JP4645511B2 - 画像読み取り装置および画像読み取り方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読み取り装置および画像読み取り方法に関する。
複写機やファクシミリ等の読み取り装置、コンピュータ入力用のスキャナ等として、原稿の画像情報を自動的に読み取る画像読み取り装置が用いられている。この種の画像読み取り装置では、光源を用いて原稿に光を照射し、原稿から反射する反射光をイメージセンサにて受光することで、原稿の画像を読み取っている。
また、最近では、セキュリティー意識の高まりや電子化の流れを受けて、紙幣や有価証券等の特殊原稿を一般の原稿と区別化するために、特殊原稿上に例えば赤外線を吸収あるいは反射する画形材(インク、トナー等)を用いて、目視ではわかりにくい不可視画像を形成しておく技術が採用され始めている。また、上記特殊原稿以外でも、例えば機密情報等を可視像にて形成する原稿に、さらに上記画形材を用いてID等のコード情報を埋め込んだ不可視画像を形成しておく技術も検討されている。
このため、画像読み取り装置においても、可視画像の読み取りに加えて赤外画像の読み取りが要請されている。このような要請に対し、原稿からの反射光を可視画像読み取り用のセンサに導く光路中に、可視光を透過し且つ赤外光を反射する赤外光反射ミラーを設けるとともに、この赤外光反射ミラーからの反射光(赤外光)を受光する赤外画像読み取り用センサを設ける技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の画像読み取り装置では、ハロゲンランプにより照射され原稿から反射した可視光および赤外光を、赤外光反射ミラーを用いて分離し、可視光は可視画像読み取り用のセンサにて、また、赤外光は赤外画像読み取り用のセンサにて、それぞれ受光する。
特開平7−23176号公報(第5頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1記載の手法では、原稿上の可視画像と不可視画像(赤外吸収インク等で形成された赤外画像)とを同時に読み取っている。したがって、得られた赤外画像データに基づいてこの原稿が複写禁止物であるか否かが判別されるまでの間は可視画像の読み取りも行われることになり、画像読み取り装置内に可視画像データが取り込まれてしまう。
かかる問題に対し、上記特許文献1では、赤外画像データの解析結果からこの原稿が複写禁止物であることが判別された場合に、これまでに取得した可視画像データの出力を禁止する措置を講じている。
しかしながら、このような措置を講じたとしても、ある程度は可視画像データの取り込みが行われてしまうため、例えば取り込まれた可視画像データの吸い出し等が実行された場合に可視画像データの流出を抑制できなくなるおそれがあった。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、機密書類等の原稿のセキュリティ性を確保することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置は、第1読み取り手段を用いて、原稿に第1波長領域の光を照射し、原稿からの反射光を受光することで、原稿に形成される第1画像を読み取り、第2読み取り手段を用いて、原稿に第1の波長領域とは異なる第2波長領域の光を照射し、原稿からの反射光を受光することで、原稿に形成される第2画像を読み取る。ここで、本発明の画像読み取り装置では、第1読み取り手段により実行された第1画像の読み取り結果に基づいて、第2読み取り手段により第2画像の読み取りを実行させるか否かを判断する。
このような画像読み取り装置において、第1読み取り手段は、第1波長領域として赤外領域の光を照射することで、第1画像として不可視画像を読み取り、第2読み取り手段は、第2波長領域として可視領域の光を照射することで、第2画像として可視画像を読み取ることができる。この場合に、第1読み取り手段にて読み取られた不可視画像に含まれる識別情報を取得する取得手段をさらに含み、判断手段は、取得手段にて取得された識別情報に基づいて判断を行うことを特徴とすることができる。また、第1読み取り手段および第2読み取り手段に対し原稿を相対的に移動させる移動手段をさらに含むことができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像読み取り方法は、原稿に赤外光を照射し、原稿からの反射光を受光することで、原稿に形成される不可視画像を読み取るステップと、不可視画像の読み取り結果から、不可視画像に含まれる識別情報を取得するステップと、ステップにて識別情報を取得した後に、原稿に形成される可視画像を読み取るステップとを含んでいる。
ここで、識別情報を取得するステップと可視画像を読み取るステップとの間において、取得された識別情報に基づき、原稿に形成される可視画像の読み取りが許可されているか否かを判断するステップとをさらに含むことができる。そして、判断するステップにおいて可視画像の読み取りが許可されていると判断した場合に、可視画像を読み取るステップでは、原稿に可視光を照射し、原稿からの反射光を受光することで、原稿に形成される可視画像を読み取ることができる。また、判断するステップにおいて可視画像の読み取りが許可されていないと判断した場合に、可視画像の読み取りを禁止するステップとをさらに含むことができる。
本発明によれば、機密書類等の原稿のセキュリティ性を確保することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像読み取り装置の構成例を示す図である。この画像読み取り装置では、固定された原稿の画像を読み取ることが可能であるとともに、搬送される原稿の画像を読み取ることも可能となっている。そして、この画像読み取り装置は、積載された原稿束から原稿を順次搬送する原稿送り装置10と、スキャンによって画像を読み込む読み取り装置50とを備えている。また、原稿送り装置10の内部には、CIS(Contact Image Sensor)ユニット60が設けられている。
原稿送り装置10は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、この原稿トレイ11の下方に設けられ、読み取りが終了した原稿を積載する排紙トレイ12を備える。また、原稿送り装置10は原稿トレイ11の原稿を取り出して搬送するナジャーロール13を備える。さらに、ナジャーロール13の原稿搬送方向下流側には、フィードロールおよびリタードロールによって用紙を一枚ずつに捌く捌き機構14が設けられる。原稿が搬送される第1搬送路31には、原稿搬送方向上流側から順に、プレレジロール15、レジロール16、プラテンロール17、およびアウトロール18が設けられる。プレレジロール15は、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールに向けて搬送すると共に原稿のループ形成を行う。レジロール16は、回転し一旦停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、後述する原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給する。プラテンロール17は、読み取り装置50にて読み込み中の原稿搬送をアシストする。アウトロール18は、読み取り装置50にて読み込まれた原稿をさらに下流に搬送する。また、アウトロール18よりも原稿搬送方向下流側には、原稿を排紙トレイ12に導くための第2搬送路32が設けられる。この第2搬送路32には、排出ロール19が配設される。
さらに、この画像読み取り装置では、原稿の両面に形成された画像を1プロセスで読み取ることができるよう、アウトロール18の出口側とプレレジロール15の入口側との間に第3搬送路33が設けられている。なお、上述した排出ロール19は、原稿を第3搬送路33に反転搬送する機能も有している。
さらにまた、この画像読み取り装置には、原稿の両面読み取りを行った際に、その排出時に原稿を再度反転させて排紙トレイ12に排出するための第4搬送路34が設けられている。この第4搬送路34は、第2搬送路32の上部側に設けられている。そして、上述した排出ロール19は、原稿を第4搬送路34に反転搬送する機能も有している。
一方、読み取り装置50は、上述した原稿送り装置10を開閉可能に支持すると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム51によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送される原稿の画像読み取りを行っている。この読み取り装置50は、筐体を形成する装置フレーム51、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス52A、原稿送り装置10によって搬送される原稿を読み取るための光の開口部を有する第2プラテンガラス52Bを備えている。
また、読み取り装置50は、第2プラテンガラス52Bの下に静止し、あるいは第1プラテンガラス52Aの全体にわたってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ53、フルレートキャリッジ53から得られた光を結像部へ供給するハーフレートキャリッジ54を備えている。フルレートキャリッジ53には、原稿に光を照射する第1LED(Light Emitting Diode)光源55および原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー57Aが設けられている。さらに、ハーフレートキャリッジ54には、第1ミラー57Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー57Bおよび第3ミラー57Cが設けられている。さらにまた、読み取り装置50は、結像用レンズ58および第1イメージセンサ59を備えている。これらのうち、結像用レンズ58は、第3ミラー57Cから得られた光学像を光学的に縮小する。また、第1イメージセンサ59は、結像用レンズ58によって結像された光学像を光電変換する。つまり、読み取り装置50では、所謂縮小光学系を用いて第1イメージセンサ59に像を結像させている。
