JP4645666B2 - 色処理装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、色処理装置およびプログラムに関する。
プリンタ等の画像形成装置や液晶ディスプレイ等の表示装置、スキャナ等の画像読取装置等といったカラー画像を入出力する装置では、入力した例えばRGB色空間の色信号を装置に依存しない例えばL色空間の色信号に変換し、さらに各装置での出力色空間である例えばCMYK色空間の色信号に変換して、カラー画像の出力処理を行う。その際に、各装置では、例えばCMYK色空間およびL色空間にて実際に測色された色データの対(実データ対)に基づきCMYK色空間とL色空間との対応関係を規定する色変換特性モデルを予測して、実データには含まれない色の生成が行われる。
例えば特許文献1には、複数の入力信号の実データとそれに対応する出力信号の実データとからなるデータ対から、内挿によってデータ対の数を増やした後、入出力信号が3次元の場合は入出力の局所的な3角錘空間を線形行列で結び付け、任意の出力信号に対する入力信号を予測する方法が記載されている。
特開平2−226870号公報
ここで一般に、異なる色空間の色の対応関係を規定する色変換特性モデルは、変換元の色空間における色標本(カラーパッチ)の色データと、カラーパッチ各々について変換先の色空間にて実際に測色して得られた色データとを一対とする実データ対が複数用いられる。そのため、使用される色データ対の色空間での分散状態等といった色データ対の特性によって色変換特性モデルの色変換精度が左右されるという問題がある。
本発明は、異なる色空間の色の対応関係を規定する色変換特性モデルについて色域全域での色変換精度を向上させることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1色空間の変換対象色データを取得する変換対象色データ取得部と、前記第1色空間の色と変換先である第2色空間の色との対応関係を規定する色変換特性モデルの算出に際し用いる前記第1色空間の色データと、当該色変換特性モデルの算出に際し用いる当該第2色空間の色データとを対とする色データ対を取得する色データ対取得部と、前記色データ対取得部にて取得された前記色データ対の前記第1色空間の色データと前記変換対象色データ取得部にて取得した前記変換対象色データとの色差距離に応じて当該第1色空間の色データに重み付けを行い、当該第1色空間の色データが重み付けされた当該色データ対を用いて前記色変換特性モデルを算出する色変換特性モデル算出部と、前記色データ対を構成する前記第1色空間の色データに関する当該第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域での分散と、当該周辺領域内の当該第1色空間の色データと対をなす前記第2色空間の色データに関する分散とを算出し、算出した当該分散の相対比により当該色データ対に関する前記色変換特性モデルの色変換精度への影響度を評価する評価値を算出する評価値算出部とを備え、前記色変換特性モデル算出部は、前記評価値算出部にて算出された前記評価値に基づいて、前記色変換特性モデルの算出に際し前記第1色空間の色データに施す前記重み付けを調整することを特徴とする色処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記色変換特性モデル算出部は、前記第1色空間の色データに施す前記重み付けの調整を、当該第1色空間の色データと前記変換対象色データとの色差距離と当該重み付けとの対応関係を前記評価値に基づいて変更することにより行うことを特徴とする請求項1記載の色処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記評価値算出部は、前記第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域毎に前記評価値を算出し、算出された当該評価値を当該基準色座標の一の座標成分と対応付けて前記色変換特性モデル算出部に送り、前記色変換特性モデル算出部は、当該一の座標成分と対応付けられた前記評価値に基づき前記重み付けを調整することを特徴とする請求項1記載の色処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記評価値算出部は、前記基準色座標の周辺領域毎に算出された複数の前記評価値に関する前記一の座標成分の座標値毎の最大値、最小値および平均値の何れかを、当該一の座標成分と対応付けられた当該評価値として規定することを特徴とする請求項記載の色処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記色変換特性モデル算出部は、前記評価値算出部にて算出された前記評価値に対して前記色変換特性モデルの色変換精度が所定値を満たすように統計的に対応付けた前記重み付けを設定する前記調整を行うことを特徴とする請求項1記載の色処理装置である。
請求項に記載の発明は、コンピュータに、第1色空間の変換対象色データを取得する機能と、前記第1色空間の色と変換先である第2色空間の色との対応関係を規定する色変換特性モデルの算出に際し用いる当該第1色空間の色データと、当該色変換特性モデルの算出に際し用いる当該第2色空間の色データとを対とする色データ対を取得する機能と、前記色データ対の前記第1色空間の色データと前記変換対象色データとの色差距離に応じて当該第1色空間の色データに重み付けを行い、当該第1色空間の色データが重み付けされた当該色データ対を用いて前記色変換特性モデルを算出する機能と、前記色データ対を構成する前記第1色空間の色データに関する当該第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域での分散と、当該周辺領域内の当該第1色空間の色データと対をなす前記第2色空間の色データに関する分散とを算出し、算出した当該分散の相対比により当該色データ対に関する前記色変換特性モデルの色変換精度への影響度を評価する評価値を算出する機能と、前記評価値に基づいて、前記色変換特性モデルの算出に際し前記第1色空間の色データに施す前記重み付けを調整する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項7に記載の発明は、前記重み付けを調整する機能は、前記第1色空間の色データに施す前記重み付けの調整を、当該第1色空間の色データと前記変換対象色データとの色差距離と当該重み付けとの対応関係を前記評価値に基づいて変更することにより行う請求項6記載のプログラムである。
請求項に記載の発明は、前記評価値を算出する機能は、前記第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域毎に前記評価値を算出し、算出された当該評価値を当該基準色座標の一の座標成分と対応付けるとともに、前記重み付けを調整する機能は、当該一の座標成分と対応付けられた当該評価値に基づき前記重み付けを調整することを特徴とする請求項記載のプログラムである。
請求項に記載の発明は、前記評価値を算出する機能は、前記基準色座標の周辺領域毎に算出された複数の前記評価値に関する前記一の座標成分の座標値毎の最大値、最小値および平均値の何れかを、当該一の座標成分と対応付けられた当該評価値として規定することを特徴とする請求項記載のプログラムである。
請求項10に記載の発明は、前記重み付けを調整する機能は、算出された前記評価値に対して前記色変換特性モデルの色変換精度が所定値を満たすように統計的に対応付けた前記重み付けを設定する前記調整を行うことを特徴とする請求項記載のプログラムである。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、異なる色空間の色の対応関係を規定する色変換特性モデルについて色域全域での色変換精度を向上させることができる。
本発明の請求項によれば、色データ対に関する色変換特性モデルの色変換精度への影響度を客観的に評価でき、本発明を採用しない場合に比べて、色変換精度を向上するような色データ対に施す重み付けの設定を行うことができる。
本発明の請求項によれば、色差距離に応じて設定される重み付けを色差距離に応じて変更することができ、本発明を採用しない場合に比べて、色データ対に評価値に対応した重み付けを設定できる。
本発明の請求項によれば、評価値が色変換特性モデルの色変換精度に影響を及ぼし易い座標成分と対応付けられるので、本発明を採用しない場合に比べて、色変換精度の向上を図る上での色データ対に施す重み付けの設定をより効果的に行うことができる。
本発明の請求項によれば、色空間内の領域毎に算出された複数の評価値を領域毎に対応付けることができるので、本発明を採用しない場合に比べて、評価値の色空間内の領域に関する特性を色空間内で一律に表現することができる。
本発明の請求項によれば、評価値と重み付け値との対応関係を統計的に算出しておくことで、本発明を採用しない場合に比べて、評価値や色変換特性モデルの算出の際に生じる不確定な要素に対応して安定的な色変換特性モデルを生成できる。
本発明の請求項によれば、本発明を採用しない場合に比べて、異なる色空間の色の対応関係を規定する色変換特性モデルについて色域全域での色変換精度を向上させることができる。
本発明の請求項によれば、色データ対に関する色変換特性モデルの色変換精度への影響度を客観的に評価でき、本発明を採用しない場合に比べて、色変換精度を向上するような色データ対に施す重み付けの設定を行うことができる。
本発明の請求項によれば、色差距離に応じて設定される重み付けを色差距離に応じて変更することができ、本発明を採用しない場合に比べて、色データ対に評価値に対応した重み付けを設定できる。
本発明の請求項によれば、評価値が色変換特性モデルの色変換精度に影響を及ぼし易い座標成分と対応付けられるので、本発明を採用しない場合に比べて、色変換精度の向上を図る上での色データ対に施す重み付けの設定をより効果的に行うことができる。
