JP4642709B2 - 顕微鏡とオートフォーカス装置およびオートフォーカス方法 - Google Patents

顕微鏡とオートフォーカス装置およびオートフォーカス方法 Download PDF

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本発明は、例えば細胞スクリーニング装置に用いられる顕微鏡とオートフォーカス装置およびオートフォーカス方法に関するものである。
従来の技術として特許文献1には、カバーガラスにより覆われた対象物の場合、使用するカバーグラスの厚さを予め記憶し、アクティブ方式によりカバーガラス上面を第1の焦点基準とした後、第1の焦点基準を記憶したカバーガラスの厚さだけ修正し、さらにそこからコントラスト方式によるパッシブ方式のオートフォーカスをかける方法が紹介されている。
このように、従来の技術では、アクティブ方式のオートフォーカスをかける構成と、パッシブ方式のオートフォーカスをかける構成の両方を用いている。これは、カバーガラスにより覆われた対象物の場合、アクティブ方式のみでは光点ないしマークを照射したときに、カバーガラス上面からの反射はあるものの、対象物表面は光点ないしマークを反射しないため対象物自体の焦点位置を検出することが出来ないからである。
特開平2−118609号公報
しかしながら、上述のような従来の技術では、装置構成が複雑となり、またコスト増大の原因にもなる。さらに、コントラスト方式のオートフォーカスでは、撮影された画像毎に画像処理によるコントラスト評価を行わなくてはならず、処理に多くの時間を要する。また、処理時間を早くするために高速処理が出来るプロセッサ等を用意すれば、さらにコスト増大につながる。
これは、マイクロタイタープレートを用いた対象物(例えば、細胞)にフォーカスを合わせる場合も同様で、マイクロタイタープレート底の上面、つまり底面の対象物と面している側にフォーカスを合わせる場合もアクティブ方式のオートフォーカスでは屈折率の関係で対象物からの反射は極めて少ないため、パッシブ方式を併用してオートフォーカスをかける必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成により、精度よくオートフォーカスを高速処理することができる顕微鏡とオートフォーカス装置およびオートフォーカス方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、透明板部材上に載置された被検物体から発せられる光を集光する対物レンズを具備する顕微鏡に備えられ、前記対物レンズの焦点面を前記被検物体と前記透明板部材との境界面に一致させるオートフォーカス装置であって、光源と、該光源から発せられ前記対物レンズを介して前記透明板部材の表面および前記境界面において反射して戻る反射光を検出する検出器とを有する検出手段と、該検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるゲイン調節手段と、前記対物レンズの焦点面と前記被検物体と光軸方向に沿って相対移動させる焦点面移動手段と、前記検出器からの出力に基づいて、前記対物レンズの焦点面が前記表面または前記境界面に一致したか否かを判定し、前記対物レンズの焦点面と前記表面とが一致したと判定した場合に前記検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるように前記ゲイン調節手段を制御し、前記焦点面移動手段により、前記対物レンズの焦点面を前記表面に一致させた後に前記境界面に近接させるように前記対物レンズの焦点面と前記被検物体とを相対移動させ、前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したと判定した場合に前記対物レンズの焦点面と前記被検物体との相対移動を停止させるように前記焦点面移動手段を制御する制御手段とを備えるオートフォーカス装置を提供する。
本発明によれば、検出手段の光源から発せられた光は、対物レンズを介して、被検物体を載置した透明板部材に照射される。検出手段は、透明板部材の表面において反射して戻る反射光を対物レンズにより集光し、検出器により検出する。制御手段は、この検出結果に基づいて、対物レンズの焦点面が表面に一致したか否かを判定し、一致していない場合は、焦点面移動手段を作動させて対物レンズの焦点面と被検物体との相対位置を光軸方向に変化させつつ、判定作業を繰り返す。一致した場合には、同じ手段により被検物体と透明板部材との境界面の検出を行う。この場合において、ゲイン調整手段の作動により、表面の検出時と境界面の検出時とで、検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインが調整される。
これにより、弱い光で検出可能な透明板部材の表面の検出時には、検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを下げて検出器における検出信号の飽和を防止し、より強い光で検出される境界面については、検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを上げて、微小な反射光を検出することが可能となる。
その結果、検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるだけの簡易な構成により、コストを増加させることなく、対物レンズの焦点面を精度よく高速に被検物体と透明板部材との境界面に一致させることができる。
また、上記発明においては、前記ゲイン調節手段が、前記光源のパワーを切り替えることとしてもよい。
