JP4644319B2 - シートベルト留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルトの締め付け防止の為のシートベルト留め具に関するものである。
自動車では、巻き取り装置から巻き出されて吊具で折り返され、固定装置に固定されるシートベルトが装備されており、その車内のシートに座る運転者及び同乗者(以下、搭乗者という。)はシートベルトの装着を義務付けられている。しかし、シートベルトは安全の為に、搭乗者を縛り付けるように出来ているので、このシートベルトを装着した搭乗者は、胸部などの圧迫を感じることがあり、その搭乗者が動作を起すときの邪魔になることがあった。特に搭乗者が肥満体質の人やお年寄りなどでは、長時間のシートベルトによる圧迫は、健康上からも好ましくないこととなる。
そこで、前記に挙げたシートベルトによる過度の締め付けを防止する為のシートベルト留め具に関する種々な技術が開発されている。しかし、かかるシートベルト留め具を、例えば自動車の巻き取り装置や吊具などに予め組み込むものとすると、ほとんど後付けで対応することができないことから不便である。
この為に、例えば特許文献1では、前記吊具の近傍で、シートベルトに沿ってスライド自在に取り付けられるストッパが開示されている。このストッパ500では、図7に示すように、枠状本体501の両側面に形成された開口部502を通してシートベルト503が挿通されている。なお、シートベルト503は、枠状本体501の切り溝505を介して開口部502に挿入される。開口部502の内部には、押え板506を設けており、この押え板506には、スプリング507によってシートベルト503に向かう弾発力が常に付与されている。
前記特許文献1のストッパ500では、押え板506の端部を押圧して、シートベルト503の長さを調整した後、押え板506の端部の押圧を解除する。すると、スプリング507の弾発力で押え板506がシートベルト503に押し当てられる。
しかし、これでは、自動車が急停車したときには、シートベルト503は、前記長さを調整した範囲でしか搭乗者をシートに固定することができない。したがって、シートベルト503が過度に長く調整されていたときなどには、シートベルト503の本来の機能が発揮できなくなるおそれがある。
また、搭乗者が車外にでるときなどには、固定装置からシートベルト503を外すが、そのシートベルト503は長いままでシート又はその近傍に垂れ下がることになる。その結果、シートベルト503が乗降の邪魔になり、ドアに挟まってドアの円滑な開閉を阻害することとなる。
その為、搭乗者は、スプリング507の弾発力に抗して押え板506の端部を持ち上げることで、押え板506によるシートベルト503の押圧を解除するが、かかる操作は非常に煩わしいものである。
本発明は、上記事情に鑑みたものであり、その目的とするところは、シートベルトに後付けでき、かつシートベルト本来の機能を阻害するおそれがなく、しかも簡単な操作だけでシートベルトの締め付け防止とその解除とを図ることができるシートベルト留め具を提供することである。
本発明は、巻き取り装置から引き出されて吊具で折り返され、固定具に固定されるシートベルトにスライド自在に取り付けられる筐体と、この筐体に回動自在に取り付けられるレバーとを備えたシートベルト留め具であって、前記筐体は、前記吊具付近に連結部材を介して固縛されており、前記レバーの回動操作により、該レバーの先端が前記シートベルトに食い込むとともに、前記シートベルトの引張操作により、その反力でもって前記筐体上で前記レバーを前記回動操作とは反対方向に回動させることで、前記レバーの先端が該シートベルトから自動的に離脱するように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、前記レバーの回動操作により、該レバーの先端が前記シートベルトに食い込むので、シートベルトの長さを調整した後、前記レバーの回動操作を行うことにより、その調整範囲を超えてシートベルトが巻き取り装置で巻き戻されることがなくなるから、搭乗者はシートベルトで胸部などの圧迫を感じることがなくなり、その搭乗者が動作を起すときの邪魔になることもなくなる。