また、第1プラテンガラス52Aと第2プラテンガラス52Bとの間には、後述する原稿送り装置10において搬送される原稿を案内するガイド56Aが形成されており、このガイド56Aの下部には、主走査方向に沿って伸びる白基準板56が装着されている。
そして、読み取り装置50は、制御・画像処理ユニット70をさらに備える。制御・画像処理ユニット70は、第1イメージセンサ59およびCISユニット60に設けられる第2イメージセンサ65(後述する図2参照)から入力される原稿の画像データに、所定の処理を施す。また、制御・画像処理ユニット70は、画像読み取り装置(原稿送り装置10、読み取り装置50、およびCISユニット60)の読み取り動作における各部の動作を制御する。
図2は、CISユニット60の構成を説明するための図である。CISユニット60は、図1に示したように、原稿送り装置10のプラテンロール17とアウトロール18との間であって、読み取り装置50に設けられたガイド56Aと対向する位置に配設される。CISユニット60は、読み取り装置50によって読み取られる原稿面とは反対側(裏側)の原稿面を読み取るように装着される。
このCISユニット60は、ハウジング61、ガラス62、第2LED光源63、ロッドレンズアレイ64、および第2イメージセンサ65を備える。これらのうち、ガラス62は、ハウジング61の第1搬送路31側に形成された開口に装着される。また、第2LED光源63は、ガラス62を介して原稿に光を照射する。ロッドレンズアレイ64は、第2LED光源63による照射光の反射光を集光する。第2イメージセンサ65は、ロッドレンズアレイ64により集光された光を受光する。そして、第2イメージセンサ65は、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。つまり、CISユニット60では、縮小光学系を用いずにロッドレンズアレイ64および第2イメージセンサ65を用いた密着光学系にて画像の取り込みを行う。したがって、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。
では、画像読み取り装置を構成する各部の詳細について説明する。
図3(a)は、読み取り装置50に設けられる第1LED光源55の構成の一例を示す図である。第1LED光源55は、図1に示したように、第1ミラー57Aの両側から原稿に光を照射する。そして、第1LED光源55は、中央部に開口を有する矩形状の基部91と、複数の白色LED92と、複数の赤外LED93とを備えている。これら白色LED92および赤外LED93は、長手方向すなわち原稿の主走査方向に沿って交互に配置されている。そして、後述するように、白色LED92は赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)を含む白色光を発光する。また、赤外LED93は赤外(IR)を含む赤外光を発光する。
また、図3(b)は、CISユニット60に設けられる第2LED光源63の構成の一例を示す図である。第2LED光源63は、図2に示したように、ロッドレンズアレイ64の両側から原稿に光を照射する。そして、第2LED光源63は、中央部に開口を有する矩形状の基部95と、複数の白色LED96とを備えている。すなわち、第2LED光源63は、第1LED光源55とは異なり赤外LEDを有していない。また、白色LED96は、読み取り装置50に設けられる白色LED92と同じ発光特性を有しており、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)を含む白色光を発光する。
図4は、白色LED92(白色LED96)および赤外LED93の波長−発光特性を示す図である。白色LED92(白色LED96)は、青色領域の発光波長(例えば405nm)を有する青紫色発光ダイオードおよび赤、緑、および青の蛍光体材料を含んで構成されており、青色領域(400nm近傍)から緑色領域(550nm近傍)を挟んで赤色領域(800nm近傍)まで連続する波長の光を出力する。ただし、白色LED92(白色LED96)は、図に示すように近赤外領域(800nm〜1000nm)ではほとんど発光しない。一方、赤外LED93は、赤外領域の発光波長(中心波長850nm)を有する赤外発光ダイオードにて構成されている。ただし、赤外LED93は、図に示すように可視領域(400nm〜800nm)ではほとんど発光しない。したがって、本実施の形態では、白色LED92が第1波長領域として可視領域の光を出力し、また、赤外LED93が第2波長領域として赤外領域の光を出力していることになる。
なお、本実施の形態では、上述した構成の白色LED92(白色LED96)を用いているが、これに限られるものではない。図4には、青色LED、緑色LED、および赤色LEDを組み合わせて製造された白色LED92(白色LED96)の発光特性も示している。このように青色LED、緑色LED、および赤色LEDの三つを組み合わせることで白色光を生成することも可能である。そして、このようにして白色光を得た場合にも、近赤外領域での発光スペクトルは存在しない。
図5(a)は、読み取り装置50に設けられる第1イメージセンサ59の概略構成を示す図である。この第1イメージセンサ59は、矩形状のセンサ基板59aと、このセンサ基板59a上に取り付けられる四本のラインセンサ59B、59G、59R、59Iとを有している。なお、以下の説明では、これら四本のラインセンサ59B、59G、59R、59Iを、それぞれ第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、赤外センサ59Iと呼ぶ。第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、および赤外センサ59Iは、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等で構成されている。また、第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、および赤外センサ59Iは、それぞれが、原稿の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に向かって伸び、且つ、原稿の搬送方向(副走査方向)に並列に配置されている。第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、および赤外センサ59Iは、それぞれ、フォトトランジスタPTを直線上(主走査方向)にm個並べて構成される。そして、第1青センサ59Bと第1緑センサ59Gとの間隔、第1緑センサ59Gと第1赤センサ59Rとの間隔、および第1赤センサ59Rと赤外センサ59Iは、それぞれ、副走査方向2ライン分となっている。
ここで、第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、および赤外センサ59Iには、それぞれに異なる波長成分を透過するためのカラーフィルタが装着されている。その結果、第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、および赤外センサ59Iは、それぞれ、青(Blue)用のラインセンサ、緑(Green)用のラインセンサ、赤(Red)用のラインセンサ、および赤外(InfraRed:IR)用のラインセンサとして機能する。
図5(b)は、CISユニット60に設けられる第2イメージセンサ65の概略構成を示す図である。この第2イメージセンサ65は、矩形状のセンサ基板65aと、このセンサ基板65a上に取り付けられる三本のラインセンサ65B、65G、65Rとを有している。なお、以下の説明では、これら三本のラインセンサ65B、65G、65Rを、それぞれ第2青センサ65B、第2緑センサ65G、第2赤センサ65Rと呼ぶ。第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ59Rは、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等で構成されている。また、第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ59Rは、それぞれが、原稿の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に向かって伸び、且つ、原稿の搬送方向(副走査方向)に並列に配置されている。第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rは、それぞれ、フォトトランジスタPTを直線上(主走査方向)にn個並べて構成される。そして、第2青センサ65Bと第2緑センサ65Gとの間隔、および第2緑センサ65Gと第2赤センサ65Rとの間隔は、それぞれ、副走査方向2ライン分となっている。
図6は、図1に示す制御・画像処理ユニット70のブロック図である。この制御・画像処理ユニット70は、信号処理部71および制御部72を備えている。ここで、信号処理部71は、第1イメージセンサ59(具体的には第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、赤外センサ59I)から入力されてくる画像データに処理を施す。また、信号処理部71は、第2イメージセンサ65(具体的には第2青センサ65B、第2緑センサ65G、第2赤センサ65R)から入力されてくる画像データに処理を施す。他方、制御部72は、原稿送り装置10、読み取り装置50、およびCISユニット60の動作を制御する。
