JP4641594B2 - 可変速給水装置の制御方法 - Google Patents
可変速給水装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4641594B2 JP4641594B2 JP2000192444A JP2000192444A JP4641594B2 JP 4641594 B2 JP4641594 B2 JP 4641594B2 JP 2000192444 A JP2000192444 A JP 2000192444A JP 2000192444 A JP2000192444 A JP 2000192444A JP 4641594 B2 JP4641594 B2 JP 4641594B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pump
- water supply
- speed
- discharge pressure
- pump discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、推定末端圧力一定制御を行う可変速給水装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給水ユニットの運転周波数は次のように行っていた。
初期値として設定したポンプ吐出量0における最少維持圧力(PL)、PLを維持するのに必要な運転周波数(Nb)、給水ユニット選定の際の水量(Qd)を送るのに必要なポンプの吐出圧力(PH)と、過去に運転した最大周波数(Na)を使用し、例えば下記の数1により、その時点のポンプ回転数(N)の時のポンプの吐出目標圧力(SV)を演算し、実際のポンプの吐出圧力PがNに対応したSVになるように回転数を変化させる。
【0003】
【数1】
【0004】
NがNaに達してもPがSVを満足できない場合には、SVをPHとし、PがSVに等しくなるようにポンプ回転数を増速する。この際、Naの値は増速後のポンプ回転数の値に変更して記憶させ、これ以降のSVの計算には新しく記憶させたNaの値を使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
Naの値が一時的な現象(例えば、停電による断水後の復電時や,偶然に水の使用が重なった時など)におけるQdを上まわる流量の時の値を記憶されていた場合、それ以降、水の使用量が給水ユニット選定時の水量Qd以下の時にはSVが低く計算されるために、実際にその水量を送水するのに必要な圧力で供給されないという不都合が発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、給水ポンプの回転数を変化させてポンプ吐出圧力を制御する可変速給水装置の制御方法において、前記給水ポンプの始動後、前記ポンプ吐出圧力を検出する処理と、運転中の前記給水ポンプのポンプ回転数に対応して前記ポンプ吐出圧力の目標値であるポンプ吐出目標圧力値の計算を行う処理と、計算により得られた前記ポンプ吐出目標圧力値と、前記ポンプ吐出圧力を検出して得られたポンプ吐出圧力検出値とを比較し、比較結果に基づいて前記ポンプ回転数の増加又は減少を繰り返す処理と、前記給水ポンプの運転停止条件検出により、過去の運転時における最高回転数である過去最高回転数と今回の運転時における最高回転数である今回最高回転数とを比較して、前記過去最高回転数が前記今回最高回転数を超える場合には、前記過去最高回転数に1以下で0を超える定数を乗じた新過去最高回転数に設定し、前記過去最高回転数が前記今回最高回転数以下である場合には、前記過去最高回転数を前記今回最高回転数に書き換え、その後、前記ポンプ吐出圧力を検出する処理へ戻る処理とを有することを特徴としている。
【0007】
給水ユニット選定時の水量以上の水の使用があった後に、Qd以下の水量で水を使用した際、しばらくの間は給水圧力が低い状態で使用しなければならないが、給水ユニットが始動/停止を繰り返すごとに次第に適切な給水圧力に近付いてくる。
【0008】
【発明の実施の態様】
この発明の実施の態様を図1,図2及び図3のグラフを用いて説明する。図1はポンプの最高回転数時(Nmax)の特性曲線上に、給水ポンプ選定時の水量Qdがある場合を示し,Nmaxの値はこれ以上増加しないので、水の使用量が給水ユニット選定時の水量Qd以下の時にSVが低く計算されることはなく、前述したような、実際にその水量を送水するのに必要な圧力で供給されないと言う不都合は起こらない。
【0009】
いま、図2に示すように、ポンプの最高回転数における特性曲線以下に、給水ポンプ選定時の水量Qd、吐出圧力PHのポイントがある場合、正規の使用水量と吐出圧の関係は、実線に示す曲線になる。吐出圧PHで、使用水量がQdを超えた場合には、吐出圧力PHを保ちながら、その使用水量を満足するように,ポンプの許容できる最高回転数Nmax以下の範囲でポンプを増速して対応し、給水ユニットを停止する時には、その時の運転速度をNaとして記憶させる。従って、使用水量とポンプの吐出圧の関係を示す曲線は図2において破線で示すもののようになる。そのために、例えばQ1の水を使用した場合には、図2のδP1の圧力不足が生ずる。
【0010】
そこでこの発明においては、図3のグラフに示すように、給水ユニットが始動するごとに、始動時に記憶されているNaに1以下で0を超える数を掛けて新しいNaとし、停止するまではNaを増加させる必要が生じない限り、その値を使用してSVの計算を行い、停止時にはNaを記憶させておく。Qdより多い水量、例えばQ2を使用した場合、SVの値はQ2とPHの交点と、PLを通る曲線上の点となるが、その後Qd以下で水を使用すると、1回目の給水ユニット始動時にはNa×α(0<α≦1)の値を新たにNaとしてSVを計算し、2回目には1回目のNaに更にαを掛けた値として、以下同様に徐々にNaの値を少なくして行く。
【0011】
このようにして得られたNaの値を使用して、前述した式1によりSVの計算を行い,停止時にはNaを記憶させ、これ以降のSVの計算には新しく記憶させたNaの値を使用するようにすれば、給水ユニットが始動/停止を繰り返すごとに次第に適切な給水圧力に近付いてくる。