このように構成することで、反射率の高い透明板部材の表面は、光源から弱い光を出射して検出し、反射率の低い被検物体と透明板部材との境界面は、光源から強い光を出射することにより検出することができる。これにより、表面からの反射光によって境界面の検出が妨げられたり、被検物体にダメージを与えたりすることなく、境界面に精度よく対物レンズの焦点面を一致させることができる。
また、上記発明においては、前記ゲイン調節手段が、前記検出手段の出力ゲインの切替により前記検出器の受光感度を切り替えることとしてもよい。
このように構成することで、反射率の高い透明板部材の表面からの反射光は、検出器の受光感度を下げて検出し、反射率の低い被検物体と透明板部材との境界面からの反射光は、検出器の受光感度を上げることにより検出することができる。これにより、表面からの反射光によって境界面の検出が妨げられたり、被検物体にダメージを与えたりすることなく、境界面に精度よく対物レンズの焦点面を一致させることができる。
また、上記発明においては、前記透明板部材がマイクロタイタープレートであることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記被検物体が細胞であることとしてもよい。
また、上記発明においては、顕微鏡が本発明に係るオートフォーカス装置を備えることとしてもよい。
このように構成することで、簡易な構成により、精度よくオートフォーカスを高速処理することができ、迅速かつ高精度な観察を行うことができる。
本発明は、透明板部材上に載置された被検物体から発せられる光を集光する対物レンズを具備する顕微鏡に備えられ、前記対物レンズの焦点面を前記被検物体と前記透明板部材との境界面に一致させるオートフォーカス装置であって、光源と、該光源から発せられ前記対物レンズを介して前記透明板部材の表面および前記境界面において反射して戻る反射光を検出する検出器とを有する検出手段と、前記対物レンズの焦点面と前記被検物体と光軸方向に沿って相対移動させる焦点面移動手段と、前記検出器からの出力に基づいて、前記対物レンズの焦点面が前記表面または前記境界面に一致したか否かを判定し、前記対物レンズの焦点面と前記表面とが一致したと判定した場合に判定条件を変更し、前記焦点面移動手段により、前記対物レンズの焦点面を前記表面に一致させた後に前記境界面に近接させるように前記対物レンズの焦点面と前記被検物体とを相対移動させ、前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したと判定した場合に前記対物レンズの焦点面と前記被検物体との相対移動を停止させるように前記焦点面移動手段を制御する制御手段とを備えるオートフォーカス装置を提供する。
本発明によれば、検出手段の光源から発せられた光は、対物レンズを介して、被検物体を載置した透明板部材に照射される。検出手段は、透明板部材の表面において反射して戻る反射光を対物レンズにより集光し、検出器により検出する。制御手段は、この検出結果に基づいて、対物レンズの焦点面が表面に一致したか否かを判定し、一致していない場合は、焦点面移動手段を作動させて対物レンズの焦点面と被検物体との相対位置を光軸方向に変化させつつ、判定作業を繰り返す。一致した場合には、同じ手段により被検物体と透明板部材との境界面の検出を行う。この場合において、判定条件変更手段の作動により、表面の検出時と境界面の検出時とで、検出手段の判定条件が調整される。
これにより、弱い光で検出可能な透明板部材の表面の検出時には、検出手段の判定条件を変更することにより、検出器における検出信号の飽和を防止し、微小な反射光を検出することが可能となる。
その結果、検出手段の判定条件を変更するだけの簡易な構成により、コストを増加させることなく、対物レンズの焦点面を精度よく高速に被検物体と透明板部材との境界面に一致させることができる。
また、上記発明においては、前記判定条件変更手段が、前記光源のパワーを変更することとしてもよい。
このように構成することで、反射率の高い透明板部材の表面は、光源から弱い光を出射して検出し、反射率の低い被検物体と透明板部材との境界面は、光源から強い光を出射することにより検出することができる。これにより、表面からの反射光によって境界面の検出が妨げられたり、被検物体にダメージを与えたりすることなく、境界面に精度よく対物レンズの焦点面を一致させることができる。
また、上記発明においては、前記判定条件変更手段が、前記検出手段の出力ゲインを変更することとしてもよい。
このように構成することで、反射率の高い透明板部材の表面からの反射光は、検出器の受光感度を下げて検出し、反射率の低い被検物体と透明板部材との境界面からの反射光は、検出器の受光感度を上げることにより検出することができる。これにより、表面からの反射光によって境界面の検出が妨げられたり、被検物体にダメージを与えたりすることなく、境界面に精度よく対物レンズの焦点面を一致させることができる。
本発明は、透明板部材上に載置された被検物体に光を照射し、前記透明板部材の表面および前記被検物体と前記透明板部材との境界面において反射して戻る反射光を検出する検出手段を備えた顕微鏡において、前記対物レンズの焦点面を前記被検物体と前記透明板部材との境界面に一致させるオートフォーカス方法であって、前記対物レンズの焦点面と前記透明板部材の表面とを近接させる第1の近接ステップと、前記対物レンズの焦点面が前記透明板部材の表面に一致したか否かを判定する第1の判定ステップと、該第1の判定ステップにより前記対物レンズの焦点面が前記表面に一致したと判定された場合に、前記検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるゲイン切替ステップと、前記対物レンズの焦点面と前記境界面とを近接させる第2の近接ステップと、前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したか否かを判定する第2の判定ステップと、該第2の判定ステップにより前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したと判定された場合に、前記対物レンズの焦点面と前記境界面とが近接するのを停止させる停止ステップとを含むオートフォーカス方法を提供する。