本発明の請求項によれば、色空間内の領域毎に算出された複数の評価値を領域毎に対応付けることができるので、本発明を採用しない場合に比べて、評価値の色空間内の領域に関する特性を色空間内で一律に表現することができる。
本発明の請求項10によれば、評価値と重み付け値との対応関係を統計的に算出しておくことで、本発明を採用しない場合に比べて、評価値や色変換特性モデルの算出の際に生じる不確定な要素に対応して安定的な色変換特性モデルを生成できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される色処理装置1の全体構成を示すブロック図である。図1に示す色処理装置1は、格子点データの入力を受け付ける格子点データ取得部10、格子点データを色変換処理する際に用いる色変換特性モデルを生成する色変換特性モデル生成部20、色変換特性モデル生成部20にて生成された色変換特性モデルを用いて格子点データを色変換処理する色変換処理部30、格子点データ取得部10にて受け付けた格子点データと色変換処理部30にて色変換処理された色データとを対応付けて出力する色変換データ出力部40、色変換特性モデル生成部20にて色変換特性モデルを生成する際に使用する実データを評価する評価値を算出する評価値算出部の一例としての実データ評価部50を備えている。
格子点データ取得部10は、色変換される対象となる変換対象色データを取得する変換対象色データ取得部の一例であって、例えばカラープリンタ等のカラー画像形成装置等にて処理される色空間(例えば、CMYK色空間やL色空間)内にて規則的に配列された色データ(変換対象色データ)を取得する。この規則的に配列された色データは一般に「格子点」と呼ばれ、この格子点の色座標を本明細書では「格子点データ」と称することとする。
例えば4次元のCMYK色空間では、一般に、色座標値C,M,Y,Kは、それぞれ0〜100の範囲で設定される。そこで、各色座標軸における色座標値をそれぞれ任意のステップ(例えば、10ステップ)で区切り、区切られた色座標値のすべての組み合わせを作成して、これをCMYK色空間での格子点データとする。例えば10ステップで色座標値を区切った場合には、(0,0,0,0)、(0,10,0,0)、(0,0,10,0)、(0,0,0,10)、・・・が格子点データとなる。
また、例えば3次元のL色空間では、一般に、明度Lは0〜100、色度a, bはそれぞれ−300〜300の範囲で設定される。そこで、同様に、各色座標軸における色座標値をそれぞれ任意のステップで区切った色座標値のすべての組み合わせが格子点データとなる。
格子点データ取得部10では、例えばこのようなCMYK色空間やL色空間内の格子点の色座標が格子点データとして入力される。そして、取得された格子点データは色変換特性モデル生成部20と色変換処理部30とに出力される。
色変換特性モデル生成部20は、格子点データ取得部10から入力される格子点データの色空間(例えばCMYK色空間)内で種々の色座標値が組み合わされて生成された色標本(カラーパッチ)の色データと、生成されたカラーパッチを変換先の色空間(例えばL色空間)において実際に測定(測色)して得られた色データとの対である実データ対(色データ対)を用いて、色変換処理部30にて色変換処理を行う際に用いられる色変換特性モデルを生成する。
ここで、「色変換特性モデル」とは、例えば第1の色空間の色信号(第1色信号)を第2の色空間の色信号(第2色信号)に変換する際に、第1色信号と第2色信号との対応関係を定式化して規定するものをいう。本実施の形態の色変換特性モデル生成部20では、実データ評価部50での実データ対に関する評価結果に基づいて、色変換特性モデルを生成する際に実データ対に対して施すパラメータを調整する。この点に関しては、後段で詳述する。
色変換処理部30は、色変換特性モデル生成部20にて生成された色変換特性モデルに基づいて、格子点データ取得部10から取得した格子点データに対する色変換処理を行う。すなわち、格子点データ取得部10から取得した例えばCMYK色空間の格子点データを、色変換特性モデル生成部20にて生成された色変換特性モデル(正変換)に基づいてデバイスに依存しない色空間(デバイス非依存色空間)である例えばL色空間の色データに変換する。また、格子点データ取得部10から取得した例えばL色空間の格子点データを、色変換特性モデル生成部20にて生成された色変換特性モデル(逆変換)に基づいてデバイスに依存する色空間(デバイス依存色空間)である例えばCMYK色空間の色データに変換する。そして、色変換処理された色データを色変換データ出力部40に出力する。
色変換データ出力部40は、格子点データ取得部10にて受け付けた格子点データ(第1色信号)と、格子点データ取得部10にて受け付けた格子点データ各々について色変換処理部30にて色変換処理された色データ(第2色信号)とを対応付ける。そして、対応付けられた格子点データと色変換処理された色データとを一対とするデータ群を出力する。このデータ群は、例えばカラープリンタ等のカラー画像形成装置等にてパーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器から入力された画像データを色変換処理する際に用いられるDLUT(Direct Look-Up Table)と呼ばれる色変換テーブルの生成に使用される。
次に、本実施の形態の実データ評価部50について説明する。
上記したように、色変換特性モデル生成部20では、CMYK色空間で生成されたカラーパッチの色データと、カラーパッチをL色空間において測色して得られた色データとの対である実データ対を用いて色変換特性モデルを生成する。その際に、色変換特性モデルの色変換精度は、生成の際に使用される実データ対のCMYK色空間やL色空間での分散状態に応じて定まるという特性を有している。そこで、実データ評価部50では、使用される実データ対のCMYK色空間やL色空間での統計学上の分散(以下、単に「分散」という)を求める。そして、求められた実データ対の分散に基づいて、実データ対により生成される色変換特性モデルの色変換精度を評価する評価値を算出する。
実データ評価部50にて算出された評価値は、色変換特性モデル生成部20に送られる。そして、色変換特性モデル生成部20にて評価値に基づき、色変換特性モデルを生成する際に実データ対に対して作用させるパラメータの設定値(例えば加重)の調整が行われる。
図2は、実データ評価部50の機能構成を示すブロック図である。図2に示したように、実データ評価部50は、実データ対取得部51、実データ対記憶部52、評価用格子点生成部53、実データ対評価値算出部54、評価値出力部55を備えている。
実データ対取得部51は、色変換特性モデル生成部20にて色変換特性モデルを生成する際に使用する実データ対(色データの対)を取得する。
実データ対記憶部52は、実データ対取得部51にて取得された実データ対を記憶する。すなわち、色標本(カラーパッチ)に関するCMYK色空間(第1色空間)で表された実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、それに対応するL色空間(第2色空間)にて測色して得られた実データ(y1i,y2i,y3i)とが一組となったn組の実データ対を記憶する。ここで、n,iは整数であってi=1〜nとする。
評価用格子点生成部53は、実データ対を色変換特性モデルの色変換精度への影響度の観点から評価する際の色空間内での評価基準位置となる基準色座標を生成する。すなわち、評価用格子点生成部53は、色変換特性モデルの生成時に使用する実データ対を評価する際に用いるCMYK色空間(第1色空間)での評価用格子点データ(C,M,Y,K)を生成する。評価用格子点生成部53にて生成する評価用格子点データは、実データ対を評価する際に用いるものであるため、通常、格子点データ取得部10から入力される格子点データと同等数を用意する必要はない。そこで、評価用格子点生成部53は、例えば格子点データ取得部10から入力される格子点データよりも粗いステップ(例えば、20ステップ)で色座標値を区切って評価用格子点データを生成する。なお、例えば色空間内の特定の領域において実データ対の詳細な評価を行う場合には、その特定の領域に関しては格子点データ取得部10から入力される格子点データよりも細かいステップ(例えば、5ステップ)で色座標値を区切って評価用格子点データを生成してもよい。また、格子点データ取得部10から入力される格子点データと同等のステップ(例えば、10ステップ)で評価用格子点データを生成してもよい。
すなわち、評価用格子点生成部53にて生成される評価用格子点データ(C,M,Y,K)は、色変換特性モデルを生成する際に用いる実データ対が色変換特性モデルに対して如何なる誤差を生じさせるかの目安(評価値)を算出するための色空間内での評価位置となるものである。
実データ対評価値算出部54は、評価用格子点生成部53からCMYK色空間(第1色空間)の評価用格子点データ(C,M,Y,K)を取得する。さらに、評価用格子点生成部53にて生成されたCMYK色空間での評価用格子点の周囲に位置するCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、それに対応するL色空間(第2色空間)の実データ(y1i,y2i,y3i)との対である実データ対を実データ対記憶部52から読み出す。そして、読み出した実データ対に関して、CMYK色空間における実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)の分散と、L色空間における実データ(y1i,y2i,y3i)の分散とを算出する。
ここで、各色空間での実データの分散と、実データ対を用いて生成される色変換特性モデルの色変換精度との関係について述べる。
まず図3は、色変換特性モデルの機能を説明する図である。図3に示したように、色変換特性モデルはCMYK色空間(第1色空間)とL色空間(第2色空間)との間の写像を規定する関数であって、CMYK色空間の色データ(変換対象色)は、色変換特性モデルによりL色空間の色データ(変換色)に変換される。なお、第1色空間であるCMYK色空間から第2色空間であるL色空間への色変換を正方向として、この場合の色変換特性モデルを「正変換の色変換特性モデル」とする。一方、L色空間の色データ(変換色)は、第2色空間から第1色空間への「逆変換の色変換特性モデル」によりCMYK色空間の色データ(変換対象色)に変換される。
