JP4641652B2 - 洗浄液、圧延油の清浄化方法及び装置 - Google Patents

洗浄液、圧延油の清浄化方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷間圧延機やストリップ洗浄装置において使用された圧延油や洗浄液に混入するスカムや鉄粉等の異物を、圧延油や洗浄液の循環経路において除去する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷間圧延中のストリップには、圧延ロールとの摩擦熱によるヒートスクラッチ等の発生を防止するために、水と油を混合してなるエマルジョンや油のみからなるニート等の圧延油が供給されるが、供給された圧延油には圧延時に発生するスカムや鉄粉等の異物が混入する。圧延油は循環使用されるため、これら異物がストリップと圧延ロールとの間に噛み込まれると、ストリップに表面疵や光沢不良等が発生する。
【0003】
また、冷間圧延し焼鈍酸洗したストリップは、表面に微細な汚れや異物が付着しており、そのまま調質圧延するとストリップに表面疵や光沢不良等が発生するため、調質圧延前にアルカリ洗浄液等で洗浄する。洗浄に使用した洗浄液にはスカム等の異物が混入するため廃棄処分しているが、不経済であるため循環使用することが望ましい。
【0004】
冷間圧延におけるストリップの表面疵や光沢不良等を防止し、また、ストリップの洗浄に使用した洗浄液を循環使用するためには、圧延油や洗浄液中のスカムや鉄粉等の異物を除去する必要であるが、この場合、圧延油や洗浄液は連続して多量の供給を必要とするため、除去は効率よく行うことが必要である。
【0005】
従来、圧延油中の異物除去方法として、例えば、特開平8−24933号公報によれば、圧延を一時停止させてスカム分離槽に圧延油を少量づつ供給することで、スカム分離槽内の圧延油液面をゆっくりとした速度で上昇させることにより、圧延油液面に浮遊するスカムを溢れ出させる装置が知られており、特開平5−57329号公報によれば、フロートによりスカム吸い込み口を液面に位置させたスカム吸引管によりスカムを吸引する装置が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平8−24933号公報による装置では、スカム分離槽の液面レベルをゆっくりと上昇させることで、スカムを歩留よく溢れ出させるために、圧延を一時停止させなければならないという問題があり、特開平5−57329号公報による装置では、受入れピットへの圧延油の流れ込みにより波立ちが発生し、また波立ちによりスカムの浮上分離が不十分となるため、スカムを安定して吸引することができず、スカムの回収歩留が悪いという問題がある。
【0007】
本発明は、冷間圧延機やストリップ洗浄装置において使用された圧延油や洗浄液に混入するスカムや鉄粉等の異物を効率よく除去するために、(1)浮遊スカムを歩留よく吸引してスカム分離タンクに供給することで、スカム分離タンクでの分離効率を向上させ、(2)スカム分離タンクでは液面上昇を緩やかに行うことにより、圧延油や洗浄液の波立ち及び攪拌によるスカムや鉄粉等の混濁を防止し、(3)スカム分離タンクを複数設けることにより、スカムの浮上及び鉄粉の沈降時間を十分に確保することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その要旨とするところは以下のとおりである。
(1)ストリップ洗浄装置の洗浄液を洗浄液タンクに収容し、該洗浄液タンク内で浮遊するスカムを吸引して、洗浄液タンクを出て該洗浄液タンクに戻る洗浄液迂回路に設けた、スカム受け入れ口、該洗浄液タンクと連通した清浄化洗浄液の排出口、浮遊スカムを排出するスクレーパー及び堆積異物を排出する異物排出口を有する複数のスカム分離タンクに、規定の液面高さになるまで該スカム受け入れ口より収容し、規定の液面高さまで受け入れた後洗浄液の供給を停止し、該スカム分離タンク内で浮遊するスカムを掻き出してタンク上端から排出し、該スカム分離タンク内で沈降する異物をタンク下端から排出し、清浄化された洗浄液を該清浄化洗浄液の排出口から該洗浄液タンクに供給する操作を各スカム分離タンク毎で交互に行うことを特徴とする洗浄液の清浄化方法。
