JP4640024B2 - 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム - Google Patents
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本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
(B)印刷領域に媒体がある状態において前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
(D)を有する印刷装置。
このような印刷装置においては、媒体から外れたインクの山積みを抑制することができる。
前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを受け部で受けるステップと、
前記印刷領域に媒体がある状態において、前記印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを吐出するステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法においては、媒体から外れたインクの山積みを抑制することができる。
(A)保湿剤を有する第1の顔料インクと、前記第1の顔料インクよりも多くの保湿剤を有する第2の顔料インクと、を吐出するヘッドと、
(B)印刷領域に媒体がある状態において前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
を有することを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムによれば、インクの山積みを抑制することができる。
(B)印刷領域に媒体がある状態において顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
(D)を有する印刷装置。
このような印刷装置においては、媒体から外れたインクの山積みを抑制することができる。
前記媒体に着弾しない前記顔料インクを受け部で受けるステップと、
前記印刷領域に媒体がある状態において、前記印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、顔料インクを吐出するステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法においては、媒体から外れたインクの山積みを抑制することができる。
(A)顔料インクを吐出するヘッドと、
(B)印刷領域に媒体がある状態において前記顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
を有することを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムによれば、インクの山積みを抑制することができる。
次に、印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
<プリンタとコンピュータの構成について>
図2は、コンピュータ110とプリンタ1の全体構成のブロック図である。
コンピュータ110は、インターフェース部161と、CPU162と、コンピュータ側メモリ163とを有する。インターフェース部161は、外部装置であるプリンタ1とコンピュータ110との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU162は、コンピュータ110全体の制御を行うための演算処理装置である。コンピュータ側メモリ163は、プリンタドライバ等のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保する記憶素子である。CPU162は、コンピュータ側メモリ163に格納されているプリンタドライバに従って、画像データから印刷データを生成し、印刷データをプリンタ1に送信する。プリンタドライバをコンピュータ110にインストールすることにより、CPU162とコンピュータ側メモリ163は、印刷データを介してプリンタ1を制御するコンピュータ側コントローラとなる。
図5は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、6個のノズル群が形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。
各ノズル群のノズルは、搬送方向下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯180)。なお、前述の光学センサ54は、搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、ノズルからインク滴が吐出される。
印刷画像の濃度の淡い部分では、粒状感が出やすい。例えば、シアンインクのみを用いて淡い水色を印刷する場合、シアンインクによるドットがまばらに形成される結果、印刷画像は、淡い水色と言うよりもシアンの水玉模様のようになってしまう(粒状感)。
ライトシアンインクは、シアンインク(濃インク)よりも濃度が淡い。シアンは補色であるレッド光を吸収する性質を持ち、ライトシアンインクにより形成されたライトシアンドット(淡ドット)は、シアンインクにより形成されたドット(濃ドット)よりも、レッド光の吸収量が少ない。
ライトマゼンタインクは、マゼンタインク(濃インク)よりも濃度が淡い。マゼンタは補色であるグリーン光を吸収する性質を持ち、ライトマゼンタインクにより形成されたドット(淡ドット)は、マゼンタインクにより形成されたドット(濃ドット)よりも、グリーン光の吸収量が少ない。
そして、本実施形態において淡い水色の画像を印刷する場合、ライトシアンインクを用いてライトシアンドットを紙に形成する。シアンインクのみを用いた場合と比較して、ライトシアンドットにより淡い水色を表現すればドットの数が多くなるので、粒状感を軽減することができる。