【0012】
次に図4のステップ図を用いて、この発明の制御方法を、ステップに基いて順次説明する。
ステップ1、工事が終了し、給水装置が最初に使用される時、過去の運転実績がないので、Naには0がセットされる。
ステップ2、圧力検出器からの信号によりポンプの吐出圧力(ポンプ吐出口付近の配管内圧力)Pを検出する。Pが予め設定されているポンプの始動圧力より大きい場合はPを検出し続け、Pが始動圧力以下になったらステップ3に進む。
ステップ3、ポンプを始動、加速させる。
ステップ4、圧力検出値Pの検出値を取込む。
ステップ5、検出値Pが最少維持圧力PL以下(P≦PL)の場合にはそのまま加速を続ける。PがPLを越えたらステップ6に進む。
ステップ6、給水装置が運転を開始してから停止するまでの間、その間の運転周波数の最大値を記憶させておくための変数Na´をクリアする。
ステップ7、Pの値を検出する。
ステップ8、その時点のポンプ回転数Nに対応する目標ポンプ吐出圧力SVを計算する。〔数1〕は計算に使用する式の一例である。
ステップ9、ステップ7で検出したPと、ステップ8で計算した値を比較し、等しい時はステップ15へ進み、P<SVの時はステップ10へ進み、P>SVの時はステップ14へ進む。
ステップ10、回転数を増加(回転数UP)させ、ステップ11に進む。
ステップ11、その時の回転数NがNaより大きい時はステップ12に進み、そうでない時はステップ15に進む。
ステップ12、その時の回転数NがNa´より大きい時はステップ13に進み、そうでない時はステップ15に進む。
ステップ13、その時の回転数Nが給水装置を使用開始して以来最高の値であり(N>Na)、かつ今回の給水装置の運転においても最高の回転数であった場合(N>Na′)には、今回の運転における最高回転数Na′としてこの時の回転数Nを記憶させてステップ15に進む。
ステップ14、回転数を減少(回転数DOWN)させ、ステップ15へ進む。
ステップ15、停止条件を検出し、停止条件を満たしていない場合にはステップ7に返り、ステップ15までの作業を繰り返す。停止条件は、流量検出装置がある場合には検出流量が予め設定した流量以下での運転を一定時間以上続けた場合、ポンプ吐出圧力の検出による場合には予め設定した周波数以下でかつ予め設定した圧力以上の運転を一定時間以上運転した場合などを設定する。停止条件を検出した場合はステップ16に進む。
ステップ16、ポンプの停止処理をし、ステップ17に進む。
ステップ17、Na′が0より大きいかどうかを判定する。即ち、直前の運転における最高回転数がNaより大きかった場合にはステップ19に進み、Naの値をNa′に書き換えた後にステップ2に進む。そうでない場合には、Naに今迄のNaにα(0<α≦1)を乗じた値を設定してステップ2に進む。
【0013】
【発明の効果】
この発明の制御方法は以上のように構成したので、運転、停止を繰り返すポンプユニットにおいて、必要な吐出圧力が常に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポンプの最高回転数時(Nmax)の特性曲線上に、給水ポンプ選定時の水量Qdがある場合を示すグラフである。
【図2】 ポンプの最高回転数における特性曲線以下に、給水ポンプ選定時の水量Qd、吐出圧力PHのポイントがある場合を示すグラフである。
【図3】 この発明の制御方法を用い給水ユニットが始動するごとに、始動時に記憶されているNaに1以下で0を超える数を掛けて新しいNaとし、1回目の給水ユニット始動時にはNa×α(0<α≦1)の値を新たにNaとしてSVを計算し、2回目には1回目のNaに更にαを掛けた値として、以下同様に徐々にNaの値を少なくして行く方法を示すグラフである。
【図4】 この発明の制御方法を示すステップ図である。
Claims (1)
- 給水ポンプの回転数を変化させてポンプ吐出圧力を制御する可変速給水装置の制御方法において、
前記給水ポンプの始動後、前記ポンプ吐出圧力を検出する処理と、
運転中の前記給水ポンプのポンプ回転数に対応して前記ポンプ吐出圧力の目標値であるポンプ吐出目標圧力値の計算を行う処理と、
計算により得られた前記ポンプ吐出目標圧力値と、前記ポンプ吐出圧力を検出して得られたポンプ吐出圧力検出値とを比較し、比較結果に基づいて前記ポンプ回転数の増加又は減少を繰り返す処理と、
前記給水ポンプの運転停止条件検出により、過去の運転時における最高回転数である過去最高回転数と今回の運転時における最高回転数である今回最高回転数とを比較して、前記過去最高回転数が前記今回最高回転数を超える場合には、前記過去最高回転数に1以下で0を超える定数を乗じた新過去最高回転数に設定し、前記過去最高回転数が前記今回最高回転数以下である場合には、前記過去最高回転数を前記今回最高回転数に書き換え、その後、前記ポンプ吐出圧力を検出する処理へ戻る処理と
を有することを特徴とする、可変速給水装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192444A JP4641594B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 可変速給水装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000192444A JP4641594B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 可変速給水装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002005033A JP2002005033A (ja) | 2002-01-09 |
JP4641594B2 true JP4641594B2 (ja) | 2011-03-02 |
Family
