JP4638794B2 - ソーラーセル付き電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、光エネルギーを電気エネルギーに変換して電子機器を駆動するソーラーセル付き電子機器に関する。
従来、アナログ式電子時計を初めとしてあらゆる電子機器にソーラーセル(太陽電池)が採用されるようになってきている。アナログ式電子時計においては、透光性の文字板を採用し、この文字板の下にソーラーセルを配設している。従って、文字板の材質には一般的に光透過性のよいプラスチック製のものや薄板状のセラミックが選択されていた。しかし、光透過性のよい文字板を採用した場合にはソーラーセル本来の色調である濃紫色が透けて見えるため、外観品質を落としてしまうという欠点があった。
最近のソーラーセルの中には、低い光透過率の文字板を採用しても時計の駆動に必要な起電力が得られるものが出現してきた。これに合わせて、時計の駆動に必要な起電力を得られる光透過率を得るために採光孔を形成した金属製の文字板を採用するものが現れている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示され文字板をソーラー付き電子時計に用いれば、前記採光孔が文字板面の一部に限定されているために、あるいは、文字板裏面に有色の透明プラスチックフィルムを貼り付けることができるために、ソーラーセルの濃紫色が目立たないという効果を奏するものである。すなわち、バラエティに富んだ高級感ある文字板に仕上げることができるものである。
本出願人は、n個に分割されたソーラーセルの上に、異なる面積の複数の窓を有する窓部材を配置して、前記窓によって各分割セル上に形成される照射領域の面積が等しくなるようにしたソーラーセル付き電子機器を出願している(特許文献2参照。)。これによって、ソーラーセルの濃紫色が目立たなくなると同時に、各分割セルによる供給可能な電流値を揃えて発電効率を向上させることができるというものである。
特開平10−123265号公報(段落0011及び図2、3) PCT/JP2005/007165号(未公開)
文献1よりも、さらにバラエティに富んだ文字板にするためには、文字板の各窓部の大きさを異ならせたりその配置を工夫する等により、各分割セルの照射面積を等しくすることに縛られずにデザインをすることも必要になってくる。このように、デザイン性を優先した結果、各分割セルの照射面積が異なってしまうと、照射面積の大きな部分、すなわち、ソーラーセルの露出面積の大きな部分は、ソーラーセルの露出面積の小さい部分に比べて、ソーラーセルの地色や分割線等が目立ちやすくなってくる。これは、文献1に記載されているように、文字板全体に有色の透明プラスチックフィルムを貼り付けることで解消することができる。しかし、分割セルの照射面積の小さな部分が、有色の透明プラスチックフィルムで覆われると、透過率が小さくなり、その分割セルの電流供給能力が小さくなってしまう。すなわち、各分割セルを直列接続した回路の電流供給能力が小さくなり、結果として電子時計を十分に駆動できる電力を確保できない場合がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の面積の異なる窓を有する窓部材を採用できて、文字板のデザインに自由度が増すとともに、前記窓によってソーラーセルの各分割セル上に形成される照射領域の面積が異なる場合であっても、十分な電流供給能力を確保できるソーラーセル付き電子機器を提供す
ることである。
前述した目的を達成するための本発明の手段は、ソーラーセルと、このソーラーセルの上に配置される文字板を有するソーラーセル付き電子時計であって、前記ソーラーセルは、複数の領域に分割して形成した複数の分割セルから形成されており、前記文字板は、第1の文字板と、光を透過する第2の文字板とを有し、前記分割セルは、直列に接続される第1分割セルと第2分割セルとを有し、前記第1の文字板には、前記第1分割セル上に配置された第1の窓と、前記第2分割セル上に配置され、前記第1の窓よりも大きな面積の第2の窓とを設け、前記第2の文字板は、前記第1の窓の中と前記第2の窓の中に位置するように配置され、前記第2の文字板は、前記第1の窓の中に位置する部分よりも第2の窓の中に位置する部分の方が光透過率が小さく、かつ、前記第1の窓と前記第2の窓に同じ照度の光が照射されたときに、前記第2分割セルの電流供給能力が、前記第1分割セルの電流供給能力以上となるように、光透過率が設定されていることを特徴とする。