ここで、各インクの構成について図6を参照して説明する。各インクは、顔料分、樹脂分、保湿剤、その他の成分、及び、純水から構成される。
ライトシアンインクは、シアンインクよりも固形分の量が少なく、保湿剤の量が多いので、水分の蒸発によるインクの固化が起こりにくい。同様に、ライトマゼンタインクは、マゼンタインクよりも固形分の量が少なく、保湿剤の量が多いので、水分の蒸発によるインクの固化が起こりにくい。
<縁なし印刷について>
ここで、縁なし印刷について説明する。縁なし印刷とは、紙Sの側端部、及び、上下端部に余白を残さないように印刷する印刷方式である。縁なし印刷が実行されるときには、図7に示されるように、紙Sの大きさよりも広い範囲に向けて、それぞれのノズルからインクが吐出される。これにより、搬送時に紙の位置がずれても、紙の全面に余白を残さずに印刷することができる。
但し、縁なし印刷の際に、紙よりも外側に吐出されるインクが存在する。このインクは、紙Sに着弾しないので、紙Sを支持するプラテン24に着弾する。なお、紙Sに着弾しないインクが着弾する領域を、「打ち漏らし領域」と呼ぶ。
縁なし印刷時には、ヘッド41に設けられたノズルから紙Sよりも広い範囲に向けてインクが吐出される。そして、紙Sに着弾しないインクは、溝部244に着弾する。但し、溝部244は支持部242よりも低い位置にあるので、溝部に着弾したインクは、支持部242よりも低い位置にある。これにより、溝部244に着弾したインクが紙の裏面に付着することを防止できる。
なお、溝部244は、打ち漏らし領域が溝部244上に位置するように、予め設計されている(図8Bにおいて、溝部244にインクが着弾している領域が、打ち漏らし領域である)。これにより、溝部244は、縁なし印刷時に紙Sに着弾しないインクを受けるための受け部になる。
スポンジは、細かい繊維が網の目状に絡み合って構成され、多孔性で吸水性に優れた材質である。但し、顔料インクの場合、色材が溶けている染料インクとは異なり、スポンジ246上に色材が堆積しやすい。
図9は、濃いインクがスポンジ246に着弾したときの様子の説明図である。図10は、淡いインクがスポンジ246に着弾したときの様子の説明図である。
濃いインク(例えばシアンインク)は、淡いインク(例えばライトシアンインク)よりも保湿剤の量が少ない。このため、濃いインクがスポンジ246に着弾したとき、保湿剤はスポンジ246の内部深層まで浸透せず、また、スポンジ表面も乾きやすい状態にある。この結果、スポンジ246に着弾した顔料分がスポンジ246の内部まで浸透せず、スポンジ表面の繊維にインクの顔料分が引っかかる。加えて、濃いインクは顔料分の量が多いので、濃いインクがスポンジ246に着弾した場合、スポンジ表面に顔料分が溜まりやすい。
そして、濃いインクがスポンジ246に繰り返し着弾すると、スポンジ表面の繊維に顔料分が溜まり、スポンジ表面の繊維の網目が顔料分で埋まってしまう。こうなると、スポンジ246が吸収材として機能しなくなる。この結果、スポンジ上にインクが堆積しやすくなり、インクの山が高くなりやすい。
スポンジ表面に顔料分が溜まっていた場合であっても、スポンジ表面の繊維の網目が埋まる前であれば、多量の淡いインクがスポンジに着弾するとスポンジの内部に保湿剤が浸透し、スポンジ表面に溜まっていた顔料分がスポンジの内部に浸透するようになる。つまり、濃いインクがスポンジ246に着弾した後に淡いインクをスポンジ246に着弾させても、スポンジ表面に顔料分が溜まりにくくなる。
<処理の流れについて>
次に、図12を参照して、本実施形態の印刷方法1について説明する。この印刷方法は、メモリ63に記憶されたプログラムに基づいてプリンタ側コントローラ60がプリンタ内の各ユニットを制御することにより、実行される。なお、以下の説明では、スポンジ246に積極的に吐出する淡いインクは、ライトシアンインクとする。但し、ライトシアンインクの代わりに、又はライトシアンインクと共に、ライトマゼンタインクを用いても良い。
ステップS105において、プリンタ側コントローラ60は、ヘッド41に対して、打ち漏らし領域の外側に隣接する隣接領域へ、ライトシアンインクを吐出させる。
そして、プリンタ側コントローラ60は、隣接領域にインクを吐出可能な位置までライトシアンインクノズル群が到達したら、ヘッド41に対してライトシアンインクノズル群からライトシアンインクを吐出させる。これにより、隣接領域にライトシアンインクが塗布され、打ち漏らし領域の下のスポンジ246の内部に保湿剤が浸透する。
ステップS108において、プリンタ側コントローラ60は、キャリッジモータ32の駆動を停止して、キャリッジ31の移動を停止させる。
図14Aは、プリンタドライバから送られてくる印刷データの説明図である。
印刷データは、複数の画素データから構成される。各画素データは、印刷すべき画像の各画素に対応付けられている。画素データが「1」であれば、その画素データに対応する画素にインクが吐出されて、吐出されたインクが紙に着弾すればドットが形成される。画素データが「0」であれば、その画像データに対応する画素にはインクが吐出されない。そして、プリンタ側コントローラ60が各画素データに基づいて各ノズルからインクを吐出させることによって、印刷すべき画像に応じてドットが形成され、無数のドットから構成される印刷画像が媒体に印刷される。
