JP4645051B2 - ジベンゾスベリルピペラジン誘導体及びそれを含有する医薬組成物 - Google Patents
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(但し、式中R1、R2は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルケニル基、炭素数1〜3のアルキニル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルケニル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキニル基、アルキル(炭素数1〜3)オキシアルキル(炭素数1〜3)基、アルケニル(炭素数1〜3)オキシアルキル(炭素数1〜3)基又はアルキニル(炭素数1〜3)オキシアルキル(炭素数1〜3)基を表し、且つ、R1とR2は同一の基であっても良い。)
<1>1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]エタン(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]ethane;化合物1)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オール(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cyclohepten−5−yl)piperazin−1−yl]propan−2−ol;化合物13)又はこれらの塩を含有する、マラリアの治療又は予防のための医薬組成物。
<2>更に、クロロキンを含有することを特徴とする、<1>に記載の医薬組成物。
<3>薬剤耐性マラリア用であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載の医薬組成物。
本発明の医薬組成物の有効成分である、ジベンゾスベリルピペラジン誘導体は、一般式(1)に表される化合物の内、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]エタン(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]ethane;化合物1)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オール(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cyclohepten−5−yl)piperazin−1−yl]propan−2−ol;化合物13)及び/又はその塩であることを特徴とする。かかる化合物は、ジベンゾスベリルアルコールを塩化チオニルなどのハロゲン化剤で処理して得られる、ジベンゾスベリルクロリドとピペラジンとをアルカリ存在下縮合させて得られる、ジベンゾスベリルピペラジンを原料として、これに対応するアルキルハライド、アルケニルハライド或いはアルキニルハライドを縮合させることにより、製造することが出来る。かかる反応の反応条件としては、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等を溶媒に用い、アルカリ存在下、温度は室温乃至は還流条件で1時間乃至数日間反応させれば良い。アルカリとしては、例えば、ナトリウムハイドライドや炭酸カリウム、トリエチルアミン、DBUなどが好適に例示できる。その後、適宜減圧濃縮、溶剤抽出、水洗、カラムクロマトグラフィーによる分画等の精製を行うことが出来る。水酸基などの反応性基を有する側鎖を導入する場合には、予め反応性基をアシル基などで保護し、前記縮合反応を行った後に保護基を脱保護すればよい。この様な脱保護反応は、常法に従って行うことが出来る。かくして得られた化合物はカラムクロマトグラフィーや液液抽出などの手段によって分画、精製することが出来る。
本発明の医薬組成物は、前記一般式(1)に表される化合物及び/又はその塩を含有することを特徴とする。本発明の医薬組成物に於いて、前記一般式(1)に表される化合物及び/又はその塩は、結核、リーシュマニア、トリパノゾーマ、エイズウイルスの耐性株等の耐性獲得病原微生物に対して、耐性解除作用を発揮したり、マラリアに於いては、耐性を獲得しているか否かにかかわらず、増殖を抑制する作用を発揮する。本発明の医薬組成物に於ける、一般式(1)に表される化合物及び/又はその塩の好ましい含有量は10〜90質量%であり、適宜、通常医薬で使用されている、製剤化のための任意成分などとともに組成物とすることが出来る。かかる任意成分としては、例えば、賦形剤、増量剤、結合剤、崩壊剤、着色剤、矯味矯臭剤、分散剤、乳化剤、被覆剤、安定剤、pH調整剤、等張剤などが好ましく例示できる。又、医薬製剤としては、通常知られている医薬製剤であれば特段の限定無く適用でき、例えば、粉剤、顆粒剤、錠剤、注射剤、座薬などが例示でき、これらには糖衣や腸溶性高分子、水溶性高分子、胃溶性高分子などを被覆することも出来る。これらの加工は常法に従えばよい。例えば、顆粒への加工は、流動層造粒や転動層造粒、押出造粒などを行い、適宜、「マルメライザー」等で球状化加工することが例示できる。錠剤は,粉剤又は顆粒剤を打錠し、適宜、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、シェラック、ツェイン、「オイドラギット」等で被覆することが例示できる。座剤はココア脂、「サポジトリベース」、固形パラフィン、流動パラフィン、モクロウ等とともに溶解し、金型に流し込むことにより製造することが例示できる。注射薬は、例えば、無菌条件下で一般式(1)に表される化合物乃至はその塩を、カルボキシメチルセルロース、界面活性剤、等張剤とともに、水性担体に均一に分散させ、密閉することにより製造することが例示できる。
