JP4639958B2 - 蓄電池用電槽の溶着装置 - Google Patents

蓄電池用電槽の溶着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4639958B2
JP4639958B2 JP2005152675A JP2005152675A JP4639958B2 JP 4639958 B2 JP4639958 B2 JP 4639958B2 JP 2005152675 A JP2005152675 A JP 2005152675A JP 2005152675 A JP2005152675 A JP 2005152675A JP 4639958 B2 JP4639958 B2 JP 4639958B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery case
lid
processed
welding surface
hot plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005152675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006331795A (ja
Inventor
泰宏 手賀
幸雄 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP2005152675A priority Critical patent/JP4639958B2/ja
Publication of JP2006331795A publication Critical patent/JP2006331795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4639958B2 publication Critical patent/JP4639958B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

本発明は、合成樹脂製の蓄電池用電槽本体と蓋とを溶着する溶着装置に関するものである。
鉛蓄電池等の蓄電池は、上端が開口した合成樹脂製の電槽本体と、該電槽本体の開口部を閉じる蓋とからなる電槽を備えていて、この電槽内に極板群などの電池の構成要素を収容している。電槽本体に蓋を取り付ける際には、電槽本体の開口端面及び蓋の開口端面を溶着面として、加熱された熱板に電槽本体の溶着面と蓋の溶着面とを接触させることにより電槽本体の溶着面及び蓋の溶着面を溶融させた後、蓋の溶着面を電槽本体の溶着面に接触させて加圧することにより、両者を溶着するようにしている。
図7は従来の溶着装置の構成を概略的に示したもので、同図において1は合成樹脂からなる電槽本体、2は電槽本体1の開口部を閉じる蓋、4は電槽本体1を載せて保持する電槽保持台、5は蓋2を保持する蓋保持部材、6は熱板である。
図示の電槽本体1は4つの側壁部1aを有する直方体状に形成されていて、その内部は隔壁1bにより複数のセル室1cに仕切られており、4つの側壁部1aの上端面及び隔壁1bの上端面(電槽本体の開口端面)が、電槽本体1の溶着面(蓋が溶着される面)1eとなっている。
蓋2は、電槽本体を構成する合成樹脂と同じ樹脂により、4つの外壁2dを有する浅い箱形に形成されていて、その外壁2dの内側には、電槽本体1の4つの側壁部1aにそれぞれ対応する4つの内壁2aが形成されている。内壁2aの内側の空間は、電槽本体1の隔壁1b,1b,…に対応する隔壁2b,2b,…により、電槽本体1内のセル室1c,1c,…のそれぞれの上部空間を形成する空所2c,2c,…に仕切られており、内壁2a及び隔壁2bの端面(蓋の開口端面)が蓋2の溶着面2eとなっている。側壁1aと内壁2aの相応する部分と隔壁1b及び2bの相応する部分とが(蓋2の溶着面2e及び電槽本体1の溶着面1eの相応する部分が)溶着されることにより図10に示されたような電槽3が構成される。
電槽保持台4は、電槽本体1を載せて保持する台で、蓋を溶着しようとする電槽本体1を被加工電槽本体として、その溶着面を上方に向けた状態で保持する。
蓋保持部材5は、蓋2の上面が当接される水平面状の蓋保持面5aを有する板状の部材からなっている。蓋保持部材5には被加工蓋2を吸着保持する真空吸着装置(図示せず。)が設けられていて、被加工電槽本体に溶着される蓋2を被加工蓋として、その溶着面2eを下方に向けた状態で、かつ溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eに整合させた状態で保持する。
蓋保持部材5は、図示しない機構により、被加工蓋2が被加工電槽本体1から上方に所定距離離れた状態になる第1の位置(図7に示された位置)と、被加工蓋2の溶着面2eが被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させられて電槽本体側に加圧された状態になる第2の位置(図10に示された位置)との間を変位させられる。
熱板6は、被加工蓋2の溶着面2eと被加工電槽本体1の溶着面1eを加熱して溶融させる板で、図示しない加熱装置により、被加工蓋2及び被加工電槽本体1の溶着面を溶融させるのに適した温度まで加熱される。熱板6は、被加工蓋2の溶着面2eに均一に接触する上面6aと、被加工電槽本体1の溶着面1eに均一に接触する下面6bとを有していて、蓋保持部材5と電槽保持台4との間で上面6a及び下面6bがそれぞれ被加工蓋2の溶着面2e及び被加工電槽本体1の溶着面1eに対向した状態になる加熱位置(図7に示された位置)と、被加工蓋2と被加工電槽本体1との間から退避した状態になる退避位置(図示せず。)との間を移動可能に設けられる。
図示の例では、熱板6が、垂直方向に伸びる軸7を回動中心として水平面上で回動し得るように、かつ少なくとも加熱位置にあるときに軸7に沿って上下方向に変位し得るように支持されていて、軸7に嵌装されたバネ8により上方に付勢されている。
図示の溶着装置により被加工電槽本体1に被加工蓋2を溶着する際には、電槽保持台4の上に被加工電槽本体1を所定の位置決め手段により位置決めした状態で載せることにより、被加工電槽本体1を、その溶着面1eを上方に向けた状態で保持する。
また、蓋保持部材5に被加工蓋2を保持させて、その溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eと整合させた状態にする。この状態で図7に示すように、必要な温度まで加熱されている熱板6を加熱位置に位置させる。次いで、図8に示すように蓋保持部材5を下方に変位させて、先ず被加工蓋2の溶着面2eを熱板6の上面6aに接触させて該溶着面2eを溶融させ、更に図9に示すように蓋保持部材5を下方に変位させることにより、熱板6の下面6bを被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させて該溶着面1eを溶融させる。
