JP4641412B2 - 疎水性有機物含有ゾル溶液、およびその製造方法 - Google Patents
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請求項1に記載の疎水性有機物含有ゾル溶液の製造方法は、加水分解可能な金属化合物である、式Si(OR) 4 で表されるシリコンアルコキシド(式中、Rはアルキル基、フェニル基、アセチル基、またはエーテル基)のアルコール溶液に、触媒と水とを加え、加水分解反応を起こさせて、少なくとも1種類の金属化合物ゾル溶液を調製する工程と、溶媒が環状エーテル系溶媒またはホルムアミド系溶媒である疎水性有機物の溶液(疎水性有機物溶液)と、前記調製した金属化合物ゾル溶液とを混合して、疎水性有機物含有ゾル溶液を調製する工程と、を含み、前記金属化合物ゾル溶液を調製する工程において、前記シリコンアルコキシド1モル当たり1.5〜2.5当量の水を加え、調製した前記金属化合物ゾル溶液における水分含有率を2.5質量%以下とすること、を特徴とする。
ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程、
ステップS102:疎水性有機物溶解溶液の調製工程、
ステップS103:疎水性有機物含有ゾル溶液の調製工程、
を含んでなる。
ステップS201:疎水性有機物含有ゾル溶液の塗布工程、
ステップS202:塗布層の乾燥工程、
を含んでなる。
まず、加水分解可能な金属化合物に、触媒と金属原子の価数に対応する所定範囲量の水とを加え、加水分解反応、あるいは加水分解反応と脱水縮重合反応とを起こさせることにより、少なくとも1種類の金属化合物ゾル溶液を調製する。必要に応じて、2種類以上の金属化合物ゾル溶液を配合してもよい。例えば、屈折率の異なる複数の金属化合物ゾル溶液を配合することにより、任意の屈折率を持つ金属化合物ゾル溶液を調製することができる。
ケトン類としては、アセトン、アセチルアセトン等を用いることができる。
エステル類としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル等を用いることができる。
セロソルブ類としては、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等を用いることができる。
グリコール類としては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール等を用いることができる。
次に、疎水性有機物を溶媒(第二溶媒)に溶解させて、疎水性有機物溶解溶液を調製する。この工程で、予め疎水性有機物を第二溶媒に溶解させておく理由は、疎水性有機物の固体をゾル溶液に直接溶解させるために、長時間を要する場合があるためである。しかし、疎水性有機物は、前述の金属化合物ゾル溶液に、少量ずつ直接溶解させてもかまわない。
次に、前述の金属化合物ゾル溶液と疎水性有機物溶解溶液とを混合して、疎水性有機物含有ゾル溶液を調製する。
次に、疎水性有機物含有ゾル溶液(塗布液)を、基材表面に塗布することにより、塗布層を形成する。
次に、塗布層の乾燥を行い、塗布膜を形成する。この乾燥の前に、必要に応じて塗布層を均すためのレベリング時間をとってもよい。
本実施の形態では、密閉型の熱風循環式乾燥機(タバイエスペック株式会社製、クリーンオーブン PVHC−210)を用いて乾燥を行った。乾燥機内部の中央付近に付属の棚を設置して、その棚の中央付近に、塗布層が形成されたガラス基板を水平に置いて、以下のような手順で乾燥を行う。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
テトラメトキシシラン(n=4である金属アルコキシド) 52gに、第一溶媒であるイソプロピルアルコール 16gを混合した。この混合液を攪拌しながら、触媒として、0.1mol/L(0.1規定)の硝酸 12.3gを少量ずつ滴下した。この硝酸に含まれる水は、テトラメトキシシラン1モル当たり2当量であった。硝酸の滴下が終了した後も、混合液を攪拌しながら加水分解反応と脱水縮重合反応とを起こさせ、硝酸を滴下し始めてから24時間かけて金属化合物ゾル溶液を調製した。
有機物色素であるDR 2gを第二溶媒であるジオキサン 98gに溶解させて疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
前述の金属化合物ゾル溶液 38.5gと、疎水性有機物溶解溶液 25gと、第三溶媒としてジオキサン 36.5gとを混合して、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この第三溶媒は、第二溶媒と同じ溶媒である。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
この疎水性有機物含有ゾル溶液(塗布液)を、大きさ 100×100mm、厚み 0.5mmのソーダライムガラス基板(以下、単にガラス基板と記述する)表面に、スピンコータを用いて、16.7回転/秒(1,000rpm)の回転数で塗布し、塗布層を形成した。
次いで、塗布層が形成されたガラス基板を、塗布後 30秒後に、前述の熱風循環式乾燥機を用いて、200℃の温度で、5分間乾燥させた。そして、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有膜(塗布膜)を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在は見られなかった。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率 1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
第二溶媒には、実施例1で用いたジオキサンに代えて、ジエチルホルムアミドを用いた。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