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のジメチルホルムアミド(DMF)1.0mL溶液に、DBU140μL(0.953mmol)、ブロモエタン71.1μL(0.953mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた褐色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)を用い、薄層クロマトグラフィー(ヨウ素呈色反応でスポットを確認)で溶出状況をチェックしながら、分離精製し、化合物1の臭化水素塩の褐色結晶105mg(85.3%)を得た。尚、下記の物性中のNMRのピークの帰属に於いて、Pはピペラジン骨格への帰属を示し、Dはジベンゾスベリル基への帰属を示す。以下の物質の帰属に於いても同様の取り扱いとする。
(物性値)
Rf=0.62(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp208.5−209.0℃(メタノール);
MS(EI)m/z:306(M)+;
元素分析 分析値H:6.97%,C:64.2%,N:6.91%
C21H26N2・HBr・0.20 H2Oとしての計算値
H:7.07%,C:64.4%,N:7.15%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:1.43(2H,t,H−2),2.6−3.0(8H,broad,P),2.78(2H,m,D H−10a,11a),3.02(2H,q,H−1),3.84(2H,m,D H−10b,11b),4.16(1H,S,D H−5),7.0−7.2(8H,benzene);J1,2=7.5;13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:9.03(C−2),31.85(D C−10,11),47.86,51.71(P),52.00(D C−1),125.50,127.72,130.68,130.84(benzene).
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)、1−クロロ−2−プロパノール61.0μL(0.719mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物13の淡黄色結晶37.5mg(35.1%)を得た。(物性値)
Rf=0.61(CM 10:1、リン酸モリブデン);
mp94.5−95.5℃(メタノール);
MS(FAB)m/z:336(M)+,337(M−H)+;
元素分析 分析値H:8.51%,C:78.2%,N:8.22%,
C22H28N2Oとしての計算値
H:8.39%,C:78.5%,N:8.33%;
H1−NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.14(3H,dd,H−3),2.20−2.70(10H,broad,H−1,P),2.80(2H,m,D H−10a,11a),3.96(2H,m,D H−10b,11b,H−2),4.02(1H,S,D H−5),7.03−7.23(8H,benzene),J3,2=6.0;13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:20.23(C−3),31.76(D C−10,11),50.80(P),61.99(C−2),65.52(C−1),78.63(D C−5),125.61,127.86,130.74,130.89,138.64,139.59(benzene).
化合物2(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]propane)の合成:
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)、1−クロロプロパン71.9μL(0.814mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1)で分離精製し、化合物2の淡黄色結晶16.7mg(16.4%)を得た。
(物性値)
Rf=0.83(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp82.5−83.7℃(メタノール−水);
MS(FAB)m/z:319(M−H)+;
元素分析 分析値H:8.81%,C:82.5%,N:8.74%,
C22H28N2としての計算値
H:8.86%,C:82.3%,N:8.71%;
H1−NMR(300MHz,CDCl3)δ:0.88(3H,t,H−3),1.53(2H,m,H−2),2.10−2.65(10H,broad,H−1,P),2.79(2H,m,D H−10a,11a),3.99(2H,m,D H−10b,11b),3.99(1H,s,D H−5),7.00−7.22(8H,benzene);J3,2=7.5;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:11.97(C−3),20.03(C−2),31.70(D C−10,11),51.89,53.60(P),60.70(C−1),79.16(D C−5),125.38,127.57,130.65,130.73,139.40,139.65(benzene).