その後、被加工蓋2を保持した蓋保持部材5を上方に変位させて図7の状態に戻し、熱板6を回動させて退避位置に退避させる。この状態で、蓋保持部材5を下方に変位させて、図10に示すように被加工蓋2の溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eに所定の接触圧力を以て接触させ、被加工蓋2を被加工電槽本体1に溶着する。この種の溶着装置は、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
特開昭58−218752号公報 特開昭62−123649号公報
図7ないし図10に示された溶着装置においては、蓋保持部材5に保持された被加工蓋2の溶着面2eを熱板6に接触させる際の蓋保持部材5の変位量及び熱板6を電槽保持台4に保持された被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させる際の熱板6の変位量を規制する手段が設けられていなかったため、(a)被加工蓋2の溶着面を熱板6に接触させて加熱溶融させる際の被加工蓋2の熱板6に対する接触圧力が不足して被加工蓋の溶着面の溶融量が不足する、(b)被加工蓋2の熱板6に対する接触圧力が過大になって被加工蓋の溶着面の溶融量が過剰になる、(c)熱板6を被加工電槽本体1の溶着面に接触させる際の熱板6の被加工電槽本体1の溶着面に対する接触圧力が不足して被加工電槽本体の溶着面の溶融量が不足する、(d)熱板6の被加工電槽本体1の溶着面に対する接触圧力が過大になって、被加工電槽本体の溶着面の溶融量が過剰になる、(e)溶融した被加工蓋2の溶着面を被加工電槽本体1の溶着面に接触させる際の接触圧力が不足する、(f)溶融した被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際の接触圧力が過大になる、(g)被加工蓋を被加工電槽本体に接触させる際に被加工蓋が被加工電槽本体に対して傾く、等のトラブルが生じて、電槽本体と蓋との溶着部に溶着不良の箇所が生じたり、蓋が傾いた状態で取り付けられたりするおそれがあった。
本発明の目的は、上記のような問題が生じるのを防いで、蓋と電槽本体との溶着部に不良箇所が生じたり、蓋が傾いた状態で取り付けられたりするおそれを無くして高品質の電槽を得ることができるようにした蓄電池用電槽の溶着装置を提供することにある。
本発明は、開口部に蓋を溶着する溶着面が形成されて内部に極板群が挿入された合成樹脂製の電槽本体を被加工電槽本体として該被加工電槽本体をその溶着面を上方に向けて保持する電槽保持台と、被加工電槽本体の上方に配置されて被加工電槽本体の溶着面に溶着される溶着面を有する合成樹脂製の蓋を被加工蓋としてその溶着面を下方に向けて保持する蓋保持部材と、被加工蓋の溶着面に接触する上面と被加工電槽本体の溶着面に接触する下面とを有して蓋保持部材と電槽保持台との間で上面及び下面がそれぞれ被加工蓋の溶着面及び被加工電槽本体の溶着面に対向した状態になる加熱位置と被加工蓋と被加工電槽本体との間から退避した状態になる退避位置との間を移動可能な熱板とを備えて、被加工蓋及び被加工電槽本体のそれぞれの溶着面を加熱位置にある熱板の上面及び下面に接触させて被加工蓋及び被加工電槽本体のそれぞれの溶着面を溶融させた後、熱板を退避位置に変位させて、蓋保持部材と電槽保持台とを互いに接近する方向に相対的に変位させることにより、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させて両者を溶着するように構成された蓄電池用電槽の溶着装置を対象とする。
本発明においては、蓋保持部材に後端部が固定されていて、被加工蓋の溶着面を熱板の上面に接触させる際に熱板に先端部が当接して熱板と蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、電槽保持台に後端部が固定されていて、熱板の下面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に熱板に先端部が当接して熱板と電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材とが設けられ、蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に第1及び第2の位置決め部材の先端部同士が連結されるように第1及び第2の位置決め部材が構成されている。本発明においてはまた、相互に連結された第1及び第2の位置決め部材により第3の位置決め部材が構成されて、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に第3の位置決め部材が蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより、被加工蓋の溶着面と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力が設定された範囲に保たれるように構成されている。
上記のように、第1の位置決め部材を設けると、被加工蓋の溶着面を熱板に接触させる際に蓋保持部材と熱板との間の距離を常に一定にすることができる。従って、被加工蓋の溶着面を熱板に接触させて加熱溶融させる際に熱板の被加工蓋に対する接触圧力を常にほぼ一定として、被加工蓋の溶着面の溶融量をほぼ一定とすることができる。
また上記のような第2の位置決め部材を設けると、熱板を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に熱板と電槽保持台との間の距離を常に一定にすることができるため、熱板を被加工電槽本体の溶着面に接触させて被加工電槽本体の溶着面を加熱溶融させる際の熱板の接触圧力を常にほぼ一定として、被加工電槽本体の溶着面の溶融量をほぼ一定とすることができる。
更に、上記のような第3の位置決め部材を設けると、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に、被加工蓋の溶着面と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力を常に設定された範囲に収めることができる。
従って、本発明によれば、溶着欠陥を生じたり、蓋が傾いた状態で取り付けられるといった問題を生じさせることなく、蓋と電槽本体との溶着を安定に行なわせて、高品質の電槽を得ることができる。