第三溶媒には、第二溶媒と同じジエチルホルムアミドを用いた。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
実施例1と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在は見られなかった。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
テトラメトキシシラン 52gに、第一溶媒であるイソプロピルアルコール 4gを混合した。この混合液を攪拌しながら、触媒として、0.1mol/L(0.1規定)の硝酸 24.6gを少量ずつ滴下した。この硝酸に含まれる水は、テトラメトキシシラン1モル当たり4当量であった。硝酸の滴下が終了した後も、混合液を攪拌しながら加水分解反応と脱水縮重合反応とを起こさせ、硝酸を滴下し始めてから24時間かけて金属化合物ゾル溶液を調製した。
実施例1と同様にして、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。
実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。しかし、この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、DRの凝集や析出が見られた。
実施例1と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在が見られた。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率 1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
第二溶媒には、実施例1で用いたジオキサンに代えて、エチルアルコール(水分含有率0.4質量%以下)を用いた。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
第三溶媒には、第二溶媒と同じエチルアルコールを用いた。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
実施例1と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在が見られた。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率 1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
疎水性有機物として、DRに代えて、ピレンを用いた。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
実施例1と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在は見られなかった。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率 1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
第二溶媒には、実施例3で用いたジオキサンに代えて、ジエチルホルムアミドを用いた。そして、実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
第三溶媒には、第二溶媒と同じジエチルホルムアミドを用いた。そして、実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
実施例3と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在は見られなかった。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
比較例1と同様にして、水分含有率 12質量%の金属化合物ゾル溶液を調製した。
実施例3と同様にして、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。
実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。しかし、この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、ピレンの凝集や析出が見られた。
実施例3と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在が見られた。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率 1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
第二溶媒には、実施例3で用いたジオキサンに代えて、エチルアルコール(水分含有率0.4質量%以下)を用いた。そして、実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
第三溶媒には、第二溶媒と同じエチルアルコールを用いた。そして、実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
実施例3と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在が見られた。乾燥過程において、ピレンの凝集や析出が起きたことが考えられる。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
第二溶媒には、実施例1で用いたジオキサンに代えて、トルエンを用いた。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