また、自動車が急停車したときには、シートベルトは、前記長さを調整した範囲を超えて引っ張られるが、本発明によれば、このシートベルトの引張操作により、前記レバーの先端が該シートベルトから自動的に離脱する。したがって、仮にシートベルトが過度に長く調整されていたときなどであっても、自動車が急停車したときには、シートベルトは搭乗者をシートに確実に固定して、シートベルト本来の機能を阻害することがない。
また、搭乗者が車外にでるときなどには、搭乗者は固定具からシートベルトを外すが、その際にシートベルトの引張操作を行うだけで、シートベルトは巻き取り装置に自動的に巻き取られるので、シートベルトが長いままでシート又はその近傍に垂れ下がることはなくなる結果、シートベルトが乗降の邪魔とならなくなり、ドアに挟まってドアの円滑な開閉を阻害することもなくなる。
さらに、前記筐体は、前記吊具付近に連結部材を介して固縛されているので、シートベルトの引張操作により、その反力でもって筐体上でレバーを回動させることが出来る。これにより、搭乗者が筐体にまったく触れることなく、レバー先端をシートベルトから確実に離脱させることが出来る。また、かかる連結部材の固縛により、筐体を吊具付近にワンタッチで固定したり、緩めたりすることが出来るので、誰でも簡単に使用することが出来るようになる。
すなわち、本発明によれば、シートベルトに後付けでき、かつシートベルト本来の機能を阻害するおそれがなく、しかも簡単な操作だけでシートベルトの締め付け防止とその解除とを図ることができる。
請求項2記載の発明のように、前記レバーの先端は、シートベルトへの食い込み時には該シートベルトに対して鋭角に傾斜するとともに、前記シートベルトからの離脱時には該シートベルトに対して略平行となるような傾斜面を備えていることが好ましい。
請求項2記載の発明によれば、前記レバーの先端は、シートベルトへの食い込み時には該シートベルトに対して鋭角に傾斜するとともに、前記シートベルトからの離脱時には該シートベルトに対して略平行となるような傾斜面を備えているので、レバーの回動操作により、レバー先端の傾斜面がシートベルトに対して鋭角となって、そのシートベルトに確実に食い込むようになる一方、シートベルトの引張操作により、レバー先端の傾斜面がシートベルトと平行となって、そのシートベルトから確実に離脱するようになる。また、ここでは、レバーの先端の形を工夫するだけでよいので、製造しやすく、そのコスト低減を図ることが出来る。
請求項3記載の発明のように、前記レバーは、前記回動操作とは反対方向に弾性付勢されていることが好ましい。
請求項3記載の発明によれば、前記レバーは、前記回動操作とは反対方向に弾性付勢されているので、シートベルトからレバー先端を確実に離脱させてその状態を確実に維持出来るようになる。
請求項記載の発明のように、前記筐体は、その弾性変形により生じる切れ目を介して、前記シートベルトに着脱自在に取り付けるように構成されていることが好ましい。
請求項記載の発明によれば、前記筐体は、その弾性変形により生じる切れ目を介して、前記シートベルトに着脱自在に取り付けるように構成されているので、例えば中古車を購入したときや、新車を購入したときなどであっても、そのシートベルトへの後付けが簡単に出来るとともに、その交換をも簡単に出来るようになり便利である。
ところで、搭乗者が頻繁に車外にでるときなどには、固定具からシートベルトを外すが、そのシートベルトを長いままとしておきたいことがある。そこで、請求項記載の発明のように、前記吊具は、前記シートベルトが前記固定具に固定されていないときに、該シートベルトを係止可能な係止部を備えていることが好ましい。
請求項記載の発明によれば、前記吊具は、前記シートベルトが前記固定具に固定されていないときに、該シートベルトを係止可能な係止部を備えているので、搭乗者が頻繁に車外にでるときなどには、固定具からシートベルトを外して、そのシートベルトを係止部に係止することで、シートベルトは長いままとしておくことができるので、便利である。これによっても、シートベルトがシート又はその近傍に垂れ下がって、昇降の邪魔になったり、ドアに挟まってドアの円滑な開閉を阻害することがなくなる。
請求項記載の発明のように、前記筐体は、前記係止部に連結部材を介して固縛されていることが好ましい。
請求項記載の発明によれば、前記筐体は、前記係止部に連結部材を介して固縛されているので、吊具まわりに別途の固縛部位を設けなくて済む。
