JP4644689B2 - 電気機器及び電気機器の制御方法 - Google Patents
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またそのために様々な技術が開発されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、これまでの本人認証方法では、一旦本人認証が成功すると、その後の電気機器の操作は全て認証された本人により行なわれたものとみなされるため、本人認証が正しく行なわれたとしてもその本人により電気機器が操作されていることは保証できない。例えば、一旦本人がパスワードを入力してコンピュータへのログインが成功すると、その後は本人でなくても誰でも自由にそのコンピュータを操作することができてしまう。
また、キーボードのキーに指紋検出センサが設けられるので、パーソナルコンピュータの操作者に意識させることなく、所定キーが押下される毎に操作者の認証を継続的に行なうことが可能となる。つまり、操作者がキーボード操作を行ない所定のキーが押下される毎に、パーソナルコンピュータは操作者の指紋画像を取得し、本人認証を行なうことが可能となる。このため、例えば特定ユーザによりログインされたパーソナルコンピュータのキーボードを、特定ユーザでない者が操作しようとしても、その操作者によるキー操作はパーソナルコンピュータに受け入れられることはない。
このような態様によって、上記各指標値の差分と判定値とを比較するだけで、画像パターンのマッチング等を行なわなくても、操作者が特定ユーザであるか否かの判定を行うことができるので、判定処理を高速に行うことが可能となる。例えば、各指標値の差分が判定値以上である場合に、操作者は特定ユーザではないと判定するようにしてもよい。また、指紋情報記憶部には、特定ユーザの指紋画像の特徴を表す指標値を記憶しておけば良く、画像データのようなデータサイズの大きな情報を記憶しておくことが不要となる。
このような態様によって、繰り返し取得される操作者の指紋画像のバラつきの影響を抑制することができ、判定の精度を向上させることが可能となる。判定の方法は、例えば、所定数の各差分の平均値や最大値を所定の判定値と比較して、操作者が特定ユーザであるか否かを判定するようにしても良い。
このような態様によっても、繰り返し取得される操作者の生体情報のバラつきの影響を抑制することができ、判定の精度を向上させることが可能となる。また、各差分の平均値等を求める処理も不要とすることができるので、判定の精度を向上させつつ、しかも高速に、操作者が特定ユーザであるか否かの判定を行なうことが可能となる。例えば、連続する5回の判定のうち2回以上、操作者が特定ユーザでないとの判定結果が得られた場合に、操作者は特定ユーザではないと判定するようにしても良い。あるいは、連続して10回、操作者が特定ユーザでないとの判定結果が得られた場合に、操作者は特定ユーザではないと判定するようにしても良い。
このような態様によって、認証された特定ユーザのみしかパーソナルコンピュータを操作することができないようにすることが可能となる。
本発明の実施形態に係る電気機器100の全体構成を図1に示す。
本実施形態に係る電気機器100は、生体情報取得部200、生体情報記憶部300、操作者判定部400、操作入力停止部500、操作入力受付部600、の各処理部を備えて構成される。
これらの各処理部は、電気機器100が備える図示しないCPU(Central Processing Unit)が、メモリに読み出した所定のプログラムを実行することにより実現される。
次に、図2に示すように、本実施形態に係る電気機器100をパーソナルコンピュータ1100で実現した場合の具体例について説明する。
本実施形態に係るパーソナルコンピュータ1100は、入力デバイス1600、指紋データベース1300、指紋データの特徴量登録部1310、入力指紋データ取得部1210、指紋データの特徴量抽出部1400、指紋照合部1410、操作入力停止部1500、を備えて構成される。
以上のようにして、図3に示す指紋データベース1300への登録が完了する。
照合の結果、各特徴量の差分が所定の判定値を超えている場合には、”No”に進み(S2040)、パーソナルコンピュータ1100は、それ以降の入力を受け付けないように制御する。これは、操作入力停止部1500が操作入力の受付を停止する制御を行なうことにより実現される
以上の処理により、指紋データベース1300に指紋の特徴量を登録した特定ユーザのみがパーソナルコンピュータ1100を操作できるようにすることが可能となる。
本実施形態に係るパーソナルコンピュータ1100は、図6に示すように、神経回路網モデルを使用して指紋パターンの処理を行うように構成することも可能である。
指紋データベース1300の作成は、初期設定を行なうことにより行なわれる。本実施形態に係る初期設定の処理の流れを図7のフローチャートに示す。
照合の結果、パターンが一致していないと判定された場合には、”No”に進み(S4040)、パーソナルコンピュータ1100は、操作者10によるそれ以降の入力を受け付けないように制御する。これは、操作入力停止部1500が操作入力の受付を停止する制御を行なうことにより実現される