ID=18691574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000192444A Expired - Fee Related JP4641594B2 (ja) | 2000-06-27 | 2000-06-27 | 可変速給水装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4641594B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4676721B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2011-04-27 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ装置 |
JP2006057623A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-03-02 | Ebara Corp | 給水装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05118280A (ja) * | 1991-08-13 | 1993-05-14 | Ebara Corp | 可変速給水装置の運転制御方式 |
JPH08291798A (ja) * | 1995-04-20 | 1996-11-05 | Hitachi Ltd | 給水装置 |
JPH08326683A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-10 | Ebara Corp | 可変速給水装置 |
JPH1182361A (ja) * | 1997-09-01 | 1999-03-26 | Hitachi Ltd | 給水圧力制御装置 |
-
2000
- 2000-06-27 JP JP2000192444A patent/JP4641594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05118280A (ja) * | 1991-08-13 | 1993-05-14 | Ebara Corp | 可変速給水装置の運転制御方式 |
JPH08291798A (ja) * | 1995-04-20 | 1996-11-05 | Hitachi Ltd | 給水装置 |
JPH08326683A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-10 | Ebara Corp | 可変速給水装置 |
JPH1182361A (ja) * | 1997-09-01 | 1999-03-26 | Hitachi Ltd | 給水圧力制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002005033A (ja) | 2002-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH034000A (ja) | コンプレッサシステムの制御方法及び制御装置 | |
JP4641594B2 (ja) | 可変速給水装置の制御方法 | |
JP2000018167A (ja) | 給水装置のポンプ始動制御装置 | |
JP2729843B2 (ja) | 真空式汚水収集装置の真空ポンプ制御装置 | |
JPH11287188A (ja) | 圧縮機運転制御方法及び圧縮機運転制御装置 | |
JP3425269B2 (ja) | 可変速給水装置 | |
JP3426447B2 (ja) | 自動給水装置 | |
JP4130749B2 (ja) | 可変速給水装置 | |
KR101672129B1 (ko) | 운전율 및 운전 싸이클 감시를 통한 운전 설정값 및 무유량 검출조건을 가변 제어하는 부스터 펌프제어 방법 | |
JP2007170309A (ja) | ポンプの制御方法及び給水装置 | |
JP4077277B2 (ja) | 可変速給水装置 | |
JP4270620B2 (ja) | 給水装置の並列運転開始及び解除時の制御方法 | |
JP2018040341A (ja) | ポンプ制御装置及びポンプ制御方法 | |
JP4047980B2 (ja) | 並列接続されたポンプの運転方法 | |
JP4122451B2 (ja) | 圧縮空気製造システム | |
JP2004108292A (ja) | ポンプ制御方法 | |
JP3167004B2 (ja) | 水道用給水システムの末端圧力一定制御装置 | |
JP3533429B2 (ja) | 給水装置 | |
JP7249266B2 (ja) | 学習機能付き給水装置、学習機能付き給水システム | |
JP2003278659A (ja) | 給水装置 | |
JP4245399B2 (ja) | 可変速給水装置 | |
JP3558443B2 (ja) | 可変速給水装置 | |
JP2516193B2 (ja) | 圧力タンク式給水装置 | |
JP2000283053A (ja) | 圧縮気体供給装置およびコンプレッサの並列運転制御方法 | |
JP2002054577A (ja) | ポンプ制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070528 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070528 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070814 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100713 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100903 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101124 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |