JP2006192343A - 洗壜機用濾過装置の運転方法及び洗壜機用濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗壜機の洗浄液中に浮遊するラベル等の滓を確実に洗浄槽の外部に除去、排出し、滓が細分化して洗浄液中に残りヘドロ化するのを防止する。
【解決手段】 洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位差による差圧ΔPを求め、この差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記回転ドラムの回転速度を制御する洗壜機用濾過装置の運転方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は洗壜機の洗浄液中に浮遊するラベル等の滓を除去、排出するのに用いる洗壜機用濾過装置の運転方法及び洗壜機用濾過装置に関するものである。
従来公知の洗壜機は、例えば特許文献1に見られるように、長い機枠内に複数個の洗浄槽が設けられていて、壜はこの機枠の一端からコンベアによって多数が横に並んだ状態で連続して投入され、幾つかの洗浄槽を通ってラベルを剥がされ、機枠の他端から出て行く。下流側の一つの洗浄槽には濾過装置が設けられていて、洗浄液中に壜から剥離されて浮遊しているラベルや汚れ等を洗浄液中から分離して外部に排出するようにしている。
特開平6―277409号公報
この濾過装置の概要を図2によって説明する。
図2において、1は洗壜機の複数の洗浄槽の下流側の一つ、2はこの洗浄槽1を形成する機枠の側壁、3は側壁2に沿って外側に固設された分離槽であり、分離槽3は機枠の側壁2に設けた開口部2aによって洗浄槽1と連通している。分離槽3内にはモータ7によって回転駆動される回転ドラム4が回転軸を水平にして、上部が分離槽3の洗浄液6の液面より上方に出るように設けられている。
ドラム4の円筒壁は内側をフレームで補強された目の細かい(例えば20メッシュ程度)金網5で覆われており、一端は円板壁で閉じられ、他端は開口して分離槽3の端壁に対向されているが、回転ドラム4の内周側と外側の分離槽3側との間はシールを介して遮断されている。この回転ドラム4の開いた端部に対向する分離槽3の端壁には排液管8が設けられ、定容量のポンプ9によって回転ドラム4内の洗浄液6を排出し、上流側の複数の洗浄槽に戻して循環されるようにしている。
分離槽3の側壁には、滓排出シュート10がその上端の開口部を、洗浄液6の液面上に飛出させている回転ドラム4の金網5に対向させて設けられている。
回転ドラム4の内部には開口している端部を通って分離槽3の側壁から空気配管11が挿入され、回転ドラム4の軸に沿って配設されている。この空気配管11には多数のノズル11aが回転ドラム4の金網5を隔てて滓排出シュート10の開口部に対向するように設けられている。
上記構成の濾過装置の作用を以下に説明する。
壜に貼られたラベルや付着した汚れは、図示しない方法によって壜から分離され、洗浄槽1の洗浄液6の中に混じって浮遊している。
洗浄槽1及びこれと連通する分離槽3内にはこのラベル等の滓を含む汚れた洗浄液6aが所定の水位まで満たされており、一方、回転ドラム4の内側の濾過された洗浄液6bはポンプ9によって汲出されて液面の水位が下がっている。
この水位差によって、分離槽3内の洗浄液6aは回転ドラム4の金網5の小孔を通って回転ドラム内部に流れる。この際、洗浄液6aに混じっているラベル等の滓は、金網5の表面に捕捉され、回転ドラム4の回転に伴って液面から上に出て滓排出シュート10の開口部の前に達し、回転ドラム4の内側のノズル11aから噴射される空気によって吹き飛ばされ、滓排出シュート10を介して外部に排出される。これによって回転ドラム4の内部にはラベル等の滓を含まない洗浄液6bが流れ込み、ポンプ9により排液管8を通って複数の洗浄槽に戻されて再使用される。
上記した洗浄槽1内の洗浄液6は、上流側の複数の洗浄槽底部のラベル等滓の多い洗浄液6aを上昇させ溢流堰(オーバーフロー管)を超えて供給されており、回転ドラム4を通過して濾過された洗浄液6bはポンプ9により排液管8を通って洗浄槽1の上流側に戻される。通常、洗浄槽1内の洗浄液6の液位L2は上流の溢流堰の高さL1より低くなっているが、洗壜機の稼働開始や終了時には多数の壜が出入りするので、液位L2は比較的大きく上下に変動する。また、回転ドラム4内の洗浄液6bの液位L3は、ポンプ9が止まっているときには分離槽3内の液位L2と同じであるが、ポンプ9の稼働中には分離槽3内の液位L2より下がった液位L3となり、この液位L3は回転ドラム4の金網5の外側に捕捉されたラベル等の滓の量によって変化する。
洗壜機が定常の洗壜作業を行っている時には、図3のように洗浄槽1及び分離槽3内の洗浄液6aの液位L2は、ほぼ一定の液位を保持しており、ポンプ9は一定の流量で回転ドラム4内の濾過済みの洗浄液6bを吸引し、図示しない上流側の複数の洗浄槽に還流させている。このとき、回転ドラム4内の液位L3は分離槽3側の液位L2より下がった位置にあり、液位の差ΔHが生じている。この液位の差ΔHによって回転ドラム4の内外には圧力差(差圧ΔP=ΔHに対応する水頭圧力)が生ずる。
この差圧ΔPは、図3に示すように分離槽3の液面L2から下側に向かって順次増加して回転ドラム4内の液面L3でΔPに達し、液面L3以下の液中では同じΔPとなっていて、金網5に捕捉されたラベル等の滓はこの差圧ΔPによって金網5に押圧される。
分離槽3内の洗浄液6はこの差圧ΔPに押されて回転ドラム4の金網5の細かい網目を通過して回転ドラム4の中に流れ込む。このとき、洗浄液6aに含まれるラベル等の滓は金網5に捕捉され、金網5の表面に留まる。金網5の表面に留まったラベル等の滓は、重なり合って一種の濾材を形成して更に細かい滓の捕捉を行うことになる。
ラベル等の滓を金網5に捕捉する力は差圧ΔPに比例し、差圧ΔPが小さいときには捕捉力が小さく、一旦捕捉されたラベル等の滓は金網5の回転によって水面近くに上昇した時に金網5から離脱して再び洗浄液6a中に戻り易くなり、差圧ΔPが大きければしっかりと金網5に捕捉されて槽外に排出される。
洗壜機の稼動開始時や稼働終了後に暫時続けられる滓の除去運転時には、洗浄液6中に浮遊するラベル等の滓は少なく、従って金網5に捕捉される滓も少なくなるので、金網5を通る流路抵抗が小さくなり、回転ドラム4の内外の液位差ΔHも小さくなる。
このような状況下では、一旦金網5に捕捉されたラベル等の滓は再び洗浄液6側に戻るなどして、ラベル等が槽外に排出されずに長時間洗浄液6中に滞留することになる。洗浄液6にはアルカリが含まれているためにラベル等がパルプ状に細分化されて金網5を通過し、捕捉され難くなって洗浄液6中に残り、時間の経過に伴なってやがて洗浄液がヘドロ化し、壜の洗浄品質を低下させてしまうという懸念を内包している。
上述の課題を解決するための第1の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法は、洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位差による差圧ΔPを求め、この差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記回転ドラムの回転速度を制御することを特徴とするものである。
また、第2の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法は、第1の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法において、前記回転ドラムの回転速度を前記差圧ΔPが大きいときには速く、小さいときには遅くなるよう変化させることを特徴とする。
第3の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法は、第1又は第2の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法において、前記差圧ΔPを、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位をそれぞれ計測し、該計測データに基づいて算出することを特徴とする。
第4の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法は、第1又は第2の発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法において、前記差圧ΔPを、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の両液面の水頭圧を計測して直接検出することを特徴とする。
また、上述の課題を解決するための第5の発明に係る洗壜機用濾過装置は、洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位をそれぞれ計測する液位計測手段と、前記回転ドラムを駆動する可変速型駆動手段と、洗壜機の稼働中に、前記液位計測手段により計測された液位計測データに基づいて前記液位間の差圧ΔPを算出し、この差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記可変速型駆動手段を制御し、前記回転ドラムの回転速度を変化させる制御装置とを備えたことを特徴とする。
更に、上述の課題を解決するための第6の発明に係る洗壜機用濾過装置は、洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の両液面の水頭圧を計測できる差圧計と、前記回転ドラムを可変速で駆動する可変速型駆動手段と、洗壜機の稼働中に、前記差圧計により検出された前記洗浄液の液位間の差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記可変速型駆動手段を制御し、前記回転ドラムの回転速度を変化させる制御装置とを備えたことを特徴とする。
第1ないし第4の発明によれば、洗浄液中のラベル等の滓の量の目安として液位差ΔHに注目してこれを監視している。つまり、滓の量で分離槽の水位が変化するので、分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位を監視し、その液位差による差圧ΔPを求め、この差圧ΔPに基づいて回転ドラムの回転速度を制御することにより、洗浄液中の滓の捕捉力を左右する前記差圧ΔPを適切にコントロールすることができる。
すなわち、回転ドラムの回転が減速されると、金網が洗浄液中に浸かっている時間が長くなるので、金網に捕捉されるラベル等の滓の量が増え、それが濾材となって細かい滓の捕捉に役立つと共に流路抵抗を増し、差圧ΔPを増やして滓の捕捉力を強め、一旦捕捉した滓の離脱を防いで、確実に外部に排出することができる。従って、ラベル等の滓が洗浄液中に長時間滞留することがなくなり、該滓がアルカリにより細分化されて時間の経過に伴い洗浄液をヘドロ化するという懸念を解消し、壜の洗浄品質を安定的に確保することができる。
また、回転ドラムの回転速度制御は、第2の発明のように、前記差圧ΔPが小さい時には、停止を含む減速を行い、差圧ΔPが大きいときには、増速を行うもので、予め設定されたプログラムによって洗壜の対象となる壜の種類に応じて、夫々最適な回転速度の増減速を行い、前記差圧ΔPを適切にコントロールすることができる。
第3の発明又は第4の発明によれば、分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位差による差圧ΔPを、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位をそれぞれ計測し、該計測データに基づいて算出するか、又は両液面の水頭圧を計測して直接検出するかのいずれかで求め、容易に回転ドラムの回転速度を制御することができる。
更に、第5の発明もしくは第6の発明によれば、各液位計測手段により計測された分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位計測データに基づいて該液位間の差圧ΔPを算出するか、もしくは差圧計により直接差圧ΔPを検出し、この差圧ΔPに基づき予め与えられたプログラムに従って可変速型駆動手段を制御し、回転ドラムの回転速度を変化させることにより、洗浄液中の滓の捕捉力を左右する前記差圧ΔPを適切にコントロールすることができる。従って、差圧ΔPを増やしラベル等の滓の捕捉力を安定させ、一旦捕捉した滓の離脱を防いで、確実に槽外部に排出することができ、滓の長時間滞留による細分化に起因した洗浄液のヘドロ化を防止することができる。
以下に本発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法及び洗壜機用濾過装置の実施の形態を図1に基づいて説明する。
図1は濾過装置の要部の概要を示す断面図であり、図2に示す従来例のものと同一の部材には同一の符号を付してある。
図1において、1は洗壜機の複数の洗浄槽のうち下流側に位置する一つで、2はこの洗浄槽1を形成する機枠の側壁、3は側壁2に沿って外側に固設された分離槽を示し、分離槽3は機枠の側壁2に設けた開口部2aによって洗浄槽1と連通している。
分離槽3内にはサーボモータ24によって回転駆動される回転ドラム4が回転軸を水平にして、上部が分離槽3の洗浄液6の液面より上方に出るように設けられている。
なお、サーボモータ24は、回転ドラム4を可変速駆動できるものであればよく、例えばインバータ駆動の誘導モータに置き換えることができる。
回転ドラム4の円筒壁は内側をフレームで補強された目の細かい(例えば20メッシュ程度)金網5で覆われており、一端は円板壁で閉じられ、他端は開口された構造でその開口端は分離槽3の端壁に対向されているが、回転ドラム4の内周側と外側の分離槽3側との間はシールを介して遮断されている。この回転ドラム4の開口端に対向する分離槽3の端壁には排液管8が設けられ、定容量のポンプ9により回転ドラム4内の洗浄液6を排出し、上流側の複数の洗浄槽に戻して循環するようにしている。
分離槽3の側壁には、滓排出シュート10がその上端の開口部を、洗浄液6の液面上に飛出させている回転ドラム4の金網5に対向させて設けられている。
回転ドラム4の内部にはその開口端を通して分離槽3の側壁から空気配管11が挿入され、回転ドラム4の軸に沿って配設されている。この空気配管11には多数のノズル11aが回転ドラム4の金網5を隔てて滓排出シュート10の開口部に対向するように設けられている。
また、分離槽3及び回転ドラム4内部の適宜の同じ深さ位置には、それぞれ一端を開口する液位測定用管20及び21が設けられている。この液位測定用管20及び21の他端には計測室20a及び21aが形成されており、それぞれに水位センサ(フロート型)22及び23が設置されている。
25は演算能力のある制御装置であり、洗壜機の稼働中に、水位センサ20、21により計測された分離槽3及び回転ドラム4内部の液位計測データに基づいて該液位間の差圧ΔPを算出し、この差圧ΔPに基づき予め設定されたプログラムに従ってサーボモータ24を制御し、回転ドラム4の回転速度を差圧ΔPが大きいときには速く、小さいときには遅くなるように制御する機能を有するものである。
次いで上記構成の洗壜機用濾過装置の運転方法について説明する。
図1中におけるL1は洗浄槽1の上流の複数の洗浄槽に設けられた溢流堰で決る最高液位であり、洗浄槽1及びこれと連通する分離槽3の液位L2は、通常L1より低い液位となっていて、洗壜機の稼働開始時や終了時には液位L2は比較的大きく変動する。
一般に洗壜機では、稼働開始に先立ってポンプ9を始動する。これによって回転ドラム4内の洗浄液6bは排液管8を通って上流の洗浄槽に戻されるよう循環されるため、回転ドラム4内の液位L3は分離槽3の液位L2より下がり、ポンプ9によって汲出された量とほぼ同じ量の洗浄液6aが分離槽3から金網5を通って回転ドラム4内に流れ込み、このとき洗浄液6a中に含まれているラベル等の滓は金網5に捕捉される。
回転ドラム4の内外の液位差ΔHは、金網5と金網5に捕捉されたラベル等の滓によって生ずる流路抵抗によって変動し、滓のないときには金網5の流路抵抗のみとなり、液位差ΔHは僅である。
金網5の外面に捕捉されたラベル等の滓は重なって一種の濾材を形成し、通常金網5の孔を通る細かい滓の捕捉を行うと共に、流路抵抗を増やして液位差ΔHを大きくする。
この液位差ΔHが大きくなるとラベル等の滓は十分大きな押圧力(差圧ΔP)で金網5に押付けられ、金網5に付着したまま分離槽3の液面を出て行き、ノズル11aから噴射される空気によって滓排出シュート10を介して外部に排出される。外部に排出される滓の量は、定常運転時では洗壜機内で壜から剥離される滓に見合うように回転ドラム4が回転し、これに対応する液位差ΔHが生じている。
しかして、洗浄液6内のラベル等の滓が少ない場合は、金網5の外面に捕捉される滓が少なくなり、このため金網5の部分を通過する流路抵抗が小さくなって液位差ΔHが減少し、ラベル等の滓を金網5に押圧する力(差圧ΔP)が減少するため、一旦金網5に捕捉された滓の一部は分離槽3の液面を出る前に金網5から剥離して洗浄液6a中に戻り、洗浄液中に長時間滞留することになる。
洗浄液6は通常アルカリ性であって、液中にラベル等が長時間浸かっているとパルプ状に細分化され、金網5を通って循環し洗浄液6中に残存してしまい、顕著な場合には時間の経過に伴って洗浄液のヘドロ化をもたらし、壜の洗浄品質を低下させる等の悪影響を及ぼす。
上述の実施形態によれば、洗浄液6中のラベル等の滓の量の目安として液位差ΔHに注目してこれを監視している。つまり、上述方式の洗壜機では、滓の量により分離槽3の水位が変化するので、分離槽3及び回転ドラム4内部の液位を水位センサ22及び23によってそれぞれ計測し、この計測データを制御装置25に送り、制御装置25で液位計測データに基づいて該液位間の差圧ΔPを算出し、この差圧ΔPに基づいてサーボモータ24の回転速度を制御する。この制御は、予め制御装置25に与えておいたプログラムにより行うが、差圧ΔPが小さい時には、停止を含む減速を行い、差圧ΔPが大きいときには増速を行うもので、洗壜の対象となる壜の種類に応じて決めるのが望ましい。
回転ドラム4の回転が減速されると、金網5が洗浄液6a中に浸かっている時間が長くなるので、金網5に捕捉されるラベル等の滓の量が増える。金網5に捕捉されたラベル等の滓は濾材となって細かい滓の捕捉に役立つと共に流路抵抗を増し、差圧ΔPを増やして滓の捕捉力を強めるため、一旦補足した滓の離脱を防いで、ラベル等の滓の細分化を防止する。従って、回転ドラムの回転速度を適切にコントロールすることにより、細分化した滓の洗浄液6中への残存による洗浄液のヘドロ化を解消し、壜の洗浄品質を安定的に確保することができる。
なお、上述した実施形態では、分離槽3及び回転ドラム4内部の液位を2つの水位センサ22、23により計測するようにしているが、この水位センサに代えて、分離槽3及び回転ドラム4内部の両液面の水頭圧を計測できる差圧計を用い、直接液位差による差圧ΔPを検出するようにしてもよく、この場合、制御装置25においては水位センサによる計測データに基づいて差圧ΔPを算出する必要はなくなる。
本発明は、壜を洗浄液を充たした洗浄槽を通して洗浄する洗壜機において、壜から剥離されて洗浄液中に浮遊しているラベルや汚れ等を洗浄液中から分離して外部に排出する回転ドラム式の濾過装置及びその運転方法に利用可能である。
本発明に係る洗壜機用濾過装置の運転方法及び洗壜機用濾過装置の構成を示す概略断面図である。 従来の回転ドラム式洗壜機用濾過装置の構成を示す概略断面図である。 回転ドラムの外側と内側の圧力差の分布を示す説明図である。
符号の説明
1 洗浄槽
3 分離槽
4 回転ドラム
5 金網
6 洗浄液
9 ポンプ
20、21 液位測定用管
22、23 水位センサ
24 サーボモータ
25 制御装置

Claims (6)

  1. 洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位差による差圧ΔPを求め、この差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記回転ドラムの回転速度を制御することを特徴とする洗壜機用濾過装置の運転方法。
  2. 前記回転ドラムの回転速度を前記差圧ΔPが大きいときには速く、小さいときには遅くなるよう変化させることを特徴とする請求項1に記載の洗壜機用濾過装置の運転方法。
  3. 前記差圧ΔPを、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位をそれぞれ計測し、該計測データに基づいて算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗壜機用濾過装置の運転方法。
  4. 前記差圧ΔPを、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の両液面の水頭圧を計測して直接検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗壜機用濾過装置の運転方法。
  5. 洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の液位をそれぞれ計測する液位計測手段と、前記回転ドラムを駆動する可変速型駆動手段と、洗壜機の稼働中に、前記液位計測手段により計測された液位計測データに基づいて前記液位間の差圧ΔPを算出し、この差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記可変速型駆動手段を制御し、前記回転ドラムの回転速度を変化させる制御装置とを備えたことを特徴とする洗壜機用濾過装置。
  6. 洗壜機の洗浄槽に連通する分離槽を設け、この中に側面に筒状の金網を備えた回転ドラムを軸を水平にし、上部を洗浄液面の上に出して回転自在に支持し、洗浄液を前記分離槽側から前記回転ドラムの金網を通して内側に流し、該回転ドラムの内側の液をポンプにより前記洗浄槽に戻して循環させ、前記回転ドラムの金網の外周面に捕捉されたラベル等の滓を空中に持上げて空気で吹飛ばし排出シュートを介して外部に取出す方式の濾過装置において、前記分離槽及び回転ドラム内部の洗浄液の両液面の水頭圧を計測できる差圧計と、前記回転ドラムを可変速で駆動する可変速型駆動手段と、洗壜機の稼働中に、前記差圧計により検出された前記洗浄液の液位間の差圧ΔPに基づき所定のプログラムに従って前記可変速型駆動手段を制御し、前記回転ドラムの回転速度を変化させる制御装置とを備えたことを特徴とする洗壜機用濾過装置。
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