本発明によれば、前記レバーの回動操作により、該レバーの先端が前記シートベルトに食い込むので、シートベルトの長さを調整した後、前記レバーの回動操作を行うことにより、その調整範囲を超えてシートベルトが巻き取り装置で巻き戻されることがなくなるから、搭乗者はシートベルトで胸部などの圧迫を感じることがなくなり、その搭乗者が動作を起すときの邪魔になることもなくなる。
また、自動車が急停車したときには、シートベルトは、前記長さを調整した範囲を超えて引っ張られるが、本発明によれば、このシートベルトの引張操作により、前記レバーの先端が該シートベルトから自動的に離脱する。したがって、仮にシートベルトが過度に長く調整されていたときなどであっても、自動車が急停車したときには、シートベルトは搭乗者をシートに確実に固定して、シートベルト本来の機能を阻害することがない。
また、搭乗者が車外にでるときなどには、搭乗者は固定具からシートベルトを外すが、その際にシートベルトの引張操作を行うだけで、シートベルトは巻き取り装置に自動的に巻き取られるので、シートベルトが長いままでシート又はその近傍に垂れ下がることはなくなる結果、シートベルトが乗降の邪魔とならなくなり、ドアに挟まってドアの円滑な開閉を阻害することもなくなる。
さらに、前記筐体は、前記吊具付近に連結部材を介して固縛されているので、シートベルトの引張操作により、その反力でもって筐体上でレバーを回動させることが出来る。これにより、搭乗者が筐体にまったく触れることなく、レバー先端をシートベルトから確実に離脱させることが出来る。また、かかる連結部材の固縛により、筐体を吊具付近にワンタッチで固定したり、緩めたりすることが出来るので、誰でも簡単に使用することが出来るようになる。
すなわち、本発明によれば、シートベルトに後付けでき、かつシートベルト本来の機能を阻害するおそれがなく、しかも簡単な操作だけでシートベルトの締め付け防止とその解除とを図ることができる。
本発明の一実施形態に係るシートベルト留め具の全体構成を示す斜視図である。 シートベルト留め具の全体構成を示す側面図である。 シートベルト留め具の全体構成を示す平面図である。 シートベルト留め具の全体構成を示す背面図である。 本発明の一実施形態に係るシートベルト留め具の使用例を表す概念図である。 シートベルトの吊具まわりの部分構成を示す図であって、(a)は普通車の吊具まわりの正面図、(b)はその側面図、(c)は高級車の吊具まわりの正面図、(d)はその側面図である。 従来のシートベルト留め具の一例における全体構成を示す斜視図である。
図5は本発明の一実施形態に係るシートベルト留め具1の使用例を表す概念図である。この図5に示すように、巻き取り装置404から、車体400の内壁に固定された吊具403で折り返されたシートベルト200は、シート405に座っている搭乗者100の前面に回されている。このシートベルト200の先端に取り付けられた金具401は、シート405の側方に設けられた固定装置(固定具に相当する。)402に差し込まれることにより、この固定装置402に固定されている。
このとき、吊具403近傍のシートベルト200には、本実施形態に係るシートベルト留め具1がスライド自在に取り付けられている。なお、シートベルト留め具1は、連結部材としてのスリング300で吊具403に固縛されて、搭乗者100の肩の上の部分に配置されている。
図1は本発明の一実施形態に係るシートベルト留め具1の全体構成を示す斜視図、図2はその側面図、図3はその平面図、図4はその背面図である。なお、図1〜図4のシートベルト留め具1は、説明の便宜上、厚さ寸法等をやや誇張して示しており、その厚さ方向を上下方向とするとともに、その直角方向を前後・左右方向としている。以下、図1〜図4を参照して、シートベルト留め具1の詳細について説明する。このシートベルト留め具1は、シートベルト200にスライド自在に取り付けられる筐体11と、この筐体11に回動軸14回りに回動自在に取り付けられるレバー12と、このレバー12を筐体11に対して弾性付勢するコイル状のバネ13とを備えている。
筐体11は、例えば合成樹脂製のやや扁平な中空の四角柱状体をなしており、底面111と、上面112と、左右側面113,114(115)とからなっている(なお、筐体11には、シートベルト200を挿通させる為に、その前後が大きく開口されている)。このうちの、上面112の略中央には所定の大きさの角孔117が開設されている。また、側面114(115)は、図4中の高さ方向での中央付近で互いに係合するようになっている。すなわち、上側の側面114の先端は若干外側に突出しており、下側の側面115の先端は、この上側の側面114の先端が入り込むように若干内側に窪んでいる。