【0009】
(2)ストリップ洗浄装置の洗浄液循環経路に洗浄液タンクを設け、該洗浄液タンク内にスカム吸引装置を設け、該スカム吸引装置により洗浄液タンクを出て該洗浄液タンクに戻る洗浄液迂回路を設け、該洗浄液迂回路に複数のスカム分離タンクを設け、前記スカム吸引装置には、スカム受入口側にスカム流入部を有するスカム受けと、該スカム受け内のスカムを吸引する吸引ポンプと、液面レベル計の信号を受けて前記スカム受けを昇降させる昇降駆動機構を設け、前記スカム分離タンクには、前記吸引ポンプと連通したスカム受入口と、前記洗浄液タンクと連通した清浄化洗浄液の排出口と、液面を上昇させる液面加圧室と、該液面加圧室の外側でスライド移動するスクレーパーと、堆積異物を排出する異物排出口を設けたことを特徴とする洗浄液の清浄化装置。
【0010】
(3)冷間圧延機の圧延油を圧延油タンクに収容し、該圧延油タンク内で浮遊するスカムを吸引して、圧延油タンクを出て該圧延油タンクに戻る圧延油迂回路に設けた、スカム受け入れ口、該圧延油タンクと連通した清浄化圧延油の排出口、浮遊スカムを排出するスクレーパー及び堆積異物を排出する異物排出口を有する複数のスカム分離タンクに、規定の液面高さになるまで該スカム受け入れ口より収容し、規定の液面高さまで受け入れた後圧延油の供給を停止し、該スカム分離タンク内で浮遊するスカムを掻き出してタンク上端から排出し、該スカム分離タンク内で沈降する異物をタンク下端から排出し、清浄化された圧延油を該清浄化圧延油の排出口から該圧延油タンクに供給するする操作を各スカム分離タンク毎で交互に行うことを特徴とする圧延油の清浄化方法。
【0011】
(4)冷間圧延機の圧延油循環経路に上流側から第1ダーティタンクと圧延油タンクと第2ダーティタンクを順に設け、該圧延油タンク内にスカム吸引装置を設け、該スカム吸引装置により圧延油タンクを出て該圧延油タンクに戻る圧延油迂回路を設け、該圧延油迂回路に複数のスカム分離タンクを設け、前記スカム吸引装置には、スカム受入口側にスカム流入部を有するスカム受けと、該スカム受け内のスカムを吸引する吸引ポンプと、液面レベル計の信号を受けて前記スカム受けを昇降させる昇降駆動機構を設け、前記スカム分離タンクには、前記吸引ポンプと連通したスカム受入口と、前記圧延油タンクと連通した清浄化液の排出口と、液面を上昇させる液面加圧室と、該液面加圧室の外側でスライド移動するスクレーパーと、堆積異物を排出する異物排出口を設けたことを特徴とする圧延油の清浄化装置。
【0012】
(5)前記(2)の洗浄液の清浄化装置において、前記液面加圧室には、液面上で密閉空間を形成し液面下でスカム流入口を形成した壁体と、該壁体に設けられて液面レベル計の信号により開度調整される圧力気体供給口を設けたことを特徴とする洗浄液の清浄化装置。
(6)前記(4)の圧延油の清浄化装置において、前記液面加圧室には、液面上で密閉空間を形成し液面下でスカム流入口を形成した壁体と、該壁体に設けられて液面レベル計の信号により開度調整される圧力気体供給口を設けたことを特徴とする圧延油の清浄化装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による洗浄液の清浄化装置を、ストリップの洗浄装置に適用した実施の形態を示している。図1において、ストリップ洗浄装置1に供給されストリップの洗浄に使用されたアルカリ溶液がストリップ洗浄装置1を出て、洗浄液タンク2を経由しストリップ洗浄装置1に戻される洗浄液循環経路3が設けられている。
【0014】
洗浄液タンク2には、タンク内で浮遊するスカムを吸引するスカム吸引装置4が設けられており、スカム吸引装置4によりスカムを主体とする洗浄液が洗浄液タンク2を出て洗浄液タンク2に戻る洗浄液迂回経路5が設けられている。洗浄液迂回経路5にはスカム分離タンク6及び7が設けられており、スカム分離タンク6及び7で分離されたスカム及び鉄粉等の異物は廃液タンク8、廃液ピット9に送られる。
