JP4641160B2 - Uim用icカード - Google Patents

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本発明はUIM用ICカードに関する。ここに、UIM用ICカードとは、一般には、札入れサイズのカード基板内に、UIMの外形形状が周縁スリットにより折り取り可能に形成されていて、当該周縁スリットから折り取りして、UIMを携帯電話機等に装着して使用する用途のICカードに関するが、本発明では、当該通常サイズのUIM中のICモジュール部分に、一層小型にした小型サイズUIMの形状を設け、当該小型サイズUIMまたは通常サイズUIMのいずれかを選択して取り外しして使用できる形態のUIM用ICカードに関する。
各種ICカードの内、接触型ICカードと呼ばれるものには、ISOまたはJISで規定する53.98mm×85.60mm(ID−1型)の札入れサイズのものと、これより一回り小さいサイズに折り取りできる加工が施されていて、使用時にこれを折り取って、携帯端末やその他の機器に差し込んで使用するUIM(Universal/User Identity Module)カードまたはSIM(Subscriber Identity Module)カードと呼ばれるカードがある。
UIMカードまたはSIMカードには、GSM(Global System for Mobile Communication)規格、3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格があり、形状・位置、使用時の電気的特性を定めるものとして良く知られている。
ところで、UIMカードまたはSIMカードは、小型携帯電子機器(携帯電話等)の機器間互換性を確保するために、このように規格化されているが、最近、さらなる機器の小型化の要請に答えるため、内蔵するSIMモジュールのサイズも規格に拘束されず、最小限のサイズで使用するニーズが高まってきている。この最小限のサイズは、機器メーカーにより要求サイズは異なるが、最低限接触式ICカードが端子領域として確保すべき領域(ISO7816/2で規定)を含む、SIM領域よりも小さい領域とされている。
このような特殊サイズのみに対応するカードを製造すると、一般のGSM規格サイズのSIMや3GPP規格のUIMとしては使用できず、この特殊サイズのUIMカードは特殊サイズ専用となるため、実際に使用しようとする小型携帯電子機器(携帯電話等)の機器内のUIM対応サイズを確認し、これが通常サイズUIM用の製品か小型サイズUIM用製品かを見極めて、これに対応するUIMが組み込まれたUIMカードを販売店から受け取り、機器に装着する必要がある。
このため、販売店側は、少なくともこの通常サイズと小型サイズの両UIMに対応するための2種類のUIMカードをストックしておき、適宜、機器に合うカードを選択する必要があり、販売店側のカードの在庫が増えるという問題が生じる。
これを回避するため、小型サイズUIMの折り取り加工部を内包した通常サイズUIM折り取り部を併せ持ったUIMカードが在庫減少にもつながり、利便性が高くなる。そのため、後述するように、この形態のUIMについて既に提案されたものがある。
小型サイズUIMは、通常サイズUIMカードを一層小型にしたICカードであって、実質的にICカード用ICモジュールの端子基板外形と同等の大きさにされている。
通常、3FF規格(3rd Form Factor)として、欧州電気通信規格化協会が、ETSI TS102 221として2004年2月に制定した、横15.0mm、縦12.0mmの大きさであるが、本明細書では、当該規定サイズから著しく逸脱しないかぎり近似する外形のものも含むものとする。
前記のように、小型サイズUIMについても先行技術が既に存在する。
特許文献1、特許文献2、特許文献3には、札入れサイズのカード外形から小型のICカード領域を折り取る場合に、通常の規格準拠UIMサイズと、さらに小型のミニサイズUIMのいずれかを選択できるUIM折り取り形状について提案している。例えば、特許文献2には、図11のような、UIMが図示されている。この場合は、カード本体50から矩形状のプラグイン(UIM)を周囲のフリーパンチ30と接続部1bから切り離して使用するか、より小さい正方形状のプラグイン(UIM)として切り離すか、いずれかにより使用しようとする考えである。