化合物3(3−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−1−propene)の合成:
ジベンゾスベリルピペラジン200mg(0.635mmol)のDMF1.0mL溶液にDBU279μL(1.91mmol)、3−クロロプロペン120μL(1.44mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。実施例1と同様に操作し、化合物3の白色結晶77.7mg(38.5%)を得た。
(物性値)
Rf=0.85(CM 10:1、リン酸モリブデン);
mp69.0−70.0℃(メタノール−水);
MS(FAB)m/z:318(M)+;
元素分析 分析値H:8.19%,C:82.8%,N:8.80%
C22H26N2としての計算値
H:8.23%,C:83.0%,N:8.80%;
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ:2.00−2.70(8H,broad,P),2.79(2H,m,H−10a,11a),2.98(2H,dd,H−3),3.98(1H,s,D H−5),4.00(2H,m,D H−10b,11b),5.15(2H,m,H−1),5.86(1H,m,H−2),7.0−7.2(8H,m,benzene);J1,2=7.0,J1,3=1.5,J2,1=7.0;13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:31.69(D C−10,11),51.66,53.35(P),61.63(C−3),79.01(D H−5),118.10(C−1),125.40,127.60,130.65,130.71,139.26,139.60(benzene),134.67(C−2).
化合物4(3−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−1−propyne)の合成:
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)、1−クロロプロピン72.4μL(0.719mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた褐色油状物を、薄層クロマトグラフィーで溶出状況をモニターしながら、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1→クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、27の淡黄色結晶30.7mg(30.4%)を得た。
(物性値)
Rf=0.60(HA1:1、リン酸モリブデン);
mp72.5−73.5℃(メタノール−水);
MS(FAB)m/z:315(M−H)+,316(M)+,339(M+Na)+;
元素分析 分析値H:7.71%,C:83.2%,N:8.85%,
C22H24N2としての計算値
H:7.64%,C:83.5%,N:8.85%;
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ:2.22(1H,ddd,H−1),2.3−2.7(8H,broad,P),2.79(2H,m,D−H−10a,11a),3.26(2H,d,H−3),3.97(1H,s,D H−5),4.01(2H,m,D H−10b,11b),7.02−7.22(8H,benzene);J1,3=2.5,J3,1=2.5;13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:31.71(D C−10,11),46.68(C−3),51.69(P),73.05(C−1),78.9,(D C−5),78.99(C−2),125.40,127.64,130.68,139.19,139.63(benzene).
化合物5(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]butane)の合成:
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)、1−クロロブタン74.8μL(0.719mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物5の淡黄色結晶6.6mg(6.21%)を得た。
(物性値)
Rf=0.78(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp75.0−76.0℃(メタノール−水);
MS(FAB)m/z:335(M+H)+,357(M+Na)+;
元素分析 分析値H:8.85%,C:82.1%,N:8.31%
C23H30N2・0.2 H2Oとしての計算値
H:9.06%,C:81.7%,N:8.29%;
1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ:0.87(3H,t,H−4),1.27(2H,tq,H−3),1.42(2H,dt,H−2),1.80−2.50(8H,broad,P),2.27(2H,dd,H−1),2.77(2H,m,D H−10a,11a),3.94(1H,s,D H−5),3.99(2H,m,D H−10b,11b),7.00−7.20(8H,benzene),J1,2=7.5,J2,1=7.5,J2,3=7.5,J3,2=7.5,J3,4=7.5,J4,3=7.5;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:14.01(C−4),20.79(C−3),28.90(C−2),31.68(D C−10,11),51.76(P),58.43(C−1),79.08(D C−5),125.39,127.58,130.64,130.72,139.31,139.63(benzene).
化合物6(1−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−2−butene)の合成
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.317mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU107μL(0.714mmol)、1−クロロ−2−ブテン70.1μL(0.714mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物6の茶褐色油状物92.8mg(87.8%)を得た。
(物性値)
Rf=0.81(CM10:1リン酸モリブデン);
MS(FAB)m/z:332(M)+,355(M+Na)+;
元素分析 分析値H:8.21%,C:81.7%,N:8.18%
C23H28N2・0.25H2Oとしての計算値
H:8.52%,C:82.0%,N:8.31%;
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.66(3H,dd,H−1),2.1−2.65(8H,broad,P),3.98(1H,s,D H−5),5.42−5.62(2H,m,H−2,H−3),7.00−7.20(8H,benzene);13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:17.73(C−4),31.68(D C−10,11),51.33,51.48,53.09,53.25(P),54.37(C−4),60.50(C−3),78.87(D C−5),130.60(C−2),125.39,125.81,126.41,127.60,127.84,130.00,130.51(benzene).
