JP4645788B2 - ニュートラルスタートスイッチおよびその位置合わせに用いられる位置合わせ用治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機のマニュアルシャフトが挿通された状態で自動変速機のケースに固定されており、マニュアルシャフトの回動角度を検出して自動変速機の変速モードを識別するニュートラルスタートスイッチ(NSW)、およびその取付時の位置合わせに用いる位置合わせ用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用の自動変速機においては、例えば、パーキングレンジ、ドライブレンジ、ニュートラルレンジ、1速レンジ、2速レンジ、後退レンジ等の複数の変速レンジが設けられており、運転者が車内のシフトレバーを操作することにより、これらの変速レンジのうちの所望の1つが選択的に設定される。その場合、シフトレバーの操作でワイヤ等を介して自動変速機のマニュアルシャフトが回動し、自動変速機は運転者がシフトレバーによって設定した変速レンジに応じた変速レンジに設定される。
【0003】
そして、自動変速機の設定されている変速レンジを識別するために、例えば、特開平10−151954号公報、特開平10−159970号公報等に開示されているように、従来から自動変速機にはニュートラルスタートスイッチが設けられている。このニュートラルスタートスイッチは、自動変速機のマニュアルシャフトの回動と一体に回動する可動子を備えており、この可動子の回動により、可動子に設けられた所定数の可動接点がニュートラルスタートスイッチのケース側に設けられた多数の固定接点に、シフトレバーによって設定された変速レンジに応じて選択的に接続して、自動変速機の設定された変速レンジを検出するようになっている。
【0004】
ところで、このようなニュートラルスタートスイッチを自動変速機に取り付けるにあたっては、自動変速機の設定レンジとニュートラルスタートスイッチの検出レンジ(つまり、可動子の位置)とが一致するように位置合わせをする必要がある。
【0005】
このようなニュートラルスタートスイッチの取付時の位置合わせとして、従来、特開平8−74978号公報に開示されている位置合わせがある。この公開公報に開示されている同軸型インヒビタスイッチ(ニュートラルスタートスイッチに対応)の位置合わせにおいては、同軸型インヒビタスイッチのケースの所定位置に位置決め孔が設けられている。そして、ニュートラルレンジに設定された自動変速機のマニュアルシャフトに同軸型インヒビタスイッチの可動子の回動軸を相対回動不能に嵌合するとともに位置合わせ用治具を挿入し、その後同軸型インヒビタスイッチのケースを回動させて位置合わせ用治具の位置決めピンを同軸型インヒビタスイッチの位置決め孔に移動しかつ挿入して同軸型インヒビタスイッチのケースの回動をロックさせる。そして、この状態で同軸型インヒビタスイッチを自動変速機のケースにボルトにより固定する。このようにして、同軸型インヒビタスイッチが位置合わせされながら自動変速機のケースの正規位置に取り付けられる。この公開公報に開示の同軸型インヒビタスイッチの取付時の位置合わせでは、取付位置の位置合わせ作業が迅速、正確、かつ容易に行うことができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この公開公報に開示の同軸型インヒビタスイッチの位置合わせでは、同軸型インヒビタスイッチのケースの所定位置に専用の位置決め孔を設ける必要がある。このため、ケースに位置決め孔の設置のためのスペースを確保しなければならなく、その分、同軸型インヒビタスイッチが大きくなるという問題がある。また、位置決め孔をケースに加工しなければならなく、工数が多くなるという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ニュートラルスタートスイッチの位置合わせのための専用の位置合わせ部材をケースに設けることなく位置合わせを行うことができるようにして、ニュートラルスタートスイッチをより一層小型にしかつ工数を削減することのできるニュートラルスタートスイッチおよびその位置合わせに用いる位置合わせ用治具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明のニュートラルスタートスイッチは、自動変速機のマニュアルシャフトと一体に回動可能に設けられた可動子と、自動変速機に対する取り付け位置を調整可能なケースとを備え、前記可動子側に設けられた可動子側接点と前記ケース側に設けられたケース側接点が互いに協働して自動変速機の設定された変速レンジを識別するニュートラルスタートスイッチにおいて、前記マニュアルシャフトに回転を拘束された位置合わせ用治具が、前記ケースに設けられた、前記ニュートラルスタートスイッチの1つの構成要素の少なくとも一部に拘束される位置まで前記ケースを回転させることにより、前記取り付け位置を調整可能としたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記ニュートラルスタートスイッチの構成要素は、前記各接点を外部の導電部材と接続するコネクタのオス側部材、前記コネクタのメス側部材、前記コネクタのオス側部材とメス側部材とのロック部材、前記ケースの前記コネクタ開口部を閉塞する閉塞部材および前記ケースを前記自動変速機のケースに取り付けるための取付部のいずれか1つであることを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記構成要素の少なくとも一部は前記ニュートラルスタートスイッチの構成要素に前記ニュートラルスタートスイッチを構成するために必要な凸部または凹部で構成されていることを特徴としている。
【0010】
更に、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1記載の前記位置合わせ用治具であって、前記マニュアルシャフトに相対回動不能に係合可能なシャフト係合部と、前記構成要素の少なくとも一部に拘束される構成要素拘束部とを有し、前記シャフト係合部を前記マニュアルシャフトに係合した状態で、前記ケースを回動して前記構成要素拘束部が前記構成要素の少なくとも一部に拘束されたときに、前記ケースを前記自動変速機の前記正規位置に位置調整するようになっていることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項5の発明は、前記シャフト係合部は、前記マニュアルシャフトに相対回動不能に嵌合可能な嵌合孔を有するとともに、前記構成要素拘束部は、前記ニュートラルスタートスイッチの構成要素の少なくとも一部であり、前記各接点を外部の導電部材と接続するコネクタの開口部を閉塞する閉塞部材に設けられた凸部に、係合可能な突起を有しており、前記嵌合孔を前記マニュアルシャフトに嵌合した状態で、前記ケースを回動して前記突起が前記凸部に拘束されたときに、前記ケースを前記自動変速機の前記正規位置に位置調整するようになっていることを特徴としている。
【0012】
【作用および発明の効果】
このように構成された本発明のニュートラルスタートスイッチにおいては、ニュートラルスタートスイッチの、例えば、コネクタのオス側部材、コネクタのメス側部材、コネクタ開口部の閉塞部材およびケースを自動変速機に取り付けるための取付部等のニュートラルスタートスイッチを構成する1つの構成要素の少なくとも一部を利用することにより、ニュートラルスタートスイッチを自動変速機の正規位置に位置調整しながら簡単に取り付けることができるようになる。
【0013】
また、ニュートラルスタートスイッチの位置合わせにニュートラルスタートスイッチの1つの構成要素の少なくとも一部を利用することで、従来のような位置合わせのための位置合わせ孔等の専用の位置合わせ部材をケースに設けないで済むようになる。これにより、専用の位置合わせ部材の設置のためのスペースを不要にできるので、ニュートラルスタートスイッチをより一層小型に形成できるとともに、専用の位置合わせ部材を設けるための工数を削減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明にかかるニュートラルスタートスイッチの実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。
【0015】
この例のニュートラルスタートスイッチ1は、その大部分が前述の公開公報に開示されているニュートラルスタートスイッチ1を始め、従来公知のニュートラルスタートスイッチと同じであるので、本発明に関係する部分のみを説明し、他の詳細な説明は省略する。基本的には、従来公知のニュートラルスタートスイッチは、自動変速機のマニュアルシャフトと一体に回動可能に設けられた可動子と、自動変速機に対する取り付け位置を調整可能なケースとを備え、可動子側に設けられた可動子側接点とケース側に設けられたケース側接点が互いに協働して自動変速機の設定された変速レンジを識別するようになっている。
【0016】
図1に示すように、ニュートラルスタートスイッチ1は扇形のケース2を備えており、このケース2は図示しない可動子を収容するケース本体2aとこのケース本体2aに取り付けられるカバー2bとからなっている。可動子の回動軸3がカバー2bを貫通してケース2の外部に突出している。カバー2bから突出した回動軸3の突出部分は軸方向に延びて設けられたスリット3aにより4つ割状とされているとともに、この4つ割状の突出部分の外周面には雄ねじ(不図示)が形成されている。
【0017】