信号処理部71は、第1前処理部100、赤外後処理部200、および第1後処理部300を備える。また、信号処理部71は、第2前処理部400および第2後処理部500を更に備える。
第1前処理部100は、第1イメージセンサ59の第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、および赤外センサ59Iから入力されてくる各画像データ(アナログデータ)をデジタルデータに変換する。また、第1前処理部100からは、デジタルデータに変換された不可視画像用の画像データが赤外後処理部200に出力され、可視画像用の画像データが第1後処理部300に出力される。
赤外後処理部200は、入力されてくる不可視画像用の画像データに対して画像解析を行い、不可視画像に含まれる識別情報を取り出して出力する。
第1後処理部300は、入力されてくる可視画像用の画像データに対して所定の画像処理を施し、画像情報として出力する。
第2前処理部400は、第2イメージセンサ65の第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rから入力されてくる各画像データ(アナログデータ)をデジタルデータに変換する。また、第2前処理部400は、画像データ(こちらの場合はすべて可視画像用のデータ)を第2後処理部500に出力する。
第2後処理部500は、入力されてくる可視画像用の画像データに対して所定の画像処理を施し、画像情報として出力する。
一方、制御部72は、読み取りコントローラ81、イメージセンサドライバ82、LEDドライバ83、スキャンドライバ84、および搬送機構ドライバ85を備える。
判断手段あるいは取得手段として機能する読み取りコントローラ81は、各種原稿読み取りの制御等を含め、図1に示す原稿送り装置10、読み取り装置50、およびCISユニット60の全体を制御する。
イメージセンサドライバ82は、第1イメージセンサ59(第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59R、赤外センサ59I:図5(a)参照)による画像データの取り込み動作を制御する。また、イメージセンサドライバ82は、第2イメージセンサ65(第2青センサ65B、第2緑センサ65G、第2赤センサ65R:図5(b)参照)による画像データの取り込み動作を制御する。
LEDドライバ83は、第1LED光源55に点灯切換信号を出力し、原稿の読み取りタイミングに合わせて白色LED92および赤外LED93(図3(a)参照)の点灯・消灯を制御する。また、LEDドライバ83は、第2LED光源63に点灯信号を出力し、原稿の読み取りタイミングに合わせて白色LED96(図3(b)参照)の点灯・消灯を制御する。
スキャンドライバ84は、読み取り装置50におけるモータのオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54によるスキャン動作を制御する。
搬送機構ドライバ85は、原稿送り装置10におけるモータの制御、各種ロール、クラッチ、およびゲートの切り替え動作等を制御する。
これらの各種ドライバからは、原稿送り装置10、読み取り装置50、およびCISユニット60に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。読み取りコントローラ81は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、UI(User Interface)等を介したユーザからの選択等に基づいて読み取りモードを設定し、原稿送り装置10、読み取り装置50、およびCISユニット60を制御している。この読み取りモードとしては、例えば第1プラテンガラス52A上に載置された原稿を読み取る固定読み取りモード、原稿送り装置10によって第2プラテンガラス52B上を搬送される原稿を読み取る搬送読み取りモード等が挙げられる。また、搬送読み取りモードにおいては、原稿の片面の画像を読み取る片面モード、原稿の両面の画像を読み取る両面モード等もある。
また、制御部72は、認証部86および送受信部87を更に備える。
認証部86は、例えばICカードからなる認証カード90を受け付け、受け付けた認証カード90に記録される個人認証データ等を取得する。
また、送受信部87は、認証部86にて取得された個人認証データと赤外後処理部200にて取得された識別情報とを関連付けた確認情報を外部のサーバに送信する。なお、この確認情報は、読み取りコントローラ81が生成を行う。そして、送受信部87は、確認情報に基づいて外部のサーバから返送された複製権情報を受信し、読み取りコントローラ81に受け渡す。
図7は、図6に示す第1前処理部100、赤外後処理部200、および第1後処理部300の構成を示すブロック図である。
第1前処理部100は、第1アナログ処理部110および第1A/D変換部120を備える。なお、第1アナログ処理部110には、第1イメージセンサ59を構成する第1青センサ59Bからの第1青検知データBA0、第1緑センサ59Gからの第1緑検知データGA0、第1赤センサ59Rからの第1赤検知データRA0、および第1赤外センサ59Iからの赤外検知データI0が、それぞれ独立して入力される。なお、第1イメージセンサ59から入力されてくる第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、第1赤検知データRA0、および赤外検知データI0は、アナログのデータである。
第1アナログ処理部110は、第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、第1赤検知データRA0、および赤外検知データI0それぞれに対してオフセットゲイン調整等のアナログ補正を施す。
第1A/D変換部120は、アナログ補正が施された第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、第1赤検知データRA0、および赤外検知データI0をデジタルデータに変換する。
赤外後処理部200は、赤外シェーディング補正部210および識別情報解析部220を備える。なお、赤外後処理部200には、デジタルデータに変換された赤外検知データI0が入力される。
赤外シェーディング補正部210は、入力されてくる赤外検知データI0に対し、赤外シェーディングデータを用いて赤外シェーディング補正を施す。本実施の形態では、読み取り動作の開始前に、赤外LED93を点灯させた状態で、赤外センサ59Iによる白基準板56Bの読み取りが行われる。そして、この読み取り結果に基づいて赤外シェーディングデータが事前に取得されている。
赤外シェーディング補正では、入力されてくる赤外検知データI0に対し、対応する赤外センサ59IにおけるフォトトランジスタPTの感度のばらつきや第一LED光源55(この場合は赤外LED93)の光量分布特性に応じた補正を施す。
識別情報解析部220は、入力されてくる赤外データIRに含まれるコード画像から識別情報を解析する。そして、識別情報解析部220は、コード画像の解析結果として得られた識別情報を、読み取りコントローラ81(図6参照)に出力する。
一方、第1後処理部300は、第1可視シェーディング補正部310、第1遅延処理部320、および第1画像処理部330を備える。
第1可視シェーディング補正部310は、入力されてくる第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0に対し、それぞれ第1可視シェーディングデータを用いて可視シェーディング補正を施す。本実施の形態では、読み取り動作の開始前に、白色LED92を点灯させた状態で、第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rによる白基準板56Bの読み取りが行われる。そして、この読み取り結果に基づいて、それぞれに対応する第1可視シェーディングデータが事前に取得されている。
第1可視シェーディング補正では、入力されてくる第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0に対し、対応する第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59RにおけるフォトトランジスタPTの感度のばらつきやLED光源55(この場合は白色LED92)の光量分布特性に応じた補正を施す。
第1遅延処理部320は、第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rの取り付け位置の相違に伴うギャップを補正する。すなわち、図5(a)に示したように、第1青センサ59Bに対し第1緑センサ59Gは副走査方向に2ライン分だけずらして配置され、第1緑センサ59Gに対し第1赤センサ59Rは副走査方向に2ライン分だけずらして配置される。このため、本実施の形態に係る画像読み取り装置では、原稿の読み取り動作を行う際、原稿のある特定の部位(主走査方向ライン)をまず第1青センサ59Bにて読み取り、次いでこの特定の部位を第1緑センサ59Gにて読み取り、最後にこの特定の部位を第1赤センサ59Rにて読み取る。これを逆に見れば、同じタイミングでは第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rが、それぞれ副走査方向に2ライン分ずつずれた部位の画像を読み取っていることになる。そこで、第1遅延処理部320では、これらのうちで最後に読み取りが行われる第1赤センサ59Rによる第1赤検知データRA0を基準とし、第1緑センサ59Gによる第1緑検知データGA0を第1赤検知データRA0に対し副走査方向に2ライン分だけ遅延させ、また、第1青センサ59Bによる第1青検知データBA0を第1赤検知データRA0に対し副走査方向に4ライン分だけ(第1緑検知データGA0に対しては副走査方向に2ライン分だけ)遅延させている。これにより、第1遅延処理部320からは、原稿の同一部位(同一の主走査方向ライン)を読み取って得られた第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0が、同期して出力されることになる。