ここで、正変換の色変換特性モデルの生成には、主として変換対象色の周囲に位置するCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、これらに対応するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)とが用いられることとなる。一方、逆変換の色変換特性モデルの生成には、主として変換色の周囲に位置するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)と、これらに対応するCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)とが用いられる。
続いて図4は、正変換により変換された変換色が、逆変換によって元のCMYK色空間の色座標に変換される際に生じる誤差を説明する図である。図4に示したように、CMYK色空間の変換対象色が正変換の色変換特性モデルによりL色空間の変換色に変換された場合に、その逆変換の色変換特性モデルによりL色空間の変換色が元のCMYK色空間の色座標に変換されると、逆変換された色座標は、元の変換対象色と完全に一致せず、元の変換対象色との間に誤差が生じる場合がある。
この誤差は、正変換の色変換特性モデルと逆変換の色変換特性モデルとが生成される際に使用される実データがそれぞれ異なることに起因するものであって、モデル間の相違により生じる「モデル誤差」と呼ばれるものである。すなわち、上記したように、正変換の色変換特性モデルでは、主として変換対象色の周囲に位置するCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、これらに対応するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)とが用いられる。それに対して、逆変換の色変換特性モデルでは、主として変換色の周囲に位置するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)と、これらに対応するCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)とが用いられる。そのため、以下に述べるように、CMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)に対応するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)がL色空間内で偏在する場合には、逆変換の色変換特性モデルの色変換精度が低下し、モデル誤差が大きくなる。
図5および図6は、CMYK色空間の実データおよびこれらに対応するL色空間の実データに関するぞれぞれの色空間内での分散状態を表す図である。CMYK色空間にて種々の色座標値が組み合わされて生成されたカラーパッチは、個々の色座標(x1i,x2i,x3i,x4i)がCMYK色空間内で適度に分散するように設定される。それに対応して、図5に示したように、カラーパッチをL色空間において測色して得られた色座標(y1i,y2i,y3i)もL色空間にて適度に分散した状態であれば、個々の色座標(y1i,y2i,y3i)はL色空間内でそれぞれ適度な色差距離を持った位置に存在することとなる。
ところが、カラーパッチのL色空間での測色値である色座標(y1i,y2i,y3i)が、図6(a)に示したような小さな領域に集中して分布する場合や、図6(b)に示したような偏った領域に分布する場合等がある。このような分散状態では、個々の色座標(y1i,y2i,y3i)はL色空間内でそれぞれ色差距離の小さい近接した位置に存在することとなる。このような状態は、K値の大きなカラーパッチにて生じ易くなる。
ここで図7は、L色空間での実データの分散状態と、実データ対を用いて生成される色変換特性モデルの色変換精度との関係を説明する図である。図7に示した領域Aは、図5に相当する領域であって、CMYK色空間の実データの分散x1に対応するL色空間での実データの分散y1は、比較的大きい。それにより、この領域Aで生成される色変換特性モデルは適度な傾き(変化率)を有することとなり、CMYK色空間の色信号からL色空間の色信号への変換誤差は小さなものとなる。
これに対して、図7に示した領域Bは、図6(a)や(b)に相当する領域であって、CMYK色空間の実データの分散x2に対応するL色空間での実データの分散y2は、比較的小さい。それにより、この領域Bで生成される色変換特性モデルは傾き(変化率)が小さくなり、CMYK色空間の色信号からL色空間の色信号への変換誤差は大きなものとなる。また、L色空間での色データの測定誤差が色変換特性モデルの色変換精度に与える影響も大きくなる。
そのため、例えば図7の領域Bにおいて色変換特性モデルを生成するに際して、領域Aと同様の手法で(例えば、領域Aと同様のパラメータ値を用いて)色変換特性モデルを生成するとした場合に、領域Bの色変換特性モデルの色変換精度は低くなることが予測される。
そこで、実データ対評価値算出部54では、CMYK色空間(第1色空間)の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)の分散と、L色空間(第2色空間)の実データ(y1i,y2i,y3i)の分散とを求める。さらに、CMYK色空間の実データの分散に対するL色空間の実データの分散の相対比(相対分散値)を算出する。そして、算出された相対分散値を実データに関する評価値とする。それにより、算出した相対分散値(評価値)を参照することで、実データ対により生成される色変換特性モデルの色変換精度が予測される。
すなわち、図7に示したように、例えば領域Aのような相対分散値(y1/x1)が高い領域では、生成される色変換特性モデルは適度な傾き(変化率)を有する。すなわち、CMYK色空間の色データとL色空間の色データとの相関性は高い。そのため、色変換特性モデルにおける領域Aでは、CMYK色空間の色データとL色空間の色データとの間の変換誤差は小さく、この領域Aでの色変換特性モデルの色変換精度は高いものとなる。その一方で、例えば領域Bのような相対分散値(y2/x2)が低い領域では、生成される色変換特性モデルの傾き(変化率)は小さい。すなわち、CMYK色空間の色データとL色空間の色データとの相関性は低い。そのため、色変換特性モデルにおける領域Bでは、CMYK色空間の色データとL色空間の色データとの間に変換誤差が生じ易く、この領域Bでの色変換特性モデルの色変換精度は低いものとなる。
このように、CMYK色空間(第1色空間)の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)の分散と、L色空間(第2色空間)の実データ(y1i,y2i,y3i)の分散との相対分散値(評価値)を算出することで、生成される色変換特性モデルの色変換精度が、色空間内での領域毎に予測される。
具体的には、実データ対評価値算出部54は、次のような処理を行って相対分散値(評価値)を算出する。
図8は、実データ対評価値算出部54にて相対分散値を算出する際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。実データ対評価値算出部54は、まず、評価用格子点生成部53から評価用格子点データ(C,M,Y,K)を取得する(ステップ101)。また、実データ対記憶部52から色変換特性モデルを生成する際に用いる実データ対を取得する(ステップ102)。
そして実データ対評価値算出部54は、実データ対記憶部52から取得したCMYK色空間の実データの中から、評価用格子点生成部53から取得した一の評価用格子点の周囲の所定の領域Fに存在する実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)を抽出する(ステップ103)。例えば、評価用格子点を基点とした所定の色差距離の領域Fの内側に位置する実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)を抽出する。なお、評価用格子点の周囲の領域Fを規定する場合において、評価用格子点を基点として設定する色差距離は、各座標成分C,M,Y,K毎に異なる距離を設定してもよいし、同じ距離を設定してもよい。
またステップ103においては、評価用格子点と実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)との色差距離を算出し、算出された色差距離の小さなものから順に所定個数を抽出してもよい。
ここで図9は、CMYK色空間にて評価用格子点の周囲の領域F内に存在する実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、それらに対応するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)とを説明する図である。図9に示したように、ステップ103では、評価用格子点を基点とした領域Fの内側に位置する実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)が抽出される。
次に、実データ対評価値算出部54は、ステップ103にて抽出されたCMYK色空間の領域F内の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)に関する分散σ CMYKを算出する(ステップ104)。すなわち、領域Fの内側に位置する実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)について、実データ対評価値算出部54は次の(1)式により分散σ CMYKを算出する。ただし、(1)式において、x=x1i,x2i,x3i,x4i、x=x,x,x,xである。また、mxは、次の(2)式に示した領域Fの内側に位置する実データの平均値、Nは領域Fの内側に位置する実データの個数である。(2)式により算出された実データの平均値により構成される色座標(mx,mx,mx,mx)は、図9に示した平均値座標となる。