筐体11は、筐体11の上面112を底面111に対して引っ張ると、その弾性変形により側面114,115間に切れ目15を生じて、側面114,115間の係合が解除される。この切れ目15からシートベルト200を挿入し、上面112を底面111に対して押し付けて切れ目15を塞ぐことにより、側面114,115を係合させて、筐体11をシートベルト200に着脱自在に取り付けることが出来る。これにより、例えば中古車を購入したときや、新車を購入したときなどであっても、そのシートベルト200への後付けが簡単に出来るとともに、その交換をも簡単に出来るようになり便利である。
筐体11の上面112の後部には縦孔p5が穿設されており、この縦孔p5にスリング300の一端側が挿通されている。
この筐体11の上面112の中央部分を左右に切り起すことにより、その中央部分に形成される角孔117の左右両側には、側面113,114と略平行になるように、それぞれ側板116,116が立設される。両側板116,116の略中央には回動軸14を挿通するための横孔p1,p1が穿設されている。また、一側板116には、この横孔p1よりも図2中の後下方にバネ13の一端側を係止するための横孔p2が穿設されている。
レバー12は、例えば合成樹脂製のやや扁平な中実の四角柱状体をなしており、搭乗者が操作するための操作端122と、この操作端122とは反対側にあって、シートベルト200に対向する先端121とからなる。この先端121は、シートベルト200への食い込み時には、シートベルト200に対して鋭角に傾斜するとともに、シートベルト200からの離脱時には、シートベルト200に対して略平行となるような傾斜面を備えている。
このレバー12には、その側面における長手方向の中央付近に穿設され、前記回動軸14を挿通するための横孔p3と、この横孔p3と操作端122との間に穿設され、前記バネ13の他端側を係止するための横孔p4とを備えている。
このレバー12の先端121を、側板116,116間にある角孔117内に挿入した上で、側板116,116の中央付近の横孔p1,p1を通じて回動軸14を挿通することにより、レバー12を回動軸14まわりに回動操作することが出来、この回動動作により、レバー12の先端121がシートベルト200に食い込ませることが出来るようになる。なお、一側板116とレバー12との間と、レバー12と他側板116との間には、それぞれスペーサを介装しており、これによりレバー12のスムーズな回動操作等が出来るようになっている。
そして、バネ13の一端側を側板116の横孔p2に係止し、バネ13を若干捻った状態で、その他端側をレバー12の横孔p4に係止することにより、レバー12を筐体11に対して前記回動操作とは反対方向に弾性付勢しておく。
このとき、筐体11は、吊具403付近にスリング300を介して固縛されているので、シートベルト200の引張操作により、その反力と前記バネ13の弾性復帰力とでもって筐体11上でレバー12を容易に回動させることが出来る。これにより、レバー先端をシートベルトから確実に離脱させてその状態を確実に維持出来るようになる。
また、かかるスリング300を設けることにより、筐体11を吊具403付近にワンタッチで固定したり、緩めたりすることが出来るので、誰でも簡単に使用することが出来るようになる。
このようにして構成されたシートベルト留め具1の使用例を、再び図5を参照して、以下に記述する。
まず図5に示すように、シートベルト200を搭乗者に装着する。この時、シートベルト200は、巻き取り装置404でほとんど巻き取られた状態にあり、その先端に取り付けられた金具401が吊具403から若干下方にあるものとする。シートベルト留め具1は、吊具403にスリング300の他端が固縛された状態で、シートベルト200の金具401の手前にある搭乗者の肩の上ぐらいの所に取り付けるようになる。その取り付け方法は、上述したように、筐体11を弾性変形させることにより生じる側板114,115間の切れ目15を介してシートベルト200を前後方向に挿入して行うものとする。
このシートベルト200に取り付けられたシートベルト留め具1は、巻き取り装置404から吊具403を介して引き出されたシートベルト200に沿って、スライドしつつも、吊具403からスリング300で固縛されているので、上記位置にとどまるが、引き出されたシートベルト200は、さらに搭乗者100の前面を通された上で、その金具401でもって固定装置402に固定される。