第1画像処理部330は、入力されてくる第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0に対して各種画像処理を施し、画像情報として第1青画像データBA、第1緑画像データGA、および第1赤画像データRAを出力する。この画像処理部330で施される処理としては、例えばγ/グレイバランス補正、色空間変換、拡大縮小、フィルタリング処理、コントラスト調整、さらには地肌除去等が挙げられる。
図8は、図6に示す第2前処理部400および第2後処理部500の構成を示すブロック図である。
第2前処理部400は、第2アナログ処理部410および第2A/D変換部420を備える。なお、第2アナログ処理部410には、第2イメージセンサ65を構成する第2青センサ65Bからの第2青検知データBB0、第2緑センサ65Gからの第2緑検知データGB0、および第2赤センサ65Rからの第2赤検知データRB0が、それぞれ独立して入力される。なお、第2イメージセンサ65から入力されてくる第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0は、アナログのデータである。
第2アナログ処理部410は、第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0それぞれに対してオフセットゲイン調整等のアナログ補正を施す。
第2A/D変換部420は、アナログ補正が施された第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0をデジタルデータに変換する。
一方、第2後処理部500は、第2可視シェーディング補正部510、第2遅延処理部520、および第2画像処理部530を備える。
第2可視シェーディング補正部510は、入力されてくる第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0に対し、それぞれ第2可視シェーディングデータを用いて可視シェーディング補正を施す。本実施の形態では、CISユニット60に対向配置されるガイド56Aの上面に図示しない白基準テープが貼付されている。そして、読み取り動作の開始前に、白色LED96を点灯させた状態で、第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rによる白基準テープ(図示せず)の読み取りが行われる。そして、この読み取り結果に基づいて、それぞれに対応する第2可視シェーディングデータが事前に取得されている。
第2可視シェーディング補正では、入力されてくる第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0に対し、対応する第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65RにおけるフォトトランジスタPTの感度のばらつきやLED光源63(この場合は白色LED96)の光量分布特性に応じた補正を施す。
第2遅延処理部520は、第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rの取り付け位置の相違に伴うギャップを補正する。すなわち、図5(b)に示したように、第1青センサ59Bに対し第1緑センサ59Gは副走査方向に2ライン分だけずらして配置され、第1緑センサ59Gに対し第1赤センサ59Rは副走査方向に2ライン分だけずらして配置される。したがって、第2遅延処理部520では、第1遅延処理部320と同様に、これらのうちで最後に読み取りが行われる第2赤センサ65Rによる第2赤検知データRB0を基準とし、第2緑センサ65Gによる第2緑検知データGB0を第2赤検知データRB0に対し副走査方向に2ライン分だけ遅延させ、また、第2青センサ65Bによる第2青検知データBB0を第2赤検知データRB0に対し副走査方向に4ライン分だけ(第2緑検知データGB0に対しては副走査方向に2ライン分だけ)遅延させている。これにより、第2遅延処理部520からは、原稿の同一部位(同一の主走査方向ライン)を読み取って得られた第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0が、同期して出力されることになる。
第2画像処理部530は、入力されてくる第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0に対して各種画像処理を施し、画像情報として第2青画像データBB、第2緑画像データGB、および第2赤画像データRBを出力する。この第2画像処理部530で施される処理としては、上記第1画像処理部330と同様に、例えばγ/グレイバランス補正、色空間変換、拡大縮小、フィルタリング処理、コントラスト調整、さらには地肌除去等が挙げられる。
次に、この画像読み取り装置で読み取られる原稿の画像について詳細に説明する。この画像読み取り装置では、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、および黒等の通常色にて形成された一般的な可視画像のみを有する原稿に加え、可視画像および上述した識別情報を含むコード画像にて形成された不可視画像を有する原稿も読み取ることができる。ここで、「可視」および「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。すなわち媒体(用紙)に印刷(形成)された画像が、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで、「可視」と「不可視」とを区別しているのである。
図9(a)〜(c)は、不可視画像を構成する二次元コード画像を説明するための図である。図9(a)は、不可視画像によって形成され、配置される二次元コード画像の単位を模式的に示すために格子状に表現した図である。また、図9(b)は二次元コード画像の一単位を示した図である。さらに、図9(c)は、バックスラッシュ「\」とスラッシュ「/」の斜線パターンを説明するための図である。
これら図9(a)〜(c)に示す二次元コード画像は、赤外線照射による機械読み取りと復号化処理とが長期にわたって安定して可能で、且つ、情報が高密度に記録できる不可視画像で形成される。また、画像を出力する媒体表面の可視画像が形成された領域とは関係なく、任意の領域に設けることが可能な不可視画像であることが好ましい。本実施の形態では、印刷される媒体の大きさに合わせて媒体一面(紙面)の全面に不可視画像が形成される。また、目視した際に光沢差によって認識できる不可視画像であることが更に好ましい。ただし、「全面」とは、用紙の四隅をすべて含む意味ではない。レーザプリンタ等の電子写真方式の装置では、通常、紙面の端部は印刷できない部位である場合が多いことから、かかる部位には不可視画像を印刷する必要はない。なお、本実施の形態では、この二次元コード画像が、近赤外領域である850nm近傍の波長に吸収のピークを有する材料にて構成されているものとする。
図9(b)に示す二次元コードパターンは、媒体上の座標位置を示す位置コードが格納される領域と、電子文書または印刷媒体を一意に特定するための識別コードが格納される領域とを含んでいる。また、同期コードが格納される領域も含んでいる。そして、図9(a)に示すように、この二次元コードパターンが複数、配置され、印刷される媒体の大きさに合わせて媒体一面(紙面)の全面に異なる位置情報が格納された二次元コードが格子状に配置される。すなわち、媒体一面に、図9(b)に示すような二次元コードパターンが複数個、配置され、その各々が、位置コード、識別コード、および同期コードを備えている。そして、複数の位置コードの領域には、それぞれ配置される場所により異なる位置情報が格納されている。一方、複数の識別コードの領域には、配置される場所によらず同じ識別情報が格納されている。
図9(b)において、位置コードは、6ビット×6ビットの矩形領域内に配置されている。各ビット値は、回転角度が異なる複数の微小ラインビットマップで形成され、図9(c)に示す斜線パターン(パターン0およびパターン1)で、ビット値0とビット値1とを表現している。より具体的には、相互に異なる傾きを有するバックスラッシュ「\」およびスラッシュ「/」を用いて、ビット値0とビット値1とを表現している。斜線パターンは600dpi(dot per inch)において8画素×8画素の大きさで構成されており、左上がりの斜線パターン(パターン0)がビット値0を、右上がりの斜線パターン(パターン1)がビット値1を表現する。したがって、一つの斜線パターンで1ビット(0または1)を表現できる。このような二種類の傾きからなる微小ラインビットマップを用いることで、可視画像に与えるノイズがきわめて小さく、且つ、大量の情報を高密度にデジタル化して埋め込むことが可能な二次元コードパターンを提供することが可能となる。
すなわち、図9(b)に示した位置コード領域には合計36ビットの位置情報が格納されている。この36ビットのうち、18ビットをX座標の符号化に、他の18ビットをY座標の符号化に使用することができる。各18ビットをすべて位置の符号化に使用すると、218通り(約26万通り)の位置を符号化できる。各斜線パターンが図9(c)に示したように8画素×8画素(600dpi)で構成されている場合、600dpiの1ドットは0.0423mmであることから、図9(b)に示す二次元コード(同期コードを含む)の大きさは、縦横ともに3mm程度(8画素×9ビット×0.0423mm)となる。3mm間隔で26万通りの位置を符号化した場合、約786mの長さを符号化できる。このように18ビットすべてを位置の符号化に使用してもよいし、あるいは、斜線パターンの検出誤りが発生するような場合には誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めてもよい。
また、識別コードは、2ビット×8ビットおよび6ビット×2ビットの矩形領域に配置されており、合計28ビットの識別情報を格納できる。識別情報として28ビットすべてを使用した場合、228通り(約2億7千万通り)の識別情報を表現できる。識別コードも位置コードと同様に、28ビットの中に誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めることができる。
なお、図9(c)に示す例では、二つの斜線パターンは互いに角度が90°異なるが、例えば角度差を45°とすれば四種類の斜線パターンを構成できる。このように構成した場合は、一つの斜線パターンで2ビットの情報(0〜3)を表現できる。すなわち、斜線パターンの角度種類を増やすことで、表現できるビット数を増加させることができる。
また、図9(c)に示す例では、斜線パターンを使用してビット値の符号化を説明しているが、選択できるパターンは斜線パターンに限られない。例えばドットのON/OFFや、ドットの位置を基準位置からずらす方向により符号化する方法も採用することが可能である。
では、本実施の形態に係る原稿読み取り装置を用いた原稿の読み取り動作について詳細に説明する。この画像読み取り装置では、上述したように、固定される原稿の画像を読み取る固定読み取りモードおよび搬送される原稿の画像を読み取る搬送読み取りモードが実行可能である。
(1)固定読み取りモード
まず、図1〜図9および図10に示すフローチャートを参照しながら、固定読み取りモードについて詳細に説明する。なお、固定読み取りモードでは、赤外LED93および赤外センサ59Iが第1読み取り手段として機能し、また、白色LED92および第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rが第2読み取り手段として機能する。また、固定読み取りモードでは、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54が移動手段として機能する。
固定読み取りモードにおいては、まず、個人認証情報の取得が行われる(ステップ101)。具体的には、認証部86が、ユーザより受け付けた認証カード90から個人認証情報を取得する。そして、認証部86は、取得した個人認証情報を読み取りコントローラ81に出力する。
次に、第1プラテンガラス52Aに対する原稿のセットが検知される(ステップ102)。具体的には、例えば固定読み取りモードにおいて原稿をセットする際に行われる原稿送り装置10の開閉動作をセンサによって検知する。この検知結果は、読み取りコントローラ81に出力される。
すると、読み取りコントローラ81は、画像読み取り装置を構成する各部に制御信号を出力して、赤外プリスキャンを実行させる(ステップ103)。赤外プリスキャンは、例えば次のようにして行われる。
第1プラテンガラス52Aに対する原稿のセットが検知されたのを受けて、読み取りコントローラ81は、スキャンドライバ84に制御信号を出力する。スキャンドライバ84は、かかる制御信号を受けて、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を、図1に実線で示すホームポジションから図1に二点鎖線で示す右端のポジションまで移動させる。次に、読み取りコントローラ81は、LEDドライバ83に制御信号を出力する。LEDドライバ83は、かかる制御信号を受けて、第1LED光源55の赤外LED93を点灯させる。このとき、白色LED92は消灯したままである。そして、読み取りコントローラ81は、イメージセンサドライバ82およびスキャンドライバ84に制御信号を出力する。スキャンドライバ84は、かかる制御信号を受けて、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を、図1において左方向に一定速度で移動させる。このとき、フルレートキャリッジ53とハーフレートキャリッジ54とが、2:1の割合でスキャン方向(この場合は矢印方向と逆の方向)に移動する。他方、イメージセンサドライバ82は、かかる制御信号を受けて、第1イメージセンサ59の赤外センサ59Iによる受光データの取り込みを開始させる。なお、スキャンドライバ84は、第1プラテンガラス52A上の原稿全面の読み取りが完了するポジションで、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を停止させる。また、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54が停止されるのに伴い、読み取りコントローラ81は、LEDドライバ83に制御信号を出力して赤外LED93を消灯させ、また、イメージセンサドライバ82に制御信号を出力して赤外センサ59Iによる受光データの取り込みを終了させる。
この間、第1プラテンガラス52A上に載置された原稿の下面に対し、赤外LED93からの赤外光が順次照射され、原稿からの反射光が、第1ミラー57A、第2ミラー57B、および第3ミラー57Cの順に反射されて結像用レンズ58に導かれる。結像用レンズ58に導かれた光は、赤外センサ59Iの受光面に結像される。赤外センサ59Iは1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。そして、このライン方向と直交する方向(スキャンの副走査方向)にフルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りが完了する。また、赤外センサ59Iによって得られた1ライン毎の赤外検知データI0が、制御・画像処理ユニット70の信号処理部71に順次出力される。
次に、このようにして得られた赤外検知データI0に対する処理および赤外検知データI0に処理を施して得られた赤外データIRに対する解析が行われる(ステップ104)。
これを具体的に説明すると、信号処理部71の第1前処理部100に入力された赤外検知データI0は、第1アナログ処理部110によるオフセットゲイン調整や第1A/D変換部120によるA/D変換を経て、赤外後処理部200に出力される。赤外後処理部200に入力された赤外検知データI0は、赤外シェーディング補正部210により赤外シェーディング補正がなされ、赤外データIRとして識別情報解析部220に出力される。そして、識別情報解析部220では、入力される赤外データIRを用いて識別情報の解析を実行する。なお、識別情報解析部220における解析処理の詳細は後述する。
そして、読み取りコントローラ81は、赤外データIR中に識別情報があったか否か、すなわち、識別情報解析部220から識別情報の入力があったか否かを判断する(ステップ105)。ここで、識別情報がなかったと判断した場合は、後述するステップ110に進む。一方、識別情報があったと判断した場合、読み取りコントローラ81は、この識別情報を取得し(ステップ106)、取得した識別情報と上記ステップ101で取得した個人認証情報とを対応付けた確認情報を作成する。そして、読み取りコントローラ81は、この確認情報を、送受信部87を介して出力する(ステップ107)。なお、送受信部87を介して出力される確認情報は、外部のサーバに出力される。ここで、外部のサーバは、識別情報および個人認証情報に後述する複製権情報を対応付けて格納したデータベース(DB)を備えている。そして外部のサーバでは、確認情報に含まれる識別情報を有する原稿に対し、確認情報に含まれる個人認証情報を有するユーザが、複製物を取得する権利すなわち複製権を有しているか否かを判断し、その判断結果を複製権情報(「複製権あり」、または、「複製権なし」)として返送する。そして、読み取りコントローラ81は、外部のサーバから返送された複製権情報を、送受信部87を介して取得する(ステップ108)。
次に、読み取りコントローラ81は、取得した複製権情報が「複製権あり」であったか否かを判断する(ステップ109)。ここで、複製権情報が「複製権あり」であった場合、および、上記ステップ105において識別情報がなかった場合、読み取りコントローラ81は、UIやホストシステム等に制御信号を出力し、UIやホストシステムのディスプレイ上に「スキャンできます」のメッセージを表示させる(ステップ110)。その後、読み取りコントローラ81は、UIやホストシステム等からスキャンの開始指示があったか否かを判断する(ステップ111)。ここで、スキャンの開始指示がない場合は、ステップ111に戻ってスキャンの開始指示を待つ。
一方、スキャンの開始指示があった場合、読み取りコントローラ81は、画像読み取り装置を構成する各部に制御信号を出力して、可視メインスキャンを実行させる(ステップ112)。なお、可視メインスキャンが開始される時点において、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54は、上記ステップ103における赤外プリスキャン終了後の位置、すなわち、図1に示す第1プラテンガラス52Aの左下側で停止している。この可視メインスキャンは、例えば次のようにして行われる。