特許文献4、特許文献5、特許文献6は、本願の先出願にかかる内容であるが、ミニサイズUIM(小型サイズUIM)を嵌め込みする各種の内枠構造について記載している。
特表2002−535783号公報 特表2002−537609号公報 特表2002−537610号公報 特願2003−119216号 特願2003−287635号 特願2003−355215号
しかし、上記特許文献1、特許文献2、特許文献3のようにして、規格準拠のUIMを折り取りすると、使用者の意図に反して、折り取りしたい方と反対側のUIMが先に折り取りされてしまう危険性がある。すなわち、通常サイズUIMを折り取りしたいのに、小型サイズUIMが先に折り取りされてしまうという現象である。もっとも、小型サイズUIMを折り取りしたいのに、通常サイズUIMが先に折り取りされてしまうことも十分有り得るが、この場合は折り取れた通常サイズUIMからさらに小型サイズUIMを折り取りすればよい。
以上のような不都合を解決するために本発明によるUIM用ICカードでは、小型サイズUIMの折り取り用接続部(ブリッジ)の形成位置と外側の通常サイズUIMの折り取り用接続部(ブリッジ)の形成位置とが、カードの短辺と長辺とに、それぞれ異なる組み合わせとなる部分を少なくとも1箇所以上持つことを特徴とするものである。
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、札入れサイズのカード基板内に、通常サイズUIMの外形形状が、折り取り容易化加工がされた1または2箇所の接続部と周縁スリットにより形成され、さらに、当該通常サイズUIMの外形形状の内側であって、通常サイズUIM内のICモジュール接触端子板を包囲する部分に小型サイズUIMの外形形状が、同様に折り取り容易化加工がされた1または2箇所の接続部と周縁スリットにより、前記通常サイズUIMと共通の周縁スリットと接続部を有しないようにして形成されているUIM用ICカードにおいて、前記通常サイズUIMの少なくとも1箇所の接続部と前記小型サイズUIMの少なくとも1箇所の接続部が相互に直交する方向に折り取り容易化加工がされていることを特徴とするUIM用ICカード、にある。
上記課題を解決する本発明の要旨の第2は、札入れサイズのカード基板内に、通常サイズUIMの外形形状が、折り取り容易化加工がされた2または3箇所の接続部と周縁スリットにより形成され、さらに、当該通常サイズUIMの外形形状の内側であって、通常サイズUIM内のICモジュール接触端子板を包囲する部分に小型サイズUIMの外形形状が、同様に折り取り容易化加工がされた2または3箇所の接続部と周縁スリットにより、前記通常サイズUIMと共通の周縁スリットと接続部を有しないようにして形成されているUIM用ICカードにおいて、前記通常サイズUIMの少なくとも2箇所の接続部と前記小型サイズUIMの少なくとも2箇所の接続部が相互に直交する方向に折り取り容易化加工がされていることを特徴とするUIM用ICカード、にある。
通常サイズUIM用折り取りブリッジと小型サイズUIM用折り取り用接続部が相互に直交する方向に設けられているので、札入れサイズカードから、通常サイズUIMまたは小型サイズUIMのいずれかを選択的に折り取りする際に、誤って目的のUIMと異なるサイズのUIMが折り取りされてしまう不具合を少なくすることができる。
1種類のUIM用ICカードで、通常サイズのUIMと小型サイズのUIMに対応できるので、UIM用ICカードの種類や在庫数を少なくすることができる。
本発明は、札入れサイズのカード基板内に、通常サイズUIMの外形形状が形成され、さらに当該通常サイズUIM内のICモジュール接触端子板を包囲する部分に小型サイズUIMの外形形状が形成されているUIM用ICカードにおいて、通常サイズUIMと小型サイズUIMとのいずれかを選択して、折り取り容易化加工がされた接続部から折り取りする際に、目的としないUIMを折り取ってしまうことを回避する技術に関する。