そして、搭乗者がシートベルト200を適宜長さに調整した後、シートベルト留め具1のレバー12の操作端122を回動操作することにより、レバー12の先端121が筐体11内のシートベルト200に食い込み、いわばロックされた状態となる。したがって、通常は、その長さを調整した範囲を超えて、シートベルト200が巻き取り装置404で巻き戻されることがなくなるから、搭乗者100はシートベルト200で胸部などの圧迫を感じることがなくなり、その搭乗者100が動作を起すときの邪魔になることもなくなる。
また、自動車が急停車したときには、シートベルト200は、前記長さを調整した範囲を超えて引っ張られるが、本実施形態によれば、このシートベルト200の引張操作により、レバー12の先端が筐体11内でシートベルト200から自動的に離脱する。したがって、仮にシートベルト200が過度に長く調整されていたときなどであっても、自動車が急停車したときには、シートベルト200は、その長さを調整した範囲を超えて、シートベルト200が巻き取り装置404で巻き戻されることとなる。これにより、搭乗者100を、シート405に確実に固定して、シートベルト200本来の機能を阻害することがなくなる。
また、搭乗者が車外にでるときなどには、搭乗者100は、固定装置402からシートベルト200の金具401を取り外すが、このときにはシートベルト200を少し引っ張ることで、シートベルト留め具1の筐体11の上面112に取り付けられたスリング300が、吊具403とシートベルト留め具1の間で引っ張り合った状態となる。そうなることで、シートベルト200と筐体11が逆方向に引っ張られるため、ロックされていたレバー12の先端121がシートベルト200から外れて略平行状態に戻る。
すると、シートベルト200は、吊具403を経由して巻き取り装置404内に自動的に巻き込まれて最初の状態に戻る。これにより、シートベルト200が長いままでシート405又はその近傍に垂れ下がることがなくなる結果、シートベルト200が乗降の邪魔とならなくなり、図示しないドアに挟まってそのドアの円滑な開閉を阻害することもなくなる。
すなわち、本実施形態によれば、シートベルト200に後付けでき、かつシートベルト200本来の機能を阻害するおそれがなく、しかも簡単な操作だけでシートベルト200の締め付け防止とその解除とを図ることが出来る。
さらに、本実施形態によれば、レバー12の先端121に傾斜面を設けただけである為、簡単に製造出来、製作コストを安価に抑えることができるというメリットもある。
ところで、搭乗者が頻繁に車外にでるときなどには、固定装置402からシートベルト200の先端の金具401を外すが、そのシートベルト200を長いままとしておきたいことがある。そこで、吊具403は、シートベルト200の先端の金具401が固定装置402に固定されていないときに、そのシートベルト200を係止可能な係止部450を備えている。図6はシートベルト200の吊具403まわりの部分構成を示す図であって、(a)は普通車の吊具403まわりの正面図、(b)はその側面図、(c)は高級車の吊具403xまわりの正面図、(d)はその側面図である。なお、本実施形態における普通車と高級車とは、それぞれの吊具403,403xの構造の差異のみに着目して区別されたものであり、厳密な意味を持たない。
ここで、普通車の吊具403は、例えば図6(a)(b)に示すように、車体400からピン403aまわりに回動自在に取り付けられた正面視半円形の頭部を有する箱体403bからなっており、その箱体403bの下部でシートベルト200を折り返すようになっている。
係止部450は、吊具403の箱体403bの正面にビス止め又は両面テープで貼り付けられたベース452と、このベース452からさらに正面側に延びて途中で上方に屈曲するフック541から構成されている。フック541の中間部には、横向きの貫通孔543が形成されている。
そして、搭乗者が頻繁に車外にでるときなどには、固定装置402からシートベルト200の先端の金具401を外して、その金具401に形成された長孔401aを係止部450のフック451に係止する。したがって、シートベルト200は長いままとしておくことができるので、便利である。これによっても、シートベルト200がシート405又はその近傍に垂れ下がって、昇降の邪魔になったり、ドアに挟まってドアの円滑な開閉を阻害することがなくなる。