読み取りコントローラ81は、まず、LEDドライバ83に制御信号を出力する。LEDドライバ83は、かかる制御信号を受けて、第1LED光源55の白色LED92を点灯させる。このとき、赤外LED93は消灯したままである。そして、読み取りコントローラ81は、イメージセンサドライバ82およびスキャンドライバ84に制御信号を出力する。スキャンドライバ84は、かかる制御信号を受けて、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を、図1において右方向に一定速度で移動させる。このとき、フルレートキャリッジ53とハーフレートキャリッジ54とが、2:1の割合でスキャン方向(この場合は矢印方向)に移動する。他方、イメージセンサドライバ82は、かかる制御信号を受けて、第1イメージセンサ59の第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rによる受光データの取り込みを開始させる。なお、スキャンドライバ84は、第1プラテンガラス52A上の原稿全面の読み取りが完了するポジション(例えば最大サイズの原稿の場合には図1に二点鎖線で示す右端のポジション)で、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を停止させる。また、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54が停止されるのに伴い、読み取りコントローラ81は、LEDドライバ83に制御信号を出力して白色LED92を消灯させ、また、イメージセンサドライバ82に制御信号を出力して第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rによる受光データの取り込みを終了させる。
この間、第1プラテンガラス52A上に載置された原稿の下面に対し、順次、白色LED92からの白色光が照射され、原稿からの反射光が、第1ミラー57A等を介して第1イメージセンサ59の第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rによって受光される。そして、これら第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rによって得られた原稿1ライン毎の第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0が、制御・画像処理ユニット70の信号処理部71に順次出力される。
信号処理部71の第1前処理部100に入力された第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0は、第1アナログ処理部110によるオフセットゲイン調整や第1A/D変換部120によるA/D変換を経て、第1後処理部300に出力される。第1後処理部300に入力された第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0は、第1可視シェーディング補正部310により可視シェーディング補正がなされ、次いで第1遅延処理部320で遅延補正がなされる。そして、遅延補正がなされた第1青検知データBA0、第1緑検知データGA0、および第1赤検知データRA0は、第1画像処理部330にて画像処理がなされることにより、第1青画像データBA、第1緑画像データGA、および第1赤画像データRAとして出力される。
その後、読み取りコントローラ81は、第1青画像データBA、第1緑画像データGA、および第1赤画像データRAの出力が行われたことを受けて、このスキャン動作に対応するスキャン履歴情報を作成する。そして、読み取りコントローラ81は、作成したスキャン履歴情報を、送受信部87を介して出力し(ステップ113)、一連の処理を終了する。なお、作成されるスキャン履歴情報には、例えば上記ステップ101にて取得した個人認証情報、上記ステップ106で取得した識別情報、スキャンを行った日時、あるいはスキャンを行った画像読み取り装置の固有ID等を含めることができる。出力されたスキャン履歴情報は、上述した外部のサーバあるいは他のサーバに送信され、サーバに設けられたデータベースに格納される。ただし、上記ステップ105において識別情報なしと判断されていた場合には、このステップ113を省略することができる。
一方、上記ステップ109において、複製権情報が「複製権なし」であった場合、読み取りコントローラ81は、UIやホストシステム等に制御信号を出力し、UIやホストシステムのディスプレイ上に「スキャンできません」のメッセージを表示させる(ステップ114)。また、読み取りコントローラ81は、画像読み取り装置を構成する各部に制御信号を出力するのを中止するとともに、UIやホストシステム等からのスキャン開始指示の受付を禁止し(ステップ115)、一連の処理を終了する。
図11は、上述したステップ104において識別情報解析部220で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
赤外シェーディング補正部210より赤外データIRが入力されてくると(ステップ201)、識別情報解析部220では、まず、入力された赤外データIRを整形する(ステップ202)。この赤外データIRの整形は、例えば傾き補正やノイズ除去等を含んでいる。そして、識別情報解析部220は、整形された赤外データIRからスラッシュ「/」やバックスラッシュ「\」等のビットパターン(斜線パターン)を検出する(ステップ203)。次に、識別情報解析部220は、赤外データIR中にビットパターンがあるか否かを判断する(ステップ204)。
ここで、赤外データIR中にビットパターンがないと判断した場合は、そのまま処理を終了する。一方、赤外データIR中にビットパターンがあると判断した場合、識別情報解析部220は、整形された赤外データIRから二次元コード位置決め用のコードである同期コードを検出する(ステップ205)。そして、識別情報解析部220では、この同期コード位置を参照して二次元コードを検出し(ステップ206)、また、二次元コードからECC(Error Correcting Code:誤り訂正符号)等の情報を取り出して復号する(ステップ207)。そして、識別情報解析部220は、復号した情報を元のコード情報に復元する(ステップ208)。
次に、識別情報解析部220は、以上のようにして復元したコード情報から識別情報を取得し(ステップ209)、取得した識別情報を読み取りコントローラ81(図6参照)に出力し(ステップ210)、一連の処理を終了する。
(2)搬送読み取りモード
次に、図1〜図9および図12に示すフローチャートを参照しながら、搬送読み取りモードについて詳細に説明する。なお、この説明では、片面にのみ画像が形成された原稿を片面モードで読み取るものとする。また、原稿は、画像形成面を上にして原稿トレイ11にセットされているものとする。さらに、搬送読み取りモードでは、赤外LED93および赤外センサ59Iが第1読み取り手段として機能し、また、白色LED96および第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rが第2読み取り手段として機能する。また、搬送読み取りモードでは、原稿送り装置10が移動手段として機能する。
搬送読み取りモードにおいても、まず個人認証情報の取得が行われ(ステップ301)、認証部86が認証カード90を読み取って得た個人認証情報を、読み取りコントローラ81に出力する。
次に、原稿トレイ11に対する原稿(あるいは原稿束)のセットが検知される(ステップ302)。具体的には、例えば原稿トレイ11上の原稿の有無をセンサによって検知する。この検知結果は、読み取りコントローラ81に出力される。
そして、読み取りコントローラ81は、UIやホストシステムからスキャンの開始指示があったか否かを判断する(ステップ303)。ここで、スキャンの開始指示がない場合は、ステップ303に戻ってスキャンの開始指示を待つ。
一方、スキャンの開始指示があった場合、読み取りコントローラ81は、画像読み取り装置を構成する各部に制御信号を出力して、まず、赤外プリスキャンを実行させる(ステップ304)。なお、赤外プリスキャンの開始時において、フルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54は、図1に実線で示すホームポジションに置かれている。赤外プリスキャンは、例えば次のようにして行われる。
スキャンの開始指示があったのを受けて、読み取りコントローラ81は、搬送機構ドライバ85に制御信号を出力する。かかる制御信号を受けて、搬送機構ドライバ85は、原稿トレイ11上の原稿束を上から一枚ずつ取り出して搬送させる。具体的には、原稿トレイ11上の原稿束から最上位の原稿がナジャーロール13によって第1搬送路31内に引き込まれ、捌き機構14によって一枚ずつに捌かれた後、プレレジロール15を介してレジロール16の位置まで搬送される。このとき、レジロール16は回転を停止しており、原稿は、その先端部分がレジロール16のニップ部に当接した状態でループを形成する。これにより、原稿の姿勢が修正される。そして、所定のタイミングでレジロール16の駆動を開始させることにより、原稿は、その姿勢が修正された状態で、第2プラテンガラス52B上に到達する。