本発明の他の態様では、蓋保持部材または熱板に後端部が固定されていて、被加工蓋の溶着面を熱板の上面に接触させる際に熱板または蓋保持部材に先端部が当接して熱板と蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、電槽保持台または熱板に後端部が固定されていて、熱板の下面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に熱板または電槽保持台に先端部が当接して熱板と電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材と、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して、蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つ第3の位置決め部材とが設けられ、蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に、第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とが互いに当接することがないように、第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とが互いに位置をずらして設けられる。この場合、第3の位置決め部材は、蓋保持部材及び電槽保持台にそれぞれ固定されて蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に互いに当接する柱状の部材からなっていて、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に第3の位置決め部材が蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより、被加工蓋の溶着面と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力が設定された範囲に保たれる。
本発明の好ましい態様では、熱板が、少なくとも加熱位置にあるときに上下動が可能になるように支持されていて、熱板を加熱位置に位置させた状態で蓋保持部材を下方に変位させた際に被加工蓋の溶着面が熱板に接触した後、蓋保持部材が熱板と共に下方に変位して熱板が被加工電槽本体の溶着面に接触し、熱板を退避位置に変位させた状態で蓋保持部材を下方に変位させた際に被加工蓋の溶着面が被加工電槽本体の溶着面に接触するように溶着装置が構成される。
この場合には、蓋保持部材に後端部が固定されて、被加工蓋の溶着面が熱板の上面に接触する際に先端部が熱板に当接することにより熱板と蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、電槽保持台に後端部が固定されていて、熱板の下面が被加工電槽本体の溶着面に接触する際に先端部が熱板に当接して熱板と電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材とが設けられ、蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に第1及び第2の位置決め部材の先端部同士が連結されるように第1及び第2の位置決め部材が構成される。そして、相互に連結された第1及び第2の位置決め部材により第3の位置決め部材が構成され、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に第3の位置決め部材が蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより、被加工蓋の溶着面と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力を設定された範囲に保つように構成される。
上記のように構成すると、蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を熱板に接触させる際に第1の位置決め部材により熱板と蓋保持部材との間の距離が設定された第1の距離に保たれるため、被加工蓋の溶着面を熱板に接触させて加熱溶融させる際に熱板の被加工蓋に対する接触圧力を常にほぼ一定として、被加工蓋の溶着面の溶融量(溶融される部分の深さ)をほぼ一定とすることができる。
また上記のように構成すると、蓋保持部材と熱板とを共に下方に変位させて熱板を電槽本体の溶着面に接触させる際に、第2の位置決め部材により熱板と電槽保持台との間の距離が設定された第2の距離に保たれるため、熱板の下面を被加工電槽本体の溶着面に接触させて加熱溶融させる際に熱板と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力をほぼ一定として、被加工電槽本体の溶着面の溶融量(溶融される部分の深さ)を一定にすることができる。
更に、上記のように、第1の位置決め部材の先端部と、第2の位置決め部材の先端部とが相互に連結される構造にして、連結された第1及び第2の位置決め部材により、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより被加工蓋の溶着面と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力を設定された範囲に保つ第3の位置決め部材が構成されるようにしておくと、被加工蓋と熱板との間の位置決めと、熱板と被加工電槽本体との間の位置決めと、被加工蓋と電槽本体との間の位置決めとを、簡単な位置決め部材を設けるだけで行なうことができるため、装置の構造を特に複雑にすることなく、被加工蓋と被加工電槽本体との溶着を安定に行なわせて、高品質の電槽を得ることができる。
上記第1の位置決め部材は、その先端部が熱板に当接したときに熱板の上面を被加工蓋の溶着面の未溶融時の高さよりも僅かに高い位置に位置決めするように設けるのが好ましい。また第2の位置決め部材は、その先端部が熱板に当接したときに該熱板の下面を被加工電槽本体の溶着面の未溶融時の高さより僅かに低い位置に位置決めするように設けるのが好ましい。このように第1の位置決め部材及び第2の位置決め部材を設けておくと、被加工蓋の溶着面及び被加工電槽本体の溶着面の溶融を確実に行なわせることができる。
以上のように、本発明によれば、被加工蓋の溶着面を熱板の上面に接触させる際に蓋保持部材と熱板との間に介在して熱板と蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、熱板の下面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に熱板と電槽保持台との間に介在して熱板と電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材と、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して、蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つ第3の位置決め部材とを設けたので、第1の位置決め部材により被加工蓋の溶着面を熱板に接触させる際の蓋保持部材と熱板との間の距離を一定に保持して被加工蓋の溶着面を熱板に接触させて加熱溶融させる際に熱板の被加工蓋に対する接触圧力を常にほぼ一定にすることができ、また第2の位置決め部材により熱板を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際の熱板と電槽保持台との間の距離を一定にして、被加工電槽本体の溶着面を加熱溶融させる際の熱板の接触圧力を常にほぼ一定にすることができる。更に第3の位置決め部材により被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際の蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保って、被加工蓋の溶着面と被加工電槽本体の溶着面との接触圧力を常に設定された範囲に収めることができる。従って、本発明によれば、溶着欠陥を生じたり、蓋が傾いた状態で取り付けられるといった問題を生じさせることなく、蓋と電槽本体との溶着を安定に行なわせて、高品質の電槽を得ることができる。