このステップ104にて算出される分散σ CMYKは、CMYK色空間の評価用格子点の周辺領域Fにおける平均値座標からの実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)の散らばり度合いを示している。
Figure 0004645666
続いて、実データ対評価値算出部54は、ステップ103にて抽出されたCMYK色空間の領域F内の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)各々に対応する、L色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)を抽出する(ステップ105)。ステップ105にて抽出される実データ(y1i,y2i,y3i)は、図9に示したL色空間の領域G内に位置するものであるとする。
そして実データ対評価値算出部54は、L色空間の領域G内の実データ(y1i,y2i,y3i)に関する分散σ L*a*b*を算出する(ステップ106)。すなわち、L色空間の領域G内に位置する実データ(y1i,y2i,y3i)について、実データ対評価値算出部54は次の(3)式により分散σ L*a*b*を算出する。ただし、(3)式において、y=y1i,y2i,y3i、y=y,y,yである。また、myは、次の(4)式に示した領域Gの内側に位置する実データの平均値、Nは領域Gの内側に位置する実データの個数であり、領域Fの内側に位置する実データの個数と同数となる。(4)式により算出された実データの平均値により構成される色座標(my1i,my2i,my3i)は、図9に示した平均値座標となる。
このステップ106にて算出される分散σ L*a*b*は、CMYK色空間の評価用格子点の周辺領域Fに対応するL色空間の領域Gにおける、平均値座標からの実データ(y1i,y2i,y3i)の散らばり度合いを示している。
Figure 0004645666
次いで実データ対評価値算出部54は、ステップ104にて算出された分散σ CMYKとステップ106にて算出された分散σ L*a*b*とから、CMYK色空間の実データの分散σ CMYKに対するL色空間の実データの分散σ L*a*b*の相対比(相対分散値)を算出する。そして、算出された相対分散値を、色変換特性モデルを生成する際に用いる実データ対に関する評価値Sとする。すなわち、実データ対評価値算出部54は、次の(5)式により実データ対に関する評価値Sを算出する(ステップ107)。
この評価値Sは、上記したように、色変換特性モデルを生成する際に用いる実データ対が色変換特性モデルに対して如何なる誤差を生じさせるかの目安となる。
Figure 0004645666
そして、実データ対評価値算出部54は、ステップ107にて算出した評価値Sを、評価値Sが算出された評価用格子点データ(C,M,Y,K)と対応付けて評価値出力部55に送る。また、ステップ107にて評価値Sを算出した後は、ステップ101にて取得した評価用格子点の中から次の評価用格子点を選択して、次の評価用格子点の周辺の領域Fにて同様に評価値Sを算出する。そして、すべての評価用格子点の周辺の領域Fの評価値Sを算出する。
その後、評価値出力部55は、評価用格子点データ(C,M,Y,K)と対応付けられた評価値Sを色変換特性モデル生成部20に出力する。評価値Sを受け取った色変換特性モデル生成部20では、評価値Sに基づき、色変換特性モデルを生成する際に実データ対に対して施すパラメータの設定値(加重)を、変換対象色である格子点データが位置する色空間内での領域(評価用格子点の周辺領域F)毎に調整する。
すなわち、実データ評価部50にて算出された評価値Sを用いれば、生成された色変換特性モデルにより生じるモデル誤差を色空間内での領域毎に予測できる。このことから、色変換特性モデルの生成の際に使用される実データ対に関して言えば、この実データ対により生成される色変換特性モデルの色変換精度への影響度の観点からの当該実データ対の評価が色空間内での領域毎に行われる。
ここで図10および図11は、評価値出力部55から色変換特性モデル生成部20に出力される評価用格子点データ(C,M,Y,K)と対応付けられた評価値Sの一例を示した図である。図10および図11では、評価用格子点データ(C,M,Y,K)のK座標値(K)によりCMYK色空間での領域を区分けし、同一のK座標値(K)を有するCMYK色空間での領域と評価値Sとを関係を示している。また、図10は画像形成装置(プリンタ)Aでの評価値S、図11は画像形成装置Aとは異なる色変換特性を有する画像形成装置(印刷機)Bでの評価値Sをそれぞれ表している。
実データ評価部50では、図10および図11に示したように、それぞれの画像形成装置に備えられた色処理装置1において色変換特性モデルの生成時に用いられる実データを例えばK座標値(K)により区分けされたCMYK色空間での領域毎に生成する。そして、CMYK色空間でのK座標値(K)であるカバレッジ値(K色の画像面積率%)と評価値Sとの関係を評価値特性として表し、色変換特性モデル生成部20に出力する。
なお、本実施の形態の実データ評価部50においては、各K座標値(K)における評価値Sの最小値を用いて評価値特性を表している。その他として、評価値特性を各K座標値(K)における評価値Sの最大値を用いて表してもよい。さらには、各K座標値(K)における評価値Sの平均値を用いて表してもよい。すなわち、各K座標値(K)における評価値Sを客観的に表現する方法であれば、何れの方法によって各K座標値(K)での評価値Sを表してもよい。
次の図12は、各種の画像形成装置の評価値Sに関する評価値特性を示した図である。画像形成装置においては、使用される実データ対が異なる。また、実データを測色する測定器も異なる。さらには、装置構成や動作設定条件、使用される現像剤の特性等もそれぞれ異なっている。そのため、図12に示したように、画像形成装置毎に評価値特性は異なる。そこで、各画像形成装置に備えられた色処理装置1にて色変換特性モデルを生成する際には、それぞれ使用する実データ対の評価値特性に応じて色変換特性モデルを生成することとなる。
なお、本実施の形態の実データ評価部50では、CMYK色空間の実データの分散σ CMYKとL色空間の実データの分散σ L*a*b*とを用いて評価値Sを算出したが、これに限定されず、実データ対により生成される色変換特性モデルの色変換精度を評価することができれば、他のファクターを用いて評価値Sしてもよい。
次に、本実施の形態の色変換特性モデル生成部20について詳細に説明する。
図13は、色変換特性モデル生成部20の機能構成を示すブロック図である。色変換特性モデル生成部20は、実データ対入力部21、実データ対記憶部22、加重生成部23、算出部24を備えている。
実データ対入力部21は、色データ対取得部の一例であって、格子点データ取得部10から入力される格子点データの色空間(第1色空間、CMYK色空間)において種々の色座標値が組み合わされて生成された色標本(カラーパッチ)の色データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、カラーパッチを変換先の色空間(第2色空間、L色空間)において実際に測定(測色)して得られた色データ(y1i,y2i,y3i)との対である実データ対(色データ対)を取得する。
実データ対記憶部22は、実データ対入力部21から入力された実データ対を記憶する。すなわち、カラーパッチに関するCMYK色空間で表された実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、それに対応するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)とが対となったn組の実データ対を記憶する。ここで、n,iは整数であってi=1〜nとする。上記した実データ評価部50の実データ対取得部51は、この実データ対記憶部22から実データ対を取得する。
加重生成部23は、色変換特性モデル算出部の一部を構成する機能部の一例であって、実データを用いて例えば回帰分析等の統計処理により色変換特性モデルを算出する際に、実データに対して施す加重(重み)を生成する。加重生成部23では、後段で説明するように、逆変換の色変換特性モデルを生成する場合に、実データ評価部50から取得した評価値Sに基づき、実データ対への重み付けを実データ対に対して施す加重によってL色空間内での領域毎に調整する。
算出部24は、色変換特性モデル算出部の一部を構成する機能部の一例であって、例えば回帰分析等の統計処理によりCMYK色空間の色データとL色空間の色データとの対応関係を規定する正変換および逆変換両方向の色変換特性モデルを算出する。すなわち、算出部24は、格子点データ取得部10から格子点データと、実データ対記憶部22から実データ対とを取得する。また、加重生成部23から格子点データとの色差距離に応じた加重を取得する。そして算出部24は、実データ対記憶部22から取得した実データに対して、加重生成部23にて生成された加重を施し、加重が施された実データを用いて線形回帰分析を行う。それにより、第1色空間の色(格子点データ)と、取得した第1色空間の色に対応する第2色空間の色(変換色データ)との対応関係を規定する正変換の色変換特性モデルを算出する。また、第2色空間の色(格子点データ)と、取得した第2色空間の色に対応する第1色空間の色(変換色データ)との対応関係を規定する逆変換の色変換特性モデルを算出する。そして、算出された正逆両方向の色変換特性モデルを色変換処理部30に送信する。
次に、色変換特性モデル生成部20にて行われる色変換特性モデルの生成について説明する。まず、第1色信号として4次元であるCMYK色空間での色データ(C,M,Y,K)から、第2色信号として3次元であるL色空間での色データ(L,a,b)への正変換の色変換特性モデルを生成する場合について述べる。