次に、読み取りコントローラ81は、搬送される原稿の先端が第1イメージセンサ59による第2プラテンガラス52B上の読み取り位置に到達するタイミングに合わせて、イメージセンサドライバ82およびLEDドライバ83に制御信号を出力する。LEDドライバ83では、かかる制御信号を受けて、第1LED光源55の赤外LED93を点灯させる。このとき、白色LED92は消灯したままである。他方、イメージセンサドライバ82は、かかる制御信号を受けて、第1イメージセンサ59の赤外センサ59Iによる受光データの取り込みを開始させる。なお、読み取りコントローラ81は、搬送される原稿全面の読み取りが完了するタイミングで、LEDドライバ83に制御信号を出力して赤外LED93を消灯させ、また、イメージセンサドライバ82に制御信号を出力して赤外センサ59Iによる受光データの取り込みを終了させる。
この間、第2プラテンガラス52B上を通過する原稿の下面に対し、赤外LED93からの赤外光が順次照射され、原稿からの反射光が、第1ミラー57A、第2ミラー57B、および第3ミラー57Cの順に反射されて結像用レンズ58に導かれる。結像用レンズ58に導かれた光は、赤外センサ59Iの受光面に結像される。赤外センサ59Iは上述したように1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。そして、このライン方向と直交する方向(スキャンの副走査方向)に原稿を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りが完了する。また、赤外センサ59Iによって得られた1ライン毎の赤外検知データI0が、制御・画像処理ユニット70の信号処理部71に順次出力される。
次に、このようにして得られた赤外検知データI0に対する処理および赤外検知データI0に処理を施して得られた赤外データIRに対する解析が行われる(ステップ305)。なお、このステップ305は、上記ステップ104と同じ、すなわち図11に示したとおりであるので、説明を省略する。
そして、読み取りコントローラ81は、識別情報があったか否か、すなわち、識別情報解析部220から識別情報の入力があったか否かを判断する(ステップ306)。ここで、識別情報がなかったと判断した場合は、後述するステップ311に進む。一方、識別情報があったと判断した場合、読み取りコントローラ81は、この識別情報を取得し(ステップ307)、取得した識別情報と上記ステップ301で取得した個人認証情報とを対応付けた確認情報を作成し、この確認情報を、送受信部87を介して出力する(ステップ308)。確認情報は、上述した固定読み取りモードと同様に外部のサーバに送られ、その結果として外部のサーバから複製権情報が返送されてくる。そして、読み取りコントローラ81は、外部のサーバから返送された複製権情報を、送受信部87を介して取得する(ステップ309)。
なお、この間、赤外プリスキャンが完了した原稿は、排紙ロール19等によってその表裏を反転させた状態で、第3搬送路33を介して第1搬送路31に再度搬送される。そして、反転搬送された原稿は、その先端がレジロール16と当接する位置でループを形成しつつ停止している。
次に、読み取りコントローラ81は、取得した複製権情報が「複製権あり」であったか否かを判断する(ステップ310)。ここで、複製権情報が「複製権あり」であった場合、および、上記ステップ306において識別情報がなかった場合、読み取りコントローラ81は、画像読み取り装置を構成する各部に制御信号を出力して、可視メインスキャンを実行させる(ステップ311)。この可視メインスキャンは、例えば次のようにして行われる。
可視メインスキャンの実行指示があったのを受けて、読み取りコントローラ81は、搬送機構ドライバ85に制御信号を出力する。かかる制御信号を受けて、搬送機構ドライバ85は、レジロール16等の駆動を開始させることにより、原稿は、姿勢が修正された状態でガイド56A上(CISユニット60との対向部)に到達する。
次に、読み取りコントローラ81は、反転搬送される原稿の先端が第2イメージセンサ65によるガイド56A上の読み取り位置に到達するタイミングに合わせて、イメージセンサドライバ82およびLEDドライバ83に制御信号を出力する。LEDドライバ83では、かかる制御信号を受けて、第2LED光源63の白色LED96を点灯させる。他方、イメージセンサドライバ82は、かかる制御信号を受けて、第2イメージセンサ65の第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rによる受光データの取り込みを開始させる。なお、読み取りコントローラ81は、搬送される原稿全面の読み取りが完了するタイミングで、LEDドライバ83に制御信号を出力して白色LED96を消灯させ、また、イメージセンサドライバ82に制御信号を出力して第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rによる受光データの取り込みを終了させる。
この間、ガイド56A上を通過する原稿の上面(上記ステップ304における赤外プリスキャンと同一面)に対し、白色LED96からの白色光が順次照射され、原稿からの反射光が、第1ミラー57A、第2ミラー57B、および第3ミラー57Cの順に反射されて結像用レンズ58に導かれる。結像用レンズ58に導かれた光は、第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rそれぞれの受光面に結像される。第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rは1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。そして、このライン方向と直交する方向(スキャンの副走査方向)に原稿を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りが完了する。また、第2青センサ65B、第2緑センサ65G、および第2赤センサ65Rによって得られた1ライン毎の第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0が、制御・画像処理ユニット70の信号処理部71に順次出力される。
信号処理部71の第2前処理部400に入力された第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0は、第2アナログ処理部410によるオフセットゲイン調整や第2A/D変換部420によるA/D変換を経て、第2後処理部500に出力される。第2後処理部500に入力された第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0は、第2可視シェーディング補正部510により可視シェーディング補正がなされ、次いで第2遅延処理部520で遅延補正がなされる。そして、遅延補正がなされた第2青検知データBB0、第2緑検知データGB0、および第2赤検知データRB0は、第2画像処理部530にて画像処理がなされることにより、第1青画像データBB、第1緑画像データGB、および第1赤画像データRBとして出力される。
その後、読み取りコントローラ81は、第2青画像データBB、第2緑画像データGB、および第2赤画像データRBの出力が行われたことを受けて、このスキャン動作に対応するスキャン履歴情報を作成し、得られたスキャン履歴情報を、送受信部87を介して出力する(ステップ312)。なお、このスキャン履歴情報には、上述した固定読み取りモードと同じ情報が含まれる。また、上記ステップ105と同様、ステップ306において識別情報なしと判断されていた場合には、このステップ312を省略することができる。そして、読み取りコントローラ81は、次に読み込むべき原稿が存在するか否かを判断し(ステップ313)。次に読み込むべき原稿がある場合は、上記ステップ304に戻って同様の処理を実行する。一方、次に読み込むべき原稿がない場合、すなわち、原稿トレイ11上の原稿がなくなった場合は、一連の処理を終了する。
一方、上記ステップ310において、複製権情報が「複製権なし」であった場合、読み取りコントローラ81は、UIやホストシステム等に制御信号を出力し、UIやホストシステムのディスプレイ上に「スキャンできません」のメッセージを表示させる(ステップ314)。また、読み取りコントローラ81は、搬送機構ドライバ85に制御信号を出力する。かかる制御信号を受けて、搬送機構ドライバ85は、レジロール16等の駆動を開始させる。このとき、読み取りコントローラ81は、イメージセンサドライバ82やLEDドライバ83に対する制御信号の出力を中止しており、その結果、原稿は、可視メインスキャンが行われることなくそのまま排出され(ステップ315)、一連の処理を終了する。なお、ステップ311において、可視スキャンが完了した原稿は、排紙ロール19等によってさらに表裏を反転させた後、今度は第4搬送路34に搬送され、排紙トレイ12上に排出される。このとき、原稿は原稿トレイ11上に置かれていたときとは表裏が反転した状態で排紙トレイ12上に排出される。このようにすることで、原稿トレイ11上に置かれていたときと排紙トレイ12上に排出されたときとで、複数枚の原稿の並び順を同じにすることができる。
また、両面モードにて原稿の両面の画像を読み取る場合は、上記ステップ311において原稿の一方の面の可視スキャンを行う際に、読み取り装置10を用いてこの原稿の他の面の赤外プリスキャンを行うようにすればよい。ただし、この場合は、この原稿を更にもう一度反転搬送させて、この原稿の他の面の可視スキャンを行わせることが必要になる。
以上説明したように、本実施の形態では、原稿の読み取り動作を実行する際に、まず最初に赤外光を用いたスキャン(赤外プリスキャン)を行い、このスキャンによる不可視画像の読み取り結果に基づいて識別情報を取得し、得られた識別情報に基づいてこの原稿の可視光(白色光)を用いたスキャン(可視メインスキャン)を実行するか否かを判断するようにした。したがって、赤外プリスキャンの実行結果に基づいて可視メインスキャンが許可されない(禁止される)場合は、可視画像の読み取り自体が全く行われないことになり、可視画像データの吸い出し等を実質的に不可能にすることができる。これにより、可視画像のスキャンが禁止される機密書類などの重要原稿については、セキュリティ性を確保することができる。