以下図1ないし図6を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1ないし図5は本発明の実施形態に係わる溶着装置の異なる状態を示したもので、図1は熱板を退避させた状態での本実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図、図2は熱板を加熱位置に配置した状態での本実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図、図3は被加工蓋を保持した蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を熱板に接触させた状態を示した要部の断面図、図4は蓋保持部材を図3の状態よりも更に下方に変位させて熱板を被加工電槽本体の溶着面に接触させた状態を示した要部の断面図、図5は熱板を退避させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させた状態を示した要部の断面図である。図6は被加工電槽本体に被加工蓋が溶着されることにより得られた電槽の断面図である。
図1ないし図6において、1は電槽本体、2は電槽本体1とともに電槽3を構成する蓋、4は電槽保持台、5は蓋保持部材、6は熱板である。
各部を詳細に説明すると、電槽本体1は4つの側壁部1aを有する直方体状に形成されていて、その内部は隔壁1bにより複数のセル室1cに仕切られている。図示の例では、電槽本体1の側壁の上端部寄りの外面に、該電槽本体を取り囲むように伸びる突出部1dが形成されている。電槽本体1内の各セル室1cには、陽極板と負極板とをセパレータを介して積層して構成した極板群(図示せず。)が挿入される。電槽本体1の4つの側壁部4aの上端面及び隔壁1bの上端面(電槽本体の開口端面)は、同一の平面上に位置するように設けられていて、これらの端面が電槽本体1の溶着面(蓋が溶着される面)1eとなっている。
蓋2は、電槽本体1を構成する合成樹脂と同じ樹脂により、4つの外壁2dを有する浅い箱形に形成されていて、その外壁2dの内側には、電槽本体1の4つの側壁部1aにそれぞれ対応する4つの内壁2aが形成されている。内壁2aの内側の空間は、電槽本体1の隔壁1b,1b,…にそれぞれ対応するように設けられた隔壁2b,2b,…により、電槽本体1内のセル室1c,1c,…のそれぞれの上部空間を形成する空所2c,2c,…に仕切られている。内壁2a及び隔壁2bの端面は同一平面上に位置するように設けられていて、これらの端面(蓋の開口端面)が蓋2の溶着面2eとなっている。側壁1aと内壁2aの相応する部分と隔壁1b及び2bの相応する部分とが(蓋2の溶着面2e及び電槽本体1の溶着面1eの相応する部分が)溶着されることにより図6に示されたような電槽3が構成される。
電槽保持台4は、電槽本体1を載せて保持するテーブル状の台で、蓋を溶着しようとする電槽本体1を被加工電槽本体として、その溶着面を上方に向けた状態で保持する。特に図示してないが、電槽保持台4の上面には、被加工電槽本体1の底部外縁に係合して該被加工電槽本体1を位置決めする位置決め部が設けられており、この位置決め部により、被加工電槽本体1が電槽保持台4に対して常に一定の位置関係を持って保持されるようになっている。
蓋保持部材5は、蓋2の上面が当接される水平面状の蓋保持面5aを下面に有する矩形板状の部材からなっていて、被加工電槽本体1に溶着される蓋2を被加工蓋として、蓋保持面5aに該被加工蓋の上面を当接させた状態で保持する。蓋保持部材5の蓋保持面5aには、被加工蓋2の外縁に係合して被加工蓋2を位置決めする位置決め部が設けられており、この位置決め部により被加工蓋2が位置決めされることによって、被加工蓋2の溶着面2eが電槽保持台4上の被加工電槽本体1の溶着面1eと常に整合した状態に保持されるようになっている。蓋保持部材5は、蓋保持面5aに開口した多数の吸引口を有していて、図示しない真空ポンプにより該吸引口を通して被加工蓋2の上面を吸引することにより、被加工蓋2が、その溶着面2eを下方に向けた状態で保持されるようになっている。
蓋保持部材5は、図示しない機構により、被加工蓋2が被加工電槽本体1から上方に所定距離離れた状態になる第1の位置(図1及び図2に示された位置)と、被加工蓋2の溶着面2eが被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させられて電槽本体側に加圧された状態になる第2の位置(図5に示された位置)との間を変位させられる。
熱板6は、被加工蓋2の溶着面2eと被加工電槽本体1の溶着面1eとを加熱して溶融させる板で、図示しない加熱装置により、被加工蓋2及び被加工電槽本体1の溶着面を溶融させるのに適した温度まで加熱される。熱板6は、被加工蓋2の溶着面2eに均一に接触する上面6aと、被加工電槽本体1の溶着面1eに均一に接触する下面6bとを有していて、蓋保持部材5と電槽保持台4との間で上面6a及び下面6bがそれぞれ被加工蓋2の溶着面2e及び被加工電槽本体1の溶着面1eに対向した状態になる加熱位置(図2に示された位置)と、被加工蓋2と被加工電槽本体1との間から退避した状態になる退避位置(図示せず。)との間を移動可能に設けられる。
図示の例では、熱板6が腕部6cを有していて、該腕部6cが垂直方向に伸びる軸7を回動中心として回動し得るように支持されている。図示の例では、熱板6がスプラインを介して軸7にスラスト可能に結合されていて、該熱板が軸7に沿って上下方向に一定距離変位し得るようになっている。熱板6は、軸7に嵌装されたバネ8により蓋保持部材5側に付勢されていて、加熱位置にあるときに、バネ8の付勢力により、第1の位置にある被加工蓋2及び電槽保持台4上に保持された被加工電槽本体1のいずれにも接触しない初期位置(図2に示された位置)に保持されるようになっている。軸7は図示しない駆動源に接続されていて、軸7を駆動して熱板6を回動させることにより、熱板6を図2に示した加熱位置と図示しない退避位置とに回動させることができるようになっている。
本発明においては、被加工蓋2の溶着面2eを熱板6の上面6aに接触させる際に蓋保持部材5と熱板6との間に介在して熱板6と蓋保持部材5との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材11と、熱板6の下面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に熱板6と電槽保持台4との間に介在して熱板6と電槽保持台4との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材12と、被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して、蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つ第3の位置決め部材13(図5参照)とが設けられる。
図示の第1の位置決め部材11は、蓋保持部材5に後端部11aが固定された柱状の部材からなっていて、被加工蓋2の溶着面2eが熱板6の上面6aに接触する際に該位置決め部材11の先端部11bが熱板6に当接することにより、熱板6と蓋保持部材5との間の距離が設定された第1の距離に保たれるようになっている。第1の位置決め部材11は、少なくとも2つ設けて、熱板6の各部と蓋保持部材の各部との間の距離を均一に保つことができるように配置するのが好ましい。図示の例では、矩形状に形成された蓋保持部材5の四隅にそれぞれ同じ長さを有する第1の位置決め部材11の後端部が固定されている。
各第1の位置決め部材11の内部には各位置決め部材11の先端に開口した中空部11cが形成されている。この中空部は後記する第2の位置決め部材12の先端を嵌合させることができるように設けられている。
第2の位置決め部材12は、電槽保持台4に後端部が固定された柱状の部材からなっていて、熱板6の下面6bが被加工電槽本体1の溶着面1eに接触する際に該位置決め部材12の先端部12bが熱板6に当接することにより、熱板6と電槽保持台4との間の距離が設定された第2の距離に保たれるようになっている。
第2の位置決め部材12は、第1の位置決め部材11と同じ数だけ設けられていて、各第1の位置決め部材11の下方に1つの第2の位置決め部材12が配置されている。第1の位置決め部材11と対応する第2の位置決め部材12とはそれぞれの軸線を一致させた状態で設けられていて、各第2の位置決め部材12の先端部12bから一定の長さの部分が他の部分よりも小さい外径を有する小径部12cとなっている。小径部12cは、第1の位置決め部材11の中空部に嵌合し得るように設けられていて、蓋保持部材5を下方に変位させて該蓋保持部材に保持された被加工蓋2の溶着面2eを電槽保持台4上に保持された被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させる際に、各第2の位置決め部材12の先端の小径部12cが対応する第1の位置決め部材11の中空部内に嵌合することにより、図5に示すように第1の位置決め部材11と第2の位置決め部材12とが相互に連結されるようになっている。
本実施形態では、相互に連結された第1及び第2の位置決め部材11及び12により、第3の位置決め部材13が構成され、被加工蓋2の溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面に接触させる際に第3の位置決め部材13が蓋保持部材5と電槽保持台4との間に介在して蓋保持部材5と電槽保持台4との間の距離を一定に保つことにより、被加工蓋2の溶着面2eと被加工電槽本体1の溶着面1eとの接触圧力を設定された範囲に保つようになっている。
本実施形態の溶着装置により被加工電槽本体1に被加工蓋2を溶着する際には、図1に示したように、電槽保持台4の上に被加工電槽本体1を位置決め部により位置決めした状態で載せることにより、被加工電槽本体1を、その溶着面1eを上方に向けた状態で保持する。また、蓋保持部材5に被加工蓋2を保持させて、その溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eと整合させた状態にする。
この状態で、退避位置で必要な温度まで加熱されている熱板6を回動させて、図2に示すように加熱位置に位置させる。次いで、図3に示すように蓋保持部材5を下方に変位させて、先ず被加工蓋2の溶着面2eを熱板6の上面6aに接触させ、更に図4に示すように蓋保持部材5を被加工蓋2及び熱板6と共に下方に変位させることにより、熱板6の下面6bを被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させる。
蓋保持部材5を下方に変位させて被加工蓋2の溶着面2eを熱板6の上面6aに接触させる際に第1の位置決め部材11の先端部11bが熱板6に当接して、蓋保持部材5と熱板6との間の距離を設定された大きさに保ち、熱板6の下面を被加工電槽本体1の溶着面に接触させる際に第2の位置決め部材12の先端部12bが熱板5に当接して熱板6と電槽保持部材4との間の距離を設定された大きさに保つ。従って、被加工蓋2の溶着面2e及び被加工電槽本体1の溶着面1eは常にほぼ一定の接触圧力を以て熱板6の上面及び下面に接触させられる。この状態を所定の時間保持することにより被加工蓋2の溶着面2eと被加工電槽本体1の溶着面1eとを溶融させる。
被加工蓋2の溶着面2eの溶融を確実に行なわせるため、第1の位置決め部材11は、その先端部11bが熱板6に当接したときに熱板6の上面を被加工蓋2の溶着面2eの未溶融時の高さよりも僅かに高い位置に位置決めするように設けるのが好ましい。また被加工電槽本体1の溶着面1eの溶融を確実に行なわせるため、第2の位置決め部材12は、その先端部が熱板6に当接したときに該熱板の下面を被加工電槽本体1の溶着面1eの未溶融時の高さより僅かに低い位置に位置決めするように設けるのが好ましい。
被加工蓋2の溶着面2eと被加工電槽本体1の溶着面1eとが適度に溶融したところで、被加工蓋2を保持した蓋保持部材5を上方に変位させて図2の状態に戻し、熱板6を回動させて退避位置に退避させることにより図1の状態に戻す。この状態で、蓋保持部材5を下方に変位させて、図5に示すように、被加工蓋2の溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させる。被加工蓋2の溶着面2eが被加工電槽本体1の溶着面1eに接触する際には、第1の位置決め部材11の中空部内に第2の位置決め部材12の先端の小径部12cが嵌合して両位置決め部材が連結されることにより第3の位置決め部材13が構成され、この第3の位置決め部材13により、蓋保持部材5と電槽保持台4との間の距離が設定された大きさに保たれる。従って、被加工蓋2の溶着面2eと被加工電槽本体1の溶着面1eとの接触圧力が常に設定された範囲に保たれるとともに、被加工蓋2の被加工電槽本体1に対する姿勢が正しく保持され、被加工蓋2が常に正しい姿勢で、かつ溶着欠陥を生じることなく、被加工電槽本体1に溶着されて図6に示したような電槽3が得られる。
上記の実施形態では、第1の位置決め部材11を蓋保持部材5に取り付け、第2の位置決め部材12を電槽保持台4に取り付けたが、第1の位置決め部材11及び第2の位置決め部材12の少なくとも一方を熱板6に取り付けるようにしてもよい。
上記の実施形態では、第1の位置決め部材11に中空部を設け、第2の位置決め部材12の先端部に小径部を設けて、両者を嵌合し得るようにしたが、第1の位置決め部材11の先端部に小径部を形成し、第2の位置決め部材12の内部に第1の位置決め部材の先端の小径部を嵌合させる中空部を形成して両者を連結し得るように構成してもよい。