格子点データ取得部10にて入力される格子点データがCMYK色空間(第1色空間)の4次元データであり、色変換処理部30にて色変換処理されて出力される変換色データがL色空間(第2色空間)の3次元データである場合には、次の(6)式に示したように、n組のCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と、それに対応するL色空間での出力変換値(y´1i,y´2i,y´3i)とは、それぞれが定数項を含む線形の関係を構成する、m11,m12,m13,m14,…を成分とした(7)式の行列Mにより結び付けられる。
そこで、色変換特性モデル生成部20では、(6)式により算出される出力変換値(y´1i,y´2i,y´3i)が、CMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と対をなすL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)に極力近似するような(7)式の行列Mを正変換の色変換特性モデルとして算出する。
Figure 0004645666
図14は、色変換特性モデル生成部20にて色変換特性モデルを生成する際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。図14に示したように、色変換特性モデル生成部20における色変換特性モデルの生成処理では、初期加重生成工程(ステップ201)、行列成分算出工程(ステップ202)、変換値算出工程(ステップ203)、加重再生成工程(ステップ204)、行列成分再算出工程(ステップ205)、変換値算出工程(ステップ206)が実行される。
[初期加重生成工程]
色変換特性モデル生成部20においては、まず、加重生成部23にて初期加重W´ijを生成する初期加重生成工程(ステップ201)が行われる。加重生成部23は、格子点データ取得部10から変換対象色である格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)を取得し、また、実データ対記憶部22からCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)を取得する。そして、格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)と実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)との信号成分毎の差分を規格化し、この規格化された差分成分からなる規格化信号に関するユークリッド距離に応じて単調減少する、後段の(10)式に示した第1の関数Fijで設定される初期加重W´ijを生成する。なお、(10)式のx10,x20,x30,x40は規格化定数であって、ユークリッド距離に応じて初期加重W´ijの幅を規定する。したがって、規格化定数x10,x20,x30,x40は、実データに施す加重を調整するパラメータの一例である。
[行列成分算出工程]
初期加重生成工程(ステップ201)に続く行列成分算出工程(ステップ202)では、算出部24により、(6)式の行列Mの各成分m11,m12,m13,m14,…を求める処理を行う。
算出部24は、格子点データ取得部10から格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j) を取得する。また、実データ対記憶部22からCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)およびそれに対応するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)を取得する。さらに、加重生成部23から初期加重W´ijを取得する。
そして、算出部24は、(6)式にて算出される出力変換値(y´1i,y´2i,y´3i)と、(6)式にて出力変換値(y´1i,y´2i,y´3i)を算出する際に用いたCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と対をなすL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)との間のユークリッド距離に、初期加重生成工程(ステップ201)にて生成された初期加重W´ijを乗じた2乗和E(次の(8)式)を最小にするという条件の下で、線形回帰分析の一例である最小2乗法により、(6)式の行列Mの各成分m11,m12,m13,m14,…を求める。なお、行列成分算出工程(ステップ202)においては、(8)式の加重Wijが初期加重W´ijに置き換えられて算出される。
Figure 0004645666
[変換値算出工程]
次の変換値算出工程(ステップ203)では、算出部24が、ステップ202の行列成分算出工程にて算出された行列Mの各成分m11,m12,m13,m14,…を用いて、次の(9)式により、格子点データ取得部10にて入力された格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)から変換色データ(y1j,y2j,y3j)を算出する。
Figure 0004645666
[加重再生成工程]
次の加重再生成工程(ステップ204)では、加重生成部23により加重Wijが再度生成される。ここでは、ステップ201の初期加重生成工程にて初期加重W´ijを生成する際に用いた第1の関数Fij((10)式)に加えて、第2の関数Gij((11)式)を用いる。
第1の関数Fijでは、初期加重生成工程(ステップ201)と同様に、変換対象である格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)と実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)との信号成分毎の差分が規格化される。そして、第1の関数Fijにより、この規格化された差分成分からなる規格化信号に関するユークリッド距離に応じて単調減少する第1の加重W1ijを設定する。なお、加重再生成工程(ステップ204) にて用いる(10)式のx10,x20,x30,x40は規格化定数であって、ユークリッド距離に応じて第1の加重W1ijの幅を規定する。すなわち同様に、ここでの規格化定数x10,x20,x30,x40も、実データに施す加重を調整するパラメータの一例である。
第2の関数Gijでは、格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)と実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)との信号成分毎の差分が(9)式の行列Mの各成分を用いて感度が加味された差分成分に変換され、さらに、これらの差分成分は規格化される。そして、第2の関数Gijにより、行列Mの各成分を用いて感度が加味された差分成分からなる規格化信号に関するユークリッド距離に応じて単調減少する第2の加重W2ijを設定する。なお、(11)式のy10,y20,y30は規格化定数であって、ユークリッド距離に応じて第2の加重W2ijの幅を規定する。したがって、規格化定数y10,y20,y30は、実データに施す加重を調整するパラメータの一例である。
そして、加重生成部23は、(12)式に示したように、第1の加重W1ijと第2の加重W2ijとを結合した加重Wijを生成する。
このように加重再生成工程(ステップ204)では、色データ(色座標)間のユークリッド距離に関する2つの単調減少関数である第1の関数Fijおよび第2の関数Gijによって加重Wijを設定する。それによって、色空間での距離の差(色差距離)が大きい実データについては加重Wijを小さくして影響を少なくし、色差が小さい実データについては加重Wijを大きくして重要なデータとして扱う。すなわち、加重Wijは実データ対への重み付けを色差距離に応じて設定している。
Figure 0004645666
ここで、第1の関数Fijおよび第2の関数Gijとして用いられる色データ(色座標)間のユークリッド距離に関する具体的な単調減少関数の例として、次の(13)式が用いられる。また図15は、例えば(13)式により設定される加重の一例を示した図である。加重生成部23では、初期加重生成工程(ステップ201)や加重再生成工程(ステップ204)において、図15に示したような変換対象色(格子点データ)からの色差距離dに応じた加重が設定される。なお、上記した規格化定数により規定される「加重の幅」は、例えば図15に示した加重曲線の半値幅×2として定義できる。
Figure 0004645666
[行列成分再算出工程]
続く行列成分再算出工程(ステップ205)において算出部24は、(6)式にて算出される出力変換値(y´1i,y´2i,y´3i)と、(6)式にて出力変換値(y´1i,y´2i,y´3i)を算出する際に用いたCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)と対をなすL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)との間のユークリッド距離に、加重再生成工程(ステップ204)にて生成された加重Wijを乗じた2乗和E((8)式)を最小にするという条件の下で、線形回帰分析の一例である最小2乗法により、(6)式の行列Mの各成分m11,m12,m13,m14,…を再度求める。
ただし、加重Wijが行列Mの成分または変換色であるL色空間の色データに依存する場合は、行列Mの各成分m11,m12,m13,m14,…を一意的に定めることができない。そこで、その場合には、(8)式のEを最小にするという条件の下で、加重Wijと行列Mの各成分m11,m12,m13,m14,…と変換色の最適値とを逐次近似の手法を用いて決定する。
[変換値算出工程]