このようなUIM用ICカードには、数種の実施形態があるので、以下、図面を参照して説明することとする。
図1〜図4は、第1実施形態のUIM用ICカードを示す図であって、図1は第1実施形態(1)、図2は第1実施形態(2)、図3は第1実施形態(3)、図4は第1実施形態(4)のUIM用ICカードを示している。
図5〜図8は、第2実施形態のUIM用ICカードを示す図であって、図5は第2実施形態(1)、図6は第2実施形態(2)、図7は第2実施形態(3)、図8は第2実施形態(4)のUIM用ICカードを示している。
図9は、UIM用ICカードの製造工程を説明する図、図10は、従来提案されているUIM用ICカードの例を示す図である。
従来提案のUIM用ICカード10jにも各種の形態があるが、例えば、図10に図示のものは、札入れサイズ(85.6mm×53.98mm)のカード基板3内に、通常サイズUIM1を有し、その通常サイズUIM1内のICモジュール接触端子板6を包囲するように、小型サイズUIM2が形成されている。
通常サイズUIM1はその外形形状が、周縁スリット1sとカード基板3を不完全に切断する接続部(ブリッジ)1b1,1b2とにより形づくられている。小型サイズUIM2もその外形形状は、カード基板3を完全に貫通する溝状の周縁スリット2sとカード基板3を不完全に切断する接続部(ブリッジ)2b1,2b2とにより形成されている。
図10のUIM用ICカード10jの場合、通常サイズUIM1も小型サイズUIM2も共に2箇所の接続部1b1,1b2,2b1,2b2を有し、それぞれの接続部は、カード基板3の短辺に平行する方向に長さ方向を有している。
このように双方の接続部1b1,1b2,2b1,2b2が平行している場合、折り取りするために指先で接続部に力を入れた場合、双方の接続部、例えば、1b1と2b1は接近していて、外力が双方の接続部に及ぶため、どちらか一方を選択的に折り取りするのはかなりの困難が伴う。すなわち、前記したように折り取りされる側のUIMがいずれであるかは不確実という問題がある。
この問題を解決したのが、以下の図1〜図8のUIM用ICカードである。
図1〜図4は、第1実施形態のUIM用ICカード10であって、各UIMが1または2箇所の接続部を有し、通常サイズUIM1のいずれかの接続部1bと小型サイズUIM2のいずれかの接続部2bの長さ方向が、互いに直交する方向に設けられている特徴がある。
図1の場合、通常サイズUIM1はその外形形状が、カード基板3を完全に貫通して切断する溝状の周縁スリット1sとカード基板3を不完全に切断する接続部(ブリッジ)1bとにより形づくられている。小型サイズUIM2も周縁スリット2sを有している。
周縁スリット1s,2sはエンドミル刃による切削等により形成する。接続部(ブリッジ)1b,2bは、ハーフカット加工やミシン目加工、溝打ち抜き加工、ザグリ加工、およびこれらの組み合わせによる折り取り容易化加工がされる。僅かな接続部1b,2bを残して接続することで、自然に抜け落ちすることなく、かつ容易に折り取りできる特徴がある。
通常サイズUIM1は左右の短辺に接続部1b1,1b2を有し、小型サイズUIM2は、上辺にのみ接続部2b1を有している。接続部1b1,1b2と接続部2b1は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる(図1(A))。このように通常サイズUIM1と小型サイズUIM2の接続部の長さ方向を直交する方向にするのが本発明の特徴である。これにより、例えば、接続部1b1に基板3の上方から下方に向かう力(この力はカードの長辺方向に平行な向きにカードを凸または凹方向にたわませる外力となる)を与えても、小型UIMの接続部2b1には、カードの短辺方向に平行な向きにカードを凸または凹方向にたわませる外力(この外力が接続部2b1に対して折り取りする力として大きく作用する。)がはたらかないので、当該部分が折れてしまうことが少なくなる。
図1(B)は、カード基板3から通常サイズUIM1を折り取りした状態である。携帯電話機等がこのサイズのUIMを使用する場合にはそのまま使用できる。図1(C)は、カード基板3から、さらに小さなサイズ部分である小型サイズUIM2を折り取りした状態である。小型サイズUIM2は、ICモジュール接触端子板6の周囲に僅かな周縁部2rを残す程度の大きさに形成されている。携帯電話機等がこのサイズのUIMを使用する場合にはそのまま使用する。