本発明によれば、光源から発せられた光は、対物レンズを介して、被検物体を載置した透明板部材に照射される。検出ステップでは、透明板部材の表面に反射して戻る反射光が対物レンズにより集光されて検出される。制御ステップでは、この検出結果に基づいて、対物レンズの焦点面が表面に一致したか否かが判定される。一致していない場合は、焦点面移動ステップにおいて、対物レンズの焦点面と被検物体との相対位置が光軸方向に変化されつつ、判定作業が繰り返される。一致した場合には、同じステップにおいて被検物体と透明板部材との境界面の検出が行われる。この場合において、ゲイン調整ステップでは、表面の検出時と境界面の検出時とで、検出ステップにおける入力ゲインおよび/または出力ゲインが調整される。
これにより、弱い光で検出可能な透明板部材の表面の検出時には、検出ステップにおける入力ゲインおよび/または出力ゲインを下げて検出信号の飽和を防止し、より強い光で検出される境界面については、検出ステップにおける入力ゲインおよび/または出力ゲインを上げて、微小な反射光を検出することが可能となる。
その結果、検出ステップにおける入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるだけの簡易な方法により、コストを増加させることなく、対物レンズの焦点面を精度よく高速に被検物体と透明板部材との境界面に一致させることができる。
本発明によれば、簡易な構成により、精度よくオートフォーカスを高速処理することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡とオートフォーカス装置ついて、図1〜図10を参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡1は、図1に示されるように、観察光学系1Aと、照明光学系1Bと、オートフォーカス装置1Cとを備えている。
観察光学系1Aは、対物レンズ2と、反射ミラー3と中間光学系4,5および焦点面移動手段33からなり、さらに中間光学系4,5の先には接眼レンズを含む不図示の結像光学系がある。対物レンズ2と反射ミラー3との間には平行光路31が形成されており、この平行光路31にはダイクロイックミラー6とハーフミラー7とが平行光路31の光軸に対して45°の角度で設置されている。
照明光学系1Bは、可視光線を出射する、例えば、メタルハライドランプである照明光源9と照明レンズ10とを有し、照明光束はハーフミラー7によって反射されて平行光路31に導かれ、XY電動ステージ11上のマイクロタイタープレート(透明板部材)12内部の対象物、例えば、細胞であるサンプルを照明するようになっている。
オートフォーカス装置1Cは、検出手段2Cと、結像位置判定部(制御手段)19とを主な構成要素としている。検出手段2Cは、785nmの赤外光を出射するレーザーダイオード(光源)13と、コリメーターレンズ14と、遮光板15と、ハーフミラー16と、集光レンズ17と、フォトディテクタ(検出器)18とを備えている。尚、本実施の形態におけるフォトディテクタ18は赤外光に感度を持つ二分割のものであり、該フォトディテクタ18の2つの受光素子18a,18b同士は20μmの間隔をあけて配置されている。
顕微鏡1は、ユーザがコンピュータ20、モニタ21、キーボード22、マウス23を操作することで、接続コネクタ25で顕微鏡1と接続されているコントロールボックス24を経由して制御されるようになっている。コンピュータ20とコントロールボックス24はRS‐232Cで接続されており、コントロールボックス24は、コンピュータ20からのコマンドを受けて顕微鏡1の対物レンズ2、照明光源9、XY電動ステージ11、結像位置判定部19を駆動させると同時に、各ユニットの動作状況を把握してコンピュータ20に送信する役割を担っている。
結像位置判定部19は、図2に示されるように、演算部19a、CPU19c(ゲイン調整手段)、LDドライバ19b、Zモータドライバ19f、PCインターフェース19dおよびZアドレス管理部19eを備えている。
演算部19aはフォトディテクタ18の2つの受光素子18a,18bからの出力信号A,Bを用いて(A−B)/(A+B)の演算を行い、図3のフォーカス判定曲線に示されるようなデータを作成してCPU19cへ送信する。図3において、横軸はXY電動ステージ11と対物レンズ2との距離を示し、縦軸は(A−B)/(A+B)の演算値を示している。
LDドライバ19bはオートフォーカス用光源であるレーザーダイオード13を制御するもので、ON、OFFおよびパワーをCPU19cの指示に基づいて制御する。
Zモータドライバ19fは対物レンズ2を光軸方向に沿って上下に動作させるべく、焦点面移動手段33を作動させる。焦点面移動手段33には、例えば、不図示のステッピングモータが採用される。
PCインターフェース19dは、接続コネクタ25を経由してCPU19cとコントロールボックス24との通信のために信号レベルの変換やノイズ除去を行なうものである。
Zアドレス管理部19eはZモータドライバ19fおよびCPU19cと通信をしながら対物レンズ2の現在位置をアドレスで管理するものである。
本実施の形態では、アドレスは0−900000の範囲で管理される。アドレス0は対物レンズ2が下がりきった状態、つまり、マイクロタイタープレート12から一番遠ざかった状態である。アドレス900000は対物レンズ2が上がりきった状態である。1アドレスは0.01μmに相当する。
次に、マイクロタイタープレート12について説明する。