【0015】
図2は、洗浄液タンク2に設けられたスカム吸引装置4の斜視図であり、図3は、スカム吸引装置4の部分断面図である。スカム吸引装置4は、洗浄液タンク2内を昇降移動可能なスカム受け10と、該スカム受け10内に流入したスカムSを吸引する吸引ポンプ11と、洗浄液タンク2内の洗浄液面レベルを検出する液面レベル計12と、液面レベル計12の信号により前記スカム受け10を昇降させる昇降駆動機構13により構成されている。
【0016】
スカム受け10は幅中央部の前方にスカム流入口をもつスカム流入部14と、スカム流入部14の左右両側から洗浄液タンク2の両側面まで延びたスカム受け止め堰15により構成されている。液面レベル計12はフロート16の高さ位置を変位計17で検出する方式を採用している。
【0017】
昇降駆動機構13は、液面レベル計12の信号により駆動する電動モーター18と、電動モーター18の回転軸に連結され、かつ洗浄液タンク2の左右上端に渡された支持台19に支持されスクリューロッド20と、スカム受け10の左右両側部を貫通螺合したスクリューロッド21,21とが噛み合って構成されたウォーム機構22,22により構成されており、電動モーター18を回転駆動させると、スカム受け10が昇降移動する。
【0018】
図1に示すスカム分離タンク6と7は、左右対称の同一構造であるため、図4に一方のみのスカム分離タンク7の断面図を示し、スカム分離タンク6の説明は省略する。図5に図4のA−A線断面図を示している。スカム分離タンク7は、図2及び図3の吸引ポンプ11と連通したスカム受入口23と、図1の洗浄液タンク2と連通した清浄化洗浄液の排出口24と、液面を上昇させる液面加圧室25と、該液面加圧室の外側でスライド移動してスカムを排出するスクレーパー26と、堆積異物を排出する異物排出口27により構成されている。
【0019】
液面加圧室25は、液面上で密閉空間を形成し液面下でスカム流入口28を形成した壁体25aと、該壁体25aに設けられ液面レベル計(図示略)の信号により開度調整される圧力気体供給口29と、該圧力気体供給口29に連結して設けられたエアーチューブ30により構成されている。圧力気体供給口29、スカム受入口23及び清浄化圧延油の排出口24の各配管には液面レベル計(図示略)の信号により開閉するバルブ31〜33が設けられており、後述するようにスカム分離タンク6と7が交互で使用されるように構成されている。
【0020】
スクレーパー26は、ロッドレス式のエアーシリンダー34に連結されており、前記液面レベル計(図示略)の信号によりスカム排出口36までの間を往復移動し、スカム分離タンク7で浮遊するスカムをスカム排出口36からスカム排出通路37に落とし込むことができる。スカム排出口36にはスカムが固着してスカムの排出に支障を生じるため、固着したスカムを砕くローラ38が設けられている。ローラ38はタイマー(図示略)により駆動するロッドレス式のエアーシリンダー35により図5の矢印の方向を往復移動する。
【0021】
次に本装置の作動を説明する。図1に示すストリップ洗浄装置1においてストリップの洗浄に使用された洗浄液には、スカムやその他の異物が混入するために使用済洗浄液は洗浄液タンク2に供給される。スカム吸引装置4のスカム流入部14から浮上しているスカムSが流入するように、電動モーター18が液面レベル計12の信号を受けて駆動し、スカム流入部14の高さ位置が調整される。スカム流入部14からスカム受け10に流入したスカムは、吸引ポンプ11によって吸引され、スカム分離タンク7に供給される。
【0022】
スカム分離タンク7では液面レベル計(図示略)により検出されたスカムを主体とする汚染洗浄液の液面高さが規定レベルに到達すると、バルブ32が閉じて洗浄液の供給を停止し、汚染洗浄液は隣りのスカム分離タンク6に供給される。スカム分離タンク7において汚染洗浄液中のスカムは浮上分離し、その他の異物Gは比重差により沈降し、タンク底部に堆積する。