また、本実施の形態では、認証カード90より取得した個人情報と赤外プリスキャンによって取得した識別情報とを対応付けた確認情報を外部のサーバに送信し、この確認情報に基づいて外部のサーバから返信される複製権情報に基づいて、可視メインスキャンを許可するか否かを判断するようにした。これにより、例えば機密書類であっても、所定の権限を有するユーザに対しては、原稿のスキャンあるいはコピーを許可することができる。また、本実施の形態では、このような場合に、スキャン履歴情報を作成することとした。これにより、例えばいつ、どこで、誰が原稿のスキャンあるいはコピーを行ったのかを把握することが可能になり、書類の管理を行うことが容易になる。
さらに、本実施の形態では、読み取り装置50側の光源として白色LED92および赤外LED93を用いるようにしたので、可視光あるいは赤外光を選択的に点灯させることが可能である。これにより、第1イメージセンサ59の第1青センサ59B、第1緑センサ59G、第1赤センサ59Rでは可視光を、また、赤外センサ59Iでは赤外光を、選択的に受光させることができる。このため、例えば赤外光が第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rに入射することに伴う第1青センサ59B、第1緑センサ59G、および第1赤センサ59Rの出力誤差を抑制することができる。一方、例えば可視光が赤外センサ59Iに入射することに伴う赤外センサ59Iの出力誤差も抑制することができる。
さらにまた、本実施の形態では、一般的な画像読み取り装置で用いられる固定読み取りモードおよび搬送読み取りモードの両者において、まず最初に赤外プリスキャンを行った後に、この赤外プリスキャンの実行結果に基づいて可視メインスキャンの実行を許可するか否かを判断するようにした。これにより、各種画像読み取り装置において、機密書類等のスキャンあるいはコピーを制限することができる。
ここで、固定読み取りモードにおいては、第1プラテンガラス52A上への原稿のセットが行われることを事前に検知し、ユーザによるスキャン動作(可視メインスキャン)の開始指示が行われる前に、赤外プリスキャンを完了するようにした。そして、本実施の形態では、例えば原稿送り装置10の開閉動作に連動してフルレートキャリッジ53およびハーフレートキャリッジ54を移動させてから赤外プリスキャンを実行させるようにした。これにより、ユーザの待ち時間の増加を抑制することができる。また、このような手順で赤外プリスキャンを実行させることで、赤外プリスキャンを行うとともに例えば原稿のサイズ検知等も行うことが可能になる。
一方、両面読み取りモードでは、従来より用いられている反転パス(第3搬送路33)を有する画像読み取り装置に、読み取り装置50とは逆の面を読み取るCISユニット60を取り付けることで、原稿の一度の搬送で赤外プリスキャンおよび可視メインスキャンを実行させることができる。また、この画像読み取り装置では、両面読み取りも可能である。
なお、本実施の形態では、近赤外領域の波長での吸収を有する材料にて不可視画像を形成していたが、可視領域以外の波長であれば、適宜設計変更することができる。ただし、この場合に、赤外センサ59Iは対応する波長の光を受光するセンサに変更することが必要である。
また、本実施の形態では、読み取り装置50を縮小光学系にて、また、CISユニット60を密着光学系にて構成していたが、これに限られるものではない。すなわち、両者を縮小光学系あるいは密着光学系で構成してもよいし、あるいは、逆の関係としてもよい。
本実施の形態が適用される画像読み取り装置の構成例を示す図である。 画像読み取り装置に設けられるCISユニット(Contact Image Sensor)の構成の一例を示す図である。 (a)は読み取り装置側に設けられる第1LED光源を、(b)はCISユニット側に設けられる第2LED光源を、それぞれ示す図である。 白色LEDおよび赤外LEDの波長−発光特性の一例を示す図である。 (a)は読み取り装置側に設けられる第1イメージセンサを、(b)はCISユニット側に設けられる第2イメージセンサを、それぞれ示す図である。 制御・画像処理部ユニットのブロック図である。 第1前処理部、赤外後処理部、および第1後処理部のブロック図である。 第2前処理部および第2後処理部のブロック図である。 (a)〜(c)は不可視画像を構成する二次元コード画像を説明するための図である。 固定読み取りモードにおける動作の流れを示すフローチャートである。 識別情報解析部で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 搬送読み取りモードにおける動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…原稿送り装置、50…読み取り装置、55…第1LED光源、59…第1イメージセンサ、59B…第1青センサ、59G…第1緑センサ、59R…第1赤センサ、59I…赤外センサ、60…CIS(Contact Image Sensor)ユニット、63…第2LED光源、65…第2イメージセンサ、65B…第2青センサ、65G…第2緑センサ、65R…第2赤センサ、70…制御・画像処理ユニット、71…信号処理部、72…制御部、100…第1前処理部、200…赤外後処理部、220…識別情報解析部、300…第1後処理部、400…第2前処理部、500…第2後処理部

Claims (8)

  1. 原稿を積載する積載部と、
    前記積載部に積載された前記原稿に第1波長領域の光を照射し、当該原稿からの反射光を受光することで、当該原稿に形成される第1画像を読み取る第1読み取り手段と、
    前記積載部に積載された前記原稿に前記第1波長領域とは異なる第2波長領域の光を照射し、当該原稿からの反射光を受光することで、当該原稿に形成される第2画像を読み取る第2読み取り手段と、
    前記積載部に対する前記原稿の積載を検知する検知手段と、
    前記積載部に積載された前記原稿から前記第2画像を読み取るための指示を受け付ける受付手段と、
    前記検知手段によって前記積載部に対する前記原稿の積載が検知された後、前記受付手段にて前記指示を受け付けるまでの間に、前記第1読み取り手段による前記第1画像の読み取りを実行させる実行手段と、
    前記実行手段により実行された前記第1画像の読み取り結果に基づいて、前記第2読み取り手段により前記第2画像の読み取りを実行させるか否かを判断する判断手段と
    を含む画像読み取り装置。
  2. 前記第1読み取り手段は、前記第1波長領域として赤外領域の光を照射することで、前記第1画像として不可視画像を読み取り、
    前記第2読み取り手段は、前記第2波長領域として可視領域の光を照射することで、前記第2画像として可視画像を読み取ること
    を特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記第1読み取り手段にて読み取られた前記不可視画像に含まれる識別情報を取得する取得手段をさらに含み、
    前記判断手段は、前記取得手段にて取得された前記識別情報に基づいて判断を行うことを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
  4. 前記積載部に積載される前記原稿に対し前記第1読み取り手段および前記第2読み取り手段を移動させる移動手段をさらに含み、
    前記移動手段は、前記第1読み取り手段により前記原稿から前記第1画像を読み取る場合と、前記第2読み取り手段により当該原稿から前記第2画像を読み取る場合とで、当該原稿に対する移動方向を反転させることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  5. 前記積載部に対して開閉可能に設けられ、当該積載部に積載された前記原稿を当該積載部との間に挟む開閉部材をさらに含み、
    前記検知手段は、前記積載部に対する前記開閉部材の閉動作を、当該積載部に対する前記原稿の積載として検知することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  6. 読み取り対象となる原稿の積載を検知するステップと、
    前記原稿の積載を検知した後、当該原稿に対する読み取り指示を受け付けるまでの間に、当該原稿に赤外光を照射し、当該原稿からの反射光を受光することで、当該原稿に形成される不可視画像を読み取るステップと、
    前記不可視画像の読み取り結果から、当該不可視画像に含まれる識別情報を取得するステップと、
    取得された前記識別情報に基づき、前記原稿に形成される可視画像の読み取りが許可されているか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記可視画像の読み取りが許可されていると判断した場合に、前記原稿に可視光を照射し、当該原稿からの反射光を受光することで、当該原稿に形成される可視画像を読み取るステップと
    を含む画像読み取り方法。
  7. 前記判断するステップにおいて前記可視画像の読み取りが許可されていないと判断した場合に、当該可視画像の読み取りを禁止するステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り方法。
  8. 前記不可視画像を読み取るステップと、前記可視画像を読み取るステップとで、積載された前記原稿に対する読み取り方向を反転させることを特徴とする請求項6記載の画像読み取り方法。
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