行列成分再算出工程(ステップ205)に続く変換値算出工程(ステップ206)では、算出部24により、行列成分再算出工程(ステップ205)により求められた(7)式の行列Mを適用した(9)式に基づき、変換対象色である格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)から変換色データ(y1j,y2j,y3j)を算出する。算出部24は、さらに、この計算された変換色データ(y1j,y2j,y3j)を加重生成部23に送る。加重生成部23は、算出部24にて算出された変換色データ(y1j,y2j,y3j)を参照して、再び加重Wijを算出する。そして、算出部24は、(8)式のEを最小とする成分m11,m12,m13,m14,…からなる行列Mを求める。算出部24は、この行列Mを用いて変換色データ(y1j,y2j,y3j)を再度算出する。色変換特性モデル生成部20では、ステップ204の加重再生成工程からステップ206の変換値算出工程までの処理を繰り返すことによって変換色データ(y1j,y2j,y3j)を収束させ、精度の高い行列Mを得る。
そして算出部24は、求めた(7)式の行列Mを正変換の色変換特性モデルとして色変換処理部30に設定する。それにより、色変換処理部30は、(9)式に基づき、格子点データ取得部10にて入力された変換対象色である格子点データ(x1j,x2j,x3j,x4j)から変換色である変換色データ(y1j,y2j,y3j)を算出する。
引き続いて、上記の図14のフローチャートに示した処理により、変換対象色としての3次元のL色空間での色データ(L,a,b)から、変換色としての4次元のCMYK色空間での色データ(C,M,Y,K)への逆変換の色変換特性モデルを生成する場合について述べる。
色空間の格子点データからCMYK色空間の変換色データへの逆変換の色変換特性モデルを生成する場合は、上記の(9)式を逆に解く(逆演算する)こととなる。ところが、(9)式においては、変換対象色が3次元の格子点データ(y1j,y2j,y3j)であって、変換色が4次元の変換色データ(x1j,x2j,x3j,x4j)であることから、既知数不足となり、(9)式の逆演算を一意に解くことはできない。そこで、この場合は、変換色データの一部である例えば(x4j)を変換対象色として設定し、(9)式を逆演算して、残りの変換色データである例えば(x1j,x2j,x3j)を求める。具体的には、始めにCMYK色空間の“K”を算出しておく手法が一般的である。例えば、L色空間の色データ(L,a,b)に対応するCMYK色空間のK座標値を予め設計しておく方法や、色データ(L,a,b)とK座標値とが入力信号(変換対象色)として直接与えられる方法が用いられる。
ここで、L色空間の色データ(L,a,b)からCMYK色空間の“K”を算出する処理を含んでいない場合には、変換対象色が3次元のL色空間の色データ(L,a,b)であって、変換色が3次元のCMY色空間の色データ(C,M,Y)であるので、(9)式の逆演算によって第2色信号が生成される。この場合には、図1における格子点データ取得部10にて格子点データ(L,a,b,K)が入力され、色変換処理部30から第2色空間(CMYK色空間)の変換色データ(C,M,Y,K)が出力される。
そこで、この場合には、色変換特性モデル生成部20の加重生成部23は、L色空間において加重wijを生成する。例えば、図14の加重再生成工程(ステップ204)では、次の(14)式に示したように、変換対象色である格子点データ(y1j,y2j,y3j)とL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)との信号成分毎の差分を規格化し、求められた規格化信号のユークリッド距離に関する単調減少関数である第2の関数Gijにより、第2の加重w2ijが設定される。また、次の(15)式に示したように、変換色データ(x1j,x2j,x3j,x4j)の中の1つの信号成分である例えば(x4j)(=“K”)と、その実データ(x4i)との差分を規格化し、変換色データ(“K”)の差分成分から求められる規格化信号のユークリッド距離に関する単調減少関数である第1の関数Fijにより、第1の加重w1ijが設定される。そして、第1の加重w1ijと第2の加重w2ijとを(16)式で示した関数Hで合成し、加重wijを生成する。なお、初期加重生成工程(ステップ201)でも、同様にして初期加重w´ijが生成される。
Figure 0004645666
そして、ステップ205の行列成分再算出工程では、(16)式の加重wijが施された実データを用いた線形回帰分析が実施される。それにより、(9)式を逆演算する逆行列M −1(逆変換の色変換特性モデル)を算出する。同様に、図14のステップ202の行列成分算出工程でも、(16)式の加重wijが施された実データを用いた線形回帰分析が実施される。
なお、(14)式のy10,y20,y30は規格化定数であって、ユークリッド距離に応じて第2の加重w2ijの幅を規定する。また、(15)式のx40も規格化定数であって、ユークリッド距離に応じて第1の加重w1ijの幅を規定する。したがって、規格化定数y10,y20,y30,x40は、実データに施す加重を調整するパラメータの一例である。
続いて、色変換特性モデル生成部20にて逆変換の色変換特性モデルを生成する際に、初期加重生成工程(ステップ201)や加重再生成工程(ステップ204)にて実データに加重を施す場合に設定する加重の幅について述べる。
上記したように、色変換特性モデル生成部20は、実データ評価部50から評価用格子点データと対応付けられた評価値Sを評価値特性(図10〜図12参照)として取得する。この実データ評価部50にて生成された評価値Sに関する評価値特性は、色変換特性モデルの色変換精度への影響度の観点から実データ対を色空間内の領域毎に評価するファクターである。そこで、色変換特性モデル生成部20では、逆変換の色変換特性モデルを生成する際に、格子点データ(y1j,y2j,y3j)と実データ(y1i,y2i,y3i)とのユークリッド距離に応じて施す加重wijの幅を規定するパラメータの設定値(規格化定数の値)を、評価値Sに関する評価値特性に応じて調整する。それにより、逆変換の色変換特性モデルを生成する際に実データに施す加重wijを調整し、逆変換の色変換特性モデルの色変換精度の向上を図っている。
すなわち、評価値Sが小さい領域は、図6に示したようにL色空間での測色値である実データ(y1i,y2i,y3i)がL色空間で偏在して分布する領域である。そのため、上記の図7を用いて説明したように、評価値Sが小さい領域においては、実データ(y1i,y2i,y3i)に加重wijを施して生成される色変換特性モデルの傾き(変化率)は小さく、L色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)とCMYK色空間の実データ(x1i,x2i,x3i,x4i)との相関性は低くなる。そのため、評価値Sが小さい領域にて生成された色変換特性モデルにおいては、変換誤差が生じ易くなる。
そこで、色変換特性モデル生成部20は、評価値Sが小さい領域において色変換特性モデルを生成する際には、実データに施す加重wijの幅を広げるように設定している。それにより、評価値Sが小さく実データ相互の相関性の低い領域では、色変換特性モデルの生成に使用するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)が位置する領域は広げられる。それによって、かかる領域内での実データ(y1i,y2i,y3i)の偏在が緩和され、評価値Sが小さい領域にておいても、生成される色変換特性モデルの色変換精度が向上される。
図16は、評価値Sに応じて設定するL色空間の実データ(y1i,y2i,y3i)に施す加重の幅を説明する図である。図16に示したように、評価値Sが大きい領域Aでは、L色空間での実データ(y1i,y2i,y3i)の分散性は高いので、加重の幅を相対的に小さく設定しても、生成される色変換特性モデルの色変換精度は確保される。
ところが、評価値Sが小さい領域Bにおいては、L色空間での実データ(y1i,y2i,y3i)の分散性は低いので、評価値Sが大きい領域Aと同程度の加重の幅を設定すると、生成される色変換特性モデルの色変換精度は低下する。そこで、評価値Sが小さい領域Bでは、加重の幅を評価値Sが大きい領域Aよりも大きく設定する。それにより、色変換特性モデルの生成に使用する実データ(y1i,y2i,y3i)に関するL色空間の領域は広がるため、この領域全体としての分散性は高まり、生成される色変換特性モデルの色変換精度は向上される。
次の図17は、色変換特性モデル生成部20にて用いられる評価値Sと加重の幅を規定するパラメータ値との対応関係を設定する関係曲線の一例を示した図である。色変換特性モデル生成部20の加重生成部23は、実データ評価部50から取得した評価値Sに関する評価値特性(図10および図11)と、例えば図17に示した関係曲線とを用いて、加重の幅を規定するパラメータの設定値(パラメータ値)を評価値Sに応じて設定する。
この場合の関係曲線としては、評価値Sが小さいほど加重の幅が大きく設定されるように、評価値Sに応じてパラメータ値(加重の幅)が単調減少する関係を規定する関数が用いられる。またその際に、図17の関係曲線により評価値Sに応じて対応付けられるパラメータ値(加重の幅)は、パラメータ値(加重の幅)により生成される色変換特性モデルの色変換精度が所定値を満たすものであるように統計的に算出されて設定される。それにより、評価値や色変換特性モデルの算出の際に生じる不確定な要素に対応させて、安定的な色変換特性モデルの生成を図っている。
続いて、色変換特性モデル生成部20において実行されるパラメータ値(規格化定数の値)の設定処理について説明する。
図18は、色変換特性モデル生成部20がパラメータ値を設定する際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。図18に示したように、色変換特性モデル生成部20は、実データ評価部50から、K座標値(カバレッジ値K(%))と対応付けられた評価値Sに関する評価値特性(図10および図11参照)を取得する(ステップ301)。
また、色処理装置1の記憶部(不図示)には、評価値Sと加重の幅を規定するパラメータ値との対応関係を設定する例えば図17に示した関係曲線が記憶されている。そして、色変換特性モデル生成部20は、記憶部から図17の関係曲線を取得する(ステップ302)。
そして、取得した評価値Sに関する評価値特性と関係曲線とを加重生成部23に設定する(ステップ303)。それにより、色変換特性モデル生成部20の加重生成部23は、カバレッジ値K(%)と対応付けられた評価値Sに関する評価値特性と、評価値Sとパラメータ値との対応関係を設定する関係曲線とを用いて、K座標値(カバレッジ値K(%))に応じたパラメータ値(規格化定数値)を算出して設定する(ステップ304)。
図19は、ステップ304にて加重生成部23が行うK座標値(カバレッジ値K(%))に応じたパラメータ値(規格化定数値)を算出する処理を説明する図である。図19は、上記の図10に示した画像形成装置(プリンタ)Aでの評価値Sに関する評価値特性と図17に示した関係曲線とから、画像形成装置(プリンタ)Aに設定されるカバレッジ値K(%)に対応するパラメータ値を算出する場合を示している。
図19に示したように、加重生成部23は、図19の第3象限位置に表した評価値特性(図10)から各カバレッジ値K(%)に対応する評価値Sを読み出す。そして、図19の第2象限位置に表した関係曲線(図17)を用いて、読み出した評価値Sに対応するパラメータ値を算出する。それにより、各カバレッジ値K(%)に対応するパラメータ値を求める。さらには、求めた各カバレッジ値K(%)に対応するパラメータ値から、図19の第1象限位置に表したカバレッジ値K(%)の全域に亘るパラメータ値Pを設定するパラメータ値設定関数を算出する。カバレッジ値K(%)の全域に亘るパラメータ値設定関数の算出に際しては、次の(17)式を用いる。
Figure 0004645666
ここで、(17)式には、パラメータ値設定関数の形状を調整する3つの係数α、β、Kinfが設定されている。αは、パラメータ値設定関数の最大値を調整するための係数である。βは、パラメータ値設定関数の勾配を調整するための係数である。また、Kinfは、パラメータ値設定関数の変曲点を調整するための係数である。加重生成部23では、求めた各カバレッジ値K(%)に対応するパラメータ値を用いて3つの係数α、β、Kinfを算出し、パラメータ値設定関数を設定する。
そして、画像形成装置(プリンタ)Aでは、図19に示した画像形成装置(プリンタ)Aでのパラメータ値設定関数により、カバレッジ値K(%)に対応したパラメータ値、すなわち実データ(y1i,y2i,y3i,x40)に施される加重wijの幅を規定する規格化定数y10,y20,y30,x40を設定する。
同様に、図20は、ステップ204にて加重生成部23が行うK座標値(カバレッジ値K(%))に応じたパラメータ値(規格化定数)を算出する処理を説明する図である。図20は、上記の図11に示した画像形成装置(印刷機)Bでの評価値Sに関する評価値特性と図17に示した関係曲線とから、画像形成装置(印刷機)Bに設定されるカバレッジ値K(%)に対応するパラメータ値を算出する場合を示している。
この場合にも、図19の場合と同様にして、画像形成装置(印刷機)Bでのパラメータ値設定関数を設定する。そして、画像形成装置(印刷機)Bでは、図20に示した画像形成装置(印刷機)Bでのパラメータ値設定関数により、カバレッジ値K(%)に対応したパラメータ値、すなわち実データ(y1i,y2i,y3i,x40)に施される加重wijの幅を規定する規格化定数y10,y20,y30,x40を設定する。
図21は、画像形成装置(プリンタ)Aでのパラメータ値設定関数と、画像形成装置(印刷機)Bでのパラメータ値設定関数とを比較した図である。図21に示したように、画像形成装置(プリンタ)Aおよび画像形成装置(印刷機)Bにて使用される実データ対の相違により、設定されるパラメータ値設定関数は異なるものとなる。
さらに、図22は、各種の画像形成装置にて算出されるパラメータ値設定関数を示した図である。図22に示したように、各画像形成装置では使用される実データ対によりそれぞれ異なるパラメータ値設定関数が設定され、設定されたパラメータ値設定関数により、カバレッジ値K(%)に対応した規格化定数y10,y20,y30,x40が設定される。それにより、評価値Sが小さい領域においても、生成される逆変換の色変換特性モデルの色変換精度が向上する。
このように、本実施の形態の色処理装置1では、色変換特性モデルの生成の際に使用される実データ対を、この実データ対により生成される色変換特性モデルの色変換精度への影響度の観点から評価し、色空間内での領域毎の実データ対の評価値Sを算出する。さらに、算出された色空間内での領域(カバレッジ値K(%))毎の評価値Sに応じたパラメータ値Pを設定するパラメータ値設定関数を設定する。そして、設定されたパラメータ値設定関数に基づき、逆変換の色変換特性モデルの生成の際に使用される実データ対に施される重み付けを加重の幅を規定するパラメータ値(規格化定数値)によって設定し、逆変換の色変換特性モデルを生成する際に使用する実データ対に施す重み付けを調整する。それにより、評価値Sが小さい領域においても逆変換の色変換特性モデルの色変換精度が向上され、正変換および逆変換双方の色変換特性モデルの色変換精度が色域全域で高められる。
図23は、パラメータ値設定関数に基づき設定されたパラメータ値(規格化定数)を用いて逆変換の色変換特性モデルを生成した場合のモデル誤差(図4参照)を、従来の方法に基づき設定された所定のパラメータ値を用いた場合と比較した図である。図23(a)は、各種の画像形成装置C〜Lでのモデル誤差を二乗平均平方根(RMS)を用いて比較したものであり、(b)は、各種の画像形成装置C〜Lでのモデル誤差をモデル誤差の最大値(最大誤差)を用いて比較したものである。また、図23は、CMYK色空間の9×9×9×9=6561個の格子点データにおいてモデル誤差を算出したものである。
図23に示したように、パラメータ値設定関数に基づきパラメータ値(規格化定数)を設定することで、モデル誤差は改善される。
次に、図24は、本実施の形態の色処理装置1にて生成されたDLUT(Direct Look-Up Table)を搭載する画像形成装置200の構成を示したブロック図である。
図24に示した画像形成装置200は、例えばデジタルカラープリンタであって、外部機器から入力された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置210、画像形成装置200全体の動作を制御する制御部230、各色成分からなる画像データに基づき記録媒体上に画像形成を行う例えば電子写真方式のプリンタエンジンにて実現される画像形成部240を備えている。
画像処理装置210は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)300等といった外部機器からの画像データの入力を受け付ける入力インターフェース211、入力インターフェース211にて受け付けた画像データを一時記憶する入力バッファ212、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)形式の画像データを解析して中間データを生成するPDL解析部213、PDL解析部213にて生成された中間データを画素の並びで表現された印刷用の画像データ(ラスタ画像データ)に展開(レンダリング)するレンダリング処理部214、レンダリング処理部214でのレンダリング処理に際して作業領域として使用される中間バッファ215、レンダリングされた画像データを色変換処理する色処理手段である色変換処理部216、色変換された画像データに対してスクリーン処理を行うスクリーン処理部217を備えている。
そして、画像処理装置210の色変換処理部216には、本実施の形態の色処理装置1にて生成されたDLUTが備えられる。そして、レンダリング処理部214にてレンダリングされた画像データをDLUTを用いて色変換処理する。色変換処理部216にて色変換処理された画像データは、スクリーン処理部217にて所定のスクリーン処理が行われた後、画像形成部240にて用紙上に画像形成される。
また、図25は、本実施の形態の色処理装置1のハードウェア構成を示した図である。図25に示したように、色処理装置1は、色変換処理を実行するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算手段の一例としてのCPU101、CPU101により実行される処理プログラム等が格納されるRAM102、CPU101により実行される処理プログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM103、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できるEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ104、色処理装置1に接続される各部との信号の入出力を制御するインターフェース部105を備えている。
また、色処理装置1には外部記憶装置60が接続されている。そして、外部記憶装置60には、色処理装置1により実行される処理プログラムが格納されており、色処理装置1がこの処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の色処理装置1での色変換処理が実行される。
すなわち、上記した格子点データ取得部10、色変換特性モデル生成部20、色変換処理部30、色変換データ出力部40、実データ評価部50の各機能を実現するプログラムを外部記憶装置60から色処理装置1内のRAM102に読み込む。そして、RAM102に読み込まれた処理プログラムに基づいて、CPU101が各種処理を行う。この処理プログラムは、例えば外部記憶装置60としてのハードディスクやDVD−ROM等に格納された処理プログラムが、RAM102にロードされて提供される。また、その他の提供形態として、予めROM103に格納された状態にてROM103からRAM102にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM103を備えている場合には、色処理装置1がアッセンブリされた後に処理プログラムがROM103に提供され、ROM103からRAM102にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して色処理装置1に処理プログラムが伝送され、色処理装置1のRAM102にインストールされる形態がある。
以上説明したように、本実施の形態の色処理装置1においては、色変換特性モデルの生成の際に使用される実データ対を、この実データ対により生成される色変換特性モデルの色変換精度への影響度の観点から評価し、色空間内での領域毎の実データ対の評価値Sを算出する。さらに、算出された色空間内での領域毎の評価値Sに応じたパラメータ値Pを設定するパラメータ値設定関数を設定する。そして、設定されたパラメータ値設定関数に基づき、逆変換の色変換特性モデルの生成の際に使用される実データ対に施される重み付けを加重の幅を規定するパラメータ値(規格化定数値)によって設定し、逆変換の色変換特性モデルを生成する際に使用する実データ対に施す重み付けを調整する。それにより、評価値Sが小さい領域においても逆変換の色変換特性モデルの色変換精度が向上され、正変換および逆変換双方の色変換特性モデルの色変換精度が色域全域で高められる。
本実施の形態が適用される色処理装置の全体構成を示すブロック図である。 実データ評価部の機能構成を示すブロック図である。 色変換特性モデルの機能を説明する図である。 正変換により変換された変換色が、逆変換によって元のCMYK色空間の色座標に変換される際に生じる誤差を説明する図である。 CMYK色空間の実データおよびこれらに対応するL色空間の実データに関するぞれぞれの色空間内での分散状態を表す図である。 CMYK色空間の実データおよびこれらに対応するL色空間の実データに関するぞれぞれの色空間内での分散状態を表す図である。 色空間での実データの分散状態と、実データ対を用いて生成される色変換特性モデルの色変換精度との関係を説明する図である。 実データ対評価値算出部にて相対分散値を算出する際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。 CMYK色空間にて評価用格子点の周囲の領域内に存在する実データと、それらに対応するL色空間の実データとを説明する図である。 評価値出力部から色変換特性モデル生成部に出力される評価用格子点データと対応付けられた評価値の一例を示した図である。 評価値出力部から色変換特性モデル生成部に出力される評価用格子点データと対応付けられた評価値の一例を示した図である。 各種の画像形成装置の評価値特性を示した図である。 色変換特性モデル生成部の機能構成を示すブロック図である。 色変換特性モデル生成部にて色変換特性モデルを生成する際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。 加重の一例を示した図である。 評価値に応じて設定するL色空間の実データに施す加重の幅を説明する図である。 色変換特性モデル生成部にて用いられる評価値と加重の幅を規定するパラメータ値との対応関係を設定する関係曲線の一例を示した図である。 色変換特性モデル生成部がパラメータ値を設定する際の処理の手順の一例を示したフローチャートである。 加重生成部が行うK座標値に応じたパラメータ値を算出する処理を説明する図である。 加重生成部が行うK座標値に応じたパラメータ値を算出する処理を説明する図である。 パラメータ値設定関数を比較した図である。 各種の画像形成装置にて算出されるパラメータ値設定関数を示した図である。 パラメータ値設定関数に基づき設定されたパラメータ値を用いて逆変換の色変換特性モデルを生成した場合のモデル誤差を、所定のパラメータ値による従来の生成方法を用いた場合と比較した図である。 色処理装置にて生成されたDLUTを搭載する画像形成装置の構成を示したブロック図である。 色処理装置のハードウェア構成を示した図である。
符号の説明
1…色処理装置、10…格子点データ取得部、20…色変換特性モデル生成部、21…実データ対入力部、22…実データ対記憶部、23…加重生成部、24…算出部、30…色変換処理部、40…色変換データ出力部、50…実データ評価部、51…実データ対取得部、52…実データ対記憶部、53…評価用格子点生成部、54…実データ対評価値算出部、55…評価値出力部、200…画像形成装置、216…色変換処理部

Claims (10)

  1. 第1色空間の変換対象色データを取得する変換対象色データ取得部と、
    前記第1色空間の色と変換先である第2色空間の色との対応関係を規定する色変換特性モデルの算出に際し用いる前記第1色空間の色データと、当該色変換特性モデルの算出に際し用いる当該第2色空間の色データとを対とする色データ対を取得する色データ対取得部と、
    前記色データ対取得部にて取得された前記色データ対の前記第1色空間の色データと前記変換対象色データ取得部にて取得した前記変換対象色データとの色差距離に応じて当該第1色空間の色データに重み付けを行い、当該第1色空間の色データが重み付けされた当該色データ対を用いて前記色変換特性モデルを算出する色変換特性モデル算出部と、
    前記色データ対を構成する前記第1色空間の色データに関する当該第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域での分散と、当該周辺領域内の当該第1色空間の色データと対をなす前記第2色空間の色データに関する分散とを算出し、算出した当該分散の相対比により当該色データ対に関する前記色変換特性モデルの色変換精度への影響度を評価する評価値を算出する評価値算出部とを備え、
    前記色変換特性モデル算出部は、前記評価値算出部にて算出された前記評価値に基づいて、前記色変換特性モデルの算出に際し前記第1色空間の色データに施す前記重み付けを調整することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記色変換特性モデル算出部は、前記第1色空間の色データに施す前記重み付けの調整を、当該第1色空間の色データと前記変換対象色データとの色差距離と当該重み付けとの対応関係を前記評価値に基づいて変更することにより行うことを特徴とする請求項1記載の色処理装置。
  3. 前記評価値算出部は、前記第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域毎に前記評価値を算出し、算出された当該評価値を当該基準色座標の一の座標成分と対応付けて前記色変換特性モデル算出部に送り、前記色変換特性モデル算出部は、当該一の座標成分と対応付けられた前記評価値に基づき前記重み付けを調整することを特徴とする請求項1記載の色処理装置。
  4. 前記評価値算出部は、前記基準色座標の周辺領域毎に算出された複数の前記評価値に関する前記一の座標成分の座標値毎の最大値、最小値および平均値の何れかを、当該一の座標成分と対応付けられた当該評価値として規定することを特徴とする請求項記載の色処理装置。
  5. 前記色変換特性モデル算出部は、前記評価値算出部にて算出された前記評価値に対して前記色変換特性モデルの色変換精度が所定値を満たすように統計的に対応付けた前記重み付けを設定する前記調整を行うことを特徴とする請求項1記載の色処理装置。
  6. コンピュータに、
    第1色空間の変換対象色データを取得する機能と、
    前記第1色空間の色と変換先である第2色空間の色との対応関係を規定する色変換特性モデルの算出に際し用いる当該第1色空間の色データと、当該色変換特性モデルの算出に際し用いる当該第2色空間の色データとを対とする色データ対を取得する機能と、
    前記色データ対の前記第1色空間の色データと前記変換対象色データとの色差距離に応じて当該第1色空間の色データに重み付けを行い、当該第1色空間の色データが重み付けされた当該色データ対を用いて前記色変換特性モデルを算出する機能と、
    前記色データ対を構成する前記第1色空間の色データに関する当該第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域での分散と、当該周辺領域内の当該第1色空間の色データと対をなす前記第2色空間の色データに関する分散とを算出し、算出した当該分散の相対比により当該色データ対に関する前記色変換特性モデルの色変換精度への影響度を評価する評価値を算出する機能と、
    前記評価値に基づいて、前記色変換特性モデルの算出に際し前記第1色空間の色データに施す前記重み付けを調整する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  7. 前記重み付けを調整する機能は、前記第1色空間の色データに施す前記重み付けの調整を、当該第1色空間の色データと前記変換対象色データとの色差距離と当該重み付けとの対応関係を前記評価値に基づいて変更することにより行う請求項記載のプログラム。
  8. 前記評価値を算出する機能は、前記第1色空間にて所定間隔毎に配列された基準色座標の周辺領域毎に前記評価値を算出し、算出された当該評価値を当該基準色座標の一の座標成分と対応付けるとともに、前記重み付けを調整する機能は、当該一の座標成分と対応付けられた当該評価値に基づき前記重み付けを調整することを特徴とする請求項記載のプログラム。
  9. 前記評価値を算出する機能は、前記基準色座標の周辺領域毎に算出された複数の前記評価値に関する前記一の座標成分の座標値毎の最大値、最小値および平均値の何れかを、当該一の座標成分と対応付けられた当該評価値として規定することを特徴とする請求項記載のプログラム。
  10. 前記重み付けを調整する機能は、算出された前記評価値に対して前記色変換特性モデルの色変換精度が所定値を満たすように統計的に対応付けた前記重み付けを設定する前記調整を行うことを特徴とする請求項記載のプログラム。
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