また、前記複数の分割セルは、前記ソーラーセルを分割する分割線を跨いで隣り合う2つの前記第2分割セルを有し、前記第2の窓は、前記分割線を跨いで2つの前記第2分割セル上に配置され、2つの前記第2分割セルの両方の電流供給能力が、前記第1分割セルの電流供給能力以上となるように、前記第2の文字板の光透過率が設定されていることを特徴とする。
また、前記第1の窓の中に位置する前記第2の文字板に遮光部を形成することによって、前記第2の文字板の光透過率を減じたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、ソーラーセルと、このソーラーセルの上に配置される窓部材と、前記ソーラーセルから供給される電力により駆動される負荷とを有するソーラーセル付き電子機器であって、前記ソーラーセルには、このソーラーセルを複数の領域に分割して形成した複数の分割セルが形成されており、前記窓部材には、前記各分割セルに光を照射するための所定の光透過率を有する窓が設けられており、前記分割セルは、少なくとも1つの前記窓によって比較的小さな面積の照射領域が形成される分割セルである第1分割セルと、少なくとも1つの前記窓によってこの第1分割セルの照射領域より大きな面積の照射領域が形成される分割セルである第2分割セルとを有しており、かつ、前記第2分割セルに光を照射するための前記窓の少なくとも一部分である窓部としての第
2窓部の光透過率が、前記第1分割セルに光を照射するための前記窓の少なくとも一部分である窓部としての第1窓部の光透過率よりも小さく設定されているようにしたので、窓部材の窓の大きさを設定する場合に従来よりも文字板のデザインの自由度が増した。また、各窓におけるソーラーセルの濃紫色を目立たなくすることができた。また、十分に電流供給能力を確保できるソーラーセル付き電子機器を提供することができた。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態であるソーラーセル付き腕時計の平面図、図2は図1のA−A断面を示す要部拡大断面図、図3はこの腕時計の完成文字板の平面図、図4はこの腕時計から外装部品を取り除いたムーブメントの平面図である。
まず、第1の実施の形態の構成について図1〜図4を参照して説明する。図1において、1はソーラーセル付き電子機器としてのクロノグラフ機能付腕時計を示している。2はこの腕時計1の外装部品であるケースを示している。6は時刻表示部を構成する外装部品である窓部材としての文字板を示している。文字板6周縁部には時目盛を有する見返しリングが配設されている。文字板6は、図に詳細を示すとおり、金属板から成る第1の文字板7の裏面全面に、所定の光透過率α(1>α>0)の透明プラスチック板から成る第2の文字板8が貼付されて形成されている。
また、図3において、第1の文字板7の12時方向には所定の開口面積を有するクロノグラフの分表示部である円形窓7aが形成されており、円形窓7aの周りを囲んで分目盛が配設されている。また、3時方向には日付表示部としての角窓7bが形成されており、6時方向には円形窓7aに対して比較的大きな開口面積を有するクロノグラフの時表示部である扇形窓7cが形成されており、扇形窓7c内の第2の文字板8の上には文字、記号又は図形などが印刷されている。印刷されたこの部分は遮光部8aとなっている。
図1に戻って、9は時刻表示部を構成する外装部品である時を表示する時針を、10は同じく分を表示する分針を、そして11は同じく秒を表示する秒針を示している。12は外装部品であるクロノグラフの分を表示する分針を、13はクロノグラフの時を表示する時針を示しており、図2には時針13の周辺の断面を示している。
図4において、14は時計駆動部であるムーブメントを示している。15は文字板6の下面側に配設されている光起電力を発生するソーラーセルを示している。ソーラーセル15は、フィルムやガラスやステンレス等から成る1枚の基板上に形成された発電面の領域を、12時−6時方向の分割線である15DA及び15BC、9時−3時方向の分割線である15AB及び15CDにより4等分して形成された分割セルA、B、C、Dを有しており、これらの分割セルを図示しない二次電池に直列に接続して負荷に必要な起電力を得るようになっている。ソーラーセル15には第1の文字板7の中央の貫通穴7dに対応する位置に貫通穴15dが形成されている。そして第2の文字板7の貫通穴8eに対応する位置に貫通穴15eが形成されている。