縁なし印刷時には、主に写真画像が紙に印刷される。一方、写真画像の印刷では、全ての画素にドットが形成されることは少なく、ドットは分散して形成される(例えば、空の色などの淡い画像部分では、ドットが分散して形成される)。したがって、縁なし印刷時に打ち漏らし領域に着弾するインク量は、比較的少ない。ところで、スポンジに着弾したインク量が少ない場合、インク量に対するインクの表面積が多くなり、インクの水分が蒸発し易く、スポンジ表面が乾き易い状態になる。このため、縁なし印刷時には、打ち漏らし領域に着弾するインク量が少ないので、スポンジ246に着弾したインクが乾き易い状態になり、顔料分がスポンジ246の内部に浸透しにくくなる。この結果、図9に示すように、縁なし印刷時に顔料分がスポンジ246の表面に溜まってしまう。特に、濃いインクは保湿剤の量が少なく顔料分の量が多いので、濃いインクが分散してスポンジ246に着弾すると、インクの水分が蒸発し易く、顔料分がスポンジ表面に溜まり易い。このような理由のため、前述の印刷方法では、保湿剤の多いインク(ライトシアンインク)を隣接領域に吐出しているのである(図12のS105やS107参照)。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、ヘッドはキャリッジに設けられていた。しかし、キャリッジに着脱可能なインクカートリッジにヘッドが設けられても良い。
前述の印刷方法では、ドット形成処理の前後に、ライトシアンインクを隣接領域に吐出している。但し、これに限られるものではない。例えば、紙に印刷を行った後、排紙処理をしている時や、排紙処理をした後に、ライトシアンインクを隣接領域に吐出しても良い。
ロール紙に対して印刷を行う場合、プリンタは、ロール紙に印刷画像が形成された後、その部分をカットし、その状態で次の印刷まで待機する。このため、待機状態のときに、ロール紙の一部は印刷領域に位置している(カット紙の場合、印刷終了後、印刷領域に紙がない状態になる)。
本実施の形態においては、縁なし印刷として紙Sの側端部に余白を残さないように印刷をする場合を例にとって説明した。但し、紙Sの上下端部に余白を残さないように印刷をする場合にも、打ち漏らし領域が存在するので、この領域の外側に隣接する隣接領域にライトシアンインク(又はライトマゼンタインク)を吐出させても良い。以下、紙Sの上端部の縁なし印刷について説明する(下端部の縁なし印刷については、上端部の縁なし印刷とほぼ同様なので、説明を省略する)。
そこで、例えばノズル♯2よりも搬送方向上流側のノズルにより上端印刷を行い、ノズル♯1からライトシアンインクを吐出させ、打ち漏らし領域の外側(打ち漏らし領域の搬送方向下流側)に隣接する隣接領域にライトシアンインクを吐出しても良い。これにより、紙の上端部の縁なし印刷時の打ち漏らし領域にインクが堆積するのを抑制することができる。
但し、紙の上端部の縁なし印刷時のインクの打ち漏らし量は、紙の側端部の縁なし印刷時のインクの打ち漏らし量と比較して、少ない。このため、紙の側端部の打ち漏らし領域に対してのみ隣接領域にライトシアンインクを吐出させ、紙の上下端部の打ち漏らし領域に対しては隣接領域にライトシアンインクを吐出させなくても良い。
(1)前述のプリンタは、保湿剤を有する顔料インクであるシアンインク(第1の顔料インク)と、シアンインクよりも多くの保湿剤を有する顔料インクであるライトシアンインク(第2の顔料インク)とを吐出するヘッド41を有する。
このプリンタが縁なし印刷を行うとき、紙に着弾しないインクが存在し、このインクが紙の裏面に付着すると、紙を汚す虞がある。そこで、前述のプリンタには、印刷時(印刷領域に紙がある状態)にヘッド41から吐出されるインクを受けるため、プラテン24に溝部244が設けられている。
そして、この溝部244に濃い顔料インクが多量に着弾すると、溝部244に顔料分が堆積し、インクの山ができる。そして、このインクの山が支持部242よりも高くなると、紙の裏面を汚す虞がある。
そこで、前述のプリンタ側コントローラ60では、ヘッド41に対し、保湿剤を多く含むライトシアンインクを積極的に吐出させている。これによりシアンインクの顔料分が堆積しにくくなり、インクの山が高くなりづらいので、紙の裏面を汚さずに済む。
但し、印刷領域に紙がある状態で打ち漏らし領域にライトシアンインクが吐出されると、紙にライトシアンインクが着弾する虞がある。そこで、前述のプリンタ側コントローラ60は、打ち漏らし領域の外側に隣接する隣接領域にライトシアンインクを吐出させている。
スポンジ246は、多孔性で吸収性に優れた材質であるが、スポンジ表面の繊維の網目が顔料分によって埋まってしまうと、スポンジ246が吸収材として機能しなくなり、スポンジ上にインクの山ができやすくなる。そこで、前述のプリンタ側コントローラは、ヘッド41に対し、スポンジ246に向かって積極的にライトシアンインクを吐出させている。
ところで、前述の実施形態では、溝部244の打ち漏らし領域には、スポンジ246が設けられていた。しかし、吸収材がスポンジに限られないことは言うまでもない。また、打ち漏らし領域や隣接領域に吸収材がなくても良い。このような場合であっても、ライトシアンインクが隣接領域に吐出されれば、濃いインクの顔料分を保湿剤で流すことができ、堆積するインクの山を崩すことが可能である。
しかし、このようにすると、スポンジ246へ吐出されるインクの総量が多くなる。
ところで、シアンインクはライトシアンインクよりも濃いインクであるため、顔料分の量が多い。顔料分の量が多くなると、樹脂量の量も多くなり、固形分の量が多くなる。一方、固形分の量が多くなると、インクの粘度を調整するため、保湿剤の量が少なくなる。つまり、シアンインクは、ライトシアンインクよりも、保湿剤の量が少ない。
保湿剤の少ないシアンインクが溝部244に着弾すると、顔料分が溜まりやすく、インクの山が形成されやすい。一方、保湿剤の多いライトシアンインクが溝部244に着弾しても、顔料分は溜まらず、むしろ、顔料分の堆積を抑制する効果がある。
そこで、濃淡の異なるインクのうちの淡い方のインクであるライトシアンインクを積極的に溝部244に吐出し、インクの山の形成を抑制することにしている。
このようなステップを有する前述の印刷方法によれば、打ち漏らし領域に着弾したインクの顔料分がスポンジに浸透しやすくなり、顔料分が堆積しにくくなる。
なお、印刷データに対する保湿用データ(図14B)の付加は、プリンタドライバが行ってもよいし(コンピュータ本体側で行ってもよいし)、プリンタ側で行ってもよい。
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、242 支持部、244 溝部、246 スポンジ、
25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 プリンタ側コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 プリンタ側メモリ、64 ユニット制御回路、
100 印刷システム、110 コンピュータ、120 表示装置、
130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置、
161 インターフェース部、162 CPU、163 コンピュータ側メモリ、
S 紙
Claims (21)
- (A)保湿剤を有する第1の顔料インクと、前記第1の顔料インクよりも多くの保湿剤を有する第2の顔料インクと、を吐出するヘッドと、
(B)印刷領域に媒体がある状態において前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
(D)を有する印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記受け部は、前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを吸収する吸収材を有する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、
前記隣接領域に吐出された前記第2の顔料インクの保湿剤は、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の下側に浸透する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記隣接領域は、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域と離れている
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記隣接領域は、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域と一部重複している
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置において、
前記受け部は、前記媒体の側端部に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置において、
前記受け部は、前記媒体の上下端部に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の印刷装置において、
前記ヘッドは、所定の方向に移動可能であり、
前記ヘッドが移動を開始してから、前記ヘッドの移動中に前記印刷すべき画像に応じて前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを吐出する前に、前記コントローラは、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させる
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の印刷装置において、
前記ヘッドは、所定の方向に移動可能であり、
前記ヘッドの移動中に前記印刷すべき画像に応じて前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを吐出してから、前記ヘッドの移動を停止する前に、前記コントローラは、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させる
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の印刷装置において、
前記コントローラは、ユーザーの設定に応じて、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを吐出させるか否かを決定する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の印刷装置において、
前記コントローラは、前記媒体の端部を印刷しない場合、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを吐出させない
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の印刷装置において、
前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクは、それぞれ同じ波長の光を吸収し、その吸収量がそれぞれ異なる
ことを特徴とする印刷装置。 - 保湿剤を有する第1の顔料インクと、前記第1の顔料インクよりも多くの保湿剤を有する第2の顔料インクと、を吐出するヘッドと、
印刷領域に媒体がある状態において前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける受け部と、
前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
を有し、
前記受け部は、前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを吸収する吸収材を有し、
前記隣接領域に吐出された前記第2の顔料インクの保湿剤は、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の下側に浸透し、
前記隣接領域は、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域と離れており、
前記受け部は、前記媒体の側端部に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受け、
前記受け部は、前記媒体の上下端部に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受け、
前記ヘッドは所定の方向に移動可能であり、前記ヘッドが移動を開始してから、前記ヘッドの移動中に前記印刷すべき画像に応じて前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを吐出する前に、前記コントローラは、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させ、
前記ヘッドの移動中に前記印刷すべき画像に応じて前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを吐出してから、前記ヘッドの移動を停止する前に、前記コントローラは、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させ、
前記コントローラは、ユーザーの設定に応じて、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを吐出させるか否かを決定し、
前記コントローラは、前記媒体の端部を印刷しない場合、前記隣接領域に前記第2の顔料インクを吐出させず、
前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクは、それぞれ同じ波長の光を吸収し、その吸収量がそれぞれ異なる
ことを特徴とする印刷装置。 - 印刷領域に媒体がある状態において、保湿剤を有する第1の顔料インクと、前記第1の顔料インクよりも多くの保湿剤を有する第2の顔料インクと、を印刷すべき画像に応じて吐出するステップと、
前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを受け部で受けるステップと、
前記印刷領域に媒体がある状態において、前記印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを吐出するステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。 - コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
(A)保湿剤を有する第1の顔料インクと、前記第1の顔料インクよりも多くの保湿剤を有する第2の顔料インクと、を吐出するヘッドと、
(B)印刷領域に媒体がある状態において前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インク及び前記第2の顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記第1の顔料インクと前記第2の顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、前記第2の顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
を有することを特徴とする印刷システム。 - (A)顔料インクを吐出するヘッドと、
(B)印刷領域に媒体がある状態において顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
(D)を有する印刷装置。 - 請求項16に記載の印刷装置であって、
前記コントローラは、前記隣接領域に吐出する前記顔料インクの量を、前記印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域へ吐出される前記顔料インクの量よりも、多くする
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項16又は請求項17に記載の印刷装置であって、
前記隣接領域に吐出させる前記顔料インクの種類は、前記印刷すべき画像に応じて吐出される前記顔料インクの種類に含まれていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項16又は請求項17に記載の印刷装置であって、
前記隣接領域に吐出させる顔料インクの種類は、前記印刷すべき画像に応じて吐出される顔料インクの種類とは異なることを特徴とする印刷装置。 - 印刷領域に媒体がある状態において、顔料インクを印刷すべき画像に応じて吐出するステップと、
前記媒体に着弾しない前記顔料インクを受け部で受けるステップと、
前記印刷領域に媒体がある状態において、前記印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、顔料インクを吐出するステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。 - コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
(A)顔料インクを吐出するヘッドと、
(B)印刷領域に媒体がある状態において前記顔料インクが前記ヘッドから吐出されたときに、前記媒体に着弾しない前記顔料インクを受ける受け部と、
(C)前記印刷領域に前記媒体がある状態において、印刷すべき画像に応じて吐出され前記媒体に着弾しない前記顔料インクを前記受け部が受ける領域の外側に隣接する隣接領域に、顔料インクを前記ヘッドから吐出させるコントローラと、
を有することを特徴とする印刷システム。
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