図4および図5に示されるように、マイクロタイタープレート12はXY電動ステージ11上にセットされている。透明なプラスチックで出来ているマイクロタイタープレート12の底面はプレート底下面(表面)12a、プレート底上面(境界面)12bを有し、プレート底上面12bには培養液12d内で培養された細胞12cが配置されている。尚、この底面の厚さは約800μmである。
図4において、対物レンズ2はプレート底下面12aにフォーカスが合っている状態を示している。対物レンズ2から出射されているフォーカスビーム2aはプレート底下面12aに焦点を結んでいて、その反射光が対物レンズ2に再び戻り、フォトディテクタ18の中心にスポットSを結ぶ。図6にその様子を示す。
対物レンズ2の焦点面が、プレート底下面12aと一致すると、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bの分割線上にスポットSが結ばれ、受光素子18a,18bのそれぞれが同じレベルを受光する。そして、演算部19aはフォトディテクタ18からの2つの出力信号A,Bを用いて(A−B)/(A+B)の演算を行う。
このとき、受光素子18a,18bは同じレベルの光を受光しているので、演算結果が0となる(以下、0クロスポイントという。)そして、このとき、CPU19cは、対物レンズ2の焦点面がプレート底下面12aと一致したことを判定する。
本実施の形態ではこの状態を第一の焦点位置と定義する。
図3に示されるように、対物レンズ2の焦点面が被検物体と一致した点から対物レンズ2を遠ざけていくと、反射光は受光素子18a側に移っていき出力信号Aが大きくなっていく。一方、対物レンズ2の焦点面が被検物体と一致した点より対物レンズ2を近付けていくと、反射光は受光素子18b側に移っていき出力信号Bが大きくなっていく。尚、どちらの場合も、一定範囲を超えると、反射光は得られなくなり、出力信号は0に近づく。
図5において、対物レンズ2はプレート底上面12bすなわち上記細胞12cの最下層面にフォーカスが合っている状態を示している。対物レンズ2から出射されているフォーカスビーム2aはプレート底上面12bに焦点を結んでいる。
上述した第一の焦点位置の判定方法と同様に演算が行われ、0クロスポイントとなったとき、対物レンズ2の焦点面は、プレート底上面12bと一致する。
本実施の形態ではこの状態を第二の焦点位置と定義する。
この位置は細胞12cが配置されている面であり、ユーザはこの面にフォーカスを合わせることを希望する。しかし、図4と図5において、プレート底下面12aとプレート底上面12bとでは、境界面物質の屈折率の違いからその反射率が著しく異なる。
具体的には、空気と接しているプレート底下面12aは屈折率の違いが大きいため、フォーカスビーム2aを良く反射する。そのため、弱いフォーカスビーム2aでもフォトディテクタ18は良好に受光する。一方、細胞12cの最下層面と接しているプレート底上面12bは屈折率が近いため、フォーカスビーム2aを僅かにしか反射しない。そのため、プレート底下面12aで良好だったフォーカスビーム2aでは反射が弱すぎてフォトディテクタ18では受光できない現象が発生する。図7にそれを具体的に示す。
図7のグラフは、横軸が対物レンズ2の位置を表し、縦軸がフォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力を不図示のA/Dコンバータで変換した16ビットデータを表している。
図7に示されるように、アドレス500000位置をプレート底下面12aとし、対物レンズ2の焦点面がマイクロタイタープレート12に近づくにつれて受光素子18a,18bからの出力が大きくなり、遠ざかるにつれて出力が小さくなる。
グラフ中の実線が受光素子18aの出力を表し、点線が受光素子18bの出力を表している。この場合、フォーカスビーム2aの強さは全範囲で一定である。
図7で分かるように、プレート底下面12aの位置付近では受光素子18a,18bは十分なフォーカスビーム2aの反射により出力が出ているが、プレート底上面12b付近では反射が弱いため出力が殆ど見られない。
尚、本実施の形態における演算部19aはノイズによる誤動作を避けるため、フォーカスビーム2aの反射が規定値以上なければ演算を開始しない様になっている。
このように構成された本実施の形態の具体的な動作を図9および図10に示すフローチャートを用いて以下に示す。
ユーザが顕微鏡1、コントロールボックス24、コンピュータ20およびモニタ21の電源を入れ、システムを起動させるとともに、不図示の制御プログラムをコンピュータ20上で起動させる。制御プログラムは装置全体をイニシャライズする。
次にユーザはXY電動ステージ11にマイクロタイタープレート12を設置し、コンピュータ20を操作してXY電動ステージ11を動作させ、マイクロタイタープレート12の所望のウエルを対物レンズ2の視野に入れる(ステップSA1)。
マイクロタイタープレート12の光学像は、不図示の接眼レンズもしくは不図示のカメラポートに接続されているCCDカメラで観察することができるので、現在の焦点状態を目視で確認することができる。
続いてユーザは制御プログラムを操作してオートフォーカスをかける指示を出す(ステップSA2)。上述した結像位置判定部19のCPU19cには、マイクロタイタープレート12のプレート底下面12aが位置している平均的なアドレス(本実施の形態では500000アドレス)がメモリされている。結像位置判定部19は、焦点面移動手段33を作動させて、このアドレスより100000アドレス少ないアドレスに対物レンズ2を移動させる。この場合、アドレスは400000となるので、マイクロタイタープレート12のプレート底下面12aよりも1mm下方に対物レンズ2が移動する。
続いてCPU19cはLDドライバ19bに対してパワー25mWで出力するコマンドを送信する。レーザーダイオード13は指定された25mWの出力で785nmの赤外線を出力する(ステップSA3)。結像位置判定部19は、焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2を上方つまりアドレス500000方向に動作させ(ステップSA4)、同時にフォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力を検出する(ステップSA5)。出力が規定の大きさ以上になったところで(ステップSA6「YES」)、演算部19aが演算を開始する(ステップSA7)。
CPU19cは演算部19aから送られてくる演算データおよびZアドレス管理部19eのアドレス値の両方を評価しながらマイクロタイタープレート12のプレート底下面12aを検出する。具体的には、演算部19aにより図3で示される逆S字カーブの演算データが作成され、このデータに基づき、CPU19cは、0クロスポイントか判定する(ステップSA8)。
一方、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力が規定の大きさに満たない場合(ステップSA6「NO」)、アドレスが500000に満たないときは(ステップSA9「YES」)、ステップSA4に戻る。そして、フォトディテクタ18の受光素子18a、18bの出力が規定の大きさになるまで、ステップSA4〜ステップSA6およびステップSA9を繰り返す。
なお、ステップSA9において、アドレスが500000以上のときは(ステップSA9「NO」)、オートフォーカスはエラーとなる(ステップSA10)。
ステップSA8において、0クロスポイントのとき(ステップSA8「YES」)、CPU19cは、対物レンズ2の焦点面がアドレス500000付近にあるかを判定する(ステップSA11)。
一方、0クロスポイントとならないときは(ステップSA8「NO」)、結像位置判定部19は、再度焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2をアドレス500000方向に動作させ(ステップSA12)、フォトディテクタ18の受光素子18a、18bの出力を検出する(ステップSA13)。そして、ステップSA7に戻り、0クロスポイントになるまで、ステップSA7、ステップSA8、ステップSA12およびステップSA13を繰り返す。
ステップSA11において、この判定が成功すると(ステップSA11「YES」)、続いて結像位置判定部19は、焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2を40000アドレス(400μm)上方にそのまま移動させ(ステップSA15)、そこでCPU19cはLDドライバ19bに対してパワー85mWで出力するコマンドを送信する。レーザーダイオード13は指定された85mWの出力で785nmの赤外線を出力する(ステップSA16)。尚、本実施の形態で使用しているレーザーダイオード13の最大出力は85mWである。
一方、ステップSA11において、0クロスポイントがアドレス500000付近にないときは(ステップSA11「NO」)、オートフォーカスはエラーとなる(ステップSA14)。
尚、マイクロタイタープレート12のプレート底下面12aを検出するときにレーザーダイオード13の出力を25mWに落としているのは、プレート底下面12aからの反射が強く、これ以上大きくするとフォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力が飽和してしまうからである。
この状態で、結像位置判定部19は、焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2を上昇させ(ステップSA17)、同時にフォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力を検出する(ステップSA18)。出力が規定の大きさ以上になったところで(ステップSA19「YES」)、演算部19aが演算を開始する(ステップSA20)。
CPU19cは演算部19aから送られてくる演算データおよびZアドレス管理部19eのアドレス値の両方を評価しながら、0クロスポイントか判定する(ステップSA21)。
一方、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力が規定の大きさに満たない場合(ステップSA19「NO」)、ステップSA17に戻る。そして、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力が規定の大きさになるまで、ステップSA17〜ステップSA19を繰り返す。
本実施の形態では、まずマイクロタイタープレート12のプレート底下面12aを検出しているが、これは、フォーカスビーム2aが確実かつ強力に反射するプレート底下面12aを検出することで、マイクロタイタープレート12の存在を確実に把握するためである。ここで、フォーカスビーム2aの反射が検出されなければ、マイクロタイタープレート12がセットされていないことが明らかになり、オートフォーカス動作は強制終了される。
図8に上述の動作によるフォトディテクタ18の受光素子18a,18bの出力を示す。図7と同様に横軸が対物レンズ2の位置を表す。図8では、アドレス500000位置がプレート底下面12aであり、対物レンズ2の焦点面がマイクロタイタープレート12に近づくにつれて受光素子18a,18bの出力が大きくなり遠ざかるにつれて出力が小さくなる。縦軸はフォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力を不図示のA/Dコンバータで変換した16ビットデータである。グラフ中の実線が受光素子18aの出力を表し、点線が受光素子18bの出力を表している。
図8から判るように、マイクロタイタープレート12のプレート底下面12aおよびマイクロタイタープレート12のプレート底上面12bともにフォトディテクタ18の受光素子18a,18bから出力が出ている。
マイクロタイタープレート12のプレート底上面12bからの反射によるフォトディテクタ18の出力はマイクロタイタープレート12のプレート底下面12aに比べるとまだ小さいが、演算には十分な出力であり、また、これ以上レーザーダイオード13の出力を大きくすると細胞12Cにダメージを与える可能性があるのでこれで十分である。
ステップSA21において、0クロスポイントのとき(ステップSA21「YES」)、対物レンズ2の焦点面がプレート底上面12bと一致する。すなわち、マイクロタイタープレート12のプレート底上面12b面に配置されている細胞にフォーカスが合わせられる。そして、オートフォーカスは、終了する(ステップSA24)。
一方、0クロスポイントとならないとき(ステップSA21「NO」)、結像位置判定部19は、再度焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2をアドレス500000方向に動作させ(ステップSA22)、フォトディテクタ18の受光素子18a、18bの出力を検出する(ステップSA23)。そして、ステップSA20に戻り、0クロスポイントとなるまで、ステップSA20〜ステップSA23を繰り返す。
以上説明してきたように、本実施形態に係る顕微鏡1によれば、プレート底下面2aからの反射光によってプレート底上面12bの検出が妨げられたり、被検物体である細胞にダメージを与えたりすることなく、プレート底上面12bに精度よく対物レンズ2の焦点面を一致させることができる。これにより、簡易な構成で、精度よくオートフォーカスを高速処理することができる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡1´とオートフォーカス装置1C´について、図11〜図14を参照して説明する。但し、第1の実施形態と同じ構成、動作、原理についてはその説明を割愛する。
図11に示されるように、本実施の形態に係る顕微鏡1´の構成は、第1の実施形態と結像位置判定部19iが異なっている。結像位置判定部19iは、図12に示されるように、第1の実施形態の結像位置判定部19の構成と演算部19g、CPU19jおよびLDドライバ19hが異なっており、さらにゲインコントロール回路190を備えている。
ゲインコントロール回路190はフォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力をCPU19jからの指示に基づきゲインを可変して取り込み、演算部19gはこのゲインコントロール回路190からの出力を演算をする。
このように構成された本実施の形態の具体的な動作を図13および図14に示すフローチャートを用いて以下に示す。
プレート底下面12aの検出において、上記ゲインコントロール回路190は演算部19gが判定できるだけの大きさにまで出力ゲインを増大させる。LDドライバ19hは、CPU19iからの指示でレーザーダイオード13をON、OFFする。
フォトディテクタ18の受光素子18aおよび18bからの出力が規定の大きさ以上になったところで(ステップSB6「YES」)、演算部19gが演算を開始する(ステップSB7)。
一方、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力が規定の大きさに満たない場合(ステップSB6「NO」)、出力ゲインがMAX値以下のときは(ステップSB9「YES」)、ゲインコントロール回路190は演算部19gが判定できるだけの大きさにまで出力ゲインを上昇させ(ステップSB10)、ステップSB5に戻る。そして、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力が規定の大きさ以上になるまで、ステップSB5,ステップSB6、ステップSB9およびステップSB10を繰り返す。なお、ステップSB9において、出力ゲインがMAX値より大きいときは(ステップSB9「NO」)、オートフォーカスはエラーとなる(ステップSB11)。
また、プレート底上面12bの検出において、結像位置判定部19iは、焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2を40000アドレス(400μm)上方にそのまま移動させ(ステップSB16)、同時にフォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力を検出する(ステップSB17)。出力が規定の大きさ以上になったところで(ステップSB18「YES」)、演算部19gが演算を開始する(ステップSB19)。
一方、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力が規定の大きさに満たない場合(ステップSB18「NO」)、ゲインコントロール回路190は演算部19gが判定できるだけの大きさにまで出力ゲインを上昇させ(ステップSB21)、ステップSB17に戻る。そして、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力が規定の大きさになるまで、ステップSB17、ステップSB18およびステップSB21繰り返す。
このようにして、結像位置判定部19iのCPU19jは、マイクロタイタープレート12のプレート底上面12bに配置されている細胞12cに最終的にフォーカスを合わせ、オートフォーカスは終了する(ステップSB24)。