ムーブメント14の指針軸14dがソーラーセルの貫通穴15d、文字板6の貫通穴7dを貫通して第1の文字板6の上に突出しており、これに時針9、分針10及び秒針11が固定されている。また、他の指針軸14e及び14fが第2の文字板8の貫通穴8e及び8fにそれぞれ対応する位置にあるソーラーセル15の貫通穴15e及び15fを貫通して第2の文字板8の上に突出した指針軸14e及び14fにそれぞれクロノグラフの分針12及び時針13が取り付けられている。
16は円窓7aを通してソーラーセル15の分割セルAの発電面上に光が照射されて形成された照射領域A(円形窓7aの外形線の一部である2点鎖線によって囲まれたハッチング部)を示しており、17は扇形窓7cを通してソーラーセル15の分割セルBの発電面上に形成された照射領域B(扇形窓7cの外形線の一部である2点鎖線によって囲まれたハッチング部)を示しており、18及び19はそれぞれ12時−6時方向の分割線15BC及び15DAを跨いで対称に分割セルC及びDの発電面上に形成された照射領域C及びDを示している。照射領域A16及び照射領域D19の面積は互いに等しい面積W1であり、照射領域B17及び照射領域C18の面積は互いに等しい面積W2(W1<W2)である。
なお、ここで扇形窓7c内の遮光部8aによる照射領域17内に形成される合計遮光面積を2×wとすると、wは、w=W2−W1の関係が成り立つように設定されている。遮光面積の設定に当たっては、時針13の存在による遮光効果を無視できない場合にはそれを考慮に入れることとする。遮光部8aの存在によって、扇形窓7cの開口面積は実質的には狭くなっており、その開口面積に対する光透過率はαより小さくなっていると見なされる。
この腕時計1はソーラーセル15から供給される電力によって負荷を駆動するようになっており、そのような負荷には、例えば、水晶振動子を用いて高周波信号を出力する発振回路、その発振回路から出力される高周波信号を1秒周期の信号に分周する分周回路、その分周回路から出力される信号を、ステップモーターを駆動する駆動信号に変換する駆動回路、操作ボタンの操作に応じて駆動回路の動作を制御する駆動制御回路、二次電池の過充電防止や充電警告などの制御を行う充電制御回路等が含まれる。
次に、本発明の第1の実施の形態である腕時計1の効果について説明する。比較的小さな面積の円形窓7aには光透過率αの第2の文字板8を用いているのでソーラーセル15の濃紫色を目立たなくさせることができる。また、比較的大きな面積の扇形窓7cの内部に遮光部8aを形成したので、ソーラーセル15の地色や分割線を目立たなくさせることができる。したがって、文字板6の窓の大きさをある程度自由に、それも大きめに設定できるので、デザイン性のよい腕時計1の提供が可能となった。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図5は本発明の第2の実施の形態であるソーラーセル付き腕時計の平面図、図6はこの時計の文字板の平面図、図7はこの腕時計から外装部品を取り除いたムーブメントの平面図である。まず、本発明の第2の実施の形態の構成を図5〜図7を参照して説明する。図5において、21はソーラーセル付き電子機器としてのデュアル時刻表示機能付き腕時計を示している。26は文字板を示している。30は外装部品である充電残量表示針を示しており、31、32はそれぞれデュアル時刻表示の時針、分針を示している。
文字板26は、図6に詳細を示すとおり、第1の文字板27の裏面に部分的に異なる光透過率を有するプラスチック材で形成された第2の文字板28が貼付されて成り立っている。また、12時方向には充電残量表示部である扇形窓27aが形成されており、扇形窓27aの周縁部を含む部分の第2の文字板28の光透過率はα1(1>α1>0)に設定されており、この第2の文字板28の上には充電残量表示目盛が印刷されている。そして、6時方向にはデュアル時刻表示部である円形窓27cが形成されており、円形窓27cの外周縁部を含む部分の第2の文字板28の光透過率はα2(α1>α2)と設定されており、この部分の第2の文字板28の周縁部上には時目盛が印刷されている。
図7において、33は時計駆動部であるムーブメントを示している。34は文字板26の下面側に配設されているソーラーセルを示している。ソーラーセル34の発電面は図4で示したものと同様に分割線34AB、34BC、34CD、34DAにより4等分され
て分割セルA、B、C、Dが形成されている。ソーラーセル34には角穴34b並びにムーブメント33の各指針軸33d、33e、33fが貫通する貫通穴34d、34e及び34fが形成されている。文字板26の上に突出した指針軸33dには、時針9、分針10及び秒針11が固定されている。また、第2の文字板28の上に突出した指針軸33eには充電残量表示針30が固定されており、同じく指針軸33fにはデュアル時刻表示の時針31及び分針32が固定されている。
36は扇形窓27aを通してソーラーセル34の発電面上に光が照射されて形成された照射領域A(扇形窓27aの外形線である2点鎖線及び分割線34DAに囲まれたハッチング部、面積W3)を示しており、37は円形窓27cを通してソーラーセル34の分割セルBの発電面上に形成された照射領域B(円形窓27cの外形線である2点鎖線及び分割線34BCに囲まれたハッチング部、面積W4)を示しており、38及び39はそれぞれ分割線34BC及び34DAを跨いで照射領域A及び照射領域Bと対称に分割セルC及びDの発電面上に形成された照射領域C及びDを示している。なお、面積W3<W4である。扇形窓27a、円形窓27cには各指針や印刷目盛などによる遮光部を有しているが、説明の便宜上、W3、W4にはこの遮光部の面積を含んでいないものとする。
ここで、分割セルA、B、C、Dは直列に接続されており、扇形窓27a、円形窓27cに同じ照度の光が照射されたときに、円形窓27cの光透過率α2に基づく分割セルB(分割セルC)の電流供給能力が、扇形窓27aの光透過率α1に基づく分割セルA(分割セルD)の電流供給能力以上となるように、円形窓27cの光透過率α2の値を設定してある。その他の構成は第1の実施の形態と同じであるから、同じ構成要素には同じ名称と符号とを付与して詳細な説明を省略する。
ここで、第2の文字板28の光透過率を部分的により小さなものに変更する方法について説明する。全体が光透過率α1の第2の文字板28の一部に、特開2002−162480号に記載のように、透過性の塗料を印刷することにより複数層の塗膜を設けることによってその部分の光透過率α2をα1より小さくすることができる。光透過率α1の文字板28の一部も電流供給能力に余裕があれば、同様な方法で部分的に光透過率を下げることができる。また、特開2005−106641号に記載のように、印刷濃度にグラデーションをつけることもできる。このグラデーションによって、印刷濃度の濃い部分の光透過率が小さく、印刷濃度の薄い部分の光透過率が大きくなり、グラデーションに応じて光透過率も段階的に変化する。なお、印刷手段としては、例えば、スクリーン印刷やオフセット印刷等によって塗料を印刷することができるが、透過性の塗料を印刷できるものであれば、その印刷手段は何でも良い。なお、1枚の第2の文字板28の下半分を透過性の塗料で印刷してもよく、各々の窓部に光透過率の異なる別々の透明板を用いてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態であるデュアル時刻表示付き腕時計の効果について説明する。円形窓27cの光透過率α2を扇形窓27aの光透過率α1より小さく設定したので、円形窓27cのように比較的大きな窓部であってもソーラーセルの濃紫色が一層目立たなくなった。また、円形窓27cが分割線を跨いでいても、その分割線が目立ちにくい。さらに、円形窓27cの光透過率α2に基づく分割セルB(分割セルC)の電流供給能力が、扇形窓27aの光透過率α1に基づく分割セルA(分割セルD)の電流供給能力以上となるように、円形窓27cの光透過率α2の値を設定したので、電流供給能力を十分確保した腕時計21が得られた。
以下に、本発明の実施の形態を模式図を参照して説明する。図8は、以上説明した本発明の第1及び第2の実施の形態を模式的に表した図である。いずれも2つの窓P、Qがあり、それぞれが分割セルAとD、分割セルBとCとに分割線DAによって対称に2等分された照射領域AとD、BとCを形成している例(1)である。ここで、分割セルAは比較
的小さな面積の照射領域Aが形成された分割セルであり、このような分割セルのことを第1分割セルと呼ぶ。これに対して分割セルBは比較的大きな面積の照射領域Bが形成された分割セルであり、このような分割セルを第2分割セルと呼ぶことにする。従って、照射領域Aと同じ面積の照射領域Dを持つ分割セルDも第1分割セルであり、照射領域Bと同じ面積の照射領域Cを持つ分割セルCも第2分割セルと呼ぶことになる。また、照射領域Aに対応する窓部はその外周を2点鎖線で表すように窓Pの一部となっている。このように、第1分割セルに照射領域を形成している窓部(窓Pの一部)のことを第1窓部と呼び、同様に第2分割セルに照射領域を形成している窓部(窓Qの一部)のことを第2窓部と呼ぶことにする。
図9は本発明の第3の実施の形態を示す模式図である。これは、4つの窓P、Q、R、Sがあり、それぞれが分割セルA、B、C、Dに1個ずつの照射領域A、B、C、Dを形成している例(2)である。この場合、いずれの窓内にもソーラーセルの分割線が存在しない。ここで、面積を比較すると照射領域A<照射領域B<照射領域C<照射領域Dであるとする。この場合には、少なくとも、分割セルAは他のどの分割セルと比較しても照射領域が小さいから第1分割セルである。また、分割セルB、C、Dは分割セルAよりも照射領域が大きいから第2分割セルである。また、窓Pは、他の分割セルに跨らずに、第1分割セルにしか照射領域を形成しないから、この場合は、窓Pの全部が第1窓部である。同様に、窓Qの全部、窓Rの全部、窓Sの全部が、いずれも第2窓部である。さらに、面積が照射領域B<照射領域Cの関係にあるから、分割セルBとCとの間にも第1分割セルと第2分割セルの関係が成立する。同様に、分割セルCと分割セルD、分割セルBと分割セルDとの間にも第1分割セルと第2分割セルの関係が成立する。このように、この実施例においては、第1窓部も第2窓部も複数存在する。
図10は本発明の第4の実施の形態を示す模式図である。これは、1つのPが分割線を跨いで全ての分割セルに照射領域を形成する例(3)である。ここで、面積を比較すると照射領域A<照射領域B<照射領域C<照射領域Dであるとする。この場合には、第1、第2分割セルの呼称については、例(2)と同様である。また、各々の照射領域に対応する窓部は全て同じ窓Pの一部分となっている。従って、第1又は第2窓部の呼称については、それぞれ窓Pの一部分を呼ぶことになる。
図11は本発明の第5の実施の形態を示す模式図である。これは、複数の窓が1つの分割セルに照射領域を形成する例(4)である。この場合、照射領域Aは窓Pによって形成されたものと、窓Qによるものとの2つがある。したがって、照射領域Aの面積はこの2つを合計したものとなる。ここで、面積の比較は照射領域A<照射領域B=照射領域C=照射領域Dであるとする。分割セルAは第1分割セルになるので、照射領域Aを形成している窓PとQとを共に第1窓部と呼ぶことになる。そして、分割セルB、C、Dはいずれも第2分割セルであり、窓R、S、Tはいずれも第2窓部である。つまり、これは複数の第1窓部及び第2窓部が存在している例でもある。
以上説明したように、本発明は、少なくとも1つの窓によって分割セルに形成される照射領域の合計面積が、少なくとも1つの窓によってその他の少なくとも1つの分割セルに形成される照射領域の合計面積と異なっているものを対象とする。即ち、少なくとも1つの第1分割セル、又は第2分割セルが存在するものと言える。このような場合において、第2分割セルに光を照射するための窓の少なくとも一部分である窓部としての第2窓部の光透過率を第1分割セルに光を照射するための窓の少なくとも一部分である窓部としての第1窓部の光透過率より小さくしたことを特徴としている。また、1つの窓が複数の分割セルに跨って光を照射して、各々の分割セルに互いに異なる面積の照射領域を形成する場合には、各々の分割セルに対応する窓部の部分ごとに1つの窓部内の光透過率を互いに異ならせてもよい。なお、本発明の第2の実施の形態で、第2の文字板28の透過率に段階
的に変化を付けることを述べたが、このように、第1窓部や第2窓部内の光透過率が、一様でない場合、窓部内の透過率の平均値をその窓の透過率とする。
また、本発明では、異なる照射領域を持った分割セル同士であっても、第1分割セルと、第2分割セルとが直列に接続されており、第1、第2窓部に同じ照度の光が照射されたときに、第2窓部の光透過率に基づく第2分割セルの電流供給能力が、第1窓部の光透過率に基づく第1分割セルの電流供給能力以上となるように、第2窓部の光透過率を設定したことを特徴としている。この場合に、最小の照射領域を持った分割セルであっても供給電流量が電子機器の負荷を駆動するのに十分なものであることを前提としている。
第1分割セルと第2分割セルとの直列回路に流れる電流は、電流供給能力の小さな分割セルの電流供給能力によって制限されるため、仮に、第1窓部と第2窓部との光透過率が等しければ、照射領域の面積の小さな第1分割セルの電流供給能力と等しくなる。第2窓部の光透過率に基づく第2分割セルの電流供給能力を、第1窓部の光透過率に基づく第1分割セルの電流供給能力以上となる範囲で、第2窓部の光透過率を第1窓部の透過率よりも小さく設定することにより、もともと第1分割セルと第2分割セルとの直列回路が有している電流供給能力を確保した上で、第2窓部のソーラーセルの地色を目立たなくすることができる。
以上の実施例ではもっぱら腕時計について説明してきたが、本発明は腕時計に限らず、ソーラーセルで駆動される他の種々の電子機器に広く適用できるものである。
本発明の第1の実施の形態であるクロノグラフ機能付腕時計の平面図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 図1の時計の文字板の平面図である。 図1の時計のムーブメントの平面図である。 本発明の第2の実施の形態であるクロノグラフ機能付腕時計の平面図である。 図5の時計の文字板の平面図である。 図5の時計のムーブメントの平面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態を表した模式図である。 本発明の第3の実施の形態を示す模式図である。 本発明の第4の実施の形態を示す模式図である。 本発明の第5の実施の形態を示す模式図である。
符号の説明
1、21 腕時計
6、26 文字板
7a、27c 円形窓
7c、27a 扇形窓
7、27 第1の文字板
8、28 第2の文字板
8a 遮光部
15、34 ソーラーセル
15DA、15AB、15BC、15CD、34DA、34AB、34BC、34CD
分割線
α、α1、α2 光透過率
A、B、C、D 分割セル

Claims (3)

  1. ソーラーセルと、このソーラーセルの上に配置される文字板を有するソーラーセル付き電子時計であって、
    前記ソーラーセルは、複数の領域に分割して形成した複数の分割セルから形成されており、
    前記文字板は、第1の文字板と、光を透過する第2の文字板とを有し、
    前記分割セルは、直列に接続される第1分割セルと第2分割セルとを有し、
    前記第1の文字板には、前記第1分割セル上に配置された第1の窓と、前記第2分割セル上に配置され、前記第1の窓よりも大きな面積の第2の窓とを設け、
    前記第2の文字板は、前記第1の窓の中と前記第2の窓の中に位置するように配置され、
    前記第2の文字板は、前記第1の窓の中に位置する部分よりも第2の窓の中に位置する部分の方が光透過率が小さく、かつ、前記第1の窓と前記第2の窓に同じ照度の光が照射されたときに、前記第2分割セルの電流供給能力が、前記第1分割セルの電流供給能力以上となるように、光透過率が設定されていることを特徴とするソーラーセル付き電子時計
  2. 前記複数の分割セルは、前記ソーラーセルを分割する分割線を跨いで隣り合う2つの前記第2分割セルを有し、
    前記第2の窓は、前記分割線を跨いで2つの前記第2分割セル上に配置され、
    2つの前記第2分割セルの両方の電流供給能力が、前記第1分割セルの電流供給能力以上となるように、前記第2の文字板の光透過率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のソーラーセル付き電子時計
  3. 前記第1の窓の中に位置する前記第2の文字板に遮光部を形成することによって、前記第2の文字板の光透過率を減じたことを特徴とする請求項1又は2に記載のソーラーセル付き電子時計。
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