化合物7(4−[4−(10,11−Dyhydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−1−butene)の合成
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU140μL(0.953mmol)、4−ブロモ−1−ブテン96.7μL(0.953mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物7の茶褐色結晶96.6mg(91.5%)を得た。
(物性値)
Rf=0.81(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp:38.0−40.0℃(酢酸エチル−ヘキサン);
MS(EI)m/z:332(M)+;
元素分析 分析値H:7.09%,C:66.3%,N:6.42%,
C22H28N2・HBr・0.2 H2Oとしての計算値
H:7.11%,C:66.3%,N:6.72%;
1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ:2.62−2.92(10H,m,H−3,D H−10a,10b,P).2.97(2H,m,H−4),3.36−3.48(2H,broad,P),3.83(2H,m,D H−10b,11b),4.15(1H,s,D H−5),5.12(2H,m,H−1),5.68(1H,m,H−2),7.01−7.20(8H,benzene);13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:27.88(C−3),31.84(D C−10,11),47.86,52.48(P),56.13(C−4),77.56(D C−5),118.89(C−1),125.95,128.31,130.84,131.28,137.27,139.51(benzene),132.05(C−2).
化合物8(3−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−2−methyl−propene)の合成;
ジベンゾスベリルピペラジン200mg(0.635mmol)のDMF2.0mL溶液に、DBU142μL(1.43mmol)と、3−クロロ−2−メチルプロペン142μL(1.43mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=5:1)で分離精製し化合物8の白色結晶188mg(97.9%)を得た。
(物性値)
Rf=0.52(CA5:1、リン酸モリブデン);
mp84.0−85.0℃(メタノール);
MS(EI)m/z:332(M)+;
元素分析 分析値H:8.50%,C:83.2%,N:8.43%,
C23H28N2としての計算値
H:8.49%,C:83.1%,N:8.43%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:1.70(3H,s,H−1’),2.10−2.50(8H,broad,P),2.77(2H,m,D H−10a,11a),2.80(2H,s,H−3),3.95(1H,s,D H−5),3.99(2H,m,D H−10b,11b),4.79(2H,d,H−1),7.00−7.20(8H,benzene);13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:20.93(C−1’),31.70(D C−10,11),51.92(P),65.31(C−3),79.14(D C−5),112.76(C−1),125.37,127.56,130.65,139.48,139.65(benzene),142.69(C−2).
化合物9(1.[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−2−butyne)の合成
ジベンゾスベリルピペラジン300mg(0.953mmol)のDMF3.0mL溶液に、DBU427μL(2.86mmol)、1−ブロモ−2−ブチン250μL(2. 86mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、得られた褐色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物9の黄色結晶を228mg(84.5%)で得た。
(物性値)
Rf=0.60(HA1:3、リン酸モリブデン);
mp120−121℃(メタノール−水)
MS(EI)m/z:330(M)+;
元素分析 分析値H:7.86%,C:82.6%,N:8.23%
C23H26N2・0.25H2Oとしての計算値
H:7.97%,C:82.5%,N:8.36%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:1.78(3H,dd,H−4),2.00−2.60(8H,broad,P),2.77(2H,m,D H−10a,11a),3.14(2H,d,H−1),3.94(1H,s,D H−5),3.99(H,m,D H−10b,11b),7.0−7.2(8H,benzene);J1,4=2.5,J4,1=2.5;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:3.48(C−4),31.73(D C−10,11),47.22(C−1),51.77,52.58(P),74.28(C−3),79.08(D C−5),80.53(C−2),125.40,127.61,130.66,130.74(benzene).
化合物10(2−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]ethylvinyl ether)の合成;
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)と、2−クロロエチルビニルエーテル73.1μL(0.719mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で、分離精製し化合物10の褐色油状物70.9mg(64.1%)を得た。
(物性値)
Rf=0.81(CM10:1、リン酸モリブデン);
MS(FAB)m/z:349(M+H)+,371(M+Na)+;
元素分析 分析値H:8.10%,C:79.3%,N:8.04%,
C23H28N2Oとしての計算値
H:8.16%,C:79.2%,N:7.86%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:2.30.2.60(8H,broad,P),2.63(2H,t,H−2),2.77(2H,m,D H−10a,11a),3.77(2H,t,H−1),3.95(1H,s,D H−5),3.92−4.02(3H,m,D H−10b,11b,H−1’a),4.12(1H,dd,H−1’b),6.44(1H,dd,H−2’),7.00−7.20(8H,benzene);J1,2=6.0,J2,1=6.0,J1’b,1’a=2.0,J1’b,2’=14.5,J2’,1’b=14.5;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:31.69(D C−10,11),51,52(P),56.89(C−2),65.04(C−1),78.99(D C−5),86.45(C−1’),125,41,127.63,130.65,130.75,139.16,139.63(benzene),151.59(C−2’).