上記の実施形態では、第1の位置決め部材11と第2の位置決め部材12とを対応させて設けて、蓋保持部材5を下方に変位させて被加工蓋2の溶着面2eを電槽保持台上の被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させた際に、第2の位置決め部材11と第2の位置決め部材12の先端部同士が相互に連結されて、連結された両位置決め部材により第3の位置決め部材13が構成されるようにしたが、本発明はこのように構成する場合に限定されるものではなく、第3の位置決め部材を第1及び第2の位置決め部材11及び12とは別の部材により構成するようにしてもよい。
例えば、熱板6を退避させた後、蓋保持部材5を下方に変位させて被加工蓋2の溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させる際に、第1の位置決め部材11と第2の位置決め部材12とが互いに当接することがないように、第1の位置決め部材11と第2の位置決め部材12とを互いに位置をずらして設けるとともに、蓋保持部材5を下方に変位させて被加工蓋2の溶着面2eを被加工電槽本体1の溶着面1eに接触させる際に互いに当接して第3の位置決め部材を構成する柱状の部材を蓋保持部材5及び電槽保持台4にそれぞれ取り付けるようにしてもよい。
上記の実施形態では、熱板を加熱位置と退避位置とに回動させるように構成したが、熱板は加熱位置と退避位置とに変位することができて、かつ少なくとも加熱位置にあるときに上下方向に変位し得るように設けられていればよく、熱板の支持構造は任意である。
上記の実施形態では、直方体状の電槽を構成する場合について説明したが、円筒状の単位電槽を複数個連結した構造の電槽本体に蓋を溶着する場合にも本発明を適用することができるのはもちろんである。
熱板を退避させた状態での本発明の実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 熱板を加熱位置に配置した状態での本実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 被加工蓋を保持した蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を熱板に接触させた状態での本実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 蓋保持部材を図3の状態よりも更に下方に変位させて熱板を被加工電槽本体の溶着面に接触させた状態での本実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 熱板を退避させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させた状態での本実施形態の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 本実施形態の溶着装置を用いて被加工電槽本体に被加工蓋を溶着することにより得られた電槽の断面図である。 熱板を加熱位置に位置させた状態での従来の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 被加工蓋を保持した蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を熱板に接触させた状態での従来の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 蓋保持部材を図8の状態よりも更に下方に変位させて熱板を被加工電槽本体の溶着面に接触させた状態での従来の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。 熱板を退避させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させた状態での従来の溶着装置の構成を示した要部の断面図である。
1 電槽本体
2 蓋
3 電槽
4 電槽保持台
5 蓋保持部材
6 熱板
11 第1の位置決め部材
12 第2の位置決め部材
13 第3の位置決め部材

Claims (4)

  1. 開口部に蓋を溶着する溶着面が形成されて内部に極板群が挿入された合成樹脂製の電槽本体を被加工電槽本体として該被加工電槽本体をその溶着面を上方に向けて保持する電槽保持台と、前記被加工電槽本体の上方に配置されて前記被加工電槽本体の溶着面に溶着される溶着面を有する合成樹脂製の蓋を被加工蓋としてその溶着面を下方に向けて保持する蓋保持部材と、前記被加工蓋の溶着面に接触する上面と前記被加工電槽本体の溶着面に接触する下面とを有して前記蓋保持部材と電槽保持台との間で上面及び下面がそれぞれ前記被加工蓋の溶着面及び前記被加工電槽本体の溶着面に対向した状態になる加熱位置と前記被加工蓋と被加工電槽本体との間から退避した状態になる退避位置との間を移動可能な熱板とを備えて、前記被加工蓋及び被加工電槽本体のそれぞれの溶着面を加熱位置にある前記熱板の上面及び下面に接触させて前記被加工蓋及び被加工電槽本体のそれぞれの溶着面を溶融させた後、前記熱板を前記退避位置に変位させて、前記蓋保持部材と電槽保持台とを互いに接近する方向に相対的に変位させることにより、前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させて両者を溶着するように構成された蓄電池用電槽の溶着装置において、
    前記蓋保持部材に後端部が固定されていて、前記被加工蓋の溶着面を前記熱板の上面に接触させる際に前記熱板に先端部が当接して前記熱板と前記蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、
    前記電槽保持台に後端部が固定されていて、前記熱板の下面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記熱板に先端部が当接して前記熱板と前記電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材とを具備し、
    前記蓋保持部材を下方に変位させて前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記第1及び第2の位置決め部材の先端部同士が連結されるように前記第1及び第2の位置決め部材が構成され、
    相互に連結された前記第1及び第2の位置決め部材により第3の位置決め部材が構成されて、前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記第3の位置決め部材が前記蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して前記蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより、前記被加工蓋の溶着面と前記被加工電槽本体の溶着面との接触圧力が設定された範囲に保たれるように構成されていること、
    を特徴とする蓄電池用電槽の溶着装置。
