体Iを得た。
【0050】
実施例10
インジウムの量を5.0gに変えた以外は実施例3と同様の操作により、触媒構造体Jを得た。
【0051】
実施例11
ガリウムの量を10.0gに変えた以外は実施例2と同様の操作により、触媒構造体Kを得た。
【0052】
実施例12
実施例8で得られたアルミナ担持白金・テルル・インジウム触媒の粉末と酸化セリウム(CeO2)を、90:10(重量比)の割合で十分に混合した。得られた粉末状触媒を実施例1と同様の操作でハニカム構造体に担持させ、触媒構造体Lを得た。
【0053】
実施例13
実施例3におけるジニトロジアンミン白金、テルル酸および硝酸インジウムの混合水溶液に、さらにホウ素0.5g(B23として触媒総量の1.6wt%)を含むホウ酸を加えた以外は、実施例3と同様の操作により触媒構造体Mを得た。
【0054】
比較例1
硝酸アルミニウム9水和物を用いなかった以外は実施例1と同様の操作により、触媒構造体Nを得た。
【0055】
比較例2
硝酸アルミニウム9水和物の代わりに、Bに換算して0.5gのホウ酸を用いた以外は実施例1と同様の操作により、触媒構造体Oを得た。
【0056】
試験例1
実施例1〜13および比較例1〜2で得られた触媒構造体A〜Oのそれぞれを反応器に充填し、表1の条件で窒素酸化物除去試験を行った。結果を表2に示す。
【0057】
【表1】
Figure 0004646377
【0058】
【表2】
Figure 0004646377
【0059】
試験例2
実施例1で用いたアルミナに銀が5.0重量%(アルミナ基準)担持されたAg/Al23 触媒の粉末を、実施例1と同様の方法で市販コージライト製ハニカム構造体(ガス流通セル数400個、直径20mm、長さ8mm)の表面に担持して、触媒が150g/L担持した触媒構造体Wを調製した。
また、ハニカム構造体の長さを8mmとした以外は、実施例2と同様の操作により触媒構造体Xを調製した。
【0060】
次に、試験例1と同様の反応器に触媒構造体WおよびXを直列に充填し、反応温度を500℃まで変化させた以外は試験例1と同じ条件で、反応ガスを触媒構造体W側から流通させて、窒素酸化物除去試験を行った。結果を表3に示す。
【0061】
【表3】
Figure 0004646377
【0062】
【発明の効果】
本発明の排ガスからの窒素酸化物除去用触媒は、還元剤として純粋な炭化水素を用いる場合のみならず軽油を用いた場合でも、200〜350℃の温度領域で充分なDeNOx活性を示す。
【0063】
本発明の排ガスからの窒素酸化物除去方法によれば、300℃以上で高いDeNOx活性を有するAg、Cu系触媒と、本発明の触媒とを組み合わせることにより、200〜600℃という広い温度領域でDeNOx活性を高く維持できる。

Claims (6)

  1. 白金、テルルおよびアルミニウムの各元素が耐熱性無機化合物に担持されてなる排ガスからの窒素酸化物除去用触媒であって、前記耐熱性無機化合物の量に対して、白金の担持量が0.1〜5重量%、テルルの担持量が0.05〜5重量%、アルミニウムの合計担持量が0.1〜40重量%であることを特徴とする窒素酸化物除去用触媒
  2. 更にセリウム、ジルコニウムおよびホウ素から選ばれる少なくとも1種の元素を含有することを特徴とする請求項1記載の触媒。
  3. 更にゼオライトを含有することを特徴とする請求項1または2記載の触媒。
  4. セリウム、ジルコニウムおよびホウ素から選ばれる少なくとも1種の元素の合計含有量が、触媒総量に対し酸化物として0.1〜30重量%であることを特徴とする請求項2記載の触媒。
  5. ゼオライトの含有量が、触媒総量に対して1〜50重量%であることを特徴とする請求項3記載の触媒。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の触媒が充填された触媒層の上流側に300℃以上で前記触媒よりも高い窒素酸化物除去活性を有する触媒が充填された触媒層を設け、この上流側触媒層に窒素酸化物含有排ガスおよび還元剤を通し、次いで該上流側触媒層出口ガスを下流側触媒層に通すことを特徴とする排ガスからの窒素酸化物除去方法。
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