化合物11([4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]mthane)の合成
ジベンゾスベリルクロライド100mg(0.437mmol)のDMF1.0mL溶液に、1−メチルピペラジン58.2μL(0.525mmol)、DBU16.3μL(0.109mmol)、を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1→クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物11の淡黄色結晶を51.4mg(40.2%)で得た。
(物性値)
Rf=0.57(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp109−110℃(エタノール−水)
MS(EI)m/z:292(M)+;
元素分析 分析値H:8.20%,C:82.0%,N:9.38%
C20H24N2としての計算値
H:8.27%,C:82.2%,N:9.58%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:2.21(3H,s,H−1),2.10−2.60(8H,broad,P),2.77(2H,m,D H−10a,11a),3.94(1H,S,D H−5),3.98(2H,m,D H−10b,11b),7.02−7.17(8H,benzene);13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:31.67(D C−10,11),45.95(C−1),51.83,55.51(P),79.03(D C−5),125.40,127.61,130.68,130.71,139.32,139.61(benzene).
化合物12(2−[4(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]ethan−1−ol)の合成;
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)、2−クロロエタノール48.2μL(0.719mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で分離精製し、化合物12の淡黄色結晶67.9mg(66.3%)を得た。
(物性値)
Rf=0.53(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp123.5−124.5℃(メタノール−水);
MS(FAB)m/z:323(M+H)+,345(M+Na)+,495(M+Na+Nal)+;
元素分析 分析値H:8.14%,C:78.0%,N:8.54%,
C21H26N2Oとしての計算値
H:8.13%,C:78.2%,N:8.69%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:2.10−2.60(8H,broad,P),2.48(1H,t,H−2),2.78(2H,m,D H−10a,11a),3.56(2H,d,H−1),3.95(1H,s,D H−5),3.98(2H,m,D H−10b,11b),7.0−7.2(8H,benzene);J1,2=4.0,J2,1=4.0;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:31.66(D C−10,11),51.75(P),57.60(C−2),59.17(C−1),78.96(D C−5),125.43, 127.65,130.68,130.70,139.13(benzene).
化合物14(3−[4(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]propan−1−ol)の合成;
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU140μL(0.953mmol)、3−クロロ−1−プロパノール60.1μL(0.719mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で、分離精製し化合物14の白色結晶43.8mg(41.0%)を得た。
(物性値)
Rf=0.56(CM10:1、リン酸モリブデン);
mp121−122℃(メタノール−水);
MS(FAB)m/z:337(M+H)+,359(M+Na)+;
元素分析 分析値H:8.19%,C:76.4%,N:7.85%,
C22H28N2O・0.5H2Oとしての計算値
H:8.46%,C:76.5%,N:8.11%;
H1−NMR(300MHz,CDCl3)δ:1.65(2H,dt,H−2),2.20−2.50(8H,broad,P),2.57(2H,dd,H−3)2.79(2H,m,D H−10a,11a),3.78(2H,dd,H−1),3.95(1H,s,D H−5),3.99(2H,m,D H−10b,11b),7.00−7.20(8H,benzene);J1,2=5.0,J3,2=5.0;13C−NMR(75MHz,CDCl3)δ:26.97(C−2),31.69(D C−10,11),51.83,53.62(P),58.73(C−3),64.66(C−1),78.91(D C−5),125.45,127.64,130.64,130.73,139.09,139.57(benzene).