  2. 開口部に蓋を溶着する溶着面が形成されて内部に極板群が挿入された合成樹脂製の電槽本体を被加工電槽本体として該被加工電槽本体をその溶着面を上方に向けて保持する電槽保持台と、前記被加工電槽本体の上方に配置されて前記被加工電槽本体の溶着面に溶着される溶着面を有する合成樹脂製の蓋を被加工蓋としてその溶着面を下方に向けて保持する蓋保持部材と、前記被加工蓋の溶着面に接触する上面と前記被加工電槽本体の溶着面に接触する下面とを有して前記蓋保持部材と電槽保持台との間で上面及び下面がそれぞれ前記被加工蓋の溶着面及び前記被加工電槽本体の溶着面に対向した状態になる加熱位置と前記被加工蓋と被加工電槽本体との間から退避した状態になる退避位置との間を移動可能な熱板とを備えて、前記被加工蓋及び被加工電槽本体のそれぞれの溶着面を加熱位置にある前記熱板の上面及び下面に接触させて前記被加工蓋及び被加工電槽本体のそれぞれの溶着面を溶融させた後、前記熱板を前記退避位置に変位させて、前記蓋保持部材と電槽保持台とを互いに接近する方向に相対的に変位させることにより、前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させて両者を溶着するように構成された蓄電池用電槽の溶着装置において、
    前記蓋保持部材または熱板に後端部が固定されていて、前記被加工蓋の溶着面を前記熱板の上面に接触させる際に前記熱板または蓋保持部材に先端部が当接して前記熱板と前記蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、
    前記電槽保持台または熱板に後端部が固定されていて、前記熱板の下面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記熱板または電槽保持台に先端部が当接して前記熱板と前記電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材と、
    前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して、前記蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つ第3の位置決め部材とを具備し、
    前記蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に、前記第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とが互いに当接することがないように、前記第1の位置決め部材と第2の位置決め部材とが互いに位置をずらして設けられ、
    前記第3の位置決め部材は、前記蓋保持部材及び電槽保持台にそれぞれ固定されて前記蓋保持部材を下方に変位させて被加工蓋の溶着面を被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に互いに当接する柱状の部材からなっていて、前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記第3の位置決め部材が前記蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して前記蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより、前記被加工蓋の溶着面と前記被加工電槽本体の溶着面との接触圧力が設定された範囲に保たれるように構成されていること、
    を特徴とする蓄電池用電槽の溶着装置。
  3. 開口部に蓋を溶着する溶着面が形成されて内部に極板群が挿入された合成樹脂製の電槽本体を被加工電槽本体として該被加工電槽本体をその溶着面を上方に向けて保持する電槽保持台と、前記被加工電槽本体の上方で上下動し得るように設けられて前記被加工電槽本体の溶着面に溶着される溶着面を有する合成樹脂製の蓋を被加工蓋としてその溶着面を下方に向けて保持する蓋保持部材と、前記被加工蓋の溶着面に接触する上面と前記被加工電槽本体の溶着面に接触する下面とを有して前記蓋保持部材と電槽保持台との間で上面及び下面がそれぞれ前記被加工蓋の溶着面及び前記被加工電槽本体の溶着面に対向した状態になる加熱位置と前記被加工蓋と被加工電槽本体との間から退避した状態になる退避位置との間を移動可能に設けられて、少なくとも前記加熱位置にあるときに上下動が可能になるように支持された熱板とを備え、前記熱板を加熱位置に位置させた状態で前記蓋保持部材を下方に変位させた際に前記被加工蓋の溶着面が前記熱板に接触した後、前記蓋保持部材が前記熱板と共に下方に変位して前記熱板が前記被加工電槽本体の溶着面に接触し、前記熱板を前記退避位置に変位させた状態で前記蓋保持部材を下方に変位させた際に前記被加工蓋の溶着面が前記被加工電槽本体の溶着面に接触するように構成された蓄電池用電槽の溶着装置において、
    前記蓋保持部材に後端部が固定されていて、前記被加工蓋の溶着面が前記熱板の上面に接触する際に先端部が前記熱板に当接して前記熱板と前記蓋保持部材との間の距離を設定された第1の距離に保つ第1の位置決め部材と、
    前記電槽保持台に後端部が固定されていて、前記熱板の下面が前記被加工電槽本体の溶着面に接触する際に先端部が前記熱板に当接して前記熱板と前記電槽保持台との間の距離を設定された第2の距離に保つ第2の位置決め部材とを具備し、
    前記蓋保持部材を下方に変位させて前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記第1及び第2の位置決め部材の先端部同士が連結されるように前記第1及び第2の位置決め部材が構成され、
    相互に連結された前記第1及び第2の位置決め部材により第3の位置決め部材が構成されて、前記被加工蓋の溶着面を前記被加工電槽本体の溶着面に接触させる際に前記第3の位置決め部材が前記蓋保持部材と電槽保持台との間に介在して前記蓋保持部材と電槽保持台との間の距離を一定に保つことにより、前記被加工蓋の溶着面と前記被加工電槽本体の溶着面との接触圧力を設定された範囲に保つように構成されていること、
    を特徴とする蓄電池用電槽の溶着装置。
  4. 前記第1の位置決め部材は、その先端部が前記熱板に当接したときに前記熱板の上面を前記被加工蓋の溶着面の未溶融時の高さよりも高い位置に位置決めするように設けられ、 前記第2の位置決め部材は、その先端部が前記熱板に当接したときに該熱板の下面を前記被加工電槽本体の溶着面の未溶融時の高さより低い位置に位置決めするように設けられていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の蓄電池用電槽の溶着装置。
JP2005152675A 2005-05-25 2005-05-25 蓄電池用電槽の溶着装置 Expired - Fee Related JP4639958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152675A JP4639958B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 蓄電池用電槽の溶着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152675A JP4639958B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 蓄電池用電槽の溶着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006331795A JP2006331795A (ja) 2006-12-07