また、シートベルト留め具1の筐体11は、係止部450のフック451の貫通穴453に挿通されたスリング300を介して固縛されているので、吊具403まわりに別途の固縛部位を設けなくて済む。
次いで、高級車の吊具403xは、例えば図6(c)(d)に示すように、車体400xに一体形成された箱体403yからなっており、その箱体403yの下部の開口部403zからシートベルト200が入りこんでいる。箱体403y内で折り返されたシートベルト200は、車体400xの壁に形成された隙間を通って図5の巻き取り装置404へと案内されるようになっている。
係止部450xは、吊具403xの開口部403zの正面にはめ込んでビス止めされた断面U字状のベース452xと、このベース452xからさらに正面側に延びて途中で上方に屈曲するフック541xから構成されている。フック541xの中間部には、横向きの貫通孔543xが形成されている。
そして、搭乗者が頻繁に車外にでるときなどには、図5の固定装置402からシートベルト200の先端の金具401を外して、その金具401に形成された長孔401aを係止部450xのフック451xに係止する。したがって、シートベルト200は長いままとしておくことができるので、便利である。これによっても、シートベルト200がシート405又はその近傍に垂れ下がって、昇降の邪魔になったり、ドアに挟まってドアの円滑な開閉を阻害することがなくなる。
また、シートベルト留め具1の筐体11は、係止部450xのフック451xの貫通穴453xに挿通されたスリング300を介して固縛されているので、吊具403xまわりに別途の固縛部位を設けなくて済む。
なお、上記実施形態は、自動車のシートベルト留め具1に適用しているが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、搭乗者がシートベルトを装着する必要のある、あらゆる乗り物についても、同様に適用できることはもちろんである。
1 シートベルト留め具
11 筐体
12 レバー
13 バネ
14 回動軸
15 切れ目
111 底面
112 上面
113 側面
114 上側の側面
115 下側の側面
116 側板
117 角孔
121 先端
122 操作端
100 搭乗者
200 シートベルト
300 スリング(連結部材に相当する。)
400 車体
401 金具
402 固定装置(固定具に相当する。)
403,403x 吊具
404 巻き取り装置
405 シート
450,450x 係止部
451,451x フック
452,452x ベース
453,453x 貫通孔
実開平2−21071号公報

Claims (3)

  1. 巻き取り装置から引き出されて吊具で折り返され、固定具に固定されるシートベルトにスライド自在に取り付けられる筐体と、この筐体に回動自在に取り付けられるレバーとを備えたシートベルト留め具であって、
    前記レバーの回動操作により、該レバーの先端が前記シートベルトに食い込むとともに、
    前記シートベルトの引張操作により、その反力とバネの弾性復帰力とでもって前記筐体上で前記レバーを前記回動操作とは反対方向に回動させることで、前記レバーの先端が該シートベルトから自動的に離脱するように構成し、
    前記筐体は、その弾性変形により生じる切れ目を介して、前記シートベルトに着脱自在に取り付けるように構成されるとともに、前記吊具付近に連結部材を介して固縛されており、
    前記レバーは、前記バネにより前記回動操作とは反対方向に弾性付勢され、かつ、該レバーの先端は、前記シートベルトへの食い込み時には該シートベルトに対して鋭角に傾斜するとともに、前記シートベルトからの離脱時には該シートベルトに対して略平行となるような傾斜面を備えていることを特徴とするシートベルト留め具。
  2. 前記吊具は、前記シートベルトが前記固定具に固定されていないときに、該シートベルトを係止可能な係止部を備えていることを特徴とする請求項1項に記載のシートベルト留め具。
  3. 前記筐体は、前記係止部に連結部材を介して固縛されていることを特徴とする請求項2記載のシートベルト留め具。
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