【0023】
スカムの浮上及び異物の沈降が完了すると、タイマー(図示略)によりバルブ31が開き、圧力気体供給口29からエアーチューブ 30内に空気が供給されエアーチューブ 30を膨張させて、液面加圧室25内の液面を押し下げることにより、液面加圧室25の外側の液面を押し上げて、浮遊しているスカムSをスカム排出口36の上面より上方に押し上げる。その後、スカム分離タンク7の幅寸法をもつスクレーパー26をエアーシリンダー 34によって駆動させ、浮遊しているスカムSをスカム排出口36に向けて掻き出し、スカム排出通路37から廃液タンク8に落とし込む。
【0024】
スクレーパー26により掻き出されるスカムはスカム排出口36に固着し、スカム排出効率を悪くするため、エアーシリンダー35にてローラー38を回転させながらスカム排出口36の上面を移動させてスカムを砕くことで除去する。
【0025】
スクレーパー26による浮上スカムの排出を完了すると、スカム分離タンク7の底部に設けられたバルブ50を開放して、沈降堆積したその他の異物Gを廃液タンク8、廃液ピット9へと落とし込む。スカム分離タンク7でのスカム及びその他の異物の分離除去処理が完了すると、スカム分離タンク7内の清浄化された洗浄液は、バルブ33を開放することにより、清浄化液の排出口24から洗浄液タンク2の清浄化側に供給され、該タンクからストリップ洗浄装置1に供給される。
【0026】
スカム分離タンク7でスカム及びその他の異物の除去を行っている間、スカム分離タンク6ではスカム吸引装置4により供給されるスカムを主体とする汚染洗浄液を受け入れており、液面レベル計(図示略)による液面高さが規定レベルに到達すると汚染洗浄液の供給を停止させ、スカム分離タンク7と同様の処理を行う。スカム分離タンク6でスカムやその他の異物の除去を行っている間、スカム分離タンク7はスカム吸引装置4により供給される汚染洗浄液を受け入れる。このように、2つのスカム分離タンク6と7を交互に使用することで連続的な運転が可能である。
【0027】
図6は、本発明による圧延油の清浄化装置の概要を示し、図1と符号の同じものは、名称及び構造ともに同じであるため、その説明を省略する。図1と異なる点は、図1のストリップ洗浄液装置1に変えて冷間圧延機39を設け、圧延油循環経路40にマグネットセパレータ41が設けられた第1ダーティタンク42及び第2ダーティタンク43を追加して設けた点であり、また、図1の洗浄液タンク2に変えて圧延油タンク44を設け、圧延油タンク44内に圧延油中の鉄粉等の異物を捕集するための濾紙を用いたフィルター45をコイル状に巻いて圧延油タンクの一端に支持して設け、フィルター45を送りロール46によって巻き出して圧延油に浸漬し、圧延油中の鉄粉等の異物を捕集した後、スタック47に送るように構成した点である。48はフィルター9を支持する受けネットである。
【0028】
圧延油タンク44には、図2及び図3と同じ構造のスカム吸引装置4が設けられており、圧延油タンク44に収容された圧延油がスカム吸引装置4により吸引された後、再び圧延油タンクに戻される圧延油迂回経路49には、図1と同じ構造のスカム分離タンク6及び7、廃液タンク8及び、廃液ピット9が設けられている。
【0029】
図6において、冷間圧延機39においてストリップの圧延に使用された圧延油にはスカムや鉄粉等の異物が混入するため、使用済圧延油は、第1ダーティタンク42に設けられたマグネットセパレータ41によって鉄粉の一部が捕集された後、給送ポンプPによって圧延油タンク44に供給される。圧延油タンク44では圧延油中の鉄粉等の異物がフィルター45によって捕集されると共に、図2及び図3に示すスカム吸引装置4によってスカムを主体とする汚染圧延油が吸引されて図4及び図5に示すスカム分離タンク7に供給され、スカム分離タンク7でスカムと鉄粉等の異物が除去され、清浄化された圧延油は図6の圧延油タンク44 の清浄側に戻され、圧延油タンク44から第2ダーティタンク43を経由して冷間圧延機39に供給される。