通常サイズUIM1の右下部にある切り欠き部1k、および小型サイズUIM2の右下部にある切り欠き部2kは、携帯電話機等に装着した際の位置合わせを間違いなくするためのものである。切り欠き部1k,2kは、UIMの各辺に対して45°の角度に形成するのが通常である。
図2の場合、通常サイズUIM1は左右の短辺に接続部1b1,1b2を有し、小型サイズUIM2は上辺の接続部2b1と切り欠き部2k部分の接続部2b2を有している。このように接続部1b,2bは切り欠き部に設けるものであってもよい。接続部1b1,1b2と接続部2b1は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。
図3の場合、通常サイズUIM1は下辺の長辺にのみ接続部1b1を有し、小型サイズUIM2は左右の辺に接続部2b1,2b2を有している。接続部1b1と接続部2b1, 2b2互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。
図4の場合、通常サイズUIM1は左辺短辺の接続部1b1と切り欠き部1k部分の接続部1b2を有し、小型サイズUIM2は上辺の接続部2b1と切り欠き部2k部分の接続部2b2を有している。接続部1b1と接続部2b1は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。
図5〜図8は、第2実施形態のUIM用ICカード10であって、各UIMが2または3箇所の接続部を有し、通常サイズUIM1のいずれかの接続部1bと小型サイズUIM2のいずれかの接続部2bの長さ方向が、互いに直交する方向に設けられている特徴がある。
図5の場合、通常サイズUIM1は左右の短辺に接続部1b1,2b2を有し、小型サイズUIM2は上下辺に接続部2b1,2b2を有している。接続部1b1,1b2と接続部2b1,2b2は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。
図6の場合、通常サイズUIM1は上下長辺に接続部1b1,1b2を有し、小型サイズUIM2は左右辺に接続部2b1,2b2を有している。接続部1b1,1b2と接続部2b1,2b2は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。
図7の場合、通常サイズUIM1は左右の短辺に接続部1b1,1b2を有し、小型サイズUIM2は上下辺の接続部2b1,2b2と左辺の接続部2b3を有している。接続部1b1,1b2と接続部2b1,2b2は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。この場合、接続部1b1を折り取りする際に、接近している接続部2b3が折れてしまっても接続部2b1,2b2が残っているので脱落することはない。
図8の場合、通常サイズUIM1は上下長辺の接続部1b1,2b2と切り欠き部1kに接続部1b3を有し、小型サイズUIM2は左右辺に接続部2b1,2b2を有している。接続部1b1,1b2と接続部2b1,2b2は互いに直交する方向に長さ方向を有することになる。
以上のようにUIMの接続部を構成することにより、通常サイズUIM1と小型サイズUIM2のいずれか1または2箇所の接続部が直交する方向に長さ方向を有することになるため、指先でUIMを折り取りする際に加える力をいずれかの接続部に集中させることができ、いずれか目的のUIMを容易に折り取りすることができる。
次に、図9を参照して、UIM用ICカードの製造方法について説明する。
まず、図9(A)のように、ICカード用カード基板3を製造する。カード基板3は、例えば、コア層となる白色硬質塩化ビニルシート31,32と表面層となる透明塩化ビニルシート33,34を仮積み積層した後、プレス機に導入して熱圧をかけてプレスし、層間を熱融着させることで、一体のカード基板3にする。ただし、例示した塩化ビニルシートに限られず、PET−Gシートやポリエチレンテレフタレート(PET)シートであってもよい。PETシートの場合は接着シートを併用して層間接着する。