以上の態様によっても、指紋データベース1300に指紋の特徴量を登録した特定ユーザのみがパーソナルコンピュータ1100を操作できるようにすることが可能となる。また神経回路網モデルを使用した場合には、指紋パターンの学習が行なわれるので、例えば操作者の指に汚れ等が付着していても、精度良く判定を行なうことができる。
100 電気機器
200 生体情報取得部
300 生体情報記憶部
400 操作者判定部
500 操作入力停止部
600 操作入力受付部
700 操作者の生体情報
710 特定ユーザの生体情報
1100 パーソナルコンピュータ
1200 指紋検出センサ
1210 入力指紋データ取得部
1300 指紋データベース
1310 指紋データの特徴量登録部
1320 学習工程部
1400 指紋データの特徴量抽出部
1410 指紋照合部
1420 パターン認識部
1500 操作入力停止部
1600 入力デバイス
Claims (6)
- 認証された特定ユーザのみしか操作できない電気機器であって、
前記電気機器の操作者による操作入力を受け付けるキーボードと、
前記キーボードの特定のキーに設けられた指紋検出センサにより、前記操作者が当該キーを操作した際に、当該操作者の指紋画像を取得する指紋画像取得部と、
前記特定のキーに対応する文字を含んだテキストを表示する表示部と、
前記特定ユーザが、前記表示部に表示されたテキストを前記キーボードから入力することにより前記特定のキーを操作した際に、当該特定のキーに設けられた指紋検出センサにより前記指紋画像取得部が取得した指紋画像、又は当該指紋画像に基づいて算出される前記特定ユーザの特徴を表す指標値を記憶する指紋情報記憶部と、
前記指紋画像取得部が前記操作者の指紋画像を取得する毎に、前記取得した操作者の指紋画像又は当該指紋画像に基づいて算出される前記操作者の特徴を表す指標値と、前記指紋情報記憶部に記憶されている前記特定ユーザの指紋画像又は前記特定ユーザの特徴を表す指標値と、に基づいて、前記操作者が前記特定ユーザであるか否かを判定する操作者判定部と、
前記操作者が前記特定ユーザではないと判定された場合には、前記キーボードによる操作入力の受け付けを停止させる操作入力停止部と、
を備える電気機器。 - 請求項1に記載の電気機器であって、
前記指紋情報記憶部は、前記特定ユーザの指紋画像に基づいて算出される前記特定ユーザの特徴を表す指標値を記憶しており、
前記操作者判定部は、前記指紋画像取得部が取得した指紋画像に基づいて算出される前記操作者の特徴を表す指標値と、前記指紋情報記憶部に記憶されている指標値と、の差分と、所定の判定値との比較の結果に基づいて、前記操作者が前記特定ユーザであるか否かを判定する
ことを特徴とする電気機器。 - 請求項2に記載の電気機器であって、
前記操作者判定部は、前記指紋画像取得部が取得した複数個の指紋画像についてそれぞれ前記差分を算出し、前記各差分により算出される値と前記所定の判定値とに基づいて、前記操作者が前記特定ユーザであるか否かを判定する
ことを特徴とする電気機器。 - 請求項2に記載の電気機器であって、
前記操作者判定部は、前記差分と、前記所定の判定値との、複数回の比較の結果に基づいて、前記操作者が前記特定ユーザであるか否かを判定する
ことを特徴とする電気機器。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の電気機器は、パーソナルコンピュータであることを特徴とする電気機器。
- 認証された特定ユーザのみしか操作できない電気機器の制御方法であって、
前記電気機器は、操作入力を受け付けるためのキーボードを備えると共に、前記キーボードの特定のキーには、前記電気機器の操作者の指紋画像を検出するための指紋検出センサが設けられており、
前記電気機器が、前記特定のキーに対応する文字を含んだテキストを表示し、
前記電気機器が、前記特定ユーザが前記表示されたテキストを前記キーボードから入力することにより前記特定のキーを操作した際に、当該特定のキーに設けられた指紋検出センサにより取得した前記特定ユーザの指紋画像、又は当該指紋画像に基づいて算出される前記特定ユーザの特徴を表す指標値を記憶し、
前記電気機器が、前記電気機器が備えるキーボードから当該電気機器の操作者による操作入力を受け付け、
前記電気機器が、前記指紋検出センサにより前記操作者の指紋画像を繰り返し取得し、
前記電気機器が、前記操作者の指紋画像を取得する毎に、前記取得した操作者の指紋画像又は当該指紋画像に基づいて算出される前記操作者の特徴を表す指標値と、前記特定ユーザの指紋画像又は前記特定ユーザの特徴を表す指標値とに基づいて、前記操作者が前記特定ユーザであるか否かを判定し、
前記電気機器が、前記操作者は前記特定ユーザではないと判定した場合には、前記操作入力の受け付けを停止する
ことを特徴とする制御方法。
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