第三溶媒には、第二溶媒と同じトルエンを用いた。このトルエンと前述の調製工程(ステップS101)にて調製した金属酸化物ゾル溶液とは、相溶性が低いことを確認している。そして、実施例1と同様の混合比で、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、DRの凝集や析出は見られなかった。
実施例1と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてDRを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在は見られなかった。
(ステップS101:金属化合物ゾル溶液の調製工程)
実施例1と同様にして、水分含有率1質量%の金属酸化物ゾル溶液を調製した。
第二溶媒には、実施例3で用いたジオキサンに代えて、トルエンを用いた。そして、実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物溶解溶液を調製した。この疎水性有機物溶解溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
第三溶媒には、第二溶媒と同じトルエンを用いた。このトルエンと前述の調製工程(ステップS101)にて調製した金属酸化物ゾル溶液とは、相溶性が低いことを確認している。そして、実施例3と同様の混合比で、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有ゾル溶液を調製した。この疎水性有機物含有ゾル溶液中に、ピレンの凝集や析出は見られなかった。
実施例3と同様の塗布および乾燥条件により、疎水性有機物としてピレンを含有する疎水性有機物含有膜を得た。疎水性有機物含有膜中に、外観上、色素の偏在は見られなかった。
前述の表1および表2を参照しながら説明する。全ての実施例、比較例および参照例において、それぞれの塗布液および塗布膜に含まれる疎水性有機物の含有率は、それぞれ0.5および4.8質量%であった。実施例1〜4と比較例1〜4とは、平滑な塗布膜の例であり、参照例1と参照例2とは、凹凸状の塗布膜の例である。
実施例1〜4および参照例1,2において、水分含有率は、全て0.4質量%であった。このとき、疎水性有機物含有ゾル溶液中には、疎水性有機物の凝集や析出は見られなかった。
実施例1〜4に用いたジオキサン(環状エーテル系溶媒)またはジエチルホルムアミド(ホルムアミド系溶媒)の含有率は、全て61質量%であった。これらの実施例1〜4では、乾燥後の塗布膜に、外観上、色素の偏在は見られなかった。塗布膜の表面を顕微鏡で確認したところ、平滑な塗布膜であった。塗布膜のヘーズ率は、0.0〜0.2であり、散乱のないことが分かる。
参照例1および参照例2において、第二溶媒(第三溶媒と同一)にはトルエンを用いた。参照例1は実施例1および実施例2に対応し、参照例2は実施例3および実施例4に対応している。参照例1および参照例2における疎水性有機物含有ゾル溶液(塗布液)中のトルエンの含有率は、実施例1〜4におけるジオキサン(環状エーテル系溶媒)あるいはジエチルホルムアミド(ホルムアミド系溶媒)と同じく、どちらも61質量%であった。
Claims (7)
- 加水分解可能な金属化合物である式Si(OR) 4 で表されるシリコンアルコキシド(式中、Rはアルキル基、フェニル基、アセチル基、またはエーテル基)のアルコール溶液に、触媒と水とを加え、加水分解反応を起こさせて、少なくとも1種類の金属化合物ゾル溶液を調製する工程と、
溶媒が環状エーテル系溶媒またはホルムアミド系溶媒である疎水性有機物の溶液と、前記調製した金属化合物ゾル溶液とを混合して、疎水性有機物含有ゾル溶液を調製する工程と、を含み、
前記金属化合物ゾル溶液を調製する工程において、前記シリコンアルコキシド1モル当たり1.5〜2.5当量の水を加え、調製した前記金属化合物ゾル溶液における水分含有率を2.5質量%以下とすることを特徴とする疎水性有機物含有ゾル溶液の製造方法。 - 前記調製した疎水性有機物含有ゾル溶液に、前記疎水性有機物の溶液の溶媒を加える工程をさらに含む、請求項1に記載の疎水性有機物含有ゾル溶液の製造方法。
- 前記金属化合物ゾル溶液を調製する工程において、前記シリコンアルコキシド1モル当たり1.8〜2.1当量の水を加え、調製した前記金属化合物ゾル溶液における水分含有率を1質量%以下とする、請求項1または2に記載の疎水性有機物含有ゾル溶液の製造方法。
- 前記疎水性有機物の水に対する溶解率が0.1質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の疎水性有機物含有ゾル溶液の製造方法。
- 前記疎水性有機物が、フタロシアニン類、ポルフィリン類、多環芳香族、アゾ系顔料またはアントラキノン系顔料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の疎水性有機物含有ゾル溶液の製造方法。
- 加水分解可能な金属化合物である式Si(OR) 4 で表されるシリコンアルコキシド(式中、Rはアルキル基、フェニル基、アセチル基、またはエーテル基)のアルコール溶液に、触媒と水とを加え、加水分解反応を起こさせて、少なくとも1種類の金属化合物ゾル溶液を調製する工程と、
溶媒が環状エーテル系溶媒またはホルムアミド系溶媒である疎水性有機物の溶液と、前記調製した金属化合物ゾル溶液とを混合して、疎水性有機物含有ゾル溶液を調製する工程と、
前記調製した疎水性有機物含有ゾル溶液を皮膜状に乾燥させて疎水性有機物含有物品を得る工程と、を含む製造方法であって、
前記金属化合物ゾル溶液を調製する工程において、前記シリコンアルコキシド1モル当たり1.5〜2.5当量の水を加え、調製した前記金属化合物ゾル溶液における水分含有率を2.5質量%以下とすることを特徴とする、疎水性有機物の含有率が0.01〜15質量%である疎水性有機物含有物品の製造方法。 - 前記疎水性有機物含有物品を粉砕して鱗片状とする工程をさらに含む請求項6に記載の疎水性有機物含有物品の製造方法。
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