JP4639958B2 true JP4639958B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=37553277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005152675A Expired - Fee Related JP4639958B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 蓄電池用電槽の溶着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4639958B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101244215B1 (ko) 2011-09-19 2013-03-18 세방전지(주) 배터리 커버 열융착 조립 장치
KR101762807B1 (ko) * 2016-01-28 2017-07-28 주식회사 탑앤씨 이차전지용 파우치필름 실링장치
CN110332310B (zh) * 2019-08-01 2024-06-28 圣杰智能科技(广州)有限公司 密封装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56118261A (en) * 1980-02-20 1981-09-17 Yuasa Battery Co Ltd Thermal fusion of container and lid of storage battery and its device
JP2000195473A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Yuasa Corp 蓄電池の製造方法
JP2001307685A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉形鉛蓄電池の製造法
JP2002170530A (ja) * 2000-12-05 2002-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 鉛蓄電池外殻部材の熱溶着方法
JP2002216707A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉形電池の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56118261A (en) * 1980-02-20 1981-09-17 Yuasa Battery Co Ltd Thermal fusion of container and lid of storage battery and its device
JP2000195473A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Yuasa Corp 蓄電池の製造方法
JP2001307685A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉形鉛蓄電池の製造法
JP2002170530A (ja) * 2000-12-05 2002-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 鉛蓄電池外殻部材の熱溶着方法
JP2002216707A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉形電池の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006331795A (ja) 2006-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11285541B2 (en) Method for producing three-dimensional molded object
JP4639958B2 (ja) 蓄電池用電槽の溶着装置
KR102212849B1 (ko) 프레임 용접기용 지그장치
US20140366755A1 (en) Paste supply apparatus, screen printing machine, paste supply method and screen printing method
WO2008065892A1 (fr) Article moulé à plusieurs couleurs, procédé de moulage en plusieurs couleurs et conteneur de réception de substrat
KR20160109384A (ko) 치수 안정성이 향상된 전극 탭 가공 장치 및 이를 이용하여 전극 탭을 가공하는 방법
KR101452941B1 (ko) 용접토치의 노즐 자동교체장치
KR102700154B1 (ko) 이차전지, 및 그 제조장치와 제조방법
TW201630675A (zh) 金屬積層與放電加工複合設備
JP6475016B2 (ja) 電気を貯蔵するためのアセンブリの摩擦撹拌接合のための装置および方法
KR101203892B1 (ko) 레이저 용접장치
KR101800674B1 (ko) 롤 타입 3d 프린터
CN103817446B (zh) 一种钠硫电池真空激光焊接用夹具
KR102638755B1 (ko) 전극봉 교체 장치 및 교체 방법
JP7041293B1 (ja) 三次元造形物の製造方法およびシート裁断装置の製造方法
CN214358811U (zh) 电容下料机构及电解电容套管机
KR20110116273A (ko) 레이저 용접장치
US20240027491A1 (en) Cassette for holding a probe
KR101890529B1 (ko) 지그 착탈식 레이저 융착장치
KR101763723B1 (ko) 초음파 용접장치
KR102502875B1 (ko) 이차전지용 테이프 부착 시스템
US20200282567A1 (en) Robot apparatus for soldering
JP6389060B2 (ja) 液体収容容器、および該液体収容容器への液体パックの収容方法
CN203712096U (zh) 一种钠硫电池真空激光焊接用夹具
KR20240094482A (ko) 보호글라스 홀더 자동교체장치 및 이를 포함하는 보호글라스 홀더 자동교체시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4639958

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees