JPH1115401A - 表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法 - Google Patents

表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法

Info

Publication number
JPH1115401A
JPH1115401A JP9164642A JP16464297A JPH1115401A JP H1115401 A JPH1115401 A JP H1115401A JP 9164642 A JP9164642 A JP 9164642A JP 16464297 A JP16464297 A JP 16464297A JP H1115401 A JPH1115401 A JP H1115401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
solar cell
liquid crystal
plate
emitting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9164642A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Usui
則久 碓氷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP9164642A priority Critical patent/JPH1115401A/ja
Publication of JPH1115401A publication Critical patent/JPH1115401A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池に下部位置の発光部材からの光を通
して手前の透明タッチパネルから見える表示部を設ける
ことで、透明タッチパネルを用いながら、昼間や明所で
タッチパネルの表示が読み取れるとともに、夜間や暗闇
でも下部位置の発光部材によりタッチパネルを照明でき
るようにする。 【解決手段】 タッチ操作部22と表示部21とを並設
した透明パネル20と、この透明パネル20のタッチ操
作部22の下部位置に配置された発光部材(40)と、
透明パネル20の表示部21の下部位置に配置された表
示部材11と、発光部材(40)とタッチ操作部22と
の間に配置された板状の太陽電池(30)と、を備える
表示装置であって、太陽電池(30)に、発光部材(4
0)が発する光を下部位置からタッチ操作部22側に通
過させ、当該タッチ操作部22側から開口形状が見える
開口部32a,32b,32c,32d,32e,32
fを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子腕時計、電子
手帳、パソコン等の各種の電子機器に適用して有用な表
示装置、電子装置、および電子装置の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子腕時計や電子手帳やパソコ
ン等の電子機器に設けられ、指やタッチ部材のタッチに
よって信号を出力するタッチパネルは、上述した電子機
器の機能の設定や切り換えをパネル上で簡単に行うため
に設けられるものである。このタッチパネルは、一対の
透明フィルムの対向面に透明電極がそれぞれ形成されて
おり、その透明電極形成部分を指やタッチ部材によりタ
ッチすることで、対向した透明電極が接触して信号を出
力する構造となっている。また、上述した電子機器で
は、時刻や計算結果、メッセージやその他の情報を表示
するため、液晶表示パネル等からなる表示パネルが機器
ケースに配置されており、この表示パネルの上方に位置
するようにタッチパネルが設けられている。
【0003】そして、以上のような電子機器において
は、時計の文字板として用いる半透過性フィルムあるい
は光透過性のカラーインクによって加飾されたフィルム
部材や、情報を表示する表示パネルの下方に、発光部材
としてのエレクトロルミネッセンス(以下、ELと呼
ぶ)を配置することにより、そのELの発光によって夜
間や暗闇内での情報の読み取りを可能としている。ま
た、最近の電子機器では、太陽電池を組み込むことによ
り、その太陽電池で光電変換した電力によって作動させ
るようにしたものがあり、さらに、太陽電池を、表示パ
ネルとその下方のEL発光部材との間に配置したものも
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半透過性フ
ィルムや加飾されたフィルム部材を使用した文字板で
は、カラー表現が可能であっても、高級な金属感を表す
ことができず、時計に高級感を付与することができな
い。そして、文字板部分に太陽電池を配置した時計にお
いても、太陽電池が光沢のない黒色であることから、同
様に金属感を表すことができない。例えば、黒色の太陽
電池が表面に露出したものでは、デザインの向上に限度
があり、良好なデザイン性を付与することができない。
また、例えば、タッチパネルを夜間や暗闇でも読み取り
可能とするため、その下方にEL発光部材を組み込んだ
電子機器において、太陽電池の電力で作動させるため、
例えば、透明タッチパネルとその下方のEL発光部材と
の間に太陽電池を配置してしまうと、EL発光部材によ
るタッチパネルの表示および照明が行えなくなってしま
う。
【0005】本発明の課題は、EL発光部材などの発光
部材の上方位置に太陽電池部材を組み込んでも、金属感
を良好に表すことが可能で、高級感を付与でき、また、
デザインの向上も可能とし、あるいは、透明タッチパネ
ルと発光部材との間に太陽電池を配置しても、昼間や明
所でのタッチパネルの表示の読み取りと、夜間や暗闇で
のタッチパネルの照明を可能とする等の利点が得られる
表示装置を提供することである。そして、本発明の課題
は、透明タッチパネルとその下部位置の発光部材との間
に太陽電池を配置した表示装置において、太陽電池に下
部位置の発光部材からの光を通して手前の透明タッチパ
ネルから見える表示部を設けることで、透明タッチパネ
ルを用いながら、昼間や明所でタッチパネルの表示が読
み取れるとともに、夜間や暗闇でも下部位置の発光部材
によりタッチパネルを照明できるようにすることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、板状の表示部材、板状の太陽電
池部材、および板状の発光部材の三つの部材を互いに重
ね合わされて構成されており、前記表示部材、前記発光
部材、および前記太陽電池部材のうち、少なくとも二つ
の部材を上下の位置関係に配置し、この二つの各部材の
うち、一方の部材に開口部を形成した構成、を特徴とし
ている。
【0007】ここで、板状の表示部材としては、液晶表
示部材が代表的であるが、表示機能を有するものであれ
ばなんでも良い。また、板状の発光部材としては、EL
発光部材が挙げられるが、発行機能を有するものであれ
ばなんでも良い。さらに、板状の太陽電池部材として
は、光を受光し、その受光によって光電変換を行って電
力を発生するものであり、その電力がタッチパネルや発
光部材を含む各部に供給される。また、開口部として
は、光を透過する細径等の多数の光透過孔、またはタッ
チキーの各機能を表す抜き文字、記号、図形等の表示要
素を表す形状のものが挙げられるが、どのような形状の
ものでも良い。
【0008】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、板状の表示部材、板状の太陽電池部材、および板状
の発光部材の三つの部材を互いに重ね合わされて構成さ
れた表示装置であり、前記表示部材、前記発光部材、お
よび前記太陽電池部材のうち、少なくとも二つの部材を
上下の位置関係に配置し、この二つの各部材のうち、一
方の部材に開口部を形成したので、発光部材や太陽電池
部材を組み込んだ場合、金属感が良好に表せて、高級感
を付与できる。また、デザインも向上できる。さらに、
透明タッチパネルと発光部材との間に太陽電池部材を配
置しても、夜間や暗闇でも、透明タッチパネルの表示を
明確に外部から視認することができる。
【0009】すなわち、例えば、板状の発光部材の上方
に配置され、少なくとも上面が金属からなり、この上面
に発光部材からの光が出射する細径の開口部が形成され
た板状の表示部材とすることで、表示部材上面の金属感
を損なうことがない。このため、表示装置全体に高級な
金属感を付与することができる。また、発光部材からの
光は開口部から出射するため、表示部全体が明るくな
り、夜間、暗闇内での読み取りができる。なお、例え
ば、細径の開口部が上面に開口された表示部材の下方に
板状の太陽電池を配置することでも、金属感を付与する
ことができ、しかも、光が太陽電池に達するため、光電
変換が可能となる。
【0010】また、例えば、表示部材の下方で、上下に
配置された状態の板状の太陽電池および板状の発光部材
のうち、上方に配置する部材に光が通過する開口部を形
成することで、上方側および下方側の双方の部材の作動
を確保できる。そして、例えば、太陽電池が上方に位置
する場合、光は表示部材を透過した後、太陽電池に達す
るので、太陽電池が光電変換を行う。一方、太陽電池下
方の発光部材が発光した場合、発光部材からの光は太陽
電池の開口部を通過して、表示部材に達し、その照明を
行うので、夜間等における情報の読み取りが可能とな
る。これに対し、発光部材が上方に位置する場合、発光
部材からの光は表示部材を直接に照明する。一方、表示
部材を透過した光は発光部材に達するが、この光は発光
部材の開口部を通過して、太陽電池に達する。このた
め、太陽電池の光電変換が可能となる。
【0011】あるいは、例えば、透明タッチパネルとそ
の下部位置の発光部材との間に配置した板状の太陽電池
に、発光部材が発する光を下部位置から透明タッチパネ
ル側に通過させ、当該透明タッチパネル側から開口形状
が見える開口部を形成することで、透明タッチパネルを
用いながら、昼間や明所において、太陽電池に形成した
開口部形状が透明タッチパネル側から見えることから、
タッチキーの機能表示が読み取れてタッチパネルを使用
できる。そして、太陽電池の開口部が下部位置の発光部
材からの光の通過により照明されて、夜間や暗闇におい
ても、その開口部形状が透明タッチパネル側から見える
ことから、タッチキーの機能表示が照明により読み取れ
てタッチパネルを使用できる。
【0012】なお、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の表示装置であって、前記板状の表示部材は、液晶表
示部材であり、前記板状の発光部材は、EL発光部材で
ある構成、を特徴としている。
【0013】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の板状の表示部材が液晶表示部材で、
板状の発光部材がEL発光部材である表示装置なので、
例えば、液晶表示部材の下方で、上下に配置された状態
の板状の太陽電池およびEL発光部材のうち、上方に配
置する部材に光が通過する開口部を形成することで、上
方側および下方側の双方の部材の作動を確保できる。例
えば、太陽電池が上方に位置する場合は、光は液晶表示
部材を透過した後に太陽電池に達して、太陽電池が光電
変換を行う一方、太陽電池下方のEL発光部材が発光し
た場合には、EL発光部材からの光は太陽電池の開口部
を通過し、液晶表示部材に達してその照明を行うので、
夜間等における情報の読み取りが可能となる。これに対
し、EL発光部材が上方に位置する場合は、EL発光部
材からの光は液晶表示部材を直接に照明する一方、液晶
表示部材を透過した光はEL発光部材に達するが、この
光はEL発光部材の開口部を通過して、太陽電池に達す
るため、太陽電池の光電変換が可能となる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の表示装置であって、前記少なくとも二つの部材は、
前記発光部材と前記太陽電池部材であり、前記一方の部
材は、前記太陽電池部材である構成、を特徴としてい
る。
【0015】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1記載の少なくとも二つの部材が発光部材と
太陽電池部材で、その一方の部材が太陽電池部材である
表示装置なので、例えば、板状の発光部材の上方に、少
なくとも上面が金属からなり、この上面に発光部材から
の光が出射する細径の開口部が形成された板状の表示部
材を配置した場合、その表示部材上面の金属感を損なう
ことなく、表示装置全体に高級な金属感を付与でき、ま
た、発光部材からの光が開口部から出射して、表示部全
体が明るくなり、夜間、暗闇内での読み取りができる。
なお、例えば、細径の開口部が上面に開口された表示部
材の下方に板状の太陽電池を配置することでも、金属感
を付与できながら、光が太陽電池に達して、光電変換が
可能となる。
【0016】そして、請求項4記載の発明は、情報を表
示する板状の液晶表示部材と、この板状の液晶表示部材
を照明するために、当該液晶表示部材の下方位置に配置
された板状のEL発光部材と、この板状のEL発光部材
と前記液晶表示部材との間に配置された太陽電池部材と
を備える表示装置であって、前記太陽電池部材には、前
記EL発光部材と前記液晶表示部材との間に光を透過さ
せるための開口部が形成されている構成、を特徴として
いる。
【0017】以上のように、請求項4記載の発明によれ
ば、板状の液晶表示部材の下方位置に配置された板状の
EL発光部材と液晶表示部材との間に配置した太陽電池
部材には、EL発光部材と液晶表示部材との間に光を透
過させるための開口部が形成されている表示装置なの
で、液晶表示部材の下方で、EL発光部材との間の太陽
電池部材の開口部により、光は液晶表示部材を透過した
後に太陽電池に達して、太陽電池が光電変換を行う一
方、太陽電池下方のEL発光部材が発光した場合には、
EL発光部材からの光は太陽電池の開口部を通過し、液
晶表示部材に達してその照明を行うので、夜間等におけ
る情報の読み取りが可能となる。
【0018】なお、請求項5記載の発明は、請求項1か
ら4のいずれかに記載の表示装置であって、前記開口部
は、文字、記号等の形状に開口形成されている構成、を
特徴としている。
【0019】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載の開口部が、文
字、記号等の表示部となっている表示装置なので、液晶
表示部材等の表示部材、太陽電池部材、またはEL発光
部材等の発光部材の操作部における機能を表す表示部
が、昼間や明所、夜間や暗闇を問わず読み取れて操作部
を使用できる。
【0020】そして、請求項6記載の発明は、情報を表
示する板状の液晶表示部材と、この板状の液晶表示部材
を照明するために、当該液晶表示部材の下方位置に配置
された板状のEL発光部材と、この板状のEL発光部材
と前記液晶表示部材との間に配置された太陽電池部材
と、この太陽電池部材、前記液晶表示部材、および前記
EL発光部材が内部に配置された装置本体ケースと、を
備える電子装置であって、前記太陽電池部材には、前記
EL発光部材と前記液晶表示部材との間に光を透過させ
るための開口部が形成されている構成、を特徴としてい
る。
【0021】以上のように、請求項6記載の発明によれ
ば、装置本体ケースの内部で、板状の液晶表示部材の下
方位置に配置された板状のEL発光部材と液晶表示部材
との間に配置した太陽電池部材には、EL発光部材と液
晶表示部材との間に光を透過させるための開口部が形成
されている電子装置なので、装置本体ケースの内部にお
いて、液晶表示部材の下方で、EL発光部材との間の太
陽電池部材の開口部により、光は液晶表示部材を透過し
た後に太陽電池に達して、太陽電池が光電変換を行う一
方、太陽電池下方のEL発光部材が発光した場合には、
EL発光部材からの光は太陽電池の開口部を通過し、液
晶表示部材に達してその照明を行うので、夜間等におけ
る情報の読み取りが可能となる。
【0022】また、請求項7記載の発明は、電子装置の
製造方法であって、情報を表示する板状の液晶表示部材
とこの板状の液晶表示部材を照明するために、当該液晶
表示部材の下方位置に配置された板状のEL発光部材と
の間に、光透過用の開口部が形成された太陽電池部材を
配置し、前記太陽電池部材、前記液晶表示部材、および
前記EL発光部材を装置本体ケースの内部に配置したこ
と、を特徴としている。
【0023】このように、請求項7記載の発明によれ
ば、電子装置の装置本体ケースの内部で、板状の液晶表
示部材の下方位置に配置された板状のEL発光部材との
間に、光透過用の開口部が形成された太陽電池部材を配
置した製造方法なので、装置本体ケースの内部におい
て、液晶表示部材の下方で、EL発光部材との間の太陽
電池部材の開口部により、光は液晶表示部材を透過した
後に太陽電池に達して、太陽電池が光電変換を行う一
方、太陽電池下方のEL発光部材が発光した場合には、
EL発光部材からの光は太陽電池の開口部を通過し、液
晶表示部材に達してその照明を行うので、夜間等におけ
る情報の読み取りが可能となる電子装置を提供できる。
【0024】そして、請求項8記載の発明は、タッチ操
作される透明タッチパネルと、この透明タッチパネルを
下方位置から照明するために、当該透明タッチパネルの
下方位置に配置された板状の発光部材と、この発光部材
と前記透明タッチパネルとの間に配置された板状の太陽
電池部材と、を備える表示装置であって、前記太陽電池
部材には、前記発光部材から発光された光を前記透明タ
ッチパネル側に通過させるとともに、前記透明タッチパ
ネル側から開口形状が見える開口部を形成した構成、を
特徴としている。
【0025】ここで、透明タッチパネルとしては、対向
して形成される透明電極による複数のタッチキーを有す
る透明フィルムの接合体または透明フィルムと時計ガラ
スの接合体により構成され、タッチキーの各機能を表す
印刷等の表示が無いものである。また、発光部材として
は、板状のEL発光部材が挙げられるが、発光機能を有
するものであれば何でも良く、板状でなくても良い。さ
らに、太陽電池としては、光を受光し、その受光によっ
て光電変換を行って電力を発生するものであり、その電
力がタッチパネルや発光部材を含む各部に供給される。
そして、開口部としては、タッチキーの各機能を表す抜
き文字、記号、図形等の表示要素を表す形状である。
【0026】以上のように、請求項8記載の発明によれ
ば、透明タッチパネルとその下部位置の発光部材との間
に配置した板状の太陽電池に、発光部材が発する光を下
部位置から透明タッチパネル側に通過させ、当該透明タ
ッチパネル側から開口形状が見える開口部を形成してな
る表示装置なので、透明タッチパネルを用いながら、昼
間や明所において、太陽電池に形成した開口部形状が透
明タッチパネル側から見えることから、タッチキーの機
能表示が読み取れてタッチパネルを使用できる。そし
て、太陽電池の開口部が下部位置の発光部材からの光の
通過により照明されて、夜間や暗闇においても、その開
口部形状が透明タッチパネル側から見えることから、タ
ッチキーの機能表示が照明により読み取れてタッチパネ
ルを使用できる。
【0027】また、請求項9記載の発明は、タッチ操作
される複数のタッチキーを有するタッチ操作部と文字、
記号、画像等の表示、例えば、時刻や計算結果、メッセ
ージやその他の情報等の表示を行う表示部とを、例え
ば、平面視で下段部と上段部等、並設した透明パネル
と、この透明パネルの前記タッチ操作部の下部位置に配
置された、例えば、板状のEL発光部材等の発光部材
と、前記透明パネルの前記表示部の下部位置に配置され
た、例えば、液晶表示パネル等の表示部材と、前記発光
部材と前記タッチ操作部との間に配置された板状の太陽
電池と、を備える表示装置であって、前記太陽電池に、
前記発光部材が発する光を下部位置から前記タッチ操作
部側に通過させ、当該タッチ操作部側から開口形状が見
える、例えば、抜き文字、記号、図形等の表示要素を表
す開口部を形成した構成、を特徴としている。
【0028】ここで、透明パネルのタッチ操作部として
は、例えば、平面視でパネルの下段部の領域にあり、対
向して形成される透明電極による複数のタッチキーを有
する透明フィルムの接合体または透明フィルムと時計ガ
ラスの接合体により構成され、タッチキーの各機能を表
す印刷等の表示が無いものである。また、透明パネルの
表示部としては、例えば、平面視でパネルの上段部の領
域にあり、透明電極の無い透明フィルムにより構成さ
れ、タッチキーの各機能を表す印刷等の表示、例えば、
時刻や計算結果、メッセージやその他の情報等の表示が
無いものである。そして、発光部材としては、板状のE
L発光部材が挙げられるが、発光機能を有するものであ
れば何でも良く、板状でなくても良い。また、表示部材
としては、液晶表示パネルが挙げられるが、表示機能を
有するものであれば何でも良く、パネルでなくても良
い。さらに、太陽電池としては、光を受光し、その受光
によって光電変換を行って電力を発生するものであり、
その電力がタッチパネルや発光部材を含む各部に供給さ
れる。そして、開口部としては、タッチキーの各機能を
表す抜き文字、記号、図形等の表示要素を表す形状であ
る。
【0029】以上のように、請求項9記載の発明によれ
ば、タッチ操作されるタッチ操作部と文字、記号、画像
等の表示を下部位置の表示部材により行う表示部とを並
設した透明パネルのタッチ操作部とその下部位置の発光
部材との間に配置した板状の太陽電池に、発光部材が発
する光を下部位置からタッチ操作部側に通過させ、当該
タッチ操作部側から開口形状が見える開口部を形成して
なる表示装置なので、透明パネルの表示部からその下部
位置の表示部材の表示が見える上、その表示部およびタ
ッチ操作部を並設した透明パネルを用いながら、昼間や
明所において、太陽電池に形成した開口部形状が透明パ
ネルのタッチ操作部側から見えることから、タッチキー
の機能表示が読み取れてタッチ操作部を使用できる。そ
して、太陽電池の開口部が下部位置の発光部材からの光
の通過により照明されて、夜間や暗闇においても、その
開口部形状が透明パネルのタッチ操作部側から見えるこ
とから、タッチキーの機能表示が照明により読み取れて
タッチ操作部を使用できる。
【0030】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
8または9のいずれかに記載の表示装置であって、前記
開口部は、文字、記号等、例えば、抜き文字、記号、図
形等の表示要素による形状に開口形成されている構成、
を特徴としている。
【0031】このように、請求項10記載の発明によれ
ば、請求項8または9のいずれかに記載の開口部が、文
字、記号等の表示部となっている表示装置なので、請求
項8記載の発明による透明タッチパネルまたは請求項9
記載の発明による透明パネルのタッチ操作部におけるタ
ッチキーの機能を表す表示部が、昼間や明所、夜間や暗
闇を問わず読み取れてタッチキーを使用できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る表示装置、
電子装置、および電子装置の製造方法の実施の各形態例
を図1から図28に基づいて説明する。
【0033】<第1の実施の形態例>先ず、図1は本発
明に係る表示装置、電子装置、および電子装置の製造方
法を適用した電子機器の一例としての電子腕時計を示す
正面図で、図2は同じく縦断側面図、図3は図2の矢印
A部の拡大図である。これらの図1から図3において、
1は機器ケース、2はバンド取付部、3,4はベゼル、
5は裏蓋、6はアッパーハウジング、7はロアハウジン
グ、8は時計ガラス、10は時計モジュール、11は液
晶表示パネル(表示部材)、20は透明タッチパネル、
21はデジタル表示部、21aは時刻表示部、21bは
情報表示部、22はタッチ操作部、22a,22b,2
2c,22d,22e,22fはタッチキー、23,2
4は透明フィルム、25はドットスペーサ、30は太陽
電池、32a,32b,32c,32d,32e,32
fは開口部、40はEL発光部材である。
【0034】この電子腕時計は、図1および図2に示す
ように、時計ケースとなっている機器ケース1の両端部
にバンド取付部2,2が形成されており、その機器ケー
ス1の上面外周部分に装飾用のベゼル3,4が取り付け
られて、機器ケース1の下面には裏蓋5が取り付けられ
ている。そして、機器ケース1の内部には、アッパーハ
ウジング6およびロアハウジング7が収容されて、機器
ケース1の上面開放部に時計ガラス8が取り付けられて
いる。アッパーハウジング6およびロアハウジング7の
内部には、時計モジュール10が組み付けられており、
この時計モジュール10は、表示部材としての液晶表示
パネル11と、その下部位置の下面に配置されてLSI
等を実装した図示しない回路基板11A等を備えてい
る。また、時計ガラス8の上面には、透明タッチパネル
20が重ねられて、その周囲をベゼル3により固定され
ており、この透明タッチパネル20は、図1に示すよう
に、平面視で上段部側と下段部側とに領域を区画された
デジタル表示部21およびタッチ操作部22を有してい
る。
【0035】すなわち、図1において、上段部側のデジ
タル表示部21は、7セグメントによって時刻を表示す
る時刻表示部21aと、ストップウォッチによる計測時
間や計算結果や記憶してあるメッセージ等の情報を表示
する情報表示部21bと、を並列に有するものである。
以上のデジタル表示部21の時刻表示部21aおよび情
報表示部21bの表示は、図2に示したように、液晶表
示パネル11によって行われる。また、図1において、
下段部側のタッチ操作部22は、複数(図示例では6
個)のタッチキー22a,22b,22c,22d,2
2e,22fを升目状に有するものである。
【0036】ここで、透明タッチパネル20は、図3に
示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)等
の可撓性の一対の透明フィルム23,24から形成され
ている。これらの透明フィルム23,24の前記タッチ
操作部22における対向面には、各タッチキー22a,
22b,22c,22d,22e,22fの位置に対応
させて、ITO(Indium Tin Oxide)
等による透明電極23aがそれぞれ対向するように形成
されている。また、下方の透明フィルム24上には、そ
の透明電極23aの周囲の部位に対応して、ドットスペ
ーサ25が形成されており、このドットスペーサ25は
各透明電極23a、23b同士が互いに接触しないよう
な高さに形成されている。このドットスペーサ25は、
各タッチキー22a,22b,22c,22d,22
e,22fへのそれぞれのタッチ操作の際にのみ、隣接
するキー部分の透明電極23a、23bの相互の電気的
な接触が行われ、そのタッチ操作以外の際は、相互の電
気的な接触を防止して、正確なキータッチを可能とする
ものである。なお、透明タッチパネル20において、そ
の各透明フィルム23,24の前記デジタル表示部21
における対向面には、各透明電極23a、23bのよう
な透明電極は形成されていないので、各透明フィルム2
3,24を通してデジタル表示部21に表示された文
字、図形またはアイコンなどを、透明電極を介すること
なく、明瞭に視認することができる。
【0037】そして、以上の透明タッチパネル20のタ
ッチ操作部22に対応して時計ガラス8の下面には、図
2に示すように、板状の太陽電池30が重ねて形成され
ている。この板状の太陽電池30は、時計ガラス8の下
面に、図5に示すように、ITO等による透明電極層3
1をパターン形成した上で、アモルファスシリコン層3
2を積層し、さらに、アルミニウム等による金属電極層
33を積層してなるものである。この太陽電池30にお
いて、アモルファスシリコン層32は、透明タッチパネ
ル20、時計ガラス8および透明電極31を透過した光
を受光することによって光電変換を行う。以上の太陽電
池30には、図1に示すように、前記各タッチキー22
a,22b,22c,22d,22e,22fに対応す
るキー名称やキー機能を表す抜き文字または抜き図形に
よる開口部32a,32b,32c,32d,32e,
32fがそれぞれ形成されている。さらに、以上の構成
による板状の太陽電池30の下部位置には、板状のEL
発光部材40が前記アッパーハウジング6に組み付けて
配置されている。なお、時計モジュール10の回路基板
11Aの電子回路部ECに対し、液晶表示パネル11の
電極端子、透明タッチパネル20の電極端子、太陽電池
30の電極端子、EL発光部材40の電極端子が、イン
ターコネクタ等の電気的接続部材によってそれぞれ接続
されている。
【0038】ところで、前述した板状の太陽電池30に
対する開口部32a,32b,32c,32d,32
e,32fの形成は、たとえば、図5(a),(b),
(c)に示す各工程を経て形成される。すなわち、先
ず、図5(a)に示したように、時計ガラス8の下面
に、透明電極層31、アモルファスシリコン層32、金
属電極層33を順次積層する。次に、このように積層し
た状態において、図5(b)に示すように、金属電極層
33の下面に、前記太陽電池30に形成すべき抜き文字
または抜き図形による各開口部32a,32b,32
c,32d,32e,32fに対応する所定パターンの
開口形状を持ったレジスト34を形成する。この所定パ
ターンの開口形状によるレジスト34は、金属電極層3
3の下面に一様にレジストを塗布してから、図示しない
フォトマスクを用いるとともに、図示しない光エネルギ
ーを用いてレジストを露光した後、その露光したレジス
トを現像することにより形成する。次に、図5(c)に
示すように、エッチングすることによって、レジスト3
4の開口形状に対応する金属電極層33とアモルファス
シリコン層32との各部分を除去する。この除去によ
り、希望する大きさの開口部32a、32b…が太陽電
池30に形成されることとなる。その後、レジスト34
を剥離して除去することにより処理が完了する。
【0039】以上の通り、この実施の形態例の電子腕時
計によれば、図1において、上段部側で下部位置の液晶
表示パネル11による時刻表示部21aおよび情報表示
部21bの表示が行われるデジタル表示部21と、下段
部側のタッチキー22a,22b,22c,22d,2
2e,22fによるタッチ操作部22とを並設してなる
透明タッチパネル20を用い、その下段側のタッチ操作
部22とその下部位置のEL発光部材40との間に配置
した板状の太陽電池30に、前記各タッチキー22a,
22b,22c,22d,22e,22fに対応するキ
ー名称やキー機能を表す抜き文字または抜き図形による
開口部32a,32b,32c,32d,32e,32
fを形成し、この開口部32a,32b,32c,32
d,32e,32fを通じて、その下部位置のEL発光
部材40が発する光を手前側のタッチ操作部22側に通
過させ、その手前側のタッチ操作部22側から開口形状
が見えるように構成しているため、以下の(1)から
(3)の効果が得られる。
【0040】(1)並列の時刻表示部21aおよび情報
表示部21bによるデジタル表示部21と、タッチキー
22a,22b,22c,22d,22e,22fによ
るタッチ操作部22を並設した透明タッチパネル20を
用いているので、そのデジタル表示部21において、そ
の下部位置の液晶表示パネル11による時刻表示部21
aおよび情報表示部21bの並列表示が見える。 (2)昼間や明所において、透明タッチパネル20のタ
ッチ操作部22側から、その下部位置の太陽電池30に
形成した抜き文字または抜き図形による各開口部32
a,32b,32c,32d,32e,32fの形状が
見えて、各タッチキー22a,22b,22c,22
d,22e,22fの機能表示が視認できるため、タッ
チ操作部22が使い易い。 (3)夜間や暗闇においては、太陽電池30の開口部3
2a,32b,32c,32d,32e,32fが下部
位置のEL発光部材40の発光による光の通過により照
明され、透明タッチパネル20のタッチ操作部22側か
ら、各開口部32a,32b,32c,32d,32
e,32fの形状により見えて、各タッチキー22a,
22b,22c,22d,22e,22fの機能表示が
EL発光部材40によるバックライト照明によって読み
取れるため、タッチ操作部22が使い易い。
【0041】<変形例>以上の実施の形態例において、
太陽電池30の開口部32a,32b,32c,32
d,32e,32fを抜き文字または抜き図形とした
が、文字や図形でなくとも、例えば、小孔を並べたメッ
シュ状の光通過部による開口部となっていても良い。そ
して、タッチキー22a,22b,22c,22d,2
2e,22fのキー名称については、開口部32a,3
2b,32c,32d,32e,32fとは別に設ける
ようにしても良く、例えば、印刷等により時計ガラス8
の上面に形成するようにしても良い。
【0042】また、透明タッチパネル20の構成につい
て、以上の第1の実施の形態例では、一対の透明フィル
ム23,24からなるもの(図3参照)としたが、一枚
の透明フィルム23と時計ガラス8からなる構成として
も良い。すなわち、図4に示すように、一枚の透明フィ
ルム23と時計ガラス8から透明タッチパネル20を構
成する場合、その透明フィルム23と時計ガラス8の前
記タッチ操作部22における対向面に、各タッチキー2
2a,22b,22c,22d,22e,22fの位置
に対応させて、ITO等による透明電極23a、23b
をそれぞれ対向するように形成する。そして、下方の時
計ガラス8上には、その透明電極23a、23bの周囲
の部位に対応して、ドットスペーサ26は、各透明電極
23a、23b同士が互いに接触しないような高さに形
成されている。
【0043】<第2の実施の形態例>図6から図8は本
発明の第2の実施の形態例を示し、図6はこの第2の実
施の形態例が適用された腕時計の内部構造である。この
腕時計は、上部に時計ガラス102が、下部に裏蓋10
3が取り付けられた時計ケース101と、この時計ケー
ス101内に設けられたアナログ指針機構104とを備
えている。アナログ指針機構104は回路基板104
A、電池その他の部品がハウジングに組み込まれた本体
部105と、本体部105の中央部分から上方に延びる
指針軸106と、この指針軸106に取り付けられた分
針、時針等の指針107とを備えている。アナログ指針
機構104の本体部105上面には、板状に成形された
EL発光部材108と、表示板109とが積層状態で載
置されている。また、これらのEL発光部材108およ
び表示板109の中央部分には、貫通穴108a、10
9aが形成され、これらの貫通穴108a、109aを
指針軸106が貫通して上方に延びている。なお、押え
部材110は、表示板109の周囲を押さえ付けてこれ
らを固定する部材であり、シール部材111は、裏蓋1
03と時計ケース101の下面との間の設けられたシー
ルのための部材である。
【0044】このような構造において、EL発光部材1
08およびその上部に積層された表示板109によって
表示装置としての文字板112が構成されるものであ
り、EL発光部材108はアナログ指針機構104の回
路基板104A上に設けられた電源部104Bから発光
用信号が入力されることによって面発光する。表示板1
09は、上面および下面のうち、少なくとも、上面が金
属によって形成されているものであり、このため、例え
ば、全体を金属板としても良く、樹脂板を金属メッキし
ても良い。また、金属板をさらにメッキすることによっ
て明るさや金属カラーを付与したものであっても良い。
この表示板109の上面には、時字、その他の文字等を
印刷することができ、これにより時刻を表する文字板と
しての機能を備えている。このように表示板109は、
少なくとも上面を金属によって形成することによって、
金属感を表現でき、腕時計に高級感を付与することがで
きる。
【0045】図7は全体が金属によって形成された表示
板109を示す。この表示板109には、開口部である
多数条の出射口113が貫通穴109aを中心として放
射状に形成されている。この出射口113は、図8に拡
大して示すように、細径となっていると共に、表示板1
09の径方向に断続状態で延びている。このような形状
の出射口113は、表示板109をエッチングすること
により形成されるものである。かかる出射口113に
は、表示板109を厚さ方向に貫通する光通路(図示省
略)が連通しており、これにより下方のEL発光部材1
08からの光が出射口113から出射する。この光の出
射によって表示板109の上面全体が明るくなって、暗
闇や夜間における時刻の読み取りが可能となる。また、
出射口113は細径であり、表示板109全体の面積に
比べて少ないため、表示板109の金属感を損なうこと
がない。
【0046】<表示板の別例>図9および図10は表示
板109の別例を示す。この表示板109には、出射口
113が細径の円弧状に形成されており、この出射口1
13の多数が貫通穴109aを中心とした同心円状に配
置されている。この場合にも、出射口113は表示板1
09を厚さ方向に貫通する光通路に連通しているため、
EL発光部材108からの光を出射することができ、図
7および図8と同様な作用を有している。
【0047】以上の図7から図10に示す多数の出射口
113は、表示板109の上面に規則的な模様を形成し
ており、出射口113の全体で表示板109上面の意匠
を形成している。このため表示板109に美装性が付与
され、表示装置としての文字板112の外観が向上して
いる。なお、以上のような出射口113が形成する意匠
は、図示する以外の模様、絵柄であっても良い。
【0048】<第3の実施の形態例>図11は本発明の
第3の実施の形態例を示し、上述した第2の実施の形態
例と同一の要素は同一の符号で対応させてある。この第
3の実施の形態例においては、EL発光部材108上に
表示板109が配置されている。この表示板109上に
フィルム部材114が配置されていることによって、表
示装置としての文字板112が形成されている。フィル
ム部材114は、光透過性を有していると共に、模様、
絵柄、文字等が印刷されることによって加飾が施されて
いる。
【0049】表示板109としては、図7から図10と
同様に、細径の出射口113が意匠をなすように形成さ
れてたものが使用されている。このように加飾されたフ
ィルム部材114を表示板109の上方に配置すること
によって、表示板109の意匠に加えて、フィルム部材
114の加飾を観賞でき、趣味性が向上して、文字板1
12の商品価値が向上する。なお、フィルム部材114
としては、光透過性を有したカラーフィルムであっても
良く、このフィルムを使用することによって、カラーメ
タリック感を付与することができる。
【0050】<第4の実施の形態例>図12および図1
3は本発明の第4の実施の形態例を示す。この第4の実
施の形態例では、図12および図13に示すように、E
L発光部材108の上方に配置される表示板109の全
体が金属によって形成されており、その上面には、スリ
ット状の多数の出射口113が多列状に設けられてい
る。また、表示板109の内部における出射口113と
の対応部位には、目隠し壁部115が設けられている。
この目隠し壁部115は、表示板109の一部となって
おり、従って、目隠し壁部115は金属によって構成さ
れている。このように出射口113と対応する表示板1
09の内部に金属からなる目隠し壁部115を設けるこ
とによって、出射口113部分からも金属が見えるた
め、表示板109全体が金属として感受でき、金属感を
表すことができる。
【0051】さらに、隣接する目隠し壁部115の間
は、出射口113と同様にスリット状に開口されること
によって、開口部である光の入射口116となってお
り、この入射口116がEL発光部材108に面してい
る。そして、表示板109の内部には、図13(a)に
示すように、入射口116と出射口113とを連通する
ジグザグ状の光通路117が形成されており、EL発光
部材108が発光した光が、図13の矢印で示すよう
に、入射口116から光通路117を介して出射口11
3に達し、出射口113から上方に出射する。この光の
出射によって表示板109が明るくなるため、暗闇内で
の時刻の読み取りを行うことができる。
【0052】かかる実施の形態例における位置ズレした
出射口113、入射口115の形成は、表示板109を
ハーフエッチングすることによって行うことができる。
すなわち、表示板109の上面からハーフエッチングを
行って出射口113を形成し、その後、表示板109の
下面からハーフエッチングを行って出射口113と位置
ズレした入射口116を形成する。この上下面からのハ
ーフエッチングにおいては、エッチング量をオーバーラ
ップさせ、出射口113、入射口116とを連通するジ
グザグ状の光通路117を作製するものである。
【0053】<変形例>なお、図13(b)は、表示板
109の下方位置に板状の太陽電池30Aを配置した変
形例を示す。これは図6におけるEL発光部材108に
代えて、太陽電池30Aとすることにより可能となる。
この場合、表示板109は以上の実施の形態例と同様な
構造のものが使用されるが、その出射口113が光の入
射口となり、光の入射によって太陽電池30Aが光電変
換を行い、時計内部の部品へ電力供給を行うことができ
る。この場合にも、出射口113を細径とすることによ
って、表示板109の金属感が損なわれることがなく、
高級感を付与できる。
【0054】<第5の実施の形態例>図14から図17
はデジタル式電子腕時計に適用した場合の本発明の第5
の実施の形態例であり、図14および図15はその時計
モジュールの平面図およびそのA−A線断面図を示す。
この時計モジュール201は、機器ケースとしての時計
ケース201A内に装着されることにより、時刻その他
の情報を表示するものであり、板状の合成樹脂から形成
されている。時計ケース201Aを構成するために、切
り欠きや開孔が形成されたアッパーハウジング202と
ロアハウジング203との間には、表示部材としての液
晶表示部材205と、太陽電池206と、液晶表示部材
205を照明するEL発光部材207と、その他の電子
部材とが組み込まれている。なお、アッパーハウジング
202およびロアハウジング203は地板208をこれ
らに係止させることによって組み立てられており、この
組み立てに際しては、LSI等の電子回路部209aを
備えた回路基板209がこれらの間に挟まれて固定され
ている。
【0055】液晶表示部材205は、図14に示すよう
に、7セグメントによって時刻を表示する時刻表示部2
05aと、ストップウオッチの計測時間等を7セグメン
トによって表示する情報表示部205bとが上下に区画
されて配置されている。これら時刻表示部205aと情
報表示部205bとは、必要な複数の情報を、個別に、
同時にまたは選択的に表示するようになっている。図1
5に示すように、この液晶表示部材205は、透過型の
液晶表示部材であり、表示セグメント以外は光を透過さ
せる構造となっている。この光透過性の構造は、液晶が
充填される一対の基板を透明基板とすると共に、この一
対の透明基板の上下面に積層される偏光板(図示省略)
を使用することによって達成することができる。この下
面の偏光板の下には半透過型の反射板204が配置され
ている。かかる液晶表示部材205の周辺部分の下面に
は、パターン電極(図示省略)が形成されており、この
パターン電極と回路基板209の電子回路から引き出さ
れたパターン電極(図示省略)とが電気的接続部材とし
てのインターコネクタ210によって接続されている。
これにより液晶表示部材205の表示が回路基板209
の電子回路によって制御されている。
【0056】太陽電池206およびEL発光部材207
はいずれも板状に成形されている。また、これらの太陽
電池206およびEL発光部材207は上下に重ねられ
ており、この状態で液晶表示部材205の下方に配置さ
れている。この実施の形態例では、太陽電池206が上
方に位置し、EL発光部材207が下方に位置するよう
に重ねられている。太陽電池206は、時計ケース20
1A内に進入した光を受光し、この受光によって光電変
換を行って電力を発生させ、この電力を時計モジュール
201内の各電子部材に供給する。このため、導電性金
属からなるスプリング211が接続部材として使用され
ており、このコイルスプリング211を介することによ
って、太陽電池206が回路基板209の電子回路部2
09aと電気的に接続されている。なお、回路基板20
9の電子回路部209aには、太陽電池206から供給
された電力を蓄電するコンデンサもしくは2次電池等の
蓄電回路(図示省略)が設けられているものであり、こ
の蓄電回路からEL発光部材207を始めとした各電子
部材に電力を供給する。
【0057】EL発光部材207は、回路基板209の
電子回路部209aから供給された電力によって発光
し、この発光によって液晶表示部材205を下方から照
明する。この照明によって液晶表示部材205が明るく
なり、夜間、暗闇内での情報の視認、読み取りが可能と
なる。このEL発光部材207と回路基板209との電
気的な接続は、導電性金属からなる接続片212をこれ
らの間に挿入することによって行われる。
【0058】図16は太陽電池206を示す。図16
(a)は太陽電池206の受光面、(c)は太陽電池2
06の樹脂基板面214を示す。太陽電池206の受光
面は、液晶表示部材205側に位置し、樹脂基板面21
4がEL発光部材207側に位置するように配置されて
いる。受光面には、図16(a)で示すように、複数の
電池セル206aが区画されて形成されており、この電
池セル206aが受光することによって光電変換を行
う。電池セル206aの全体は、図16(b)に示すよ
うに、板状に形成されている。この電池セル206a
は、図16(b)の拡大図で示すように、樹脂基板面2
14上に第1の電極層215がパターン形成されている
と共に、この第1の電極層215上にアモルファスシリ
コン層216が積層されている。アモルファスシリコン
層216は、受光によって光電変換を行うものであり、
隣接する第1の電極層215に接するように樹脂面21
4上に積層されており、このアモルファスシリコン層2
15上に第2の電極層217が積層されている。第2の
電極層217は第1の電極層215上にオーバーラップ
することによって、第1の電極層215と導通し、これ
により光電変換によって発生した電流を取り出すことが
できる。図16(c)において、218、219は樹脂
基板面214の端部に形成された出力端子であり、この
出力端子218、219にコイルスプリング211(図
15参照)が接触することによって、電流を回路基板2
09に供給するようになっている。
【0059】電池セル206aには、図16(a)で示
すように、開口部である小径の光通過孔213が貫通す
るように複数形成されており、この光通過孔213を光
が通過するようになっている。また、電池セル206a
を支持する樹脂基板面214は透明部材からなってお
り、これにより下方に配置されているEL発光部材20
7からの光が樹脂基板面214を透過することができ
る。そして、この樹脂面214を透過した光は、光通過
孔213を通過して太陽電池206の上方に抜き出て拡
散する。なお、図17はEL発光部材207を示し、太
陽電池206と略同等の形状に成形されている。
【0060】このような実施の形態例では、液晶表示部
材205が光透過性となっており、下方に配置した太陽
電池206に光が達するため、太陽電池206が光電変
換を行うことができる。そして、光電変換によって発生
した電力は、回路基板209の電子回路部に蓄電され、
回路基板209の電子回路部への制御信号の入力によっ
て回路基板209の電子回路部209aからEL発光部
材207に供給され、EL発光部材207が発光するよ
うになっている。この光は、上述したように、太陽電池
206の複数の光通過孔213から上方に拡散して、光
透過性の液晶表示部材205を照明するようになってい
る。これにより夜間、暗闇内での情報の読み取りを行う
ことができる。
【0061】以上のように、この実施の形態例では、太
陽電池206を液晶表示部材205の下方に配置して
も、その光電変換を良好に行うことができる。また、太
陽電池206の下方にEL発光部材207を配置して
も、発光した光を液晶表示部材205に導いて、その照
明を行うことができる。従って、太陽電池206を液晶
表示部材205と並列状に配置する必要がなく、液晶表
示部材205の表示面積を広く確保でき、情報の読み取
りが容易となる。また、太陽電池206が液晶表示部材
205の下方に位置して、露出することがないため、外
観が向上すると共に、デザインなどの設計の自由度が拡
大する。
【0062】<第6の実施の形態例>図18から図20
は本発明の第6の実施の形態例を示し、第5の実施の形
態例(図15〜図17)と同一の要素は同一の符号で対
応させてある。この実施の形態例では、図18に示すよ
うに、EL発光部材207が上方に、太陽電池206が
下方に位置するように重ねられ、この状態でこれらが光
透過性の液晶表示部材205の下方に配置されている。
図19は太陽電池206を示し、複数の電池セル206
aが区画されて形成されており、光通過孔213が形成
されていない以外は、図16と同様な構成となってい
る。図20はこの太陽電池206の上方に配置されるE
L発光部材207を示し、開口部である小径の複数の光
通過孔220が貫通するように形成されている。この光
通過孔220は時計ケース204A内に進入した光が通
過し、通過した光が太陽電池206に達して同電池20
6で受光され、光電変換される。
【0063】この実施の形態例では、液晶表示部材20
5の真下にEL発光部材207が位置しており、EL発
光部材207の発光によって液晶表示部材205が照明
される。一方、液晶表示部材205が光透過性のため、
外部光が液晶表示部材205を透過して、EL発光部材
207に達するようになっている。このEL発光部材2
07には光通過孔220が複数形成されているため、光
が下方の太陽電池206に達して、太陽電池206が光
電変換を行うことができる。従って、このようにEL発
光部材207を上方に、太陽電池206を下方に配置し
ても、第1、第5の実施の形態例と同様に作用すること
ができる。
【0064】<第7の実施の形態例>図21から図25
はの本発明の第7の実施の形態例であり、アナログ電子
腕時計へ適用した場合を示す。図21および図22に示
すように、時計モジュール201にはアナログ指針機構
221が組み込まれる。アナログ指針機構221は、文
字板222と、文字板222の中央部分を貫通した指針
軸223とを有すると共に、指針軸223には時針、分
針からなる指針233が取り付けられ、この指針233
が文字板222の上方で回転して、時刻を表示するよう
になっている。このアナログ指針機構221における文
字板222としては、半透過性フィルム等の光透過性の
材質が使用されており、外部の光が透過するようになっ
ている。
【0065】文字板222の下方には、共に板状に成形
された太陽電池224およびEL発光部材225が積層
状態で配置されている。この実施の形態例では、太陽電
池224が上方に位置し、EL発光部材225が下方に
位置するように積層されるものである。これらの部材2
24、225は文字板222よりも大きな径となるよう
に形成されており、文字板222よりも外方に延設した
外周部分には、リング状の押え部材226が当接するこ
とによって、これらの浮き上がりを防止している。さら
に、アナログ指針機構221の下面には、回路基板22
7が配置されており、この回路基板227と太陽電池2
24とが導電性金属からなるコイルスプリング228に
よって接続されると共に、回路基板227とEL発光部
材225とが導電性のコイルスプリング229によって
接続されている。このような接続によって太陽電池22
4からの電力が回路基板227に入力されて蓄電される
一方、回路基板227の制御によってEL発光部材22
5が発光するようになっている。
【0066】図23は太陽電池24を示し、図16と同
一の部分は同一の符号を付すことによって重複する説明
を省略する。すなわち、太陽電池224は、透明な樹脂
面214上に、第1の電極層215、アモルファスシリ
コン層216、第2の電極層217が形成されていると
共に、樹脂面214には回路基板227と接続される出
力端子218、219が形成されるものである。この太
陽電池224の上面には、(a)で示すように、光電変
換を行う複数の電池セル224aが区画されて形成され
ている。また、指針軸223が貫通するための軸孔23
0が中央部分に形成されている。かかる太陽電池224
の電池セル224aには、開口部である光通過孔231
が複数形成されている。この光通過孔231は横長のス
リット状となっており、光が良好に通過することができ
る。
【0067】図24は文字板222を、図25はEL発
光部材225をそれぞれ示し、いずれも指針軸223が
貫通するための軸孔231、232が中央部分に形成さ
れている。この実施の形態例では、文字板222が光透
過性となっているため、文字板222を透過した光が太
陽電池224に入射し、この光の入射によって太陽電池
224が光電変換によって電力を発生することができ
る。一方、EL発光部材225が発光すると、その光は
太陽電池224の樹脂面214を透過した後、光通過孔
231を通過して上方に拡散する。このため、文字板2
22が照明され、夜間、暗闇内での時刻の読み取りを行
うことができる。従って、この実施の形態例において
も、太陽電池224を文字板222の下方に配置するこ
とができ、文字板222の面積を大きくできると共に、
太陽電池224が外部から見えないため、外観が向上
し、デザイン設計の自由度が増大する。
【0068】<第8の実施の形態例>図26から図28
は本発明の第8の実施の形態例を示し、第7の実施の形
態例と同一の要素は同一の符号を付して対応させてあ
る。この実施の形態例では、図26に示すように、EL
発光部材225が上方に、太陽電池224が下方に位置
するように重ねられ、この状態でこれらが光透過性の文
字板222の下方に配置されている。図27は太陽電池
224を示し、複数の電池セル224aが区画されて形
成されており、光通過孔231が形成されていない以外
は、図23と同様な構成となってい。図28は太陽電池
224の上方に配置されるEL発光部材225を示し、
開口部である。横長スリット状の複数の光通過孔235
が貫通するように形成されている。
【0069】この実施の形態例では、文字板222の真
下にEL発光部材225が位置しており、EL発光部材
225の発光によって文字板222を照明することがで
きる。この文字板222は光透過性のため、外部光が文
字板222を透過して、EL発光部材225に達するよ
うになっている。EL発光部材225には光通過孔23
5が複数形成されているため、光が下方の太陽電池22
4に達して、太陽電池224が光電変換を行うことがで
きる。従って、このようにEL発光部材225を上方
に、太陽電池224を下方に配置しても、第7の実施の
形態例と同様に作用することができる。
【0070】ここで、太陽電池206、224は電池セ
ル206a、224aの樹脂面を透明としたが、不透明
の樹脂であっても良く、この場合は電池セル206a、
224aの光通過孔213、231と連通する孔を形成
することによって同様に作動することができる。さら
に、EL発光部材以外の板状の発光部材を使用しても良
い。
【0071】なお、以上の実施の各形態例においては、
電子腕時計としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、電子手帳やその他の電子機器であっても良い。
また、実施の形態例では、板状のEL発光部材とした
が、他の発光部材を採用しても良い。さらに、実施の形
態例では、液晶表示パネルとしたが、他の表示部材を採
用しても良く、その他、具体的な細部構造等についても
適宜に変更可能であることは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る表示装置によれば、互いに重ね合わせた板状の表示部
材、板状の太陽電池部材、板状の発光部材において、そ
の上下の位置関係に配置された少なくとも二つの部材の
うち、一つの部材に開口部を形成したため、発光部材や
太陽電池部材を組み込んだ場合、金属感が良好に表せ
て、高級感を付与することができるようになったり、ま
た、デザインも向上することができるようになり、さら
には、透明タッチパネルと発光部材との間に太陽電池部
材を配置しても、昼間や明所でタッチパネルの表示を読
み取ったり、夜間や暗闇でタッチパネルを照明すること
ができるようになるといった利点を発揮できる。
【0073】なお、請求項2記載の発明に係る表示装置
によれば、例えば、液晶表示部材の下方で、上下に配置
された状態の板状の太陽電池およびEL発光部材のう
ち、上方に配置する部材に光が通過する開口部を形成す
ることによって、上方側および下方側の双方の部材の作
動を確保することができるため、請求項1記載の発明の
ような利点が得られる。すなわち、太陽電池が上方に位
置する場合は、液晶表示部材を透過した光が太陽電池に
達して光電変換を行い、また、下方のEL発光部材から
の光が太陽電池の開口部を通過して液晶表示部材の照明
を行うため、夜間等における情報の読み取りが可能とな
る。これに対し、EL発光部材が上方に位置する場合
は、EL発光部材からの光が液晶表示部材を直接に照明
し、また、液晶表示部材を透過した光がEL発光部材の
開口部を通過して太陽電池に達し、太陽電池の光電変換
が可能となる。
【0074】また、請求項3記載の発明に係る表示装置
によれば、例えば、板状の発光部材の上方に、少なくと
も上面が金属からなり、この上面に発光部材からの光が
出射する細径の開口部が形成された板状の表示部材を配
置した場合、請求項1記載の発明のように、表示部材上
面の金属感を損なうことなく、表示装置全体に高級な金
属感を付与することができ、また、発光部材からの光が
開口部から出射して、表示部全体が明るくなり、夜間、
暗闇内での読み取りができるといった利点が得られる。
なお、例えば、細径の開口部が上面に開口された表示部
材の下方に板状の太陽電池を配置することでも、請求項
1記載の発明のように、金属感を付与することができな
がら、光が太陽電池に達して、光電変換が可能となると
いった利点が得られる。
【0075】そして、請求項4記載の発明に係る表示装
置によれば、下方のEL発光部材との間の太陽電池部材
の開口部により、液晶表示部材を透過した光が太陽電池
に達して光電変換を行うことができ、また、下方のEL
発光部材からの光が太陽電池の開口部を通過して液晶表
示部材を照明するため、夜間等における情報の読み取り
が可能となるといった利点を発揮できる。
【0076】なお、請求項5記載の発明に係る表示装置
によれば、請求項1から4のいずれかに記載の発明によ
り得られる効果に加えて、液晶表示部材等の表示部材、
太陽電池部材、またはEL発光部材等の発光部材の操作
部における機能を表す表示部が、昼間や明所、夜間や暗
闇を問わず読み取れて操作部を使用することができると
いった利点が得られる。
【0077】そして、請求項6記載の発明に係る電子装
置によれば、装置本体ケースの内部において、下方のE
L発光部材との間の太陽電池部材の開口部により、液晶
表示部材を透過した光が太陽電池に達して光電変換を行
うことができ、また、下方のEL発光部材からの光が太
陽電池の開口部を通過して液晶表示部材を照明するた
め、夜間等における情報の読み取りが可能となるといっ
た利点を発揮できる。
【0078】また、請求項7記載の発明に係る電子装置
の製造方法によれば、装置本体ケースの内部において、
下方のEL発光部材との間の太陽電池部材の開口部によ
り、液晶表示部材を透過した光が太陽電池に達して光電
変換を行うことができ、また、下方のEL発光部材から
の光が太陽電池の開口部を通過して液晶表示部材を照明
するため、夜間等における情報の読み取りが可能となる
電子装置を提供することができるといった利点を発揮で
きる。
【0079】そして、請求項8記載の発明に係る表示装
置によれば、透明タッチパネルを用いながら、昼間や明
所において、太陽電池の開口部形状が透明タッチパネル
側から見えるため、タッチキーの機能表示を読み取って
タッチパネルを使用することができ、しかも、太陽電池
の開口部を下部位置の発光部材により照明して、夜間や
暗闇においても、その開口部形状が透明タッチパネル側
から見えるため、タッチキーの機能表示を照明により読
み取ってタッチパネルを使用することができる。
【0080】また、請求項9記載の発明に係る表示装置
によれば、透明パネルの表示部からその下部位置の表示
部材の表示が見える上、その表示部およびタッチ操作部
を並設した透明パネルを用いながら、昼間や明所におい
て、太陽電池の開口部形状が透明パネルのタッチ操作部
側から見えるため、タッチキーの機能表示を読み取って
タッチ操作部を使用することができ、しかも、太陽電池
の開口部を下部位置の発光部材により照明して、夜間や
暗闇においても、その開口部形状が透明パネルのタッチ
操作部側から見えるため、タッチキーの機能表示を照明
により読み取ってタッチ操作部を使用することができ
る。
【0081】さらに、請求項10記載の発明に係る表示
装置によれば、請求項8記載の発明による透明タッチパ
ネルまたは請求項9記載の発明による透明パネルのタッ
チ操作部におけるタッチキーの機能を表す表示部を、昼
間や明所、夜間や暗闇を問わず読み取ってタッチキーを
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置、電子装置、および電子
装置の製造方法を適用した電子機器の一例としての電子
腕時計を示す正面図である。
【図2】図1の電子腕時計の縦断側面図である。
【図3】図2の矢印A部の拡大図である。
【図4】図2の矢印A部の変形例を示した拡大図であ
る。
【図5】太陽電池の開口部の加工の仕方を示すもので、
(a)は時計ガラスへの透明電極とアモルファスシリコ
ンと金属電極の形成を示した断面図、(b)は金属電極
へのレジストの形成を示した要部断面図、(c)はエッ
チングにより金属電極とアモルファスシリコンが除かれ
た状態を示した要部断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態例が適用された腕時
計の断面図である。
【図7】出射口を設けた表示板の平面図である。
【図8】図7の拡大平面図である。
【図9】別の出射口を設けた表示板の平面図である。
【図10】図10の拡大平面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態例の断面図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態例の斜視図であ
る。
【図13】(a)は図12の断面図であり、(b)は図
11における液晶表示部材などの積層例を示す図であ
る。
【図14】本発明の第5の実施の形態例の平面図であ
る。
【図15】図14のA−A線断面図である。
【図16】(a)は本発明の第5の実施の形態例の太陽
電池の平面図、(b)はその太陽電池の正面図、(c)
は太陽電池のA部の拡大断面図、(d)は太陽電池の底
面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態例のEL発光部材
の平面図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態例の断面図であ
る。
【図19】本発明の第6の実施の形態例の太陽電池の平
面図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態例のEL発光部材
の平面図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態例の平面図であ
る。
【図22】図21のB−B線断面図である。
【図23】(a)は本発明の第7の実施の形態例の太陽
電池の平面図、(b)はその太陽電池の正面図、(c)
は太陽電池のA部の拡大断面図、(d)は太陽電池の底
面図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態例の文字板の平面
図である。
【図25】本発明の第7の実施の形態例のEL発光部材
の平面図である。
【図26】本発明の第8の実施の形態例の断面図であ
る。
【図27】本発明の第8の実施の形態例の太陽電池の平
面図である。
【図28】本発明の第8の実施の形態例のEL発光部材
の平面図である。
【符号の説明】
1 機器ケース 8 時計ガラス 10 時計モジュール 11 表示部材 20 透明タッチパネル 21 表示部 22 タッチ操作部 22a,22b,22c,22d,22e,22f タ
ッチキー 25,26 ドットスペーサ 30 太陽電池 31 透明電極層 32 アモルファスシリコン層 32a,32b,32c,32d,32e,32f 開
口部 33 金属電極層 40 EL発光部材 101 時計ケース 102 時計ガラス 103 裏蓋 104 アナログ指針機構 108 EL発光部材 109 表示板 112 文字板 113,116 開口部 201 時計モジュール 205 液晶表示部材 206,224 太陽電池 207,225 EL発光部材 209 回路基板 210 インタコネクタ 211,212 コイルスプリング 213,220,231,235 開口部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の表示部材、板状の太陽電池部材、お
    よび板状の発光部材の三つの部材を互いに重ね合わされ
    て構成されており、 前記表示部材、前記発光部材、および前記太陽電池部材
    のうち、少なくとも二つの部材を上下の位置関係に配置
    し、 この二つの各部材のうち、一方の部材に開口部を形成し
    たこと、を特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記板状の表示部材は、液晶表示部材であ
    り、 前記板状の発光部材は、EL発光部材であること、を特
    徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記少なくとも二つの部材は、前記発光部
    材と前記太陽電池部材であり、 前記一方の部材は、前記太陽電池部材であること、を特
    徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 【請求項4】情報を表示する板状の液晶表示部材と、 この板状の液晶表示部材を照明するために、当該液晶表
    示部材の下方位置に配置された板状のEL発光部材と、 この板状のEL発光部材と前記液晶表示部材との間に配
    置された太陽電池部材とを備え、 前記太陽電池部材には、前記EL発光部材と前記液晶表
    示部材との間に光を透過させるための開口部が形成され
    ていること、を特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】前記開口部は、文字、記号等の形状に開口
    形成されていること、 を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】情報を表示する板状の液晶表示部材と、 この板状の液晶表示部材を照明するために、当該液晶表
    示部材の下方位置に配置された板状のEL発光部材と、 この板状のEL発光部材と前記液晶表示部材との間に配
    置された太陽電池部材と、 この太陽電池部材、前記液晶表示部材、および前記EL
    発光部材が内部に配置された装置本体ケースと、を備
    え、 前記太陽電池部材には、前記EL発光部材と前記液晶表
    示部材との間に光を透過させるための開口部が形成され
    ていること、を特徴とする電子装置。
  7. 【請求項7】情報を表示する板状の液晶表示部材とこの
    板状の液晶表示部材を照明するために、当該液晶表示部
    材の下方位置に配置された板状のEL発光部材との間
    に、光透過用の開口部が形成された太陽電池部材を配置
    し、 前記太陽電池部材、前記液晶表示部材、および前記EL
    発光部材を装置本体ケースの内部に配置したこと、を特
    徴とする電子装置の製造方法。
  8. 【請求項8】タッチ操作される透明タッチパネルと、 この透明タッチパネルを下方位置から照明するために当
    該透明タッチパネルの下方位置に配置された板状の発光
    部材と、 この発光部材と前記透明タッチパネルとの間に配置され
    た板状の太陽電池部材と、を備え、 前記太陽電池部材には、前記発光部材から発光された光
    を前記透明タッチパネル側に通過させるとともに、前記
    透明タッチパネル側から開口形状が見える開口部を形成
    したこと、を特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】タッチ操作されるタッチ操作部と文字、記
    号、画像等の表示を行う表示部とを区画して設けた透明
    パネルと、 前記タッチ操作部の下方位置に配置された板状の発光部
    材と、 前記表示部の下方位置に配置された表示部材と、 前記発光部材と前記タッチ操作部との間に配置された板
    状の太陽電池部材と、を備え、 前記太陽電池部材には、前記発光部材から発光された光
    を前記透明タッチパネル側に通過させるとともに、前記
    透明タッチパネル側から開口形状が見える開口部を形成
    したこと、を特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】前記開口部は、文字、記号等の形状に開
    口形成されていること、を特徴とする請求項8または9
    のいずれかに記載の表示装置。
JP9164642A 1997-06-20 1997-06-20 表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法 Abandoned JPH1115401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9164642A JPH1115401A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9164642A JPH1115401A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1115401A true JPH1115401A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15797073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9164642A Abandoned JPH1115401A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1115401A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1079325A1 (fr) * 1999-08-25 2001-02-28 Swatch Ag Montre comprenant un dispositif de commande sans contact d un curseur d ordinateur
JP2007069676A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Toyota Motor Corp 車両用操作装置
US8094189B2 (en) 2007-01-30 2012-01-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Operating device
JP2014509405A (ja) * 2011-01-31 2014-04-17 ウィジップス 明るさが改善された一体型光起電力セルを有するディスプレイデバイス
JP2021141335A (ja) * 2019-03-26 2021-09-16 カシオ計算機株式会社 ソーラーパネル、表示装置及び時計

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1079325A1 (fr) * 1999-08-25 2001-02-28 Swatch Ag Montre comprenant un dispositif de commande sans contact d un curseur d ordinateur
SG85206A1 (en) * 1999-08-25 2001-12-19 Swatch Ag Watch including a contactless control device for a computer cursor
CN1327305C (zh) * 1999-08-25 2007-07-18 斯沃奇有限公司 包括用于计算机光标的无接触控制装置的手表
US7932893B1 (en) 1999-08-25 2011-04-26 Swatch Ag Watch including a contactless control device for a computer cursor
JP2007069676A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Toyota Motor Corp 車両用操作装置
US8049722B2 (en) 2005-09-05 2011-11-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular operating apparatus
US8094189B2 (en) 2007-01-30 2012-01-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Operating device
JP2014509405A (ja) * 2011-01-31 2014-04-17 ウィジップス 明るさが改善された一体型光起電力セルを有するディスプレイデバイス
JP2021141335A (ja) * 2019-03-26 2021-09-16 カシオ計算機株式会社 ソーラーパネル、表示装置及び時計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6020943A (en) Display device having a display plate with a plurality of openings formed therein, disposed above an EL light emitting member
CN1040258C (zh) 带有液晶显示的电子装置
US4334219A (en) Operation setting device having stationary touch-sensitive control elements
WO2000031596A1 (fr) Montre
JP2004271259A (ja) 時計モジュール
US7095463B2 (en) Ultraviolet ray emitting apparatus and electronic apparatus using ultraviolet ray emitting elements
JP2007047030A (ja) 計時装置及び計時装置用文字板
JP3563175B2 (ja) El照明付き複合表示時計
KR100234636B1 (ko) 광 방출장치를 갖춘 전자용품
JPH1115401A (ja) 表示装置、電子装置、および電子装置の製造方法
US9170566B2 (en) Watch including a flange
JP2005324517A (ja) 装飾装置及び電子機器
JP3651190B2 (ja) 表示装置及び時計
JP4048794B2 (ja) 電子機器
KR20050046820A (ko) 자외선 방출소자를 포함하는 발광장치 및 이를 이용하는전자장치
CN112987546B (zh) 数字显示装置
US7265734B2 (en) Display apparatus and electronic watch using the display apparatus
JP2002023670A (ja) 光透過性表示板及びそれを備えた電子表示機器
JPH1048358A (ja) 表示装置及び電子機器
JP2002258762A (ja) バックライト付電子表示装置
JPS5871519A (ja) 照光式スイツチ
JPH0862600A (ja) 液晶表示装置
JPH07294668A (ja) 発光装置および発光装置を備えた電子機器
JP3639916B2 (ja) 電子機器
JP2004069726A (ja) 表示装置およびそれを用いた電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20041217