また、可動子の回動軸3には、軸方向に貫通しかつ自動変速機のマニュアルシャフト4(後述する図4、図6に図示)の二面幅部4aが挿通される挿通孔3bが形成されている。この挿通孔3bの断面形状は、マニュアルシャフト4の互いに平行な二平面が形成された有する二面幅部4aが隙間なく挿通可能な二面幅の断面形状とされている。そして、マニュアルシャフト4の二面幅部4aが挿通孔3bに相対回動不能に挿通されるとともに、ナット5が回動軸3の突出部分の雄ねじに螺合されることにより、4つ割状の突出部分が軸心に向かって締め付けられてマニュアルシャフト4に可動子の回動軸3が挟着されるようになっている。
【0018】
更に、ケース本体2aには、ニュートラルスタートスイッチ1を自動変速機に取り付けるための取付部2c,2dが突設されており、これらの取付部2c,2dには、それぞれ、径方向と直交する方向に延びる長孔からなる取付孔2e,2fが形成されている。
【0019】
更に、ケース本体2aのコネクタ取付部2gにはオス側コネクタ6が取り付けられている。このオス側コネクタ6には、コネクタ開口部を閉塞する閉塞部材を構成する遮水板7が一体に設けられている。この遮水板7は、その平面形状がケース本体2aのコネクタ取付部2gにおける開口形状に合わせた形状にされていて、コネクタ取付部2gのコネクタ開口部を閉塞して、外部から水やちり等の異物がこのコネクタ開口部を通ってケース2内に侵入するのを防止している。
【0020】
図2に示すようにオス側コネクタ6に接続されるメス側コネクタ8には、オス側コネクタ6との接続時にこの接続を保持するためにオス側コネクタ6との間でロックするためのロック部8aが設けられている。このロック部8aは外方に膨出しており、その膨出部の矩形状の開口端は、オス側コネクタ6の遮水板7に設けられた矩形状の突出部7a(本発明の凸部に相当)により閉塞されるようになっている。
【0021】
この遮水板7の突出部7aは、図1(a)に示すように可動子の回動軸3における挿通孔3bの二面幅部(つまり、マニュアルシャフト4の二面幅部4a)の方向でこの二面幅部4aの延長上の位置にあるときに、可動子がニュートラルレンジを検出する位置となる位置に位置合わせされて設けられている。
【0022】
次に、この例のニュートラルスタートスイッチ1の自動変速機への取付時における位置合わせを行うときに用いられる位置合わせ用治具について説明する。
図3は、この位置合わせ用治具を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図、(d)は位置合わせ用治具の治具本体をマニュアルシャフトに固定するためのねじを示す図である。
【0023】
図3(a)ないし(c)に示すように、位置合わせ用治具9は比較的細長い長方形の外形を有する治具本体9aを有している。この治具本体9aの一端部{図3(a)および(c)において下端部)には、マニュアルシャフト4の二面幅部4aが挿通可能な長方形状の挿通孔9b(本発明のシャフト係合部に相当)が穿設されているとともに、この挿通孔9bに開口するようにして挿通孔9bの短辺と平行な雌ねじ9cが形成されている。
【0024】
また、治具本体9aの他端部{図3(a)および(c)において上端部)には、一対の突起9d,9e(本発明の構成要素拘束部に相当)が治具本体9aと直交する方向に突設されている。これらの突起9d,9eの対向する面9d1,9e1間の間隔は遮水板7の突出部7aが嵌合可能な大きさに設定されている。更に、図3(d)に示すように、位置合わせ用治具9は雌ねじ9cに螺合可能な固定ねじ9fを備えており、この固定ねじ9fは、挿通孔9bにマニュアルシャフト4の二面幅部4aが挿通されたとき、雌ねじ9cに螺合されてその先端がマニュアルシャフト4の二面幅部4aの一平面を挿通孔9bの一側に押し付けることで、マニュアルシャフト4の二面幅部4aに治具本体9aを固定するものである。
【0025】
このように構成されたこの例のニュートラルスタートスイッチ1を自動変速機に取り付けるあたり、まず、従来公知のニュートラルスタートスイッチ1の取付と同様に自動変速機のマニュアルシャフト4を自動変速機のニュートラルレンジの位置に回動設定する。次に、図4(c)に示すように、ニュートラルスタートスイッチ1を、マニュアルシャフト4の二面幅部4aがニュートラルスタートスイッチ1における可動子の回動軸3の二面幅部を有する挿通孔3bに挿通されるようにしてマニュアルシャフト4の二面幅部4aに嵌合する。そして、ニュートラルスタートスイッチ1をマニュアルシャフト4の二面幅部4aの所定位置に設定した状態で、回動軸3の4つ割状突出部分の雄ねじにナット5を螺合する。こうして、可動子の回動軸3がマニュアルシャフト4の所定位置にマニュアルシャフト4と相対回転不能に(つまり、マニュアルシャフト4の一体回転可能に)取り付けられる。このとき、マニュアルシャフト4の二面幅部4aは挿通孔3bを貫通して回動軸3の反対側から突出している。
【0026】
次に、図4(a)および(c)に示すように、位置合わせ用治具9を、回動軸3から突出している突出部分が治具本体9aの挿通孔9bに挿通されるようにしてマニュアルシャフト4の二面幅部4aに取り付ける。そして、固定ねじ9fを治具本体9aの雌ねじ9cに螺合して締結することで、固定ねじ9fの先端がマニュアルシャフト4の二面幅部4aを挿通孔9bの一側に押し付けるので、位置合わせ用治具9がマニュアルシャフト4に固定される。こうして、位置合わせ用治具9がマニュアルシャフト4にその回転を拘束される。このとき、図4(c)に示すように治具本体9aはナット5に当接している。この状態で、可動子の回動軸3がマニュアルシャフト4に固定されているニュートラルスタートスイッチ1のケース2を回転して、図4(b)に示すように、遮水板7の突出部7aを治具本体9aの一対の突起9d,9eの間に嵌合する。これにより、治具本体9aが遮水板7の突出部7aにその回転を拘束される。
【0027】
このように、遮水板7の突出部7aが一対の突起9d,9eの間に嵌合し、かつ固定ねじ9fで位置合わせ用治具9がマニュアルシャフト4に固定された状態では、ニュートラルスタートスイッチ1の可動子はニュートラルレンジを検出する位置に設定保持され、ニュートラルスタートスイッチ1のケース2は、自動変速機の正規位置に設定されている。この状態で、ケース本体2aの取付部2c,2dの取付孔2e,2fに図示しないボルトを貫通し、自動変速機のケースに螺合し締結する。その後、固定ねじ9fを緩めて位置合わせ用治具9をマニュアルシャフト4から取り外す。こうして、ニュートラルスタートスイッチ1が自動変速機の正規位置に取り付けられ、このときには、ニュートラルスタートスイッチ1は自動変速機の設定された変速レンジつまりニュートラルレンジに対応したニュートラルレンジ検出位置に設定されている。
【0028】
このようにこの例のニュートラルスタートスイッチ1によれば、ニュートラルスタートスイッチ1の構成要素である遮水板7の一部である突出部7aを利用することにより、ニュートラルスタートスイッチ1を自動変速機の正規位置に位置合わせしながら簡単に取り付けることができるようになる。
【0029】
また、ニュートラルスタートスイッチ1の位置合わせに遮水板7の一部である突出部7aを利用することで、従来のような位置合わせのための位置合わせ孔等の専用の位置合わせ部材をケース2に設けないで済ませることができる。これにより、専用の位置合わせ部材の設置のためのスペースを不要にできるので、ニュートラルスタートスイッチ1をより一層小型に形成できるとともに、専用の位置合わせ部材を設けるための工数を削減できるようになる。
【0030】
なお、前述の例では、ニュートラルスタートスイッチ1の構成要素の1つである遮水板7に形成された突出部7aを利用して、ニュートラルスタートスイッチ1の位置合わせを行うようにしているが、本発明は、必ずしもこれに限定されることはなく、ニュートラルスタートスイッチ1の種々の構成要素を利用することができる。例えば、図5に示すように遮水板7の全体の外形を利用することができるとともに、図示しないがオス側コネクタ6の外形を利用することができる。
【0031】
また、図2に二点差線で示すように位置合わせ用治具9の一対の突起9d,9eにメス側コネクタ8のロック部8aを嵌合することでロック部8aを利用することもできるし、図示しないがメス側コネクタ8の外形を利用することもできる。
【0032】
更に、図6(a)および(b)に示すようにケース本体2aに突出して設けられている取付部2dをニュートラルスタートスイッチ1の位置合わせに利用することもできる。この場合には、ニュートラルスタートスイッチ1を自動変速機の正規位置に固定するにあたって、取付部2dの取付孔2fにボルトを貫通して自動変速機に螺合締結する際、この取付部2dの自動変速機への固定作業に支障がないようにする必要がある。
【0033】
前述の図5に示す例の遮水板7の外形の位置、図2に示す例のメス側コネクタ8のロック部8aの位置あるいはメス側コネクタ8の外形位置、図6に示す例の取付部2dの位置は、いずれも、可動子回動軸3の挿通孔3bの二面幅部の方向でこの二面幅部の延長上の位置にあるときに、可動子がニュートラルレンジを検出する位置となる位置に設定されている。その場合、図1、図2、図5および図6の各例において、位置合わせに利用するニュートラルスタートスイッチ1の構成要素は、必ずしも、挿通孔3bの二面幅部の方向でこの二面幅部の延長上の位置にある必要はなく、挿通孔3bの二面幅部の方向(つまり、マニュアルシャフト4の二面幅部4aの方向)と関係した位置に設けられさえすればよい。
【0034】
また、ニュートラルスタートスイッチ1の構成要素に設けられる凹部を利用することもできる。その場合には、位置合わせ用治具9のマニュアルシャフト4との係合部と反対側の端部がこの凹部に嵌合するようにすればよい。
【0035】
更に、ニュートラルスタートスイッチ1を自動変速機に取り付ける際に設定される自動変速機の変速レンジは、必ずしも前述のニュートラルレンジに設定する必要はなく、他の変速レンジに設定することもできる。この場合には、ニュートラルスタートスイッチ1が位置合わせされて自動変速機の正規位置に取り付けられた状態では、ニュートラルスタートスイッチ1は自動変速機の設定された変速レンジ検出位置に設定されている。しかし、自動変速機に取り付ける際に設定される自動変速機の変速レンジは前述のようにニュートラルレンジに設定するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるニュートラルスタートスイッチの実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。
【図2】 図1に示す例のニュートラルスタートスイッチのメス側コネクタを示し、(a)は正面図、(b)は下面図である。
【図3】 本発明にかかる位置合わせ用治具の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図、(d)は位置合わせ用治具の治具本体をマニュアルシャフトに固定するためのねじを示す図である。
【図4】 図2に示す位置合わせ用治具を用いた図1に示すニュートラルスタートスイッチの自動変速機への取付を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の他の例の一部を示ず部分図である。
【図6】 本発明の実施の形態の更に他の例の一部を示し、(a)は正面図、(b)は上面図である。
【符号の説明】
1…ニュートラルスタートスイッチ、2…ケース、3…可動子の回動軸、4…自動変速機のマニュアルシャフト4、6…オス側コネクタ、7…遮水板、7a…突出部、8…メス側コネクタ、8a…ロック部、9…位置合わせ用治具
Claims (5)
- 自動変速機のマニュアルシャフトと一体に回動可能に設けられた可動子と、自動変速機に対する取り付け位置を調整可能なケースとを備え、前記可動子側に設けられた可動子側接点と前記ケース側に設けられたケース側接点が互いに協働して自動変速機の設定された変速レンジを識別するニュートラルスタートスイッチにおいて、
前記マニュアルシャフトに回転を拘束された位置合わせ用治具が、前記ケースに設けられた、前記ニュートラルスタートスイッチの1つの構成要素の少なくとも一部に拘束される位置まで前記ケースを回転させることにより、前記取り付け位置を調整可能としたことを特徴とするニュートラルスタートスイッチ。 - 前記ニュートラルスタートスイッチの構成要素は、前記各接点を外部の導電部材と接続するコネクタのオス側部材、前記コネクタのメス側部材、前記コネクタのオス側部材とメス側部材とのロック部材、前記ケースの前記コネクタ開口部を閉塞する閉塞部材および前記ケースを前記自動変速機のケースに取り付けるための取付部のいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載のニュートラルスタートスイッチ。
- 前記構成要素の少なくとも一部は前記ニュートラルスタートスイッチの構成要素に前記ニュートラルスタートスイッチを構成するために必要な凸部または凹部で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のニュートラルスタートスイッチ。
- 請求項1ないし3のいずれか1記載の前記位置合わせ用治具であって、
前記マニュアルシャフトに相対回動不能に係合可能なシャフト係合部と、前記構成要素の少なくとも一部に拘束される構成要素拘束部とを有し、
前記シャフト係合部を前記マニュアルシャフトに係合した状態で、前記ケースを回動して前記構成要素拘束部が前記構成要素の少なくとも一部に拘束されたときに、前記ケースを前記自動変速機の前記正規位置に位置調整するようになっていることを特徴とする位置合わせ用治具。 - 前記シャフト係合部は、前記マニュアルシャフトに相対回動不能に嵌合可能な嵌合孔を有するとともに、前記構成要素拘束部は、前記ニュートラルスタートスイッチの構成要素の少なくとも一部であり、前記各接点を外部の導電部材と接続するコネクタの開口部を閉塞する閉塞部材に設けられた凸部に、係合可能な突起を有しており、
前記嵌合孔を前記マニュアルシャフトに嵌合した状態で、前記ケースを回動して前記突起が前記凸部に拘束されたときに、前記ケースを前記自動変速機の前記正規位置に位置調整するようになっていることを特徴とする請求項4記載の位置合わせ用治具。
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