化合物15(3−[4−(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]propen−1,2−diol)の合成;
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL液に、DBU108μL(0.719mmol)、1−クロロ−2,3−プロパンジオール60.2μL(0.719mmol)を順次加え、60℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=5:1)で、分離精製し化合物15の淡黄色油状物質35.9mg(32.1%)を得た。
(物性値)
Rf=0.60(CM5:1、リン酸モリブデン);
mp141.5−142.5℃(メタノール−水);
MS(EI)m/z:352(M)+;
元素分析 分析値H:8.00%,C:74.7%,N:7.84%,
C22H28N2O2としての計算値
H:8.01%,C:75.0%,N:7.95%;
1H−NMR(600MHz,CDCl3)δ:2.10−2.70(10H,broad,P,H−3),2.80(2H,m,D−H−10a,11a),3.49(1H,dd,H−1a),3.72(1H,dd,H−1b),3.76(1H,td,H−2),3.97(1H,s,D H−5),4.00(2H,m,D H−10b,11b),7.02−7.22(8H,benzene),J1a,1b=10.5,J1b,1a=10.5,J1a,2=4.5,J1b,2=4.5,J2,1a=4.5,J2,1b=4.5,J2,3=4.5,J3,2=4.5;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:31.68(D C−10,11),51.83(C−3),60.22(P),64.95(C−1),66.72(C−2),78.95(D C−5),125.43,127.67,130.69,139.06,139.58(benzene).
化合物16(4.[4(10,11−Dihydro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]butan−1−ol)の合成
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)、4−クロロ−1−ブタノール71.8μL(0.719mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=5:1)で分離精製し、化合物16の淡黄色油状物質80.5mg(72.3%)を得た。
(物性値)
MS(FAB)m/z:349 349(M−H)+,351(M+H)+,373(M+Na)+;
元素分析 分析値H:8.73%,C:78.8%,N:7.63%,
C23H30N2Oとしての計算値
H:8.63%,C:78.8%,N:7.99%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:1.61(4H,m,H−2,3),2.0−2.8(8H,broad,P),2.34(2H,dd,H−4),2.76(2H,m,D H−10a,11a),3.53(2H,dd,H−1),3.95(2H,m,D H−10b,11b),3.98(1H,s,D H−5),7.0−7.2(8H,benzene);J1,2=5.0;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:25.40(C−3),31.69(DC−10,11),32.65(C−2),58.25(C−4),62.57(C−1),78.74(D C−5),125.47,127.66,130.62,130.82,138.96,139,58(benzene).
化合物17(2−[4(10,11−Dihydoro−5H−dibenzo[a,d]cycloheptan−5−yl)piperazin−1−yl]−1−methoxyethane)の合成
ジベンゾスベリルピペラジン100mg(0.318mmol)のDMF1.0mL溶液に、DBU108μL(0.719mmol)と、1−クロロエチルメチルエーテル65.7μL(0.719mmol)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で、分離精製し化合物17の白色結晶11.6mg(10.9%)を得た。
(物性値)
Rf=0.75(CM5:1、リン酸モリブデン);
MS(EI)m/z:336(M)+;
元素分析 分析値H:8.41%,C:77.3%,N:8.32%
C21H26N2O・0.20H2Oとしての計算値
H:8.39%,C:78.5%,N:8.33%;
H1−NMR(600MHz,CDCl3)δ:2.00−2.60(8H,broad,P),2.51(2H,dd,H−2),2.76(2H,m,D H−10a,11a),3.29(3H,s,−OCH3),3.94(1H,s,D H−5),3.98(2H,m,D H−10b,11b),7.0−7.2(8H,benzene);J1,2=6.0,J2,1=6.0;13C−NMR(150MHz,CDCl3)δ:31.69(D C−10,11),51.59(P),57.58(C−2),58.82(−OCH3),70.06(C−1),79.04(D C−5),125.39,127.59,130.65,130.74(benzene).
上記の化合物について、ネズミのクロロキン耐性マラリア株を用いたイン・ビボの試験で、本発明の化合物の耐性克服作用を調べた。試験は以下に示す手順に従った。
材料:クロロキン耐性マラリア原虫:Plasmodium chabaudi(AS strain:chloroquine−resistant(3CQ))、マウス:ICR雌4−5週齢(20−25g)を使用。
方法:
1)化合物の調整:試験化合物は、マウス1匹への1回のあたりの投与量が50mg/kg/0.1mlの最終濃度になるようにジメチルスルホキシド(DMSO)に予め溶解させて使用した。
2)クロロキン耐性マラリア原虫Plasmodium chabaudi(AS strain:chloroquine−resistant(3CQ))の接種:5×106個/0.2mlのマラリア原虫感染赤血球(PRBC)を同じく、0.85%生理食塩水にて調整し、マウス尾静脈より27×3/4ゲージ注射針にて接種した。
3)化合物及びクロロキンの投与:マラリア原虫を接種して2時間後に、試験化合物(50mg/kg/0.2ml)を1化合物あたり2群のマウスに27×3/4注射針を用いて腹腔内投与し、引き続き0.85%生理食塩水にて最終濃度がそれぞれ0mg/kg/0.1ml、3mg/kg/0.1mlになるようにそれぞれ調整した2種の濃度のクロロキン溶液を、化合物投与した2群のそれぞれに27×3/4ゲージツベルクリン針にて、同じく腹腔内投与した。コントロール2群それぞれには2種のクロロキン溶液のみを投与した。化合物とクロロキンは、マラリア原虫接種後0、1、2、3日目に計4回の投与を行った。
4)効果判定:マラリア原虫接種後4日目に、マウスの尻尾の先端をハサミで最小限度に切断して出血させ、血液薄層塗抹ギムザ染色標本を作製し、1000個あたりのPRBC数をカウントし、0mg/kg/0.1mlクロロキンを投与した群(対照群)と比較することで、試験化合物のマラリアに対する作用を判定した。試験結果を対照群の平均PRBCに対する被験物質投与群の平均PRBCの百分率として、表1に示す。表中の数値に於いて、0%に近いほど耐性解除作用、抗マラリア作用も強いことを表し、100%に近いほど効果が弱いことを表す。これより、本発明の化合物は、抗マラリア作用を有しながら、耐性を解除する作用に優れることがわかる。尚、比較例として、特許文献3の代表的な化合物である4−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ブテン−1−オール(比較化合物)を用いた。比較化合物には抗マラリア作用は認められない。
化合物1 50質量部
結晶セルロース 20質量部
乳糖 25質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 5質量部
化合物13 50質量部
結晶セルロース 20質量部
乳糖 22質量部
クロロキンリン酸塩 3質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 5質量部
Claims (4)
- 前記一般式(1)に表される化合物が、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]エタン(1-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]ethane;化合物1)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロパン(1-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]propane;化合物2)、3−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−1−プロペン(3-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-1-propene;化合物3)、 3−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−1−プロピン(3-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-1-propyne;化合物4)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]ブタン(1-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]butane;化合物5)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ブテン(1-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-2-butene;化合物6)、4−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−1−ブテン(4-[4-(10,11-Dyhydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-1-butene;化合物7)、3−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−メチル−1−プロペン(3-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-2-methyl-propene;化合物8)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ブチン(1-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-2-butyne;化合物9)、2−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]エチルビニルエーテル( 2-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]ethyl vinyl ether;化合物10)、[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]メタン([4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]mthane;化合物11)、2−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]エタン−1−オール(2-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]ethan-1-ol ;化合物12)、1−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オール(1-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cyclohepten-5-yl)piperazin-1-yl]propan-2-ol;化合物13)、3−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロパン−1−オール(3-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]propan-1-ol;化合物14)、3−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]プロパン−1,2−ジオール(3-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]propen-1,2-diol;化合物15)、4−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]ブタン−1−オール(4-[4-(10,11-Dihydro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]butan-1-ol;化合物16)又は2−[4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン−5−イル)ピペラジン−1−イル]−1−メトキシエタン(2-[4-(10,11-Dihydoro-5H-dibenzo[a,d]cycloheptan-5-yl)piperazin-1-yl]-1-methoxyethane;化合物17)であることを特徴とする、請求項1に記載のジベンゾスベリルピペラジン誘導体又はその塩。
- 請求項1又は2に記載のジベンゾスベリルピペラジン誘導体又はその塩を含有する、マラリアの治療又は予防のための医薬組成物。
- 前記マラリアが、薬剤耐性マラリアであることを特徴とする、請求項3に記載の医薬組成物。
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