JP4642205B2 - 走査光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザービームプリンタ、レーザーファクシミリ等に使用される走査光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のこの種の走査光学装置の光学箱内に配置された各部品の表面図であり、図10は図9のA−A’断面図である。光学箱1にはレーザーユニット2、複合レンズ3、回転多面鏡4、駆動モータ5、第1の結像レンズ6、第2の結像レンズ7、折返しミラー8等が配置され、光学箱1の上部開口には蓋9が被着されている。レーザーユニット2は半導体レーザー光源2a、コリメータレンズ2b、光検出部2c等から構成され、複合レンズ3にはシリンドリカルレンズ3aと光検出用レンズ3bが設けられている。そして、回転多面鏡4には偏向反射面4aが設けられており、回転多面鏡4は駆動モータ5により支持されている。
【0003】
図10に示すように、第1の結像レンズ6は一対の板ばね10、11により光学箱1に固定され、第2の結像レンズ7も一対の板ばね12、13により光学箱1に固定されている。これらの板ばね10〜13は結像レンズ6、7の出射光側において光学箱1のばね固定部14〜17に配置され、結像レンズ6、7は板ばね10〜13により入射光側に押圧されている。
【0004】
例えば、第1の結像レンズ6には上下のフランジ部6a、6bが設けられており、下側のフランジ6bの長手方向の中心には第1の結像レンズ6の中心位置を決めるための突起6cが形成されている。また、第1の結像レンズ6の長手方向の両端部において、下側のフランジ部6bには高さ方向基準面6dが設けられ、入射光側には光軸方向基準面6eが設けられている。
【0005】
光学箱1には、折返しミラー8で反射したレーザー光を通過させる開口部1aと、第1の結像レンズ6の突起6cを狭持するための一対の位置決めピン1bと、第1の結像レンズ6の高さ方向基準面6dが突き当てられる高さ方向基準部1cと、第1の結像レンズ6の光軸方向基準面6eが突き当てられるリブ形状の光軸方向基準部1dと、板ばね10を係止するための図示しない係止爪とが形成されている。
【0006】
板ばね10には、第1の結像レンズ6の高さ方向基準面6dを光学箱1の高さ方向基準部1cに押圧する高さ方向押圧部10aと、第1の結像レンズ6の光軸方向基準面6eを光学箱1の光軸方向基準部1dに押圧する光軸方向押圧部10bと、光学箱1の係止爪に係合する図示しない係合孔とが形成されている。
【0007】
なお、板ばね12は第2の結像レンズ7に対応する形状とされ、板ばね11、13は板ばね10、12にそれぞれ対称的に配置されている。また、ばね固定部16は板ばね12に対応する形状とされ、ばね固定部15、17はばね固定部14、16にそれぞれ対称的に設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような上述の従来例では、結像レンズ6、7を光学箱1に固定するために4個の異なった形状の板ばね10〜13が必要であるため、部品点数が多くなる。また、取り付け工数と取り外し工数が多くなる上に、部品管理が煩雑になることがある。更に、板ばね10〜13の押圧力の反力を光学箱1のばね固定部14〜17で受ける構造になっているため、板ばね10〜13を光学箱1に取り付ける際に大きい力を必要とする。
【0009】
これらの問題点を解決するためには、結像レンズ6、7を接着剤により固定することも考えられるが、昨今の環境保護の観点から結像レンズ6、7を容易に取り外すことが必須であるため、結像レンズ6、7は板ばね10〜13により固定することが望ましい。
【0010】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、光学レンズの取り付け及び取り外しが容易な走査光学装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る走査光学装置は、レーザー光を発する発光手段と、該発光手段からのレーザー光を偏向する偏向手段と、該偏向手段からのレーザー光を感光体上に走査させる第1及び第2の結像レンズと、内側に前記発光手段、前記偏向手段、前記第1及び第2の結像レンズが配置された光学箱と、を有する走査光学装置において、前記光学箱に直接係止され、前記第1及び第2の結像レンズを押圧する一の押さえ部材と、前記第1の結像レンズが前記押さえ部材によって押圧されて突き当てられる第1の突き当て基準面と、前記第2の結像レンズが前記押さえ部材によって押圧されて突き当てられる第2の突き当て基準面と、を有し、前記第1の突き当て基準面は、前記第1の結像レンズの前記第2の結像レンズと対向する側の反対側の面に当接するよう設けられ、前記第2の突き当て基準面は、前記第2の結像レンズの前記第1の結像レンズと対向する側の反対側の面に当接するように設けられており、
前記押さえ部材が前記第1の結像レンズを押圧する方向と前記第2の結像レンズを押圧する方向とが互いに逆の方向であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を図2〜図7に図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は参考例の走査光学装置の第1、第2の結像レンズと、それらの両方を抑える押さえ部材とを模式的に表した斜視図である。第1、第2の結像レンズ21、22はXY平面上でX軸方向に離間して並んでいる。なお、この場合に第1、第2の結像レンズ21、22は、便宜上、略直方体として図示している。
【0016】
第1、第2の結像レンズ21、22は長尺形状であり、Y軸方向に長いレンズである。第1の結像レンズ21は面21aを有し、この面21aは第1の結像レンズ21の面のうち、第2の結像レンズ22と対向する面の反対側の面であり、また第1の面21aのうち、Y軸方向における端部を21b、21cで示している。
【0017】
第2の結像レンズ22は面22aを有し、この面22aは第2の結像レンズ22の面のうち、第1の結像レンズ21と対向する面の反対側の面であり、面22aのうち、Y軸方向における端部を22b、22cで示している。
【0018】
第1、第2の結像レンズ21、22の上部には押さえ部材23が載置され、この押さえ部材23は2個所の屈曲片23a、23bを有している。一方の屈曲片23aは第1の結像レンズ21の面21aで第1の結像レンズ21を押さえ、また他方の屈曲片23bは第2の結像レンズ22の面22aを押さえている。
【0019】
面21aを押す矢印で示す力F2の方向は、同時に他方の屈曲片23bが面22aから離れるように働く。また、面22aを押す矢印で示す力F1の方向は同時に一方の屈曲片23bが面21aから離れるように働く。これら力F1、F2はX軸方向に沿う方向に作用し、互いにその方向は逆向きである。
【0020】
つまり、押さえ部材23が一方の結像レンズを押す方向に大きな力を加えても、他方の結像レンズに力が加わることはなく、その結果、押さえ部材23が屈曲片23a、23b以外の部分で撓むことを防ぐことができる。
【0021】
また、押さえ部材23が両方の結像レンズ21、22を互いに逆の方向から押さえているので、それぞれの結像レンズ21、22を押さえる力同士が打ち消し合うことになる。
【0022】
本参考例では、押さえ部材23は弾性を有する板ばねであることが好ましい。屈曲片がばねとして作用し、嵌め込むだけで結像レンズ21、22を押さえることができる。なお、この板ばねは例えば金属製或いは樹脂製であってもよい。
【0023】
本参考例は、押さえ部材23は第1、第2の結像レンズ21、22の4つの端部21b、21c、22b、22cを押さえる構成であってもよい。これらの4つの端部21b、21c、22b、22cを押さえる構成の場合には、押さえ部材23は1個で済む。
【0024】
或いは本参考例は、押さえ部材23は端部21b、22bの2個所を押さえる構成であってもよい。更に本実施の形態は、別の図示しない押さえ部材により端部21c、22cの2個所を押さえてもよい。別の押さえ部材を用いることで、押さえ部材23は合計2個で済む。つまり、本実施の形態では押さえ部材23を第1、第2の結像レンズ21、22に取り付ける場合に、押さえ部材23が1個又は2個で済むので、部品点数が少なくて済む。
【0025】
押さえ部材23が板ばねである場合に、少ない部品点数を嵌め込むだけで取り付けが完了できるので、組み立てを手作業で行うこともできる。手作業で簡便に組み立てる場合には、組み立てロボット等の高価な製造装置を使用しなくて済む。また、手作業で簡便に組み立てができるので、第1、第2の少なくとも何れかの結像レンズ21、22の形状や配置位置が設計変更される場合に、組み立てロボットに組み立て指示をするためのプログラムを作成しなくとも済み、設計変更から生産までの時間を短縮できる。このようなことから、走査光学装置置の製造コストを低下させることができる。
【0026】
走査光学装置に、図示しない折り返しミラーやシリンドリカルレンス等を設ける場合に、押さえ部材23が第1、第2の結像レンズ21、22を押さえると共に、折り返しミラーやシリンドリカルレンズの少なくとも一方を押さえる構成としてもよい。そのような構成とすることで、折り返しミラーやシリンドリカルレンズを押さえる押さえ部材を用いる必要がなくなり、その結果、部品点数が減り、取り付け作業が簡便になるので、製造コストを下げることができる。
【0027】
更に、第1、第2の結像レンズ21、22の両方を押さえる押さえ部材23により、これら折り返しミラーやシリンドリカルレンズの少なくとも何れか一方を押さえることができる構成とすれば、折り返しミラーやシリンドリカルレンズ等の少なくとも何れか一方を、第1、第2の結像レンズ21、22の少なくとも一方に近付けて配置することができるという設計の自由度が向上する。その結果、走査光学装置の小型化が実現できる。
【0028】
押さえ部材23が折返しミラーも押さえる場合には、押さえ部材23が折返しミラーにまで延在した形状、即ち大きな面積を有する押さえ部材であればよい。また、押さえ部材23がシリンドリカルレンズも押さえる場合は、押さえ部材23の一部が折り曲げられることで得られる押圧部により、シリンドリカルレンズを押さえてもよい。
【0029】
なお、シリンドリカルレンズでなくても、或いはシリンドリカルレンズとBD(Beam Detectingレンズ)とが一体にした複合レンズを押さえ部材23により押さえてもよい。また、押さえ部材23が複合レンズを押さえることができれば、ビーム検出手段を結像レンズ21、22の近くに配置でき、走査光学装置の小型化が更に実現できる。
【0030】
図2は第1の実施の形態を示し、押さえ部材23は第1、第2の結像レンズ21、22の互いに対向する面21a、22a同士を押さえている。その他については、参考例と同じである。
【0031】
図3は第2の実施の形態の走査光学装置において、光学箱の蓋を外した状態を模式的に表した平面図である。図4は図3のB−B’線断面図であり、このB−B’線方向は結像レンズの中心光軸と同方向である。半導体レーザー光源及び同期検知受光部及び半導体レーザーから発生する光束を平行光束にするコリメータレンズを有するレーザーホルダ31、コリメータレンズからの平行光束を線状に集光するシリンドリカルレンズ32及び同期検知レンズ(BDレンズ)33を一体成型した複合レンズ34、シリンドリカルレンズ32によって集光され形成される線像の近傍に偏向反射面を有する偏向手段である回転多面鏡35、この回転多面鏡35を回転駆動するモータ36、第1の結像レンズ37、第2の結像レンズ38、光束の向きを感光体の方向に変えるための折返しミラー39等が光学箱40内に配置されており、光学箱40の上面は図示しない蓋により密閉されている。
【0032】
第1、第2の結像レンズ37、38の上には、押さえ部材である板ばね41が被着されている。図3ではその様子を図示するために、第1、第2の結像レンズ37、38は点線で図示している。
【0033】
第1、第2の結像レンズ37、38には、それぞれ中央位置決め用の突起37a、38a、高さ方向基準面37b、38b、光軸方向基準面37c、38cが形成されている。光軸方向基準面37c、38cは、その設けられている方向が第1結像レンズ37と第2結像レンズ38とで逆方向とされている。また、光軸方向基準面37c、38cは結像レンズ37、38にそれぞれ2個設けられており、より具体的には結像レンズ37、38の中心光軸を挟んで、結像レンズ37、38の両端部に設けられている。
【0034】
光学箱40には、第1の結像レンズ37の突起37aを挟持するための位置決めピン40b、高さ方向基準面37bが突き当てられる高さ方向基準部40d、光軸方向基準面37cが突き当てられる光軸方向基準部40f、第2結像レンズ38の突起38aを挟持するための位置決めピン40c、高さ方向基準面38bが突き当てられる高さ方向基準部40e、光軸方向基準面38cが突き当てられる光軸方向基準部40g、板ばね41を取り付けるための位置決めピン40h、係止突起形状部40iが形成されている。
【0035】
図5は板ばね41の斜視図である。板ばね41には、主走査方向と略平行な板ばね本体部42、本体部42の両側から略垂直に立ち下げられ先端部に更に光軸方向のくの字状の押圧形状を備えた複数個の押圧部43、44、本体部42から斜めに立ち下げられ先端部に高さ方向の押圧部を備えた複数個の高さ方向押圧部45、46、47、 シリンドリカルレンズ32の横方向押圧部48、光学箱40に取り付けるときの位置決め孔49及び係止孔形状50が設けられている。
【0036】
押圧部43、44は固定部材である板ばね41の一部を折り曲げて得られ、これら押圧部43、44は本体部42と一体とされている。押圧部43は光軸方向において第1の結像レンズ37を偏向手段側に押圧する。また、押圧部44は光軸方向において、第2の結像レンズ38を折返しミラー39側に押圧する。なお、ここでいう偏向手段側と折返しミラー39側とは、2つの結像レンズ37、38の間を境に互いに光軸方向において反対の関係にある。更に、換言すれば、この2つの結像レンズは37、38は光軸方向で相反する方向に、押圧部43、44によって押圧されている。
【0037】
なお、この押圧部43、44は、2枚の結像レンズ37、38の間から、光軸両方向へ2枚の結像レンズ37、38を押圧する。そして、この板ばね41は1枚でありながら、2枚の結像レンズ37、38のそれぞれの両端部を押圧する。即ち、この板ばね41は2枚の結像レンズ37、38を4つの押圧部43、44により押圧固定する。
【0038】
組立て時には、各レンズを所定の位置に設置した後に、板ばね41を上方から光学箱40の上部に設けた2個の位置決めピン40hに、位置決め孔49を嵌合するように挿入し、係止孔形状50が光学箱40上の係止突起形状40iに達すると、光学箱40に係止できる。
【0039】
このとき、第1の結像レンズ37は板ばね41上に設けられた光軸方向押圧部43によって、光学箱40上の光軸方向基準部40fに光軸方向基準面37eが圧接される。また、板ばね41上に設けられた高さ方向押圧部45、46によって、高さ方向基準部40dに高さ方向基準面37bが圧接され、光学箱40上に固定される。
【0040】
同様に、第2の結像レンズ38は板ばね41上に設けられた光軸方向押圧部44によって、光学箱40上の光軸方向基準部40gに光軸方向基準面38eが圧接される。また、板ばね41上に設けられた高さ方向押圧部47によって、高さ方向基準部40eに高さ方向基準面38bが圧接され、光学箱40上に固定される。
【0041】
このように第2の実施の形態では、光軸方向押圧部43と押圧部44は反対方向の向きとなり、反力がほぼ打ち消し合うため、板ばね41には装着時に光軸方向の力は発生することはない。
【0042】
従って、本実施の形態は板ばね41により一度に第1、第2の結像レンズ37、38を固定できる。また、本実施の形態は固定された第1、第2の結像レンズ37、38を光学箱40から取り出す場合に、板ばね41を一度だけ引き抜けば、その後は容易に第1、第2の結像レンズ37、38を光学箱40から取り出せる。
【0043】
なお、本実施の形態では、第1、第2の結像レンズ37、38を光学箱40に接着固定していないが、紫外線等で硬化する光硬化型樹脂を用いて、第1、第2の結像レンズ37、38のうち少なくとも何れか一方を光学箱40に強固に接着固定し、更に前述の板ばね41によって、第1、第2の結像レンズ37、38を固定するという形態を適宜に用いてもよい。また、シリンドリカルレンズ32又は複合レンズ34についても、同様にして光学箱40上に仮固定できる。
【0044】
本実施の形態では、シリンドリカルレンズ32又は複合レンズ34の押圧方向は光軸と直角方向のみとし、仮固定としているが、これに図示しない高さ方向の押圧部を加えて、本固定とすることもできる。
【0045】
このような構成により、レーザーホルダ31の半導体レーザー光源から発した光束はコリメータレンズにより平行光束とされ、シリンドリカルレンズ32により回転多面鏡35の偏向反射面35aに線像を集光する。偏向反射面35aにおいて偏向反射された光束は、第1の結像レンズ37、第2の結像レンズ38、折返しミラー39を介して、光学箱40の開口部を通過して図示しない感光体を照射する。このとき、走査光の書き出しタイミングは、偏向反射面35において偏向反射された光束が、同期検知レンズ33を経てレーザーホルダ31上の同期検知受光部に入射した時点がトリガとして設定されている。
【0046】
第1、第2の結像レンズ37、38は、偏向反射面35aにおいて反射された光束が感光体上においてスポットを形成するように集光し、またスポットの走査速度が等速に保たれるように設計されている。回転多面鏡35の回転によって図示しない感光体においては光束による主走査が行われ、また感光体がその円筒の軸線を中心として回転駆動することにより副走査が行われ、感光体の表面には静電潜像が形成される。この静電潜像は図示しない現像装置によりトナー像に顕像化され、このトナー像は記録紙に転写され、その後にトナーは定着装置により加熱定着され、プリントが行われる。このように、この走査光学装置と図示しない感光体を用いて、レーザービームプリンタや複写材などの電子写真方式の画像形成装置を得ることができる。
【0047】
図6は状態の第3の実施の形態の走査光学装置の平面図、 図7は図6の走査光学装置に蓋60を被着した状態のC−C’線断面図であり、光学箱61にはレーザーホルダ62、複合レンズ63、回転多面鏡64、駆動モータ65、第1の結像レンズ66、第2の結像レンズ67、折返しミラー68等が配置されている。レーザーホルダ62は半導体レーザー光源62a、コリメータレンズ62b、光検出部62c等から構成されている。複合レンズ63はシリンドリカルレンズ63aと光検出用レンズ63bとから成り、回転多面鏡64には偏向反射面64aが設けられており、回転多面鏡64は駆動モータ65により支持されている。
【0048】
ここで、第1、第2の結像レンズ66、67は、光軸中心の両側端部に配置された一対の板ばね70、71により相互に離反する方向に押圧され、板ばね70、71はビス72、73により光学箱61にそれぞれ固定されている。結像レンズ66、67と板ばね70、71は光軸に対してそれぞれ対称的に配置されている。従って、この実施の形態では、結像レンズ66、67の片端部と一方の板ばね70とについて説明する。
【0049】
結像レンズ66、67には、中央位置決め用の突起66a、67a、高さ方向基準面66b、67b、光軸方向基準面66c、67c等が形成されている。光学箱61には、折返しミラー68で反射したレーザー光を通過させる開口部61a、結像レンズ66、67の突起66a、67aを挟持するためのそれぞれ一対の位置決めピン61b、61c、結像レンズ66、67の高さ方向基準面66b、67bが突き当てられる高さ方向基準部61d、61e、結像レンズ66、67の光軸方向基準面66c、67cが突き当てられる光軸方向基準部61f、61g、押さえ部材である板ばね70が取り付けられる溝部61h等が形成されている
板ばね70には、光学箱61の溝部61hにビス72により固定される本体部70aと、本体部70aの前端部から立ち上げられた支持部70bを介して略水平に折り曲げられ、第1の結像レンズ66の高さ方向基準面66bを光学箱61の高さ方向基準部61dに押圧する第1の高さ方向押圧部70cと、本体部70bの前端部から斜め方向に立ち上げられ、第1の結像レンズ66の光軸方向基準面66cを光学箱61の光軸方向基準部61fに押圧する第1の光軸方向押圧部70dと、本体部70aの後端部から立ち上げられた支持部70eに略水平に折り曲げられ、第2の結像レンズ67の高さ方向基準面67bを光学箱61の高さ方向基準部61eに押圧する第2の高さ方向押圧部70fと、本体部70aの後端部から斜めに立ち上げられ、第2の結像レンズ67の光軸方向基準面67cを光学箱61の光軸方向基準部61gに押圧する第2の光軸方向押圧部70gとが設けられている。板ばね70は第1、第2の結像レンズ66、67が対向するそれぞれの面において、第1、第2の結像レンズ66、67を逆方向に押圧し固定する。
【0050】
結像レンズ66、67を光学箱61に取り付ける際には、これらを光学箱61の所定位置に搭載した後に、一方の板ばね70の本体部70aを光学箱61の一方の溝部61hに沿って挿入し、ビス72により固定する。このとき、板ばね70の第1、第2の高さ方向押圧部70c、70fは、結像レンズ66、67を光学箱61の第1、第2の高さ方向基準部61d、61eにそれぞれ押圧する。同時に、板ばね70の第1、第2の光軸方向押圧部70d、70gは、結像レンズ66、67を光学箱61の第1、第2の光軸方向基準部61f、61gにそれぞれ押圧する。このとき、結像レンズ66、67からの反力が、光軸方向押圧部70d、70gを介して本体部70aの両端部にそれぞれ加わる。しかしながら、板ばね70は本体部70aの両端部に加わる反力が打ち消し合うように設計されているので、板ばね70が光学箱61に力を作用することはない。
【0051】
そして、他方の板ばね71も板ばね70と同様に光学箱61にビス73により固定する。この際に、他方の板ばね71も板ばね70と同様に作用する。
【0052】
このように本実施の形態では、第1、第2の結像レンズ66、67を2個の板ばね70、71により光学箱61に固定するので、部品点数が従来と比較して減少し、取り付け工数と取り外し工程も減少する上に、部品管理も容易になる。また、第1、第2の結像レンズ66、67からの反力が板ばね70、71の内部で打ち消し合うので、板ばね70、71が光学箱61に作用することはなく、それらの取り付け作業が容易になる。
【0053】
なお、板ばね70、71をビス72、73により固定したが、弾性的な爪により係止するように構成することも可能である。
【0054】
図8は参考例の走査光学装置の断面図であり、光学箱80の構造は本実施形態の先の形態と比較して若干異なり、第1、第2の結像レンズ66、67は、光軸の両側に配置された一対の板ばね81、82(板ばね82は図示せず)により、先の実施の形態とは逆に相互に接近する方向に押圧されている。即ち、光学箱80には開口部80a、図示しない位置決めピン、第1、第2の溝部80b、80c、第1、第2の高さ方向基準部80d、80e、第1、第2の光軸方向基準部80f、80g等が設けられている。
【0055】
そして、板ばね81には結像レンズ66、67の間に架設される本体部81a、本体部81aの前後端部から下方に折り曲げられ光学箱80の溝部80b、80cにそれぞれ挿入される支持部81b、81c、支持部81b、81cの上部から内方に折り曲げられ結像レンズ66、67を光学箱80の高さ方向基準部80d、80eに押圧する第1、第2の高さ方向押圧部81d、81e、支持部81b、81cの端部近傍から斜めに折り曲げられ結像レンズ66、67を光学箱80の光軸方向基準部80f、80gに押圧する第1、第2の光軸方向押圧部81f、81g等が設けられている。この参考例も、先の実施の形態と同様な効果を達成できる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る走査光学装置は、2枚の結像レンズの光軸方向の突き当て基準面を結像レンズの対向面又は背面側に設けたので、各結像レンズの突き当て基準面を光学箱の突き当て基準部に押圧でき、部品点数が従来と比較して減少する。従って、結像レンズの取り付け工数及び取り外し工数が減少し、結像レンズの取り付け及び取り外しが容易になると共に、押さえ部材の管理も容易になる。
【0057】
また、各結像レンズからの反力を共通の押さえ部材の内部で打ち消し合うようにできるので、押さえ部材が光学箱に力を作用することがなく、結像レンズの取り付け及び取り外しが更に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例の2つの結像レンズと押さえ部材の斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態の2つの結像レンズと押さえ部材の斜視図である。
【図3】 第2の実施の形態の平面図である。
【図4】 図2のB−B’線断面図である。
【図5】 板ばねの斜視図である。
【図6】 第3の実施の形態の平面図である。
【図7】 図6のC−C’線断面図である。
【図8】 参考例の図7に相応する断面図である。
【図9】 従来例の平面図である。
【図10】 図9のA−A’線断面図である。
【符号の説明】
21、22,37、38、66、67 結像レンズ
23 押さえ部材
31、63 レーザーホルダ
35、64 回転多面鏡
36 駆動モータ
40、61 光学箱
41、70、71 板ばね
Claims (6)
- レーザー光を発する発光手段と、
該発光手段からのレーザー光を偏向する偏向手段と、
該偏向手段からのレーザー光を感光体上に走査させる第1及び第2の結像レンズと、
内側に前記発光手段、前記偏向手段、前記第1及び第2の結像レンズが配置された光学箱と、
を有する走査光学装置において、
前記光学箱に直接係止され、前記第1及び第2の結像レンズを押圧する一の押さえ部材と、
前記第1の結像レンズが前記押さえ部材によって押圧されて突き当てられる第1の突き当て基準面と、
前記第2の結像レンズが前記押さえ部材によって押圧されて突き当てられる第2の突き当て基準面と、
を有し、
前記第1の突き当て基準面は、前記第1の結像レンズの前記第2の結像レンズと対向する側の反対側の面に当接するよう設けられ、前記第2の突き当て基準面は、前記第2の結像レンズの前記第1の結像レンズと対向する側の反対側の面に当接するように設けられており、
前記押さえ部材が前記第1の結像レンズを押圧する方向と前記第2の結像レンズを押圧する方向とが互いに逆の方向であることを特徴とする走査光学装置。 - 前記突き当て基準面は、夫々前記第1及び第2の結像レンズの光軸方向の突き当て基準面であることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
- 前記押さえ部材はさらにシリンドリカルレンズを押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
- 前記押さえ部材はさらに折返しミラーを押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
- 前記押さえ部材はさらにシリンドリカルレンズと、BDレンズが複合された複合レンズを押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
- 前記押さえ部材は板バネであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の走査光学装置。
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