上述においては、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力をCPU19jからの指示に基づきゲインを可変して取り込みを行なっているが、勿論これと併用してレーザーダイオード13のパワーを変更しても良い。
以上説明してきたように、本実施形態に係る顕微鏡1´によれば、プレート底下面2aからの表面からの反射光によってプレート底上面12bの検出が妨げられたり、被検物体にダメージを与えたりすることなく、プレート底上面12bに精度よく対物レンズの焦点面を一致させることができる。
これにより、簡易な構成で、精度よくオートフォーカスを高速処理することができる。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態に係る顕微鏡1″とそのオートフォーカス装置1C″ついて、図15〜図18を参照して説明する。但し、第1の実施形態と同じ構成、動作、原理についてはその説明を割愛する。
図15に示されるように、本実施の形態に係る顕微鏡1″の構成は、第1の実施形態と結像位置判定部19nが異なっている。結像位置判定部19nは、図16に示されるように、第1の実施形態の結像位置判定部19の構成と演算部19kおよびCPU19mが異なっている。演算部19kでは、第1の実施形態の演算部19aにおいて行われる演算(A−B)/(A+B)に加えて、A+Bの演算が行われるようになっている。
このように構成された本実施の形態の具体的な動作を図17および図18に示すフローチャートを用いて以下に示す。
本実施の形態は、図17に示されるように、第1の実施形態と同様の動作でマイクロタイタープレート12のプレート底下面12aを検出する。
続いて、CPU19mは、焦点面移動手段33を作動させて対物レンズ2を800μm上昇させる(ステップSC15)。この段階で対物レンズ2の焦点位置は、マイクロタイタープレート12のプレート底上面12b付近に達する。
続いてCPU19mは、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力を検出し(ステップSC16)、演算部19kに対してこの出力を元にA+Bの演算をさせ(ステップSC17)、そのデータを受信する。そしてそのデータの大きさが規定の大きさ(スレッシュホールド)を超えるように、すなわちCPU19mが合焦判定を行わせるに足るだけの大きさになるようにLDドライバ19bに対してレーザーダイオード13の出力を上昇すべく指示を出す。
レーザーダイオード13の出力が上昇し演算部19kからのA+B演算値がスレッシュホールドを超えたら(ステップSC18「YES」)、CPU19mは、焦点面移動手段33を作動させてその位置を中心に±400μm対物レンズ2を動作させる(ステップSC19)。そして、フォトディテクタ18の受光素子18a,18bからの出力を検出し(ステップSC20)、かつ演算部19kに(A−B)/(A+B)の演算をさせ(ステップSC21)、0クロスポイントか判定する(ステップSC22)。
一方、レーザーダイオード13の出力が上昇せず演算部19kからのA+B演算値がスレッシュホールドに満たない場合は(ステップSC18「NO」)、出力ゲインを上昇させ(ステップSC23)、ステップSC16に戻る。そして、演算部19kからのA+B演算値がスレッシュホールドを超えるまで、ステップSC16〜ステップSC18およびステップSC23を繰り返す。
ステップSC22において、0クロスポイントのとき(ステップSC22「YES」)、対物レンズ2の焦点面がプレート底上面12bと一致する。
一方、0クロスポイントとならないとき(ステップSC22「NO」)、ステップSC19に戻る。そして、0クロスポイントとなるまで、ステップSC19〜ステップSC22を繰り返す。
このようにして、結像位置判定部19nのCPU19mは、マイクロタイタープレート12のプレート底上面12b面に配置されている細胞に最終的にフォーカスを合わせ、オートフォーカスは終了する(ステップSC24)。
以上説明してきたように、本実施形態に係る顕微鏡1″によれば、対物レンズ2の焦点面の位置を調整し、対物レンズ2の焦点面をプレート底上面12b近傍に移動させることにより、プレート底下面2aからの反射光によってプレート底上面12bの検出が妨げられたり、被検物体にダメージを与えたりすることなく、プレート底上面12bに精度よく対物レンズの焦点面を一致させることができる。
これにより、簡易な構成で、精度よくオートフォーカスを高速処理することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、焦点面移動手段33は、対物レンズ2を移動させる代わりに、XY電動ステージ11を光軸方向に沿って上下に移動させることとしてもよく、また対物レンズ2とXY電動ステージ11とを相互に移動させることとしてもよい。
第1の実施形態に係る顕微鏡を示す構成図である。 第1の実施形態に係る結像位置判定部の構成図である。 第1の実施形態に係る結像位置判定部のフォーカス判定曲線を示す図である。 第1の実施形態に係るマイクロタイタープレートの底下面に焦点位置を合わせた側面図である。 第1の実施形態に係るマイクロタイタープレートの底上面に焦点位置を合わせた側面図である。 第1の実施形態に係るフォトディテクタの中心にスポットが照射された様子を示す図である。 第1の実施形態に係るマイクロタイタープレートの底下面において、フォトディテクタによる反射光の受光状態を示す図である。 第1の実施形態に係るマイクロタイタープレートの底上面において、フォトディテクタによる反射光の受光状態を示す図である。 第1の実施形態に係る動作のフローチャート図である。 第1の実施形態に係る動作のフローチャート図である。 第2の実施形態に係る顕微鏡を示す構成図である。 第2の実施形態に係る結像位置判定部の構成図である。 第2の実施形態に係る動作のフローチャート図である。 第2の実施形態に係る動作のフローチャート図である。 第3の実施形態に係る顕微鏡を示す構成図である。 第3の実施形態に係る結像位置判定部の構成図である。 第3の実施形態に係る動作のフローチャート図である。 第3の実施形態に係る動作のフローチャート図である。
符号の説明
1C オートフォーカス装置
2 対物レンズ
2C 検出手段
12 マイクロタイタープレート(透明板部材)
13 レーザーダイオード(光源)
18 フォトディテクタ(検出器)
19 結像位置判定部(制御手段)
33 焦点面移動手段

Claims (10)

  1. 透明板部材上に載置された被検物体から発せられる光を集光する対物レンズを具備する顕微鏡に備えられ、前記対物レンズの焦点面を前記被検物体と前記透明板部材との境界面に一致させるオートフォーカス装置であって、
    光源と、該光源から発せられ前記対物レンズを介して前記透明板部材の表面および前記境界面において反射して戻る反射光を検出する検出器とを有する検出手段と、
    該検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるゲイン調節手段と、
    前記対物レンズの焦点面と前記被検物体と光軸方向に沿って相対移動させる焦点面移動手段と、
    前記検出器からの出力に基づいて、前記対物レンズの焦点面が前記表面または前記境界面に一致したか否かを判定し、前記対物レンズの焦点面と前記表面とが一致したと判定した場合に前記検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるように前記ゲイン調節手段を制御し、前記焦点面移動手段により、前記対物レンズの焦点面を前記表面に一致させた後に前記境界面に近接させるように前記対物レンズの焦点面と前記被検物体とを相対移動させ、前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したと判定した場合に前記対物レンズの焦点面と前記被検物体との相対移動を停止させるように前記焦点面移動手段を制御する制御手段とを備えるオートフォーカス装置。
  2. 前記ゲイン調節手段が、前記光源のパワーを切り替える請求項1に記載のオートフォーカス装置。
  3. 前記ゲイン調節手段が、前記検出手段の出力ゲインの切替により前記検出器の受光感度を切り替える請求項1または請求項2に記載のオートフォーカス装置。
  4. 前記透明板部材がマイクロタイタープレートである請求項1から請求項3のいずれかに記載のオートフォーカス装置。
  5. 前記被検物体が細胞である請求項1から請求項4のいずれかに記載のオートフォーカス装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のオートフォーカス装置を備える顕微鏡。
  7. 透明板部材上に載置された被検物体から発せられる光を集光する対物レンズを具備する顕微鏡に備えられ、前記対物レンズの焦点面を前記被検物体と前記透明板部材との境界面に一致させるオートフォーカス装置であって、
    光源と、該光源から発せられ前記対物レンズを介して前記透明板部材の表面および前記境界面において反射して戻る反射光を検出する検出器とを有する検出手段と、
    前記対物レンズの焦点面と前記被検物体と光軸方向に沿って相対移動させる焦点面移動手段と、
    前記検出器からの出力に基づいて、前記対物レンズの焦点面が前記表面または前記境界面に一致したか否かを判定し、前記対物レンズの焦点面と前記表面とが一致したと判定した場合に判定条件を変更し、前記焦点面移動手段により、前記対物レンズの焦点面を前記表面に一致させた後に前記境界面に近接させるように前記対物レンズの焦点面と前記被検物体とを相対移動させ、前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したと判定した場合に前記対物レンズの焦点面と前記被検物体との相対移動を停止させるように前記焦点面移動手段を制御する制御手段とを備えるオートフォーカス装置。
  8. 前記判定条件変更手段が、前記光源のパワーを変更する請求項7に記載のオートフォーカス装置。
  9. 前記判定条件変更手段が、前記検出手段の出力ゲインを変更する請求項7または請求項8に記載のオートフォーカス装置。
  10. 透明板部材上に載置された被検物体に光を照射し、前記透明板部材の表面および前記被検物体と前記透明板部材との境界面において反射して戻る反射光を検出する検出手段を備えた顕微鏡において、前記対物レンズの焦点面を前記被検物体と前記透明板部材との境界面に一致させるオートフォーカス方法であって、
    前記対物レンズの焦点面と前記透明板部材の表面とを近接させる第1の近接ステップと、
    前記対物レンズの焦点面が前記透明板部材の表面に一致したか否かを判定する第1の判定ステップと、
    該第1の判定ステップにより前記対物レンズの焦点面が前記表面に一致したと判定された場合に、前記検出手段の入力ゲインおよび/または出力ゲインを切り替えるゲイン切替ステップと、
    前記対物レンズの焦点面と前記境界面とを近接させる第2の近接ステップと、
    前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したか否かを判定する第2の判定ステップと、
    該第2の判定ステップにより前記対物レンズの焦点面が前記境界面に一致したと判定された場合に、前記対物レンズの焦点面と前記境界面とが近接するのを停止させる停止ステップとを含むオートフォーカス方法。
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