次に、ICカード用カード基板3を個々のカードサイズに截断した後、ICモジュール(以下、「COT」とも表現する。)5を装着するためのICモジュール装着用凹部20を掘削する。これには数値制御されたミリング装置等を用いて行う。ICモジュール装着用凹部20は、ICモジュールのプリント基板7部分を懸架する第1凹部21と、ICモジュールのモールド樹脂部17を納める第2凹部22とからなるように掘削する。ICモジュール5のプリント基板7部分には、あらかじめ熱接着性の接着テープ19を貼着しておく(図9(B))。
ICモジュール5を装着用凹部20に装填してから、接触端子板6表面から軽く熱圧をかけると、ICモジュール5が装着用凹部20内に固定される。
次に、仕上げ加工として、通常サイズUIMと小型サイズUIMの周縁スリット1s,2sの切削や接続部1b,2bのハーフカット等を行う。周縁スリット1s,2sは、ICカード基板3を貫通するもので、その幅は0.2〜2.0mm程度とすることができる。図9(C)の場合、図1のA−A線断面を図示しているので、周縁スリット1sの断面は図面に現れていない。周縁スリット2sは、通常サイズUIM1内に切削するので、幅の上限値は1.0mm程度の細目とするのが好ましい。
接続部(ブリッジ)1b1,1b2,2b1,2b2等の形成は各種の方法があるが、図9(C)のように、カード基板3の上下面から切り込みを入れ中心層を残す方法、すわちハーフカットとする方法が多用される。なお、ICモジュール5の装着に支障がないかぎり、周縁スリットやハーフカット加工は、ICモジュール装着用凹部20の掘削と連続する工程で行なっても構わない。
(ICモジュールの準備)
接触端子板6が形成され、接触型ICチップが実装されたCOT(Chip On Tape;ガラスエポキシ基材、厚み160μm)のICチップやワイヤボンディング部周囲を囲み、エポキシ系樹脂を滴下して樹脂モールドした。
ICモジュール接触端子板6の大きさは、12.0mm×11.0mmとし、モールド樹脂部17は大きさ、8.0mm×8.0mm、基材厚みを含めないモールド樹脂部17の高さは、440μmとなった。
このCOT裏面(接触端子板6の反対面)であって、モールド樹脂部17を除く第1凹部21に接する部分が被覆されるように、熱反応性接着テープ(ポリエステル樹脂系;厚み50μm)19を打ち抜いてからラミネートした。プレス条件は、130°C、時間5秒とした。ラミネート時に接着テープ19は、約10μm圧縮された。
(ICカード基板の製造)
カード基板3のコアシート31,32として、表面印刷済みの二軸延伸白色PET−Gシート(厚み360μm)を使用し、その上下面にオーバーシート33,34として、厚み50μmの二軸延伸透明PET−Gシート2枚を使用した。これらを仮積み積層してから、プレス機に導入し、熱圧融着してプレスラミネートし、カード基板3を準備した。
プレス工程の条件は、150°C、2.0MPa、成形(加熱)時間30分とした。プレス後は、多少の収縮のため、カード基板3の総厚は800μmとなった。
(ICモジュールの装着)
次に、図9(B)のように、カード基板3に対して、ICモジュール装着用凹部20をNC制御によるエンドミル加工により形成した。COTのプリント基板(厚み160μm)7と接着テープ19の合計厚みに相当する深さ、200μmに第1凹部を掘削した。
また、その中心部に、ICモジュール5のモールド樹脂部17を納めるようにさらに切削して合計深さが640μmになるように第2凹部を掘削した。
第1凹部開口の大きさは、12.1mm×11.1mmとし、第2凹部は、ほぼその中心部であって、8.1mm×8.1mmの大きさとした。このICモジュール装着用凹部20に先に準備したICモジュール5を装着し、接触端子板面から熱圧をかけてICモジュールを凹部内に固定した。これにより、ICモジュール実装済みICカード基板3を完成した。
(仕上げ加工)
このICカード基板3のICモジュール5の接触端子板6の4周囲に、幅0.5mmの周縁部2rが残るようにし、その外側に周縁スリット2sと接続部2b1を図1のようにして設けた。周縁スリット2sは、幅0.5mmとしエンドミルで切削した。接続部2b1はカード基板の上下面から、幅(直径)0.2mmのエンドミルで、0.2mmの深さで切削し、中心層が0.4mm厚で残るようにした。この周縁スリット2sの内側が小型サイズUIM2となる。
さらに、小型サイズUIM2の外側を、その外形が15mm×25mmとなるように、周縁スリット1sと接続部1b1,1b2とを図1のように切削した。周縁スリット1sは、幅1.0mmとしエンドミルで切削した。接続部1b1,1b2はカード基板の上下面から、幅(直径)0.2mmのエンドミルで、0.2mmの深さで切削し、中心層が
0.4mm厚で残るようにした。この周縁スリット1sの内側が通常サイズUIM1となる。その後、発行処理を行い、図1図示のUIM用ICカード10が完成した。
以上により完成したUIM用ICカード10は、通常サイズUIM1としても、小型サイズUIM2としても、UIM用ICカード10として簡単に指先で折り取りすることができ、従来のUIM用ICカード10j(図10)のように、UIMの折り取りが不確実となる問題はなかった。
第1実施形態(1)のUIM用ICカードを示す図である。 第1実施形態(2)のUIM用ICカードを示す図である。 第1実施形態(3)のUIM用ICカードを示す図である。 第1実施形態(4)のUIM用ICカードを示す図である。 第2実施形態(1)のUIM用ICカードを示す図である。 第2実施形態(2)のUIM用ICカードを示す図である。 第2実施形態(3)のUIM用ICカードを示す図である。 第2実施形態(4)のUIM用ICカードを示す図である。 UIM用ICカードの製造工程を説明する図である。 従来提案されているUIM用ICカードの例を示す図である。 先行文献に図示されているUIMを示す図である。
符号の説明
1 通常サイズUIM
1s 周縁スリット
1b,1b1,1b2 接続部(ブリッジ)
2 小型サイズUIM
2r 周縁部
2s 周縁スリット
2b,2b1,2b2,2b3 接続部(ブリッジ)
3 カード基板
5 ICモジュール(COT)
6 ICモジュール接触端子板
7 プリント基板
10 UIM用ICカード
17 モールド樹脂部
19 接着テープ
20 ICモジュール装着用凹部

Claims (3)

  1. 札入れサイズのカード基板内に、通常サイズUIMの外形形状が、折り取り容易化加工がされた1または2箇所の接続部と周縁スリットにより形成され、さらに、当該通常サイズUIMの外形形状の内側であって、通常サイズUIM内のICモジュール接触端子板を包囲する部分に小型サイズUIMの外形形状が、同様に折り取り容易化加工がされた1または2箇所の接続部と周縁スリットにより、前記通常サイズUIMと共通の周縁スリットと接続部を有しないようにして形成されているUIM用ICカードにおいて、前記通常サイズUIMの少なくとも1箇所の接続部と前記小型サイズUIMの少なくとも1箇所の接続部が相互に直交する方向に折り取り容易化加工がされていることを特徴とするUIM用ICカード。
  2. 札入れサイズのカード基板内に、通常サイズUIMの外形形状が、折り取り容易化加工がされた2または3箇所の接続部と周縁スリットにより形成され、さらに、当該通常サイズUIMの外形形状の内側であって、通常サイズUIM内のICモジュール接触端子板を包囲する部分に小型サイズUIMの外形形状が、同様に折り取り容易化加工がされた2または3箇所の接続部と周縁スリットにより、前記通常サイズUIMと共通の周縁スリットと接続部を有しないようにして形成されているUIM用ICカードにおいて、前記通常サイズUIMの少なくとも2箇所の接続部と前記小型サイズUIMの少なくとも2箇所の接続部が相互に直交する方向に折り取り容易化加工がされていることを特徴とするUIM用ICカード。
  3. 接続部が、カード基板を表裏から切削したハーフカットにより形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のUIM用ICカード。
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