【0030】
スカム分離タンク7でスカムや鉄粉等の異物の除去を行っている間、スカム分離タンク6ではスカム吸引装置4により供給される汚染圧延油を受け入れており、液面レベル計(図示略)による液面高さが規定レベルに到達すると、汚染圧延油の供給を停止させ、前記スカム分離タンク7での処理と同様の処理を行う。スカム分離タンク6でスカムや鉄粉等の異物の除去を行っている間、スカム分離タンク7はスカム吸引装置4により供給される汚染圧延油を受け入れる。
【0031】
以上、圧延油清浄化装置の作動の概要を説明したが、作動の詳細は、前記洗浄液清浄化装置における「洗浄液」を「圧延油」に置き換え、「その他の異物」を「鉄粉等の異物」に読み換えれば、洗浄液清浄化装置の場合と同様である。なお、図4において、エアーチューブ30は、スカムの冷却による槽壁への固着などを防止するために取り付けた方が望ましいが、省略することもできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、(1)スカム吸引装置によってスカム濃度の濃い圧延油や洗浄液をスカム分離タンクに供給するように構成したこと、(2)スカム分離タンクでは液面加圧室により液面上昇を緩やかに行うことにより圧延油や洗浄液の波立ち及び攪拌によるスカムや鉄粉等の混濁を防止したこと、及び(3)スカム分離タンクを複数設けることでスカムの浮上時間と鉄粉等の異物の沈降時間を十分に確保したことにより、スカム等の除去効率を飛躍的に向上させることができる。
【0033】
その結果、圧延油や洗浄液中のスカムや鉄粉等を効率よく除去できるので圧延油や洗浄液の再使用率が高くなり消費量が少なくて済む。また、圧延油や洗浄液を高速で清浄化できるので、多量の圧延油や洗浄液の供給を必要とするゼンジマーミル等の冷間圧延機やストリップ洗浄液装置におけるストリップの表面疵をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄液の清浄化装置の全体図である。
【図2】本発明の洗浄液タンクに設けたスカム吸引装置の斜視図である。
【図3】本発明のスカム吸引装置の部分断面図である。
【図4】本発明のスカム分離装置の断面図である。
【図5】図4のA−A線視断面図である。
【図6】本発明による圧延油の清浄化装置の全体図である。
【符号の説明】
1…ストリップ洗浄装置
2…洗浄液タンク
3…洗浄液循環経路
4…スカム吸引装置
5…洗浄液迂回経路
6…スカム分離タンク
7…スカム分離タンク
8…廃液タンク
9…廃液ピット
10…スカム受け
11…吸引ポンプ
12…液面レベル計
13…昇降駆動機構
14…スカム流入部
15…スカム受け止め堰
16…フロート
17…変位計
18…電動モーター
19…支持台
20…スクリューロッド
21…スクリューロッド
22…ウォーム機構
23…スカム受入口
24…清浄化液の排出口
25…液面加圧室
25a…液面加圧室の壁体
26…スクレーパー
27…異物排出口
28…スカム流入口
29…圧力気体供給口
30…エアーチューブ
31〜33…バルブ
34…エアーシリンダー
35…エアーシリンダー
36…スカム排出口
37…スカム排出通路
38…ローラ
39…冷間圧延機
40…圧延油循環経路
41…マグネットセパレータ
42…第1ダーティタンク
43…第2ダーティタンク
44…圧延油タンク
45…フィルター
46…送りロール
47…スタック
48…受けネット
49…圧延油迂回経路
50…バルブ
P…給送ポンプ
S…スカム
G…異物

Claims (6)

  1. ストリップ洗浄装置の洗浄液を洗浄液タンクに収容し、該洗浄液タンク内で浮遊するスカムを吸引して、洗浄液タンクを出て該洗浄液タンクに戻る洗浄液迂回路に設けた、スカム受け入れ口、該洗浄液タンクと連通した清浄化洗浄液の排出口、浮遊スカムを排出するスクレーパー及び堆積異物を排出する異物排出口を有する複数のスカム分離タンクに、規定の液面高さになるまで該スカム受け入れ口より収容し、規定の液面高さまで受け入れた後洗浄液の供給を停止し、該スカム分離タンク内で浮遊するスカムを掻き出してタンク上端から排出し、該スカム分離タンク内で沈降する異物をタンク下端から排出し、清浄化された洗浄液を該清浄化洗浄液の排出口から該洗浄液タンクに供給する操作を各スカム分離タンク毎で交互に行うことを特徴とする洗浄液の清浄化方法。
  2. ストリップ洗浄装置(1)の洗浄液循環経路(3)に洗浄液タンク(2)を設け、該洗浄液タンク内にスカム吸引装置(4)を設け、該スカム吸引装置により洗浄液タンクを出て該洗浄液タンクに戻る洗浄液迂回路(5)を設け、該洗浄液迂回路に複数のスカム分離タンク(6),(7)を設け、前記スカム吸引装置には、スカム受入口側にスカム流入部を有するスカム受け(10)と、該スカム受け内のスカムを吸引する吸引ポンプ(11)と、液面レベル計(12)の信号を受けて前記スカム受けを昇降させる昇降駆動機構(13)を設け、前記スカム分離タンクには、前記吸引ポンプと連通したスカム受入口(23)と、前記洗浄液タンクと連通した清浄化洗浄液の排出口(24)と、液面を上昇させる液面加圧室(25)と、該液面加圧室の外側でスライド移動するスクレーパー(26)と、堆積異物を排出する異物排出口(27)を設けたことを特徴とする洗浄液の清浄化装置。
  3. 冷間圧延機の圧延油を圧延油タンクに収容し、該圧延油タンク内で浮遊するスカムを吸引して、圧延油タンクを出て該圧延油タンクに戻る圧延油迂回路に設けた、スカム受け入れ口、該圧延油タンクと連通した清浄化圧延油の排出口、浮遊スカムを排出するスクレーパー及び堆積異物を排出する異物排出口を有する複数のスカム分離タンクに、規定の液面高さになるまで該スカム受け入れ口より収容し、規定の液面高さまで受け入れた後圧延油の供給を停止し、該スカム分離タンク内で浮遊するスカムを掻き出してタンク上端から排出し、該スカム分離タンク内で沈降する異物をタンク下端から排出し、清浄化された圧延油を該清浄化圧延油の排出口から該圧延油タンクに供給するする操作を各スカム分離タンク毎で交互に行うことを特徴とする圧延油の清浄化方法。
  4. 冷間圧延機(39)の圧延油循環経路(40)に上流側から第1ダーティタンク(42)と圧延油タンク(44)と第2ダーティタンク(43)を順に設け、該圧延油タンク内にスカム吸引装置(4)を設け、該スカム吸引装置により圧延油タンクを出て該圧延油タンクに戻る圧延油迂回路(49)を設け、該圧延油迂回路に複数のスカム分離タンク(6),(7)を設け、前記スカム吸引装置(4)には、スカム受入口側にスカム流入部を有するスカム受け(10)と、該スカム受け内のスカムを吸引する吸引ポンプ(11)と、液面レベル計(12)の信号を受けて前記スカム受けを昇降させる昇降駆動機構(13)を設け、前記スカム分離タンクには、前記吸引ポンプと連通したスカム受入口(23)と、前記圧延油タンクと連通した清浄化液の排出口(24)と、液面を上昇させる液面加圧室(25)と、該液面加圧室の外側でスライド移動するスクレーパー(26)と、堆積異物を排出する異物排出口(27)を設けたことを特徴とする圧延油の清浄化装置。
  5. 請求項2において、前記液面加圧室(25)に、液面上で密閉空間を形成し液面下でスカム流入口(28)を形成した壁体(25a)と、該壁体に設けられて液面レベル計(12)の信号により開度調整される圧力気体供給口(29)を設けたことを特徴とする洗浄液の清浄化装置。
  6. 求項4において、前記液面加圧室(25)に、液面上で密閉空間を形成し液面下でスカム流入口(28)を形成した壁体(25a)と、該壁体に設けられて液面レベル計(12)の信号により開度調整される圧力気体供給口(29)を設けたことを特徴とする圧延油の清浄化装置。
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